JPH02180801A - ストレスに対して植物を保護するため及び／又はそれらの収量を増加させるための方法及び組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ストレスに対し植物を保護するため及び／又
はそれらの収量を増加させるための方法及び組成物に関
する。

周知のように、植物組織のエチレン生産は冷害、物理的
又は化学的損害及び微生物又は昆虫感染の影響により増
加する（Ｐｌａｎｔａ、　１Ｍ、　６３−６９．１９７
４）。

−ＪＱ的に、植物はそれらの正常の発育に影響を及ぼす
全ての環境要因、例えば気象の影響（熱、雨、霧、霜、
風、激しい放射など）、化学的影８′（除草剤、栽培用
化学物質などの影響）、及び微生物や動物（例えば昆虫
、ハダニ類、げっし動物など）により生じる損害に対し
てエチレン生産を増加させて反応することは事実として
断言され得る。これらの要因を以下ストレス要因と呼ぶ
、エチレンの過剰生産は、植物細胞や組織の成熟前の老
化に関係する細胞膜の早道性脂質−多糖二重層の破壊を
もたらし、それ故植物の生長期間が減少しそして／また
は代謝の速度が落ちる。（Ｐｌａｎｔ　ｒ’ｔｔ　５ｉ
ｏｌ。

鎚、　５９４−５９６．１９８１）、エチレン生産は細
胞のタンパク質およびＲＮＳ含量の減少に関係する（Ｐ
ｌａｎｔ助ｙｎ劇よ、　６９．３８５−３８８．１９８
２）、ストレス要因によりエチレン過剰生産が引き起こ
されると、植、物細胞はエネルギー的に衰弱し、これが
必然的に収量の減少を導く、そういった収量の減少は、
例えば作物収量の減少、萎縮、生長の遅れ、奇形変態等
として現れるかもしれない。

意外にも、本発明者らは、Ｓ−メチル−メチオニンスル
ホニウム塩がストレスに対し植物を保護しそしてストレ
ス要因に起因するいかなる収量の減少でも回避するため
に優れた結果で適用され得ることを発見した。植物をＳ
−メチル−メチオニンスルホニウム塩で処理することで
それの収量が実際的にストレス要因と無関係になり、そ
して収量レベルが量と質の両方の点で予測される最大に
達する。

以上のことに基づき、本発明は、ストレスに対して植物
を保護するため及び／又はそれらの収量を増加させるた
めの方法に関する０本発明によれば、植物をその激しい
発育段階のうちに及び／又は開花の直後及び／又はスト
レス発生の前、際中もしくは最高５日後に、０．００１
−１０ｋｇ／ヘク／）　−ルの式（Ｉ）の化合物で処理
することを含んで成る。

上式中、Ｘ−は農業上許容される無機または有機イオン
である。

本発明はまた、ストレスに対して植物を保護するため及
び／又はそれらの収量を増加させるための組成物に関し
、該組成物は、活性成分として０．００１−９５重量％
の少なくとも１つの式（Ｉ）の化合物（ここでＸ−は前
に定義した通りである）と共に、固体もしくは液体の担
体または希釈剤、所望により１もしくは複数の農業上許
容される添加剤及び所望により問題の植物の処理におい
て適用される１もしくは複数の既知の農薬を含んで成る
。

上式中のＸ−は、無機酸（例えばハロゲン化水素、硫酸
、リン酸または硝酸）または有機酸（例えば低級カルボ
ン酸、長鎖脂肪酸またはスルホン酸）から誘導されるア
ニオンを表わすことができる。多価のアニオン、例えば
硫酸またはリン酸イオンの場合、Ｘ−は問題のアニオン
の１当量を表わす。

式（Ｉ）の化合物は不斉中心を有するので、それらは光
学活性異性体またはその混合物（ラセミ混合物を含む）
として存在する０個々の異性体のいずれでもおよびそれ
のどんな混合物でも本発明に従って利用することができ
る。

Ｓ−メチル−メチオニンスルホニウムクロライド（ビタ
ミンυ）は、薬学や獣医学上の目的で適用される物質で
ある。Ｓ−メチル−メチオニンスルホニウムクロライド
は、天然源（例えば生のキャベツの漬汁または果汁）か
ら、例えばＪ、Ａ＋＋、Ｃｈｅｍ。

