JPH0615589A - 産業用ロボット制御装置 - Google Patents

産業用ロボット制御装置

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JPH0615589A
JPH0615589A JP4200232A JP20023292A JPH0615589A JP H0615589 A JPH0615589 A JP H0615589A JP 4200232 A JP4200232 A JP 4200232A JP 20023292 A JP20023292 A JP 20023292A JP H0615589 A JPH0615589 A JP H0615589A
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tool
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JP4200232A
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Fumio Kasagami
文男 笠上
Akinobu Izawa
明展 井澤
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Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/408Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by data handling or data format, e.g. reading, buffering or conversion of data
    • G05B19/4086Coordinate conversions; Other special calculations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/16Programme controls
    • B25J9/1656Programme controls characterised by programming, planning systems for manipulators
    • B25J9/1664Programme controls characterised by programming, planning systems for manipulators characterised by motion, path, trajectory planning
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のツールを固定し、ワークを把持して前
記ツールに沿って作業するロボット制御装置において、
作業プログラムの作成が容易な産業用ロボット制御装置
を提供する。 【構成】 所定の自由度を有するロボット2の先端に把
持したワークWを、作業プログラムに基づいて、固定し
た複数のツール7(7a,7b,7c…)に沿って移動
させる産業用ロボット制御装置であって、設置関係デー
タ入力手段19と、ワーク位置姿勢算出手段20と、相対位
置姿勢算出手段21と、速度入力手段22と、作業プログラ
ム作成手段23と、教示データ抽出手段24と、設置関係デ
ータ抽出手段25と、動作計画手段26と、補間演算手段27
と、動作指令手段28を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産業用ロボット制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、溶接トーチ等のツールを支持具等
に固定した状態とし、ロボットに被加工物のワークを把
持させ、作業プログラムに基づいて、ツールに沿ってワ
ークを移動させて、溶接等の加工を行わせる産業用ロボ
ット制御装置があった。この種の制御装置として、特開
昭64− 37603号,特開平2− 82302号及び特開平3−23
9486号等のものが公知であった。
【0003】こうした制御装置の目的は、搬入装置等に
より位置決めされたワークをロボットに把持させて、ツ
ールによって作業を行い、さらに搬出するという一連の
ロボット作業を行うことにある。そして、その結果、治
