JPH06156252A - マスタシリンダのピストンロッド用軸受の成形方法 - Google Patents

マスタシリンダのピストンロッド用軸受の成形方法

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Publication number
JPH06156252A
JPH06156252A JP31319392A JP31319392A JPH06156252A JP H06156252 A JPH06156252 A JP H06156252A JP 31319392 A JP31319392 A JP 31319392A JP 31319392 A JP31319392 A JP 31319392A JP H06156252 A JPH06156252 A JP H06156252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
insert ring
piston rod
master cylinder
seal groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP31319392A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenori Misaizu
秀則 美斉津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical Nissin Kogyo Co Ltd
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内、外周面に環状の内、外側シール溝を有す
る合成樹脂製軸受を、分割しない中子型を有する単純構
造の成形型装置により成形し得る方法を提供する。 【構成】 内側シールの形状に対応した破断、変形し易
いインサート環20を一体の中子型21に装着し、側壁
型22,23及び端壁型24を閉じて形成したキャビテ
ィ25に合成樹脂を充填することにより、インサート環
20を包み込んだ軸受5を成形し、最後にインサート環
20を破断、変形させつゝ除去して、そのあとに内側シ
ール溝10を現出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のブレーキ、ク
ラッチ等を作動するマスタシリンダにおいて、ピストン
の後端面から突出するピストンロッドを支承すべくシリ
ンダ本体に装着される軸受、特に、内、外周面に環状の
内、外側シール溝を有する軸受の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のピストンロッド用軸受は金属製と
され、その内、外周面には、切削加工によりシール溝を
形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、マスタシリンダ
の軽量化の一環として上記軸受の樹脂化の要求がある。
しかしながら、この軸受全体を合成樹脂の一回の射出成
形により得ようとすると、内側シール溝の存在のため
に、中子型を複雑な分割型で構成しなければならず、設
備費が高くつき、延いては軸受のコスト高を招くことに
なる。
【0004】本発明は、かゝる点に鑑みてなされたもの
で、中子型を分割せずとも前記軸受を合成樹脂で成形し
得る簡単有効な方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、内側シール溝の形状に対応した破断若し
くは変形可能のインサート環を中子型に装着する工程
と、中子型の半径方向に開閉する一対の側壁型及び中子
型の軸方向に開閉する端壁型を閉じてインサート環周り
にキャビティを画成する工程と、上記キャビティに合成
樹脂を充填して、インサート環を包み込んだ軸受を成形
する工程と、インサート環を破断若しくは変形させなが
ら軸受から除去して、軸受内周面に内側シール溝を現出
させる工程とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0007】先ず図1において、自動車のブレーキ用マ
スタシリンダMは、シリンダ本体1のシリンダ孔1aに
前後一対のピストン2f,2rを摺動自在に嵌装してタ
ンデム型に構成される。シリンダ孔1aの内部は両ピス
トン2f,2rにより各独立した油圧室3f,3rに区
画され、後部ピストン2rを前進させると、これら油圧
室3f,3rに発生した油圧が自動車の各車輪ブレーキ
(図示せず)に供給されるようになっている。
【0008】後部ピストン2rの後端面には、シリンダ
本体1よりも後方へ延出するピストンロッド4が一体に
突設されており、このピストンロッド4を摺動自在に支
承する軸受5がシリンダ本体1に装着される。
【0009】即ち、図2に明示するように、シリンダ本
体1の後端部には、シリンダ孔1aの後端から底面6a
を直角に広げる有底孔状の軸受ハウジング6が形成さ
れ、この軸受ハウジング6からシリンダ孔1aの後端部
にかけて、外周面を段付にした合成樹脂製の軸受5が嵌
装される。そして、その抜止めのために、止環としての
サークリップ7が軸受ハウジング6内周面の環状係止溝
8に係止される。
【0010】軸受5の内、外周面には、環状の内、外側
シール溝10,11が設けられており、内側シール溝1
0には、ピストンロッド4の外周面にリップ部を密接さ
せる内側シール部材としてのカップシール12が装着さ
