JPH06159065A - ディーゼル機関の排気浄化装置 - Google Patents

ディーゼル機関の排気浄化装置

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JPH06159065A
JPH06159065A JP33816992A JP33816992A JPH06159065A JP H06159065 A JPH06159065 A JP H06159065A JP 33816992 A JP33816992 A JP 33816992A JP 33816992 A JP33816992 A JP 33816992A JP H06159065 A JPH06159065 A JP H06159065A
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Yasuhiro Yuzuriha
泰浩 楪
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排気系にNOx浄化触媒を設置すると共に、
燃焼用の燃料を燃焼室に直接噴射するインジェクタを用
いて排気行程時にNOx浄化促進用の燃料を噴射するよ
うにしたディーゼル機関において、NOx浄化性能を損
なうことなく燃費性能を向上させることを目的とする。 【構成】 シリンダブロック21に形成されたシリンダ
ボア22の中央部に、燃料噴射部10aに4個の噴孔1
06…106を有するインジェクタ10を、各噴孔10
6…106の軸線が4隅に配置された吸、排気弁28,
28,29,29を指向するように配置する。そして、
排気行程時に上記噴孔106…106から噴射される燃
料噴霧が少なくとも排気弁29,29の傘部29b,2
9b上面に衝突するタイミングでインジェクタ10を作
動させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディーゼル機関の排
気浄化装置、特に排気系にNOx浄化触媒を設置すると
共に、該NOx浄化触媒の上流側で排気ガスに燃料成分
を添加するようにしたディーゼル機関の排気浄化装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用などのエンジンにおいては、燃
焼後の排気ガスを浄化するための触媒が排気系に備えら
れる場合があるが、この種の排気ガス浄化用触媒として
は、排気ガス中に含まれる有害成分の中でも特に環境に
対する影響の大きい一酸化炭素(CO)、炭化水素(H
C)及び窒素酸化物(NOx)の3成分に優れた浄化特
性を発揮する三元触媒が広く知られている。
【0003】しかしながら、理論空燃比よりも酸素過剰
状態で燃焼が行われるディーゼル機関においては、燃焼
後の排気ガスの組成も燃焼時の空燃比を反映して酸素過
剰状態となることから、酸素過剰雰囲気(リーン雰囲
気)においてNOx浄化性能が極端に低下する従来の三
元触媒ではNOxを効果的に除去できないという問題が
あり、そのためディーゼル機関の排気系に排気ガス浄化
触媒を設置する場合には、例えば金属担持ゼオライトの
ようなリーン雰囲気においても優れたNOx浄化特性を
示す触媒(以下、NOx浄化触媒という)が設置される
ことになる。
【0004】ところで、最近の研究によれば、この種の
NOx浄化触媒にHC成分(燃料成分)を添加すればN
Ox浄化率が向上することが明らかにされており、この
現象を利用して排気系にNOx浄化触媒を設置したディ
ーゼル機関において、排気ガスに燃料を添加供給するこ
とによりNOx浄化性能を更に向上させることが試みら
れている。
【0005】その場合に、燃料添加用のインジェクタを
排気系に設置することによりNOx浄化触媒にダイレク
トに燃料成分を供給することが先ず考えられるが、この
場合、各気筒ごとに備えられる燃料供給用のインジェク
タとは別に専用のインジェクタが必要となるなど、部品
点数が増加してコストアップの要因となる。
【0006】これに対しては、例えば実開平3−685
16号公報に開示されているように、各気筒ごとに備え
られた燃焼用燃料を供給するインジェクタを利用して排
気行程にある気筒にNOx浄化促進用の燃料を噴射供給
しようという考え方がある。これによれば、燃料成分を
添加する専用のインジェクタを排気系に設置する必要が
ないので、上記の不都合が回避されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディーゼル
機関における燃料噴射方式は、燃焼室内にダイレクトに
燃料を噴射する直接噴射方式と、渦流室などの副室に燃
料を噴射する間接噴射方式とに大別されるが、前者の直
接噴射方式を採用したエンジン(以下、直噴式エンジン
という)に対して、上記公報記載の従来技術のように、
各気筒ごとに備えられたインジェクタを用いて排気行程
時にNOx浄化用の添加燃料を噴射させる場合には、次
のような問題を発生する可能性がある。
【0008】つまり、一般に直噴式エンジンに使用する
インジェクタには複数(例えば4個)の噴孔を有する多
噴孔ノズルが備えられるが、例えば図10に示すよう
に、2個の吸気弁A,Aと2個の排気弁B,Bを備えた
ものにおいては、気筒を構成するシリンダボアCの中央
部に燃料噴射ノズルDが配置されることになる。その場
合に、従来においては排気行程噴射を考慮してインジェ
クタを設置していなかったので、燃料噴射ノズルDの設
置状態によっては、排気行程において燃料噴射ノズルD
に設けられた噴孔E…Eから噴射される燃料噴霧F…F
が、図のように吸、排気弁A,A,B,Bの間を通って
シリンダボアCにダイレクトに衝突する場合がある。こ
のような場合には、壁面付着などを考慮して燃料を余分
に噴射しなければならず燃費性能の悪化を招くおそれが
あるのである。
【0009】この発明は、排気系にNOx浄化触媒を設
置すると共に、燃焼用の燃料を燃焼室に直接噴射するイ
ンジェクタを用いて排気行程時にNOx浄化促進用の燃
料を噴射するようにしたディーゼル機関における上記の
問題に対処するもので、燃料の噴射方向を工夫すること
によりNOx浄化性能を損なうことなく燃費性能を向上
させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の請求項
1の発明(以下、第1発明という)に係るディーゼル機
関の排気浄化装置は、排気系に排気ガス中の窒素酸化物
を浄化するNOx浄化触媒が設置され、かつ気筒ごとに
備えられて燃焼用の燃料を噴射するインジェクタから、
各気筒の排気行程時にNOx浄化促進用の燃料を燃焼室
内に噴射させるように構成されたディーゼル機関におい
て、上記インジェクタの燃料噴射ノズルに複数の噴孔を
放射状に設けると共に、上記噴孔から排気行程時に噴射
される燃料噴霧が少なくとも排気弁に衝突するようにイ
ンジェクタを設置したことを特徴とする。
【0011】また、本願の請求項2の発明(以下、第2
発明という)に係るディーゼル機関の排気浄化装置は、
排気系に排気ガス中の窒素酸化物を浄化するNOx浄化
触媒が設置され、かつ気筒ごとに備えられて燃焼用の燃
料を噴射するインジェクタから、各気筒の排気行程時に
NOx浄化促進用の燃料を燃焼室内に噴射させるように
構成されたディーゼル機関において、上記インジェクタ
の燃料噴射ノズルに複数の噴孔を放射状に設けると共
に、上記噴孔から排気行程時に噴射される燃料噴霧が少
なくとも排気弁の傘部上面に衝突するようにインジェク
タを設置したことを特徴とする。
【0012】そして、本願の請求項3の発明(以下、第
3発明という)に係るディーゼル機関の排気浄化装置
は、上記第1、第2発明の構成に加えて、排気弁の傘部
上面に燃料噴霧を受け止めるストッパを突設したことを
特徴とする。
【0013】
【作用】上記の構成によれば、次のような作用が得られ
る。
【0014】第1〜第3発明のいずれにおいても、各気
筒の排気行程時に当該気筒の燃料噴射ノズルから燃焼用
燃料以外の燃料が燃焼室内に噴射されるようになってい
るので、NOx浄化促進用の燃料成分を添加するための
インジェクタを排気系に設置する必要がなく、これによ
り簡素な構成でNOx浄化性能を向上させることが可能
となる。
【0015】しかも、インジェクタの燃料噴射ノズルに
複数の噴孔を放射状に設けると共に、該噴孔から排気行
程時に噴射される燃料噴霧が排気弁に衝突するようにイ
ンジェクタが設置されているので、排気行程時に噴射さ
れた燃料が排気弁の周辺に濃密に滞留して効率よく排気
系に導かれることになり、排気行程での燃料の噴射量を
低減しても良好なNOx浄化性能が得られることになっ
て燃費性能が向上することになる。
【0016】特に第2発明によれば、燃料噴射ノズルの
噴孔から排気行程時に噴射される燃料噴霧が排気弁の傘
部上面に衝突するようにインジェクタが設置されている
ので、排気行程時に噴射された燃料が排気弁の周辺に更