具の構成が簡単になり柔軟性の高い作業システムが構成
できることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の産業
用ロボット制御装置の内、特開平2− 82302号及び特開
平3−239486号のものでは、作業プログラムを構成する
教示データとして、ロボットのベースの原点に対するフ
ランジ基準点の位置姿勢関係や、フランジ基準点に対す
るロボットのベースの原点の位置姿勢関係を記憶してい
るために、次のような問題があった。
【0005】 作業プログラムからは、直接(直観)
的に、ワークの原点に対するツール先端の位置姿勢がわ
からず、ツールによってワークがどのように加工されて
いるのかがわかりにくい。
【0006】 ワークの形状等を計画するCAD等の
データを用いて、コンピュータシステムによる作業プロ
グラムを作成する際に、ツール先端とロボットのベース
の原点の位置関係を含めた演算が必要となるために、作
業プログラム中の教示データ作成の際の計算が複雑にな
る。
【0007】 ワークに対するツールの位置姿勢を変
えるという作業内容の修正に、ツール先端の設置関係を
含めた演算を行わなければならないので、上記修正作業
が困難である。
【0008】また、特開昭64− 37603号のものでは、作
業プログラムを構成する教示データとして、ロボットア
ームの先端位置に対する目標点の位置を記憶していた。
このため、上記との問題に関しては、ワークと固定
関係にある基準点のロボットアームの先端位置と、ワー
クの原点との平行移動及び回転移動を考慮して、ツール
の作業を推定する必要があり、同等の問題を内在してい
た。
【0009】一方、特開昭64− 37603号,特開平2− 8
2302号及び特開平3−239486号の何れのものにおいて
も、ロボットのベースの原点に対するツール先端の位置
姿勢関係やフランジ基準点に対するワークの原点の位置
姿勢関係が固定であるために次のような問題があった。
【0010】 ロボットとそれに対応する従来の制御
装置にて構成されるシステム一式では、一つのワークに
対して作業する際に、一つのツールによる一つの作業し
かできない。そのため、ツールを複数個用意して、複数
の作業をさせ、作業効率を上げることができない(図8
参照)。
【0011】 把持するワークの形状が変わったとき
に、ロボットの作業領域を考慮して、固定されたツール
の位置を変えざるをえない場合がある。このように、ロ
ボットとツールの相対的な位置関係を変えた場合には、
同じ内容の作業を行うときでも、以前の教示データが使
えず、新たに作業プログラムを作り直さなければならな
い(図25参照)。
【0012】 ワークの形状の部分的な変更や、ワー
クの把持位置に変更があると、同じ内容の作業を行うと
きでも、以前の教示データが使えず、新たに作業プログ
ラムを作り直さなければならない。例えば、ワークの一
部分が長くなった場合に、以前と同じ加工を行うために
は、ロボットのフランジ基準点が移動しなくてはならな
い。それにより、ロボットの原点に対するフランジ基準
点の位置姿勢の関係が変わるので、以前の教示データが
使えなくなる(図26参照)。
【0013】そこで、本発明は上記問題点〜を解決
する産業用ロボット制御装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、所定の自由度を有するロボ
ットの先端に把持したワークを、作業プログラムに基づ
いて、固定した1以上のツールに沿って移動させる産業
用ロボット制御装置であって;上記ロボットのベースの
原点に対する上記ツールの先端の位置姿勢関係、及び、
上記ロボットのフランジ基準点に対する上記ワークの原
点の位置姿勢関係からなる設置関係データを入力する設
置関係データ入力手段と;上記ロボットの駆動系から検
出される動作量により、上記ロボットのベースの原点に
対するフランジ基準点の位置姿勢関係を算出するワーク
位置姿勢算出手段と;上記ワーク位置姿勢算出手段にて
算出された位置姿勢関係と、上記設置関係データ入力手
段より入力された設置関係データから上記ワークの原点
に対する上記ツールの先端の位置姿勢関係を算出する相
対位置姿勢算出手段と;上記ワークに対するツールの並
進速度を数値入力する速度入力手段と;上記速度入力手
段より入力された並進速度、及び、上記相対位置姿勢算
