JPH06158289A - 薄膜形成装置 - Google Patents

薄膜形成装置

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Publication number
JPH06158289A
JPH06158289A JP31326092A JP31326092A JPH06158289A JP H06158289 A JPH06158289 A JP H06158289A JP 31326092 A JP31326092 A JP 31326092A JP 31326092 A JP31326092 A JP 31326092A JP H06158289 A JPH06158289 A JP H06158289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
cluster
ionized
crucible
accelerating electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP31326092A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Tanaka
伸雄 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH06158289A publication Critical patent/JPH06158289A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イオン化クラスターを電界により加速する加
速電極の表面に付着する薄膜の剥離をなくして長期間に
亙り正常な蒸着ができる薄膜形成装置を得る。 【構成】 真空槽31の内部に基板11と蒸着物質3を
充填した坩堝2とを配置し、坩堝3を加熱して、蒸着物
質3の蒸気を坩堝2のノズル2aから噴出させ、断熱膨
張により過冷却状態で凝集させてクラスター3aを形成
し、その一部をイオン化したイオン化クラスター3bを
加速電極39の電界で加速してイオン化しない中性のク
ラスター3aと共に基板11の表面に射突させ、蒸着物
質3の薄膜を形成する薄膜形成装置において、加速電極
39がクラスター3aとイオン化クラスター3bの通過
する開孔部39aを複数備え、かつ、開孔部39aを逐
次交換して使用できる構造であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はクラスターイオンビー
ム法により薄膜を蒸着形成する薄膜形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は例えば、特公昭54−9592号
公報に開示されたものに類似した従来の薄膜形成装置を
示す模式図である。図において、1は所定の真空度に保
持した真空槽、2は真空槽1の内部に配置した坩堝、2
aは坩堝2のノズル、3は坩堝2に充填した蒸着物質、
3aは蒸着物質3の蒸気がノズル2aから噴出してでき
たクラスター、3bはクラスター3aに電子を当ててイ
オン化したイオン化クラスター、4は坩堝2に衝突させ
る熱電子を放出するボンバードフィラメント、5はボン
バードフィラメント4の熱を遮蔽する熱シールド、6は
クラスター3aに当てる熱電子を放出するイオン化フィ
ラメント、7はイオン化フィラメント6から熱電子を引
き出し、加速するグリッド、8はイオン化フィラメント
6の熱を遮蔽する熱シールド、9はイオン化クラスター
3bを電界で加速し、運動エネルギーを付与する加速電
極、10は真空槽1の排気を行なう真空排気系、11は
表面にクラスター3aとイオン化クラスター3bを射突
させて薄膜を蒸着形成する基板、21はボンバードフィ
ラメント4に電力を供給する第一交流電源、22は坩堝
2をボンバードフィラメント4に対し正の電位にバイア
スする第一直流電源、23はイオン化フィラメント6に
電力を供給する第二交流電源24はグリッド7をイオン
化フィラメント6対し正の電位にバイアスする第二直流
電源、25は加速電極9をグリッド7に対して負の電位
にバイアスする第三直流電源である。
【0003】従来の薄膜形成装置は以上のように構成さ
れ真空槽1を真空排気系10により1×10-6Torr
程度の真空度になるまで排気する。第一交流電源21、
第一直流電源22、第二交流電源23、第二直流電源2
4、第三直流電源25を起動して、赤熱したボンバード
フィラメント4の放出する熱電子を坩堝2との電界で加
速して坩堝2に衝突させ加熱する。これにより坩堝2に
充填した蒸着物質3は溶融蒸発して蒸気がノズル2aか
ら噴出し、断熱膨張により過冷却状態になり凝集して塊
状原子集団のクラスター3aを形成する。このクラスタ
ー3aにイオン化フィラメント6の放出する熱電子をグ
リッド7との電界で加速して当てると、その一部がイオ
ン化されてイオン化クラスター3bとなる。イオン化さ
れなかった中性クラスター3aはノズル2aから噴出し
た状態で、また、イオン化クラスター3bは加速電極9
との電界で加速され、運転エネルギーを付与されてとも
に基板11の表面に射突し、薄膜を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の薄膜形成装置は
以上のように構成され、ノズル2aから噴出したクラス
ター2aは一部がイオン化されてイオン化クラスター3
bとなり、イオン化されなかった中性のクラスター3a
と共に基板11の方に向うが、その一部が加速電極9の
表面に付着して長期間に亙ってに累積すると、その付着
した薄膜が剥離してグリッド7、イオン化フィラメント
6や坩堝2、ボンバードフィラメント4などの電圧の印
加された部分に落下し短絡を生じて正常な、蒸着ができ
なくなるほか、真空槽1の排気や大気圧に戻す際に剥離
した薄膜の微細片が舞い上がり、基板11の表面に異物
として付着するなどの技術的課題があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、加速電極の表面に付着する薄膜の
剥離をなくして、長期間に亙り正常な蒸着ができる薄膜
形成装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る薄膜形成
装置は所定の真空度に保持した真空槽の内部に基板と蒸
着物質を充填した坩堝とを配置し、坩堝を加熱して蒸着
物質の蒸気を坩堝のノズルから噴出させ、断熱膨張によ
り過冷却状態で凝集させてクラスターを形成し、その一
部をイオン化したイオン化クラスターを加速電極の電界
で加速してイオン化しない中性のクラスターと共に基板
の表面に射突させ蒸着物質の薄膜を形成するものにおい
て、加速電極がクラスターとイオン化クラスターの通過
する開孔部を複数備え、かつ、開孔部を逐次交換して使
用できる構造であるとするものである。
【0007】
【作用】この発明における加速電極はクラスターとイオ
ン化クラスターの通過する開孔部を複数備え、かつ、開
孔部を逐次交換して使用できる構造であるので、一つの
開孔部の周辺にクラスターとイオン化クラスターが付着
すると、次の開孔部と交換して使用でき、開孔部の周辺
に付着する薄膜の剥離をなくすことができる。
