JPH06156813A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06156813A
JPH06156813A JP4312100A JP31210092A JPH06156813A JP H06156813 A JPH06156813 A JP H06156813A JP 4312100 A JP4312100 A JP 4312100A JP 31210092 A JP31210092 A JP 31210092A JP H06156813 A JPH06156813 A JP H06156813A
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JP
Japan
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paper
recording paper
ohp
recording
image forming
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Pending
Application number
JP4312100A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Taki
研司 瀧
Chiharu Kobayashi
千春 小林
Kazuyoshi Kimura
和芳 記村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
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Publication of JPH06156813A publication Critical patent/JPH06156813A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2045Variable fixing speed

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】プリンタの記録紙が普通紙であるかOHP紙で
あるかを安定的に判別させると共に、OHP紙を用いる
ときの画質を向上させる。 【構成】第3給紙ローラ53の手前近傍に、反射型フォト
センサであるOHPセンサ56を配設する。そして、記録
紙からの反射光量のレベルに基づいて記録紙の判別を行
わせる。ここで、記録紙が波打っても、前記OHPセン
サ56による検出精度が確保できる距離範囲に記録紙が存
在するように、搬送ガイド板54,55の間隔を設定してあ
る。更に、OHP紙を透過した光が搬送ガイド板55で反
射しないように、搬送ガイド板55に記録紙を透過した光
が通過する貫通孔を設けてある。上記構成でOHP紙で
あることが判別されたときには、転写電流を高め、定着
の線速度を遅くし、更に、排紙がストレートに行われる
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成装置に関し、詳
しくは、OHP紙を記録紙として使用する画像形成装置
におけるOHP紙の検出、及び、OHP紙使用時のプロ
セス条件或いは排紙動作の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばカラーの画像形成装置とし
て、各成分色(例えばシアン,マゼンタ,シアン及びブ
ラック)毎に帯電,露光,現像の各工程を繰り返するこ
とによって、感光体ドラム上に複数色のトナー像が重ね
合わされたカラートナー像を形成し、該カラートナー像
を記録紙に転写してから定着装置に搬送して、前記記録
紙上にカラー画像を記録するよう構成された装置が知ら
れている(特開昭60−76766号公報等参照)。
【0003】また、上記のような画像形成装置を用い
て、透明又は半透明のOHP(オーバーヘッドプロジェ
クター)紙に画像を記録することが行われており、かか
るOHP紙では、普通紙に比べて熱容量が大きく然も厚
手であるために、プロセス条件等を普通紙に適合する条
件とは異なる条件に切り換える必要が生じることが知ら
れている(特開平1−109381号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、OHP紙の使
