JPH06156460A - 自動開袋機 - Google Patents

自動開袋機

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Publication number
JPH06156460A
JPH06156460A JP31898492A JP31898492A JPH06156460A JP H06156460 A JPH06156460 A JP H06156460A JP 31898492 A JP31898492 A JP 31898492A JP 31898492 A JP31898492 A JP 31898492A JP H06156460 A JPH06156460 A JP H06156460A
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JP
Japan
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push
bag
plates
plate
needle
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Pending
Application number
JP31898492A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimasa Nakai
敏雅 中井
Takayuki Yamaguchi
隆行 山口
Noriaki Hase
典昭 長谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP31898492A priority Critical patent/JPH06156460A/ja
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  • Control And Other Processes For Unpacking Of Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 押上げ棒13の上昇によってV字状に傾動さ
れる押上げ板4・4の下面に、第1針状体18を備えた
回動板16を取付け、上記押上げ棒13の上昇動作の初
期に回動板16を回動させて、第1針状体18を押上げ
板4・4の上方に突出させ、これらを、押上げ板4・4
上に載置された袋体5の両端部側にそれぞれ突き刺して
固定する。 【効果】 傾斜角を大きくしても袋体5の両端部側が押
上げ板4に沿ってずり落ちることがなく、従来装置では
排出し難かった内容物も、切断開口に閉塞を生じさせる
ことなく、速やかに排出できる。また、第1針状体18
の押動が、押上げ板4を傾動させるための押上げ棒13
で行われ、このための専用の駆動手段を別に設ける必要
がないので、全体の構成をより簡素なものとすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉粒体を充填した袋体
を自動的に開袋して内容物を取り出すための自動開袋機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉粒体を袋体から取り出す作業は多大な
労力を必要とし、粉塵や臭気の発生等によって作業環境
も問題になることが多い。このような開袋作業を自動化
するために、例えば特公昭51−4157号公報には、
円形カッターを設けた傾斜面に沿って袋体を移動させ
て、袋体の下面に平行な一対の切断線を形成し、その
後、袋体の切断線間を上方に変形させるようにガイド板
上を移動させることによって、各切断線の開口を拡大さ
せて内容物を排出する自動開袋機が記載されている。
【0003】しかしながら、上記装置においては、袋体
の回転カッターによる切断と、切断開口を拡大させて内
容物を排出する部位とが異なる箇所で行われるものであ
るために装置が大型となり、この結果、広い設置スペー
スが必要になると共に、構成が複雑になる。
【0004】そこで、本願発明者等は、より簡単な構造
でコンパクトに構成し得る自動開袋機を先に提案した
(特願平4−101388号参照)。その装置は、図8
に示すように、自動開袋機の本体51内に、一対の押上
