JPH06158200A - 高耐熱・高耐摩耗性アルミニウム基複合材料 - Google Patents

高耐熱・高耐摩耗性アルミニウム基複合材料

Info

Publication number
JPH06158200A
JPH06158200A JP4358906A JP35890692A JPH06158200A JP H06158200 A JPH06158200 A JP H06158200A JP 4358906 A JP4358906 A JP 4358906A JP 35890692 A JP35890692 A JP 35890692A JP H06158200 A JPH06158200 A JP H06158200A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
matrix
aluminum
weight
composite material
strength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4358906A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Imahashi
▲邦▼彦 今橋
Hirohisa Miura
宏久 三浦
Yasuhiro Yamada
泰弘 山田
Hirobumi Michioka
博文 道岡
Jun Kusui
潤 楠井
Akimori Tanaka
昭衛 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Aluminum KK
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyo Aluminum KK
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Aluminum KK, Toyota Motor Corp filed Critical Toyo Aluminum KK
Priority to JP4358906A priority Critical patent/JPH06158200A/ja
Publication of JPH06158200A publication Critical patent/JPH06158200A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】耐摩耗性、常温強度、剛性及びクリープ特性に
優れる製品を製造する。 【構成・作用】マトリックスを100重量%としたとき
重量%で、Ni:10〜20%、Si:8〜25%を含
有し、さらに少なくともMo:1.0〜3.0%を含
み、残部がAlからなるアルミニウム合金をマトリック
スとし、該マトリックスを含む複合材料全体を100重
量%としたとき窒化物、硼化物の粒子の1種または2種
以上が合計で0.5〜10%量該マトリックス中に分散
し、粉末冶金法により製造され耐摩耗性、剛性及びクリ
ープ特性に優れた複合材料となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピストン、バルブリフ
ター、インテークバルブ等の自動車、航空機等のエンジ
ン部品に適用して有用な、鍛造性、耐摩耗性とともに高
温強度に優れる高剛性のアルミニウム基複合材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム合金は、軽量で加工性に優
れているので、古くから航空機あるいは自動車の構造用
材料として用いられている。従来のアルミニウム合金の
うち、耐熱性に優れるものとしては、JIS2024、
2018等のAl−Cu−Mg系合金が知られている。
【0003】また、Niを5重量%(以下、単に%とい
う。)以上含むAl−Ni系合金(軽金属学会主催、A
l合金の粉末冶金技術シンポジウム(昭和62年3月9
日開催)予稿集第58頁、第70頁)が提案されてい
る。同様に、特開平2−149629、特開平2−14
9631、特開平2−149632、特開平2−149
633号公報には、Niを8%以上含み、鋳造法で製造
したAl−Ni−Si−Cu−Mg系合金からなる「耐
摩耗性及び熱伝導性に優れた低熱膨張アルミニウム合
金」が開示されている。