虱、　ＪＴ、　１１５（Ｉ９５４）および米国特許第３
．１０８．０４０号に記載されたような抽出により単離
され得る。

無機酸により形成されるＳ−メチル−メチオニンスルホ
ニウム塩も、例えばＪ　Ｂｉｏｌ、Ｃｈｅｍ　＋　２０
７＋１０７（Ｉ９５４）、ドイツ国特許第１．２３９．
６９７号およびハンガリー国特許第１７９．７５２号に
記載されるようにして合成的に調製され得る。有機酸に
より形成されるＳ−メチル−メチオニンスルホニウム塩
は、前記の論文において記載されたようにして調製でき
、または別のＳ−メチル−メチオニンスルホニウム塩を
アニオン交換にかけることにより得ることもできる。ビ
タミンＵは、人間の療法においては主に冑や消化管の潰
瘍の予防および治療に利用され（Ｉｌｕｋｉｎ、　ｖ、
ｌ＾ｎｉｓｉｍｏｖ、　Ｖ、Ｅ：Ｖｉｔａｍｉｎ　Ｕ”
。

Ｉｚｄａｔｅｌｓｔｖｏ　Ｎａｕｋａ、　Ｍｏｓｃｏｗ
、　１９７３）、−古歌医学においては主にブタの食道
胃潰瘍の予防および治療に適用される〔ハンガリー国特
許第１７３．３１２号；Ｍａｇｙａｒ　Ａ１１ａｔｏｒ
ｖｏｓｏｋ　ＬａｐＪａ、　Ｊｏｕｒｎａｌ　ｏｒ　ｌ
１ｕｎ　ａｒｉａｎ　Ｖｅｔｅｒｉｎａｒｉａｎｓ　；
　ｉｎ　ｌ１ｕｎ　ａｒｉａｎ＋　３２＋　５５５（Ｉ
９７７））　。

ビタミンＵの植物生物学的効果の可能性については文献
中に全（参照が示されていない。

理論的考えにより本発明の範囲を制限することなく、ビ
タミンＵおよび式（Ｉ）の他のＳ−メチル−メチオニン
スルホニウム塩の植物生物学的活性がメチオニン源をエ
チレン生産に供給するという事実にあると本発明者らは
仮定する。それにより、これらの化合物は植物の正常な
生物学的機能により決定されるエチレンの生産を妨害し
ないが、同時にエチレンの過剰生産により細胞のタンパ
ク質およびＲＮＳ成分の消費は起こらない、しかしなが
ら、植物の生物学的活性は別のメカニズムを通しても現
われ得るということに注意すべきである。

植物の栽培、植物の発育段階および関連する実際のスト
レス要因に依存して、通常０．０１〜１ｋｇ／ヘクター
ルの式（Ｉ）の化合物が本発明に係る処理に使用される
。この処理は、好ましくは植物の著しい発育段階の間に
行われ、そして開花の直後に繰り返される。植物を急性
のストレス（例えば請書、剪定、化学的処理など）に対
して保護しようとする場合、予想されるストレスの発生
前、ストレス期間の間、またはストレスの発生のすぐ後
に、好ましくは最高５日後、のいずれかにおいて植物を
処理する。

式（Ｉ）の化合物は、処理されるべき領域に固体または
液体組成物として適用される。液体組成物の最も単純な
形は、活性物質の水溶液である；すぐ使用できる水溶液
は、通常ｏ、ｏｏｉ〜０．３重量％の濃度の活性物質を
含んで成る。所望であれば、常用の添加剤、例えば飛散
を防ぐための増粘剤、雨に対する耐性を改善するための
物１：ｔ（通常保護コロイド）等も液体組成物に添加さ
れ得る。固体組成物は、例えば徐放性粒状物を含む粒状
物および粉末であることができ、活性物質の他に、ｌも
しくは複数の粒状もしくは粉末状の固体担体または希釈
剤（例えば粘土鉱物、タルク、炭酸カルシウム、軽石な
ど）、所望により他の既知の添加剤、例えば活性物質に
徐放性を保証する保護ポリマー組成物の接着力を増加さ
せる物Ｍ（例えば鉱油）などを含んで成る。固体組成物
をｉｉＩ！１製するためには、水に難溶性の式（Ｉ）の
活性物質を使用することが好ましい。

本発明に係る組成物は、式（Ｉ）の活性物質の他に、存
在するＳ−メチル−メチオニンスルホニウム塩と両立で
きるｌまたは複数の追加の農薬を含んで成ってもよい、
これらの追加の農薬は、例えば、除草剤、殺虫剤、雑草
防除剤、殺国剤または肥料であることができる。そのよ
うな多成分系組成物を使うことで本発明に従った処理が
別の目的での従来の化学的処理と同時に行うことが可能
になり、そして式（Ｉ）の化合物の存在により、化学的
処理により引き起こされるストレスに対して直接植物を
保護できるという追加の利点を有する。第二またはそれ
より多くの追加の活性物質は、それを単独で適用する時
に存在するであろうものと通常同じ濃度においてそのよ
うな多成分系組成物中に存在することができる。

