JPH06157222A - 藻苔類汚損生物防除剤と同防除剤による藻苔類汚損生物防除法 - Google Patents

藻苔類汚損生物防除剤と同防除剤による藻苔類汚損生物防除法

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JPH06157222A
JPH06157222A JP4305558A JP30555892A JPH06157222A JP H06157222 A JPH06157222 A JP H06157222A JP 4305558 A JP4305558 A JP 4305558A JP 30555892 A JP30555892 A JP 30555892A JP H06157222 A JPH06157222 A JP H06157222A
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JP
Japan
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sodium
alga
staining
moss
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JP4305558A
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Mitsutoshi Narasaki
光敏 楢崎
Hisao Morita
久雄 守田
Yuji Narutomi
祐二 成冨
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MIKASA KAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
MIKASA KAGAKU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 藻苔類により汚染された人工芝、砂入り人工
芝、砂入り建造物、壁、海洋構造物、漁網、温室ガラス
壁、プラスチックシートの汚損生物を枯死せしめて除去
作用を有する低毒性の藻苔類汚損生物防除剤の提供。 【構成】 水溶液状態で塩素を発生する晒粉、トリクロ
ロイソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸、ジクロロ
イソシアヌル酸ナトリウムおよびジクロロイソシアヌル
酸カリウムのような塩素化イソシアヌル酸化合物のよう
な固体状漂白剤組成物を有効成分とする藻苔類汚損生物
防除剤であって、毒性と環境汚染を生じることなく、藻
苔類・汚損生物防除剤は砂などの充填物入り人工芝に付
着・繁茂する藻苔類などの汚損生物の防除に有効に作用
し、充填物を含まない人工芝や、天然の芝への藻類、蘚
苔類、菌類などの汚損生物の防除にも十分効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、藻苔類の汚損生物防除
剤に関し、とくに、藻苔類により汚染された人工芝、砂
入り人工芝、砂入り建造物、壁、海洋構造物、漁網、温
室ガラス壁、プラスチックシートの汚損生物を枯死せし
めて除去作用を有する低毒性の藻苔類汚損生物防除剤及
び同防除剤による藻苔類汚損生物防除法に関する。
【0002】
【従来の技術】官公民を問わず、週休2日制の導入、定
着に伴ない余暇の有効利用がうたわれ、更には飲食など
に起因する肥満防止の問題もあり、各人各様に自然に親
しんだり、あるいはスポーツを楽しみながら運動不足あ
るいはストレスの解消をしている。なかでもテニスは今
や国民的スポーツとなって来ている。テニスをするため
にはテニスコートが不可欠であることは論を待たない
が、テニスコートは、従来は専らクレーコートと称され
る自然の土のコートが主流であったが、クレーコートは
立地条件に制約があるといった理由や、あるいは天候に
左右されることなくプレーできるようにという要望か
ら、全天候型のコンクリート製コート(ハードコート)
が激増して来たが、このハードコートは足や膝などの関
節を痛めたり、あるいはプレー中に転倒した場合には即
座に怪我に至るといった医学上の理由から敬遠されるこ
とも多く、次第に人工芝のコートに変わりつつある。
【0003】ひとくちに人工芝といっても多種多様であ
るが、最近は人工芝でありながら、自然の土の上でプレ
ーしている実感も味わいたいという欲求から、人工芝の
全面に砂、ガラスビーズ、ゴムチップ、鉄球などの充填
物を固く敷きつめたコートが人気を呼んでいる。
【0004】この種の人工芝はテニスコートに限らず、
サッカー場、野球場、ホッケー場、ラグビー場のグラウ
ンドに使われている。人工芝の特徴は、天然の土と異な
り排水よく設計されているので、天候にほとんど左右さ
れずにプレーできる。
【0005】ところが、雨後のように湿度が高い時、高