げ板52・52を、図中二点鎖線で示す水平位置から、
実線で示すV字状の傾斜位置へと傾動可能に設けると共
に、各押上げ板52・52の下側に、上記のような傾動
動作を生じさせるための押上げ棒53・53と、押上げ
板52・52間で、上下動する切開刃54を設けて構成
されている。
【0005】上記装置では、水平状態の押上げ板52・
52上に、これらを跨がるように袋体55を載置し、上
記の傾動動作を生じさせて、例えば傾斜角が30°〜4
5°程度のV字状に袋体55を変形する。この状態で
は、袋体55内の内容物は袋体55の中央下部側に集ま
って、この部位はたるみのない膨らみ状態となり、この
部位に下側から切開刃54を押し付けることで、上記の
部位が確実に切断される。こうして切断開口が形成され
た後には、内容物が自重によりV字状の袋に沿って移動
し、上記切断開口を通して下方に排出される。この場
合、押上げ棒53・53と切開刃54とに上下方向の動
作を生じさせるだけの構成で、袋体55の切開と内容物
の排出とを行わせることが可能であるので、全体の構造
が簡単となり、よりコンパクトに構成することができ
る。
【0006】なお、上記装置では、切開刃54の両側
に、押上げ棒53・53と共に一体的に上下動する針状
体56・56がさらに設けられている。この針状体56
・56が、袋体55のV字変形時から内容物の排出完了
まで、切開部位の両側にそれぞれ下側から突き刺さって
これらの部位を保持することにより、袋体55は、V字
変形時に下部中央が不要に垂れ下がるような変形が防止
され、下側に向かって膨らんだ状態で保持されるので、
切開刃54による切開がより確実に行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の自動開袋機においては、袋体55の内容物の種類に
よっては、切断開口を通しての排出が速やかには生じ
ず、このため、充分な開袋処理効率が得られないという
問題を生じている。例えば、内容物が、袋体55内で固
結し易い粉末ラジオライトや、逆に粉末の嵩比重が小さ
くてふわふわした性状を有する粉末活性炭等は、粉粒体
同志間のすべりが悪く、このため、前記のようにV字状
に変形させて傾斜面に沿う自重による落下が速やかには
生じず、この結果、内容物の排出に要する時間が長くな
ってしまう。したがって、このような内容物の場合に排
出時間を速めるためには、傾斜角を従来の30°〜45
°から、例えば60°〜70°に大きくすることが必要
となるが、この場合には、V字状に変形された袋体55
における上方の両端部側では、切開後にその部位の内容
物が下方へと移動する前に、袋ごと押上げ板52に沿っ
て下方へとずり落ちることとなり、この結果、中央下面
の切断開口が塞がれて、排出にさらに時間を要するもの
となってしまう。
【0008】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みな
されたものであって、その目的は、袋体をV字状に押し
曲げるときの傾斜角を大きくする場合でも、内容物の排
出を確実に行わせることが可能であると共に、さらに、
そのための構成をより簡素なものとなし得る自動開袋機
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載の自動開袋機は、自動開袋
機本体内に、上下動される切開刃と、この切開刃の両側
で各々傾動可能な一対の押上げ板と、これら一対の押し
上げ板を略水平に並ぶ水平位置から略V字状の傾斜位置
へと傾動させるためにこれら一対の押し上げ板を下側か
ら押上げる押上げ手段と、各押上げ板の傾動動作中、押
上げ板上に載置された袋体の両端部側における袋面を下
側から突き刺してこの部位を押上げ板上に固定する針状
体とが設けられていることを特徴とするものである。
【0010】請求項2記載の自動開袋機は、上記請求項
1記載の自動開袋機において、上記押上げ手段の押上げ
動作の開始初期に押上げ板の下側の退避位置からその上
方の係止位置へと押上げられた後、この係止位置が上記
押上げ板の傾動動作中保持されるべく、上記押上げ手段
により押動される可動板が押上げ板と押上げ手段との間
に設けられ、上記針状体は、この可動板における押上げ
板上に載置された袋体の両端部側に各々対応する位置
