JPH06157257A - 除毛剤組成物 - Google Patents

除毛剤組成物

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JPH06157257A
JPH06157257A JP33245892A JP33245892A JPH06157257A JP H06157257 A JPH06157257 A JP H06157257A JP 33245892 A JP33245892 A JP 33245892A JP 33245892 A JP33245892 A JP 33245892A JP H06157257 A JPH06157257 A JP H06157257A
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Mikako Matsubara
美佳子 松原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 除毛剤組成物を、皮膚に対して温和な条件で
作用させても優れた除毛能が発揮されるようにする。 【構成】 除毛剤組成物が、ケラチン還元性化合物の少
くとも1種と、式(1) 【化1】R1 (OCn 2nm OH
(1) (式中、R1 は炭素数3以上のアルキル基、フェニル
基、ベンジル基、アルコキシフェニル基、ナフチル基又
はアルコキシナフチル基であり、mは0又は1であり、
そしてnは0〜3の整数である)で表される化合物の少
くとも1種とを含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、除毛剤組成物に関す
る。更に詳しくは、この発明は、皮膚に対する刺激が少
ない温和な条件で優れた除毛能を発揮する除毛剤組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、体毛の除毛方法としては、剃る、
引き抜く、電気ビーム等で毛根を焼くといった物理的方
法と、硫化カルシウム等の無機系あるいはチオグリコー
ル酸等の有機系のケラチン還元性化合物により体毛のケ
ラチン蛋白を還元的に切断するといった化学的方法が知
られているが、前者は薬剤が不安定なため、近年では後
者のチオグリコール酸等のケラチン還元性化合物を使用
して除毛する方法が主流となっている。
【0003】チオグリコール酸等のケラチン還元性化合
物からなる除毛剤は、主にクリーム状、ジェル状あるい
はムース状に製剤されて使用されているが、いずれの形
態においても十分な除毛能を得るために、pHをかなり
高い領域(例えばpH12.5以上)に設定し、毛髪膨
潤を促すことが必要とされている。他方、ケラチン還元
性化合物の還元力を高めて除毛能をためにはケラチン還
元性化合物の濃度を高めることが好ましい。しかし、こ
れらのいずれによっても十分な除毛能を得ようとすると
皮膚刺激が強くなるという問題がある。
【0004】そこで、これらの問題を解決するために、
毛髪の膨潤作用を有する尿素等を除毛剤中に添加するこ
とが提案されている(特開平2−28107号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平2−28107号公報に開示された除毛剤によっ
ても、アルカリを添加して除毛剤中のアルカリ濃度を高
めると必然的に皮膚刺激が強くなるという問題があり、
さらに、毛髪の膨潤作用を有する尿素は高pH域で不安
定であるという問題がある。そのため、皮膚に対して温
和な条件で作用させた場合にも優れた除毛能を達成でき
る除毛剤は未だ得られていない。
【0006】この発明は以上のような従来技術の課題を
解決しようとするものであり、皮膚に対して温和な条件
で作用させても優れた除毛能を達成することのできる除
毛剤組成物を得ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明者は、上記の目
的を達成すべく鋭意研究した結果、除毛剤の主剤となる
チオグリコール酸等のケラチン還元性化合物が体毛に作
用する際に、ケラチン還元性化合物の体内への浸透速度
が体毛を切断するための還元反応の律速となること、従
って、ケラチン還元性化合物を体内に速やかに浸透させ
れば体毛を切断するための還元反応を速やかに進行させ
ることができ、除毛剤と皮膚との接触時間を短縮させて
皮膚刺激を抑制できること、更に、ケラチン還元性化合
物を体内に速やかに浸透させるためには特定のアルコー
ル類を併用することが有効であることを見出し、この発
明を完成させるに至った。
【0008】即ち、この発明は、ケラチン還元性化合物
の少くとも1種と、式(1)
【0009】
【化4】 R1 (OCn 2nm OH (1) (式中、R1 は炭素数3以上のアルキル基、フェニル
基、ベンジル基、アルコキシフェニル基、ナフチル基又