温多湿の季節では藻類、蘚苔類、菌類などの汚損生物が
繁殖しやすい環境にあり、なかでも砂入り人工芝は、
砂、とくに土壌中に棲息する生物の影響により極めて汚
損されやすい状況にある。
【0006】かかる藻類などの汚損生物が付着・繁茂す
ると、青々とした目にも鮮やかな芝の色が黒緑色や褐色
などに変色してしまい、美観を損ねるばかりでなく、か
かる汚損生物が付着・繁茂したコート上でプレーする
と、ボールやラケットなどの用具やスポーツウエアが汚
染されるという経済上、精神上の問題のみならず、付着
物によりコート表面が滑りやすくなり、プレー中に転倒
して怪我をするなどの事故が頻発する要因ともなる。
【0007】しかしながら、このような充填物入り人工
芝に付着・繁茂する藻類などの汚損生物を防除するため
の手段は今までになく、開発が待ち望まれている。
【0008】また、現在そして今後急増しつつある充填
物入り人工芝の使用に際しては、充填物入り人工芝に付
着・繁茂する汚損生物の防除剤を開発しておくことが急
務である。
【0009】もっとも、酸化水銀、有機スズ化合物など
いくつかの人工芝の殺藻剤は、これらを充填物入り人工
芝に付着・繁茂する藻類・汚損生物防除剤として適用で
きなくもないが、例えば有機スズ化合物は効果の点では
注目を浴びているものの、毒性や環境汚染など種々の欠
点を有している。
【0010】また所謂農薬として用いられている防除剤
や殺菌剤などをスクリーニングして殺藻効果を有する薬
剤を見出すことも考えられるが、かかる人工芝コートに
農薬を散布することは、実際は毒性などの問題がなく、
たとえ誤解に由来するものであっても、一般的なイメー
ジとしては好ましいとは言えない。
【0011】従って、藻類などの汚損生物の被害を防除
するためには、十分な効果を発揮する薬剤を選択するこ
とは勿論であるが、人体は勿論のこと家畜、魚類など人
間以外の動植物に対しても安全な薬剤でなければなら
ず、所謂地球にやさしいものでなければならない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る人工芝の充填物に付着・繁茂する藻苔類汚損生物を有
効に防除できる低毒性の薬剤を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、水で希釈した
とき塩素を発生する晒粉、塩素化イソシアヌル酸化合物
のような固体状の漂白剤組成物が、上記目的を達成する
ための藻苔類汚損生物の防除剤として有効であるという
知見の下で完成した。
【0014】塩素化イソシアヌル酸化合物は、具体的に
はトリクロロイソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル
酸、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムおよびジクロロ
イソシアヌル酸カリウムである。
【0015】塩素化イソシアヌル酸化合物は何れの化合
物でも好ましいが、使用状態を考察すると、トリクロロ
イソシアヌル酸は水への溶解度は1%で、その水溶液の
pHは2.7〜3.3、ジクロロイソシアヌル酸ナトリ
ウムは水への溶解度が25℃で30%で1%水溶液のp
Hが6.2〜6.8、ジクロロイソシアヌル酸カリウム
は水への溶解度が9%で1%水溶液のpHが5.9であ
り、水溶液状態が最も中性に近いという点から、ジクロ
ロイソシアヌル酸ナトリウムが最も好ましい。
【0016】次に安全性の面についてみると、ジクロロ
イソシアヌル酸ナトリウムは塩素固有の毒性を示すだけ
であり、ラット経口急性毒性もLD50は1400mg/
kgと低毒性であり、次亜塩素酸のLD50は12mg/
kgと大きくなる。しかも本有効成分は速効的であり、
オムニコートに付着、繁茂する藻類などの汚損生物を即
座に枯死せしめることができる。さらに人工芝そのもの
に対しても変色、変質、変形などの悪影響は全くない。
【0017】本発明の有効成分の晒粉、塩素化イソシア
ヌル酸化合物は、水溶液として単独でもその効力を十分
に発揮するが、有効成分に過酸化水素、過酸化ソーダ、
安定化二酸化塩素液、過ホウ酸ナトリウム、過酸化カル
シウム、過酸化バリウム、過酸化ベンゾイル、過硫酸ア
ンモニウム、臭素酸カリウム、過塩素酸ナトリウム、過
塩素酸カリウムの群から選ばれた少なくとも一種の過酸
化物もしくは亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、硫酸
水素ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナ
トリウム、メタ重亜硫酸カリウム、無水亜硫酸、亜塩素
酸ナトリウムの群から選ばれた少なくとも一種の還元性
物質を添加することにより、より一層の効果が発揮され
る。
【0018】すなわち、使用に際しては該有効成分の濃
度を1%ないし10%の水溶液として施用するのが好ま