に、係止位置において上端が押上げ板の上面より上方に
突出する一方、退避位置において上端が押上げ板の上面
から下方に没入する形状で設けられていることを特徴と
するものである。
【0011】
【作用】上記請求項1記載の自動開袋機においては、押
し上げ板が略V字状に傾動されることにより、袋体がV
字状に変形され、その後、切開刃を上昇させることによ
って、袋体の中央側下面に形成される切断開口を通して
内容物が排出される間、袋体の両端側が針状体で固定さ
れているので、V字状の傾斜角を大きくしても袋が押上
げ板に沿ってずり落ちることがなく、したがって、前記
した従来の装置では排出し難かった内容物も、切断開口
に閉塞を生じさせることなく、速やかに排出することが
でき、開袋処理効率が向上する。
【0012】請求項2記載の自動開袋機においては、押
上げ手段の押上げ動作が開始されることによって退避位
置から係止位置へと押動され、さらに、押上げ板の傾動
動作中、係止位置に保持される可動板に針状体が設けら
れており、したがって、針状体は、押上げ板の傾動動作
中もこれら押上げ板に対する相対変位を生じない。つま
り、袋体の両端部側は、押上げ板における傾動に伴って
上昇移動と共に水平方向にも大きく移動するが、このよ
うな袋体の両端部箇所を固定している針状体には、上記
のように押上げ板に対して相対変位を生じないことによ
って、袋体への針状体の突き刺し位置は変化せず、した
がって、突き刺し穴の拡大を生じることなく、確実な固
定状態が維持される。この結果、上記した内容物の排出
が安定して行われることなり、これによって開袋処理効
率がさらに向上する。しかも、上記のように可動板の退
避位置から係止位置への移動およびこの係止位置での保
持が、押上げ板を傾動させる押上げ手段で行われるよう
になっているので、可動板を押動するためだけの専用の
駆動手段を別に設ける必要はなく、これによって、全体
の構成をより簡素なものとすることができる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例について、図1ないし図7
を参照して説明すれば、以下の通りである。図2に示す
ように、本実施例における自動開袋機本体(以下、本体
と略記する1内には、その中央上部側に、この本体1の
天板面から垂下する中央押さえ部材2が設けられてい
る。この中央押さえ部材2に下側で対向する位置には、
上方に切り刃を向けた切開刃3が配設されている。ま
た、切開刃3のやや上方位置には、この切開刃3を左右
に挟んで、一対の押上げ板4・4が、各々の上面を互い
に面一状にして水平に配設されている。
【0014】これら押上げ板4・4は、本体1の幅方向
Aにおける中央側の各端部(以下、内方端という)が、
所定の間隔を置いて相互に突き合うように設けられてい
る。後述するように、粉粒体が充填された袋体5は、同
図において、紙面手前側から奥側に向かう方向(以下、
袋挿入方向Bという)に本体1内に挿入されて、押上げ
板4・4でこれらを跨がる位置に載置される。
【0015】押上げ板4・4の下面には、それぞれリブ
4aが井桁状に設けられている。上記袋挿入方向Bに沿
う両側端部のリブ4aには、各内方端側に回転ローラ6
・6が取付けられており、これら回転ローラ6・6は、
図3に示すように、本体1のフレーム1aに沿って水平
方向に設けた案内レール部7に嵌入されており、これに
よって、押上げ板4・4の内方端側が、幅方向Aに移動
し得るように構成されている。また、図4に示すよう
に、両回転ローラ6・6間には引張ばね8が張架される
と共に、案内レール部7内にストッパブロック9が設け
られている。このストッパブロック9に、両回転ローラ
6・6がそれぞれ両側から当接する位置で保持されるこ
とによって、各押上げ板4・4は、前記のように、各内
方端間に所定の間隔を置いて保持されている。このと
き、図2に示すように、押上げ板4・4における幅方向
Aの各外方端は、本体1の水平支持枠1bに上方から当
接して、前述した水平状態で保持されるようになってい
る。
【0016】一方、本体1における幅方向Aの両側部
に、一対の押上げ用シリンダ11・11がシリンダロッ
ドを上方に向けて取付けられている。また、押上げ板4
・4の下側には、本体1を幅方向Aに貫通する昇降フレ
ーム12が設けられており、この昇降フレーム12の両
