JPH06156062A - 蓄冷熱式空調装置 - Google Patents
蓄冷熱式空調装置Info
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- JPH06156062A JPH06156062A JP30707292A JP30707292A JPH06156062A JP H06156062 A JPH06156062 A JP H06156062A JP 30707292 A JP30707292 A JP 30707292A JP 30707292 A JP30707292 A JP 30707292A JP H06156062 A JPH06156062 A JP H06156062A
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- Japan
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- heat
- cold
- type air
- cold storage
- refrigerant
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- Pending
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- Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 外部条件等によって適切かつ自動的に蓄熱ま
たは蓄冷させることができる蓄冷熱式空調装置を得るこ
とが目的である。 【構成】 蓄冷熱式空調装置10は、ヒートポンプ式の
空調システム12と、蓄冷熱式の空調システム14と、
これらの作動を制御する制御システム16とから成る。
判定回路48では、外気温度検出センサ52で検出され
た外気温度Tと温度T1 、T2 (<T1 )とを比較し、
T>T1 のときは蓄冷すべきと判定し、T<T2 のとき
は蓄熱すべきと判定し、T2 ≦T≦T1 のときは四方弁
20のモードによって蓄冷又は蓄熱すべきと判定し、判
定結果を運転制御アンプ50へ出力する。従って、適切
かつ自動的に蓄熱または蓄冷させることができる。
たは蓄冷させることができる蓄冷熱式空調装置を得るこ
とが目的である。 【構成】 蓄冷熱式空調装置10は、ヒートポンプ式の
空調システム12と、蓄冷熱式の空調システム14と、
これらの作動を制御する制御システム16とから成る。
判定回路48では、外気温度検出センサ52で検出され
た外気温度Tと温度T1 、T2 (<T1 )とを比較し、
T>T1 のときは蓄冷すべきと判定し、T<T2 のとき
は蓄熱すべきと判定し、T2 ≦T≦T1 のときは四方弁
20のモードによって蓄冷又は蓄熱すべきと判定し、判
定結果を運転制御アンプ50へ出力する。従って、適切
かつ自動的に蓄熱または蓄冷させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷媒を循環させること
により蓄冷又は蓄熱する蓄冷熱手段と、この冷媒に冷熱
及び温熱のいずれかを選択的に供給する熱源と、を備え
た蓄冷熱式空調装置に関する。
により蓄冷又は蓄熱する蓄冷熱手段と、この冷媒に冷熱
及び温熱のいずれかを選択的に供給する熱源と、を備え
た蓄冷熱式空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空調装置には種々あるが、その中でも蓄
熱式の空調装置がある(一例として、実開昭56−60
607号公報参照)。以下、この構造について簡単に説
明する。
熱式の空調装置がある(一例として、実開昭56−60
607号公報参照)。以下、この構造について簡単に説
明する。
【0003】図6に示されるように、この空調装置15
0では、蓄熱器152を備えており、この蓄熱器152
の内部には冷媒154が充填されている。さらに、この
蓄熱器152の内部には一対の絶縁管156が挿入配置
されており、その各々の内部には発熱体158が挿入さ
れている。
0では、蓄熱器152を備えており、この蓄熱器152
の内部には冷媒154が充填されている。さらに、この
蓄熱器152の内部には一対の絶縁管156が挿入配置
されており、その各々の内部には発熱体158が挿入さ
れている。
【0004】発熱体158は、モータ回路160、バッ
テリ回路162と接続されたヒータ回路164と接続さ
れている。ヒータ回路164にはサーモスイッチ166
が接続されており、このサーモスイッチ166は蓄熱器
152の温度が所定値以下の場合にはONし、所定値よ
りも高い場合にはOFFするようになっている。また、
スイッチ168の接触子168Aは、車両の減速走行時
にはヒータ側切り換え端子168Bに接触し、その他の
場合にはバッテリ側切り換え端子168Cに接触するよ
うになっている。
テリ回路162と接続されたヒータ回路164と接続さ
れている。ヒータ回路164にはサーモスイッチ166
が接続されており、このサーモスイッチ166は蓄熱器
152の温度が所定値以下の場合にはONし、所定値よ
りも高い場合にはOFFするようになっている。また、
スイッチ168の接触子168Aは、車両の減速走行時
にはヒータ側切り換え端子168Bに接触し、その他の
場合にはバッテリ側切り換え端子168Cに接触するよ
うになっている。
【0005】一方、蓄熱器152は、管路170を介し
て暖房ユニット172の放熱管174と連通されてい
る。この管路170の途中には、ポンプ176が配設さ
れている。また、暖房ユニット172には放熱ファン1
78が配設されており、温風を室内吹き出し口180、
デフロスタ用パイプ182へ供給するようになってい
る。
て暖房ユニット172の放熱管174と連通されてい
る。この管路170の途中には、ポンプ176が配設さ
れている。また、暖房ユニット172には放熱ファン1
78が配設されており、温風を室内吹き出し口180、
デフロスタ用パイプ182へ供給するようになってい
る。
【0006】上記構成によれば、車両停車時において蓄
熱器152に蓄熱させる場合には、プラグ184をコン
セント186に差込むことにより発熱体158を発熱さ
せる。これにより、冷媒154が温められ蓄熱される。
なお、このときサーモスイッチ166はON状態にある
が、蓄熱作用により蓄熱器152の温度が所定値以上に
なるとOFF状態になって蓄熱作用を停止させる。
熱器152に蓄熱させる場合には、プラグ184をコン
