JPH06159794A - 風呂自動給湯機能付給湯装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一般給湯用通路と風呂自動落とし込み給湯用
通路とが途中で通路を共通にしている場合においても、
風呂自動落とし込み給湯用通路を通じて低温水を浴槽に
落とし込み、同時に温水を一般給湯することが可能な風
呂自動給湯機能付給湯装置の提供を目的とする。 【構成】 入水管20、給湯用熱交換器30、出湯管40、一
般給湯管50、風呂自動落とし込み給湯管60、即給湯用戻
り管70、循環ポンプ71、バイパス水管80、バイパス水量
調節器81とを有し、前記バイパス水管80の途中でバイパ
ス水量調節器81の手前からバイパス分岐管90を前記風呂
自動落とし込み給湯管60へ接続すると共に前記バイパス
分岐管90に前記給湯用熱交換器30の圧力損失差を越える
水圧によって開放される圧力開閉弁91を設け、且つ前記
風呂自動落とし込み給湯管60の前記バイパス分岐管90の
接続地点Ｂよりも上流側に逆流防止弁61を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は一般給湯の他に浴槽への
自動落とし込み給湯機能を備え、且つ前記一般給湯にお
いては、給湯管内に温水を循環させることで、カランの
開放によって即温水を給湯することができるようにした
風呂自動給湯機能付給湯装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の風呂自動落とし込み機能を備え
た給湯装置においては、一般に給湯用熱交換器から末端
の給湯カランまで温水供給通路が設けられており、そし
てその途中から風呂自動落とし込み給湯用通路が分岐さ
れる形で浴槽側に延長されている。そして前記風呂自動
落とし込み側の開閉弁を開放することで風呂自動落とし
込み給湯を開始し、また閉止することで風呂自動落とし
込み給湯を終了するようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
風呂自動落とし込み機能を備えた給湯装置においては、
共通の通路を経て一般給湯用通路と風呂自動落とし込み
給湯用通路が分岐していることから、例えば、風呂自動
落とし込み給湯用通路を用いて低温水を浴槽に供給する
ことで、所謂「ぬるめモード」を実施する場合には、同
時進行的には一般給湯による温水の給湯が出来なくなる
問題があった。

【０００４】そこで本発明は、上記従来技術の欠点を解
消し、一般給湯用通路と風呂自動落とし込み給湯用通路
とが途中で通路を共通にしている場合においても、風呂
自動落とし込み給湯用通路を通じて低温水を浴槽に落と
し込み、同時に温水を一般給湯することが可能な風呂自
動給湯機能付給湯装置の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の風呂自動給湯機能付給湯装置は、入水管
と、該入水管から導入される水を加熱する給湯用熱交換
器と、該給湯用熱交換器からの温水を出湯する出湯管
と、該出湯管が分岐されてなる一般給湯管及び風呂自動
落とし込み給湯管と、前記一般給湯管の途中から前記入
水管へ温水を循環させるための即給湯用戻り管及び該即
給湯用戻り管に設けられる循環ポンプと、前記即給湯用
戻り管の入水管への接続地点より上流地点の入水管から
前記出湯管にバイパスするバイパス水管及び該バイパス
水管の途中に設けられるバイパス水量調節器とを有する
風呂自動給湯機能付給湯装置であって、前記バイパス水
管の途中でバイパス水量調節器の手前からバイパス分岐
管を前記風呂自動落とし込み給湯管へ接続すると共に前
記バイパス分岐管に前記給湯用熱交換器の圧力損失差を
越える水圧によって開放される圧力開閉弁を設け、且つ
前記風呂自動落とし込み給湯管の前記バイパス分岐管の
接続地点よりも上流側に逆流防止弁を設けたことを特徴
としている。

