JPH0615660U - テニスラケット - Google Patents

テニスラケット

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Publication number
JPH0615660U
JPH0615660U JP064957U JP6495792U JPH0615660U JP H0615660 U JPH0615660 U JP H0615660U JP 064957 U JP064957 U JP 064957U JP 6495792 U JP6495792 U JP 6495792U JP H0615660 U JPH0615660 U JP H0615660U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
racket
ball
tennis racket
ball striking
Prior art date
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Pending
Application number
JP064957U
Other languages
English (en)
Inventor
武夫 双田
Original Assignee
萬世工業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 萬世工業株式会社 filed Critical 萬世工業株式会社
Priority to JP064957U priority Critical patent/JPH0615660U/ja
Publication of JPH0615660U publication Critical patent/JPH0615660U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボールに縦方向の回転を与えるスイング、特
にトップスピン打法に有効なテニスラケットを提供す
る。 【構成】 打球面を形成するフレーム、スロート及びシ
ャフトを連続して繊維強化プラスチックにて成形してな
るテニスラケットにおいて、当該ラケットの先端と前記
打球面の中心を結ぶ中心線に対して相対向するフレーム
の一方を他方より厚く形成したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、テニスラケットに係り、当該ラケットの打球面を形成するフレーム においてその相対向する部分の厚みが異なる、特にトップスピン打法に有効なテ ニスラケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トップスピンは、フォアハンドおよびバックハンドのいずれのスイングの場合 においても、ラケットを下方より上方へ振り上げて打球に縦方向の回転を与える 打法である。ボールに対してこの縦方向の回転を与える有効な方法として、細い ストリングを張設する方法が提案されている。細いストリングを使用することに よって、打球時にボールをしっかりとらえることが可能となり、その分だけ大き な回転力をボールに与えることができるとされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、ボールに縦方向の回転を与えるには、前述のようにストリングでボー ルをしっかりとらえると同時に、ボールがラケットに当った時に生ずるラケット の縦軸を中心とする逆回転力を可能な限り小さくしてできるだけラケットを安定 させ、プレーヤーが意図する下方から上方へのスムーズなカットスイングを実現 することが重要である。このスムーズなスイングは、ラケットの重量をアップし てスイング時の慣性モーメントを大きくする方法が考えらる。しかしながら、ス ピードテニス時代にあって、一般に軽いラケットが好まれており、ラケットの重 量アップは好ましくない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、打球面を形成するフレーム、スロート及びシャフトを連続して繊維 強化プラスチックにて成形してなるテニスラケットにおいて、当該ラケットの先 端と前記打球面の中心を結ぶ中心線に対して相対向するフレームの一方を他方よ り厚く形成したことを特徴とする。
【0005】
【実施例】
以下本考案の実施例を、図1乃至図5を参照して説明する。図示したテニスラ ケット1は、繊維強化プラスチックを使用して、フレーム1a、スロート1b及 びシャフト1cの各部を連続して成形してなり、前記シャフト1cの端末部に接 着剤にてグリップ2を固定し、前記フレーム1aにストリング3を張設している 。
【0006】 前記フレーム1aは、ヨーク部を含めて略同一の幅を有し、外周部に溝1dが 形成されている。当該溝1dの底部には、前記ストリング3を挿通するための複 数の通孔(図示せず)が穿設され、そして、ストリング3は前記溝1dに配した 公知のグロメット帯4を介して張設され、縦ストリング3aと横ストリング3b によって打球面が形成されている。
【0007】 このフレーム1aは、図1における右側部と左側部とではその厚み(フレーム 1aの打球方向における一方の端部から他方の端部までの距離)が異なり、図3 に示す如く、その右側部から左側部に向かって漸次増加し、そして図2に示す如 く、左側部の中央(ラケットを垂直に保持したとき打球面の中心から延びる水平 線がフレーム1aと交わる部分)でその厚みが最大となっている。そして、フレ ーム1aの右側部の重量より左側部の重量が大きく、中でも、上記左側部中央を 最も重く形成している。
【0008】 本実施例ではフレーム1aの左側部中央を最も厚く(重く)形成しているが、 これに限定されることなく、当該中央の近傍を厚く形成してもよい。特に、スイ ング時においてラケットが常にコート表面に対して水平に保持されるとは限らな い。一般にラケットはコート表面に対して30度程度傾いた状態でスイングされ ることが多い。従って、前記左側部中央からラケット先端方向へ30度(打球面 の中心を基準とする)の範囲でフレーム1aを厚く形成することが望ましい。
【0009】 前記フレーム1aの厚みに対応して、その外周部に設けた溝1d及び当該溝1 dに配した前記グロメット帯4それぞれの幅も漸次増加または減少している。