【0004】さらに、特公平2−56401号公報に
は、7.7〜15%のNiと、15〜25%のSiとを
含み、Si結晶粒の大きさを15μm以下としたAl−
Ni−Si系合金粉末からなる「耐熱耐摩耗性高力アル
ミニウム合金粉末」が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】自動車用エンジンには
高出力化が要求され、このためピストン、バルブリフタ
ー、インテークバルブ等のエンジン部品用の材料は、3
00℃で引張強度が200MPa以上で、かつ高剛性で
あることが必要とされる。かかる観点からは、上記JI
S2024、2018等のAl−Cu−Mg系合金は、
常温での引張強度は優れるものの、200℃の高温では
引張強度が高々300MPa、300℃の高温では引張
強度が150MPaであり、近年の自動車等のエンジン
部品にこれらAl−Cu−Mg系合金を適用することは
できない。また、上記提案又は公報記載のAl−Ni系
合金及びAl−Ni−Si−Cu−Mg系合金では、組
織中に生成されたNiAl3 金属間化合物により、耐熱
性及び耐摩耗性が改善されているものの、鋳造法により
製品を製造することとなるため、製品におけるNiAl
3 金属間化合物の粒径が10μm程度と大きくなり、常
温で高々380MPa、300℃の高温では引張強度が
160MPaに低下することが明らかとなった。このた
め、かかるアルミニウム合金でも、近年の自動車等のエ
ンジン部品として適用することが困難である。
【0006】一方、上記公報記載のAl−Ni−Si系
合金粉末では、焼結法により製品を製造することとな
る。すなわち、一定組成の合金原料を溶解、噴霧して上
記Al−Ni−Si系合金粉末とし、このAl−Ni−
Si系合金粉末を冷間予備成形、押出、鍛造することに
より製品が得られる。このため、このAl−Ni−Si
系合金粉末では、NiAl3 金属間化合物の粒は微細で
あり、耐摩耗性に優れるとともに、引張強度も常温で5
10MPa、250℃で345MPaが得られる。しか
し、一般に自動車等のエンジン部品では充分な押出比
(押出前後の断面積比)を取れない場合もある。
【0007】セラミックス粒子や繊維を分散させたMM
C(金属基複合材料)は、一般に高温強度が高いが、鍛
造性、伸びが低い。また鍛造性を良くしようとすると、
逆に高温強度が低下する。そこで高温強度と鍛造性を両
立させるには、適切なマトリックスを選定することが必
要である。本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされた
ものであって、剛性及びクリープ特性に優れる製品を製
造できるアルミニウム基複合材料を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、高Niおよ
び高Siのアルミニウム合金にMoを配合することによ
り優れた耐熱アルミニウム合金が得られることを知り、
かかる合金について研究を進めて、先に耐熱アルミニウ
ム合金粉末および耐熱アルミニウム合金として出願し
た。本願発明は上記のアルミニウム合金をマトリックス
として、これに窒化物、硼化物の粒子を分散させた金属
基複合材料が高温度での強度および伸度が優れ、鍛造
性、耐摩耗性が向上することを発見・確認したものであ
る。
【0009】本発明のアルミニウム基複合材料は、マト
リックスを100重量%としたとき重量%で、Ni:1
0〜20%、Si:8〜25%と、さらに少なくともM
o:1.0〜3.0%を含み、残部がAlからなるアル
ミニウム合金をマトリックスとし、該マトリックスを含
む複合材料全体を100重量%としたとき窒化物、硼化
物の粒子の1種または2種以上が合計で0.5〜10重
量%該マトリックス中に分散し、粉末冶金法により製造
されていることを特徴とする。
【0010】本発明のアルミニウム基複合材料を構成す
るマトリックスは、重量%(以下、特にことわらないか
ぎり%は重量%を意味する)で、少なくともFe:0.
6〜8.0%及びCu:0.6〜5.0%の1種を含
み、Fe及びCuの合計量が8.0%以下とすることが
できる。さらに上記のマトリックスには、少なくともZ
r:0.3〜3.0%及びTi:1.0〜4.0%の1
種を含むことができる。
【0011】このアルミニウム基複合材料は、上記の組
成のマトリックスを構成する耐熱アルミニウム合金を溶