【０００６】

【作用】風呂自動落とし込み給湯による浴槽への低温水
の供給と、一般給湯カランの開放による一般給湯とが同
時運転の状態になると、前記即給湯用戻り管の循環ポン
プがオン状態とされ、また前記バイパス水量調節器が閉
止状態とされることで、前記バイパス分岐管の圧力開閉
弁に加わる水圧が増大して、該圧力開閉弁が開放され、
入水管からの水の一部が入水管からバイパス水管、バイ
パス分岐管を通って風呂自動落とし込み給湯管に直接的
に導入される。一方、入水管からの水の残りはそのまま
入水管を通って給湯用熱交換器に入り、加熱され、出湯
管、一般給湯管を通って給湯カランから給湯される。こ
の場合には、出湯管からの温水は圧力の高くなった風呂
自動落とし込み給湯管内へは流れて行くことができな
い。逆に、風呂自動落とし込み給湯管内に入った水は逆
流防止弁によって出湯管側への流入が防止されている。

【０００７】

【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて説明する。
図１は本発明装置の実施例を示す構成図、図２はコント
ローラによる制御例を示すフローチャートである。10は
給湯用加熱缶体で、入水管20から導かれた水が給湯用加
熱缶体10内の給湯用熱交換器30を通る間に温水に加熱さ
れる。加熱された温水は出湯管40に出湯する。出湯管40
は一般給湯管50と風呂自動落とし込み給湯管60とに分岐
されている。前記一般給湯管50の末端には一般給湯カラ
ン51が設けられている。また一般給湯管50の末端に近い
地点から即給湯用循環を行うための即給湯用戻り管70が
前記入水管20に接続されている。そして即給湯用戻り管
70には即給湯用循環を本来の目的とする循環ポンプ71が
設けられている。

【０００８】前記即給湯用戻り管70の接続地点Ａよりも
上流の入水管20からバイパス水管80を前記出湯管40に接
続し、このバイパス水管80にバイパス水量調節器81を設
けている。そして更にこのバイパス水管80の途中、前記
バイパス水量調節器81の手前からバイパス分岐管90を前
記風呂自動落とし込み給湯管60に接続している。前記バ
イパス分岐管90には圧力開閉弁91を設けている。この圧
力開閉弁91は、前記給湯用熱交換器30の圧力損失差を越
える一定の水圧によって開放するように設定しておく。
更に説明すると、圧力開閉弁91は、バイパス水量調節器
81が閉止されている場合に、入水管20の入水圧に前記循
環ポンプ71の駆動によって即給湯用戻り管70から接続地
点Ａを通って入水管20に流出してくる水の水圧が加わる
場合に開放されるが、バイパス水量調節器81が開放され
ている場合には水圧不足により前記圧力開閉弁91は開放
されないように構成されている。また前記循環ポンプ71
が駆動されていない場合にも水圧不足となって開放され
ないように構成されている。

【０００９】前記風呂自動落とし込み給湯管60の前記バ
イパス分岐管90が接続する地点Ｂよりも上流に逆流防止
弁61が設けられる。この逆流防止弁61によってバイパス
分岐管90から風呂自動落とし込み給湯管60に流れ込んだ
水が該落とし込み給湯管60の分岐地点Ｃ側へ逆流するの
が防止され、水が一般給湯管50側に混入するのが防止さ
れる。風呂自動落とし込み給湯管60は落とし込み電磁開
閉弁62、三方切換え弁63を介して風呂追い焚き用循環路
100 に導入され、さらに浴槽110 に導入される。符号12
0 は装置のコントローラで、図示しないリモコンからの
指令を入力し、また装置各部のセンサからの情報を入力
することによって、所定のプログラムに従って所定の動
作指令を装置各部に指令する。

【００１０】図２のフローチャートに従ってコントロー
ラ120 による運転制御例を説明すると、先ず、一般給湯
カラン51が閉の状態（Ｓ１でノー）の場合について述べ
る。今、一般給湯カラン51が閉で、風呂自動落とし込み
給湯のスイッチもオフ（Ｓ２でノー）の場合、この場合
には即給湯モードがリモコン等によって設定されている
か否かだけである。即ち、即給湯モードが設定されると
（Ｓ３でイエス）、即給湯用戻り管70の循環ポンプ71が
オンする（Ｓ４）。これによって熱交換器30からの温水
が出湯管40、一般給湯管50を通り、更に即給湯用戻り管
70を通って接続地点Ａから入水管20に戻り、熱交換器30
に循環する。よって一般給湯カラン51が開放されると、
即温水が給湯される。尚、給湯用加熱缶体10はオン状
態、風呂自動落とし込み給湯管60の電磁開閉弁62は閉止
状態、バイパス水量調節器81も閉止状態とされる。

