JPH06158011A - 水系感圧性接着剤組成物 - Google Patents

水系感圧性接着剤組成物

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JPH06158011A
JPH06158011A JP31018992A JP31018992A JPH06158011A JP H06158011 A JPH06158011 A JP H06158011A JP 31018992 A JP31018992 A JP 31018992A JP 31018992 A JP31018992 A JP 31018992A JP H06158011 A JPH06158011 A JP H06158011A
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JP
Japan
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sensitive adhesive
pressure
adhesive
water
silicone oil
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JP31018992A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Okinaga
信幸 沖永
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘着性に優れながら、離型紙に対する剥離力
が小さく、粘着ラベル加工工程で糊残り、カス切れのな
い粘着剤組成物を提供すること。 【構成】 アルキル基の炭素数が4〜14の(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル(2−エチルヘキシルアクリ
レートなど)と、(メタ)アクリル酸及びエチレングリ
コールジメタクリレートとを主成分とするアクリル酸エ
ステル系共重合体エマルジョンにエマルジョン型シリコ
ーンオイルを配合した水系感圧性接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば粘着ラベル・
シールなどに使用される感圧性接着剤として好適な水系
感圧性接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着ラベル・シール用感圧性接着剤とし
ては、天然ゴム、合成ゴムなどを主成分とするゴム系感
圧性接着剤や、アクリル系共重合体をベースポリマーと
するアクリル系感圧性接着剤などが使用されている。
【0003】後者のアクリル系感圧性接着剤は、アクリ
ル系共重合体の成分モノマーを選択することによって粘
着特性を調整できる利点を有しており多用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】粘着ラベル・シールの
用途は多岐にわたっており、被着体もポリエチレンのよ
うな接着し難い材質にまで広がり、さらに粘着力が高い
感圧性接着剤が要求されている。
【0005】ところで、アクリル系感圧性接着剤など
は、粘着力を高めすぎると、粘着ラベル・シールの加工
工程で、所要形状に打ち抜いた後、不要部分を離型紙か
ら剥ぎ取る際、離型紙に感圧性接着剤が残ってしまう問
題(以下、糊残りという)があったり、また紙ラベル・
シールでは、不要部分の巻き上げ時に不要部分が切れ
(以下、カス切れという)、作業を一旦中断しなければ
ならないという問題が発生する。
【0006】この発明は、上記の点に鑑みてなされたも
のであり、優れた粘着性を有しながら、粘着ラベル・シ
ールの加工工程で、糊残りやカス切れが発生することの
ない水系感圧性接着剤組成物を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の水系感圧性接
着剤組成物は、アルキル基の炭素数が4〜14の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルと、α,β−不飽和カ
ルボン酸と、1分子中に2個以上の重合性二重結合を有
する官能性モノマーとを主成分とするアクリル酸エステ
ル系共重合体エマルジョンにエマルジョン型シリコーン
オイルを配合したことを特徴とする。
【0008】この発明において、(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルとは、アクリル酸アルキルエステルまた
