JPH0615662A - 繊維質成形品の湿式製造法 - Google Patents

繊維質成形品の湿式製造法

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JPH0615662A
JPH0615662A JP4196493A JP19649392A JPH0615662A JP H0615662 A JPH0615662 A JP H0615662A JP 4196493 A JP4196493 A JP 4196493A JP 19649392 A JP19649392 A JP 19649392A JP H0615662 A JPH0615662 A JP H0615662A
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JP
Japan
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mixture
fibers
binder liquid
molding surface
lower mold
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JP4196493A
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English (en)
Inventor
Shinji Hirata
慎治 平田
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Araco Co Ltd
Toyota Tsusho Corp
Original Assignee
Araco Co Ltd
Toyota Tsusho Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バインダを含浸させた繊維を下型成形面に配
置し易くて手間が要らず、複雑形状の成形品に対しても
良好に成形ができ、かつ成形品における層間剥離や、方
向により強度の強弱が生じない繊維質成形品を、原綿か
ら製造することができる繊維質成形品の湿式製造法を提
供すること。 【構成】 成形面に細径の多数の通水孔を有する成形用
の下型と、該下型に型合わせする上型とを用いて繊維質
成形品を得る方法である。解繊した繊維とバインダ液と
の混合物を、下型の成形面に移し、成形面に所定量の混
合物を供給した後、該混合物上に上型を重ねて圧締し、
バインダ液の余剰分を下型成形面の通水孔より排出し、
次いで、圧締状態の下型及び上型を加熱して残存したバ
インダ硬化させることで繊維を接着成形させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は繊維質成形品の湿式製
造法に関し、詳しくは、たとえば自動車用座席のクッシ
ョン体などの繊維質成形品を湿式方式にて得る方法に係
わるものである。
【0002】
【従来の技術】最近、自動車用座席のクッション体は弾
性繊維の成形品が用いられている。弾性繊維は、たとえ
ばポリエステル繊維が主体とされ、この梱包された原綿
より図7〜図9の各工程にてクッション体(図6の形状
参照)が製造される。すなわち、図7に示すように、ポ
リエステル繊維の原綿41は、まず解繊機42にて繊維
41Aをほぐし、カード機43にて繊維41Aを揃えて
一定厚さのウエブ44にされる。次いでウエブ44は搬
送ベルト45にて送られた後、積層手段46により複数
層に積層され、しかる後、これを加熱圧締手段47によ
り低圧圧締しながら加熱して厚さ70〜80mm程度の層
状にし、巻取って原反48とされる。
【0003】この原反48は図8に示すようにクッショ
ン体を形成するための所定寸法に裁断して各裁断片49
とした後、バインダ槽50のバインダ液51に浸漬(デ
ィッピング)して各裁断片49にバインダ液51を含浸
させる。次いで各裁断片49をバインダ槽50より取出
し、バインダ液51を含む各裁断片49は、図10に示
すように、所定の厚さ、密度、硬さになるように下型5
2の成形面53に積層状にセットする。なお、成形面5
3には細径の蒸気孔(図示せず)が多数設けられてい
る。上型54を圧締し、蒸気加熱等によってバインダ液
51を硬化させることにより(図示しない)クッション
体を成形している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のクッション体等、繊維質成形品の製造法は、原
反を裁断した各裁断片を下型に配置し、上型を圧締して
成形するため、複雑形状の成形には向かないこと、成形
品の厚層部は裁断片の積層枚数が多くなり、下型成形面
への裁断片の配置に手間を要すること、及び、成形品が
積層構成よりなるため、成形品の横方法(裁断片の繊維
配向方向)の強度は強いが、成形品の厚さ方向の強度は