【0008】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例を示す模式図であ
る。図において、2、2a、3、3a、3b、4〜8、
10、11、21〜25は従来の技術で説明したものと
同じである。31は所定の真空度に保持した真空槽、3
9はイオン化クラスター3bを電界で加速し、運動エネ
ルギーを付与する円板型の加速電極で回動自在になって
いる。39aは加速電極39に設けた複数の開孔部、3
9bは加速電極39を回動させるシャフト、39cが気
密構造を有し、真空槽31の外部から回転力をシャフト
39bに伝えるための軸受け部である。
【0009】この実験例は以上のように構成され、加速
電極39の一つの開孔部39aをクラスター3aとイオ
ン化クラスター3bが通過する位置に合わせたのち、真
空槽1を真空排気系10により1×10-6Torr程度
の真空度になるまで排気する。第一交流電源21、第一
直流電源22、第二交流電源23、第二直流電流24、
第三直流電源25を起動して赤熱したボンバードフィラ
メント4の放出する熱電子を坩堝2との電界で加速して
坩堝2に衝突させ加熱する。これにより、坩堝2に充填
した蒸着物質3は溶融蒸発して蒸気がノズル2aから噴
出し、断熱膨張により過冷却状態になり、凝集して塊状
原子集団のクラスター3aを形成する。このクラスター
3aにイオン化フィラメント6の放出する熱電子をグリ
ッド7との電界で加速して当てると、その一部がイオン
化されてイオン化クラスター3bとなる。イオン化され
なかった中性のクラスター3aはノズル2aから噴出し
た状態で、また、イオン化クラスター3bは加速電極9
との電界で加速され、運動エネルギーを付与されてとも
に開孔部39aを通過し、基板11の表面に射突して薄
膜を形成する。この際、クラスター3aとイオン化クラ
スター3bが開孔部39aを通過すると、その一部が開
孔部39周辺の加速電極11に付着するが、基板11の
表面に所定の膜厚の薄膜を形成し終ると、第一交流電源
21、第一直流電源22、第二交流電源23、第二直流
電源24、第三直流電源25を停止して加速電極39の
次の開孔部39aをクラスター3aとイオン化クラスタ
ー3bの通過する位置に合わせ、再び、上記と同様にし
て別の基板11の薄膜形成を行なう。なお、複数回の薄
膜形成を行なう毎に加速電極39の開孔部39aの更新
を行なうこともできる。また、加速電極39の開孔部3
9aの更新をし終って、すべての開孔部39aの周辺に
薄膜が付着すれば、加速電極39を新しいものと交換す
る。
【0010】実施例2.実施例1では真空槽31の内部
に1組の坩堝2、ボンバードフィラメント4、熱シール
ド5、イオン化フィラメント6、グリッド7、熱シール
ド8、基板11を配置したが、これらを2組配置して1
つの加速電極39を共用すれば、真空槽31の内部スペ
ースの利用率がよくなり、薄膜形成の能率も向上する。
【0011】実施例3.実施例1と実施例2では加速電
極39は複数の開孔部39aを備えた回動自在の円板型
としたが、複数の開孔部を有し、水平方向に移動自在に
した構造のものであってもよい。
【0012】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
加速電極がクラスターとイオン化クラスターの通過する
開孔部を複数備え、かつ、開孔部を逐次交換して使用で
きる構造であるので、加速電極の表面に付着する薄膜の
剥離がなくなり、長期間に亙り正常な蒸着ができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す模式図である。
【図2】従来の薄膜形成装置を示す模式図である。
【符号の説明】
2 坩堝 2a ノズル 3 蒸着物質 3a クラスター 3b イオン化クラスター 4 ボンバードフィラメント 6 イオン化フィラメント 7 グリッド 11 基板 21 第一交流電源 22 第一直流電源 23 第二交流電源 24 第二直流電源 25 第三直流電源 31 真空槽 39 加速電極 39a 開孔部 39b シャフト 39c 軸受け部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の真空度に保持した真空槽の内部に
    基板と蒸着物質を充填した坩堝とを配置し、上記坩堝を
    加熱して上記蒸着物質の蒸気を上記坩堝のノズルから噴
    出させ、断熱膨張により過冷却状態で凝集させてクラス
    ターを形成し、その一部をイオン化したイオン化クラス
    ターを加速電極の電界で加速してイオン化しない中性の
    上記クラスターと共に上記基板の表面に射突させ、上記
    蒸着物質の薄膜を形成する薄膜形成装置において、上記
    加速電極が上記クラスターと上記イオン化クラスターの
    通過する開孔部を複数備え、かつ、上記開孔部を逐次交
    換して使用できる構造であることを特徴とする薄膜形成
    装置。
JP31326092A 1992-11-24 1992-11-24 薄膜形成装置 Pending JPH06158289A (ja)

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JP31326092A JPH06158289A (ja) 1992-11-24 1992-11-24 薄膜形成装置

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JP31326092A JPH06158289A (ja) 1992-11-24 1992-11-24 薄膜形成装置

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Publication Number Publication Date
JPH06158289A true JPH06158289A (ja) 1994-06-07

Family

ID=18039068

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31326092A Pending JPH06158289A (ja) 1992-11-24 1992-11-24 薄膜形成装置

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JP (1) JPH06158289A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9258903B2 (en) 2010-02-03 2016-02-09 Nippon Mextron, Ltd. Wiring circuit board and manufacturing method thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9258903B2 (en) 2010-02-03 2016-02-09 Nippon Mextron, Ltd. Wiring circuit board and manufacturing method thereof

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