JPH06143973A - 電気自動車用空調装置 - Google Patents

電気自動車用空調装置

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JPH06143973A
JPH06143973A JP4300886A JP30088692A JPH06143973A JP H06143973 A JPH06143973 A JP H06143973A JP 4300886 A JP4300886 A JP 4300886A JP 30088692 A JP30088692 A JP 30088692A JP H06143973 A JPH06143973 A JP H06143973A
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JP
Japan
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conditioning system
heat
air
air conditioning
heat exchanger
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JP4300886A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Matsuki
務 松木
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00814Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation
    • B60H1/00878Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being temperature regulating devices
    • B60H2001/00928Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being temperature regulating devices comprising a secondary circuit

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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 極低温時においても充分な暖房能力を確保す
ることができると共にバッテリへの負担を更に低減させ
ることができる電気自動車用空調装置を得ることが目的
である。 【構成】 この空調装置は、ヒートポンプ式の空調シス
テム10、蓄熱式の空調システム12、燃焼式ヒータに
よる空調システム14から概ね構成されており、極低温
時にはこの燃焼式ヒータによる空調システム14を用い
て暖房する。従って、充分な暖房能力を確保することが
できると共に更にバッテリへの負担を低減させることが
できる。また、ヒートポンプ式の空調システム10の作
動時に伝熱管66を用いて蓄熱槽40のブライン52を
燃焼式ヒータ64へ送給するので、着火前に予めこれを
温めることができ、エミッションを低減させることもで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車に用いられ
る空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車の空調装置として、ヒートポ
ンプ式の空調システムと蓄熱式の空調システムとを組み
合わせたものが、既に本件出願人により案出されている
(一例として、特願平4−181376号参照)。以
下、この構造について簡単に説明する。
【0003】図7に示されるように、この空調システム
は、ヒートポンプシステム200と、蓄熱システム20
2と、から成る。ヒートポンプシステム200は、コン
プレッサ204、四方弁206、第1熱交換器208、
膨張弁210、第2熱交換器212を備え、これらは冷
媒管214によって連通されることにより一つのサイク
ルを構成している。なお、冷媒は、四方弁206を切り
換えることによりその送給方向を逆にすることができ
る。第1熱交換器208は、第1流路216に配置され
ており、又第2熱交換器212は第2流路218に配置