解、噴霧して製造した微粉末に、窒化物、硼化物の微粉
末を均一に混合して混合粉末とし、この混合粉末を加圧
成形した後、焼結するという粉末冶金法により製造する
ことができる。また、混合粉末をケースに入れ、この状
態で冷間予備成形(CIPなど)後、熱間押出しする方
法もある。
【0012】本発明の耐熱アルミニウム合金のマトリッ
クスを構成するアルミニウム以外の元素の配合割合およ
び作用を以下に説明する。なお、%はマトリックスを1
00%としたものである。 〔Ni:10〜20%〕Niは、Alとともに、NiA
3 等の金属間化合物をつくる。これら金属間化合物は
高温でも安定であり、合金の耐摩耗性と高温強度とに寄
与する。特にNiAl3 金属間化合物は、硬さもより低
く、靱性により富む。 Niを5.7%以上添加するこ
とにより、得られる合金中にNiAl3 金属間化合物の
析出が見られるが、Niが10%未満の添加では、得ら
れるマトリックスの300℃での引張強度が200MP
a以上にならず、高温強度が効果的に向上しない。
【0013】逆に、Niが40%以下の添加であれば、
得られるマトリックスはNiAl3金属間化合物を作る
が、Niを20%を超えて添加すると、マトリックスが
脆くなり、常温での伸び値が極めて小さくなる。このた
め、Niを20%を超えて添加すると、製品の高温強度
及び耐摩耗性は優れるものの、切削性などが著しく劣
り、実用上の利用が困難となる。 〔Si:8〜25%〕Al中に微細なSiを分散させた
合金は、高温強度、耐摩耗性に優れることは、A390
合金等で知られている。
【0014】鋳造法により製品を製造した場合には、S
iを11.3%以上含むアルミニウム合金には粗大Si
初晶が晶出し、かかる合金は摺動部の相手材を攻撃した
り、また被削性が著しく悪くなるとともに、合金自体の
伸びが著しく低下し、生産技術面(例えば、部品加工時
のクラック等)で実用的でなく、また部品として使用時
に割れが生じたりして好ましくない。しかし、急冷凝固
粉末冶金法によりアルミニウム合金をマトリックスとす
る複合材料を製造する場合には、Siを25%まで配合
しても微細Siの晶出したマトリックスが得られる。S
iを25%を超えて配合すると、急冷凝固法で合金粉末
を製造した場合でも、製品に粗大Siが晶出して好まし
くない。
【0015】逆に、Siが8%未満の配合では、得られ
るマトリックスの高温強度及び耐摩耗性が不十分であ
る。 〔Mo:1.0〜3.0%〕Moは、耐熱性を改善する
元素として知られているが、発明者らの実験結果では、
アルミニウム合金の剛性の向上とクリープ強度の向上と
に著しく寄与することが判明した。即ち、本マトリック
スにMo:1.0〜3.0%を配合すると、マトリック
スの剛性が効果的に向上する。Moが1.0%未満の添
加では剛性向上の効果が少なく、Moを3.0%を超え
て添加すると高温強度が低下する。 〔Fe:0.6〜8.0%〕一般にはFeの添加は好ま
しくなく、含まれていても0.5%以下であることが望
ましいとされるが、発明者らの実験結果では、Feを配
合することにより、得られるマトリックスの常温強度及
び300℃の高温強度が向上することが判明した。Fe
が0.6%未満の配合では、マトリックスの常温強度及
び300℃の高温強度向上の効果が少なく、Feを8%
を超えて配合すると、マトリックスが脆くなる。但し、
Feと後述するCuとは、少なくとも1種が含有され、
Fe及びCuの合計量が8%以下であれば、マトリック
スの常温強度が効果的に向上する。 〔Cu:0.6〜5.0%〕Cuは、耐熱アルミニウム
合金に時効硬化を付与し、マトリックスを強化する。C
uが0.6%以上の配合でマトリックスの常温強度向上
の効果があり、Cuを5%を超えて配合すると、粗大な
晶出物が生成し、アルミニウム合金の300℃での高温
強度を低下させる。但し、Cuと上述のFeとは、少な
くとも1種が含有され、Fe及びCuの合計量が8%以
下であれば、マトリックスの常温強度が効果的に向上す
る。 〔Zr:0.3〜3.0%〕Zrは、高温強度を改善す
る添加元素として知られているが、発明者らの実験結果
では、むしろマトリックスの常温及び300℃での伸び
値を向上することが判明した。即ち、本マトリックスに
Zr:0.3〜3.0%を配合すると、マトリックスの
靱性が効果的に向上する。Zrが0.3%未満の添加で
