JPH06159040A - 内燃機関の排気ガス微粒子浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気ガス微粒子浄化装置

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JPH06159040A
JPH06159040A JP4317146A JP31714692A JPH06159040A JP H06159040 A JPH06159040 A JP H06159040A JP 4317146 A JP4317146 A JP 4317146A JP 31714692 A JP31714692 A JP 31714692A JP H06159040 A JPH06159040 A JP H06159040A
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Shinji Miyoshi
新二 三好
Fumiaki Arikawa
文明 有川
Takayuki Takeuchi
隆之 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタの予熱温度が変動した場合でも、異
常高温や再生ミスを起こす事なく常に良好な再生処理を
行い得る内燃機関の排気ガス微粒子浄化装置を提供す
る。 【構成】 エンジンから導出される排気管2は、切換弁
3を介して排気ガス中の微粒子を捕集するフィルタ容器
4に接続されると共に、切換弁7を介して末端の排気管
8に接続されており、再生時には、切換弁3、7を作動
させて、通常排気とは反対の方向に再生用ガスを流す様
に構成されている。フィルタ容器4には、再生用ガスの
流動方向の上流側の前記フィルタ端面或いはその近傍に
加熱手段21が設けられ、また前記フィルタの内部若し
くはその反対側の端面近傍に前記フィルタの温度を測定
する測温手段22とが設けられている。更に、フィルタ
の前後差圧を測定してフィルタの微粒子堆積量を検出す
る為の堆積量検出手段23がフィルタ容器4の両端面に
接続して設けられている。そして、前記微粒子堆積量と
フィルタの予熱温度との関係から、制御手段13により
再生処理操作を開始する時期が決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジン等
から排出される排気ガス中に含まれている微粒子(パテ
ィキュレート)を分離捕集して排気ガスを浄化するフィ
ルタを備えた排気ガス微粒子浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばディーゼル機関の排気ガス中に
は、カーボン粒子等の可燃性の微粒子(パティキュレー
ト)が多く含まれているので、ディーゼル機関の排気系
にはこのパティキュレートを捕集するためのパティキュ
レートフィルタ(以下、単にフィルタと呼ぶ)が装着さ
れている。
【0003】このフィルタは、例えばセラミック材料に
代表されるように耐熱性があって、しかも多孔質で通気
性のある材料から形成されている。機関の運転時間の経
過に伴ってフィルタの内部に堆積するパティキュレート
の量が増えると、通気抵抗が次第に増大して機関の出力
低下を招くため、パティキュレートと捕集量に応じて定
期的にフィルタの再生処理を行う必要がある。
【0004】再生処理は堆積したパティキュレートを加
熱手段によって着火温度(約650℃)以上の高温まで
高め、パティキュレートに着火させ、且つ燃焼させるこ
とによって開始される。この加熱手段としては電気ヒー
タや軽油バーナ等が考えられているが、図6としてフィ
ルタ20に電気ヒータ21を装着した例を示す。フィル
タ20にはバイパス通路9が設けられ、再生処理時には
図示のように切換弁3によって排気ガスの全量がバイパ
ス通路9に流され、その代わりに再生処理用の空気が空
気ポンプ12によってフィルタ20の一端側から供給さ
れる(この例の場合は捕集時の排気ガスの流れと同じ方
向に供給される)。そして、フィルタ20における再生
用空気の流れの上流端面に沿って配設するか、或いは端
面の内部に埋設した電気ヒータ21に通電することによ
って、フィルタ20に堆積したパティキュレートを空気
の流れの上流側から加熱して着火させ、空気ポンプ12
