JPH061620B2 - テ−プカセツト機構部品 - Google Patents

テ−プカセツト機構部品

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JPH061620B2
JPH061620B2 JP59209308A JP20930884A JPH061620B2 JP H061620 B2 JPH061620 B2 JP H061620B2 JP 59209308 A JP59209308 A JP 59209308A JP 20930884 A JP20930884 A JP 20930884A JP H061620 B2 JPH061620 B2 JP H061620B2
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昌志 染沢
清 浦山
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はテープ状磁気記録媒体(以下磁気テープと云
う)をリールに巻装すると共にこのリールを収納して成
るテープカセットに内蔵される部品を含むテープカセッ
ト機構部品に関する。 〔従来の技術〕 磁気テープを収納するテープカセットは磁気テープの走
行を円滑にするためにガイドローラ、リール等を常に円
滑に回転させるように構成する必要がある。 このため従来、ローラ軸にシリコンオイル等の液体潤滑
剤を塗布し、それに樹脂材により成形されるガイドロー
ラを嵌着していたが、ローラ軸に塗布される潤滑剤にば
らつきがあり、潤滑剤が少ない場合はガイドローラの回
転トルクが、増大してワウ・フラッターが大きくなり、
高速回転を行なうと摺動音が発生し、また潤滑剤が多い
場合は余剰の潤滑剤が磁気テープや磁気ヘッドに付着し
て磁気特性が低下することになる。 これを改善するために潤滑剤を添加した樹脂材によりガ
イドローラを成形し、ローラ軸に塗布される潤滑剤を省
くことが試みられており、このようなガイトローラとし
ては特開昭52-55624号公報において、ポリアセタール樹
脂あるいはポリアミド樹脂と、液体潤滑剤と、液体潤滑
剤を吸収する熱可塑性樹脂から成る複合樹脂材により成
形するものが提案されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、このガイドローラは、樹脂材に液体潤滑剤を含
有させて成形するため曲げ弾性率が小さく弾性強度が低
下して磁気テープの摺接張力等により変形し易い欠点が
ある。 本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、基本的には
液体潤滑剤を含有せしめた樹脂材に無機フィラーを充填
し、この複合樹脂材でガイドローラ等を成形することに
より、ガイドローラ等の弾性強度を高め磁気テープの安
定走行性を向上させることを目的としている。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明はポリアセタール樹脂あるいはポリアミド樹脂等
の基材樹脂と液体潤滑剤及び無機フィラーを含有せしめ
た熱可塑性樹脂とから成る複合樹脂材によりテープカセ
ット機構部品を成形するもので、熱可塑性樹脂の粉末あ
るいはペレットを撹拌しながら液体潤滑剤を滴下し、潤
滑剤が完全に吸収された状態で無機フィラーの粉末ある
いは繊維を混合し、この熱可塑性樹脂を基材樹脂の粉末
あるいはペレットと混合してこの複合樹脂材を用いて通
常の成形機でテープカセット機構部品を成形する。 本発明に用いられる液体潤滑剤にはポリアセタール樹脂
やポリアミド樹脂を溶解しないオレフィン系オイル、パ
ラフィン系オイル、スピンドルオイル、シリコンオイル
等が用いられ、この好適な添加範囲は2〜20重量%で、
2重量%より少ないと摩擦摩耗性が低下し、一方20重量
%より多い場合は成形されるテープカセット機構部品の
弾性強度が低下するため好ましくない。 固体潤滑剤は二硫化モリブデン(MOS2)、フッ素樹脂等
が用いられる。 また液体潤滑剤を含有せしめる熱可塑性樹脂は潤滑剤を
吸収して膨潤するが溶解しない樹脂であり、平均分子量
が1万〜50万のポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチ
レン−メチルアクリレート共重合体、シリコン樹脂等が
用いられる。 無機フェラーは粉末状、繊維状のものが用いられる。 この粉末状の無機フィラーとしては、炭酸カルシウム
(CaC3)、タルク(3MgO・4SiO2・H2O)、ガラスビー
ズ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、珪藻