出手段で算出された上記位置姿勢関係からなる教示デー
タを生成し、この複数の教示データ、及び、上記設置関
係データ入力手段より入力された設置関係データから、
作業プログラムを作成して記憶する作業プログラム作成
手段と;上記作業プログラム作成手段にて作成された作
業プログラムから、上記教示データを順次取出す教示デ
ータ抽出手段と;上記作業プログラム作成手段にて作成
された作業プログラムから上記設置関係データを取出す
設置関係データ抽出手段と;上記教示データ抽出手段に
より取出された教示データから、上記ワークに対するツ
ールの動作を計画する動作計画手段と;上記動作計画手
段で計画された動作経路を補間し、各補間点におけるワ
ークの原点に対する上記ツールの先端の位置姿勢関係を
演算する補間演算手段と;上記補間演算手段で演算され
た位置姿勢関係に応じて上記ロボットの駆動系の操作量
を算出し、該操作量に基づく駆動指令を該駆動系に与え
る動作指令手段とを備えたものである。
【0015】請求項2記載の発明は、所定の自由度を有
するロボットの先端に把持したワークを、作業プログラ
ムに基づいて、固定した1以上のツールに沿って移動さ
せる産業用ロボット制御装置であって;上記ロボットの
ベースの原点に対する上記ツールの先端の位置姿勢関
係、及び、上記ロボットのフランジ基準点に対する上記
ワークの原点の位置姿勢関係からなる設置関係データを
入力する設置関係データ入力手段と;上記設置関係デー
タ入力手段により入力された複数の設置関係データに識
別子をつける識別子設定手段と;上記識別子をつけた設
置関係データの設置関係ファイルを作成して記憶するフ
ァイル作成手段と;上記ロボットの駆動系から検出され
る動作量により、上記ロボットのベースの原点に対する
フランジ基準点の位置姿勢関係を算出するワーク位置姿
勢算出手段と;複数の設置関係データの内から所望の設
置関係データを選択して、それに対応する識別子を入力
する識別子選択入力手段と;上記識別子選択入力手段に
て入力された識別子に応じて上記設置関係ファイルから
取出した設置関係データと、上記ワーク位置姿勢算出手
段にて算出された位置姿勢関係から、上記ワークの原点
に対する上記ツールの先端の位置姿勢関係を算出する相
対位置姿勢算出手段と;上記ワークに対するツールの並
進速度を数値入力する速度入力手段と;上記速度入力手
段より入力された並進速度、上記相対位置姿勢算出手段
で算出された上記位置姿勢関係、及び、上記識別子選択
入力手段より入力された識別子からなる教示データを生
成し、この複数の教示データから作業プログラムを作成
して記憶する作業プログラム作成手段と;上記作業プロ
グラム作成手段にて作成された作業プログラムから、上
記教示データを順次取出す教示データ抽出手段と;上記
教示データ抽出手段にて取出した教示データの識別子に
応じて、上記設置関係ファイルから設置関係データを取
出す設置関係データ抽出手段と;上記教示データ抽出手
段により取出された教示データから、上記ワークに対す
るツールの動作を計画する動作計画手段と;上記動作計
画手段で計画された動作経路を補間し、各補間点におけ
るワークの原点に対する上記ツールの先端の位置姿勢関
係を演算する補間演算手段と;上記補間演算手段で演算
された位置姿勢関係に応じて上記ロボットの駆動系の操
作量を算出し、該操作量に基づく駆動指令を該駆動系に
与える動作指令手段とを備えたものである。
【0016】請求項3記載の発明は、所定の自由度を有
するロボットの先端に把持したワークを、作業プログラ
ムに基づいて、固定した1以上のツールに沿って移動さ
せる産業用ロボット制御装置であって;上記ロボットの
ベースの原点に対する上記ツールの先端の位置姿勢関
係、及び、上記ロボットのフランジ基準点に対する上記
ワークの原点の位置姿勢関係からなる設置関係データを
入力する設置関係データ入力手段と;上記ワークの原点
に対する上記ツールの先端の位置姿勢関係、及び、上記
ワークに対するツールの並進速度を数値入力する教示デ
ータ設定手段と;上記教示データ設定手段により入力さ
れた並進速度、及び、上記位置姿勢関係からなる教示デ
ータを生成し、この複数の教示データ、及び、上記設置
関係データ入力手段より入力された設置関係データか
ら、作業プログラムを作成して記憶する作業プログラム
作成手段と;上記作業プログラム作成手段にて作成され