に濃密に滞留して、より一層効率よく排気系に導かれる
ことになって排気行程での燃料の噴射量を更に低減する
ことが可能となる。
【0017】そして、第3発明によれば、排気弁の傘部
上面に燃料噴霧を受け止めるストッパが設けられている
ので、排気行程時に噴射された燃料が排気弁の周辺によ
り一層濃密に滞留して、更に効率よく排気系に導かれる
ことになる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を直列4気筒ディーゼル機関に
適用した実施例について説明する。
【0019】先ず、図1により実施例に係るエンジン1
の全体構成について説明すると、エンジン本体2には4
個の気筒が列状に配置されていると共に、これらの気筒
にはそれぞれサージタンク3から分岐した4本の独立吸
気管4…4を介して新気が導入されるようになってい
る。
【0020】一方、このエンジン1の排気系には、各気
筒から排出された排気ガスを集合させる排気マニホルド
5と、該排気マニホルド5に接続された排気管6とが設
けられていると共に、この排気管6の途中に例えば金属
担持ゼオライトで構成されるNOx浄化触媒を備えた触
媒コンバータ7が設置されている。
【0021】そして、エンジン1によって駆動される燃
料噴射ポンプ8が設けられ、この燃料噴射ポンプ8から
吐出された高圧の燃料が、それぞれ燃料供給配管9…9
を介して各気筒ごとに備えられたインジェクタ10…1
0に供給されるようになっている。
【0022】ここで、実施例に係るエンジン1の具体的
な構成を説明すると、図2、図3に示すように、エンジ
ン本体2を構成するシリンダブロック21に形成された
シリンダボア22にはピストン23が上下摺動自在とし
て内挿されていると共に、シリンダブロック21の上部
に取り付けられたシリンダヘッド24の下面と、シリン
ダブロック21における上記シリンダボア21の内周面
と、上記ピストン23の上面とで燃焼室25が構成され
ている。
【0023】そして、上記シリンダヘッド24には、一
方の側面からそれぞれ燃焼室25に通じる2個の吸気ポ
ート26,26と、他方の側面からそれぞれ燃焼室25
に通じる2個の排気ポート27,27とが設けられ、こ
れらの各ポート26,26,27,27の燃焼室25へ
の開口部26a,26a,27a,27aがシリンダヘ
ッド下面に方形状に配設されていると共に、吸気ポート
26,26の開口部26a,26aをそれぞれ開閉する
2個の吸気弁28,28と、排気ポート27,27の開
口部27a,27aをそれぞれ開閉する2個の排気弁2
9,29とが備えられている。そして、これらの吸、排
気弁28,28,29,29の弁軸部28a,28a,
29a,29aがシリンダヘッド24を貫通して上方に
突出していると共に、それぞれの弁軸部28a,28
a,29a,29aに連設された円盤状の傘部28b,
28b,29b,29bが、各ポート26,26,2
7,27の開口部26a,26a,26b,26bにそ
れぞれ嵌合されたバルブシート30…30に密着、離反
するようになっている。
【0024】また、シリンダヘッド24には燃焼室25
の中央位置に開口する段付状のインジェクタ挿入孔31
が上下方向に設けられて、実施例に係るインジェクタ1
0が先端の燃料噴射部10aを燃焼室25内に露出させ
た状態で上記インジェクタ挿入孔31に挿入されている
と共に、2本の取付ボルト32,32が該インジェクタ
10の中間部分のフランジ部10bの上面で支持された
固定板33を貫通してシリンダヘッド24に螺合される
ことにより、インジェクタ10とシリンダヘッド24と
が一体化されている。
【0025】次に、上記インジェクタ10の具体的な構
成を説明する。
【0026】図4に示すように、インジェクタ本体10
1の下部には燃料噴射部10aを下方に膨出させた燃料
噴射ノズル102が一体的に設けられていると共に、該
ノズル102に摺動自在に内挿されたニードル弁103
の周囲には燃料を一時貯留する油室104が設けられて
いる。なお、実施例においては、燃料噴射ノズル102
に設けた上記燃料噴射部10aには、図5に拡大して示
すように、一端がサック105に開口する4個の噴孔1
06…106が平面視で十字形に配置されている。
【0027】また、インジェクタ本体101の中間部分
に設けられた上記フランジ部10bには、燃料供給配管
9を介して供給される燃料を導入する燃料入口107が
設けられて、該燃料入口107から導入された燃料が燃