土、シリカ、フレー、カオリン、(Al2O3・2SiO2・2H
2O)、硫酸バリウム(BaSO4)、酸化チタン、カーボン
ブラック、金属粉、グラファイト、シラスバルーン、チ
タン酸カリ、ワラストナイト、アスベスト、マイカ、ガ
ラス、Al2O3・SiO2、Al2O3、SiC、ZrO2、ZrO、TiC、Si3
N4、SiO2、MgO、チタン酸カルシウム、Cr2O3、α−Fe2O
3、ムライト(3Al2O3・2SiO2)、フォルステライト(2M
gO・SiO2)、ステアライト(MgO・SiO2)、シルコン、
(ZrO2・SiO2)、コージライト(2MgO・2Al2O3・5Si
O2)、BN、窒化アルミ(AlN)、サイアロン(Si3N4・Al
2O3)、ケイ酸アルミ、石こう(CaSO4)等を用いること
ができる。 また繊維状の無機フィラーとしてはガラス繊維、カーボ
ン繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維、炭化ケイ素繊維、
金属繊維、高シリカ繊維、ジルコニウム繊維等を用いる
ことができる。 なお、無機フィラーとして粉末状と繊維状の無機フィラ
ーを混合して用いてもよい。 そしてこの無機フィラーの好適な添加範囲は5〜85重量
%で、5重量%より少ないと成形されるテープカセット
機構部品の弾性強度が低下し、85重量%より多い場合は
成形が不可能状態となる。 〔作用〕 このように成形される本発明のテープカセット機構部品
は弾性率が向上されて曲げ剛性が大となり、変形が防止
されて磁気テープの安定走行性が向上される。 〔実施例〕 図面を参照して本発明の後述する実施例に適用されるテ
ープカセットに付いて説明する。 このテープカセットは、カセットケーシング(10)を備え
ている。ケーシング(10)は合成樹脂からなる上下一対の
ハーフ(11),(12)によって構成されており、これらを互
いに接合すると共にビスによって結合することにより扁
平な直方体状のケーシング(10)が組立てられるようにな
っている。このケーシング(10)内には一対のリール(1
3),(14)が配されており、これらのリール(13),(14)は
ケーシング(10)に形成された環境突部(28)に係合される
と共に磁気テープ(15)の両端部がこれらのリール(13),
(14)に止着された状態においてこの磁気テープ(15)がリ
ール(13),(14)に巻装されるようになっている。このリ
ール(13),(14)に巻装されながらケーシング(10)内に収
納された磁気テープ(15)は一対のガイドローラ(16)及び
ガイドピン(17)と中央部のガイドブロック(18)によって
案内されてケーシング(10)の前面側に形成されるテープ
パスに沿うように掛け渡されるようになっている。ガイ
ドブロック(18)はケーシング(10)とは別体に構成される
と共に左右に3つづつのテープガイド(18a),(18b),(1
8c)を備えておりヘッド挿入口(21)及びピンチローラ挿
入口(22)が夫々形成されたケーシング(10)の前面側の壁
部の内側に配されるようになっている。尚、ガドブロッ
ク(18)には上下に一対づつの円形の突部(29)が形成され
ており、これらの突部(29)がカセットハーフ(11),(12)
に夫々形成された円形孔(30)に係合されるようになって
おり、これによってカセットケーシング(10)内において
ガイドブロック(18)が正しく位置保持されるようになっ
ている。 このようにガイドブロック(18)のテープガイド(18a),
(18b),(18c)によって案内される磁気テープ(15)はシー
ルド板(23)に板バネ(24)を介して保持されているフェル
ト製のパッド(25)によって前面側へ押され、これによっ
てヘッド挿入口(21)から挿入される磁気ヘッドと対切さ
れるようになっている。そしてこのような磁気テープ(1
5)の走行をより円滑にするためにリール(13),(14)の上
下には夫々滑性シート(26)が配され、その表面に凸条(2
7)を備えており、これらの凸条(27)の部分が弾性的に磁
気テープ(15)の幅方向の押圧するようにしており、これ
によって磁気テープ(15)の円滑な走行を可能としてい
る。 そして上記一対のガイドローラ(16)及びガイドピン(17)
を上述の複合樹樹脂材で成形する。この場合ガイドピン
(17)はカセットハーフ(11),(12)と一体であるから、こ
のカセットハーフ(11),(12)も上述の複合樹脂材で成形
することになる。 この複合樹脂材で成形する具体的実施例に付いて説明す
るが本発明がこの実施例に限定されるものではないこと