た作業プログラムから、上記教示データを順次取出す教
示データ抽出手段と;上記作業プログラム作成手段にて
作成された作業プログラムから上記設置関係データを取
出す設置関係データ抽出手段と;上記教示データ抽出手
段により取出された教示データから、上記ワークに対す
るツールの動作を計画する動作計画手段と;上記動作計
画手段で計画された動作経路を補間し、各補間点におけ
るワークの原点に対する上記ツールの先端の位置姿勢関
係を演算する補間演算手段と;上記補間演算手段で演算
された位置姿勢関係に応じて上記ロボットの駆動系の操
作量を算出し、該操作量に基づく駆動指令を該駆動系に
与える動作指令手段とを備えたものである。
【0017】請求項4記載の発明は、所定の自由度を有
するロボットの先端に把持したワークを、作業プログラ
ムに基づいて、固定した1以上のツールに沿って移動さ
せる産業用ロボット制御装置であって;ロボットのベー
スの原点に対する上記ツールの先端の位置姿勢関係、及
び、上記ロボットのフランジ基準点に対する上記ワーク
の原点の位置姿勢関係からなる設置関係データを入力す
る設置関係データ入力手段と;上記設置関係データ入力
手段により入力された複数の設置関係データに識別子を
つける識別子設定手段と;上記識別子をつけた設置関係
データの設置関係ファイルを作成して記憶するファイル
作成手段と;上記ワークの原点に対する上記ツールの先
端の位置姿勢関係、上記ワークに対するツールの並進速
度、及び、複数の設置関係データに対応する識別子を数
値入力する教示データ設定手段と;教示データ設定手段
により入力された並進速度、上記ワークの原点に対する
上記ツールの先端の上記位置姿勢関係、及び、識別子か
らなる教示データを生成し、この複数の教示データから
作業プログラムを作成して記憶する作業プログラム作成
手段と;上記作業プログラム作成手段にて作成された作
業プログラムから、上記教示データを順次取出す教示デ
ータ抽出手段と;上記教示データ抽出手段にて取出した
教示データの識別子に応じて、上記設置関係ファイルか
ら設置関係データを取出す設置関係データ抽出手段と;
上記教示データ抽出手段により取出された教示データか
ら、上記ワークに対するツールの動作を計画する動作計
画手段と;上記動作計画手段で計画された動作経路を補
間し、各補間点におけるワークの原点に対する上記ツー
ルの先端の位置姿勢関係を演算する補間演算手段と;上
記補間演算手段で演算された位置姿勢関係に応じて上記
ロボットの駆動系の操作量を算出し、該操作量に基づく
駆動指令を該駆動系に与える動作指令手段とを備えたも
のである。
【0018】
【作用】作業プログラム内の教示データを、ワークの原
点に対するツール先端の位置姿勢関係としているので、
【0019】(1) 作業プログラム内の教示データが、ワ
ークの原点に対するツール先端の位置姿勢関係を表すた
めに、教示の内容が容易にわかる。
【0020】(2) CADシステムで作成されるワークの
情報を用いて、コンピュータシステムで作業プログラム
を作成する際、ワークの原点に対するツール先端の位置
姿勢関係の教示データが簡単に作成できる。
【0021】(3) 作業プログラム内の教示データの内容
が、ワークの原点に対するツール先端の位置姿勢関係を
表しており、ワークに対するツールの位置姿勢関係を変
えるという教示データの修正作業が容易にできる。
【0022】また、作業プログラムの中にロボットのベ
ースの原点に対するツール先端の位置姿勢関係のデータ
と、ロボットのフランジ基準点に対するワークの原点の
位置姿勢関係のデータを有し、再生時に、これらの位置
姿勢関係のデータに基づいて、各教示点でのワークの原
点に対するツールの先端の関係を実現する再生動作を行
うために、
【0023】(4) 作業プログラム内に、ロボットのベー
スの原点に対するツール先端の設置関係のデータを記憶
させることによって、複数のツールに対しても、それに
応じた設置関係のデータによって、ワークを期待する経
路に沿わせて加工できる。
【0024】(5) ツールとロボットの間の相対的な位置
関係を変えても、ロボットのベースの原点に対するツー
ル先端の位置姿勢関係のデータのみを修正するだけでよ
く、以前の教示データをそのまま使用できる。
【0025】(6) ワーク形状の部分的な変更や、ワーク
の把持位置の変更があっても、ロボットのフランジ基準