用を操作部によって使用者にその都度指示させるように
しても良いが、この場合操作が煩雑になり、操作忘れに
よって所望のプロセス条件に従って画像形成が行われな
くなる惧れがある。また、OHP紙と普通紙とが混在し
て使用される可能性もあり(特開平3−293238号
公報等参照)、OHP紙を判別する手段を設けることが
望まれていた。
【0005】OHP紙は、透明又は半透明であるから、
この性質を利用することで判別が可能であり、例えば記
録紙の搬送経路を挿むようにして発光素子と受光素子と
を設け、搬送されてきた記録紙が光を遮るか否かによっ
て、普通紙とOHP紙とを判別させる方法がある。しか
しながら、上記方法によると、搬送路を挟んでセンサを
配置することが必要で、スペース効率が悪く、また、装
置内部の構成を複雑にしてしまうという問題があった。
【0006】そこで、OHP紙が透明又は半透明である
ことを利用し、背景となる搬送ガイド板を黒として反射
率を低く設定し、給紙された記録紙に対して照射した光
の反射光のレベルを検出する反射型フォトセンサを設け
ることで、OHP紙を判別する方法を勘案した。ところ
が、上記のような反射型フォトセンサにおいては、セン
サから反射面である記録紙までの距離を、所定の許容範
囲内としないと、所期の検出精度を維持することができ
ず、搬送途中の記録紙が波打ったりすると、検出ミスを
生じる惧れがあった。また、上記構成では、OHP紙で
あるときの反射光量を充分に低くすることができず、判
別精度を安定的に確保することが困難であった。
【0007】また、記録紙がOHP紙であるときには、
転写されたトナー像の定着速度を通常よりも遅くするこ
とが考えられているが(特開昭60−80885号公報
等参照)、定着速度の可変のみでは、OHP紙使用時に
高い画質を確保することができず、特に、ベタ画像を記
録したときにスポット的に白く抜けるホワイトスポット
現象が生じることがあった。
【0008】更に、OHP紙は普通紙に比べて厚手であ
るため、排紙経路中で表裏を反転させる動作などによっ
て曲げられると、普通紙に比べて大幅にカール量が増大
してしまうという問題もあった。本発明は上記問題点に
鑑みなされたものであり、OHP紙を簡便な構成によっ
て高精度に判別できるようにすると共に、OHP紙を使
用するときに、画質を向上させ、かつ、排紙時のカール
量の増大を抑止できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため本発明にかかる
画像形成装置では、給紙された記録紙が普通紙とOHP
紙とのいずれであるかを、記録紙からの反射光量レベル
に基づいて判別するための反射型フォトセンサを記録紙
搬送路に備えると共に、前記反射型フォトセンサによる
検出ポイント付近で記録紙を挿むようにして設けられる
一対の搬送ガイド板の間隔を、前記一対の搬送ガイド板
の間隔方向における記録紙の移動が、前記反射型フォト
センサと記録紙との間隔の許容範囲内に規制されるよう
に設定した。
【0010】ここで、前記反射型フォトセンサが、給紙
ローラの手前近傍に配置され、前記給紙ローラに記録紙
が到達するタイミングを検知し、前記タイミングで前記
反射型フォトセンサを用いた記録紙の判別を行わせるよ
う構成すると良い。また、前記反射型フォトセンサに対
向する搬送ガイド板に貫通孔を穿設し、記録紙を透過し
た光が前記貫通孔を通過して進むよう構成することが好
ましい。
【0011】一方、静電潜像形成部に形成されたトナー
像を記録紙に転写するための転写極と、記録紙上に転写
されたトナー像を定着させる定着器とを備えた画像形成
装置において、前記記録紙の種別が普通紙とOHP紙と
のいずれであるかを判別する記録紙判別手段を備え、O
HP紙であることが判別されたときに、普通紙であると
きに比して、前記転写極における転写電流を高く設定す
ると共に、前記定着器における線速度を遅くするように
した。
【0012】また、記録紙を直線的に排紙するモード
と、記録紙を反転動作させて排紙するモードと、を備え
た画像形成装置において、前記記録紙の種別が普通紙と
OHP紙とのいずれであるかを判別する記録紙判別手段
を備え、OHP紙であることが判別されたときに、前記
2つの排紙モードのうち記録紙を直線的に排紙するモー