セント186に差込むことにより発熱体158を発熱さ
せる。これにより、冷媒154が温められ蓄熱される。
なお、このときサーモスイッチ166はON状態にある
が、蓄熱作用により蓄熱器152の温度が所定値以上に
なるとOFF状態になって蓄熱作用を停止させる。
【0007】一方、車両走行時において減速走行してい
ない場合には、スイッチ168の接触子168Aがバッ
テリ側切り換え端子168Cに接触するので蓄熱しない
が、減速走行するとスイッチ168の接触子168Aが
ヒータ側切り換え端子168Bに接触してモータ188
の回転により生ずる発電電流がヒータ回路164に流れ
る。このため、発熱体158が発熱して蓄熱器152に
蓄熱される。これにより、蓄熱器152の蓄熱温度が低
下する度合いを低減し、暖房能力を向上させている。
ない場合には、スイッチ168の接触子168Aがバッ
テリ側切り換え端子168Cに接触するので蓄熱しない
が、減速走行するとスイッチ168の接触子168Aが
ヒータ側切り換え端子168Bに接触してモータ188
の回転により生ずる発電電流がヒータ回路164に流れ
る。このため、発熱体158が発熱して蓄熱器152に
蓄熱される。これにより、蓄熱器152の蓄熱温度が低
下する度合いを低減し、暖房能力を向上させている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
造を用いて蓄熱のみならず蓄冷をもさせようとした場
合、当然蓄熱器152に蓄熱させるための手段(上述)
と蓄冷させるための手段(付加)とが異なるため、外部
条件によって、乗員が蓄熱するのか蓄冷するのかを選択
して蓄熱及び蓄冷の相互の切り換えを行うことになる。
すなわち、乗員が自分で蓄熱すべきか蓄冷すべきかを判
断した上で蓄熱及び蓄冷の相互の切り換え操作を行うこ
とになる。このため、適切な判断をすることが困難な場
合もあり、また切り換え操作を行う必要があるため煩雑
でもある。
造を用いて蓄熱のみならず蓄冷をもさせようとした場
合、当然蓄熱器152に蓄熱させるための手段(上述)
と蓄冷させるための手段(付加)とが異なるため、外部
条件によって、乗員が蓄熱するのか蓄冷するのかを選択
して蓄熱及び蓄冷の相互の切り換えを行うことになる。
すなわち、乗員が自分で蓄熱すべきか蓄冷すべきかを判
断した上で蓄熱及び蓄冷の相互の切り換え操作を行うこ
とになる。このため、適切な判断をすることが困難な場
合もあり、また切り換え操作を行う必要があるため煩雑
でもある。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、外部条件等に
よって適切かつ自動的に蓄熱または蓄冷させることがで
きる蓄冷熱式空調装置を得ることが目的である。
よって適切かつ自動的に蓄熱または蓄冷させることがで
きる蓄冷熱式空調装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷媒を循環さ
せることにより蓄冷又は蓄熱する蓄冷熱手段と、前記冷
媒に冷熱及び温熱のいずれかを選択的に供給する熱源
と、を備えた蓄冷熱式空調装置であって、外気温度を検
出する外気温度検出手段と、この外気温度検出手段によ
って検出された検出値が第1の所定値よりも高い冷房領
域に属する場合には前記熱源から前記冷媒へ冷熱を供給
させ、前記検出値が前記第1の所定値よりも低く設定さ
れた第2の所定値よりも更に低い暖房領域に属する場合
には前記熱源から前記冷媒へ温熱を供給させ、前記検出
値が前記第2の所定値以上で前記第1の所定値以下であ
る冷暖房領域に属する場合には作動直前時における前記
熱源の状態を維持させることで前記熱源から前記冷媒へ
冷熱又は温熱を供給させる制御手段と、を有することを
特徴としている。
せることにより蓄冷又は蓄熱する蓄冷熱手段と、前記冷
媒に冷熱及び温熱のいずれかを選択的に供給する熱源
と、を備えた蓄冷熱式空調装置であって、外気温度を検
出する外気温度検出手段と、この外気温度検出手段によ
って検出された検出値が第1の所定値よりも高い冷房領
域に属する場合には前記熱源から前記冷媒へ冷熱を供給
させ、前記検出値が前記第1の所定値よりも低く設定さ
れた第2の所定値よりも更に低い暖房領域に属する場合
には前記熱源から前記冷媒へ温熱を供給させ、前記検出
値が前記第2の所定値以上で前記第1の所定値以下であ
る冷暖房領域に属する場合には作動直前時における前記
熱源の状態を維持させることで前記熱源から前記冷媒へ
冷熱又は温熱を供給させる制御手段と、を有することを
特徴としている。
【0011】
【作用】上記構成によれば、外気温度検出手段によって
外気温度が検出され、その検出値が制御手段へ出力され
る。そして、この検出値が第1の所定値よりも高い冷房
領域に属する場合には、制御手段によって、熱源から蓄
冷熱手段の冷媒へ冷熱が供給される。このため、蓄冷熱
手段によって蓄冷される。また、検出値が第2の所定値
よりも更に低い暖房領域に属する場合には、制御手段に
よって、熱源から蓄冷熱手段の冷媒へ温熱が供給され
る。このため、蓄冷熱手段によって蓄熱される。さら
に、検出値が第2の所定値以上で第1の所定値以下であ
る冷暖房領域に属する場合には、制御手段によって、蓄
冷熱式空調装置の作動直前時における熱源の状態が維持
される。すなわち、例えば作動直前時における熱源の状
態が冷熱を冷媒へ供給する状態とされているならば、熱
源から蓄冷熱手段の冷媒へ冷熱が供給される。従って、
蓄冷熱手段によって蓄冷されることになる。逆に、作動
直前時における熱源の状態が温熱を冷媒へ供給する状態
とされているならば、熱源から蓄冷熱手段の冷媒へ温熱
が供給される。従って、蓄冷熱手段によって蓄熱される
ことになる。
外気温度が検出され、その検出値が制御手段へ出力され
る。そして、この検出値が第1の所定値よりも高い冷房
領域に属する場合には、制御手段によって、熱源から蓄
冷熱手段の冷媒へ冷熱が供給される。このため、蓄冷熱
手段によって蓄冷される。また、検出値が第2の所定値
よりも更に低い暖房領域に属する場合には、制御手段に
よって、熱源から蓄冷熱手段の冷媒へ温熱が供給され
る。このため、蓄冷熱手段によって蓄熱される。さら
に、検出値が第2の所定値以上で第1の所定値以下であ
る冷暖房領域に属する場合には、制御手段によって、蓄
冷熱式空調装置の作動直前時における熱源の状態が維持
される。すなわち、例えば作動直前時における熱源の状
態が冷熱を冷媒へ供給する状態とされているならば、熱
源から蓄冷熱手段の冷媒へ冷熱が供給される。従って、
