JP2001261537A - 除毛剤組成物 - Google Patents
除毛剤組成物Info
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Abstract
かつ保存安定性に優れた除毛剤組成物を提供する。 【解決手段】メルカプト化合物、水溶性アルカリ剤、エ
ーテル化度が1.0以上のカルボキシメチルセルロース
のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩を含有することを
特徴とする除毛剤組成物。
Description
し、詳しくは、除毛性能に優れ、皮膚に対する刺激が少
なく、保存安定性に優れた除毛剤組成物に関する。
いては、ムダ毛と呼ばれ、それらを目立たなくする或い
は除去することがエチケットとして一般に行われてい
る。このムダ毛を処理する方法としては、剃刀等を用い
て剃ったり、粘着テープで物理的に抜いたり、或いは化
学的な脱色により毛髪のブリーチを行う方法等がとられ
ている。
合物を用いた除毛剤も広く使用されており、これは、毛
髪中のシスチン結合を切断することにより毛髪を柔軟化
させて除毛する方法である。従来、この種の除毛剤にお
いては、メルカプト化合物とアルカリ剤を使用すること
は公知であり、アルカリ剤を用いて高いpHとすること
により、毛髪を膨潤させ、チオグリコール酸カルシウム
等のメルカプト化合物の活性を高めているのが一般的で
ある。通常、アルカリ剤としては、水酸化カルシウムが
配合されることが一般的であり、さらに乳化剤を使用し
て、油分を配合し、水酸化カルシウムやチオグリコール
酸のカルシウム塩を乳化して使いやすいものとされてい
る。これらの除毛剤は、長期保存することによって、微
細なカルシウム塩が析出したり、硬度の高い針状物質が
乳化物から遊離したりする現象が起こりやすいことか
ら、このような現象を防止する方法として、チオグリコ
ール酸と特定のアルカリ剤及び油性物質よりなる除毛剤
組成物(特開平5−170624号公報)が示されてお
り、安定性と機能性の向上が試みられてきた。
除毛しようとした部位にクリームを塗布し、一定時間放
置後に拭き取る操作を行うものであり、塗布後の放置時
間は、毛髪の強度や太さ等によって個人差がある。従来
のクリーム状の除毛剤においては、除毛しようとする毛
髪がクリームに隠れてしまい、毛髪が軟化して拭き取る
タイミングが判りにくいために、塗布後の放置時間が足
りないと十分に脱毛することが出来なかったり、逆に長
い時間放置しすぎて皮膚トラブルを発生する等の欠点を
有していた。そこで、処理している毛髪の状態が観察で
き、除毛完了した状態がわかれば、除毛処理に失敗する
こともないことから、除毛処置の実施しやすい除毛剤組
成物が強く望まれていた。
たものであって、その目的は、除毛性能に優れ、皮膚に
対する刺激が少なく、かつ保存安定性に優れた除毛剤組
成物を提供することにある。
発明者らは鋭意研究を行った結果、メルカプト化合物と
水溶性アルカリ剤からなる除毛剤組成物に、特定のエー
テル化度を有するカルボキシメチルセルロースを配合す
ることによって、上記目的を達成することを見出し本発
明を完成した。
水溶性アルカリ剤、エーテル化度が1.0以上のカルボ
キシメチルセルロースのアルカリ金属塩又はアンモニウ
ム塩を含有することを特徴とする除毛剤組成物を提供す
るものである。
ては、チオグリコール酸、システイン、アセチルシステ
イン、チオ尿素、チオ乳酸等が挙げられ、また、これら
のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の
有機アルカリ塩が挙げられる。これらメルカプト化合物
の中から、一種又は二種以上を適宜選択して用いること
ができる。好ましいメルカプト化合物は、チオグリコー
ル酸及びその塩類である。メルカプト化合物の配合量は
2.0〜10.0質量%(以下、単に%と略する)であ
って、好ましくは3.0〜5.0%である。メルカプト
化合物が2.0%より少ないと除毛性が極端に悪くなる
場合があり、一方10.0%より多いと皮膚への刺激が
強くなる場合があり好ましくない。
水に透明に溶解する無機及び有機アルカリであって、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸二ナトリウ
ム、リン酸二カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三
カリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム等
の無機アルカリ、アンモニア、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプ
ロパノールアミン、アミノメチルプロパノール、アルギ
ニン等の有機アルカリが挙げられる。また、これら水溶
性アルカリ剤の中から、一種又は二種以上を適宜選択し
て用いることができる。好ましい水溶性アルカリ剤とし
ては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム及びそのリン
酸塩である。これら水溶性アルカリ剤の配合量は、通常
0.5〜20%であり、好ましくは1.0〜10%であ
る。また、除毛剤組成物のpHが11〜13.5の範囲
になるように配合することが好ましい。pHが11より