ドを優先的に選択するよう構成した。
【0013】
【作用】かかる構成の画像形成装置によると、一対の搬
送ガイド板間を記録紙が搬送されるときにばたついて
も、その動きが反射型フォトセンサと記録紙との間隔の
許容範囲内に規制されるから、前記ばたつきによって反
射型フォトセンサと記録紙との間隔が許容範囲を越えて
広がることが回避され、反射型フォトセンサの検出精度
を確保できる。
【0014】また、前記反射型フォトセンサを給紙ロー
ラの手前近傍に配置し、反射型フォトセンサによる記録
紙の判別タイミングを、記録紙が前記給紙ローラに到達
したタイミングとすれば、給紙ローラに挿まれた安定状
態で判別を行わせることが可能となり、一層検出精度を
向上させ得る。更に、反射型フォトセンサに対向する搬
送ガイド板に貫通孔を穿設し、記録紙を透過した光が前
記貫通孔を通過して進むようにすれば、OHP紙に光を
照射したときの反射光レベルを充分に低く抑えることが
でき、普通紙との差異を明確にできる。
【0015】一方、OHP紙が判別されたときに、転写
極における転写電流を高く設定すると共に、定着器にお
ける線速度を遅くするようにすれば、熱容量の大きなO
HP紙において定着を充分に行わせることができ、ま
た、転写電流を高く設定することで、転写不良による白
抜けなどを回避する。また、記録紙がOHP紙であるこ
とが判別されたときに、記録紙を反転動作させる排紙モ
ードではなく、直線的に排紙させるモードを優先的に選
択させれば、反転動作を伴うことによるOHP紙のカー
ル量の増大を抑止し得る。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図1は、
本発明に係る画像形成装置の一実施例としてレーザーカ
ラープリンタの構成を示す。構成と作動の概要を説明す
ると、OPC感光層を表面に塗布した感光体ドラム10は
一方向 (図では時計回り方向) に駆動回転され、PCL
(前帯電) 11による除電を行って前回プリント時の帯電
を除去された後、帯電器12により周面に対し一様に帯電
され、新たなプリントに備える。
【0017】かかる一様帯電の後、像露光手段13により
画像信号に基づいた像露光が行われる。像露光手段13は
図示しないレーザー光源から発光されるレーザー光をポ
リゴンミラー131 により回転走査され、fθレンズ132
等を経て反射ミラー133 により光路を曲げられ、予め前
記帯電がなされた感光体ドラム10の周面上に投射され、
感光体ドラム10表面に潜像が形成される感光体ドラム10
の周縁にはイエロー (Y) 、マゼンタ (M) 、シアン
(C) 、黒色 (K) のトナー (塗料) とキャリア (磁性
体) との混合剤で構成される現像剤を夫々充填した現像
器14が設けられている。各色の現像器14A〜14Dには夫
々マグネットを内蔵し現像剤を保持しつつ回転する現像
スリーブ141 が備えられている。
【0018】前記現像器14により、現像がまず1色目
(例えばイエローY) の現像スリーブ141 によって行わ
れる。現像剤は、層形成棒によって現像スリーブ141 上
に所定の厚さに規制されて現像域へと搬送される。感光
体ドラム10と現像スリーブ141との間にはACバイアス
ACとDCバイアスVDCとが重畳して印加される。ここ
で、感光体ドラム10の露光された部分の電位 (接地電
位) をVL 、露光部分以外の帯電された感光層表面電位
をVH とし、DCバイアスの電位VDCをVH >VDC>V
L が成立するように設定することにより、ACバイアス
ACによってキャリアから離脱するきっかけを与えられ
たトナーはVDCより電位の高いVH の部分には付着せ
ず、VDCより電位の低い電位VL の露光部分に付着し、
顕像化され現像される。尚、各現像器14A〜14Dには、
各色の現像剤におけるトナー濃度を検出する濃度センサ
142 が設けられている。
【0019】このようにして1色目の現像が終わった
後、2色目 (例えばマゼンタM) の画像形成行程に入
り、再び感光体ドラム10が一様帯電され、2色目の画像
データによる潜像が像露光手段13によって形成される。
3色目 (シアンC) 、4色目 (黒色BK) についても同
様の画像形成行程が行われ、感光体ドラム10周面上には
計4色の現像がなされる。
