JPH06160948A - レンズ付きフイルムユニット用ストロボ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 積み重ねによる圧力や振動等の原因で、メイ
ンコンデンサの固定位置ずれによるレンズ付きフイルム
ユニットへの組み込み不良や、コイルの２次側からメイ
ンコンデンサへの不要な放電などを防ぐことを目的とす
る。 【構成】 メインコンデンサ１８の外周に当接するよう
な形状の、絶縁性材料で成型されたスペーサー１９は、
爪状に形成されたスペーサー保持部２９によりストロボ
発光管２７の両端部を挟持することで固定され、上部に
はリード線保持爪２８が設けられている。さらにスペー
サー１９の端部にはコイルカバー３０が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はレンズ付きフイルムユニ
ットへ内蔵するためのストロボ装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】予め未露光フイルムを内蔵し、撮影レン
ズ及びシャッタなどの撮影機構を有し、シャッタレリー
ズにともない発光するストロボ装置を内蔵したレンズ付
きフイルムユニットにおいて、ストロボ装置のメインコ
ンデンサは、ストロボ装置を構成する部品が載置、配線
されたストロボ基板上に、メインコンデンサがストロボ
装置に配線されるための、ストロボ基板上に半田付けさ
れた金属製の２本のリード線の剛性だけでストロボ基板
上に固定されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、メイン
コンデンサは、金属製の２本のリード線の剛性だけでス
トロボ基板上に載置、固定されており、メインコンデン
サの周囲に載置、固定されている他の部品との間には空
間があるので、ストロボ装置をレンズ付きフイルムユニ
ットに組み込む前の輸送時などに、積み重ねによる圧力
や、振動等の原因でメインコンデンサのリード線が歪
み、そのため、メインコンデンサの固定位置ずれによる
レンズ付きフイルムユニットへの組み込み不良や、高電
圧の発生するコイルの２次側からメインコンデンサへの
放電が起こる可能性がある。

【０００４】本発明は上記従来技術の問題点を考慮して
なされたもので、ストロボ装置の輸送時などに、積み重
ねによる圧力や振動等の原因で、メインコンデンサの固
定位置ずれによるレンズ付きフイルムユニットへの組み
込み不良や、コイルの２次側からメインコンデンサへの
放電などを防ぐことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、ストロボ装置のメインコンデンサにおける、電荷を
蓄積する部分である筒型の蓄電部の外周に当接可能な面
の形状に対応する形状の、絶縁性材料で成型されたスペ
ーサーを、ストロボ装置のストロボ発光管とメインコン
デンサとの間に設けたものである。

【０００６】

【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して、構成
と作用に分けて説明する。図３は本発明を実施したスト
ロボ装置内蔵のレンズ付きフイルムユニットの分解斜視
図である。ユニット本体は本体部１及びこれに前後から
爪止めされる前カバ−１、後カバ−３で構成され、内部
にパトロ−ネ４及びパトロ−ネ４から引き出されたフイ
ルム５を収納している。前カバ−１には撮影レンズ６、
ファインダ７、ストロボ発光管と反射鏡などからなるス
トロボ発光部８、及びパトロ−ネ４のスプールを回動さ
せてフイルム５を巻き上げる巻き上げノブ９などを露出
させるための穴が設けられている。

【０００７】前カバ−１にはまた、前カバ−１と一体化
したレリ−ズボタン１０、撮影枚数表示板１１の一部を
表示させる撮影枚数表示窓１２、及びストロボ装置部１
６のメインコンデンサ１８への充電のためのストロボス
イッチ１３などが設けられている。本体部１にはパトロ
−ネ室１４とフイルム室１５が両端部に形成されてお
り、パトロ−ネ４とフイルム５が各々収納される。

【０００８】さらに、本体部１の前面には、メインコン
デンサ１８、及び、ストロボ発光部８などの公知のスト
ロボ回路に必要な部品を載置、配線したストロボ基板１
７からなるストロボ装置部１６が取りつけられており、
メインコンデンサ１８とストロボ発光部８の間には、メ
インコンデンサ１８の外形に当接するような形状の絶縁
性材料で成型されたスペーサー１９が設けられている。
そして、本体部１の背面には本体部１と一体となって成
型されたメインコンデンサ保持板２６が本体部１の上方
に板状に突出しており、このメインコンデンサ保持板２
６とスペーサー１９の間にメインコンデンサ１８が配置
されるように配線し、メインコンデンサ１８を挟持して
いる。

