JPH06159780A - アンダーフロア空調方法 - Google Patents

アンダーフロア空調方法

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JPH06159780A
JPH06159780A JP4335121A JP33512192A JPH06159780A JP H06159780 A JPH06159780 A JP H06159780A JP 4335121 A JP4335121 A JP 4335121A JP 33512192 A JP33512192 A JP 33512192A JP H06159780 A JPH06159780 A JP H06159780A
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air
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air supply
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Koji Kato
浩二 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より快適でしかも省エネルギーを可能とした
アンダーフロア空調方法を提供する。 【構成】 25分までは送風量を少なく、吹出し口13
の風速を0.1m/sで、25〜30分の5分間で送風
量を最多(このときの送風は約0.8m/sである)に
し、30〜35分の5分間はこの状態を保持する。この
後、35〜40分の5分間で送風量を減少させ、40〜
50分の10分間は風速を約0.5m/sで維持し、5
0〜55分の5分間で更に送風量を減少させ、55〜8
5分の30分間は送風量を最少(このときの風速は約
0.1m/sである)に保持する。以後、このパターン
を繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンダーフロア空調方法
に関し、特に室内送風量を任意の周期で変化させる空調
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般事務所ビル、デパート、スーパー等
では、ほぼ室内が空調されており、近年では、製造工場
の一部でも空調されるようになってきた。この製造工場
の空調は作業者の快適性よりも製品の品質向上に重点を
おいているところもあるが、一般事務所ビルでは作業者
(在室者)の快適性と部屋の機能性を重視している。
【0003】快適性については、温度、湿度、気流速度
等で制御されることが多く、これらを組み合わせたとき
の最適環境については、永年の経験や研究により明らか
にされ既に熟知されている。また、前記要因の他に快適
性に影響する要因としては炭酸ガス濃度、照度、騒音等
があるが、これらはビル管理法等で法的規則を受けてい
るものが多く、各々適正環境に制御されている。
【0004】人間の温熱感に関して、空調の快適性に最
も影響がある室内温度は今まで一定値制御、すなわち任
意の設定温度に、バラツキなく如何にしてコントロール
するかが問題となり、PID制御等の制御技術を駆使し
てコントロールしてきた。
【0005】しかし、近年世間全般の価値観の多様化に
より、空調のより一層の快適性向上を追及する機運が広
がりつつあり、その一つに森林等のさわやかな雰囲気
を、一般事務所ビル内に実現させるために、森林の樹木
が発散するフィトンチッドを空調機に供給することが行
われている。また、気流速度についても、一定流速より
も”草原のそよ風”、”海辺のそよ風”等自然な風が吹
いている状態(いわゆる”1/fゆらぎ”といわれる)
にすることが試みられている。
【0006】一方、部屋の機能性については、近年のイ
ンテリジェントビルに見られるように、OA機器が所せ
ましとフロアーに設置され高機能化しており、これらO
A機器の配置、特に配線に対するフレキシブルな対応と
して床下に配線のための空間を形成する、いわゆるフリ
ーアクセスフロアが用いられている。さらに、空調方式
もこのフリーアクセスフロアの床下空間を有効に利用す
るため、ここに暖気あるいは冷気を通気し、床面に形成
した吹出し口から吐出し、空調を行うアンダーフロア空
調が実施されてきている。
【0007】この空調システムを図5、図6に示す。す
なわち、図5に示すように、室内空間は居住域1と非居
住域2に分けられ、該居住域1にはOA機器3やこれら
OA機器電源4、コピー機5が設置されている。特にO
A機器電源4やコピー機5は発熱源であり、非居住域2
にある照明6を含め室内熱負荷増大の大きな要因になっ
ている。空調空気は空調機7により外気と換気を混合
し、冷却コイル8により冷却除湿され、加熱コイル9に
より任意の温度に加熱コントロールされ、次いで加湿器
10により湿度コントロールされるようになっている。
任意の温度及び湿度にコントロールされた空調空気は、
送風機11により床下チャンバ12に送られ、床に設置
された吹出し口13から室内に供給されている。
【0008】供給された空調空気は、居住域1から非居
住域2に向かって上昇するが、このときOA機器電源4
やコピー機5から発生する熱14を巻き込みながら上昇
する。次にこの空気は、天井に設置された吸込み口15
から吸い込まれ、さらに天井チャンバ16に導かれ還気
ダクト17によって一部は室外に放出され、残りは空調
機7に戻される。このときの室内空間の高さ方向の温度
分布は図6に示すようになり、床面からの高さ1800
mm以下の居住域1までは23〜24°Cとなっている
が、1800mm以上の非居住域2ではOA機器電源4や
コピー機5の熱発生のため温度は上昇し、25°C以上
になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、最近の事務
用ビルは発熱源となるOA機器等の設置密度が増加し、
高機能化が進んでおり、これに伴い空調における室内顕
熱も格段に増加して年間を通じて冷房が実施されるとこ
ろが増えてきている。さらに、空調空気トータルの循環
量も増大しているため、送風機動力も上昇し、エネルギ
ー消費が飛躍的に大きくなっており、昨今の地球環境問
題にも関係し大きな問題となっている。
【0010】本発明の目的は上述した問題に鑑みなされ
たもので、より快適で、しかも省エネルギーを可能とし