も低いと除毛性が悪くなり、除毛するのに時間を要する
場合があり、またpHが13.5を超えると皮膚への刺
激が強くなる場合があり好ましくない。
ロースのアルカリ金属塩又はアンモニウム塩は、セルロ
ースの多価カルボキシメチルエーテルのアルカリ金属塩
又はアンモニウム塩であり、エーテル化度が1.0以上
のものである。エーテル化度が1.0未満であると、透
明性に欠け濁りを生じ、本発明の目的を達成できない。
そして、エーテル化度が2.0以上であると更に好まし
い。また、本発明におけるカルボキシメチルセルロース
の金属塩とは、リチウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩
等であり、工業的に広く製造されているナトリウム塩が
最も一般的に使用される。また、カルボキシメチルセル
ロースのアンモニウム塩もナトリウム塩と同様に本発明
において優れた性能を示す。
属塩又はアンモニウム塩の配合量は、0.5〜20%が
好ましく、更に好ましくは、2.0〜10%である。
0.5%より少ないと組成物を皮膚に塗布した際に流れ
落ちてしまい、衣服を汚す等の問題点を生じる場合があ
り、また20%を超えると製造上溶解することが困難で
あったり、メルカプト化合物の毛髪内部への浸透性が阻
害される場合があり好ましくない。
化粧料に用いられる他の成分、例えば、水、香料、エタ
ノール、多価アルコール等のアルコール類、アニオン界
面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤等の界
面活性剤、防腐剤、紫外線防止剤、金属封鎖剤、ビタミ
ン類、植物抽出エキス、コラーゲン加水分解物等の動物
抽出物、油剤、防腐剤、保湿剤、抗炎症剤、色剤等を本
発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することが可能
である。
かなように、除毛性能に優れ、皮膚に対する刺激が少な
く、保存安定性に優れた除毛剤組成物であって、その形
態は、ミスト状、ローション状、クリーム状、ジェル
状、エアゾール状等が挙げられるが、好ましい形態とし
ては、皮膚表面から垂れ落ちなく、除毛処置の実施しや
すい透明状ジェル状である。
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。実施例に先立って各実施例で採用した試験法及び
評価法を説明する。
成物を塗布し最初の1本が縮れてから、最後の1本が縮
れるまでの時間を測定する。これらの測定は30℃の恒
温室にて実施する。尚、以下の基準で評価を行った。 ○:時間が5分以上15分未満 △:時間が15分以上30分未満 ×:時間が30分以上
直径3cmの円の大きさで塗布し、20分そのままの状
態にし、その後水洗いし、1時間経過後の皮膚の状態を
観察し、以下の基準により評価を行った。 ○:紅斑を認めた人が0人 △:紅斑を認めた人が1人以上3人未満 ×:紅斑を認めた人が3人以上
察した。また、45℃の恒温槽に3カ月間保存し、以下
の基準により評価を行った。 ○:外観に異状もなく粘度低下を起してない △:やや粘度低下ややや分離を認める ×:粘度低下や分離を認める
毛効果、皮膚刺激、外観、保存安定性を調べた。結果を
表1に示す。
実施例1〜4の除毛剤組成物は、除毛効果、皮膚刺激、
外観、保存安定性のいずれも評価が高かった。これと比
較して、本発明の必須成分のいずれかを配合していない
比較例1,2及び4の除毛剤組成物は、いずれかの評価
項目において劣っていた。また、水溶性でないアルカリ
剤(水酸化カルシウム)を配合した比較例3は、除毛効
果や皮膚刺激の評価が劣り、外観においても透明性を示
さなかった。また、エーテル化度の低いカルボキシメチ
ルセルロースを配合した比較例5及び他の高分子化合物
を配合した比較例6,7の除毛剤組成物はいずれの評価
項目においても劣っていた。
果、皮膚刺激、外観、保存安定性を評価した。その結
果、実施例5は、いずれの特性も優れており良好であっ
た。
のエアゾール容器に充填し、ついで窒素ガスを充填して
エアゾールタイプの除毛剤組成物を得た。除毛効果、皮
膚刺激、外観、保存安定性を評価した。その結果、実施
例6は、いずれの特性も優れており良好であった。
れ、皮膚に対する刺激が少なく、除毛中の毛髪状態がわ
かる透明なジェル状であって、かつ保存安定性に優れる
顕著な効果を発揮するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 メルカプト化合物、水溶性アルカリ剤、
エーテル化度が1.0以上のカルボキシメチルセルロー
スのアルカリ金属塩又はアンモニウム塩を含有すること
を特徴とする除毛剤組成物。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008056634A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Hoyu Co Ltd | 毛髪脱染剤組成物 |
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JP2018087230A (ja) * | 2018-02-19 | 2018-06-07 | 新機能科学株式会社 | 外用ジェル剤 |
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