されている。第1流路216は車両室内空間220へ連
通されており、第2流路218は途中で分岐されて車両
室内空間220及び車両室外空間222の双方へ連通さ
れている。
【0004】一方、蓄熱システム202は、蓄熱槽22
4、ウォータポンプ226、第3熱交換器228、第4
熱交換器230を備え、これらは管路232によって連
通されることにより一つのサイクルを構成している。蓄
熱槽224内には、ブライン234が封入されると共
に、冷媒管214に連通された第5熱交換器236がブ
ライン234に浸漬された状態で配置されている。ま
た、ブライン234中には複数個の蓄熱カプセル238
が配置されていると共にヒータ240が配置されてい
る。ヒータ240は、外部電源242、回生ブレーキ2
44、及びスイッチ246に接続されており、スイッチ
246が閉じると加熱されるようになっている。
【0005】この構成によれば、スイッチ246を閉じ
ることによりヒータ240が加熱されてブライン234
を介して蓄熱カプセル238に蓄熱される。そして、暖
房時には蓄熱槽224内に蓄えられた熱を第3熱交換器
228又は第4熱交換器230へ伝達して、ブロア24
8によって車両室内空間220へ温風を送給させるよう
になっている。なお、蓄熱システム202による暖房だ
けでは暖房能力が不足する場合にはヒートポンプシステ
ム200に切り換え、或いは蓄熱システム202とヒー
トポンプシステム200とを同時に作動させることもで
きる。
【0006】従って、この構成による場合、暖房のすべ
てをヒートポンプシステム200で賄うのではないの
で、その分だけバッテリへの負担を軽減することができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
成による場合、極低温時には蓄熱システム202とヒー
トポンプシステム200とを併用する態様(暖房能力が
最も高い)を採ることになるが、蓄熱槽224で蓄熱し
た熱をすべて使いきったときにはヒートポンプシステム
200のみによる暖房運転状態となる。このため、暖房
能力が不足するという問題点が生じる。
【0008】また、バッテリへの負担を更に低減させた
いという要請もある。本発明は上記事実を考慮し、極低
温時においても充分な暖房能力を確保することができる
と共にバッテリへの負担を更に低減させることができる
電気自動車用空調装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気自動車
用空調装置は、室外熱交換器及び第1の室内熱交換器を
備え、これらへ第1の冷媒を送給することにより車室内
空気を空調するヒートポンプ式の空調システムと、第2
の室内熱交換器及び内部に第2の冷媒が貯留された蓄熱
槽を備え、前記蓄熱槽内の第2の冷媒を前記第2の熱交
換器へ送給することにより車室内空気を空調する蓄熱式
の空調システムと、燃焼式ヒータ及びこの燃焼式ヒータ
に前記第2の冷媒が有する熱を伝達する伝達手段を備
え、前記燃焼式ヒータによって車室内空気を空調する燃
焼式ヒータによる空調システムと、を有することを特徴
としている。
【0010】
【作用】上記構成によれば、ヒートポンプ式の空調シス
テム、蓄熱式の空調システム、及び燃焼式ヒータによる
空調システムが、状況に応じて単独で或いは適宜組み合
わされて用いられることにより、車室内空気が空調され
る。
【0011】一例として、最初は蓄熱式の空調システム
が用いられ、次いでヒートポンプ式の空調システムが用
いられ、更には燃焼式ヒータによる空調システムが用い
られる。ここで、本発明によれば、ヒートポンプ式の空
調システムの作動時に、蓄熱式の空調システムを継続作
動させたことにより温度が下がったもののある程度の熱
を有する第2の冷媒が、伝達手段を介して燃焼式ヒータ
に伝達される。このため、燃焼式ヒータはその着火前に
予め温められる。その後、燃焼式ヒータによる空調シス
テムに切り換えることにより、暖房能力が最も必要とな
る極低温時においても充分な暖房能力が得られる。この
際、ヒートポンプ式の空調システムを併用することによ
り、更に暖房能力が向上する。
【0012】また、すべての状況に対してヒートポンプ
式の空調システムだけで賄うのではなく、蓄熱式の空調
システム及び燃焼式ヒータによる空調システムを用いる
ので、その分だけバッテリへの負担を低減することがで