【００１１】次に、一般給湯カラン51が閉の状態（Ｓ１
でノー）で、風呂自動落とし込み給湯のスイッチがオン
（Ｓ２でイエス）で、ぬるめモードでない場合（Ｓ５で
ノー）の場合、即ち通常の温水が浴槽に自動落とし込み
給湯される場合には、缶体10がオン、電磁開閉弁62が
開、循環ポンプ71がオフ、バイパス水量調節器81が開と
される（Ｓ６）。これによって、缶体10からの温水とバ
イパス水管80を通ってくる水とが適当に混水されて所定
温度の温水となって風呂自動落とし込み給湯管60に流
れ、浴槽110 に落とし込まれる。この場合、バイパス水
量調節器81が開放状態にあるので、バイパス分岐管90の
圧力開閉弁91は開放に必要な十分の水圧を得ることがで
きず、開放されない。

【００１２】次に、一般給湯カラン51が閉の状態（Ｓ１
でノー）で、風呂自動落とし込み給湯のスイッチがオン
（Ｓ２でイエス）で、ぬるめモードが指令され（Ｓ５で
イエス）た場合、即ち温水ではなく水を浴槽に自動落と
し込み給湯する場合には、缶体10がオフ、電磁開閉弁62
が開、循環ポンプ71がオン、バイパス水量調節器81が閉
とされる（Ｓ７）。これによってバイパス分岐管90の圧
力開閉弁91には、入水管20を通ってくる水の圧力と循環
ポンプ71によって接続地点Ａから流入せられる水圧とが
加わる結果、圧力開閉弁91が開放される。よって水は圧
力開閉弁91を通って直接的に風呂自動落とし込み給湯管
60に送られる。尚、風呂自動落とし込み給湯管60から出
湯管40側への逆流は逆流防止弁61によって防止される。
また出湯管40側からの水は水圧が低いので実質上風呂自
動落とし込み給湯管60へは流れ込まない。

【００１３】次に一般給湯カラン51が開の状態（Ｓ１で
イエス）の場合について述べる。今、一般給湯カラン51
が開（Ｓ１でイエス）で、風呂自動落とし込み給湯のス
イッチがオン（Ｓ８でイエス）で、ぬるめモードが指令
された場合（Ｓ９でイエス）の場合、即ち、一般給湯運
転と水による風呂自動落とし込み給湯運転が同時期に運
転される場合には、缶体10がオン、電磁開閉弁62が開、
循環ポンプ71がオン、バイパス水量調節器81が閉とされ
る（Ｓ10）。これによって、缶体10から出湯管40を通っ
てくる温水は一般給湯管50からカラン51を通って給湯さ
れる。そして前記バイパス分岐管90の圧力開閉弁91に
は、バイパス水量調節器81が閉止されているので、入水
管20を通ってくる水の圧力と循環ポンプ71によって接続
地点Ａから流入せられる水圧とが加わり、その結果、開
閉弁91が開放される。よって、水が入水管20からバイパ
ス水管80、バイパス分岐管90を通って風呂自動落とし込
み給湯管60に送られることになる。また入水管20からの
水の一部は熱交換器30を通って加熱され、出湯管40から
一般給湯管50側へ流れる。出湯管40の水圧は低いので、
風呂自動落とし込み給湯管60側へはほとんど流入しな
い。勿論、逆流防止弁61により風呂自動落とし込み給湯
管60側の水が出湯管40側に流入して混水することもな
い。