しく、更に好ましくは3ないし5%である。
【0019】本発明の有効成分に上記の過酸化物もしく
は塩類の少なくとも一種を1%重量比で添加することに
より、有効成分の濃度を概して半減させることができ、
1%ないし2%の塩素化イソシアヌル酸化合物でも十分
に藻類汚損生物防除剤としての効果を発揮する。
【0020】使用に際しての散布量は、藻類などの汚損
生物の付着量にもよるが、通常は該希釈水溶液を1m2
当たり1リットルないし5リットル散布すれば十分であ
る。
【0021】散布方法としては通常の液剤用散布機が使
用でき、例えば噴霧機、スプリンクラー、フォームスプ
レーなどの無気噴射式およびミスト機、スピードプレー
ヤ、煙霧機などの有気噴射式散布機が何れも適宜利用で
きる。あるいは散布面積が極く限られた狭い面積である
場合には園芸用の如雨露なども有効である。
【0022】散布後の処理はいたって簡単であり、散布
後1日ないし2日後には藻類などの汚損生物が枯死する
のでそのまま放置していても自然の降雨、風などにより
完全に除去されるが、天候によってこれらが期待できな
い場合には、家庭用の水道水用ホースなどを用いて水で
洗い流してやれば、容易に藻類などの汚損生物を除去す
ることができ、もとの砂入り人工芝の状態に復活させる
ことができる。
【0023】また、本発明の有効成分は砂入り人工芝コ
ートに付着、繁茂した藻類などの汚損生物を枯死せしめ
て除去できることは先に述べたとおりであるが、藻類な
どの汚損生物の発生が予測される場合には、予防剤とし
て施用することにより発生を未然に防ぐことができる。
【0024】予防剤として施用する場合は、有効成分濃
度を0.5〜5%好ましくは1%〜2%になるような水
で溶解したものを、1m2 当たり1リットルないし2リ
ットル散布すれば予防効果は十分である。なお、予防剤
として施用する場合も先に述べたごとく、有効成分に過
酸化水素、過炭酸ソーダ、安定化二酸化塩素液、過ホウ
酸ナトリウム、過酸化カルシウム、過酸化バリウム、過
酸化ベンゾイル、過硫酸アンモニウム、臭素酸カリウ
ム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウムの群から選
ばれた少なくとも一種の過酸化物もしくは亜硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸カリウム、硫酸水素ナトリウム、次亜硫酸
ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カ
リウム、無水亜硫酸、亜塩素酸ナトリウムの群から選ば
れた少なくとも一種の塩類を添加することにより、より
低濃度の有効成分で有効である。
【0025】
【作用】水で希釈したとき塩素を発生する漂白剤組成
物、とくに晒粉、塩素化イソシアヌル酸化合物は、水に
溶解すると加水分解して次亜塩素酸を遊離し、塩素が有
効成分として作用する。
【0026】しかしながら、次亜塩素酸と大きく異なる
点は、次亜塩素酸は一般に水溶液として取り扱われてい
るので、それ自体塩素臭がきつく、そのものも分解しや
すいので不安定で保存、運搬に問題があり取り扱いにく
いのに対し、塩素化イソシアヌル酸は安定性が極めてよ
く、顆粒状または錠剤として固形状であるので保存、運
搬に問題がなく、非常に取り扱いやすい点である。
【0027】塩素化イソシアヌル酸化合物は、特開平4
−246358号公報に消臭剤としての使用例が開示さ
れており、また、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム
は、従来殺ウィルス殺菌消毒薬として300〜3000
倍希釈水溶液で畜舎、鶏舎の消毒および畜体、鶏体の消
毒に用いられている例はあるが、砂入り人工芝に付着・
繁茂するような藻類汚損生物防除剤としての使用例はな
い。
【0028】
【実施例】実施例1 ジクロロイソシアヌル酸カリウム158gを5リットル
の水道水に溶解し、有効塩素として3%の水溶液を調製
し、苔および藻の付着・繁茂する福岡県宗像市内の砂入
り人工芝テニスコート1m2 に園芸用如雨露で均一に散
布した。1日後には処理区の苔類と藻類は完全に枯死
し、本来の人工芝の姿が蘚った。隣の無処理区との差は
歴然としてした。
【0029】実施例2 ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム250gを3リット
ルの水道水に溶解し、有効塩素として5%の水溶液を調
製し、実施例1と同様に散布した。1日後には処理区の
藻類は完全に枯死していた。
【0030】実施例3 ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム100gと過炭酸ソ
ーダ30gを3リットルの水道水に溶解し、有効塩素と
して2%の水溶液を調製し、実施例1と同様に散布し