から供給される空気によって燃焼させて焼却する。
【0005】ところで、本発明者らが行なった実験によ
ると微粒子堆積量と燃焼ピーク温度との間には強い相関
があり、堆積量が多いほど燃焼ピーク温度は高くなるこ
とがわかった。図3はフィルタを再生処理する直前の温
度(以後「フィルタ予熱温度」と称する)が室温程度の
場合の、微粒子堆積量と燃焼時のピーク温度と再生率と
の関係を調べたもので、コーディエライト製で、容積が
2lのフィルタを使用した例を示したものである。この
結果、フィルタにクラック等の熱損傷を起こさないよう
にするためにはピーク温度を900℃程度以下に抑える
必要があり、そのためにはフィルターにおけるパティキ
ュレートの堆積量を7(g/l)程度以下に抑えなけれ
ばならないことが判った。一方、再生率(堆積した微粒
子をどれだけ燃焼除去したか)も微粒子堆積量と強い相
関があり、堆積量が多いほど再生率は高くなる。再生処
理時燃え残りがあるとフィルタの圧損が高い状態が長く
続くため燃費や出力の上で不利であるばかりか、次回の
再生処理時に、その燃え残りの影響が大きくなり、再生
ミスや異常高温を起こす可能性が高いため、燃え残りは
できる限り少なくすることが、好ましく、即ち再生率は
できる限り高い方が良い。従って再生処理を行う微粒子
の堆積量は900℃以下で高再生率を得るために7(g
/l)程度とする必要がある。
【0006】しかしながら、実際の車輌の走行では高速
道路や山岳路、といったエンジンの高回転、高負荷条件
から逆に市街地での渋滞などの低回転、低負荷条件まで
巾広い運転条件が想定されるため、排気ガス温度が大き
く変動し、従って、フィルタの予熱温度も、50℃〜7
00℃程度まで大巾にばらつくことがあることを前提と
しなければならちない。そこでこの予熱温度がフィルタ
の再生処理にどの程度影響するのかを調査した結果を図
4に示す。即ち、微粒子堆積量を7(g/l)と一定に
した状態で予熱温度を横軸にとり縦軸の燃焼ピーク温度
についてみると、室温程度では約900℃であるが、予
熱温度を上げていくと、それにつれて燃焼ピーク温度は
上昇し、フィルタにクラック等の熱損傷が発生する温度
を超えてしまうことが判明した。
【0007】即ち、再生処理時の目標とするパティキュ
レートの堆積量としては、想定される最も低い予熱温度
で高い再生率が得られる量に設定しておく必要がある
が、実際の車輌の走行では予熱温度の変動巾が大きく、
かなり予熱温度の高くなる場合もある。この様な状態で
再生処理を行うと、発熱量が過剰となり前述の様にフィ
ルタにクラック等の熱損傷を起こしてしまう。例えば、
目標とするパティキュレートの堆積量よりも少しだけ少
ない堆積量の状態で高回転、高負荷の運転条件となり、
高い予熱温度のまま堆積が進み、そのまま再生処理時期
となってしまった場合などが、これに相当する。
【0008】この対策としては、予熱温度が高い時には
再生処理用エア等を用いて熱損傷を起こさない温度にま
で冷却してから再生処理を行えば良いが、冷却処理の間
も微粒子を含んだ排ガスがバイパスされることになり、
その分、エミッションが悪化してしまうという欠点があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来技術における問題点に鑑み、フィルタの予熱温度が変
動しても異常高温や再生ミスを起こすことなく、常に良
好な再生処理を行い得る、排気ガス微粒子浄化装置を提
供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らの行なった実
験によると、微粒子堆積量と予熱温度を変えた場合、前
記燃焼ピーク温度が900℃以下で重量再生率(堆積し
た微粒子のうち何重量%の微粒子が燃焼除去されたかを
示す値)が70%以上の良好な再生が得られる範囲は、
図5に示す斜線で表わされる範囲内様に存在することが
判った。即ち、言い換えれば再生処理時のパティキュレ
ートの目標堆積量(例えば7(g/l)程度)よりも少
ない堆積量でも予熱温度が高ければ良好な再生処理を行
えることになる。
【0011】従って本発明では上記知見に基づき前記の
課題を解決するための手段として、内燃機関の排気系に
設けられて排気ガス中の微粒子を捕集するフィルタと、
前記フィルタの再生処理時における再生用ガスが流動す