はアルコキシナフチル基であり、mは0又は1であり、
そしてnは0〜3の整数である)で表される化合物の少
くとも1種とを含有することを特徴とする除毛剤組成物
を提供する。
【0010】この発明において、除毛剤組成物に含有さ
せる上記式(1)の化合物に関し、R1 のアルキル基と
しては、好ましくは炭素数3〜8、更に好ましくは炭素
数3〜6の直鎖状または分岐状のアルキル基をあげるこ
とができる。炭素数が8を超えると毛髪とのなじみが低
下してこの発明の効果を達成し難くなる。R1 のアルコ
キシフェニル基あるいはアルコキシナフチル基を構成す
るアルコキシ基についても上述のアルキル基と同様に炭
素数8以下のものが好適である。
【0011】この発明において、除毛剤組成物の主剤と
なるケラチン還元性化合物としては、体毛のケラチン蛋
白を還元的に切断する種々の化合物の中から少くとも1
種を適宜選択して使用することができる。このようなケ
ラチン還元性化合物としては、チオグリコール酸及びそ
の誘導体並びにそれらの塩をあげることができる。ここ
で、チオグリコール酸誘導体としては、チオグリコール
酸モノグリセリルエステル等を例示することができ、ま
たチオグリコール酸やチオグリコール酸誘導体の塩とし
ては、これらのアンモニウム塩、第4級アンモニウム
塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カ
ルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩を
例示することができる。
【0012】また、ケラチン還元性化合物として、シス
ティン及びその誘導体並びにそれらの塩も使用すること
ができる。ここで、システィン誘導体としては、Nアシ
ルシスティン、特にアシル基が炭素数1〜10のアルキ
ロイル基からなるNアシルシスティンを例示することが
できる。また、これらシスティン及びその誘導体の塩と
しては、アンモニウム塩、第4級アンモニウム塩、ナト
リウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム
塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類塩を例示すること
ができる。
【0013】更に、ケラチン還元性化合物として、式
(2)
【0014】
【化5】 HS−CH2 CH(OH)CH2 OR2 (2) (式中、R2 は炭素数1〜20の直鎖状又は分岐状のア
ルキル基である)で表されるチオグリセリルアルキルエ
ーテル及びその誘導体並びにそれらの塩も使用すること
ができる。上記式(2)のチオグリセリルアルキルエー
テルに関し、この発明に好適なアルキル基R2 として
は、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜12、更に
好ましくは炭素数1〜8の直鎖状又は分岐状のアルキル
基をあげることができる。炭素数が20を超えると当該
ケラチン還元性化合物の毛髪内浸透が困難となり、この
発明の効果を達成することが困難となる。このようなチ
オグリセリルアルキルエーテルとしては、エトキシヒド
ロキシプロパンチオール等を例示することができ、さら
にその誘導体としては、メトキシエトキシヒドロキシプ
ロパンチオール、エトキシエトキシヒドロキシプロパン
チオール、プロポキシエトキシヒドロキシプロパンチオ
ール、イソプロポキシエトキシヒドロキシプロパンチオ
ール等を例示することができる。
【0015】更にまた、ケラチン還元性化合物として、
式(3)
【0016】
【化6】 HS−(CH2 NHCOR3 (3) (式中、lは2〜5の整数であり、R3 は炭素数1〜1
9の直鎖状のアルキル基、ヒドロキシアルキル基もしく
はアミノアルキル基、又は糖残基である)で表されるメ
ルカプトアルキルアミド及びその誘導体並びにそれらの
塩から選択された化合物も使用することができる。上記
式(3)のメルカプトアルキルアミドに関し、この発明
に好適なアルキル基R3 としては、炭素数1〜19、好
ましくは炭素数1〜11、更に好ましくは炭素数1〜7
のアルキル基をあげることができる。炭素数が19を超
えると当該ケラチン還元性化合物の毛髪内浸透が困難と
なり、この発明の効果を達成することが困難となる。こ
のようなメルカプトアルキルアミドとしては、メルカプ
トエチルグルコンアミド、2−アミノ−N−(2−メル
カプトエチル)プロピオンアミド等を例示することがで
きる。
【0017】以上のようなケラチン還元性化合物の使用
に際しては、そのうち1種のみを使用してもよく、また
2種以上を併用してもよい。
【0018】ケラチン還元性化合物の除毛剤組成物にお
ける含有量は、その種類や式(1)で表される化合物の
種類、後述するアルコール類等の添加の有無などに応じ
て適宜定められるが、例えば、ケラチン還元性化合物に