料供給通路108を介して上記油室104に供給される
ようになっている。そして、インジェクタ本体101の
中間部分には下端側が上記ニードル弁103に有機的に
結合されたプランジャ109が摺動自在に内挿されてお
り、該プランジャ109の上端側に臨んで形成した圧力
制御室110が、インジェクタ本体101の上部に設け
られた電磁三方弁111を介して、フランジ部10bに
設けられた燃料出口112と上記燃料入口107とに選
択的に連通するようになっている。
【0028】つまり、上記電磁三方弁111は軸方向に
進退可能な弁体113と、電磁力により該弁体113を
吸引するソレノイドコイル114とを有すると共に、上
記ソレノイドコイル114の非通電状態においては、上
記弁体113がスプリング115による付勢力を受け
て、上記燃料入口107の直下流で燃料供給通路108
から分岐された供給ポート116を、図のように制御ポ
ート117及びオリフィス118を介して上記圧力制御
室110に連通させた状態で、上記燃料出口112に通
じる排出ポート119を遮断する。したがって、燃料入
口107から導入された高圧の燃料が供給ポート116
を経て圧力制御室110に導入され、その圧力によりニ
ードル弁103の上動が規制されることになって燃料噴
射部10aからの燃料噴射が妨げられる。
【0029】一方、上記ソレノイドコイル114の通電
時には、図6に示すように、電磁三方弁の111の弁体
113がソレノイドコイル114に吸引されることによ
りスプリング115の付勢力に逆らって上動する。した
がって、圧力制御室110が排出ポート119に連通す
ることにによりプランジャ109に作用する圧力が解放
されて、ニードル弁103の上動運動の規制状態が解除
されることになる。これにより、燃料供給通路108を
介して上記油室104に供給される燃料が、図のように
ニードル弁103を上方に押し上げて燃料噴射部10a
に設けられたサック105に流入し、噴孔106…10
6を通って燃焼室25内に噴射されることになる。その
場合に、噴孔106…106から噴射された燃料噴霧X
…Xは、図のように拡散して飛散することになる。
【0030】そして、この実施例においては、インジェ
クタ10の燃料噴射部10aに設けられた噴孔106…
106の軸線L…Lが、図3に示すように、平面視で
吸、排気弁28,28,29,29の弁軸部28a,2
8a,29a,29aを指向するようにインジェクタ1
0がシリンダヘッド24に取り付けられている。
【0031】さらに、このエンジン1には、図1に示す
ようにコントロールユニット(以下、ECUという)4
0が備えられている。このECU40は、エンジン1の
クランク角を検出するクランク角センサ41からの信号
と、エンジン負荷を検出するエンジン負荷センサ42か
らの信号と、エンジン水温を検出する水温センサ43か
らの信号と、排気マニホルド5に設置されて燃焼室25
から排出された直後の排気温度を検出する第1排気温セ
ンサ44からの信号と、触媒コンバータ7の直上流の排
気温度を検出する第2排気温センサ45からの信号と、
触媒コンバータ7の直下流の排気温度を検出する第3排
気温センサ46からの信号と、触媒コンバータ7の直上
流の残留酸素濃度を検出する第1O2センサ47からの
信号と、触媒コンバータ7の直下流の残留酸素濃度を検
出する第2O2センサ48からの信号とを入力し、これ
らの信号に基づいて燃料噴射ポンプ8に対する燃料噴射
圧制御を行うと共に、各気筒のインジェクタ10…10
に対しては、主として圧縮上死点近傍で燃焼用の燃料を
噴射させる主噴射制御と、排気行程でNOx浄化促進用
の添加燃料を噴射させる排気行程噴射制御とを行うよう
になっている。
【0032】ここで、上記主噴射制御の概略を説明する
と、ECU40はクランク角センサ41からの信号に基
づいてエンジン回転数を計算した上で、該エンジン回転
数と上記エンジン負荷センサ42からの信号が示すエン
ジン負荷とに基づいて基本燃料噴射量を設定すると共
に、その値を水温センサ43からの信号が示すエンジン
水温などで補正して最終噴射量を決定する。そして、上
記クランク角センサ41からの信号が示すクランク角
が、各気筒における圧縮上死点の付近に設定された所定
のクランク角を示すときに、当該気筒のインジェクタ1
0に上記最終噴射量に対応する時間だけ駆動信号を出力
する。
【0033】また、この実施例においては、上記排気行
程噴射が次のように行われるようになっている。