端部が、上記押上げ用シリンダ11・11のシリンダロ
ッドの各先端部にそれぞれ連結されている。そして、こ
の昇降フレーム12における前記押上げ板4・4の下側
で、各押上げ板4・4毎の幅方向Aの中央よりもやや外
側の位置に、各々上方に延びる押上げ棒(押上げ手段)
13…が取付けられている。これら押上げ用シリンダ1
1・11を作動して、押上げ棒13…を上昇させること
により、各押上げ板4・4は、前記の回転ローラ6・6
の部位を回転中心として、各外方端側が上昇するような
回動動作を生じる。これにより、押し上げ棒13…が上
昇するにつれて、二枚の押し上げ板7・7は略V字形に
傾斜して押上げられる。
【0017】押上げ板4・4の下面には、上記のように
上昇される押上げ棒13…が当接する部位に、袋体端部
係止機構15が設けられている。この袋体端部係止機構
15は、図5に示すように、押上げ棒13の上方で、押
上げ板4の下面に沿うように配設された回動板(可動
板)16を設けて構成され、この回動板16は、内方端
側が押上げ板4・4の下面に蝶番17によって回動自在
に軸着される一方、外方端側の上面に、第1の針状体1
8が上方に向けて立設されている。
【0018】また、回動板16の外方端側には、L形材
から成る回動範囲規制板19が押上げ板4のリブ4aに
固定されている。この回動範囲規制板19は、押上げ板
4の下面から所定の距離だけ下方に離間して位置する水
平面部19aを備え、回動板16の回動動作範囲におけ
る下限位置は、外方端が上記水平面部19aに上方から
当接した位置で与えらえる(以下、この位置を退避位置
という)。
【0019】押上げ板4には、前記第1針状体18に対
応する位置に貫通穴21が形成されており、第1針状体
18の高さは、上記の退避位置において、その先端が貫
通穴21内に位置して、押上げ板4の上面を越えないよ
うに設定されている。
【0020】そして、前述したように、押上げ棒13を
上昇させる場合には、この押上げ棒13の上端部は、ま
ず、上記のように退避位置に位置する回動板16に下側
から当接し、この回動板16を押上げる。これにより、
回動板16は、内方端側の軸着点を回動中心として、外
方端側が上昇する方向に回動し、これに伴って、第1針
状体18は上記貫通穴21を通して押上げ板4の上面よ
りも上方に突き出すこととなる。その後、回動板16
が、図中、二点鎖線で示すように、その全面にわたって
押上げ板4の下面に沿って密着した位置(以下、この位
置を係止位置という)まで回動すると、この回動板16
を介して、押上げ棒13からの押上げ力が押上げ板4に
作用し、この時点から、前述した押上げ板4の回動動作
が生じることとなる。
【0021】なお、押上げ棒13を上記から下降させる
ことによって回動板16に作用する押上げ力が解除され
ると、この回動板16は、自重によって、外方端側が下
方に向かう方向に回動し、前記退避位置に復帰する。さ
らに、この復帰動作がより確実に行われるように、回動
板16における外方端側の下面に、回動範囲規制板19
の水平面部19aに形成されている貫通穴22を貫通し
て下方向に延びるばね取付けピン23が立設され、この
ばね取付けピン23には、その下端側に、コイルばねよ
り成る復帰ばね24が巻装されている。
【0022】前述のように押上げ棒13の上昇に伴って
回動板16が退避位置から係止位置へと回動する途中
で、上記の復帰ばね24は、その上端部が水平面部19
aの下面に当接する。以降の回動板16の回動動作で、
上記の復帰ばね24は、固定されている下端部と、上記
水平面部19aの下面との間の距離の変化に応じて圧縮
される。押上げ棒13が下降するときの回動板16の復
帰動作は、上記のように圧縮された復帰ばね24のばね
力によって強制的に開始され、その後、回動板16の復
帰方向の回動に伴って復帰ばね24が自然長に戻った後
には、回動板16は、前記のように自重によって退避位
置までの回動動作を生じる。
【0023】押上げ棒13…、およびこれら押上げ棒1
3…に対応させて設けられている袋体端部係止機構15
…は、図6に示すように、各押上げ板4・4毎に、袋挿
入方向Bに沿ってそれぞれ二組ずつ設けられている。さ
らに、各押上げ棒13…よりも内方端側には、押上げ棒
13…と平行に上方に延びる袋体中央側係止用の第2針