は靱性向上の効果が少なく、Zrを3.0%を超えて添
加すると粗大な金属間化合物(ZrAl3 )を晶出し、
望ましくない。 〔Ti:1.0〜4.0%〕Tiは、Zr同様、高温強
度を改善する添加元素として知られているが、発明者ら
の実験結果では、マトリックスの300℃での降伏強度
を向上させることが判明した。Tiの配合割合は1.0
〜4.0%である。Tiの配合が1.0%未満では高温
における降伏強度の向上効果が少なく、Tiの配合が
4.0%を超えて添加すると複合材料の靱性を低下させ
るので、望ましくない。 〔窒化物、硼化物:合計で0.5〜10%〕窒化物、硼
化物の粒子を耐熱アルミニウム合金からなるマトリック
スに分散させることにより、得られるアルミニウム基複
合材料の耐摩耗性が向上する。この窒化物、硼化物の量
が0.5%未満の場合は、添加効果が認められない。ま
た添加量が10%を超えると、アルミニウム基複合材料
の引張強度、伸び、機械加工性が著しく低下するので好
ましくない。
【0016】窒化物としては、たとえば、AlN、Ti
N、ZrN、BNなどが挙げられる。硼化物としては、
たとえば、TiB2 、NiB、MgB2 などがあげられ
る。この窒化物、硼化物は、1種または2種以上が上記
の組成の耐熱アルミニウム合金からなるマトリックスに
混合され粉末冶金法で処理されることで、アルミニウム
基複合材料が製造される。窒化物、硼化物は微粉末で平
均粒径が、0.5〜20μmであることが好ましい。
0.5μmより小さいと粉末同志が凝集し機械的特性が
劣化する。20μmより大きいと、摺動時に粒子が割れ
たり、脱落したりして耐摩耗性の効果が少なくなるから
である。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を比較例と
ともに表1〜3を参照しつつ本発明をさらに詳細に説明
する。
【0018】
【表1】 表1に示す組成のマトリックス溶湯をアトマイズ法によ
り粉末化した後、100メッシュの篩いにより分級し、
これに平均粒径が1〜20μmの窒化物、硼化物および
SiCの微粉末を所定量混合して混合粉末とした。な
お、表の組成は、マトリックスの全体を100%とした
ときの各成分の重量%が元素記号の前の数値である。添
加粒子の量は、複合材料全体を100%としたときの重
量%を元素記号の前に記載した。
【0019】これらマトリックス粉末と窒化物、硼化物
粒子を混合したの混合粉末を純Alの底付きチューブに
装填して真空条件下、面圧3ton/cm2 で冷間予備
成形し、φ30×L80のプリフォーム体を製作した。
これらプリフォーム体を450℃で30分間加熱し、比
較的大きな押出比「10」で熱間押出加工を行い、直径
10mmの棒状のアルミニウム合金を得た。
【0020】窒化物、硼化物は写真図1および図2の金
属組織の拡大図に示すようマトリックス中に分散して存
在している。図3は比較例1の窒化物、硼化物などを含
まない金属組織の拡大図であり、マトリックスが均一に
なっている。 〔評価〕上記各アルミニウム基複合材料および耐熱アル
ミニウム合金について、室温、150℃、300℃での
強度特性の測定を行った。測定された引張強度、降伏強
度および伸びも合わせて表2に示す。
【0021】表2より、実施例1〜4のアルミニウム基
複合材料の引張強度は、300℃で200MPa以上で
あり窒化物、硼化物を含まない実施例と同じマトリック
スの比較例1〜2とほぼ同程度の強度を示している。し
かし、マトリックスが本発明の組成と異なりNiなど含
まない場合は、300℃での引張強度が100MPaと
低い。したがって、引張強度を高めるためにはマトリッ
クス組成の選定が重要である。
【0022】次にこれらの実施例1〜4と比較例1〜4
の試料についてLFWによる摩耗試験を行なった。摩耗
量はLWF試験機を使用して油中に浸漬したリング状相
手材をSUJ2とし、これに荷重150N、時間15
分、すべり速度18m/分で試験片を押し付けた試験条
件で測定した。表2により、実施例1〜4の複合材料
は、窒化物および硼化物が含まれているので比摩耗量が
比較例よりも少なく、耐摩耗性に優れていることがわか
る。
【0023】また、摩耗試験で窒化物を添加したアルミ
ニウム基複合材料は、アルミニウムの相手材への移着は
ほとんど認められなかった。さらに硼化物を添加したア