関し、システィン、Nアシルシスティンあるいはチオグ
リコール酸を含有させる場合、一般には、これらを除毛
剤組成物中0.5〜20重量%とすることが好ましく、
1〜10重量%とすることがより好ましい。このような
ケラチン還元性化合物の含有割合が少なすぎると十分な
除毛能が得られず、一方過剰であると肌荒れの原因とな
る。
【0019】また、式(1)で表される化合物について
は、例えばベンジルオキシエタノール、ベンジルアルコ
ール、フェノキシエタノール、ノルマルブタノールある
いはエチレングリコールモノアルキルエーテルを含有さ
せる場合、一般にはこれらは除毛剤組成物中0.1〜5
0重量%とすることが好ましく、1〜20重量%とする
ことがより好ましい。少なすぎるとこれらの添加効果が
十分に現れず、ケラチン還元性化合物を体内に速やかに
浸透させることができなくなり、多すぎると除毛剤組成
物の安定性が低下する。
【0020】この発明の除毛剤組成物は、ケラチン還元
性化合物及び上述の式(1)で表される化合物の他に、
更に、炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のアルコール、
ジオール、トリオール及びN−アルキルピロリドンから
選ばれる化合物の少くとも1種を含有することができ
る。これにより、ケラチン還元性化合物の体内への浸透
速度を一層高め、除毛能を向上させることが可能とな
る。このような化合物のうち1価アルコールとしてはメ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル等を例示することができ、ジオールとしてはプロピレ
ングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレ
ングリコール、ヘキシレングリコール等を例示すること
ができ、トリオールとしてはグリセリン等を例示するこ
とができ、N−アルキルピロリドンとしてはN−メチル
ピロリドン等を例示することができる。中でも、エタノ
ール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコ
ールあるいはN−メチルピロリドンを使用することが好
ましい。
【0021】この発明の除毛剤組成物には、その他必要
に応じて、公知のpH調整剤、活性剤、溶剤、消炎剤、
色素、香料、噴射剤、油剤、防腐剤、キレート剤、安定
剤などを適宜含有させることができる。
【0022】また、この発明の除毛剤組成物の剤型とし
ては特に制限はなく、クリーム状、ジェル状あるいはム
ース状にすることができる。
【0023】
【作用】この発明の除毛組成物は、体毛を切断するケラ
チン還元性化合物に加えて、下式(1)
【0024】
【化7】 R1 (OCn 2nm OH (1) (式中、R1 は炭素数3以上のアルキル基、フェニル
基、ベンジル基、アルコキシフェニル基、ナフチル基又
はアルコキシナフチル基であり、mは0又は1であり、
そしてnは0〜3の整数である)で表される化合物の少
くとも1種を含有しているので、ケラチン還元性化合物
の体内への浸透速度が高まり、ケラチン還元性化合物が
体毛を切断するための還元反応が速やかに行われるよう
になる。
【0025】したがって、除毛組成物におけるケラチン
還元性化合物の使用条件を皮膚に対して温和な条件とし
ても、そのケラチン還元性化合物の作用時間を短縮さ
せ、高い除毛能を達成することが可能となる。例えば、
従来使用されていたチオグリコール酸あるいはその塩等
のケラチン還元性化合物を低濃度あるいは低pHで使用
しても高い除毛能を達成することが可能となる。
【0026】さらにこれにより、ケラチン還元性化合物
として、従来、皮膚刺激が低く、不快臭も少ないが除毛
能が低いために実際上使用されていなかったもの(例え
ば、システィン又はその塩あるいはNアシルシスティ
ン、特にNアセチルシスティン等)も使用できるように
なるので、除毛剤組成物の皮膚刺激を一層低下させ、肌
荒れを低減し、その使用感を向上させることが可能とな
る。
【0027】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて具体的に
説明するが、この発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
【0028】実施例1〜2及び比較例1〜3 表1に示した配合でケラチン還元性化合物その他の成分
を配合し、常法にしたがって水酸化カルシウムを使用し
てpHを調整することにより除毛剤組成物を調製した。
【0029】得られた各除毛剤組成物について、除毛能
を毛髪伸長応力緩和測定を行うことにより以下のように
評価し、また、皮膚に対する刺激性をモルモットを用い
た皮膚刺激毒性試験を行うことにより以下のように評価
した。結果を表1に合わせて示す。
【0030】(毛髪伸長応力緩和測定による除毛能の評