状体31…が、各押上げ板4・4毎に三本ずつ設けられ
ている。これら第2針状体31…は、図2に示すよう
に、下端側が、昇降フレーム12に連結されており、し
たがって、押上げ棒13…と一体的に上下動する。一
方、押上げ板4・4には、図6に示すように、上記各第
2針状体31…に各々対応する位置に、長穴形状の貫通
孔32…が形成されている。昇降フレーム12が上昇
し、押上げ板4・4に前記した回動動作が生じるとき、
貫通孔32…の形成部位は、前記回転ローラ6・6の回
動中心に近いことからその上昇移動量は小さく、したが
って、押上げ板4・4の回動動作の途中から、第2針状
体31…は、貫通孔32…を貫通して押上げ板4・4よ
りも上方に突き出すこととなる。
【0024】各押上げ板4・4の下面には、各中央部の
位置に、空気圧または電気駆動のバイブレーター33・
33がさらに取付けられている。
【0025】前記の切開刃3は、図7に示すように、上
端に複数の山形状の切り刃を備えている。一方、本体1
における袋挿入方向Bに沿う両側には、シリンダロッド
を上方に向けた切開刃昇降シリンダ34・34が設けら
れており、上記切開刃3の下端両側は、これら切開刃昇
降シリンダ34・34のシリンダロッド上端部に連結さ
れている。切開刃昇降シリンダ34・34を作動するこ
とによって、切開刃3は、その刃先側が押上げ板4・4
の下側から、これらの間を通して上昇する。
【0026】なお、図示してはいないが、同図における
本体1の左側には、袋載置台を備える袋挿入ユニット
が、また、本体1の右側には、空袋回収ユニットが連結
されている。袋挿入ユニットは、袋載置台上に置かれた
袋体5を、本体1内における押上げ板4・4上に跨がる
位置へと自動的に移載する機能を有しており、空袋回収
ユニットは、本体1内から排出される空袋を圧蜜しなが
ら順次重ねていく処理を行うものである。
【0027】次に、上記構成の自動開袋機の動作につい
て説明する。初期状態においては、本体1における押上
げ用シリンダ11・切開刃昇降シリンダ34はそれぞれ
下降位置に位置され、したがって、押上げ板4・4は水
平状態で保持されると共に、切開刃3および第1針状体
18・第2針状体31は押し上げ板4・4の上面よりも
下側に没入している。原料粉の充填された袋体5が袋挿
入ユニットの袋載置台上に載置され、図示しない操作盤
に設けられているスタートボタンが押されると、まず、
袋挿入ユニットの作動が開始され、載置台上の袋体5
が、本体1内へと移動されて、押上げ板4・4に跨がる
位置で、これらの上に移載される。
【0028】その後、本体1の押上げ用シリンダ11・
11の作動が開始され、これによって、昇降フレーム1
2と一体的に押し上げ棒13…および第2針状体31…
が上昇する。この上昇の過程で、まず、押し上げ棒13
…の上端は、それまで前記退避位置に位置していた各袋
体端部係止機構15…の回動板16…に下側から当接
し、これら回動板16…に前記係止位置へと向かう方向
への回動動作を生じさせる。この結果、各第1針状体1
8…が押上げ板4・4の上面よりも上方に突き出すこと
となり、これによって、各第1針状体18…は、押上げ
板4・4に密着している袋体5の下面における前記幅方
向Aにおける両端部側に各々下側から突き刺さる。これ
によって、この袋体5の端部側が各押上げ板4・4に固
定される。
【0029】次いで、押上げ棒13…がさらに上昇する
ことによって、回動板16…が押上げ板4・4の下面に
密着すると、その後は、この密着状態を保持して、押上
げ板4・4に、前記した内方端側の回転ローラ6・6の
位置を回動中心として、外方端側が持ち上がるような傾
斜動作が生じる。その途中で、第2針状体31…の各上
端が、押し上げ板4・4の貫通孔32…を下側から貫通
して、袋体5における中央側に下側から突き刺さり、こ
れによって、袋体5における中央側も、押し上げ板4・
4に固定される。このように、袋体5の外方端側と中央
側とを、第1・第2針状体18…、31…で押し上げ板
4・4に各々固定した状態で、押し上げ板4・4はその
傾斜が次第に大きくなっていく。
【0030】上記のような押し上げ板4・4の傾斜に伴
って、図1に示すように、袋体5は、その中央部上面側
が中央押さえ部材2により上方への移動が阻止されるこ
とによって、中央部を挟んで両側が、押し上げ板4・4