蓄冷熱手段によって蓄冷されることになる。逆に、作動
直前時における熱源の状態が温熱を冷媒へ供給する状態
とされているならば、熱源から蓄冷熱手段の冷媒へ温熱
が供給される。従って、蓄冷熱手段によって蓄熱される
ことになる。
【0012】このように本発明によれば、外部条件等に
よって蓄冷するのか蓄熱するのかが制御手段によって自
動的に決定されるので、蓄冷及び蓄熱のいずれにすべき
かの判断が適切に行われる。また、この決定に基づき、
制御手段によって蓄冷又は蓄熱すべく熱源の状態が自動
的に切り換えられもしくは維持されるので、蓄冷及び蓄
熱の相互の切り換え操作をする必要がなくなり操作性が
向上される。
よって蓄冷するのか蓄熱するのかが制御手段によって自
動的に決定されるので、蓄冷及び蓄熱のいずれにすべき
かの判断が適切に行われる。また、この決定に基づき、
制御手段によって蓄冷又は蓄熱すべく熱源の状態が自動
的に切り換えられもしくは維持されるので、蓄冷及び蓄
熱の相互の切り換え操作をする必要がなくなり操作性が
向上される。
【0013】
【実施例】以下に、図1〜図3を用いて、本発明の一実
施例に係る蓄冷熱式空調装置10について説明する。
施例に係る蓄冷熱式空調装置10について説明する。
【0014】図1には、蓄冷熱式空調装置10の概略構
成図が示されている。この蓄冷熱式空調装置10は、熱
源としてのヒートポンプ式の空調システム12と、蓄冷
熱手段としての蓄冷熱式の空調システム14と、これら
の作動を制御する制御システム16と、から概ね成り、
図示しない蓄冷熱作動スイッチをONすることにより作
動するようになっている。以下、ヒートポンプ式の空調
システム12、蓄冷熱式の空調システム14、制御シス
テム16の順に説明する。
成図が示されている。この蓄冷熱式空調装置10は、熱
源としてのヒートポンプ式の空調システム12と、蓄冷
熱手段としての蓄冷熱式の空調システム14と、これら
の作動を制御する制御システム16と、から概ね成り、
図示しない蓄冷熱作動スイッチをONすることにより作
動するようになっている。以下、ヒートポンプ式の空調
システム12、蓄冷熱式の空調システム14、制御シス
テム16の順に説明する。
【0015】ヒートポンプ式の空調システム12は、コ
ンプレッサ18、四方弁20、第1の室内熱交換器2
2、膨張弁24、及び室外熱交換器26を備えており、
これらは冷媒管28によって連通されることにより一つ
のサイクルを構成している。なお、冷媒は、四方弁20
のモードを切り換えることによりその送給方向を逆にす
ることができる。
ンプレッサ18、四方弁20、第1の室内熱交換器2
2、膨張弁24、及び室外熱交換器26を備えており、
これらは冷媒管28によって連通されることにより一つ
のサイクルを構成している。なお、冷媒は、四方弁20
のモードを切り換えることによりその送給方向を逆にす
ることができる。
【0016】また、第1の室内熱交換器22は、車両室
内空間へ連通する流路30に配置されている。流路30
には第1の室内熱交換器22の上流側にブロア32が配
置されており、図示しないエアコンスイッチをONする
ことにより作動するようになっている。
内空間へ連通する流路30に配置されている。流路30
には第1の室内熱交換器22の上流側にブロア32が配
置されており、図示しないエアコンスイッチをONする
ことにより作動するようになっている。
【0017】一方、蓄冷熱式の空調システム14は、蓄
冷熱槽34、ウォータポンプ36、第2の室内熱交換器
38を備えており、これらは管路40によって相互に連
通されることにより一つのサイクルを構成している。蓄
冷熱槽34内には本発明における冷媒としてのブライン
42が封入されており、更にこのブライン42中には所
定の蓄冷熱温度で蓄冷熱する複数個の蓄冷熱カプセル4
4が配置されている。また、蓄冷熱槽34内には温度検
出センサ46が配設されており、ブライン42の温度を
検出してその検出値を後述する判定回路48へ出力して
いる。判定回路48では、この検出値に基づいて現在の
蓄冷熱温度を演算するようになっている。
冷熱槽34、ウォータポンプ36、第2の室内熱交換器
38を備えており、これらは管路40によって相互に連
通されることにより一つのサイクルを構成している。蓄
冷熱槽34内には本発明における冷媒としてのブライン
42が封入されており、更にこのブライン42中には所
定の蓄冷熱温度で蓄冷熱する複数個の蓄冷熱カプセル4
4が配置されている。また、蓄冷熱槽34内には温度検
出センサ46が配設されており、ブライン42の温度を
検出してその検出値を後述する判定回路48へ出力して
いる。判定回路48では、この検出値に基づいて現在の
蓄冷熱温度を演算するようになっている。
【0018】さて、上述したヒートポンプ式の空調シス
テム12及び蓄冷熱式の空調システム14の作動は、制
御システム16によって制御されている。この制御シス
テム16は、判定回路48と、運転制御アンプ50と、
外気温度検出センサ52と、から成り、この内判定回路
48及び運転制御アンプ50が本発明における制御手段
に相当する。
テム12及び蓄冷熱式の空調システム14の作動は、制
御システム16によって制御されている。この制御シス
テム16は、判定回路48と、運転制御アンプ50と、
外気温度検出センサ52と、から成り、この内判定回路
48及び運転制御アンプ50が本発明における制御手段
に相当する。
【0019】外気温度検出手段としての外気温度検出セ
ンサ52は、車両室外の外気の温度を検出し、その検出
値Tを判定回路48に出力している。また、運転制御ア
ンプ50は四方弁20と結線されており、四方弁20の
作動直前時のモード(HOTモード又はCOOLモー
ド)を運転制御アンプ50へ出力していると共に四方弁
20のモードの切り換え指示の信号が運転制御アンプ5
0から四方弁20へ出力されるようになっている。な
お、この四方弁20の作動直前時のモードは、運転制御
アンプ50から判定回路48へも出力されている。ここ
で、「作動直前時」とは、例えば、OFF状態の蓄冷熱
作動スイッチをON状態としたときのその直前の時を意
味し、従って本発明における「作動直前時における熱源
の状態」とは前記意味でのヒートポンプ式の空調システ
ム12の冷媒サイクルの状態(暖房サイクル又は冷房サ
イクル)を意味する。そして、この冷媒サイクルの状態
は四方弁20のモード(HOTモード又はCOOLモー
ド)と一意的に対応するので、本実施例では「作動直前
時における熱源の状態」を四方弁20の作動直前時のモ