価)同一人由来の未処理の毛髪を1%伸長した直後と、
各除毛剤組成物に10分間浸漬した後の応力を測定し、
除毛剤組成物に浸漬したことによる応力緩和率を求め
た。そして、その値が90%以上を○、50%以上90
%未満を△、50%未満を×と評価した。
【0031】(刺激性)モルモットの腹側部を剃毛し、
そこに各除毛剤組成物を塗布し、1日経過後の皮膚の状
態を観察した。そして、皮膚に変化が見られなかった場
合を○、かすかな紅斑が見られた場合を△、明瞭に紅斑
が見られた場合を×と評価した。
【0032】
【表1】 表1の結果から、ベンジルアルコールあるいはエチレン
グリコールモノブチルエーテルを含有したこの発明の実
施例は、pHが11という低い値であっても良好な除毛
能が得られるが(実施例1、2)、ベンジルアルコール
あるいはエチレングリコールモノブチルエーテルを含有
しない比較例においてはそのような低いpHでは良好な
除毛能は得られず(比較例1、3)、皮膚刺激が強いp
H13という高い値に設定しなければ良好な除毛能が得
られないことがわかる(比較例2)。
【0033】実施例3〜6及び比較例4〜8 表2に示した配合でケラチン還元性化合物その他の成分
を配合し、常法にしたがって水酸化カルシウムを使用し
てpHを調整することにより除毛剤組成物を調製した。
【0034】得られた各除毛剤組成物について、人の体
毛に対する除毛能及び皮膚に対する刺激性を以下のよう
に評価した。結果を表2に併せて示す。
【0035】(除毛能)健常女性5名の前腕外部に一定
量(約0.7g/cm2 )塗布し、一定時間(10分
間)経過後の除毛率を求め、その値が90%以上を○、
50%以上90%未満を△、50%未満を×と評価し
た。
【0036】(刺激性)健常男性10名の前腕内部に塗
布し、自然乾燥させ、さらに塗布と自然乾燥を4回繰り
返し、その後の皮膚の状態を観察した。そして、皮膚に
変化が見られなかった場合を○、かすかな紅斑が見られ
た場合を△、明瞭に紅斑が見られた場合を×と評価し
た。
【0037】
【表2】 表2の結果から、ベンジルアルコールを含有したこの発
明の実施例においてはチオグリコール酸の含有率を少な
くしても良好な除毛能が得られるが(実施例3)、ベン
ジルアルコールを含有しない比較例においては、そのよ
うなチオグリコール酸の含有率では良好な除毛能が達成
できないこと(比較例4)、また、ベンジルアルコール
を含有したこの発明の実施例においてはpHが10とい
う低い値であっても良好な除毛能が得られるが(実施例
4)、ベンジルアルコールを含有しない比較例において
は、そのような低いpHでは良好な除毛能は得られず
(比較例5)、チオグリコール酸の含有率を多くしかつ
pHも高め、結果的に皮膚刺激を強くした状態でないと
良好な除毛能が得られないことがわかる(比較例6)。
【0038】実施例7〜8及び比較例9〜10 表3に示した配合でケラチン還元性化合物その他の成分
を配合し、常法にしたがって水酸化カルシウムを使用し
てpHを調整することにより除毛剤組成物を調製した。
【0039】得られた各除毛剤組成物について、実施例
1と同様に除毛能と皮膚に対する刺激性を評価した。結
果を表3に併せて示す。
【0040】
【表3】 表3の結果から、フェノキシエタノールあるいはノルマ
ルブタノールを含有したこの発明の実施例はpHが11
という低い値であっても良好な除毛能が得られるが(実
施例7、8)、フェノキシエタノールあるいはノルマル
ブタノールを含有しない比較例においてはそのような低
いpHでは良好な除毛能は得られないことがわかる(比
較例9、10)。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、皮膚に対して温和な
条件で作用させても優れた除毛能を達成することのでき
る除毛剤組成物を得ることが可能となる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【化2】HS−CHCH(OH)CHO[(C
O]) (2)(式中、Rは炭素数
1〜20の直鎖状又は分岐状のアルキル基であり、mは
1以上の整数であり、nは0以上の整数である)で表さ
れるチオグリセリルアルキルエーテル及びその誘導体並
びにそれらの塩、及び式(3)
【化3】HS−(CHNHCOR
(3)(式中、1は〜5の整数であり、R
は炭素数1〜19の直鎖状もしくは分岐状のアルキル
基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基又は糖残
基である)で表されるメルカプトアルキルアミド及びそ
の誘導体並びにそれらの塩から選択された化合物の少く
とも1種である請求項1記載の除毛剤組成物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】チオグリコール酸等のケラチン還元性化合