の傾斜角に応じて持ち上がり、V字状に変形する。
【0031】そして、押上げ棒13…が、その上限位置
まで達して停止されると、次いで、切開刃昇降シリンダ
34・34の作動が開始され、これにより、切開刃3が
上昇して、袋体5の下面中央部に当接し、さらに、切開
刃3が上昇することによって、袋体5の下面中央部が袋
幅方向に切り開かれる。なお、袋体5は、中央下部を幅
方向全体にわたって切断されると共に、さらに側部の領
域も、下面側から上面側に向かう中途位置までの範囲で
切断される。
【0032】このように、袋体5の中央下部が切開され
ることによって、袋体5内に充填されていた粉粒状の内
容物が、切り開かれた開口部から自重により落下し、本
体1の底部側に設けられているシュート35を通して本
体1外へと排出される。
【0033】上記のように袋体5を切開した後、内容物
の排出が完了すると、押上げ用シリンダ11・11およ
び切開刃昇降シリンダ34・34の作動方向が切換えら
れ、押し上げ棒13…・第2針状体31および切開刃3
が下降する。このとき、袋体端部係止機構15における
回動板16は、袋体5に突き刺さっている第1針状体1
8…に袋体5から挟着力が作用した状態となっている
が、前述したように、このときの復帰ばね24のばね力
によって、第1針状体18…は袋体5の下面から強制的
に引き抜かれる。こうして一旦引き抜かれると、袋体5
の突き抜き跡からは、先端テーパ状をなす尖鋭形状の第
1針状体18…には挟着力が作用しなくなることによっ
て、回動板16は、自重によって前記退避位置へと回動
する。
【0034】このような回動板16の復帰動作と共に、
押し上げ板4・4も、それぞれ傾斜位置から水平位置へ
と回動すると共に、第2針状体31…も押し上げ板4・
4よりも下側へと没入した位置へと下降する。
【0035】昇降フレーム12がその下端位置に復帰す
ると、前記操作盤における図示しない処理完了ランプが
点灯する。そして、新たな袋体5を前記袋挿入ユニット
の袋載置面上に載置して、再度スタートボタンを押すこ
とによって、新たな袋体5が本体1内に移載される。こ
の新たな袋体5の移載と同時に、押し上げ板4・4上に
おける内容物の排出された空袋が、図示しない空袋排出
板によって、本体1内から前記空袋処理ユニットへと押
し出される。新たな袋体5を本体1内に移載した後に
は、上述の動作が繰返されて開袋処理が連続的に行われ
る。
【0036】なお、押上げ板4・4の下面に取付けられ
ている前述のバイブレーター19・19を、切開刃3に
よる袋体5の切開後に作動して、内容物の排出時に押上
げ板4・4上の袋体5に震動を与えるようにすること
で、袋体5内の内容物は、より速やかに排出される。
【0037】以上の説明のように、本実施例において
は、押上げ板4・4をV字状に傾斜させることによっ
て、これら押上げ板4・4上の袋体5をV字状に押し曲
げ、そして、切開刃3を押し上げて、袋体5の中央下部
を袋幅方向に切開する。
【0038】このように、袋体5をV字状に変形し、こ
れにより、たるみやしわのない膨らみ状態となる袋体5
の中央下部位置に、切開刃3を押し当てることによっ
て、この部位の切開が確実に行われ、原料粉の排出不良
を防止することができる。このような構成の自動開袋機
は、全体的な機構が簡単でコンパクトであって、種々の
粉粒体を充填した袋体5から効率良く内容物を排出で
き、開袋作業を大幅に合理化することができる。
【0039】また、上記実施例においては、第2針状体
31が袋体5における切開部位の両側に下側から突き刺
さって固定するようになっている。これにより、袋体5
の中央部下面は、V字状への変形の過程で、たるみやし
わのない膨らみ状態がより確実に保持され、この結果、
この部位に切開刃3に押し当てることで切開が確実に行
われる。
【0040】一方、上記装置においては、さらに、第1
針状体18が袋体5の両端部側に各々突き刺さり、この
部位が固定される。そして、この固定状態を維持したま
ま、押し上げ板4・4が略V字状に傾動されるようにな
っているので、V字状の傾斜角を大きくしても袋が押上
げ板に沿ってずり落ちることがなく、したがって、前記
した従来の装置では排出し難かった内容物も、切断開口
に閉塞を生じさせることなく、速やかに排出することが