きる。
【0013】さらに、着火前に第2の冷媒が有する熱に
よって燃焼式ヒータを予め温めるので、蓄熱槽内の廃熱
を有効に利用することができると共にエミッションの低
減を図ることができる。
【0014】
【実施例】以下に、図1〜図6を用いて、本発明の一実
施例に係る電気自動車用空調装置を説明する。
【0015】図1には、本実施例に係る電気自動車用空
調装置の概略構成図が示されている。この電気自動車用
空調装置は、概ねヒートポンプ式の空調システム10
と、蓄熱式の空調システム12と、燃焼式ヒータによる
空調システム14と、から成り、以下この順に説明す
る。
【0016】ヒートポンプ式の空調システム10は、コ
ンプレッサ16、四方弁18、第1の室内熱交換器とし
ての室内熱交換器20、膨張弁22、室外熱交換器24
を備えており、これらは冷媒管26によって連通される
ことにより一つのサイクルを構成している。なお、冷媒
(本発明における第1の冷媒に相当する)は、四方弁1
8を切り換えることによりその送給方向を逆にすること
ができる。
【0017】四方弁18と室内熱交換器20との間及び
室内熱交換器20と膨張弁22との間には流路切り換え
バルブ28、30がそれぞれ配設されている。また、室
内熱交換器20は、車両室内空間32と連通された流路
34に配置されている。さらに、室内熱交換器20の下
流側にはブロア36が配設されている。なお、上述した
コンプレッサ16及びブロア36の作動、四方弁18、
流路切り換えバルブ28、30の切り換え操作は、図示
しない制御装置によって制御されている。また、車両室
内空間32には温度検出センサ38が配設されており、
車両室内温度を前記制御装置へ出力している。制御装置
では、入力された車両室内空間32の温度を現在温度P
1 として記憶している。また、制御装置には、乗員が温
度調節レバー(図示省略)等によって設定した温度がP
2 として記憶されるようになっている。
【0018】一方、蓄熱式の空調システム12は、蓄熱
槽40、ウォータポンプ42、第2の室内熱交換器とし
ての室内熱交換器44を備えており、これらは管路46
によって相互に連通されることにより一つのサイクルを
構成している。ウォータポンプ42と室内熱交換器44
との間及び室内熱交換器44と蓄熱槽40との間には、
それぞれ流路切り換えバルブ48、50が配設されてい
る。なお、上述したウォータポンプ42の作動、流路切
り換えバルブ48、50の切り換え操作は、図示しない
制御装置によって制御されている。
【0019】蓄熱槽40内には第2の冷媒としてのブラ
イン52が封入されており、このブライン52中には熱
交換器54がブライン52に浸漬された状態で配置され
ている。この熱交換器54は、ヒートポンプ式の空調シ
ステム10の流路切り換えバルブ28、30と接続され
ている。また、ブライン52中には、所定の蓄熱温度に
設定された複数個の蓄熱カプセル56が配置されてい
る。さらに、蓄熱槽40内には、車外電源58と接続さ
れたヒータ60が配置されている。なお、車外電源58
はコンプレッサ16とも接続されている。また更に、蓄
熱槽40内には、ブライン52の温度を検出する温度検
出センサ62が配設されている。なお、この温度検出セ
ンサ62の検出値は、常時制御装置に出力されており、
制御装置ではこの検出値をT1 として記憶している。
【0020】また、燃焼式ヒータによる空調システム1
4は、燃焼式ヒータ64を備えている。この燃焼式ヒー
タ64内には、流路切り換えバルブ48、50とそれぞ
れ端部が接続された伝達手段としての伝熱管66の一部
が配置されている。また、伝熱管66の途中には、流路
切り換えバルブ50と燃焼式ヒータ64との間にウォー
タポンプ68が配置されている。このウォータポンプ4
2の作動は、図示しない制御装置によって制御されてい
る。
【0021】以下に、図6に示されるフローチャートに
基づいて、図2〜図5を適宜用いながら、本実施例の作
用を説明する。なお、図2〜図5において、適宜示され
る実線の波形矢印は温風を示し、二点鎖線の波形矢印は
冷風を示している。
【0022】まず、蓄熱だけをする際には、例えば夜間
等に車外電源58を用いてヒータ60が加熱される。こ
れにより、ブライン52が加熱されるので、蓄熱カプセ
ル56が所定の温度で蓄熱する。
【0023】次いで、車両走行中に暖房する際には、図
6に示されるようにまずステップ100で車両室内空間