【0010】 また、前記ストリング3を挿通するためフレーム1aに穿設された通孔は、フ レーム1aの前記右側部と左側部とではその配列が異なる。厚みが相対的に小さ い右側部においては、前記縦ストリング3a用の通孔及び横ストリング3b用の 通孔がともにフレーム1aの周長方向に直線的に一列に穿設されているのに対し て、相対的に厚い左側部においては、縦ストリング3a用の通孔は一列に、そし て横ストリング3b用の通孔は溝1dの両端部に沿って”く字”状に蛇行するか たちで二列に設けられている。従って、前記グロメット帯4のグロメット孔4a も前記通孔の配列に対応し、図2及び図3に示すごとく形成されている。このよ うに横ストリング3b用の通孔及びグロメット孔4aを”く字”状に配列し、前 記横ストリング3bの張設末端部を波状にすることによって、打球時におけるス トリング3の共振を減ずることができる。
【0011】 さらに、本実施例においては打球面の中心に縦ストリング3aを配し、この縦 ストリング3aより左右の両側部分に張設される縦ストリング3aそれぞれの間 隙が外側に位置するに従って徐々に大きくなるように張設されている。しかも、 中央の縦ストリング3aを境に、その左側部分と右側部分とでは縦ストリング3 a間の距離が異なる。そのため、左側部分の網目は密に、右側部分では粗くなっ ている。そして、打球面全体として、その中心部分は密に、外周部分は相対的に 粗く張設されている。
【0012】 このように縦ストリング3aの張設間隙を変えることによって、図5に示す如 く、包み込むようにボールをしっかりとらえることができ、そして、フレーム1 aの下側(スイング時コート表面に面する側)の重量が大きいために、打球時の ラケットの安定度が増し、確実にトップスピンの回転力をボールに与えることが できる。
【0013】 また、フレーム1aの左右両側部間の厚さが異なるために、従来ラケットのよ うに均一の網目にストリング3を張設すると、その張力によってフレーム1aが 変形する恐れがある。この変形を防ぐため、左右両側部分の縦ストリング間の距 離を変えている。
【0014】 本考案のラケットでは、フレーム1aの右側部と左側部とでは厚みが異なり、 フレーム1aに張設されたストリング3aの網目の密度も左右非対称である。そ して、ボールにトップスピンを掛けるには、フレーム1aの左側部を下側(コー ト表面側)に保持しつつカットスイングをする。従って、スイング時にフレーム 1aの左右両側部のどちらが下側に位置しているかをグリップ2を把持すること で直ちに識別できるように、グリップ2を特殊な形状に形成している。
【0015】 グリップ2はグリップ枠体2a及びグリップレザー2bからなり、前記グリッ プ枠体2aをシャフト1cの端末部に固着して形成される。このグリップ2は、 図4に示す如く、その横断面形状が比較的大きな2面とその間の鋭角を含む7角 形を呈し、左右非対称である。そして、前記鋭角部分と前記フレーム1aの右側 部が一直線上にあり、従って、親指と人差し指の間に前記鋭角部分が位置するよ うに握ることで、スイング時、最も厚い部分を有するフレームの左側部が下側に 位置することになり、グリップの握りを変える度にその都度目で確認をする必要 がない。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、打球面を形成するフレームの一側部を厚く、そ して対向する他側部を薄く形成しており、相対的に厚い側部を下側にしてスイン グすることにより、ラケットの打球時の安定度が増し、特にトップスピン打法に 有効である。また、打球面は、相対的に厚いフレーム部分に張設されたストリン グの網目を密に、そして薄いフレーム部分に張設された網目を粗くしたために、 打球時にボールをしっかりとらえ、トップスピン打法に有効である。トップスピ ンと逆方向の回転をボールに与えるスライスのときには、逆にフレームの相対的 に厚い方を上にしてスイングすることで同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるテニスラケットの正面図である。
【図2】第1図に示したテニスラケットの左側面図であ
る。
【図3】第1図に示したテニスラケットの上面図であ
る。
【図4】第1図のA−A線における拡大横断面図であ
る。
【図5】本考案によるテニスラケットの打球時における
ボールとストリングの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 テニスラケット 1a フレーム 1b スロート 1c シャフト 2 グリップ 2a グリップ枠体 2b グリップレザー 3 ストリング 3a 縦ストリング 3b 横ストリング 4 グロメット帯 4a ストリング孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打球面を形成するフレーム、スロート及
    びシャフトを連続して繊維強化プラスチックにて成形し
    てなるテニスラケットにおいて、当該ラケットの先端と
    前記打球面の中心を結ぶ中心線に対して相対向するフレ
    ームの一方を他方より厚く形成したことを特徴とするテ
    ニスラケット。
JP064957U 1992-08-03 1992-08-03 テニスラケット Pending JPH0615660U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP064957U JPH0615660U (ja) 1992-08-03 1992-08-03 テニスラケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP064957U JPH0615660U (ja) 1992-08-03 1992-08-03 テニスラケット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0615660U true JPH0615660U (ja) 1994-03-01

Family

ID=13273041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP064957U Pending JPH0615660U (ja) 1992-08-03 1992-08-03 テニスラケット

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JP (1) JPH0615660U (ja)

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