ードの状態で検出している。
ンサ52は、車両室外の外気の温度を検出し、その検出
値Tを判定回路48に出力している。また、運転制御ア
ンプ50は四方弁20と結線されており、四方弁20の
作動直前時のモード(HOTモード又はCOOLモー
ド)を運転制御アンプ50へ出力していると共に四方弁
20のモードの切り換え指示の信号が運転制御アンプ5
0から四方弁20へ出力されるようになっている。な
お、この四方弁20の作動直前時のモードは、運転制御
アンプ50から判定回路48へも出力されている。ここ
で、「作動直前時」とは、例えば、OFF状態の蓄冷熱
作動スイッチをON状態としたときのその直前の時を意
味し、従って本発明における「作動直前時における熱源
の状態」とは前記意味でのヒートポンプ式の空調システ
ム12の冷媒サイクルの状態(暖房サイクル又は冷房サ
イクル)を意味する。そして、この冷媒サイクルの状態
は四方弁20のモード(HOTモード又はCOOLモー
ド)と一意的に対応するので、本実施例では「作動直前
時における熱源の状態」を四方弁20の作動直前時のモ
ードの状態で検出している。
【0020】一方、判定回路48には、予め第1の所定
値としての温度T1 と、第2の所定値としての温度T2
とが記憶されている。この温度T2 は温度T1 よりも低
く設定されており、例えば温度T1 は25°C、温度T
2 は15°Cに設定される。更に、これらの閾値(温度
T1 、T2 )について説明すると、図2に示されるよう
に、温度T1 よりも高い領域54(本発明における冷房
領域)は夏季に相当し、温度T2 よりも低い領域56
(本発明における暖房領域)は冬季に相当し、温度T2
以上で温度T1 以下の領域58(本発明における冷暖房
領域)は春季又は秋季に相当する。そして、判定回路4
8では、外気温度検出センサ52によって検出された検
出値Tと四方弁20のモードとによって、蓄冷すべきか
蓄熱すべきかを判定し、判定結果を運転制御アンプ50
へ出力している。
値としての温度T1 と、第2の所定値としての温度T2
とが記憶されている。この温度T2 は温度T1 よりも低
く設定されており、例えば温度T1 は25°C、温度T
2 は15°Cに設定される。更に、これらの閾値(温度
T1 、T2 )について説明すると、図2に示されるよう
に、温度T1 よりも高い領域54(本発明における冷房
領域)は夏季に相当し、温度T2 よりも低い領域56
(本発明における暖房領域)は冬季に相当し、温度T2
以上で温度T1 以下の領域58(本発明における冷暖房
領域)は春季又は秋季に相当する。そして、判定回路4
8では、外気温度検出センサ52によって検出された検
出値Tと四方弁20のモードとによって、蓄冷すべきか
蓄熱すべきかを判定し、判定結果を運転制御アンプ50
へ出力している。
【0021】運転制御アンプ50は、コンプレッサ1
8、ウォータポンプ36と結線されており、判定回路4
8から入力された判定結果に基づいて、これらの作動を
制御している。
8、ウォータポンプ36と結線されており、判定回路4
8から入力された判定結果に基づいて、これらの作動を
制御している。
【0022】以下に、図3に示されるフローチャートを
用いながら、本実施例の作用を説明する。
用いながら、本実施例の作用を説明する。
【0023】蓄冷熱式空調装置10は、例えば夜間等に
乗員が蓄冷熱作動スイッチをONすることにより作動す
る。蓄冷熱スイッチがONされると、まずステップ10
0で、外気温度検出センサ52によって検出された外気
温度Tが、判定回路48に取り込まれる。次いで、ステ
ップ102で、作動直前時における四方弁20のモード
(HOTモード又はCOOLモード)が判定回路48に
取り込まれる。
乗員が蓄冷熱作動スイッチをONすることにより作動す
る。蓄冷熱スイッチがONされると、まずステップ10
0で、外気温度検出センサ52によって検出された外気
温度Tが、判定回路48に取り込まれる。次いで、ステ
ップ102で、作動直前時における四方弁20のモード
(HOTモード又はCOOLモード)が判定回路48に
取り込まれる。
【0024】次に、ステップ104で、外気温度Tが温
度T1 よりも大きいか否かが判断される。ステップ10
4で肯定されると、外気温度Tは夏季に相当する温度領
域54(図2参照)に属することを意味するので、ステ
ップ106で蓄冷すべきと判定される。ステップ104
で否定されると、ステップ108で外気温度Tが温度T
2 よりも小さいか否かが判断される。ステップ108で
肯定されると、外気温度Tが冬季に相当する温度領域5
6(図2参照)に属することを意味するので、ステップ
110で蓄熱すべきと判定される。
度T1 よりも大きいか否かが判断される。ステップ10
4で肯定されると、外気温度Tは夏季に相当する温度領
域54(図2参照)に属することを意味するので、ステ
ップ106で蓄冷すべきと判定される。ステップ104
で否定されると、ステップ108で外気温度Tが温度T
2 よりも小さいか否かが判断される。ステップ108で
肯定されると、外気温度Tが冬季に相当する温度領域5
6(図2参照)に属することを意味するので、ステップ
110で蓄熱すべきと判定される。
【0025】一方、ステップ108で否定されると、外
気温度Tが春季又は秋季に相当する領域58(図2参
照)に属することを意味するので、前述した温度Tが温
度領域54又は温度領域56に属する場合のように一律
に蓄冷すべき又は蓄熱すべきと判定することはできな
い。そこで、以下のように判定される。
気温度Tが春季又は秋季に相当する領域58(図2参
照)に属することを意味するので、前述した温度Tが温
度領域54又は温度領域56に属する場合のように一律
に蓄冷すべき又は蓄熱すべきと判定することはできな
い。そこで、以下のように判定される。
【0026】まず、ステップ112で既に取り込み済の
四方弁20のモードがHOTモードであるか否かが判断
される。ステップ112で否定されるとステップ114
で蓄冷すべきと判定され、ステップ112で肯定される
とステップ116で蓄熱すべきと判定される。つまり、
蓄冷熱式空調装置10の作動直前時の状態を維持するよ
うに判定される。
四方弁20のモードがHOTモードであるか否かが判断
される。ステップ112で否定されるとステップ114
で蓄冷すべきと判定され、ステップ112で肯定される
とステップ116で蓄熱すべきと判定される。つまり、
蓄冷熱式空調装置10の作動直前時の状態を維持するよ
うに判定される。