38の室内空気の現在温度P1 が取り込まれる。この現
在温度P1 は、温度検出センサ38によって検出された
ものである。次いで、ステップ102で乗員が設定した
設定温度P2 が取り込まれる。次いで、ステップ104
で、設定温度P2 が現在温度P1 よりも大きいか否かが
判断される。そして、ステップ104で肯定されると、
暖房運転がなされる。
【0024】すなわち、まずステップ106で、流路切
り換えバルブ48が蓄熱槽40からのブライン52を室
内熱交換器44へ送給する開放状態とされる。また、ス
テップ108で、流路切り換えバルブ50が室内熱交換
器50からのブライン52を蓄熱槽40へ送給する開放
状態とされる。次いで、ステップ112でウォータポン
プ42が作動され、ステップ114でブロア36が作動
される。以上のようにして蓄熱式の空調システム12の
みによる暖房運転がなされ、これにより温風が車両室内
空間32へ送給される。
【0025】次に、ステップ116で、温度検出センサ
62によって検出された蓄熱槽40内のブライン52の
温度T1 が所定の温度T0 以上か否かが判断される。な
お、この所定の温度T0 は、蓄熱式の空調システム12
によって充分な暖房効果が得られる温度とされる。ステ
ップ116で肯定されれば、ステップ118で設定温度
2 が現在温度P1 以下か否かが判断される。ステップ
118で肯定されれば処理が終了し、否定されればステ
ップ116に戻り、蓄熱式の空調システム12のみによ
る暖房運転が継続される。
【0026】一方、ステップ116で否定された場合、
即ちブライン52の温度T1 が所定の温度T0 よりも小
さくなった場合には、蓄熱式の空調システム12のみに
よる暖房運転では最早暖房能力不足であることを意味す
るので、ヒートポンプ式の空調システム10による暖房
運転に切り換えられる。なお、蓄熱式の空調システム1
2を継続的に使用すると、ブライン52の温度が徐々に
低下するので、前記場合が起こる。
【0027】この場合には、まずステップ120で、流
路切り換えバルブ48が蓄熱槽40からのブライン52
を燃焼式ヒータ64へ送給する状態に切り換えられる。
次いで、ステップ122で、流路切り換えバルブ50が
燃焼式ヒータ64からのブライン52を蓄熱槽40へ送
給する状態に切り換えられる。さらに、ステップ124
で、四方弁18がHOTモードに設定される。次いで、
ステップ126で、流路切り換えバルブ28がコンプレ
ッサ16で圧縮された冷媒を室内熱交換器20へ送給す
る状態に切り換えられる。次いで、ステップ128で、
流路切り換えバルブ30が室内熱交換器20から送給さ
れてきた冷媒を膨張弁22へ送給する状態に切り換えら
れる。そして、この状態でステップ130によりコンプ
レッサ16が作動される。
【0028】これにより、室外熱交換器24が吸熱器と
して作用し室内熱交換器20が放熱器として作用するの
で、温風が流路34を通って車両室内空間32へ送給さ
れる。すなわち、ヒートポンプ式の空調システム10に
よる暖房運転がなされる。
【0029】その一方で、蓄熱槽40内のブライン52
(このときのブライン52は、所定の温度T0 よりも小
さいが、依然としてある程度の熱を保有している)が、
燃焼式ヒータ64側へ伝熱管66を介して送給されるの
で、燃焼式ヒータ64が着火前に予め温められる。
【0030】次いで、ステップ132で、設定温度P2
が現在温度P1 以下であるか否かが判断される。ステッ
プ132で肯定されれば処理が終了し、否定されれば次
の燃焼式ヒータによる空調システム14へと移行する。
なお、ステップ132で否定される場合は、環境温度が
極低温時の場合である。
【0031】まず、ステップ134で、ウォータポンプ
42の作動が停止される。次いで、ステップ136で、
流路切り換えバルブ48が室内熱交換器44からのブラ
イン52を燃焼式ヒータ64へ送給する状態に切り換え
られる。次いで、ステップ138で、流路切り換えバル
ブ50が燃焼式ヒータ64からのブライン52を室内熱
交換器44へ送給する状態に切り換えられる。次いで、
ステップ140で、ウォータポンプ68が作動される。
その後、ステップ132に戻り、再び設定温度P2 が現
在温度P1 以下になったか否かが判断される。ステップ
132で肯定されれば処理が終了し、ステップ132で
否定されればステップ134へ移行する。
