JPH0615Y2 - 棒状化粧料繰り出し容器に於けるキャップの嵌着機構 - Google Patents

棒状化粧料繰り出し容器に於けるキャップの嵌着機構

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JPH0615Y2
JPH0615Y2 JP5682488U JP5682488U JPH0615Y2 JP H0615 Y2 JPH0615 Y2 JP H0615Y2 JP 5682488 U JP5682488 U JP 5682488U JP 5682488 U JP5682488 U JP 5682488U JP H0615 Y2 JPH0615 Y2 JP H0615Y2
Authority
JP
Japan
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cap
fitting
elastic
wall
projection
Prior art date
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JP5682488U
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JPH01160920U (ja
Inventor
静雄 松岡
信夫 白石
健二 阪
Original Assignee
株式会社カツシカ
鐘紡株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、棒状化粧料繰り出し容器に於けるキャップの
嵌着機構に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、口紅等の棒状化粧料繰り出し容器に於けるキ
ャップの嵌着機構としては、基筒の上部に嵌合部を設
け、この嵌合部の外側壁に基の内側壁に当接する突ダボ
を複数突設させ、この突ダボの当接力によりキャップを
保持していた。この突ダボは、円筒形状の棒状化粧料繰
り出し容器の場合、通常同一円周を3等分した位置に3
点設けられ、キャップの変形、内径の誤差等を吸収して
いた。
また、実開昭62−110155号公報には、嵌合部に
複数の凸起の他に、U字状に切り欠いた弾性舌片を設
け、キャップの内側壁にはこの凸起が係合する環状凹部
を設けた構成が提案されている。この構成は、弾性舌片
をキャップの内側壁に強接させる事により、キャップの
嵌合時にパチン音を発生させ、キャップの完全嵌合状態
の認知、及び嵌合操作に高級感を付与させていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、この嵌合部は、外部に露出しているため、意匠
的に高級感のある金属光沢を有した表面処理が施されて
いた。つまり、嵌合部を黄銅等の金色光沢のある金属板
で成形し、これを磨いてつやを出し、クリヤーコートを
施して、半永久的な金属光沢を付与させていた。
この磨き工程は、通常羽布研磨によって行われていた。
しかし、U字状に切り欠かれた弾性舌片があると羽布が
弾性舌片に引っ掛かってしまい、羽布研磨が行えなかっ
た。従って、磨き工程及びクリヤーコート工程が終わっ
た後、U字状に切り欠なければならず、表面に傷、錆等
が発生してしまう危険性があった。
また、弾性舌片が1ヶ所しか設けられておらず、この弾
性舌片がキャップ内側壁に強接する事によってキャップ
嵌合を保持しているため、嵌合強度が不足する危険性が
あった。また、キャップの抜脱時に、弾性舌片の下端が
環状凹溝を乗り越えて抜脱されるため、弾性舌片の下端
が環状凹溝に係合してしまいキャップが抜脱不能となる
危険性があった。
〔課題を解決する為の手段〕
棒状化粧料を昇降動させる繰り出し機構を内装した容器
本体1の基筒2に、薄肉金属で成形され、基筒2の上端
及びキャップ10の下端が当接する鍔部5を設け、この
鍔部5の上方にキャップ10が抜脱自在に嵌合する嵌合
部6を設け、この嵌合部6の外側壁にキャップ10の内
壁に当接する突部7を少なくとも3ヶ所突設した中筒4
を止着した構成に於いて、前記突部7のうち少なくとも
1つを、突部7の両がわに上下に細いスリット8を穿設
して弾性が付与された弾性突部9にする。前記キャップ
10の内側壁には、前記嵌合部6の突部7と弾性突部
9、若しくは弾性突部9のみが係合する、内径が拡大し
た嵌合段部11を設ける。本考案は、以上構成の棒状化
粧料繰り出し容器に於けるキャップの嵌着機構である。
〔作用〕
容器本体1にキャップ10を被嵌してゆくと、弾性突部
9は、自身の弾発力によって、また嵌合部6に突部7が
ある場合には、弾性突部9の弾発力によって、それぞれ
キャップ10の内側壁に当接する。そしてこの当接力に
よって、キャップ10の嵌合操作時に摺動抵抗が生じ
る。しかし、突部7及び弾性突部9がキャップ10の内
側壁に設けられた嵌合段部11に位置すると、内径が拡
大しているため、急激に摺動抵抗が減少し、キャップ1
0の下端が中筒4の鍔部5に衝突してパチン音を発す
る。これがキャップ10の嵌合操作の終了の合図とな
る。
〔実施例〕
容器本体1は、円筒形状をしており、螺旋繰り出し機構
を内装し、外部に露出した基筒2及びスリーブ3が相対
回転可能に配置されている。そして、基筒2を保持して
スリーブ3を回動操作する事により棒状化粧料が繰り出
されるようになっている。
この基筒2の上端には、中筒4が止着されている。この
中筒4は、薄肉金属で成形されており、基筒2の上端に
当接する鍔部5が周設され、この鍔部5より上方に嵌合
部6が設けられている。この嵌合部6の外側壁には、同
一円周上に複数の突部7が突設されている。この突部7
は、円周上に均等に配置されている。この突部7の両が
わには、上下に細いスリット8が穿設されており、内方
向に弾性を有してたわむ弾性突部9が構成されている。
キャップ10の内側壁には、内径が拡大した嵌合段部1
1が全周にわたって刻設されている。この嵌合段部11
は、キャップ10を容器本体1に被嵌して、下端が中筒
4の鍔部5に当接した際、中筒4の弾性突部9が係合す