物からなる除毛剤は、主にクリーム状、ジェル状あるい
はムース状に製剤されて使用されているが、いずれの形
態においても十分な除毛能を得るために、pHをかなり
高い領域(例えばpH12.5以上)に設定し、毛髪膨
潤を促すことが必要とされている。他方、ケラチン還元
性化合物の還元力を高めて除毛能を上げるためにはケラ
チン還元性化合物の濃度を高めることが好ましい。しか
し、これらのいずれによっても十分な除毛能を得ようと
すると皮膚刺激が強くなるという問題がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】この発明において、除毛剤組成物に含有さ
せる上記式(1)の化合物に関し、Rのアルキル基と
しては、好ましくは炭素数3〜8、更に好ましくは炭素
数3〜6の直鎖状または分岐状のアルキル基をあげるこ
とができる。炭素数が8を超えると毛髪への浸透性が低
下してこの発明の効果を達成し難くなる。Rのアルコ
キシフェニル基あるいはアルコキシナフチル基を構成す
るアルコキシ基についても上述のアルキル基と同様に炭
素数8以下のものが好適である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】00012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、ケラチン還元性化合物として、シス
ン及びその誘導体並びにそれらの塩も使用すること
ができる。ここで、システン誘導体としては、Nアシ
ルシステン、特にアシル基が炭素数1〜10のアルキ
ロイル基からなるNアシルシステンを例示することが
できる。また、これらシステン及びその誘導体の塩と
しては、アンモニウム塩、第4級アンモニウム塩、ナト
リウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム
塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類塩を例示すること
ができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【化5】HS−CHCH(OH)CHO[(C
O] (2)(式中、Rは炭素数1
〜20の直鎖状又は分岐状のアルキル基であり、mは1
以上の整数であり、nは0以上の整数である)で表され
るチオグリセリルアルキルエーテル及びその誘導体並び
にそれらの塩も使用することができる。上記式(2)の
チオグリセリルアルキルエーテルに関し、この発明に好
適なアルキル基Rとしては、炭素数1〜20、好まし
くは炭素数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜8の直
鎖状又は分岐状のアルキル基をあげることができる。炭
素数が20を超えると当該ケラチン還元性化合物の毛髪
内浸透が困難となり、この発明の効果を達成することが
困難となる。このようなチオグリセリルアルキルエーテ
ルとしては、エトキシヒドロキシプロパンチオール等を
例示することができ、さらにその誘導体としては、メト
キシエトキシヒドロキシプロパンチオール、エトキシエ
トキシヒドロキシプロパンチオール、プロポキシエトキ
シヒドロキシプロパンチオール、イソプロポキシエトキ
シヒドロキシプロパンチオール等を例示することができ
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【化6】HS−(CHNHCOR
(3)(式中、1は〜5の整数であり、R
は炭素数1〜19の直鎖状もしくは分岐状のアルキル
基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基又は糖残
基である)で表されるメルカプトアルキルアミド及びそ
の誘導体並びにそれらの塩から選択された化合物も使用
することができる。上記式(3)のメルカプトアルキル
アミドに関し、この発明に好適なアルキル基Rとして
は、炭素数1〜19、好ましくは炭素数1〜11、更に
好ましくは炭素数1〜7のアルキル基をあげることがで
きる。炭素数が19を超えると当該ケラチン還元性化合
物の毛髪内浸透が困難となり、この発明の効果を達成す
ることが困難となる。このようなメルカプトアルキルア
ミドとしては、メルカプトエチルグルコンアミド、2−
アミノ−N−(2−メルカプトエチル)プロピオンアミ
ド等を例示することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】00018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】ケラチン還元性化合物の除毛剤組成物にお
ける含有量は、その種類や式(1)で表される化合物の
種類、後述するアルコール類等の添加の有無などに応じ
て適宜定められるが、例えば、ケラチン還元性化合物に