【0027】そして、最後に、ステップ118で、判定
結果が判定回路48から運転制御アンプ50へ出力され
る。運転制御アンプ50では、判定回路48から入力さ
れた判定結果に基づいて、ヒートポンプ式の空調システ
ム12及び蓄冷熱式の空調システム14が作動される。
以下に、場合を分けて説明する。
結果が判定回路48から運転制御アンプ50へ出力され
る。運転制御アンプ50では、判定回路48から入力さ
れた判定結果に基づいて、ヒートポンプ式の空調システ
ム12及び蓄冷熱式の空調システム14が作動される。
以下に、場合を分けて説明する。
【0028】まず、ステップ106で蓄冷すべきと判定
された場合には、ヒートポンプ式の空調システム12が
冷房サイクルで作動される。すなわち、ステップ102
で既に四方弁20のモードが取り込まれているので、そ
のモードがCOOLモード(図1の実線図示状態)であ
ればそのまま維持し、コンプレッサ18が作動される。
なお、既に取込み済の四方弁20のモードがHOTモー
ド(図1の破線図示状態)であれば運転制御アンプ50
によってCOOLモードに切り換えられた後、コンプレ
ッサ18が作動される。これにより、室外熱交換器26
が放熱器として作用し、第1の室内熱交換器22が吸熱
器として作用する。
された場合には、ヒートポンプ式の空調システム12が
冷房サイクルで作動される。すなわち、ステップ102
で既に四方弁20のモードが取り込まれているので、そ
のモードがCOOLモード(図1の実線図示状態)であ
ればそのまま維持し、コンプレッサ18が作動される。
なお、既に取込み済の四方弁20のモードがHOTモー
ド(図1の破線図示状態)であれば運転制御アンプ50
によってCOOLモードに切り換えられた後、コンプレ
ッサ18が作動される。これにより、室外熱交換器26
が放熱器として作用し、第1の室内熱交換器22が吸熱
器として作用する。
【0029】次に、この状態で、運転制御アンプ50に
よってウォータポンプ36が作動される。ウォータポン
プ36が作動すると、ブライン42が管路40に沿って
循環するので、第2の室内熱交換器38の内部をブライ
ン42が通る際に、第1の室内熱交換器22によって発
生した冷熱がブライン42に伝達される。このため、ブ
ライン42は冷却された後に蓄冷熱槽34へと戻る。蓄
冷熱槽34では、冷却されたブライン42を介して蓄冷
熱カプセル44に蓄冷される。蓄冷熱カプセル44の蓄
冷温度は温度検出センサ46によって運転制御アンプ5
0へ出力されているので、所定の蓄冷温度に達したら運
転制御アンプ50によってコンプレッサ18及びウォー
タポンプ36の作動が停止される。これにより、蓄冷熱
槽34への蓄冷が完了する。
よってウォータポンプ36が作動される。ウォータポン
プ36が作動すると、ブライン42が管路40に沿って
循環するので、第2の室内熱交換器38の内部をブライ
ン42が通る際に、第1の室内熱交換器22によって発
生した冷熱がブライン42に伝達される。このため、ブ
ライン42は冷却された後に蓄冷熱槽34へと戻る。蓄
冷熱槽34では、冷却されたブライン42を介して蓄冷
熱カプセル44に蓄冷される。蓄冷熱カプセル44の蓄
冷温度は温度検出センサ46によって運転制御アンプ5
0へ出力されているので、所定の蓄冷温度に達したら運
転制御アンプ50によってコンプレッサ18及びウォー
タポンプ36の作動が停止される。これにより、蓄冷熱
槽34への蓄冷が完了する。
【0030】ステップ110で蓄熱すべきと判定された
場合には、ヒートポンプ式の空調システム12が暖房サ
イクルで作動される。すなわち、ステップ102で既に
四方弁20のモードが取り込まれているので、そのモー
ドがHOTモード(図1の破線図示状態)であればその
まま維持し、コンプレッサ18が作動される。なお、既
に取込み済の四方弁20のモードがCOOLモード(図
1の実線図示状態)であれば運転制御アンプ50によっ
てHOTモードに切り換えられた後に、コンプレッサ1
8が作動される。これにより、室外熱交換器26が吸熱
器として作用し、第1の室内熱交換器22が放熱器とし
て作用する。
場合には、ヒートポンプ式の空調システム12が暖房サ
イクルで作動される。すなわち、ステップ102で既に
四方弁20のモードが取り込まれているので、そのモー
ドがHOTモード(図1の破線図示状態)であればその
まま維持し、コンプレッサ18が作動される。なお、既
に取込み済の四方弁20のモードがCOOLモード(図
1の実線図示状態)であれば運転制御アンプ50によっ
てHOTモードに切り換えられた後に、コンプレッサ1
8が作動される。これにより、室外熱交換器26が吸熱
器として作用し、第1の室内熱交換器22が放熱器とし
て作用する。
【0031】次に、この状態で、運転制御アンプ50に
よってウォータポンプ36が作動される。ウォータポン
プ36が作動すると、ブライン42が管路40に沿って
循環するので、第2の室内熱交換器38の内部をブライ
ン42が通る際に、第1の室内熱交換器22によって発
生した温熱がブライン42に伝達される。このため、ブ
ライン42は温められた後に蓄冷熱槽34へと戻る。蓄
冷熱槽34では、温められたブライン42を介して蓄冷
熱カプセル44に蓄熱される。蓄冷熱カプセル44の蓄
熱温度は温度検出センサ46によって運転制御アンプ5
0へ出力されているので、所定の蓄熱温度に達したら運
転制御アンプ50によってコンプレッサ18及びウォー
タポンプ36の作動が停止される。これにより、蓄冷熱
槽34への蓄熱が完了する。
よってウォータポンプ36が作動される。ウォータポン
プ36が作動すると、ブライン42が管路40に沿って
循環するので、第2の室内熱交換器38の内部をブライ
ン42が通る際に、第1の室内熱交換器22によって発
生した温熱がブライン42に伝達される。このため、ブ
ライン42は温められた後に蓄冷熱槽34へと戻る。蓄
冷熱槽34では、温められたブライン42を介して蓄冷
熱カプセル44に蓄熱される。蓄冷熱カプセル44の蓄
熱温度は温度検出センサ46によって運転制御アンプ5
0へ出力されているので、所定の蓄熱温度に達したら運
転制御アンプ50によってコンプレッサ18及びウォー
タポンプ36の作動が停止される。これにより、蓄冷熱
槽34への蓄熱が完了する。
【0032】また、ステップ114で蓄冷すべきと判定
された場合には、四方弁20が既にCOOLモードとさ
れているので、そのままコンプレッサ18が作動され
る。これにより、室外熱交換器26が放熱器として作用
し、第1の室内熱交換器22が吸熱器として作用する。