【０００９】図２は、図３で示した分解斜視図のストロ
ボ装置部のみを示した斜視図であり、さらに図１は、図
３で示した分解斜視図のスペーサーとストロボ発光部の
みを示した斜視図である。ストロボ基板１７には、抵抗
２０、トランジスター２２、コイル２１、ストロボ発光
管２７及び、メインコンデンサ１８などの公知のストロ
ボ回路に必要な部品が載置、配線されており、また、メ
インコンデンサ１８に充電された電荷がストロボ発光管
を発光させることができるレベルに達したときに点灯す
る充電完了ランプ２４や、メインコンデンサ１８に充電
を行うためのバッテリー２３が装着されるバッテリー装
着部３１などが設けられている。

【００１０】メインコンデンサ１８の外周に当接するよ
うな形状の、絶縁性材料で成型されたスペーサー１９
は、爪状に形成されたスペーサー保持部２９によりスト
ロボ発光管２７の両端部を挟持することで固定され、上
部にはストロボ発光管２７に配線されるリード線２７が
動いたり、曲がったりする事を防止するために、リード
線保持爪２８が設けられている。さらにコイル２１の２
次側からメインコンデンサ１８への不要な放電などを防
止するために、スペーサー１９の端部にはコイルカバー
３０が、メインコンデンサ１８がコイル２１との間に設
けられている。

【００１１】以上の構成からなるレンズ付きフイルムユ
ニット用ストロボ装置の作用について説明する。スペー
サー１９は、その端部に一体成型で付けられたスペーサ
ー保持部２９により、ストロボ発光管２７の両端部を挟
持することで固定され、メインコンデンサ１８の外周に
当接するような形状により、本体部１と一体となって成
型されたメインコンデンサ保持板２６との間にあるメイ
ンコンデンサ１８を挟持している。これにより、ストロ
ボ装置の輸送時などに、積み重ねによる圧力や振動等の
原因で、メインコンデンサ１８の固定位置のずれによる
レンズ付きフイルムユニットへの組み込み不良を防止し
ている。

【００１２】また、スペーサー１９の上部に設けられた
リード線保持爪２８により、ストロボ発光管２７に配線
されるリード線２７が動いたり、曲がったりする事を防
止している。さらに、スペーサー１９の端部にスペーサ
ー１９と一体成型で設けられたコイルカバー３０によ
り、コイル２１の２次側からメインコンデンサ１８への
不要な放電などを防止している。

【００１３】

【発明の効果】以上のように、本発明のレンズ付きフイ
ルムユニット用ストロボ装置を用いれば、ストロボ装置
の輸送時などに、積み重ねによる圧力や振動等の原因
で、メインコンデンサの固定位置ずれによるレンズ付き
フイルムユニットへの組み込み不良や、コイルの高電圧
発生部からメインコンデンサへの不要な放電などを効果
的に防止することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
用ストロボ装置のスペーサーとストロボ発光部のみを示
した斜視図である。

【図２】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
用ストロボ装置のストロボ装置部のみを示した斜視図で
ある。

【図３】本発明を実施したストロボ装置内蔵のレンズ付
きフイルムユニットの分解斜視図である。

【符号の説明】

１ 本体部 ８ ストロボ発光部 １３ ストロボスイッチ １６ ストロボ装置部 １７ ストロボ基板 １８ メインコンデンサ １９ スペーサー ２５ メインコンデンサ保持板 ２６ ストロボ発光管 ２７ リード線 ２８ リード線保持爪 ２９ スペーサー取付爪 ３０ コイルカバー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 予め未露光フイルムを内蔵し、撮影レン
   ズ及びシャッタなどの撮影機構を有するレンズ付きフイ
   ルムユニットへ内蔵するためのストロボ装置において、
   前記ストロボ装置のストロボ発光管と係合する係合部
   と、前記ストロボ装置のメインコンデンサの外周に当接
   される受け面、及び、前記ストロボ装置に係わるリード
   線を保持する為の溝とを有する、絶縁性材料で成型され
   たスペーサーを、前記ストロボ装置のストロボ発光管と
   前記メインコンデンサとの間に設けたことを特徴とする
   レンズ付きフイルムユニット用ストロボ装置。