は(及び)メタクリル酸エステルを意味する。
【0009】上記のアルキル基の炭素数が4〜14の
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例え
ば、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート
などがあげられる。
【0010】上記α,β−不飽和カルボン酸としては、
例えば、アクリル酸、メタクリル酸などがあげられる。
【0011】また、上記の1分子中に2個以上の重合性
二重結合を有する官能性モノマーとしては、例えば、エ
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジアクリレートなどがあげられる。
【0012】なお、上記モノマー以外に、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、酢酸
ビニル、2ーヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
スチレン、アクリルアミドなどのエチレン性不飽和モノ
マーの一種もしくは二種以上を共重合させてもよい。
【0013】アクリル酸エステル系共重合体エマルジョ
ンは、上記モノマーを通常の乳化重合によって共重合し
て得られる共重合体を主成分とするものであるが、その
際、共重合体のTg(計算値)が−30℃以下になるよ
うにモノマーの選択、組合せを行うのが好ましく、この
ことにより優れた粘着力が付与される。
【0014】しかし、上記の共重合体を主成分とするア
クリル酸エステル系共重合体エマルジョンだけの感圧性
接着剤では、粘着力を強くし過ぎると、粘着ラベル・シ
ールの加工工程での糊残り、カス切れが発生する。
【0015】そこで、上記アクリル酸エステル系共重合
体エマルジョンに、エマルジョン型シリコーンオイルを
配合することを必須とする。
【0016】エマルジョン型シリコーンオイルはシリコ
ーンオイルをエマルジョン化したものであり、シリコー
ンオイルは、一般に、式(1)に示される分子構造の物
質であり、ケイ素原子に結合したアルキル基の種類やシ
ロキサンの重合度の大小により各種のものが知られてい
る。
【0017】
【化1】 (式中、R、R1 、R2 はアルキル基を示し、m及びn
は正の整数を示す。)
【0018】このエマルジョン型シリコーンオイルとし
ては、市販品を使用することができる。市販品として
は、例えば、KM−740、KM−742(いずれも信
越化学工業社製)、TSM−632、TSM−633
(いずれも東芝シリコーン社製)などがあげられる。
【0019】エマルジョン型シリコーンオイルの配合量
は、アクリル酸エステル系共重合体エマルジョンの樹脂
分100重量部に対して、固形分で0.1〜5重量部と
される。0.1重量部未満であると、粘着ラベル・シー
ルの加工工程での糊残り、カス切れ防止の効果はほとん
どなく、5重量部を超えると、その配合物は増粘やゲル
化を生じ易くなるからである。
【0020】エマルジョン型シリコーンオイルの存在下
で上記モノマーを共重合させることにより、エマルジョ
ン型シリコーンオイルを配合することもできる。なお、
シリコーンオイルをそのまま添加して共重合すれば、重
合安定性がよくなく所望のアクリル酸エステル系共重合
体エマルジョンが得られないが、エマルジョン型シリコ
ーンオイル添加の場合には、重合安定性を阻害しない。
【0021】この発明の水系感圧性接着剤組成物には、
必要に応じて感圧性接着剤に用いられる可塑剤、粘着付
与剤、増粘剤、分散剤、消泡剤、防腐剤、PH調整剤な
どを常法どおり配合することができる。
【0022】
【作用】この発明の水系感圧性接着剤組成物において
は、エマルジョン型シリコーンオイルが、アクリル酸エ
ステル系共重合体の粘着力を阻害することなく、離型紙
に対する剥離力を低下させる。
【0023】
【実施例】この発明をさらに詳しく説明するため、以下
に実施例をあげる。なお、実施例中の「部」は「重量
部」を意味する。
【0024】(実施例1〜8、比較例1〜8)
【0025】(a)アクリル酸エステル系共重合体エマ
ルジョンの調製 温度計、攪拌器及び窒素導入管を備えた反応容器に、水
40部を仕込み、65℃に上げ、窒素置換を行った。一
方、表1に示すとおりのモノマーを、分子量調整剤(n
−ドデシルメルカプタン)とともに混合し、混合モノマ
ーを作製した。次に、水30部にアニオン系乳化剤0.