弱く、層間剥離しやすいこと、の問題があった。また、
従来の製造法は、ウエブの層体よりなる原反をつくり、
原反の各裁断片を下型の成形面に積層状に配置するた
め、製造工程数が多くて、工程数の省力化が望まれてい
る。
【0005】そこで、本発明の課題は、前記した従来の
クッション体の製造法における不都合な各問題点を解消
し、かつ工程省力化の要望に応えようとしたものであっ
て、バインダを含浸させた繊維を下型成形面に配置し易
くて手間が要らず、複雑形状の成形品に対しても良好に
成形ができ、かつ成形品における層間剥離や、方向によ
り強度の強弱が生じない繊維質成形品を、原綿から製造
することができる繊維質成形品の湿式製造法を提供する
ことにある。また、本発明の他の課題は、前記した従来
の製造法よりも、工程の省略化ができる繊維質成形品の
湿式製造法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を達成する
ために、本発明は成形面に細径の通水孔を有する成形用
の下型と、該下型に圧締する上型とを用いて繊維質成形
品を得る方法であって、解繊した繊維とバインダ液との
混合物を、前記下型の成形面に供給し、該成形面に所定
量の混合物を供給した後、該混合物上に上型を重ねて圧
締し、バインダ液の余剰分を下型成形面の通水孔より排
出し、次いで、圧締状態の下型及び上型を加熱して残存
したバインダを硬化させることで繊維を接着成形させる
ことを特徴とする。
【0007】
【作用】繊維は解繊した繊維とバインダ液との混合物の
形態で下型成形面に供給される。下型と上型との圧締工
程において、混合物の余剰のバインダ液は下型の通水孔
より排出され、キャビティには残存するバインダ液を含
む繊維が満たされる。加熱工程においてはキャビティ内
の残存するバインダ液が熱硬化することで繊維の接着が
なされ、キャビティの形状の繊維質成形体が成形され
る。
【0008】
【実施例】次に、本発明の一実施例を、図1〜図6を参
照して説明する。本例は繊維質成形品として自動車用座
席のクッション体を製造する場合である。クッション体
の製造においては、図3、図5などに示す成形用の下型
1と上型5が用いられる。前記下型1は成形面2に細径
の多数の通水孔3を有する構造よりなる。なお、2Aは
クッション体に意匠溝を形成するための凸起部である。
前記上型5は下型1の成形面2に対応する成形面6を有
している。この下型1と上型5を圧締した際は、両成形
面2,6によってクッション体を得るための所定のキャ
ビティが形成されるようになっている。
【0009】しかして、図2に示す梱包されたポリエス
テルスティプル(弾性繊維)よりなる原綿11は梱包を
解いた後、図1に示す各工程装置13にて処理される。
すなわち図1の工程装置13は、解繊機14とバインダ
槽20と成形用の下型1とを主体とし、かつ解繊機14
とバインダ槽20とを接続する気流導管24、及びバイ
ンダ槽20から下型1の成形面2近傍に導かれた液流導
管26を備えている。
【0010】前記解繊機14は解繊ローラ16及び案内
ローラ17が内装され投入口15より供給した原綿11
が解絡、解繊された繊維11Aとなって出口部18へ送
られるようになっている。前記バインダ槽20は加熱に
より接着作用をなす、たとえばウレタン系のバインダ液
21が貯留され、該バインダ液21は攪拌機22によっ
て攪拌可能にされ、かつ槽内に落下した繊維11Aが凝
集することなく均一に分散される構造にされている。気
流導管24は吸引ブロアBが介装され解繊機14出口部
18の(解繊)繊維11Aを吸引してバインダ槽20の
バインダ液21上に落下させる。なお、落下した繊維1
1Aは攪拌機22の攪拌によってバインダ液21との混
合物23とされる。前記液流動管26は液送ポンプP1
が介装され、バインダ槽20における繊維11Aとバイ
ンダ液21との混合物23を吸い上げて下型1成形面2
に供給可能にされている。下型1は図示しない支持部材
にて受け皿28上に支持されていて、受け皿28にバイ
ンダ液21が貯留された際は、還流導管29の液送ポン
プP2が作動されてバインダ液21をバインダ槽20へ
還流させるようになっている。
【0011】しかして、解繊機14の投入口15に投入
された原綿11は解繊ローラ16にて解繊された繊維1
1Aとされ出口部18より気流導管24内へ吸引され、
バインダ槽20のバインダ液21へ落下される。落下さ
れた繊維11Aは攪拌機22によりバインダ液21中に
均一に攪拌されて高粘度の混合物23とされ、該混合物
23は液流動管26により吸上げられて下型1の成形面
2上に所定量が供給される。成形面2に供給された混合
物23のバインダ液21は繊維11Aから分離して成形
面2の通水孔3より受け皿28上に落下し、成形面2は
繊維11Aが主体となる。
【0012】次いで、図3に示すように、下型1上には