【0032】これにより、燃焼式ヒータ64で加熱され
たブライン52が室内熱交換器44へ送給されるので、
室内熱交換器44で生じた温風が車両室内空間32へ送
給される。この際、ヒートポンプ式の空調システム10
も作動しているので、室内熱交換器20からも温風が生
じて車両室内空間32へ送給されることになる。
【0033】なお、ステップ104で否定された場合
は、冷房運転がなされる。この冷房運転の態様について
図5を用いて、簡単に説明しておく。
【0034】まず、夜間等に蓄冷だけを行う場合には、
制御装置によって四方弁18がCOOLモードにされる
と共に流路切り換えバルブ28、30が図5図示状態と
される。次いで、車外電源58を使ってコンプレッサ1
6を作動させ、室外熱交換器24を放熱器として作用さ
せると共に蓄熱槽40内の熱交換器54を吸熱器として
作用させる。これにより、蓄熱槽40内のブライン52
が冷却されて、蓄熱カプセル56が所定の温度で蓄冷す
る。
【0035】次に、車両走行中に冷房する場合には、図
5に一点鎖線の矢印で示したように、流路切り換えバル
ブ48、50が切り換えられた後、ウォータポンプ42
が作動される。これにより、冷却されたブライン52が
管路46を通って室内熱交換器44へ送給されるので、
冷風(二点鎖線の矢印)が車両室内空間32へ送給され
る。この態様が、蓄熱(蓄冷)式の空調システム12の
みを使った態様である。
【0036】次に、蓄冷式の空調システム12のみによ
る冷房能力では不足の場合、ヒートポンプ式の空調シス
テム10が用いられる。すなわち、四方弁18が実線矢
印方向へ冷媒を送給するように設定し(前記蓄冷のみ行
う場合と同様)、流路切り換えバルブ28、30を実線
矢印方向へ冷媒を送給するように切り換える。これによ
り、室外熱交換器24が放熱器として作用し室内熱交換
器20が吸熱器として作用するので、冷風が車両室内空
間32へ送給される。
【0037】このように本実施例では、燃焼式ヒータに
よる空調システム14を用いて車両室内空間32を空調
することができるようにしたので、極低温時においても
充分な暖房能力を得ることができる。更に、本実施例で
は、燃焼式ヒータによる空調システム14に加えヒート
ポンプ式の空調システム10も同時に併用するので、よ
り高い暖房能力を得ることができる。
【0038】さらに、本実施例では、蓄熱式の空調シス
テム12に加え、燃焼式ヒータによる空調システム14
を備えているので、その分だけヒートポンプ式の空調シ
ステム10に依存する度合いが減少する。従って、その
分だけバッテリへの負担を軽減することができる。な
お、この効果は前述した従来技術においても得られる効
果であるが、本実施例の方が燃焼式ヒータによる空調シ
ステム14を新たに設けた分だけ、従来技術よりもバッ
テリへの負担軽減効果は大となる。また、燃焼式ヒータ
による空調システム14とヒートポンプ式の空調システ
ム10とを併用する態様と、従来技術におけるヒートポ
ンプシステム200と蓄熱システム202とを併用する
態様と、を比較しても、燃焼式ヒータによる空調システ
ム14の方が蓄熱システム202よりも暖房能力がある
ので、その分だけ本実施例の方がヒートポンプ式の空調
システム10の依存度を低下させることができる。従っ
て、電気自動車の一充電走行距離を伸ばすことができ
る。
【0039】また、本実施例では、蓄熱式の空調システ
ム12を継続使用することによりブライン52の温度T
1が所定の温度T0 よりも下がった場合に、このブライ
ン52を燃焼式ヒータ64へ送給する構成にし、ヒート
ポンプ式の空調システム10によって暖房している間
に、燃焼式ヒータ64をその着火前に予め温めるように
したので、燃焼式ヒータ64のエミッションの低減を図
ることができると共に蓄熱槽40内の廃熱を有効に利用
することができる。
【0040】なお、本実施例では、極低温時に燃焼式ヒ
ータによる空調システム14とヒートポンプ式の空調シ
ステム10とを併用しているが、容量の大きい燃焼式ヒ
ータ64を用いた場合等においてはヒートポンプ式の空
調システム10を停止させるようにしてもよい。
【0041】また、本実施例では、燃焼式ヒータ64で
加熱したブライン52を伝熱管66を介して室内熱交換
器44へブライン52を送給する構成にしたが、これに
限らず、伝熱管66は蓄熱槽40内のブライン52が有