できる。
【0041】また、第1針状体18は、内方端側の第2
針状体19とは異なって、押上げ板4・4における傾動
に伴って上昇移動と共に水平方向にも大きく移動する外
方端側に設けられているが、このような移動箇所に設け
られている針状体18は、押上げ板4・4の傾動動作中
もこれら押上げ板4・4に対する相対変位を生じない構
成となっている。このため、袋体5に生じる第1針状体
18の突き刺し位置は変化せず、このため、突き刺し穴
が拡大することもないので、袋体5における端部側での
固定状態がより確実に維持され、この結果、上記した内
容物の排出が安定して行われることともなって、開袋処
理効率がより向上する。
【0042】しかも、上記のように、第1針状体18
を、押上げ板4・4の下側から突出位置へと移動させて
保持するための回動板16の作動は、押上げ板4・4を
傾動させる押上げ棒13で行われるようになっているの
で、回動板16の作動のためだけに専用の駆動手段を別
に設ける必要はなく、これによって、全体の構成がより
簡素なものとなっている。
【0043】上記構成の自動開袋機を用いて粉末ラジオ
ライトおよび粉末活性炭を各々充填した袋体の開袋を行
ったテスト結果について次に説明する。
【0044】まず、固結状態となった粉末ラジオライト
が20kg充填されたフィルムラミネート紙内挿クラフ
ト紙製袋体(寸法780L×455W×135Tmm)
に対する開袋処理を行った。このとき、押上げ板4・4
を傾斜角は70°まで押上げ、バイブレーター19・1
9による振動を押上げ板4・4に与えた。その結果、袋
体の開袋から内容物の排出までに要した時間は約45秒
であり、排出率は99.9%であった。
【0045】また、粉末活性炭20kgを充填した上記
同様の袋体を、上記同様の条件で開袋処理した結果、開
袋から内容物の排出までに要した時間は約50秒であ
り、排出率は99.9%であった。なお、前述した従来装
置で、押上げ板52・52を傾斜角45°まで押上げ、
上記同様に開袋処理を行った場合には、開袋から内容物
の排出までに要した時間が、粉末ラジオライト・粉末活
性炭のいずれの場合においても、1袋当たりほぼ90秒
を超える時間を必要とした。
【0046】なお、上記実施例においては、第2針状体
31で袋体5の中央側も固定して、切開部の開口状態が
より確実に維持されるように構成した例を挙げたが、第
1針状体18でのみ袋体5の両端部側を固定し、第2針
状体31を設けない構成とすることも可能である。
【0047】また、上記においては、可動板として、押
上げ板4・4の下面に軸着された回動板16を設けた構
成を挙げたが、例えば、押上げ板4・4の下面に所定の
距離だけ離間して平行な姿勢で保持される板材を設け、
これが押上げ板4・4の下面に密着する位置へと上昇す
るような構成や、押上げ棒13の上端部に、押上げ板4
・4の下面に下側から当接して押上げ板4・4の傾動動
作に沿うように回動する板材を設ける等のその他の構成
とすることが可能である。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
自動開袋機は、自動開袋機本体内に、上下動される切開
刃と、この切開刃の両側で各々傾動可能な一対の押上げ
板と、これら一対の押し上げ板を略水平に並ぶ水平位置
から略V字状の傾斜位置へと傾動させるためにこれら一
対の押し上げ板を下側から押上げる押上げ手段と、各押
上げ板の傾動動作中、押上げ板上に載置された袋体の両
端部側における袋面を下側から突き刺してこの部位を押
上げ板上に固定する針状体とが設けられている構成であ
る。
【0049】これにより、袋体がV字状に変形されて中
央側下面が切開され、切り開かれた開口を通して内容物
が排出される間、袋体の両端側が針状体で固定されるの
で、V字状の傾斜角を大きくしても袋が押上げ板に沿っ
てずり落ちることがなく、したがって、前記した従来の
装置では排出し難かった内容物も、切断開口に閉塞を生
じさせることなく、速やかに排出すること可能となり、
開袋処理効率を向上することができるという効果を奏す
る。
【0050】請求項2記載の自動開袋機は、上記押上げ
手段の押上げ動作の開始初期に押上げ板の下側の退避位
置からその上方の係止位置へと押上げられた後、この係
止位置が上記押上げ板の傾動動作中保持されるべく、上