された場合には、四方弁20が既にCOOLモードとさ
れているので、そのままコンプレッサ18が作動され
る。これにより、室外熱交換器26が放熱器として作用
し、第1の室内熱交換器22が吸熱器として作用する。
【0033】次に、この状態で、運転制御アンプ50に
よってウォータポンプ36が作動される。その後の作用
は、前述したステップ106で蓄冷すべきと判定された
場合と同様であるので省略する。
よってウォータポンプ36が作動される。その後の作用
は、前述したステップ106で蓄冷すべきと判定された
場合と同様であるので省略する。
【0034】また、ステップ116で蓄熱すべきと判定
された場合には、四方弁20が既にHOTモードとされ
ているので、そのままコンプレッサ18が作動される。
これにより、室外熱交換器26が吸熱器として作用し、
第1の室内熱交換器22が放熱器として作用する。
された場合には、四方弁20が既にHOTモードとされ
ているので、そのままコンプレッサ18が作動される。
これにより、室外熱交換器26が吸熱器として作用し、
第1の室内熱交換器22が放熱器として作用する。
【0035】次に、この状態で、運転制御アンプ50に
よってウォータポンプ36が作動される。その後の作用
は、前述したステップ108で蓄熱すべきと判定された
場合と同様であるので省略する。
よってウォータポンプ36が作動される。その後の作用
は、前述したステップ108で蓄熱すべきと判定された
場合と同様であるので省略する。
【0036】なお、車両走行中に冷房もしくは暖房する
場合には、最初は蓄冷熱式の空調システム14だけを使
って冷房もしくは暖房し、冷房能力もしくは暖房能力が
低下してきたらヒートポンプ式の空調システム12に切
り換え、極低温時もしくは極高温時には蓄冷熱式の空調
システム14及びヒートポンプ式の空調システム12の
双方が同時に作動される。これにより、所望温度の冷風
もしくは温風がブロア32によって流路30を介して車
両室内空間へ送給される。
場合には、最初は蓄冷熱式の空調システム14だけを使
って冷房もしくは暖房し、冷房能力もしくは暖房能力が
低下してきたらヒートポンプ式の空調システム12に切
り換え、極低温時もしくは極高温時には蓄冷熱式の空調
システム14及びヒートポンプ式の空調システム12の
双方が同時に作動される。これにより、所望温度の冷風
もしくは温風がブロア32によって流路30を介して車
両室内空間へ送給される。
【0037】このように本実施例では、外気温度検出セ
ンサ52によって検出した外気温度Tと、作動直前時に
おける四方弁20のモードとに基づいて、判定回路48
で蓄冷すべきか蓄熱すべきかを自動的に判定し、この判
定結果に基づいて、運転制御アンプ50でヒートポンプ
式の空調システム12及び蓄冷熱式の空調システム14
の作動を制御するように構成したので、蓄冷すべきか又
は蓄熱すべきかを適切に判定することができると共に乗
員が切り換え操作をする必要もなくなる。
ンサ52によって検出した外気温度Tと、作動直前時に
おける四方弁20のモードとに基づいて、判定回路48
で蓄冷すべきか蓄熱すべきかを自動的に判定し、この判
定結果に基づいて、運転制御アンプ50でヒートポンプ
式の空調システム12及び蓄冷熱式の空調システム14
の作動を制御するように構成したので、蓄冷すべきか又
は蓄熱すべきかを適切に判定することができると共に乗
員が切り換え操作をする必要もなくなる。
【0038】なお、本実施例では、ヒートポンプ式の空
調システム12によって温熱源及び冷熱源の双方を得る
構成としたが、これに限らず、図4に示されるような構
成にしてもよく、以下この構成について簡単に説明す
る。なお、前述した実施例と同一構成部分については同
一番号を付してその説明を省略する。
調システム12によって温熱源及び冷熱源の双方を得る
構成としたが、これに限らず、図4に示されるような構
成にしてもよく、以下この構成について簡単に説明す
る。なお、前述した実施例と同一構成部分については同
一番号を付してその説明を省略する。
【0039】この構成によれば、蓄冷熱槽34内にヒー
タ130が配設されており、このヒータ130はスイッ
チ132を介して外部電源134と接続されている。ス
イッチ132は運転制御アンプ50と接続されており、
蓄熱すべきと判定された場合(図3においてステップ1
10、116の場合)にのみ運転制御アンプ50からの
電気信号によって閉じるようになっている。従って、こ
の構成による場合、ヒートポンプ式の空調システム12
は、蓄冷すべきと判定された場合(図3においてステッ
プ106、114の場合)にのみ冷房サイクルで用いる
ことになる。このため、ヒートポンプ式の空調システム
12を作動させる態様が半減するので、バッテリへの負
担を低減させることができる。この結果、電気自動車に
この構成が適用された場合おいては一充電走行距離を長
くすることができる。なお、この図4に示される構成の
場合には、ヒータが温熱源となりヒートポンプ式の空調
システム12(冷房サイクル)が冷熱源となり、両者を
もって本発明における熱源が構成されることになる。
タ130が配設されており、このヒータ130はスイッ
チ132を介して外部電源134と接続されている。ス
イッチ132は運転制御アンプ50と接続されており、
蓄熱すべきと判定された場合(図3においてステップ1
10、116の場合)にのみ運転制御アンプ50からの
電気信号によって閉じるようになっている。従って、こ
の構成による場合、ヒートポンプ式の空調システム12
は、蓄冷すべきと判定された場合(図3においてステッ
プ106、114の場合)にのみ冷房サイクルで用いる
ことになる。このため、ヒートポンプ式の空調システム
12を作動させる態様が半減するので、バッテリへの負
担を低減させることができる。この結果、電気自動車に
この構成が適用された場合おいては一充電走行距離を長
くすることができる。なお、この図4に示される構成の
場合には、ヒータが温熱源となりヒートポンプ式の空調
システム12(冷房サイクル)が冷熱源となり、両者を
もって本発明における熱源が構成されることになる。
【0040】また、本実施例では、ヒートポンプ式の空
調システム12の第1の室内熱交換器22を介して冷熱
及び温熱を間接的にブライン42に供給しているが、こ
れに限らず、図5に示されるような構成にしてもよく、
以下この構成について簡単に説明する。なお、冷熱及び
温熱の供給の仕方が特徴なので、判定回路48、運転制
御アンプ50等の構成は省略する。また、前述した実施
