JPH06158404A - レース着物の製造方法 - Google Patents

レース着物の製造方法

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JPH06158404A
JPH06158404A JP33977092A JP33977092A JPH06158404A JP H06158404 A JPH06158404 A JP H06158404A JP 33977092 A JP33977092 A JP 33977092A JP 33977092 A JP33977092 A JP 33977092A JP H06158404 A JPH06158404 A JP H06158404A
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JP
Japan
Prior art keywords
side edge
lace
cut
front body
lace fabric
Prior art date
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Pending
Application number
JP33977092A
Other languages
English (en)
Inventor
Fusae Miyake
房江 三宅
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既製のレース生地1を無駄なく裁断し、尚且
つ、レース生地1のスカラップ2が最大限に活かされる
ようにしたレース着物の製造方法を提供する。 【構成】 側縁にスカラップ2が形成されている既製の
レース生地1を約5.5mの長さに裁断する。レース生
地1は、主となるスカラップ2側の側縁を主側縁3とし
他方を副側縁4とする。レース生地1を、端部から後ろ
身頃5と前身頃6を合わせた長さで裁断し、それを長さ
方向の中心線に沿って裁断する。そして後ろ身頃5のス
カラップ2を切り落とし、主側縁3側を上前身頃6a
に、他方を下前身頃6bとする。この上前身頃6aと下
前身頃6bに長さ方向の折り山を絎けつけて衽8を形成
する。残りのレース生地1を主側縁3から袖丈の幅で裁
断し、主側縁3側のレース生地1を2分割して袖11と
する。残りのレース生地1を適宜裁断して衿12等を作
る。裁断したレース生地1を各部に配置して縫い合わせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既製のレース生地を有
効に活用するレース着物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の着物は、図3に示すように、幅約
38cm,長さ約1200cmの反物Aを、左から袖B2
枚、後ろ身頃Cプラス前身頃D2枚、衽(おくみ)E2
枚、掛け衿F,衿G,居敷当(いしきあて)H,肩当て
Iを各1枚裁断して縫製するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】反物Aは、着物の裁断
に都合が良い寸法に作られており、裁断しても殆ど無駄
がない。しかし、反物は、生地の種類が限られており、
夏物用の着物として満足できる素材が少なく、また、例
えあっても非常に高価である。ところで洋服地には、種
々の透かし模様を編み込んだレース生地があり、夏物用
の衣服の素材に最適である。そこで、レース生地を使っ
て夏物の着物を作ることが考えられるが、その場合既製
のレース生地の全幅が約92cmであるから、38cm幅の
反物の裁断方法をそのまま適用することはできない。も
っとも、反物Aと同じ幅のレース生地を作れば図3のよ
うな無駄のない裁断方法も可能であるが、それではコス
トが高過ぎる問題点がある。従って、レース着物を作る
には、既製のレース生地をそのまま利用して無駄のない
裁断方法を独自に開発する必要がある。また、通常レー
ス生地には、側縁にスカラップが編み込まれているか
ら、このスカラップを最大限に活用しなければレース生
地の持ち味が失われてしまう。本発明は、かかる点に鑑
みなされたもので、その目的は、既製のレース生地を無
駄なく裁断し、尚且つ、レース生地のスカラップが最大
限に活かされるようにしたレース着物の製造方法を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、次の〜の要件を具備してなるレース着
物の製造方法を提供するものである。 少なくとも一側縁にスカラップ2が形成されており、
幅が76cm以上のレース生地1を、着物一枚分が取れる
長さに裁断する。レース生地1は、一側縁にのみスカラ
ップ2がある場合にはそのスカラップ2がある方の側
縁、また、両側縁にスカラップ2がある場合には主とな
るスカラップ2がある方の側縁を主側縁3とし、他方の
側縁を副側縁4とする。 前記レース生地1を、一方の端部から後ろ身頃5と前
身頃6を合わせた長さの位置で裁断し、さらにそれを長
さ方向の略中心線に沿って裁断する。そして、後ろ身頃
5に対応する部分のスカラップ2を切り落とし、主側縁
3がある側を上前身頃6aに、副側縁4がある側を下前
身頃6bとする。この上前身頃6aと下前身頃6bに、
長さ方向の折り山を絎けつけて衽8を形成する。 残りのレース生地1を主側縁3から袖丈の幅で該主側
縁3と平行に裁断し、主側縁3側のレース生地1を2分
割してスカラップ付きの袖11とする。 残りのレース生地1を適宜裁断して衿12や肩当て1
3及び必要に応じて居敷当14を作る。 上記のようにして裁断したレース生地1を各部の名称
に対応する位置に配置して縫い合わせる。
【0005】
【作用】既製のレース生地1の幅はスカラップ2を含め
て約92cmである。従って、該レース生地1の端部から
後ろ身頃5プラス前身頃6の長さの位置で裁断し、さら
に、それを長さ方向の略中心で裁断すれば着物の寸法に
合致する後ろ身頃5プラス上前身頃6aと後ろ身頃5プ
ラス下前身頃6bができる。レース生地1には両側縁に
スカラップ2が編み込まれている場合が多いが、その両
スカラップ2は同じ形状ではない。従って、前記で裁断
したレース生地1のうち、主たる(装飾性の高い)スカ
ラップ2がある方を上前身頃6aとすれば、スカラップ
2がレース着物の縁に効果的に反映される。また、主た
るスカラップ2は、袖11の装飾としても活用されるか
らレース生地1の持ち味が最大限活かされる。
【0006】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。なお、図1(a)はレース生地の展開図、図1
(b)はレース生地の裁ち方を示す正面図、図2はレー
ス着物の正面図、図3は従来の反物の裁ち方を示す正面
図である。レース生地1は、図1(a)に示すように、
スカラップ2,2が両側縁に一体に編み込まれたもので
あり、全幅約92cmの既製品を長さ約5500cmに裁断
したものである。レース生地1のスカラップ2,2は、
一方が一重で他方が二重になっており、本発明では、二
重のスカラップ2がある側縁を主側縁3とし、一重のス
カラップ2がある側縁を副側縁4とする。なお、一方の
側縁にのみスカラップ2があるレース生地を使用する場
合は、スカラップ2のある側縁が主側縁3であり、他方
が副側縁4となる。
【0007】次に、前記レース生地1を図1(b)のよ
うに裁断する。すなわち、一方の端部から後ろ身頃5と
前身頃6を合わせた長さ約3400cmの位置で裁断し、
さらにそれを長さ方向の略中心線に沿って裁断する。そ
して、後ろ身頃5に対応する部分のスカラップ2,2を
切り落とし、主側縁3がある側を上前身頃6aに、副側
縁4がある側を下前身頃6bとする。従って、両後ろ身
頃5,5は、スカラップ2を切り落とした縁同士を縫合
することになる。この上前身頃6aと下前身頃6bに
は、図1(b)に破線で示す位置に、図2のくりこしあ
げ7と同様な方法で長さ方向の折り山を絎けつけて衽
8,8を形成する。また、上前身頃6aと下前身頃6b
は、肩山9から衿のラインに沿って図1(b)の斜線部
分10を切り落とす。そうして、残り約2100cmのレ
ース生地1を主側縁3から袖丈の幅で該主側縁3と平行
に裁断し、主側縁3側のレース生地1を2分割して2枚
の袖11,11を作る。この袖11,11の縁には主側
縁3のスカラップ2がある。最後に、残りのレース生地
1を適宜裁断して衿12や肩当て13及び必要に応じて
居敷当14を作る。
【0008】以上のように裁断したレース生地1を、図
2のように各部に対応させ、適宜くりこしあげ7等を設
けつつ、普通の着物と同じ要領で縫い合わせる。なお、
先に後ろ身頃5,5から切り落としたスカラップ2,2
を肩当て13や着物の裾、或は振袖の場合には「身八つ
口」等に縫い付けてもよい。また、居敷当14は殆ど使
用する必要がない。
【0009】
【発明の効果】以上のようにしてレース生地1で作った
レース着物は、通気性が良く、しかも、皺にならないた
め取扱いが簡単である等の特徴を有する。しかも本発明
の製造方法によれば、既製品のレース生地1を殆ど無駄
なく使用しているため、レース着物が非常に低コストに
て提供できる。また、レース生地1の裁断は、レース生
地1に編み込まれているスカラップ2がレース着物の縁
に効果的に反映されるよう工夫されているため、前記低
コスト化の要求を満たし、尚且つ、装飾性の高い高品質
のレース着物が提供できるという優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)はレース生地の展開図、(b)はレー
ス生地の裁ち方を示す正面図である。
【図2】 レース着物の正面図である。
【図3】 従来の反物の裁ち方を示す正面図である。
【符号の説明】
1 … レース生地 2 … スカラップ 3 … 主側縁 4 … 副側縁 5 … 後ろ身頃 6 … 前身頃 6a… 上前身頃 6b… 下前身頃 8 … 衽 11… 袖 12… 衿 13… 肩当て 14… 居敷当