は言うまでもない。 実施例1 ポリアセタール樹脂 55重量% パラフィン系オイル 5重量% 分子量10万のポリエチレン 10重量% 酸化亜鉛(ZnO) 30重量% 上記組成物を混合し、即ち熱可塑性樹脂としてのポリエ
チレの粉末あるいはペレットを撹拌しながら液体潤滑剤
としてのパラフィン系イルを滴下し、潤滑剤が完全に吸
収された状態で無機フィラーとしてのZnOの粉末を混合
し、これを基材樹脂としてのポリアセタール樹脂と混合
してこの複合樹脂材を用いて通常の成形機で所定の形状
例えばガイドピンを成形した。 比較例1 ポリアセタール樹脂 60重量% 二硫化モリブデン(MOS2) 10重量% ケイ酸アルミ(Al2O3・SiO2) 30重量% 上記組成物を混合し、この混合物を用いて通常の成形機
で所定の形状例えばガイドピンを成形した。 比較例2 ポリアセタール樹脂のみにより通常の成形機でガイドピ
を成形した。 比較例3 ポリアセタール樹脂 88重量% オレフィン系オイル 6重量% ポリエチレン 6重量% 上記組成物を混合し、この混合物を用いて通常の成形機
でガイドピンを形成した。 比較例4 ポリアセタール樹脂 90重量% 二硫化モリブデン(MOS2) 10重量% 上記組成物を混合し、この混合物を用いて通常の成形機
でガイドピンを形成した。 以上の実施例及び比較例で成形したテープカセットのガ
イドピンについて夫々曲げ弾性率、摩擦係数及び硬度
(ロックウエル硬さ試験)について測定を行った。これ
らの結果が次の表に示す通りである。 この表の結果から明らかなように、実施例1及びに係る
ガイドビンは比較例に比して高い曲げ弾性率を有すると
共に高い硬度を示し、このことから曲げ剛性が大となっ
てたわみ変形が防止され、また低い摩際係数を有し、磁
気テープは円滑に安定して走行させることができる。 以上の実施例は試料としてガイドピンを成形した場合で
あるが上述した組成物によりガイドローラ、ガイドブロ
ック等を成形した場合も上述の効果が期待できることは
言うまでもない。 〔発明の効果〕 以上のように本発明によるテープカセット機構部品は基
材樹脂中に潤滑剤及び無機フィラーを含有せしめて成る
複合樹脂材により成形したことにより、曲げ剛性が大と
なりたわみ変形が防止され、また摩擦係数が低くなるの
でテープカセットに収納される磁気テープは常に安定し
て円滑に走行されて記録・再生特性が向上される等の効
果を奏するものである。更に、本発明においては、液体
潤滑剤を吸収して膨潤する熱可塑性樹脂に液体潤滑剤を
混入してこの潤滑剤を熱可塑性樹脂に吸収させた状態で
基材樹脂と混合するために、潤滑剤がしみ出してしまう
ことを防ぐことができ、潤滑剤がテープやヘッドに付着
することを防止することができる効果を有する。 また本発明はオーディオテープカセットに限ることなく
ビデオテープカセットにも適用できることは明らかであ
る。
【図面の簡単の説明】
図は本発明の実施例に適用されるテープカセットを示す
分解斜視図である。 図中、(10)はカセットケーシング、(11),12はカセット
ハーフ、(15)は磁気テープ、(16)はガイドローラ、(17)
はガイドピン、(18)はガイドブロック、(18a),(18b),
(18c)はテープガイドである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材樹脂とは異なり液体潤滑剤を吸収して
    膨潤する熱可塑性樹脂に液体潤滑剤を混入して上記熱可
    塑性樹脂に吸収せしめるとともに、無機フィラーを混合
    し、この熱可塑性樹脂を上記基材樹脂に混合せしめて成
    る複合樹脂材によって成形したことを特徴とするテープ
    カセット機構部品。
  2. 【請求項2】上記液体潤滑剤の添加範囲は2〜20重量%
    としたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のテ
    ープカセット機構部品。
  3. 【請求項3】上記無機フィラーの添加範囲は5〜85重量
    %としたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    テープカセット機構部品。
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JPH07118172B2 (ja) * 1989-10-05 1995-12-18 三信工業株式会社 樹脂製テープガイド

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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