る方向にみて上流側の上記フィルターの端面或いはその
近傍に設けられた電気ヒータ加熱手段等を含み、前記フ
ィルタ内部もしくは前記再生用ガスの流動方向にみた上
流側或は、下流側の前記フィルターの端面近傍に設けら
れたフィルタの温度を測定するための測温手段と、前記
フィルタの微粒子堆積量を検出するための堆積量検出手
段と、前記測温手段で検出されるフィルタ予熱温度と前
記堆積量検出手段で検出される微粒子堆積量とから再生
操作を決定する制御手段とを備えている排気ガス微粒子
浄化装置を提供する。
【0012】
【作用】本発明においては前記フィルタの前後差圧から
微粒子の堆積量を推測するとともに、フィルタ内部もし
くは再生用ガスの流動方向からみてフィルタの上流側或
いは下流側のフィルタの端面もしくはその近傍に設けた
測温手段により、フィルタの予熱温度を検出する。これ
らの信号から良好な再生処理を行い得る条件にあるか否
かを判定し、良好な再生処理を行うための領域にあると
判断された時には再生操作を実施するものである。
【0013】即ち、再生処理に移行するための目標とな
るパティキュレート即ち微粒子の堆積量というものは特
に持たず、その時、その時の堆積量で予熱温度が、良好
な再生処理を成し得る範囲となった時に再生処理を行う
もので、常に良好な再生領域での再生処理となるため前
述の様なフィルターの熱損傷を回避することができる。
【0014】さらに、条件によっては少ない堆積量で再
生処理を行うため、目標となるパティキュレートの堆積
量に到達するまで待ってから再生処理を行う、従来の方
法よりもフィルタの圧力損失が低く内燃機関の出力低下
を抑える可能性も期待できる。
【0015】
【実施例】図1に、本発明の第1実施例であるディーゼ
ルエンジン用の排気ガス微粒子浄化装置1の関連する諸
装置を含む全体構成が概念的に示されている。図1の左
方にある図示しないディーゼルエンジンから導出される
排気管2は、切換弁3を介してフィルタ容器4に接続さ
れる。フィルタ容器4は略円筒形のものであるが、その
両端に排気ガス或いは空気の入口部又は出口部となる円
錐形の空間5及び6の部分を備えており、排気管2は空
間5に接続される。そして空間6は切換弁7を介して末
端の排気管8に接続され、図示しない他の排気ガス浄化
装置や消音器等を経て大気に開放される。
【0016】排気管2と排気管8との間には、それらを
直接に連通させ得るバイパス通路9が設けられており、
切換弁7がフィルタ容器4の空間6又はバイパス通路9
のいずれか一方を選択的に排気管8へ接続するように作
動する。また、切換弁3から分岐する別の排気管10が
外気に開放しており、この排気管10は、切換弁3によ
って排気管2とフィルタ容器4の空間5との間が遮断さ
れたときに、空間5を外気に連通するようになってい
る。更に、フィルタ容器4の空間6には空気供給管11
によって空気ポンプ12が接続されている。13は本発
明に言う制御手段としての、例えば電子式の制御装置で
あって、切換弁3を作動させるアクチュエータ14、切
換弁7を作動させるアクチュエータ15、更に、空気ポ
ンプ12の駆動を制御する空気流量制御装置16、及
び、後述のように本発明の特徴である再生時期を決定し
たのちフィルターを加熱するためのリレー17等に制御
信号を送るものである。
【0017】排気ガス微粒子浄化装置1のフィルタ容器
4内には、排気ガス中に含まれているパティキュレート
(微粒子)を捕集するための多孔質のセラミック材から
なるハニカム構造のフィルタ20が、適当な緩衝材或い
は断熱材を介して固定されており、その空間6側の端面
には、パティキュレートを加熱して着火させる加熱手段
としての電気ヒータ21が取り付けられている。電気ヒ
ータ21は前述のように制御装置13によって操作され
るリレー17によって通電制御される。
【0018】電気ヒータ21が設けられた空間6の側と
は反対の、フィルタ20の再生処理の際に下流側となる
空間5の側には測温手段としての温度センサ22が設け
られ、その先端がフィルタ20の内部に挿入されてフィ
ルタ20の内部の温度を検出し、その信号を電子式制御
装置13に入力するようになっている。なお、温度セン
サ22の検出端をフィルタ20の内部に挿入して設置す
ることが困難な場合には、フィルタ20内部の温度と対
応して変化する温度を示す部分であってフィルタ20の