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の〜の要件を具備してなるレース
    着物の製造方法。 少なくとも一側縁にスカラップ(2)が形成されてお
    り、幅が76cm以上のレース生地(1)を、着物一枚分
    が取れる長さに裁断する。レース生地(1)は、一側縁
    にのみスカラップ(2)がある場合にはそのスカラップ
    (2)がある方の側縁、また、両側縁にスカラップ
    (2)がある場合には主となるスカラップ(2)がある
    方の側縁を主側縁(3)とし、他方の側縁を副側縁
    (4)とする。 前記レース生地(1)を、一方の端部から後ろ身頃
    (5)と前身頃(6)を合わせた長さの位置で裁断し、
    さらにそれを長さ方向の略中心線に沿って裁断する。そ
    して、後ろ身頃(5)に対応する部分のスカラップ
    (2)を切り落とし、主側縁(3)がある側を上前身頃
    (6a)に、副側縁(4)がある側を下前身頃(6b)
    とする。この上前身頃(6a)と下前身頃(6b)に、
    長さ方向の折り山を絎けつけて衽(8)を形成する。 残りのレース生地(1)を主側縁(3)から袖丈の幅
    で該主側縁(3)と平行に裁断し、主側縁(3)側のレ
    ース生地(1)を2分割してスカラップ付きの袖(1
    1)とする。 残りのレース生地(1)を適宜裁断して衿(12)や
    肩当て(13)及び必要に応じて居敷当(14)を作
    る。 上記のようにして裁断したレース生地(1)を各部の
    名称に対応する位置に配置して縫い合わせる。
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