る位置に設けられている。尚、キャップ10の内径は、
中筒4の突部7の外接円径よりも僅かに小径となってい
るため、キャップ10の嵌合時には、弾性突部9が内方
向にたわみ、弾性突部9が嵌合段部11に位置すると弾
性突部9が復元するよう構成している。
尚、この嵌合段部11は、キャップ10の内径を嵌合部
6の突部7の外接円形よりも大径に構成しておき、キャ
ップ10の下端より、突部7の外接円径よりも僅かに小
径の内径の内キャップを圧入止着し、構成してもよい。
また、嵌合部6に突設した突部7を全て弾性突部9にす
る必要はなく、最低1ヶ所に弾性突部9を設け、残りが
単なる突部7であっても、キャップ10に嵌合音を出さ
せる事ができる。この場合、残りの突部7は、嵌合突部
9と同じようにキャップ10の下端が中筒4の鍔部5に
当接した時点で、嵌合段部11に係合する位置に設ける
必要がある。
また、第4図に示したように、突部7を突設せずに弾性
突部9を構成する事もできる。つまり、化合部6の外側
壁の円周を均等に分割した位置に、一対の上下に細いス
リット8を穿設してその間に弾性部12を構成し、この
弾性部12の中央を外方向に突出するように折曲させて
弾性突部9を構成し、この弾性突部9をキャップ10の
内側壁の嵌合段部11に係合させてもよい。
〔考案の効果〕
本考案は以上のように、突部7の両がわに上下に細いス
リット8を穿設して内方向にたわみ可能な弾性突部9を
構成し、この弾性突部9をキャップ10内壁に弾性を有
して当接させてパチン音を発生させている。従って、弾
性突部9は舌片状に切り欠かれていないため、安心して
羽布研磨が行え、弾性突部9を構成した後に磨き工程及
びクリヤーコート工程が行え、錆、傷等の心配がないも
のとなっている。また、弾性突部9には先端がないた
め、キャップ10の嵌合段部11に弾性突部9の先端が
係合してしまい、キャップ10が抜脱不能となってしま
うようなこともない。
また、突部7を全て弾性突部9にする事もでき、しかも
弾性突部の弾性強度が強いため、キャップ10の嵌合強
度が不足してしまうようなこともなく、半永久的にその
弾性力を維持できる。更に、弾性突部9は、内方向にた
わんでキャップ10の内壁に当接するため、キャップ1
0の内径の寸法誤差、変形等も弾性突部9がたわんで吸
収でき、最適な嵌合力に調節させる事もできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案実施例の斜視図。第2図及び第3図
は、キャップ嵌合時のキャップと中筒の部分拡大断面
図。第4図は、中筒のその他の実施例の斜視図。 1〜容器本体 2〜基筒 3〜スリーブ 4〜中筒 5
〜鍔部 6〜嵌合部 7〜突部 8〜スリット 9〜弾
性突部 10〜キャップ 11〜嵌合段部 12〜弾性
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−23009(JP,U) 実開 昭62−159809(JP,U) 実開 昭53−152774(JP,U) 実開 昭54−58480(JP,U) 実開 昭62−185250(JP,U) 実公 昭52−43391(JP,Y2) 実公 昭63−24810(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】棒状化粧料を昇降動させる繰り出し機構を
    内装した容器本体(1)の基筒(2)に、薄肉金属で成形さ
    れ、基筒(2)の上端及びキャップ(10)の下端が当接する
    鍔部(5)を設け、該鍔部(5)の上方にキャップ(10)が抜脱
    自在に嵌合する嵌合部(6)を設け、該嵌合部(6)の外側壁
    にキャップ(10)の内壁に当接する突部(7)を少なくとも
    3ヶ所突設した中筒(4)を止着した構成に於いて、 前記突部(7)のうち少なくとも1つを、突部(7)の両がわ
    に上下に細いスリット(8)を穿設して弾性が付与された
    弾性突部(9)にし、前記キャップ(10)の内側壁には、前
    記嵌合部(6)の突部(7)と弾性突部(9)、若しくは弾性突
    部(9)のみが係合する、内径が拡大した嵌合段部(11)を
    設けた事を特徴とする棒状化粧料繰り出し容器に於ける
    キャップの嵌着機構。
JP5682488U 1988-04-27 1988-04-27 棒状化粧料繰り出し容器に於けるキャップの嵌着機構 Expired - Lifetime JPH0615Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH01160920U JPH01160920U (ja) 1989-11-08
JPH0615Y2 true JPH0615Y2 (ja) 1994-01-05

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US9370889B2 (en) 2011-08-30 2016-06-21 Tokiwa Corporation Cosmetic material container and manufacturing method of the same

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JP3519140B2 (ja) * 1994-09-30 2004-04-12 株式会社吉野工業所 棒状化粧品用サンプル容器
FR2928629B1 (fr) * 2008-03-17 2016-07-29 Oreal Dispositif de protection d'un recipient de produit, notamment d'un produit cosmetique.

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JPH01160920U (ja) 1989-11-08

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