6部及びノニオン系乳化剤0.8部を溶解し、これに上
記混合モノマーを混合して攪拌して乳化モノマーを作製
した。
【0026】この乳化モノマー1%と、水10部に溶解
した重合開始剤の過硫酸アンモニウム0.4部とを上記
反応容器内に投入して初期反応を開始した。この初期反
応終了後、残りの乳化モノマーを6時間にわたって反応
容器内に滴下した。滴下終了後、3時間熟成した後、冷
却して反応を終了させ、アクリル酸エステル系共重合体
エマルジョンを得た。
【0027】
【表1】
【0028】(b)水系感圧性接着剤の調整 得られたアクリル酸エステル系共重合体エマルジョンの
それぞれに、表2に示すとおり、エマルジョン型シリコ
ーンオイルを混合し(表中の部は固形分の割合を示
す)、常法どおり、増粘剤、PH調整剤を添加して水系
感圧性接着剤組成物を得た。なお、比較例1〜8では、
いずれもエマルジョン型シリコーンオイルを配合しない
点が実施例1〜8と相違する。
【0029】(c)粘着ラベルの作製 得られた水系感圧性接着剤組成物を、それぞれ、クラフ
ト紙系離型紙(クラフト紙にポリエチレンをラミネート
し、その上にシリコーン離型処理を施したもの)にドク
ターブレード(75μm)で塗布し、110℃で2分間
乾燥した。この離型紙上の感圧性接着剤を上質紙(55
g/m2 )に転写し、20℃、60%RHの条件下で1
2時間養生して粘着ラベルを作製した。なお、感圧性接
着剤層の厚さは20μmであった。
【0030】(d)評価 得られた各粘着ラベルについて、その粘着力、離型紙に
対する剥離力を次のとおりの方法で評価した。
【0031】粘着力A;粘着ラベルを、20℃、60%
RHの条件下で、被着体のポリエチレンフィルムに貼着
し、その上に2kgのローラーを1往復させた後、20
分養生して得た試験片について、JIS Z0237に
準拠して180°剥離力(g/in、引張速度300m
m/min)を測定し、粘着力Aとした。
【0032】粘着力B;70℃、90%RHの条件下で
2週間保管した各粘着ラベルについて、上記粘着力Aの
測定と同様にして180°剥離力(g/in、引張速度
300mm/min)を測定し、粘着力Bとした。
【0033】離型紙に対する剥離力;粘着ラベル10c
m幅をクラフト紙系離型紙から剥離(180°剥離)す
るときの剥離力(g、引張速度5000mm/min)
を測定し、離型紙に対する剥離力とした。この時の糊残
りの有無とカス切れ発生の有無についても観察した。こ
れらの結果は表2に示すとおりであった。
【0034】
【表2】
【0035】(実施例9〜16)表3に示すとおりのエ
マルジョン型シリコーンオイルを乳化モノマーに混合し
(表中の部は固形分の割合を示す)、これを反応させた
こと以外は、実施例1〜8と同様にして、アクリル酸エ
ステル系共重合体エマルジョンを得た。
【0036】得られた各アクリル酸エステル系共重合体
エマルジョンに、常法どおり、増粘剤、PH調整剤を添
加して水系感圧性接着剤組成物を得た。
【0037】得られた各水系感圧性接着剤組成物を用い
て、実施例1〜8と同様にして粘着ラベルを作製した。
各粘着ラベルについて、実施例1〜8と同様な評価を行
った。これらの結果は表3に示すとおりであった。
【0038】
【表3】
【0039】表2及び表3に示されたとおり、実施例1
〜16の水系感圧性接着剤組成物は、その粘着力が、8
50〜950g/in(経時後でも800〜900g/
in)と高い粘着力を示しながら、離型紙に対する剥離
力は、比較例の42〜53g/10cmと比べ、いずれ
も30〜33g/10cmと極めて小さく、粘着ラベル
・シールの加工工程での糊残り、カス切れの発生がな
く、粘着ラベル・シール用感圧性接着剤として好適なも
のであることを示している。
【0040】
【発明の効果】この発明の水系感圧性接着剤組成物は、
上記のとおり、高い粘着力を有しながら、離型紙に対す
る剥離力は極めて小さい。したがって、粘着ラベル・シ
ールの加工工程における糊残り、カス切れの発生の恐れ
がなく、その製造スピードの向上をさらに向上すること
が可能となるので、粘着ラベル・シール用感圧性接着剤
として特に好適に使用される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキル基の炭素数が4〜14の(メ
    タ)アクリル酸アルキルエステルと、α,β−不飽和カ
    ルボン酸と、1分子中に2個以上の重合性二重結合を有
    する官能性モノマーとを主成分とするアクリル酸エステ
    ル系共重合体エマルジョンにエマルジョン型シリコーン
    オイルを配合したことを特徴とする水系感圧性接着剤組
    成物。
JP31018992A 1992-11-19 1992-11-19 水系感圧性接着剤組成物 Pending JPH06158011A (ja)

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