点に対するワークの原点の位置姿勢関係のデータのみを
修正するだけでよく、以前の教示データをそのまま使用
できる。
【0026】
【実施例】以下実施例を示す図面に基づいて本発明を詳
説する。
【0027】図1は本発明に係る産業用ロボット制御装
置1と、この制御装置1により駆動制御されるロボット
2の一例を示している。
【0028】図1のロボット2は、6つの回転関節3
a,3b,3c,3d,3e,3fと、該回転関節3
a,3b,3c,3d,3e,3fの先端に設けたハン
ド4から構成され、6自由度となっている。このハンド
4にて、被溶接物等のワークWが把持される。
【0029】ロボット2の回転関節3a,3b,3c,
3d,3e,3fは、減速器、サーボモータ及び位置検
出器を備えた駆動手段5a,5b,5c,5d,5e,
5fにより、回転軸6a,6b,6c,6d,6e,6
f廻りに回転駆動される。この駆動手段5a,5b,5
c,5d,5e,5fによりロボット2の駆動系が構成
される。
【0030】7は研磨,切削及び溶接トーチ等のツール
で、支持具8に固定される。この支持具8及びロボット
2のベース9はフロア等に固定される。
【0031】制御装置1には、教示/再生の切り替え及
び再生時の起動を行うための操作ボックス10と、ロボッ
ト2の手動操作及び作業プログラム作成用データ(後述
の設置関係データ,教示データ及び識別子等)入力を行
うための教示ペンダント11とが接続される。この教示ペ
ンダント11は、オンライン及びオフライン何れの教示方
式でも教示データの入力が可能とされる。
【0032】また、教示ペンダント11のパネル上には、
例えば、図27に示すように、手動運転用スイッチ42と、
教示点記憶ボタン43と、ENDボタン44と、設置関係デ
ータ、教示データ及び識別子等の入力用テンキー45と、
教示/設置関係入力切替スイッチ46等が配設される。
【0033】図2は制御装置1の電気的構成図である。
12は各種演算や各種制御を行うためのCPU(中央処理
装置)であり、操作ボックス10及び教示ペンダント11か
らのデータ等の信号入力は、インターフェース部13を介
してCPU12に送られる。
【0034】CPU12はその信号入力に対して、各種演
算プログラムや各種制御プログラムを記憶したROM14
の情報に基づいて、RAM15に、必要な各種データや作
成された作業プログラム等を転送する。
【0035】また、各駆動手段5a,5b,5c,5
d,5e,5fのサーボモータへの駆動指令データは、
ROM14に記憶された演算プログラム、及び、RAM15
に記憶された作業プログラムのデータに基づいて、CP
U12にて計算され、デュアルポートRAM16を介して、
各サーボドライバ17a,17b,17c,17d,17e,17f
に送られる。
【0036】各サーボドライバ17a,17b,…17fはデ
ュアルポートRAMからの駆動指令データに基づき、各
駆動手段5a,5b,…5fのサーボモータをサーボ制
御する。
【0037】次に、ロボット2,ワークW及びツール7
に設定される座標系と、その座標系に対する各位置姿勢
の関係を、図3を参照して説明する。
【0038】ここで、説明を簡単にするために、一つの
ツール7に限って上記関係を説明する。なお、図3で
は、ロボット2を簡略化して示しており、図3において
図1と同一の部分は、同一の符号をもって示す。
【0039】さて、図3において、座標系Bo−XYZ
は、ロボット2のベース9の原点Boに固定された直交
座標系であり、座標系Ho−X′Y′Z′はロボット2
のハンド4のフランジ基準点Hoに固定された直交座標
系である。
【0040】Eoはツール7の先端を表した点であり、
WoはワークWの所定位置に設定された原点である。ツ
ール7の先端Eoには、Bo−XYZ座標空間における
ツール7の位置姿勢を表現するために3つの単位ベクト
ルp1 ,p2 ,p3 が固定されてとられている。
【0041】また、座標系Ho−X′Y′Z′に対する
ワークWの原点Woの位置姿勢を表すために、ワークW
の原点Woに固定された3つの単位ベクトルq1
2 ,q3 がとられている。これらの単位ベクトルの成
分を次式(1)〜(6)で定義する。
【0042】p1 =(F1x,F2x,F3x)…(1) p2 =(F1y,F2y,F3y)…(2) p3 =(F1z,F2z,F3z)…(3)