関し、システン、Nアシルシステンあるいはチオグ
リコール酸を含有させる場合、一般には、これらを除毛
剤組成物中0.5〜0重量%とすることが好ましく、
1〜0重量%とすることがより好ましい。このような
ケラチン還元性化合物の含有割合が少なすぎると十分な
除毛能が得られず、一方過剰であると肌荒れの原因とな
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】00026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】さらにこれにより、ケラチン還元性化合物
として、従来、皮膚刺激が低く、不快臭も少ないが除毛
能が低いために実際上使用されていなかったもの(例え
ば、システン又はその塩あるいはNアシルシステ
ン、特にNアセチルシステン等)も使用できるように
なるので、除毛剤組成物の皮膚刺激を一層低下させ、肌
荒れを低減し、その使用感を向上させることが可能とな
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】00029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】得られた各除毛剤組成物について、除毛能
を毛髪伸長応力緩和測定を行うことにより以下のように
評価し、また、皮膚に対する刺激性をモルモットを用い
た皮膚刺激性試験を行うことにより以下のように評価し
た。結果を表1に合わせて示す。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】00032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】
【表1】 表1の結果から、ベンジルアルコールあるいはエチレン
グリコールモノブチルエーテルを含有したこの発明の実
施例は、pHが11という低い値であっても良好な除毛
能が得られるが(実施例1、2)、ベンジルアルコール
あるいはエチレングリコールモノブチルエーテルを含有
しない比較例においてはそのような低いpHでは良好な
除毛能は得られず(比較例1、3)、皮膚刺激が強いp
H13という高い値に設定しなければ良好な除毛能が得
られないことがわかる(比較例2)。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】
【表3】 表3の結果から、フェノキシエタノールあるいはノルマ
ルブタノールを含有したこの発明の実施例はpHが11
という低い値であっても良好な除毛能が得られるが(実
施例7、8)、フェノキシエタノールあるいはノルマル
ブタノールを含有しない比較例においてはそのような低
いpHでは良好な除毛能は得られないことがわかる(比
較例9、10)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケラチン還元性化合物の少くとも1種
    と、式(1) 【化1】 R1 (OCn 2nm OH (1) (式中、R1 は炭素数3以上のアルキル基、フェニル
    基、ベンジル基、アルコキシフェニル基、ナフチル基又
    はアルコキシナフチル基であり、mは0又は1であり、
    そしてnは0〜3の整数である)で表される化合物の少
    くとも1種とを含有することを特徴とする除毛剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 ケラチン還元性化合物が、チオグリコー
    ル酸及びその誘導体並びにそれらの塩、システィン及び
    その誘導体並びにそれらの塩、式(2) 【化2】 HS−CH2 CH(OH)CH2 OR2 (2) (式中、R2 は炭素数1〜20の直鎖状又は分岐状のア
    ルキル基である)で表されるチオグリセリルアルキルエ
    ーテル及びその誘導体並びにそれらの塩、及び式(3) 【化3】 HS−(CH2 NHCOR3 (3) (式中、lは2〜5の整数であり、R3 は炭素数1〜1
    9の直鎖状のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アミ
    ノアルキル基又は糖残基である)で表されるメルカプト
    アルキルアミド及びその誘導体並びにそれらの塩から選
    択された化合物の少くとも1種である請求項1記載の除
    毛剤組成物。
  3. 【請求項3】 炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のアル
    コール、ジオール、トリオール及びN−アルキルピロリ
    ドンから選択される化合物の少なくとも1種を更に含有
    する請求項1又は2記載の除毛剤組成物。
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