【0020】一方、給紙カセット21により給紙機構22に
よって給送された記録紙Pは、転写ベルト31を張架した
転写ベルト装置30によって感光体ドラム10と転写ベルト
31との間に形成される転写域へと給送され、感光体ドラ
ム10周面上の多色像が一括して記録紙Pに転写される。
ここで、転写ベルト31の上流側保持ローラ32の軸32aに
対して高電圧が印加され、この軸32aに転写ベルト31を
挟んで対向する位置に設置された導電性ブラシ34は接地
されており、給送されてきた記録紙はブラシ34と転写ベ
ルト31との間に進入し、ブラシ34より記録紙Pに注入さ
れる電荷により転写ベルト31に吸引されつつ転写域へ進
入し、転写ベルト31裏面より転写電極(コロナ放電器)
35により転写電界が付与され、記録紙P上に多色像が転
写する。
【0021】感光体ドラム10より分離した記録紙Pは、
転写ベルト31を張架する下流側の保持ローラ33の軸33b
を対向電極として除電されながら転写ベルト31から分離
する。転写ベルト31に付着したトナーはクリーニングブ
レード37により除去する。尚、転写ベルト31は多色像形
成中は下流側の保持ローラ33の軸33aを回動中心として
感光体ドラム10より離間されている。
【0022】転写ベルト装置30から分離した記録紙P
は、少なくとも一方のローラ内部にヒータを有する2本
の圧着ローラで構成される定着装置23へと搬送され、該
2本の圧着ローラ間で熱と圧力とを加えられることによ
り付着トナーは溶融し、記録紙P上に定着された後、排
紙機構24によって装置外へ搬出される。前記排紙機構24
において、第1排紙ローラ25aによって搬送される記録
紙Pは、揺動可能に支持されたフェースアップ/ダウン
切り換え爪26によって排出方向が図1で左方向に真っ直
ぐ又は上方のいずれかに選択される。
【0023】前記フェースアップ/ダウン切り換え爪26
が図1に示す位置に配設される場合、記録紙Pは、第
2,第3,第4排紙ローラ25b,25c,25dによって順
次図で上方に引っ張り上げられた後、定着装置23におけ
る搬送方向とは逆方向にUターンする形で本体上部に設
けられたトレイ16上に排紙される。ここで、定着装置23
においては、記録面が上向きであるから、前記トレイ16
に排紙されたときには、記録面が下向き(フェースダウ
ン)になっており、順次先の記録紙Pの上に重ねるよう
に排紙されることで、ページ揃えがなされることにな
る。
【0024】一方、前記フェースアップ/ダウン切り換
え爪26を図1に示す位置から、図で反時計周りに揺動さ
せると、上方に引き上げられる搬送路が塞がれ、逆に、
直線的に進む搬送路が開かれる。これにより、定着装置
23で定着された記録紙Pは、そのまま直線的に搬送され
て、第5排紙ローラ25eを介して外部へ排出される。こ
の場合、記録面は上向きのまま(フェースアップ)であ
るから、ページ揃えはなされない。
【0025】次に、給紙機構22の詳細を、図2に従って
説明する。給紙カセット21内の記録紙Pは、第1給紙ロ
ーラ51によって1枚ずつ送り出され、第2,第3給紙ロ
ーラ52,53を経て、レジストシャッタ部57で一度停止
し、感光体ドラム10上のトナー像と同期をとってレジス
トシャッタ部57が開き、転写域に搬送される。
【0026】ここで、第3給紙ローラ53付近では、記録
紙Pの搬送路が、上下一対の搬送ガイド板54,55によっ
て構成されており、この一対の搬送ガイド板54,55で挿
まれた空間を記録紙Pが搬送されるようになっている。
ここで、前記第3給紙ローラ53の手前近傍の上側搬送ガ
イド板54の上方位置に、下向きにOHPセンサ56(記録
紙判別手段)が配置されている。このOHPセンサ56
は、発光素子(赤外線発光タイプ)と受光素子とを一体
的に備え、発光素子から光を記録紙Pに向けて照射し、
記録紙Pからの反射光を受光素子で受光して、反射光量
レベルを検知する反射型フォトセンサであり、記録紙P
が普通紙である場合に比べ、透明又は半透明のOHP紙
の場合に、前記反射光量が低下することによって、搬送
された記録紙Pが普通紙であるかOHP紙であるかを判
別する。
【0027】前記OHPセンサ56による検出を可能にす
るために、図3に示すように、OHPセンサ56直下の上
側搬送ガイド板54に貫通孔54aを穿設させてあり、この