端面の一部の近傍に設置してもよい。
【0019】フィルタ20に堆積したパティキュレート
の量を測定してフィルタ20の再生処理を行う時期を決
定するために、この実施例ではフィルタ20の前後差圧
を検出する差圧計23を設けて、その圧力導入管24,
25をフィルタ容器4の空間5及び空間6へ接続してい
る。差圧計23の検出した差圧信号ΔPは、導線によっ
て電子式制御装置13に入力される。
【0020】更に、このΔPの補正を行う為の吸入空気
量やエンジン回転数の信号も前記制御装置13に入力さ
れている。フィルタ20は、例えば、直径が140mmで
長さが130mmの円柱形で、容積が2リットルの大きさ
を有し、従来のフィルタと同様にコーディエライトセラ
ミックスよりなるハニカム構造を有するものである。フ
ィルタ20の軸方向に多数設けれらた細孔は、栓26に
よって前端又は後端が閉塞されて貫通しておらず、それ
によって多数のセル27を形成している。この場合、空
間5の側にある開口に栓26がなくて空間5に開放して
いると共に、空間6の側が栓26によって閉塞されてい
るセル27を第1のセル群27aと呼び、それとは逆
に、空間5の側が栓26によって閉塞されていると共
に、空間6の側の栓26がなくてそれに開放しているセ
ル27を第2のセル群27bと呼ぶことにする。このよ
うに第1のセル群27aは空間5に開放し、且つ第2の
セル群27bは空間6に開放しているので、空間5と空
間6との間はセル27相互間の多孔質の壁28によって
仕切られている。
【0021】排気ガス微粒子浄化装置1の排気管2がデ
ィーゼル機関に接続されて、その排気ガス中に含まれて
いるパティキュレートを捕集する普通の運転状態では、
切換弁3及び7は図1に示された位置と反対に切り換え
られており、バイパス通路9は切換弁7によって、ま
た、別の排気管10は切換弁3によって閉塞されている
ので、排気管2を通った排気ガスは全部フィルタ容器4
内に導かれ、その気体部分はフィルタ20の第1のセル
群27aと第2のセル群27bとの間を隔てる多孔質の
隔壁を透過し、空間6で合流して排気管8を経て外気中
に放出される。排気ガスの気体部分がフィルタ20を透
過する際に、排気ガス中に含まれていた微細な固体粒子
であるパティキュレートはセル群間の隔壁によって透過
を阻まれ、主として第1のセル群27a内に捕集されて
堆積する。
【0022】フィルタ20によって捕集されたパティキ
ュレートの堆積量が増すとそれに伴って差圧計23によ
って検出されるフィルタ前後の差圧ΔPが増加するが、
ΔPの値からフィルタに堆積したパティキュレートの量
を知ることができる。一方、フィルタ20に設けられた
温度センサ22からの信号より、フィルタの予熱温度を
検出する。そして図5に示すような予め設定された、前
記堆積量と予熱温度との関係から良好な再生処理を行い
得る範囲に入いったと判断された場合に上記の再生処理
を行うものである。
【0023】即ち、図2に示す様に、フィルタ前後の差
圧ΔPにより検出された堆積量がmpで、その堆積量で良
好に再生処理を行い得るフィルタ予熱温度がTG1〜TG2
であったとすると、例えば高回転・高負荷運転に移行し
て、フィルタ内温度が徐々に上昇し、放っておくとTp
まで達するが、その前にTG1〜TG2の間の温度になった
ら、再生処理を行うというものである。
【0024】再生を行うとき、制御装置13はアクチュ
エータ14及び15に制御信号を出力して、切換弁3及
び7を図1に示した通りの位置に切り換える。それによ
って機関から排出される排気ガスは排気管2からバイパ
ス通路9を通って直接に排気管8に導かれ、そのまま外
気中に放出される。
【0025】制御装置13は、通電制御手段であるリレ
ー17にも制御信号を出力し、図示しないバッテリーか
ら電気ヒータ21へ通電が開始される。更に僅かな時間
をおいて空気流量制御装置16にも制御信号が出力さ
れ、それによって空気ポンプ12が駆動されて、空気の
ような再生用のガスを図1の矢印のように供給する。な
お、図1に示した第1実施例では、フィルタ20の再生
時の流れが通常のパティキュレート捕集時の排気ガスの
流れる方向に対して逆になっているが、この場合でも電
気ヒータ21は空気の流れに乗せて、熱を流れの上流側
からフィルタ20に堆積したパティキュレートに供給す