本発明を次の非限定的な実施例により詳ｔ■に説明する
。

■上 １　ｋｇのＳ−メヂルーメチオニンスルホニウムクロラ
イドと３ｋｇのジカミン（Ｄｉｋａａ＋１ｎｓ）を２０
０　ｆの水に溶解する。噴霧用溶液が得られ、これは必
要であれば使用前に水で薄めることができる。

■又 １　ｋｇのＳ−メチルーメチオニンスルホニウムクロラ
イドと０．５　ｋｇのデシス（Ｄｅｃｉｓ）を５０ｆの
水に溶解する。噴霧用溶液が得られ、これは必要であれ
ば使用前に水で薄めることができる。

貫ユ ５ヘクタールの区間上に生育しているトウモロコシに、
それらの１ｏ−１２２葉齢発育段階において、Ｓ−メチ
ル−メチオニンスルホニウムクロライドの０．２重量％
水溶液２５０２を噴霧した。この処理は乾燥期に行った
。処理された区間から収穫された作動筒は、同じ地域の
未処理の区間から収穫されたものより１７％高かった。

貫土 雑草が一面にはえた１００ｒｒｒの区間上に生育してい
るヒマワリに、１０−１４４葉齢発育段階において、Ｓ
−メチル−メチオニンスルホニウムクロライドの０．２
重量％水溶液を噴霧した。この溶液は手動のバックスプ
レー装置からの作条散布により植物上に噴霧された。処
理された区間から収穫された作動筒は３．４００ｋｇ／
ヘクタールであり、一方同じ地域の未処理の区間から収
穫された作動筒は１．９００ｋｇ／ヘクタールであった
。

■工 温室中で促成されるトマトおよびキャベツ植物をＳ−メ
チル−メチオニンスルホニウムクロライドの０．２重量
％水溶液で処理した。処理された植物の茎長は対照のも
のよりも２０−４０ｃｍ大きく、そして処理された植物
のうどんこ病およびべと病に対する耐性がかなり増大し
た。

１亙 温室中で栽培されたパプリカの苗木を外に植えた後Ｓ−
メチル−メチオニンスルホニウムクロライドの０．２重
量％水溶液で噴霧した。対照に対比して、処理された苗
木の全てが根付き、そして枯れることが全くなかった。

■１ イチジク（ｆｉｃｕｓ）およびキハダ（ｐｈｙｌｏｄｅ
ｎｄｒｏｎ）植物を、それらの葉が枯れ始めた時、Ｓ−
メチル−メチオニンスルホニウムクロライドの０．２重
量％水溶液で処理した。数日後、葉の色が再び深緑に変
わり、クロロシススポットが消え、そして小葉が激しく
生長し始めた。

５ヘクタールの区間上に生育している大豆植物を、それ
らの６−８葉齢の発育段階において、Ｓ−メチル−メチ
オニンスルホニウムクロライドの０．２重量％水溶液で
処理した。この活性物質は０．５ｋｇ／ヘクタールの割
合で該植物に適用された。

開花の１週間後にこの処理を繰り返した。処理された区
間においては乾燥大豆種子として計算すると２．７５０
ｋｇ／ヘクタールの作動筒が得られ、一方対照区間にお
いては乾燥物質として計算すると２．５００ｋｇ／ヘク
タールしか得られなかった。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ストレスに対して植物を保護するため及び／又はそ
   れらの収量を増加させるための方法であって、該植物を
   その激しい発育段階において及び／又は開花の直後及び
   ／又はストレスの発生の前、際中もしくは最高５日後に
   、０．００１−１０ｋｇ／ヘクタールの式（ I ）の化
   合物： ▲数式、化学式、表等があります▼（ I ） （上式中、Ｘ＾−は農業上許容される無機又は有機アニ
   オンである）で処理することを含んで成る方法。 ２、前記処理が別の目的での常用の化学的処理と平行し
   て行われる、請求項１に記載の方法。 ３、ストレスに対して植物を保護するため及び／又はそ
   れらの収量を増加させるための組成物であって、活性物
   質として０．００１−９５重量％の少なくとも１つの式
   （ I ）の化合物： ▲数式、化学式、表等があります▼（ I ） （上式中、Ｘ＾−は農業上許容される無機又は有機アニ
   オンである）と共に、固体もしくは液体の担体または希
   釈剤、所望により１または複数の農業上許容される添加
   剤及び所望により該植物の処置において適用される１ま
   たは複数の既知の農薬を含んで成る組成物。