【0034】すなわち、ECU40は上記クランク角セ
ンサ41からの信号を読み込み、該信号が示すクランク
角が、図7に示すように排気行程の終期に設定されたバ
ルブオーバーラップ期間に属する所定のクランク角のと
きに、当該気筒のインジェクタ10に所定の添加燃料量
が噴射されるように駆動信号を出力する。
【0035】これにより、次のような作用が得られる。
【0036】つまり、図7に示すように、圧縮行程の終
期に主噴射が行われることにより、インジェクタ10か
ら噴射された燃料が断熱圧縮によって加熱された高温の
圧縮空気の熱を受けて燃焼すると共に、燃焼後の排気ガ
スは膨張行程の終期に開弁する排気弁29,29から排
気ポート27,27を経て排出される。そして、排気行
程の終期に設定されたバルブオーバーラップ期間内に当
該気筒のインジェクタ10からNOx浄化促進用の添加
燃料が噴射されることになる。したがって、この添加燃
料が燃焼室壁面ないし排気ガスから受ける熱量が少な
く、これにより噴射量が少なくても大半の燃料が活性化
した状態で触媒コンバータ7に到達することになって、
NOx浄化性能が確保されることになる。
【0037】しかも、インジェクタ10の燃料噴射ノズ
ル102に設けた噴孔106…106の軸線L…Lが、
図3に示すように平面視で吸、排気弁28,28,2
9,29の弁軸部28a,28a,29a,29aを指
向していると共に、排気弁29,29と排気弁28,2
8とが共に開弁しているタイミングで上記添加燃料が噴
射されるので、上記噴孔106…106から噴射された
燃料噴霧が吸、排気弁28,28,29,29の傘部2
8b,28b,29b,29b上面に衝突してその周辺
に濃密に滞留することになる。そして、排気弁29,2
9の周辺に滞留している燃料噴霧が、排気ガスの流れに
乗って効率よく排気ポート27,27に導かれて、添加
燃料が効率よく触媒コンバータ7に到達することになっ
て、少ない燃料添加量で良好なNOx浄化性能が得られ
ることになる。
【0038】また、吸気弁28,28の周辺に滞留する
燃料噴霧も、吸気弁28,28から燃焼室25を経て排
気弁29,29に素通りする空気の流れに乗って排気ポ
ート27,27に流出することになり、添加燃料が更に
効率よく触媒コンバータ7に到達することになって、よ
り少ない燃料の添加量で良好なNOx浄化性能が得られ
ることになる。
【0039】次に、図8、図9により本発明の別の実施
例を説明すると、この実施例においては排気弁29,2
9の傘部29b,29b上面にストッパ29c,29c
を突設すると共に、それぞれの排気弁29,29を上記
ストッパ29c,29cがインジェクタ10の燃料噴射
部10aに形成された噴孔106,106に対向した状
態でセットしている。なお、図示しないが各排気弁2
9,29は適宜手段により軸心回りの回動動作が規制さ
れている。
【0040】この実施例によれば、排気弁29,29に
向けて噴射された燃料噴霧がストッパ29c,29cに
衝突することになるので、排気行程時に噴射された燃料
が排気弁29,29の周辺により一層濃密に滞留し、更
に効V率よく排気ポート27,27に導かれることにな
る。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、排気系に
NOx浄化触媒を設置すると共に、燃焼用の燃料を燃焼
室に直接噴射するインジェクタを用いて排気行程時にN
Ox浄化促進用の燃料を噴射するようにしたディーゼル
機関において、上記インジェクタの燃料噴射ノズルに複
数の噴孔を放射状に設けると共に、該噴孔から排気行程
時に噴射される燃料噴霧が排気弁に衝突するようにイン
ジェクタを設置しているので、排気行程時に噴射された
燃料が排気弁の周辺に濃密に滞留して効率よく排気系に
導かれることになり、排気行程での燃料の噴射量を低減
しても良好なNOx浄化性能が得られることになって燃
費性能が向上することになる。
【0042】特に第2発明によれば、噴孔から排気行程
時に噴射される燃料噴霧が排気弁の傘部上面に衝突する
ようにインジェクタが設置されているので、排気行程時
に噴射された燃料が排気弁の周辺に更に濃密に滞留し、
より一層効率よく排気系に導かれることになって排気行
程での燃料の噴射量を更に低減することが可能となる。
【0043】そして、第3発明によれば、排気弁の傘部
上面に燃料噴霧を受け止めるストッパが設けられている
ので、排気行程時に噴射された燃料が排気弁の周辺によ