ることができる。
【0026】電気ヒータ21の熱を受けたパティキュレ
ートは、再生時の流れの上流側から順次に着火温度であ
る650℃に到達し、着火して燃焼する。その燃焼熱は
更に流れの下流側に堆積しているパティキュレートを加
熱して着火を助ける。燃焼ガスは別の排気管10を通っ
て外気中に放出され、このようにしてフィルタ20内に
堆積していたパティキュレートが次第に焼却されて消滅
する。
【0027】本実施例ではフィルタに堆積したパティキ
ュレート量の推定をフィルタの前後の差圧ΔPにより行
なっているが、エンジン回転数の積算値や燃料消費量、
或いはそれらの組み合せ等を用いて推定してもよいこと
は言うまでもない。また再生処理を実施する条件として
は図5の曲線Aに示す様な良好な再生を行い得る範囲の
中間程度に位置するラインにすれば前記堆積量の検出誤
差が多少あっても良好に再生処理を行うことが可能であ
る。
【0028】次に本具体例における再生処理の手順を図
9を用いて説明する。まずステップ1(S1)にて図1
に示すバルブ3,7を図示の位置とは逆の位置、即ち排
ガスがフィルタ20に流入する様に設定して捕集を行
う。この時、ステップ2(S2)において時々刻々のパ
ティキュレート堆積量mpをフィルタの前後差圧検出手段
23により検出した値より計算により求めるとともに、
ステップ3(S3)で測温手段22で検出されるフィル
タ温度Tが、図5に示す様な良好な再生処理を行い得る
ための予熱温度TG1〜TG2の間に入いっているか判定
し、入いっていなければつまりNOの場合にはに戻り
捕集を続け、入いっていればつまりYESであればステ
ップ4(S4)に進み再生操作のためにバルブ3,7を
切替えて図1の状態とし、排ガス全量をバイパスする。
そしてステップ5(S5)においてヒータ21に通電す
るとともにステップ6(S6)でエアポンプにONして
燃焼に必要なエアを供給する。次にステップ7(S7)
において予め決められたヒータ通電時間が経過したかど
うかが判断されYESであれば、ステップ8(S8)に
進んでヒータを停止し、NOであれば次のステップ9
(S9)に進む。またステップ9(S9)では再生処理
が終了したかどうかを、例えば時間等により判定して、
NOの場合はに戻り、YESの場合、即ち再生処理が
終了した場合には、ステップ10(S10)に進んでエ
アポンプ12を停止し、捕集操作即ちSTARTに戻
る。
【0029】図7は本発明になる第2の実施例を示す排
気ガス微粒子浄化装置1aで、再生処理中の微粒子を含
んだ排気ガスの外部への排出を防ぐためにフィルタ20
Aと20Bを並列に設置したもので、各々のフィルタに
は測温手段22A,22B、ヒータ21A,21Bが設
けられている。またフィルタの上流側にはそれぞれ流路
開閉バルブ3A,3Bが設置され、両フィルタに再生用
エアを供給するためのエアポンプ12が設けてある。こ
のような構成において、最初、図示する様にバルブ3A
のみ開いてフィルタ20Aのみで捕集を行なうが、第1
実施例と同様にパティキュレートの堆積量がmA となっ
た時に測温手段22Aで検出されるフィルタ20Aの予
熱温度が堆積量mA の時に良好な再生処理を行い得る温
度TG3〜TG4の間になった場合にはバルブ3Bを開いて
バルブ3Aを閉じ、ヒータ21Aに通電するとともにエ
アポンプ12から再生処理に必要なエアを供給する。こ
の時、排気ガス全量はフィルタ20Bに導入され、フィ
ルタ20Bによる捕集が開始されている。以後、同様に
フィルタ20Bの堆積量がmB となりフィルタ予熱温度
が良好な再生処理を行い得る温度TG5〜TG6となった場
合には、バルブ3Aを開き、バルブ3Bを閉じてフィル
タ20Bの再生処理を行う、という一連の動作を繰り返
す。この作動の様子を図8に示す。まずフィルタ20A
のみで捕集を行い、時間tA 後に堆積量がmA でフィル
タ予熱温度がTG3〜TG4の間となったら、フィルタ20
Bで捕集を開始するとともにフィルタ20Aの再生処理
を行う。その後、フィルタ20Bでの捕集が進み時間t
B 後に堆積量がmB でフィルタ予熱温度がTG5〜TG6
間となったら再びフィルタ20Aで捕集を開始するとと
もにフィルタ20Bの再生処理を行う。以下同様の作動
を繰り返す。
【0030】ここでフィルタ1回で捕集を行うため当然