た。2日後には処理区の藻類は完全に枯死していた。
【0031】実施例4 ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム83.3g及び結晶
クエン酸50gを5リットルの水道水に溶解し、未だ苔
類や藻類が付着・棲息していない砂入り人工芝テニスコ
ート1m2 に園芸用如雨露で均一に散布した。10ヶ月
後に観察したところ、処理区では何ら変化はなく緑色の
人工芝であったのに対し、処理区の周辺部は一面に藻が
付着し、人工芝が黒緑色に変色していた。
【0032】
【発明の効果】本発明の藻類汚損生物防除剤は以下の効
果を奏する。
【0033】(1) 毒性と環境汚染を生じることな
く、藻苔類汚損生物防除剤は砂などの充填物入り人工芝
に付着・繁茂する藻苔類などの汚損生物の防除に有効に
作用する。
【0034】(2) 充填物を含まない人工芝や、天然
の芝への藻類、蘚苔類、菌類などの汚損生物の防除にも
十分効果がある。
【0035】(3) ビニールハウス,マルチフィルム
等農業用合成樹脂フィルムに付着した汚損生物防除に有
効である。
【0036】(4) 養殖漁業用漁網に防除剤を再塗布
する前に藻類の付着防除用として塩素化イソシアヌル酸
をはじめとした固体漂白剤溶液又はそれとの等量酸混用
液中へ浸漬し枯死させる薬剤として特に有効である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】ところが、梅雨のように湿度が高い時、高
温多湿の季節では藻類、蘚苔類、菌類などの汚損生物が
繁殖しやすい環境にあり、なかでも砂入り人工芝は、
砂、とくに土壌中に棲息する生物の影響により極めて汚
損されやすい状況にある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】かかる藻類などの汚損生物が付着・繁茂す
ると、青々とした目にも鮮やかな人工芝の色が黒緑色
や褐色などに変色してしまい、美観を損ねるばかりでな
く、かかる汚損生物が付着・繁茂したコート上でプレー
すると、ボールやラケットなどの用具やスポーツウエア
が汚染されるという経済上、精神上の問題のみならず、
付着物によりコート表面が滑りやすくなり、プレー中に
転倒して怪我をするなどの事故が頻発する要因ともな
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、現在そして今後急増しつつある充填
物入り人工芝の使用に際しては、この人工芝に付着・繁
茂する汚損生物の防除剤を開発しておくことが急務であ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また所謂農薬として用いられている殺草,
除草,殺藻剤や殺菌剤などをスクリーニングして殺藻効
果を有する薬剤を見出すことも考えられるが、かかる人
工芝コートに農薬を散布することは、実際は毒性などの
問題がなく、たとえ誤解に由来するものであっても、一
般的なイメージとしては好ましいとは言えない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る人工芝の充填物に付着・繁茂する藻苔類汚損生物を有
効に防除できる低毒性の薬剤を提供することにある。
なわち、本来の殺藻防除剤は、水中に発生する藻類を防
除するため薬剤の希薄溶液と長時間接触させ、殺藻させ
ることが行なわれている。しかし、本発明の産業上の利
用分野である非水系の人工芝,砂入り人工芝,壁,温
室,ガラス室,ガラス壁,プラスチックシート上の汚染
生物の防除には、長時間殺藻防除剤薬液との接触が行な
えず、瞬時の接触時間で殺藻防蘚苔を行なうには、本発
明の漂白剤組成物溶液の散布のみが防除の目的を達する
のである。更に、酸化剤の併用、酸の併用又は還元性脱
色漂白剤の交互の使用が、防除の効果を万全にすること
を見い出した。すなわち、中心部より放射状に配列、成
長した糸状細胞及びそれから出る側枝のからみを薬液散
布の瞬間よりときほぐし、生物組織全体に接触ができる
のである。人工芝はポリプロピレン等合成樹脂製パイル
の植え込みよりなり、疎水性で、且つ、排水が良好なよ
うに設計されているので、薬液の接触をある程度長時間
保つことが不可能で、一般防草,殺藻剤での防除効果は
期待できない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】次に安全性の面についてみると、ジクロロ
イソシアヌル酸ナトリウムは塩素固有の毒性を示すだけ
であり、ラット経口急性毒性もLD50は1400mg/
kgと低毒性であり、次亜塩素酸のLD50は12mg/
kgと大きくなる。しかも本有効成分は速効的であり、
人工芝に付着、繁茂する藻類などの汚損生物を即座に枯
死せしめることができる。さらに人工芝そのものに対し
