JP2898378B2 - マスタシリンダのスリーブ形成方法 - Google Patents

マスタシリンダのスリーブ形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は、マスタシリンダに採用されているピストン
を案内するためのスリーブの形成方法に関するものであ
る。
b.従来の技術 第5図は、従来から採用されているマスタシリンダを
示している。
このマスタシリンダ1では、シリンダハウジング2
が、ボディ本体3とキャップ4とによって構成されてい
る。ボディ本体3は、一端に開口3aを有しており、該開
口3aの内方の周面には雌ねじ3bが形成されている。一
方、キャップ4の一端外周面には、雄ネジ4aが形成され
ており、このキャップ4は、その雄ネジ4aをボディ本体
3の雌ネジ3bに螺合させることによって、ボディ本体3
に装着される。
このシリンダハウジング2のボディ本体3内には、ピ
ストンガイド5およびパッキン6,7が配設されており、
そのピストンガイド5には、セカンダリピストン8が挿
通されている。そして、これらピストン8、ピストンガ
イド5およびパッキン6,7はシリンダハウジング2内に
2つの圧力室9,10を画成している。
また、このシリンダハウジング2のキャップ4内に
は、ピストンガイド11およびパッキン12,13が配設さ
れ、さらに該キャップ4とボディ本体3とに亘ってスリ
ーブ14が配設されている。そして、ピストンガイド11お
よびスリーブ14には、プライマリピストン15が挿通され
ている。
なお、第5図において、符号16,17はリターンスプリ
ングを示しており、これらのスプリング16,17はピスト
ン8,15を右方に付勢している。
このマスタシリンダ1では、非作動状態において、圧
力室9がピストン8に穿設した通路8a、ピストンガイド
5に穿設した通路5a、シリンダハウジング2に穿設した
通路2aを介してオイルリザーバ18に連通され、また圧力
室10がピストン15に穿設した通路15a、ピストンガイド1
1に穿設した通路11a、キャップ4とスリーブ14との間に
形成した通路19、シリンダハウジング2に穿設した通路
2bを介してオイルリザーバ18に連通されている。
このようなマスタシリンダ1では、第5図において、
プライマリピストン15が左行されると、圧力室10とオイ
ルリザーバ18との連通が断たれ、その後圧力室10内の圧
力が高められ、それによってセカンダリピストン8も左
動され、圧力室9とオイルリザーバ18との連通が断た
れ、続いて圧力室9内の圧力が高められる。したがっ
て、圧力室10,9内のオイルは、ポート10a,9aを介して図
示しない各ホイールシリンダへ圧送される。
c.発明が解決しようとする課題 ところで、上記した従来のスリーブ14は、軽量化,コ
ストダウン等を図るため、合成樹脂によって形成されて
おり、また第6図に示したように、スリーブ14の体積を
少なくし、かつ圧力室10からポート10aまでの通路を確
保するために、内周面14aに複数条の溝14bが形成されて
いる。
しかし、合成樹脂は金属に較べ剛性が小さく、圧力室
10の内圧が高い場合には、スリーブ14が膨張してしま
う。このことは、ホイールシリンダへ圧送するオイルの
量に、スリーブ14の膨張分を見込まなくてはならず、所
謂ボリュームロスを生じる。特に、アンチロックブレー
キシステム(ABS)等の採用に伴って、上記ボリューム
ロスは制御を煩雑にする。
このボリュームロスを解消するためには、スリーブ14
を金属製にして剛性を高めればよい。
しかしながら、スリーブ14を金属製にした場合には、
内周面14aを仕上げ寸法に切削加工しなければならな
い。上記溝14bを備えたスリーブ14では、その切削加工
によって内周面14aと溝14bとの境界に所謂ばりを生じる
虞れがあり、さらにばりを取除く加工も必要となる。
したがって、スリーブ14を金属製にした場合には、上
記したように加工が極めて煩雑になる。
本発明の目的は、簡単な加工によって金属製スリーブ
を得ることのできるスリーブ成形方法を提供することに
ある。
d.課題を解決するための手段 本発明のマスタシリンダのスリーブ形成方法は、ピス
トンを案内する内周面に軸心と平行な複数条の溝を備え