例と同一構成部分については同一番号を付してその説明
を省略する。
調システム12の第1の室内熱交換器22を介して冷熱
及び温熱を間接的にブライン42に供給しているが、こ
れに限らず、図5に示されるような構成にしてもよく、
以下この構成について簡単に説明する。なお、冷熱及び
温熱の供給の仕方が特徴なので、判定回路48、運転制
御アンプ50等の構成は省略する。また、前述した実施
例と同一構成部分については同一番号を付してその説明
を省略する。
【0041】この図に示される構成では、蓄冷熱式の空
調システム14は前述した実施例と同様であるが、ヒー
トポンプ式の空調システム12の構成が異なる。すなわ
ち、ヒートポンプ式の空調システム12は、室外熱交換
器26、第1の室内熱交換器22の他に、蓄冷熱用熱交
換器70を備えている。そして、この蓄冷熱用熱交換器
70が蓄冷熱槽34のブライン42中に浸漬された状態
で配置されている。これに対応して、ヒートポンプ式の
空調システム12は蓄冷熱用の冷媒管72を備えてお
り、二つの三方弁74、76を介して冷媒の送給方向を
変更することができるようになっている。
調システム14は前述した実施例と同様であるが、ヒー
トポンプ式の空調システム12の構成が異なる。すなわ
ち、ヒートポンプ式の空調システム12は、室外熱交換
器26、第1の室内熱交換器22の他に、蓄冷熱用熱交
換器70を備えている。そして、この蓄冷熱用熱交換器
70が蓄冷熱槽34のブライン42中に浸漬された状態
で配置されている。これに対応して、ヒートポンプ式の
空調システム12は蓄冷熱用の冷媒管72を備えてお
り、二つの三方弁74、76を介して冷媒の送給方向を
変更することができるようになっている。
【0042】上記構成によれば、ヒートポンプ式の空調
システム12を用いて、蓄冷する場合には、実線矢印方
向を冷媒の送給方向として冷媒が送給される。これによ
り、第1の室内熱交換器22が放熱器として作用し、蓄
冷熱用熱交換器70が吸熱器として作用する。従って、
ブライン42が冷却されるので、蓄冷熱槽34は蓄冷作
用を行う。一方、蓄熱する場合には、破線矢印方向を冷
媒の送給方向として冷媒が送給される。これにより、第
1の熱交換器22が吸熱器として作用し、蓄冷熱用熱交
換器70が放熱器として作用する。従って、ブライン4
2が温められるので、蓄冷熱槽34は蓄熱作用を行う。
なお、冷暖房する際には、前述した実施例と同様に最初
は蓄冷熱式の空調システム14のみを用い、次いでヒー
トポンプ式の空調システム12のみを用い、それでも足
りない場合には双方を用いることになる。
システム12を用いて、蓄冷する場合には、実線矢印方
向を冷媒の送給方向として冷媒が送給される。これによ
り、第1の室内熱交換器22が放熱器として作用し、蓄
冷熱用熱交換器70が吸熱器として作用する。従って、
ブライン42が冷却されるので、蓄冷熱槽34は蓄冷作
用を行う。一方、蓄熱する場合には、破線矢印方向を冷
媒の送給方向として冷媒が送給される。これにより、第
1の熱交換器22が吸熱器として作用し、蓄冷熱用熱交
換器70が放熱器として作用する。従って、ブライン4
2が温められるので、蓄冷熱槽34は蓄熱作用を行う。
なお、冷暖房する際には、前述した実施例と同様に最初
は蓄冷熱式の空調システム14のみを用い、次いでヒー
トポンプ式の空調システム12のみを用い、それでも足
りない場合には双方を用いることになる。
【0043】従って、この構成による場合、蓄冷熱用熱
交換器70によってブライン42が直接冷却され、又は
温められるので、効率良く蓄冷熱を行うことができる。
交換器70によってブライン42が直接冷却され、又は
温められるので、効率良く蓄冷熱を行うことができる。
【0044】また、本実施例では、外気温度検出センサ
52によって検出した外気温度Tと、作動直前時におけ
る四方弁20のモードとに基づいて、蓄冷すべきか蓄熱
すべきかを判定してヒートポンプ式の空調システム12
及び蓄冷熱式の空調システム14を作動させる構成を採
ったが、これに限らず、外気温度Tのみに基づいて蓄冷
すべきか蓄熱すべきかを判定してヒートポンプ式の空調
システム12及び蓄冷熱式の空調システム14を作動さ
せるように構成してもよい。すなわち、外気温度検出セ
ンサ52によって外気温度Tを検出することにより、そ
の外気温度Tの所属領域が領域54、56、58のいず
れかに決定される。外気温度Tが夏季に相当する領域5
4に属する場合には蓄冷を行い、外気温度Tが冬季に相
当する領域56に属する場合には蓄熱を行う。また、外
気温度Tが春季又は秋季に相当する領域58に属する場
合には、四方弁20のモードを取込むことなくそのまま
コンプレッサ18及びウォータポンプ36を作動させ
る。このように制御しても前述した実施例と同様の効果
が得られる。
52によって検出した外気温度Tと、作動直前時におけ
る四方弁20のモードとに基づいて、蓄冷すべきか蓄熱
すべきかを判定してヒートポンプ式の空調システム12
及び蓄冷熱式の空調システム14を作動させる構成を採
ったが、これに限らず、外気温度Tのみに基づいて蓄冷
すべきか蓄熱すべきかを判定してヒートポンプ式の空調
システム12及び蓄冷熱式の空調システム14を作動さ
せるように構成してもよい。すなわち、外気温度検出セ
ンサ52によって外気温度Tを検出することにより、そ
の外気温度Tの所属領域が領域54、56、58のいず
れかに決定される。外気温度Tが夏季に相当する領域5
4に属する場合には蓄冷を行い、外気温度Tが冬季に相
当する領域56に属する場合には蓄熱を行う。また、外
気温度Tが春季又は秋季に相当する領域58に属する場
合には、四方弁20のモードを取込むことなくそのまま
コンプレッサ18及びウォータポンプ36を作動させ
る。このように制御しても前述した実施例と同様の効果
が得られる。
【0045】さらに、本実施例では、車両の空調装置を
本発明の適用対象として説明したが、これに限らず、住
宅等の空調装置を本発明の適用対象としてもよい。
本発明の適用対象として説明したが、これに限らず、住
宅等の空調装置を本発明の適用対象としてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る蓄冷熱
式空調装置は、外気温度を検出する外気温度検出手段
と、この外気温度検出手段によって検出された検出値が
第1の所定値よりも高い冷房領域に属する場合には熱源
から蓄冷熱手段の冷媒へ冷熱を供給させ、検出値が第1
の所定値よりも低く設定された第2の所定値よりも更に