ても変色、変質、変形などの悪影響は全くない。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】本発明の有効成分の晒粉、塩素化イソシア
ヌル酸化合物は、水溶液として単独でもその効力を十分
に発揮するが、有効成分に過酸化水素、過酸化ソーダ、
安定化二酸化塩素液、過ホウ酸ナトリウム、過酸化カル
シウム、過酸化バリウム、過酸化ベンゾイル、過硫酸ア
ンモニウム、臭素酸カリウム、過塩素酸ナトリウム、過
塩素酸カリウムの群から選ばれた少なくとも一種の過酸
化物の適量を併用したり、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カ
リウム、硫酸水素ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、メ
タ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、無水亜
硫酸、亜塩素酸ナトリウムのような還元性漂白剤を交互
に作用させてもよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】例えば、本発明のジクロロイソシアヌル酸
ナトリウムの3ないし5%の濃度液の散布で防除できる
が、上記過酸化物もしくはその塩を1%定量比添加する
ことにより、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの濃度
を半減、すなわち、1.5ないし2.5%にしても、十
分に藻苔類の汚損生物を防除できる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】
【実施例】実施例1 ジクロロイソシアヌル酸カリウム158gを5リットル
の水道水に溶解し、有効塩素として3%の水溶液を調製
し、苔および藻の付着・繁茂する砂入り人工芝テニスコ
ート1m2 に園芸用如雨露で均一に散布した。1日後に
は処理区の苔類と藻類は完全に枯死し、本来の人工芝の
姿が蘚った。隣の無処理区との差は歴然としてた。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】実施例4 ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム83.3g及び結晶
クエン酸50gを5リットルの水道水に溶解し、未だ苔
類や藻類が付着・棲息していない砂入り人工芝テニスコ
ート1m2 に園芸用如雨露で均一に散布した。10ヶ月
後に観察したところ、処理区では何ら変化はなく緑色の
人工芝であったのに対し、処理区の周辺の薬液無処理部
は一面に藻が付着し、人工芝が黒緑色に変色してい
た。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶液状態で塩素を発生する固体状漂白
    剤組成物を有効成分とする藻苔類汚損生物防除剤。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、固体状漂白剤
    組成物が晒粉、塩素化イソシアヌル酸化合物を有効成分
    とすることを特徴とする請求項1の藻苔類汚損生物防除
    剤。
  3. 【請求項3】 晒粉または塩素化イソシアヌル酸化合物
    からなる有効成分に過酸化水素、過酸化ソーダ、安定化
    二酸化塩素液、過ホウ酸ナトリウム、過酸化カルシウ
    ム、過酸化バリウム、過酸化ベンゾイル、過硫酸アンモ
    ニウム、臭素酸カリウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素
    酸カリウムの群から選ばれた少なくとも一種の過酸化物
    を添加してなる藻苔類汚損生物防除剤。
  4. 【請求項4】 晒粉または塩素化イソシアヌル酸化合物
    からなる有効成分に亜硫酸カリウム、亜硫酸ナトリウ
    ム、硫酸水素ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、メタ重
    亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、亜塩素酸ナ
    トリウムの群から選ばれた少なくとも一種の塩類を添加
    してなる藻苔類汚損生物防除剤。
  5. 【請求項5】 水溶液状態で塩素を発生する固体状漂白
    剤組成物に対し、無機、有機酸を漂白剤に対し10〜3
    00%加溶したのち散布する藻苔類汚損生物防除法。
JP4305558A 1992-11-16 1992-11-16 藻苔類汚損生物防除剤と同防除剤による藻苔類汚損生物防除法 Pending JPH06157222A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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