たスリーブの形成方法であって、上記内周面と上記溝と
の境界を凸状湾曲面で連続させた形状で型成形を行い、
次いで、上記凸状湾曲面の一部が残る範囲内にて上記内
周面を仕上げ寸法に切削することを特徴とする。
e.作 用 本発明の方法によれば、内周面と溝との境界は平面に
近い形状のため、内周面を切削するときにばりが発生す
ることはない。したがって、ばり取り加工を必要としな
い。
f.実施例 第1図はスリーブを備えたマスタシリンダの要部を示
し、第2図はそのスリーブを示している。また第3図お
よび第4図はそのスリーブの加工方法を説明するための
図である。
第1図に示したマスタシリンダ20は、スリーブ21を備
えている。このスリーブ21は、筒状を成し、第2図に示
したように、先端部外周面にフランジ部21aを有し、該
フランジ部21aよりも先端側の外周面に環状突起21bおよ
び環状溝21cを有している。また、このスリーブ21は、
内周面21dに6本の溝21eが形成されている。これらの溝
21eは、スリーブ21の軸心と平行に配設され、周方向に
等配されている。さらに、このスリーブ21は、上記環状
突起21bと環状溝21cとの間の周壁に外周面から内周面21
dに達する6個の孔21fが貫設されている。これらの孔21
fは、溝21eの底部に開口している。
そして、このスリーブ21は、アルミ冷間鍛造によって
形成される。この冷間鍛造品では、第3図および第4図
に示したように、内周面21d′の直径D1が25.0mm,溝21e
の深さHが3.9mm,溝21eの底部の曲率半径R1が2.5mmであ
る。また、このスリーブ21では溝21eと内周面21d′との
境界を曲率半径R2が3〜4mmの凸状湾曲面CSで結んであ
る。そして、このスリーブ21では、内周面21d′を凸状
湾曲面CSの一部が残る範囲内にて切削し、内周面21dを
得る。この内周面21dの直径D2は、25.55mmである。
このようにして形成されたスリーブ21は、他の部品と
共に第1図に示したように組付けられ、マスタシリンダ
20を構成する。
このマスタシリンダ20では、シリンダハウジング22が
ボディ本体23とキャップ24とによって構成されている。
ボディ本体23の内部には、スリーブ21を挾込むようにし
て2組のシールアッセンブリ25,26が配装されている。
シールアッセンブリ25は、ピストンガイド27と、該ガイ
ドを挾むカップパッキン28,29とによって構成されてい
る。そして、ピストンガイド27は、スリーブ21によって
ボディ本体23内の段部23aに圧接されている。またカッ
プパッキン28は、ボディ本体23とピストンガイド27との
間に収容され、カップパッキン29は、ピストンガイド27
とスリーブ21との間に収容されている。シールアッセン
ブリ26は、ピストンガイド30と、該ガイドを挾むカップ
パッキン31,32とによって構成されている。そして、ピ
ストンガイド30は、スリーブ21とキャップ24との間に挾
持されている。また、カップパッキン31は、スリーブ21
とピストンガイド30との間に収容され、カップパッキン
32はピストンガイド30とキャップ24との間に収容されて
いる。
このように配設された、シールアッセンブリ25および
スリーブ21には、セカンダリピストン33が挿通され、シ
ールアッセンブリ26およびスリーブ21にはプライマリピ
ストン34が挿通される。そして、シリンダハウジング22
内に圧力室35,36が画成される。
一方、シリンダハウジング22には、出力ポート37,38
が形成され、ポート37は圧力室35内に開口し、ポート38
はスリーブ21の孔21fを介して圧力室36に連通されてい
る。なお、スリーブ21のフランジ21aと環状突起21bとの
間および環状溝21cには、Oリング39,40が配装されてお
り、それらのOリング39,40は、シリンダハウジング22
に圧接され、圧力室36と出力ポート38との間の通路を確
保している。さらに、シリンダハウジング22には、図示
しないオイルリザーバに連通される通路41,42が形成さ
れている。そして、通路41は、ピストンガイド27の通路
27a,ピストン33の通路33aを介して圧力室35に連通さ
れ、通路42は、スリーブ21とキャップ24との間に形成さ