貫通孔54aを介して光が記録紙Pに照射され、また、記
録紙Pからの反射光がセンサに受光されるようにしてあ
る。更に、前記貫通孔54aに対して上下に位置合わせし
て、下側の搬送ガイド板55にも貫通孔55aを穿設させて
あり、記録紙Pを透過した光が、この貫通孔55aを介し
て下方にそのまま進むことによって、前記透過光が下側
の搬送ガイド板55で反射してセンサに受光されることを
回避できるようにしてある。これによって、普通紙のと
きの反射光量レベルと、OHP紙のときの反射光量レベ
ルとが、明確な差異を有するようになり、前記反射光量
レベルに基づく記録紙Pの判別精度を向上させ得る。
【0028】尚、記録紙Pを透過した光が受光される下
側搬送ガイド板55の上部表面を、黒くして反射率を低く
抑えても良いが、上記のように、貫通光55aを設けて記
録紙Pの透過光がこの貫通光55aを抜けて反射しないよ
うにすれば、不要な反射を容易に無くすことができる。
また、上記のOHPセンサ56のような反射型フォトセン
サでは、センサと被検出物との間隔を所定の許容範囲内
とすることが、所期の検出精度を確保する上で必要にな
る。しかしながら、上記のように搬送される記録紙Pを
検出対象とする場合には、記録紙Pが一対の搬送ガイド
板54,55で挿まれた搬送空間内で波打って、前記許容範
囲外の間隔となる惧れがある。
【0029】そこで、本実施例では、記録紙Pが一対の
搬送ガイド板54,55で挿まれた搬送空間内で最大限に波
打っても、これによる記録紙P表面の位置変動が、セン
サと被検出物との間の許容間隔内に収まるように、搬送
ガイド板54,55の間隔及び位置を設定してある。即ち、
OHPセンサにおけるセンサと記録紙Pとの許容間隔が
4±1mmであったとすると、記録紙Pが波打っても最大
2mmしか変位しないように搬送ガイド板54,55 の間隔で
規制し、然も、前記変位の中心がセンサから4mmの位置
となるように設定してある。
【0030】従って、たとえ記録紙Pが搬送途中で波打
っても、センサによる検出精度を確保できる範囲内での
変動となり、OHPセンサ56による記録紙Pの判別を安
定的に行わせることができる。次に、前記OHPセンサ
56による記録紙Pの判別結果を用いたプリントシーケン
スを、図4のタイムチャートに従って説明する。
【0031】尚、図4中のPSYNC信号は、ハイレベ
ルの期間に感光体ドラム10上に画像を書き込んでいるこ
とを示す信号である。プリントがスタートされると、メ
インモータが回転し、現像バイアス, 帯電,PCL(帯
電前露光)のドラム周辺負荷がONされた後、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)の
順序でレーザーによる書き込みが行われる。黒(BK)
後の再露光は、Y,M,C,BKの各色で書き込んだ画
像パターンと同じパターンを再度書き込むことで、ベタ
画像の安定化を図るためのシーケンスである。
【0032】前記画像書き込みにおいて、感光体ドラム
10は、帯電器12により一様にマイナス(−)に帯電さ
れ、レーザー露光により露光された部分の電荷が消去さ
れる。そして、現像プロセスとして、Y,M,C,BK
の各色の現像時に各色毎にACバイアスが付加され、D
Cバイアスと共に、マイナス帯電したトナーを、レーザ
ー露光により電荷が消去された部分に付着させる。
【0033】一方、転写ベルト31の下の転写電極35によ
り、転写ベルト31にプラスの電荷が転写ベルト31に与え
られ、感光体ドラム10上に形成されたトナー像(マイナ
ス帯電している)が記録紙Pに転写される。図4のタイ
ムチャート上に示す転写電流の波形において、高い部分
が転写出力がなされていることを示す。AC除電は、転
写されずに感光体ドラム10上に残ったトナーの除電を行
い、クリーニング性能を向上させる。感光体ドラム10上
に残ったトナーは、クリーニングブレード16aにより、
除去される。
【0034】PCLは、感光体ドラム10上の残留電位を
光により消去する機能をもっている。記録紙Pは、第1
給紙ローラ51により、給紙カセット21から送り出され、
第2,第3給紙ローラ52,53を経て、レジストシャッタ
部57で一度停止し、感光体ドラム10上のトナー像と同期
をとってレジストシャッタ部57が開き(図4でレジスト