【００１４】次に、一般給湯カラン51が開（Ｓ１でイエ
ス）で、風呂自動落とし込み給湯のスイッチがオン（Ｓ
８でイエス）で、通常の温水の風呂自動落とし込み給湯
が指令された場合（Ｓ９でノー）の場合には、、一般給
湯運転と温水による風呂自動落とし込み給湯運転が同時
期に運転される場合には、缶体10がオン、電磁開閉弁62
が開、循環ポンプ71がオフ、バイパス水量調節器81が開
とされる（Ｓ11）。これによって、バイパス分岐管90の
圧力開閉弁91は水圧不足で閉止状態となり、入水管20か
らの水が缶体10で加熱され、出湯管40を通って、またバ
イパス水管80を通って合流し、一般給湯管50と風呂自動
落とし込み給湯管60とに分岐してそれぞれ給湯される。

【００１５】次に、一般給湯だけが行われる場合（Ｓ１
がイエス、Ｓ８がノー）には、缶体10がオン、電磁開閉
弁62が閉、循環ポンプ71がオフ、バイパス水量調節器81
が開とされる（Ｓ12）。バイパス水量調節器81が開であ
るので、圧力開閉弁91は閉止状態となり、出湯管からの
温水にバイパス水管80からの水が適当に混水されて、一
般給湯管50に流れ、カラン51から給湯される。

【００１６】

【発明の効果】本発明は以上の構成よりなり、請求項１
に記載の風呂自動給湯機能付給湯装置によれば、入水
管、給湯用熱交換器、出湯管、一般給湯管、風呂自動落
とし込み給湯管、即給湯用戻り管、循環ポンプ、バイパ
ス水管、バイパス水量調節器を有する風呂自動給湯機能
付給湯装置において、前記バイパス水管の途中でバイパ
ス水量調節器の手前からバイパス分岐管を前記風呂自動
落とし込み給湯管へ接続すると共に前記バイパス分岐管
に前記給湯用熱交換器の圧力損失差を越える水圧によっ
て開放される圧力開閉弁を設け、且つ前記風呂自動落と
し込み給湯管の前記バイパス分岐管の接続地点よりも上
流側に逆流防止弁を設けたので、浴槽に温水ではなく、
水を自動落とし込みする場合においても、その水が一般
給湯側に流れ込んで、冷水サンド状態を現出することが
防止でき、しかも、冷水による風呂自動落とし込み運転
と温水による一般給湯運転とを同時に行うことを可能と
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明装置の実施例を示す構成図である。

【図２】コントローラによる制御例を示すフローチャー
トである。

【符号の説明】

10 給湯用加熱缶体 20 入水管 30 給湯用熱交換器 40 出湯管 50 一般給湯管 60 風呂自動落とし込み給湯管 61 逆流防止弁 62 落とし込み電磁開閉弁 70 即給湯用戻り管 71 循環ポンプ 80 バイパス水管 81 バイパス水量調節器 90 バイパス分岐管 91 圧力開閉弁 110 浴槽 120 コントローラ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入水管と、該入水管から導入される水を
   加熱する給湯用熱交換器と、該給湯用熱交換器からの温
   水を出湯する出湯管と、該出湯管が分岐されてなる一般
   給湯管及び風呂自動落とし込み給湯管と、前記一般給湯
   管の途中から前記入水管へ温水を循環させるための即給
   湯用戻り管及び該即給湯用戻り管に設けられる循環ポン
   プと、前記即給湯用戻り管の入水管への接続地点より上
   流地点の入水管から前記出湯管にバイパスするバイパス
   水管及び該バイパス水管の途中に設けられるバイパス水
   量調節器とを有する風呂自動給湯機能付給湯装置であっ
   て、前記バイパス水管の途中でバイパス水量調節器の手
   前からバイパス分岐管を前記風呂自動落とし込み給湯管
   へ接続すると共に前記バイパス分岐管に前記給湯用熱交
   換器の圧力損失差を越える水圧によって開放される圧力
   開閉弁を設け、且つ前記風呂自動落とし込み給湯管の前
   記バイパス分岐管の接続地点よりも上流側に逆流防止弁
   を設けたことを特徴とする風呂自動給湯機能付給湯装
   置。