れた図示しない通路を介し、さらにピストンガイド30の
通路30a,ピストン34の通路34aを介して圧力室36に連通
される。なお、第1図において、符号43,44はリターン
スプリングを示しており、これらのスプリング43,44は
ピストン33,34を右方に付勢している。
このように構成されたマスタシリンダ20では、第1図
において、プライマリピストン34が左行されると、圧力
室36と図示しないオイルリザーバとの連通が断たれ、そ
の後圧力室36内の圧力が高められ、それによってセカン
ダリピストン33も左動され、圧力室35と図示しないオイ
ルリザーバとの連通が断たれ、続いて圧力室35内の圧力
が高められる。したがって、圧力室36,35内のオイル
は、ポート38,37を介して図示しないホイールシリンダ
へ圧送される。
なお、上記実施例では、スリーブ21をアルミ合金によ
って型成形しているが、アルミ合金以外の金属材料を使
用してもよいことは勿論である。
また、上記実施例では、スリーブ21の溝21eと内周面2
1d′とを曲率半径R2が3〜4mmの曲面で結んでいる。こ
の曲率半径R2は大きい程好ましいが、あまり大きくする
と、ピストン33,34との摺接面(内周面21d)が少なくな
ってしまい、摩耗し易くなってしまう。したがって、上
記曲率半径R2は、このようなことを考慮して適宜に設定
される。
さらにまた、上記実施例では、削代 が0.275mmとなっている。この削代は小さい程、切削面
と半径R2の面とが平面に近づくため、ばりの発生を無く
すことができる。したがって、上記削代は、可能な限り
小さくすることが好ましい。
g.発明の効果 上記したように、本発明に係るマスタシリンダのスリ
ーブ形成方法によれば、内周面を加工する際に、ばりの
発生を無くすことができる。したがって、ばり取り加工
が不要となり、安価なスリーブが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法によって形成されたスリーブを備
えたマスタシリンダの要部縦断面図、第2図はそのスリ
ーブの斜視図、第3図および第4図はそのスリーブの加
工方法を説明するための図、第5図は従来のマスタシリ
ンダを示した断面図、第6図はそのスリーブを示した斜
視図である。 CS……凸状湾曲面、20……マスタシリンダ、21……スリ
ーブ、 21a……フランジ部、21b……環状突起、 21c……環状溝、21d……内周面、 21d′……内周面(鋳物)、 21e……溝、21f……孔、 22……シリンダハウジング、23……ボディ本体、 24……キャップ、 25,26……シールアッセンブリ、 27……ピストンガイド、 28,29……カップパッキン、30……ピストンガイド、 31,32……カップパッキン、33,34……ピストン、 35,36……圧力室、37,38……出力ポート、 39,40……Oリング。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−232063(JP,A) 特開 昭50−10775(JP,A) 特開 昭63−53390(JP,A) 特開 昭59−92143(JP,A) 特開 平3−7651(JP,A) 実開 昭63−14458(JP,U) 特公 昭46−21299(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60T 11/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンを案内する内周面に軸心と平行な
    複数条の溝を備えたスリーブの形成方法であって、上記
    内周面と上記溝との境界を凸状湾曲面で連続させた形状
    で型成形を行い、次いで、上記凸状湾曲面の一部が残る
    範囲内にて上記内周面を仕上げ寸法に切削することを特
    徴とするマスタシリンダのスリーブ形成方法。
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JP5827215B2 (ja) * 2012-12-28 2015-12-02 本田技研工業株式会社 液圧発生装置

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