SDがローからハイに切り換わった時点)、転写域に搬
送される。
【0035】記録紙Pが第3給紙ローラ53に到達した後
の所定タイミング(例えばレジストシャッタ部57が開く
直前のタイミング)で、OHPセンサ56を用いた記録紙
P判別が行われる(図4のOHP検知LED信号が、ロ
ーからハイに切り換わった時点;OHPセンサ56の発光
時点)。上記のように、記録紙Pが給紙ローラにニップ
された状態で、OHPセンサ56による反射光量の検出を
行わせれば、安定した検出が可能である。
【0036】OHPセンサ56により検出された反射光量
レベルが所定レベル以上であるときには、記録紙Pが普
通紙(白紙)であると判別され、このときには、例えば
74mm/sec の線速度で転写・定着のプロセスが行われ、
前記転写プロセスにおいては例えば430 μA 程度の転写
電流が与えられる。一方、OHPセンサ56により検出さ
れた反射光量レベルが所定レベル以下であるときには、
記録紙PがOHP紙であると判別され、このときには、
帯電,レーザー露光,現像のプロセスは普通紙の場合と
同様に行われるが、転写・定着のプロセスでは、線速度
が普通紙のときの1/6のスピードで行われるようにし
てあり、更に、転写電流として普通紙よりも高い電流値
(図4では530 μA )が与えられる。
【0037】尚、図4において、1/6スピードという
信号がローの期間は、通常モード(普通紙モード)の1
/6の線速度で動作していることを示す。OHP紙であ
るときには、普通紙の場合に比べて、ベタ画像の転写時
における白抜け(ホワイトスポット)が発生し易くなる
が、図5に示すように、転写電流をより高く設定すれば
前記ホワイトスポットの発生率を低下させることができ
る。そこで、OHP紙であると判別されたときには、普
通紙での転写電流よりも高い電流を与えて、前記ホワイ
トスポットの発生を回避できるようにしてある。但し、
転写電流を高くし過ぎると、今度はハジキが出てしまう
ので、必要以上に転写電流を高くしないように注意する
必要がある。
【0038】また、記録紙PがOHP紙であるときに
は、普通紙に比べて熱容量が大きくなり、普通紙と同じ
条件で定着が行わせたのでは定着が不十分になる可能性
があるので、上記のように線速度を遅くして、熱容量の
比較的大きなOHP紙であっても安定した定着が行われ
るようにした。従って、前記転写電流の増大による効果
と相まって、OHP紙使用時の画質を向上させることが
できる。
【0039】更に、OHP紙であることが判別されたと
きには、フェースアップSD信号がONされ、フェース
アップモードに切り換えられる(図4のフェースアップ
SD信号がローからハイに切り換わる時点)。その後、
OHP紙の排紙が完了するタイミングで、次の記録紙P
に備えて再びフェースダウンモードに切り換えられる
(図4のフェースダウンSD信号がローからハイに切り
換わる時点)。
【0040】フェースアップSD信号,フェースダウン
SD信号がそれぞれONすることにより、ラッチングソ
レノイドが、図1のフェースアップ/ダウン切り換え爪
26を動かし、記録紙Pの排紙方向を切り換える。即ち、
普通紙であるときには、定着された記録紙Pを上方に引
き上げて、最終的に、記録面を上向きにして定着装置23
から排紙された記録紙Pの表裏を反転させて排紙させる
ことで記録面を下向きにして排紙させ、記録紙Pのペー
ジ備えがなされるようにする(フェースダウンモー
ド)。
【0041】一方、OHP紙であるときには、記録面を
上向きにして定着装置23から排紙された記録紙Pがその
まま直線的に排紙され、排紙状態でページ揃えが行われ
ない(フェースアップモード)。これは、OHP紙であ
るときに、フェースダウンモードのように、記録紙Pを
排紙経路で曲げる動作を行わせると、OHP紙に大きな
カールが発生して不都合であるためであり、上記のよう
に、OHP紙であるときに直線的な排紙を行わせるフェ
ースアップモードを選択させれば、ページ揃えは行われ
ないものの、前記カール量の増大を回避できる。
【0042】図4に示すOHPセンサ56の出力特性で
は、反射光量の大きな普通紙の場合4.8 Vのセンサ出力
となっているのに対し、OHP紙では光が透過してしま
うため、反射光量が僅かとなって、図4では0.4 Vのセ
ンサ出力を得ている。ここで、プリンタ制御部では、例