ルミニウム基複合材料は、硼化物中のBが1部B2 3
となり、このB2 3 が摩擦中に液相(mp450℃)
になり流体潤滑剤となって耐摩耗性が向上していると推
定される。
【0024】
【表2】 TS:引張強度(MPa)、YP:降伏強度(MP
a)、δ:伸び(%) 上記実施例1、2の3試料のアルミニウム基複合材料
と、比較例2、5の2試料のアルミニウム合金とについ
て、クリープ試験を行った。試験は、300℃で97M
Paの荷重を負荷した時に破断までの時間を測定するこ
とにより行った。その測定結果を表3に示す。表3に示
すように、比較例5のモリブデンを含まないアルミニウ
ム基複合材料は平均の破断迄の時間が7.0時間と短い
が、他の試料は使用に耐える高温での破断強度を有す
る。特に比較例1は平均の破断迄の時間が101.8時
間と優れている。これはこの組成のマトリックスが強度
的に優れており、窒化物を添加した実施例1が38.8
時間、硼化物を添加した実施例2が84.9と破断まで
の時間が長く、窒化物、硼化物を添加しても著しい低下
がないことを示している。
【0025】
【表3】 したがって、本実施例のアルミニウム基複合材料は優れ
たクリープ特性を発揮できることがわかる。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の耐熱アル
ミニウム基複合材料は、所定量のNi、Si、Moを含
有しているため、常温での引張強度及び高温での引張強
度に優れるとともに、剛性及びクリープ特性に優れてい
る。一方、本発明の耐熱アルミニウム合金を構成するマ
トリックスに、所定量のFe、Cu、Zr、Tiの添加
元素を配合すれば、上記特性をより向上させることがで
きる。
【0027】したがって、本発明の耐熱アルミニウム合
金で例えば自動車等のエンジン部品を製造しても、その
アルミニウム合金は、軽量であるとともに、剛性、熱膨
張特性、常温強度及び高温強度を発揮することができる
ため、近年の高出力化の要請に確実に答えることができ
るエンジン部品となる。加えて、本発明の耐熱アルミニ
ウム合金では、Feを比較的多量に含有しても、優れた
耐摩耗性、剛性、熱膨張特性、常温強度及び高温強度を
安定して発揮することができるため、アルミニウム系部
材と鉄系部材とが混合されて廃棄後に回収された場合で
も、容易に本発明の耐熱アルミニウム合金を製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】これは実施例1のアルミニウム基複合材料の金
属組織の800倍の拡大写真図である。
【図2】これは実施例2のアルミニウム基複合材料の金
属組織の800倍の拡大写真図である。
【図3】これは比較例1のアルミニウム合金の金属組織
の800倍の拡大写真図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 32/00 (72)発明者 三浦 宏久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 山田 泰弘 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 道岡 博文 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 楠井 潤 大阪市中央区久太郎町三丁目6番8号 東 洋アルミニウム株式会社内 (72)発明者 田中 昭衛 大阪市中央区久太郎町三丁目6番8号 東 洋アルミニウム株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックスを100重量%としたとき
    重量%で、Ni:10〜20%、Si:8〜25%と、
    さらに少なくともMo:1.0〜3.0%を含み、残部
    がAlからなるアルミニウム合金をマトリックスとし、
    該マトリックスを含む複合材料全体を100重量%とし
    たとき窒化物、硼化物の粒子の1種または2種以上が合
    計で0.5〜10重量%該マトリックス中に分散し、粉
    末冶金法により製造されていることを特徴とする高耐熱
    ・高耐摩耗性アルミニウム基複合材料。
  2. 【請求項2】マトリックスを100重量%としたとき該
    マトリックスは重量%で、さらに少なくともFe:0.