2個の場合よりも圧損は高くなるため出力ダウンが懸念
されるが、運転時のフィーリング悪化を特に感じるのは
坂道等を高速で登ったりする高回転・高負荷条件の場合
であり、この様な条件ではフィルタ予熱温度が高くなる
ため少ないパティキュレート堆積量で再生処理が行われ
る可能性が高く、従って、パティキュレートの堆積がな
く、圧損の低いフィルタで捕集することになるので、フ
ィーリングの悪化は少ないか、むしろある程度捕集され
た2個のフィルタで捕集している場合よりも良好な運転
フィーリングとなることもある。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、比較的多いパティキュ
レート堆積量でフィルタ予熱温度が高い時に再生処理す
ると発生するクラック等の熱損傷を防ぎ、良好な再生処
理を行うことができる。さらに比較的少ない堆積量で再
生処理した場合にはエンジンの出力低下を抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の一部断面を含む全体構
成図である。
【図2】本実施例における作動を具体的に例示するグラ
フである。
【図3】パティキュレートの堆積量に対する燃焼ピーク
温度、再生率の測定結果を示すグラフである。
【図4】予熱温度に対する燃焼ピーク温度、再生率の測
定結果を示すグラフである。
【図5】パティキュレートの堆積量、予熱温度に対して
良好な再生処理を行い得る範囲を例示したグラフであ
る。
【図6】従来の排気ガス微粒子浄化装置を例示する断面
図である。
【図7】本発明の第2の実施例の一部断面を含む全体構
成図である。
【図8】第2実施例における作動を具体的に例示する線
図である。
【図9】図9は本発明における、パティキュレート捕集
と再生処理操作の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,1a…排気ガス微粒子浄化装置 2,8…排気管 3,7…切換弁 4…フィルタ容器 9…バイパス通路 12…空気ポンプ 13…制御手段(電子式制御装置) 14,15…アクチュエータ 16…空気流量制御装置 17…通電量制御手段(リレー、電圧調整器) 20…フィルタ 21…電気ヒータ 22…測温手段(温度センサ) 23…差圧計 26…栓 27…セル 28…多孔質の壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01N 3/02 321 K (72)発明者 有川 文明 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 竹内 隆之 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気系に設けられて排気ガス
    中の微粒子を捕集するフィルタと、前記フィルタの再生
    時における再生用ガスの流動方向の上流側の前記フィル
    タ端面或いはその近傍に設けられた加熱手段と、前記フ
    ィルタの内部若しくはその端面近傍に設けられた前記フ
    ィルタの温度を測定する為の測温手段と、前記フィルタ
    の微粒子堆積量を検出する為の堆積量検出手段と、前記
    測温手段の検出するフィルタ予熱温度と前記堆積量検出
    手段により検出される微粒子堆積量とから、再生処理操
    作を決定する制御手段とを備えたことを特徴とする内燃
    機関の排気ガス微粒子浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタが複数個独立して、前記排
    気系に対して並列に配置されている事を特徴とする請求
    項1記載の内燃機関の排気ガス微粒子浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段には、前記フィルタ予熱温
    度と前記微粒子堆積量とから、良好な再生処理操作を実
    行しえる最適条件の範囲を予め設定したデータが格納さ
    れている事を特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関
    の排気ガス微粒子浄化装置。
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