JPH06161433A - 文字入力機能付電子楽器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】ダイヤルを回転させることによって入力用文字
を呼び出して表示器に表示するダイヤルスイッチを具備
する文字入力機能付電子楽器において、入力する文字を
複数のグループに分け、その各グループ内の文字を呼び
出す手段を設ける。 【効果】文字入力を容易、迅速に行える。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明は文字入力機能を有する電
子楽器に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】演奏情報記憶装置を具備する電子楽器等
では、作成したデータを他と識別するために名前をつけ
る必要があり、文字入力機能を有する。このような文字
入力機能を有する電子楽器ではダイヤルが設けられてお
り、このダイアルを回転させると文字が一定の順序で表
示器に表示される。文字を入力しようとする者はこのダ
イアルを回転させ表示器に表示される文字を見て入力し
ている。以下に従来型の文字入力の仕方について図面を
基に説明する。 【０００３】このような従来型の電子楽器の操作パネル
を図１に示す。図１中１０は操作パネルである。１０１
は表示器であり、入力用の文字が表示される。１０２は
ライトスイッチでありこのスイッチを押すと入力文字が
確定する。１０３および１０４は入力位置設定スイッチ
であり、入力位置（後述するアドレス１から３２）を指
定するためのスイッチである。１０５はダイアルであ
り、このダイアル１０５を回転させると次々に別の文字
がある定められた順序で表示器１０１に表示される。 【０００４】表示器への表示のさせ方には様々なものが
あるが、典型例を図２に示す。図２に示す例では表示器
１０１の表示部は上下２段に分かれており、上段はアド
レス１から１６、下段はアドレス１７から３２からな
る。上段のアドレス１から７まではソングナンバーを表
示する部分であり、同じく上段のアドレス１２から１６
まではテンポ表示部である。また下段のアドレス１７か
ら３２まではソングネームの表示部となっている。 【０００５】図２に示す入力例について入力の仕方を説
明すると次のようになる。アドレス１７に「Ａ」を入力
するにはまずスイッチ１０３、またはスイッチ１０４に
より表示器１０１上のカーソルを移動しアドレス１７に
もってくる（カーソルは図２中アドレス１７の下端に表
示されている）。次にダイアル１０５を回転させて表示
器のアドレス１７に「Ａ」を表示させる。このようにし
てアドレス１７の文字入力が終了すれば次に同じ方法で
アドレス１８以下に文字を入力する。すべての文字入力
が終了し、入力すべき文字が正確に表示器に表示されて
いれば、ライトスイッチ１０２を押して入力文字を確定
する。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】従来は以上述べた方法
により文字入力を行っているが、文字の選択はダイアル
の回転によって行われており、英文字の大文字、小文字
がアルファベット順にまた一桁の数値が小さい順に
（Ａ、Ｂ、Ｃ、・・・・、Ｘ、Ｙ、Ｚ，ａ、ｂ、ｃ、・
・・・、ｘ、ｙ、ｚ，０、１、・・・・、８、９の順
に）呼び出される。そのため大文字、小文字、数値を併
用して入力する場合にはダイアルを廻して一つの文字を
選択するのに時間と手間がかかる。 【０００７】そこで本発明の目的は文字の入力が迅速か
つ容易な文字入力機能付き電子楽器を提供することにあ
る。 【０００８】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明は次のような手段を採用した。すなわち
電子楽器において、スイッチが押される度に複数のグル
ープに分けられた文字群の内の一つの文字群を予め定め
られた順序で呼び出す文字群呼出手段と、ダイアルが右
又は左に廻されるとその回転角に応じて、上記呼出手段
によって呼び出された一つの文字群中の文字を予め定め
られた順序で呼び出す文字呼出手段と、上記文字呼出手
段によって呼び出された文字を表示器に表示する表示手
段とを設けるのである。 【０００９】 【作 用】入力すべき文字を選択する場合、上記文字群
呼出手段により入力すべき文字の属するグループを呼び
出し、次にダイアルを廻す。すると上記文字呼出手段及
び表示手段によって文字が表示器に表示される。文字入
力者はダイアルを廻し、表示器に表示される文字を見な
がら入力すべき文字を選択する。そのため従来グループ