上型5を重ねてプレス手段8にて所定の圧縮量に圧締す
る。圧締によってバインダ液21が絞り出され、繊維1
1Aに付着したバインダ液21以外の余分なバインダ液
21は除去される。なお、両型によるキャビティに充填
された繊維11Aはランダムに配向された状態にある。
キャビティの繊維11A密度は混合物23の下型1成形
面2の供給量により調節することができる。一方、受け
皿28に貯留したバインダ液21は還流導管29を介し
てバインダ槽20に還流され再使用される。
【0013】圧締状態の下型1と上型5は図示しない緊
締具にて緊締保持した後、プレス手段8より外し、緊締
具とともに図4に示す加熱炉10に入れ、加熱してバイ
ンダ液21を硬化させる。しかる後、緊締状態の下型1
と上型5を加熱炉10より取出し、適宜手段にて冷却
し、緊締具を外し、図5に示すように脱型して、成形品
すなわちクッション体31を得る(図5及び図6のクッ
ション体31参照)。
【0014】クッション体31は意匠溝32の形状も鮮
明に形出されていて出来ばえは良好であった。また、こ
のクッション体31の左右方向、前後方向及び厚さ方向
に各々引張って強度テストをしたところ、各方向がほぼ
均等な値であり強度の方向性はとくに認められなかっ
た。またこのクッション体31は各部位をテスト棒にて
押えて反撥弾性を調べたが、いずれの部位もほとんど同
じ値であった。
【0015】本例実施例は弾性繊維にてクッション体を
得る場合にて説明したが、本発明はこれに限定するのも
のではなく、弾性を有しない繊維にて各種の繊維成形品
を製造する場合にも適用することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明は、解繊した繊維とバインダ液と
の混合物を下型成形面に供給するので、繊維の供給がし
易くて手間が要らず、また、成形面形状になじみ易いこ
とより、複雑形状の成形品に対しても良好に成形するこ
とができる。また、本発明は解繊した繊維とバインダ液
との混合物にて成形するため、従来の裁断片を重ねて接
着成形する場合とは異なり、成形品における層間剥離あ
るいは強度の強弱の方向性がなく、均一強度の成形品を
得ることができる。また、本発明は、繊維とバインダ液
との混合物を下型成形面に供給して成形するので、前記
した従来とは異なり、ウエブの原反をつくり、これを裁
断する手間が要らず、製造工程を省略できて都合がよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】繊維とバインダ液との混合物を下型成形面に供
給する混合物供給工程図。
【図2】梱包状態の原綿の正面図。
【図3】下型と上型の圧締工程図。
【図4】圧締した下型及び上型の加熱工程図。
【図5】成形品の脱型工程図。
【図6】本例成形品の斜視図。
【図7】繊維よりウエブの原反を得る従来工程図。
【図8】原反より裁断片を得る従来工程図。
【図9】裁断片をバインダ槽に浸す従来工程図。
【図10】バインダ液を含浸させた裁断片を下型成形面
に配置する従来工程図。
【符号の説明】
1 下型 2,6 成形面 3 通水孔 5 上型 11 原綿 11A 繊維 14 解繊機 20 バインダ槽 21 バインダ液 23 混合物 24 気流導管 26 液流導管 31 クッション体
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:06 B29L 31:58 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形面に細径の通水孔を有する成形用の
    下型と、該下型に圧締する上型とを用いて繊維質成形品
    を得る方法であって、 解繊した繊維とバインダ液との混合物を、前記下型の成
    形面に供給し、該成形面に所定量の混合物を供給した
    後、該混合物上に上型を重ねて圧締し、バインダ液の余
    剰分を下型成形面の通水孔より排出し、次いで、圧締状
    態の下型及び上型を加熱して残存したバインダを硬化さ
    せることで繊維を接着成形させることを特徴とした繊維
    質成形品の混式製造法。
JP4196493A 1992-06-29 1992-06-29 繊維質成形品の湿式製造法 Pending JPH0615662A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002068743A3 (en) * 2001-02-26 2002-12-05 Ahlstrom Glassfibre Oy Method and apparatus for foam casting using three-dimensional molds

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