    6〜8.0%及びCu:0.6〜5.0%の1種を含
    み、Fe及びCuの合計量が8.0%以下である請求項
    1記載の高耐熱・高耐摩耗性アルミニウム基複合材料。
  3. 【請求項3】マトリックスを100重量%としたとき該
    マトリックスは重量%で、さらに少なくともZr:0.
    3〜3.0%及びTi:1.0〜4.0%の1種を含む
    請求項1又は2記載の高耐熱・高耐摩耗性アルミニウム
    基複合材料。
JP4358906A 1992-11-19 1992-11-19 高耐熱・高耐摩耗性アルミニウム基複合材料 Pending JPH06158200A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4358906A JPH06158200A (ja) 1992-11-19 1992-11-19 高耐熱・高耐摩耗性アルミニウム基複合材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4358906A JPH06158200A (ja) 1992-11-19 1992-11-19 高耐熱・高耐摩耗性アルミニウム基複合材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06158200A true JPH06158200A (ja) 1994-06-07

Family

ID=18461724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4358906A Pending JPH06158200A (ja) 1992-11-19 1992-11-19 高耐熱・高耐摩耗性アルミニウム基複合材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06158200A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103203446A (zh) * 2013-03-23 2013-07-17 广州有色金属研究院 一种局部陶瓷增强铝基复合耐磨件的制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103203446A (zh) * 2013-03-23 2013-07-17 广州有色金属研究院 一种局部陶瓷增强铝基复合耐磨件的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5374295A (en) Heat resistant aluminum alloy powder, heat resistant aluminum alloy and heat and wear resistant aluminum alloy-based composite material
JPH055152A (ja) 耐熱硬質焼結合金
EP0566098B1 (en) Heat resistant aluminum alloy powder, heat resistant aluminum alloy and heat and wear resistant aluminum alloy-based composite material
JPH07224304A (ja) ホウ素含有アルミニウム合金の製造方法
EP0600474B1 (en) High heat resisting and high abrasion resisting aluminum alloy
US5478418A (en) Aluminum alloy powder for sliding members and aluminum alloy therefor
JP6315241B2 (ja) 耐摩耗性銅基焼結合金
JP3223619B2 (ja) 高耐熱・高耐摩耗性アルミニウム合金、高耐熱・高耐摩耗性アルミニウム合金粉末及びその製造方法
JP3139649B2 (ja) 高耐熱・高耐摩耗性アルミニウム基複合材料
US5409661A (en) Aluminum alloy
EP0539172B1 (en) Aluminium alloy
JPH06212328A (ja) 高耐熱・高剛性・低熱膨張アルミニウム基複合材料
JPH06158200A (ja) 高耐熱・高耐摩耗性アルミニウム基複合材料
Zeren et al. Microstructural chracterisation of Al–Si–x Ti cast alloys
JP3236384B2 (ja) 高耐熱・高耐摩耗性アルミニウム基複合材料
JPH05287426A (ja) 耐熱アルミニウム合金及び耐熱アルミニウム合金粉末
JPH07331371A (ja) 高耐熱・高耐摩耗性アルミニウム基複合材料
JPH06158207A (ja) 高耐熱・高耐摩耗性アルミニウム基複合材料
JPS58141356A (ja) 耐摩耗性焼結アルミニウム合金
JP2709097B2 (ja) スプリングリテーナ
JPH06108192A (ja) 高耐熱・高耐摩耗性アルミニウム基複合材料
JP3179095B2 (ja) 内燃機関の動弁系部材
JP2564527B2 (ja) 耐熱、高強度、高延性アルミニウム合金部材の製造方法
JP2787703B2 (ja) 極低熱膨張係数を有するA▲l▼―Si系合金粉末鍛造部材
JP2003119531A (ja) 耐摩耗性、耐熱性並びに熱伝導性に優れたアルミニウム合金及びその製造方法