分けされていない場合と比べて入力すべき文字の選択が
容易、かつ迅速に行える。 【００１０】 【実施例】以下に本発明の一実施例（以下本実施例）に
ついて説明する。図３に本実施例の構成の概略を示す。 【００１１】（１） 本実施例の構成 図３中１０は操作パネルである。操作パネル１０には表
示器１０１、ライトスイッチ１０２、入力位置設定スイ
ッチ１０３、１０４、ダイアル１０５、グループ選択ス
イッチ１０６が設けられている。グループ選択スイッチ
１０６以外は従来例と同じである。グループ選択スイッ
チ１０６を押すと複数のグループに分けられた入力文字
の各グループ（例えば入力文字を大文字、小文字、数字
の３グループに分ける）の先頭の文字が表示器１０１に
表示される。 【００１２】１１はＭＩＤＩインターフェースであり、
外部と情報のやりとりをするために必要なものである。 【００１３】１２はＣＰＵ（中央処理装置）であり、本
実施例全体の処理動作を制御する。 【００１４】１３はＲＯＭ（リードオンリメモリ）であ
り、ＣＰＵ１２の制御プログラム等を格納する。 【００１５】１４はＲＡＭ（ランダムアクセスメモリ）
であり、ＣＰＵ１２のワークエリアとなる。 【００１６】１５はバス（データやプログラムを転送す
るための、情報転送用の共通路）である。 【００１７】以上が本実施例の構成についての説明であ
る。 【００１８】（２） 本実施例の文字入力処理 本実施例の文字入力処理の処理動作を図４にフローチャ
ートで示す。図４中頭にＳをつけた数値は処理手順の番
号である。以下処理手順に従って本実施例の処理動作を
説明する。 【００１９】文字入力処理がスタートすると最初にライ
トスイッチ１０２が押されたか否かの判定処理がなされ
る（Ｓ１０）。 【００２０】ライトスイッチ１０２が押されていない場
合はＳ１２以下の処理がなされる。 【００２１】ライトスイッチ１０２が押されている場合
は表示器１０１に表示された文字入力を確定する処理
（Ｓ１１）がなされ、その後Ｓ１２の処理がなされる。 【００２２】Ｓ１２の処理は入力位置設定スイッチ１０
３又は１０４が押されたか否かを判定する処理である。
スイッチ１０３か１０４のいずれかのスイッチが押され
ている場合は書き込み位置を変更する処理がなされ（Ｓ
１３）、その後にＳ１４の処理がなされる。いずれのス
イッチも押されていない場合はＳ１３の処理はなされず
Ｓ１４の処理がなされる。 【００２３】Ｓ１４の処理はグループ選択スイッチ１０
６が押されたか否かを判定する処理である。グループ選
択スイッチ１０６が押されている場合は次のグループの
先頭の文字を表示器１０１に表示し（Ｓ１５）、その後
Ｓ１６の処理がなされる。グループ選択スイッチ１０６
が押されていない場合はＳ１５の処理はなされずＳ１６
の処理がなされる。 【００２４】Ｓ１６の処理はダイアル１０５が右又は左
に廻されたか否かの判定処理である。ダイアル１０５が
いずれかの方向に廻されれば、現在表示されている文字
の一つ前又は一つ後の文字を表示器１０１に表示して
（Ｓ１７）他の処理に戻る。ダイアル１０５が動いてな
ければＳ１７の処理は行われず他の処理に戻る。 【００２５】以上が本実施例の文字入力処理の処理動作
についての説明である。 【００２６】 【発明の効果】本発明に係る電子楽器を用いれば、入力
する文字の選択が容易、迅速に行えるため作成したデー
タ等に付与する名称の設定が容易かつ迅速に行える。

【図面の簡単な説明】 【図１】従来型の操作パネルの例を示す図である。 【図２】表示器１０１の文字表示の一例を示す図であ
る。 【図３】本実施例の構成の概略を示す図である。 【図４】本実施例の文字入力処理の処理動作を示すフロ
ーチャートである。 【符号の説明】 １０ 操作パネル １１ ＭＩＤＩインターフェース １２ ＣＰＵ １３ ＲＯＭ １４ ＲＡＭ １５ バス １０１ 表示器 １０２ ライトスイッチ １０３ 入力位置設定スイッチ １０４ 入力位置設定スイッチ １０５ ダイアル １０６ グループ選択スイッチ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 スイッチが押される度に複数のグループに分けられた文
   字群の内の一つの文字群を予め定められた順序で呼び出
   す文字群呼出手段と、 ダイアルが右又は左に廻されるとその回転角に応じて、
   上記呼出手段によって呼び出された一つの文字群中の文
   字を予め定められた順序で呼び出す文字呼出手段と、 上記文字呼出手段によって呼び出された文字を表示器に
   表示する表示手段と、を具備することを特徴とする文字
   入力機能付電子楽器。