記押上げ手段により押動される可動板が押上げ板と押上
げ手段との間に設けられ、上記針状体は、この可動板に
おける押上げ板上に載置された袋体の両端部側に各々対
応する位置に、係止位置において上端が押上げ板の上面
より上方に突出する一方、退避位置において上端が押上
げ板の上面から下方に没入する形状で設けられている構
成である。
【0051】これにより、押上げ板の傾動動作中も、袋
体の両端部側の箇所における針状体の突き刺しによる固
定位置は変化せず、したがって、突き刺し穴の拡大を生
じることなく、確実な固定状態が維持されるので、上記
した内容物の排出が安定して行われることなり、これに
よって開袋処理効率がさらに向上する。しかも、上記の
ように針状体を移動させるために可動板を押動する操作
が、押上げ板を傾動させる押上げ手段で行われるように
なっているので、可動板を押動するためだけの専用の駆
動手段を別に設ける必要はなく、これによって、全体の
構成をより簡素なものとすることができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における自動開袋機での開袋
処理を示す本体上部側の縦断面図である。
【図2】上記本体の全体構成を示す縦断正面図である。
【図3】上記本体内に組込まれている押上げ板における
内方端側の側部の構造を示す部分断面図である。
【図4】図3におけるF−F線矢視断面図である。
【図5】上記押上げ板を示すものであって、同図(a)
は拡大縦断面図、同図(b)は部分拡大平面図である。
【図6】図2におけるD−D線矢視断面図である。
【図7】上記本体の内部構成を示す縦断側面図である。
【図8】従来の自動開袋機における開袋処理を示す本体
上部側の縦断面図である。
【符号の説明】
1 本体 3 切開刃 4 押上げ板 5 袋体 13 押上げ棒(押上げ手段) 16 回動板(可動板) 18 第1針状体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動開袋機本体内に、上下動される切開刃
    と、この切開刃の両側で各々傾動可能な一対の押上げ板
    と、これら一対の押し上げ板を略水平に並ぶ水平位置か
    ら略V字状の傾斜位置へと傾動させるためにこれら一対
    の押し上げ板を下側から押上げる押上げ手段と、各押上
    げ板の傾動動作中、押上げ板上に載置された袋体の両端
    部側における袋面を下側から突き刺してこの部位を押上
    げ板上に固定する針状体とが設けられていることを特徴
    とする自動開袋機。
  2. 【請求項2】上記押上げ手段の押上げ動作の開始初期に
    押上げ板の下側の退避位置からその上方の係止位置へと
    押上げられた後、この係止位置が上記押上げ板の傾動動
    作中保持されるべく、上記押上げ手段により押動される
    可動板が押上げ板と押上げ手段との間に設けられ、上記
    針状体は、この可動板における押上げ板上に載置された
    袋体の両端部側に各々対応する位置に、係止位置におい
    て上端が押上げ板の上面より上方に突出する一方、退避
    位置において上端が押上げ板の上面から下方に没入する
    形状で設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    自動開袋機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006188262A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Yui Kogyo:Kk 廃棄物を容れたゴミ袋を処理する装置
CN108773545A (zh) * 2018-05-09 2018-11-09 晋江凯燕新材料科技有限公司 自动拆包装置及方法

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CN108773545A (zh) * 2018-05-09 2018-11-09 晋江凯燕新材料科技有限公司 自动拆包装置及方法
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Effective date: 20040127