低い暖房領域に属する場合には熱源から冷媒へ温熱を供
給させ、検出値が第2の所定値以上で第1の所定値以下
である冷暖房領域に属する場合には作動直前時における
熱源の状態を維持させることで熱源から冷媒へ冷熱又は
温熱を供給させる制御手段と、を有するので、外部条件
等によって適切かつ自動的に蓄熱または蓄冷させること
ができるという優れた効果を有する。
式空調装置は、外気温度を検出する外気温度検出手段
と、この外気温度検出手段によって検出された検出値が
第1の所定値よりも高い冷房領域に属する場合には熱源
から蓄冷熱手段の冷媒へ冷熱を供給させ、検出値が第1
の所定値よりも低く設定された第2の所定値よりも更に
低い暖房領域に属する場合には熱源から冷媒へ温熱を供
給させ、検出値が第2の所定値以上で第1の所定値以下
である冷暖房領域に属する場合には作動直前時における
熱源の状態を維持させることで熱源から冷媒へ冷熱又は
温熱を供給させる制御手段と、を有するので、外部条件
等によって適切かつ自動的に蓄熱または蓄冷させること
ができるという優れた効果を有する。
【図1】本発明の一実施例に係る蓄冷熱式空調装置を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
【図2】外気温度と蓄冷熱及び季節との関係を示す説明
図である。
図である。
【図3】図1の制御システムにおける判定回路での制御
内容を示すフローチャートである。
内容を示すフローチャートである。
【図4】図1に示される蓄冷熱式空調装置の変形例を示
す図1に対応する概略構成図である。
す図1に対応する概略構成図である。
【図5】図1に示される蓄冷熱式空調装置の他の変形例
を示す図1に対応する概略構成図である。
を示す図1に対応する概略構成図である。
【図6】従来例に係る蓄熱式の空調装置を示す概略構成
図である。
図である。
10 蓄冷熱式空調装置 12 ヒートポンプ式の空調システム(熱源) 14 蓄冷熱式の空調システム(蓄冷熱手段) 42 ブライン(冷媒) 48 判定回路(制御手段) 50 運転制御アンプ(制御手段) 52 外気温度検出センサ(外気温度検出手段) 130 ヒータ(熱源)
Claims (1)
- 【請求項1】 冷媒を循環させることにより蓄冷又は蓄
熱する蓄冷熱手段と、 前記冷媒に冷熱及び温熱のいずれかを選択的に供給する
熱源と、 を備えた蓄冷熱式空調装置であって、 外気温度を検出する外気温度検出手段と、 この外気温度検出手段によって検出された検出値が第1
の所定値よりも高い冷房領域に属する場合には前記熱源
から前記冷媒へ冷熱を供給させ、前記検出値が前記第1
の所定値よりも低く設定された第2の所定値よりも更に
低い暖房領域に属する場合には前記熱源から前記冷媒へ
温熱を供給させ、前記検出値が前記第2の所定値以上で
前記第1の所定値以下である冷暖房領域に属する場合に
は作動直前時における前記熱源の状態を維持させること
で前記熱源から前記冷媒へ冷熱又は温熱を供給させる制
御手段と、 を有することを特徴とする蓄冷熱式空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30707292A JPH06156062A (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | 蓄冷熱式空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30707292A JPH06156062A (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | 蓄冷熱式空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06156062A true JPH06156062A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=17964709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30707292A Pending JPH06156062A (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | 蓄冷熱式空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06156062A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6427472B1 (en) | 1996-10-01 | 2002-08-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Air conditioner for a vehicle |
KR100756943B1 (ko) * | 2006-07-13 | 2007-09-07 | 기아자동차주식회사 | 축냉을 이용한 하이브리드 차량의 냉방장치 및 이를 이용한냉방방법 |
US7669647B2 (en) | 2002-07-16 | 2010-03-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Air conditioning apparatus |
-
1992
- 1992-11-17 JP JP30707292A patent/JPH06156062A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6427472B1 (en) | 1996-10-01 | 2002-08-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Air conditioner for a vehicle |
US7669647B2 (en) | 2002-07-16 | 2010-03-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Air conditioning apparatus |
KR100756943B1 (ko) * | 2006-07-13 | 2007-09-07 | 기아자동차주식회사 | 축냉을 이용한 하이브리드 차량의 냉방장치 및 이를 이용한냉방방법 |
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