り一層濃密に滞留して、更に効率よく排気系に導かれる
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エンジンの制御システム図である。
【図2】 燃焼室の周辺の構成を示すエンジンの要部拡
大断面図である。
【図3】 図2のA−A線で切断した断面図である。
【図4】 インジェクタの縦断面図である。
【図5】 図4のB−B線で切断した拡大断面図であ
る。
【図6】 インジェクタの作動状態を示す縦断面図であ
る。
【図7】 クランク角に対するバルブリフト量とインジ
ェクタの作動状態との関係を示す特性図である。
【図8】 本発明の別の実施例における燃焼室の周辺の
構成を示すエンジンの要部拡大断面図である。
【図9】 図8のC−C線で切断した断面図である。
【図10】 従来の問題点の説明図である。
【符号の説明】 1 エンジン 6 排気管 7 触媒コンバータ 10 インジェクタ 29 排気弁 29b 排気弁の傘部 29c 排気弁のストッパ 102 燃料噴射ノズル 106 噴孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 光徳 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気系に排気ガス中の窒素酸化物を浄化
    するNOx浄化触媒が設置され、かつ気筒ごとに備えら
    れて燃焼用の燃料を噴射するインジェクタから、各気筒
    の排気行程時にNOx浄化促進用の燃料を燃焼室内に噴
    射させるように構成されたディーゼル機関の排気浄化装
    置であって、上記インジェクタの燃料噴射ノズルに複数
    の噴孔が放射状に設けられていると共に、上記噴孔から
    排気行程時に噴射される燃料噴霧が少なくとも排気弁に
    衝突するようにインジェクタが設置されていることを特
    徴とするディーゼル機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 排気系に排気ガス中の窒素酸化物を浄化
    するNOx浄化触媒が設置され、かつ気筒ごとに備えら
    れて燃焼用の燃料を噴射するインジェクタから、各気筒
    の排気行程時にNOx浄化促進用の燃料を燃焼室内に噴
    射させるように構成されたディーゼル機関の排気浄化装
    置であって、上記インジェクタの燃料噴射ノズルに複数
    の噴孔が放射状に設けられていると共に、上記噴孔から
    排気行程時に噴射される燃料噴霧が少なくとも排気弁の
    傘部上面に衝突するようにインジェクタが設置されてい
    ることを特徴とするディーゼル機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 排気弁の傘部上面に燃料噴霧を受け止め
    るストッパが突設されていることを特徴とする請求項1
    もしくは請求項2のいずれかに記載のディーゼル機関の
    排気浄化装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2736094A1 (fr) * 1995-06-30 1997-01-03 Renault Procede de commande de l'alimentation en carburant d'un moteur a combustion interne et injection directe
DE19941439B4 (de) * 1998-09-11 2008-02-07 Renault Reinigungsverfahren für Stickoxide in einer Abgasleitung eines Dieselmotors
FR2937382A1 (fr) * 2008-10-20 2010-04-23 Renault Sas Dispositif d'injection de carburant d'un moteur a combustion interne comportant au moins un canal d'injection dans sa paroi laterale
CN107787396A (zh) * 2015-06-24 2018-03-09 罗伯特·博世有限公司 用于液态还原剂的喷射设备

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