えば1.6 Vよりもセンサ出力が高ければ普通紙と判別
し、逆に、1.6 Vよりも低ければOHP紙であると判別
する。
【0043】尚、上記実施例では、普通紙を白紙とした
が、再生紙のように反射光量が多少低い記録紙であって
も、上記構成のOHPセンサ56では充分な識別能力を有
している。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、記
録紙が普通紙であるかOHP紙であるかの判別が、反射
型フォトセンサを用いて安定的に行える一方、OHP紙
を記録紙とするときの画質を向上させ、また、OHP紙
のカール量の増大を回避できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のカラープリンタの構成を示す図。
【図2】実施例のプリンタにおける給紙機構の詳細を示
す図。
【図3】OHPセンサと搬送ガイド板との関係を示す
図。
【図4】実施例のプリントプロセスを示すタイムチャー
ト。
【図5】転写電流に対するホワイトスポットの発生率変
化を示す線図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 21 給紙カセット 22 給紙機構 23 定着装置 24 排紙機構 26 フェースアップ/ダウン切り換え爪 30 転写ベルト装置 31 転写ベルト 35 転写電極 51 第1給紙ローラ 52 第2給紙ローラ 53 第3給紙ローラ 54,55 搬送ガイド板 54a,55a 貫通孔 56 OHPセンサ(反射型フォトセンサ) 57 レジストシャッタ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給紙された記録紙が普通紙とOHP紙との
    いずれであるかを、記録紙からの反射光量レベルに基づ
    いて判別するための反射型フォトセンサを記録紙搬送路
    に備えると共に、前記反射型フォトセンサによる検出ポ
    イント付近で記録紙を挿むようにして設けられる一対の
    搬送ガイド板の間隔を、前記一対の搬送ガイド板の間隔
    方向における記録紙の移動が、前記反射型フォトセンサ
    と記録紙との間隔の許容範囲内に規制されるように設定
    したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記反射型フォトセンサが、給紙ローラの
    手前近傍に配置され、前記給紙ローラに記録紙が到達す
    るタイミングを検知し、前記タイミングで前記反射型フ
    ォトセンサを用いた記録紙の判別を行わせることを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記反射型フォトセンサに対向する搬送ガ
    イド板に貫通孔を穿設し、記録紙を透過した光が前記貫
    通孔を通過して進むよう構成したことを特徴とする請求
    項1又は2のいずれかに記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】静電潜像形成部に形成されたトナー像を記
    録紙に転写するための転写極と、記録紙上に転写された
    トナー像を定着させる定着器とを備えた画像形成装置に
    おいて、 前記記録紙の種別が普通紙とOHP紙とのいずれである
    かを判別する記録紙判別手段を備え、OHP紙であるこ
    とが判別されたときに、普通紙であるときに比して、前
    記転写極における転写電流を高く設定すると共に、前記
    定着器における線速度を遅くすることを特徴とする画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】記録紙を直線的に排紙するモードと、記録
    紙を反転動作させて排紙するモードと、を備えた画像形
    成装置において、 前記記録紙の種別が普通紙とOHP紙とのいずれである
    かを判別する記録紙判別手段を備え、OHP紙であるこ
    とが判別されたときに、前記2つの排紙モードのうち記
    録紙を直線的に排紙するモードを優先的に選択すること
    を特徴とする画像形成装置。
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