れ、外側シール溝11には、軸受ハウジング6の内周面
に密接する外側シール部材としてのOリング13が装着
される。
【0011】また軸受5の後端面には、サークリップ7
を係止溝8から離脱させるべく縮径させたとき、その縮
径限界を規制する環状のストッパ壁14が一体に突設さ
れる。
【0012】再び図1において、シリンダ本体1は、そ
の後部に備えるフランジ1bにおいて負圧ブースタBの
シェル15にボルト16で結合され、このシェル15内
で出力杆17が前記ピストンロッド4に連接され、この
出力杆17の推力により後部ピストン2rが前進駆動さ
れる。
【0013】次に図3により、前記軸受5の成形方法に
ついて説明する。
【0014】先ず前記内側シール溝10の形状に対応し
た方形断面を有し、且つ比較的容易に破断若しくは変形
し得るインサート環20を用意する。このインサート環
20の素材としては、例えばポリプロピレン、ナイロン
等の熱可塑性樹脂が挙げられる。インサート環20を用
意したら、これを図3(a)に示すように一体の中子型
21に装着する。
【0015】次に図3(b)に示すように、中子型21
の半径方向に開閉する一対の側壁型22,23と、中子
型21の軸方向に開閉する端壁型24とを閉じる。
【0016】上記両側壁型22,23の内面には、前記
外側シール溝11の両半周部にそれぞれ対応する半環状
の突起22a,23aが形成されており、これら側壁型
22,23、端壁型24及び中子型21により、前記軸
受5の形状に対応したキャビティ25がインサート環2
0周りに画成される。そこで、このキャビティ25に図
示しないゲートを通して、熱硬化性合成樹脂、例えばフ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂等を充填して、インサート
環20を包み込んだ軸受5を成形する。
【0017】軸受5が固化したら、側壁型22,23及
び端壁型24を開き、軸受5をインサート環20と共に
中子型21から図3(c)のように取出す。
【0018】そして、図3(d)に示すように、インサ
ート環20を破断若しくは変形させながら軸受5から取
り除けば、そのあとにバリの無い滑らかな内面を持つ内
側シール溝10が現われる。
【0019】尚、インサート環20の外面に予め離型剤
を塗布しておくことは、軸受5からのインサート環20
の除去を容易且つ奇麗に行う上で有効である。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、内側シー
ル溝の形状に対応した破断若しくは変形可能のインサー
ト環を中子型に装着する工程と、中子型の半径方向に開
閉する一対の側壁型及び中子型の軸方向に開閉する端壁
型を閉じてインサート環周りにキャビティを画成する工
程と、上記キャビティに合成樹脂を充填して、インサー
ト環を包み込んだ軸受を成形する工程と、インサート環
を破断若しくは変形させながら軸受から除去して、軸受
内周面に内側シール溝を現出させる工程とを備えたの
で、一体の中子型、一対の側壁型及び端壁型からなる簡
単な成形型装置により、内、外側シール溝を有する合成
樹脂製の軸受を容易に成形することができ、軸受の軽量
化及びコスト低減に寄与し得る。しかも、インサート環
を除去したあとに現出する内側シール溝の内面はバリの
無い滑らかなものとすることができるから、それに装着
される内側シール部材のシール機能を何等損じることが
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で成形された軸受を装着したマスタ
シリンダの縦断側面図。
【図2】図1の2部拡大図。
【図3】前記軸受の成形工程図。
【符号の説明】
1 シリンダ体 4 ピストンロッド 5 軸受 10 内側シール溝 11 外側シール溝 20 インサート環 21 中子型 22 側壁型 23 側壁型 24 端壁型 25 キャビティ M マスタシリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダ(M)のピストンロッド
    (4)を摺動自在に支承すべくシリンダ本体(1)に装
    着され、内、外周面に環状の内、外側シール溝(10,
    11)を有する、マスタシリンダのピストンロッド用軸
    受の成形方法であって、 内側シール溝(10)の形状に対応した破断若しくは変
    形可能のインサート環(20)を中子型(21)に装着
    する工程と、 中子型(21)の半径方向に開閉する一対の側壁型(2
    2,23)及び中子型(21)の軸方向に開閉する端壁
    型(24)を閉じてインサート環(20)周りにキャビ
    ティ(25)を画成する工程と、 上記キャビティ(25)に合成樹脂を充填して、インサ
    ート環(20)を包み込んだ軸受(5)を成形する工程
    と、 インサート環(20)を破断若しくは変形させながら軸
    受(5)から除去して、軸受(5)内周面に内側シール
    溝(10)を現出させる工程とを備えたことを特徴とす
    る、マスタシリンダのピストンロッド用軸受の成形方
    法。
JP31319392A 1992-11-24 1992-11-24 マスタシリンダのピストンロッド用軸受の成形方法 Pending JPH06156252A (ja)

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