たアンダーフロア空調方法を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、床面
から空調空気を吹き出し、天井面から還気を吸い込むア
ンダーフロア空調方法において、室内送風量を周期的に
変化させるようにしたものである。
【0012】請求項2の発明は、吹出し口の風速を周期
的に変化させて成ることを特徴とする。
【0013】
【作用】このように本発明によれば、従来空気送風量が
一定だったのに対し空気送風量を周期的に変化させるこ
とにより、吹出し温度を高く、かつ送風量を少なくでき
るので、省エネルギー可能なアンダーフロア空調方法を
実現でき、快適な居住環境を創出することができる。
【0014】
【実施例】以下、図に示す実施例を用いて本発明の詳細
を説明する。図1は本発明のアンダーフロア空調方法の
運転状況のうち送風量を最少にしたときの室内概略構成
図で、図5と同一部分には同一符号を付してある。空調
空気の循環経路は図5及び図6と同じであるが、吹出し
口13から吹き出した空調空気は流速が小さく、わずか
に上昇気流となって天井に向かって移動する。このと
き、発熱源であるOA機器電源4やコピー機5の熱14
はこの気流に余り巻き込まれることなく上昇し、非居住
域2に滞留し、一部は吸込み口15から天井チャンバ1
6に吸い込まれ還気ダクト17に導かれる。
【0015】一方、図2は送風量が最多になったときの
室内概略構成図を示し、図5と同一部分には同一符号を
付してある。吹出し口13から吹き出された空調空気は
流速が大きく、気流感をかなり感じるくらいの流速で一
気に天井に向かって移動する。このとき、空調空気は図
1で説明した送風量が少ないときの天井近傍を中心とし
た非居住域2に滞留していた熱と、発熱源であるOA機
器電源4やコピー機5の熱14を一気に巻き込みなが
ら、吸込み口15から天井チャンバ16へ導かれる。
【0016】今、このときの室内空間の高さ方向の温度
分布測定例を図3に示す。Aの線が従来の場合を示し、
B、Cの線がそれぞれ送風量小、送風量大の場合を示し
ている。吹出し温度は従来に比べ約1度高く設定してお
り、送風量が少ないときは従来と同じような温度分布パ
ターンとなっているが、熱滞留が増える分だけ天井に近
くなるにつれて温度上昇が大きい。一方、送風量が多い
ときは、滞留している熱は一気に廃熱されるため、高さ
方向に対する温度上昇率は小さくなる。したがって、送
風量を変化させることにより、以上のような温度分布を
交互に繰り返すことになる。
【0017】今、このような運転時の吹出し速度の時間
経過の例を図4に示す。同図から明らかなように、25
分までは送風量は少なく、吹出し口13の風速は約0.
1m/sで、25〜30分の5分間で送風量を最多(こ
のときの風速は約0.8m/sである)にし、30〜3
5分の5分間はこの状態を保持する。この後、35〜4
0分の5分間で送風量を減少させ、40〜50分の10
分間は風速を約0.5m/sで維持し、50〜55分の
5分間で更に送風量を減少させ、55〜85分の30分
間は送風量を最少(このときの風速は約0.1m/sで
ある)に保持する。以後、このパターンを繰り返す。な
お、吹出し口13の風速を0.1m/sとした根拠は、
気流速度0.1m/sが気流を感じる知覚最低流速だか
らである。また、0.5m/sとしたのは、建築物の衛
生的環境の確保に関する法律に示された基準値(=0.
5m/s以下)を根拠にしている。さらに、0.8m/
sとしたのは、この流速が殆どの人が気流を感じる領域
の最低値だからである。
【0018】以上のように、送風量を周期的に変化さ
せ、送風量が少ないときは熱をエアーリフトの要領で非
居住域に移動、滞留させて室内温度が不快感を感じ始め
るぎりぎりの温度までこの運転を続け、次に送風量を最
多にしてこれらの熱を一気に排気させる。次に、この吹
出し風速を0.5m/s程度の気流感を感じる送風量ま
で減少させる。この気流感を感じることで、吹出し温度
を約1度高くしても温熱的な不快感を感じないで、より
快適感を感じ続けることができる。
【0019】このようにアンダーフロア空調方法によれ
ば、送風量を周期的に変化させることで、より快適にし
かも吹出し温度を高く、かつ送風量を少なくできるの
で、省エネルギーを可能にしたアンダーフロア空調方法
を実現することができる。
【0020】なお、上述した実施例においては、床吹出
し−天井吸込みの居室内空調方法において吹出し温度が
従来の温度設定値よりも1度高くした例について説明し
たが、この温度設定値は任意に選定してよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、床
面から空調空気を吹き出し、天井面から還気を吸い込む
アンダーフロア空調方法において、室内送風量を周期的
に変化させるよう構成したことにより、従来に比べて吹
出し温度を高く、しかも送風量を少なくできるようにな
ったので、省エネルギー化を可能にしたアンダーフロア
空調方法を実現でき、快適な居住環境を創出することが
できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンダーフロア空調方法の運転状況の
うち送風量を最少にしたときの室内概略構成図である。
【図2】本発明のアンダーフロア空調方法の運転状況の
うち送風量を最多にしたときの室内概略構成図である。
【図3】本発明に係わるアンダーフロア空調方法におけ
る室内空間の高さ方向の温度設定例を示す図である。
【図4】本発明に係わるアンダーフロア空調方法運転時
の吹出し風速の測定例を示す図である。
【図5】従来のアンダーフロア空調方法の室内概略構成
図である。
【図6】従来のアンダーフロア空調方法における室内空
間の高さ方向の温度測定例を示す図である。
【符号の説明】
13 吹出し口 15 吸込み口 16 天井チャンバ 17 還気ダクト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面から空調空気を吹き出し、天井面か
    ら還気を吸い込むアンダーフロア空調方法において、室
    内送風量を周期的に変化させることを特徴とするアンダ
    ーフロア空調方法。
  2. 【請求項2】 吹出し口の風速を周期的に変化させて成
    ることを特徴とする請求項1のアンダーフロア空調方
    法。
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