する熱を燃焼式ヒータ64に伝達するためにのみ用い、
室内熱交換器44へ送給する経路は別途設けるように構
成してもよい。さらに、本実施例では、ブライン52及
び室内熱交換器44を介して温風を生じさせる構成を採
ったが、これに限らず、燃焼式ヒータ64を流路34内
の室内熱交換器44よりも上流側に配置して、燃焼式ヒ
ータ64の周囲の空気を直接温めて車両室内空間32へ
送給する構成にしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電気
自動車用空調装置は、ヒートポンプ式の空調システム及
び蓄熱式の空調システムの他に、燃焼式ヒータ及びこの
燃焼式ヒータに第2の冷媒が有する熱を伝達する伝達手
段を備え、燃焼式ヒータによって車室内空気を空調する
燃焼式ヒータによる空調システムを有するので、極低温
時においても充分な暖房能力を確保することができると
共にバッテリへの負担を更に低減させることができると
いう優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電気自動車用空調装置
の概略構成図である。
【図2】蓄熱式の空調システムのみを用いて暖房する場
合の状態を示す図1に対応する作動説明図である。
【図3】ヒートポンプ式の空調システムのみを用いて暖
房する場合の状態を示す図1に対応する作動説明図であ
る。
【図4】燃焼式ヒータによる空調システム及びヒートポ
ンプ式の空調システムの双方を用いて暖房する場合の状
態を示す図1に対応する作動説明図である。
【図5】冷房運転する場合の状態を示す図1に対応する
作動説明図である。
【図6】主に暖房運転時の作動の流れを示すフローチャ
ートである。
【図7】従来例に係るヒートポンプ式の空調システムを
示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 ヒートポンプ式の空調システム 12 蓄熱式の空調システム 14 燃焼式ヒータによる空調システム 20 室内熱交換器(第1の室内熱交換器) 24 室外熱交換器 40 蓄熱槽 44 室内熱交換器(第2の室内熱交換器) 52 ブライン(第2の冷媒) 64 燃焼式ヒータ 66 伝熱管(伝達手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外熱交換器及び第1の室内熱交換器を
    備え、これらへ第1の冷媒を送給することにより車室内
    空気を空調するヒートポンプ式の空調システムと、 第2の室内熱交換器及び内部に第2の冷媒が貯留された
    蓄熱槽を備え、前記蓄熱槽内の第2の冷媒を前記第2の
    熱交換器へ送給することにより車室内空気を空調する蓄
    熱式の空調システムと、 燃焼式ヒータ及びこの燃焼式ヒータに前記第2の冷媒が
    有する熱を伝達する伝達手段を備え、前記燃焼式ヒータ
    によって車室内空気を空調する燃焼式ヒータによる空調
    システムと、 を有することを特徴とする電気自動車用空調装置。
JP4300886A 1992-11-11 1992-11-11 電気自動車用空調装置 Pending JPH06143973A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4300886A JPH06143973A (ja) 1992-11-11 1992-11-11 電気自動車用空調装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016190515A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 富士重工業株式会社 車両用エアーコンディショナ装置
JP2019064302A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 株式会社Subaru 車両用補助暖房装置
WO2020158740A1 (ja) 2019-01-29 2020-08-06 国立大学法人東海国立大学機構 蓄熱装置
WO2020262125A1 (ja) * 2019-06-26 2020-12-30 サンデン・オートモーティブクライメイトシステム株式会社 車両用空気調和装置

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