【0043】q1 =(G1x,G2x,G3x)…(4) q2 =(G1y,G2y,G3y)…(5) q3 =(G1z,G2z,G3z)…(6)
【0044】また、ロボット2のベース9の原点Boに
対するツール7の先端Eo、及び、フランジ基準点Ho
に対するワークWの原点Woの位置ベクトルを次式
(7),(8)で定義する。
【0045】Bo Eo =(Eox,Eoy,Eoz)…(7) Ho Wo =(Wox,Woy,Woz)…(8)
【0046】以上より、ロボット2のベース9の原点B
o に対するツール7の先端Eoの位置姿勢関係Etは、
同次変換行列を用いると次式(9)で表現される。
【0047】 Et=Trans (Eox,Eoy,Eoz)・Rot (X,αx )・Rot (Y,αy )・ Rot (Z,αz )…(9)
【0048】このように、姿勢関係がRPY角表現(ロ
ールピッチヨー角表現:Rot =Rotation)で、位置関係
がTrans =Translation で表現される。また、式(9)
は4行4列の行列として表される。この結果を数1に示
す。
【0049】
【数1】
【0050】数1において、左上の3行3列の部分行列
は姿勢関係を表し、右上の3行1列のベクトルは位置関
係を表すものである。
【0051】また、ロボット2のフランジ基準点Hoに
対するワークWの原点Woの位置姿勢関係Ewは、フラ
ンジ基準点Hoに固定された座標系Ho−X′Y′Z′
に対して次式(11)によって計算される。
【0052】 Ew=Trans (Wox,Woy,Woz)・Rot (X′,βx )・Rot (Y′,βy )・Rot (Z′,βz )…(11)
【0053】式(11)は4行4列の行列として表され
る。この結果を数2に示す。
【0054】
【数2】
【0055】ところで、ロボット2は複数の関節によっ
て構成されており、この関節の関係を表現するために、
いわゆるデナビットハーテンベルグ表現───以下DH
表現と略記する:MIT Press,R.P.Paul著,ROBOT MANIPUL
ATORS,1981参照───が通常用いられる。このDH表現
を次に説明する。
【0056】図4はロボット2の上記関係を示す分解斜
視図であり、図5は、図4を矢印U方向からみた要部側
面図である。
【0057】図4と図5に示すように、18aを台座リン
ク、18bから18gを、夫々第1リンク、第2リンク、…
第6リンクとし、ベース9の原点Bo から順に、上記各
リンクに対して系統づけて座標原点OT0 ,OT1 ,…
OT5 が定められ、この座標原点OT0 ,OT1 ,…O
5 ,Hoによる座標系(OT0 −X0 0 0 ),
(OT1 −X1 1 1 ),…(OT5 −X5
5 5 ),(Ho−X′Y′Z′)が、夫々設けられ
る。
【0058】このようにして系統づけられた座標系毎の
関係は、DH表現によると、隣接する上記各リンク間の
回転───並進の場合もあるが図例の場合は回転のみで
ある───の関係を示す次式(13)で表現できる。
【0059】 An =Rot (Z,θn )・Trans (0,0,dn )・Trans (an ,0,0) ・Rot (X,αn )…(13)
【0060】この式(13)のリンクパラメータθn ,d
n ,an ,αn は各リンク毎に次のようになる。
【0061】まず、台座リンク18aでは、台座リンク18
aのZ軸(原点Boに設けられたBo−XYZ座標のZ
軸に一致する)に対して第1リンク18bのZ軸(Z
0 軸)は同一方向であるためにX軸を中心とした回転角
度αn は0.0である。
【0062】また、台座リンク18aの原点BoのZ軸方
向にdn =d0 、X軸方向にan =0.0離れた位置に
第1リンク18bの座標原点OT0 があり、さらに、台座
リンク18aと第1リンク18bのZ軸廻りの回転はθn =
0.0である。
【0063】次に、第1リンク18bでは、第1リンク18
bのZ軸(Z0 軸)に対して第2リンク18cのZ軸(Z
1 軸)は、第1リンク18bのX軸を中心としてαn =+
π/2回転した位置にある。
【0064】また、第1リンク18bの座標原点OT0
Z軸方向にdn =d1 、X軸方向にan =a1 離れた位
置に第2リンク18cの座標原点OT1 があり、さらに、
第1リンク18bは、台座リンク18aに対してZ軸(Z0
軸)廻りにθn =θ1 回転した位置にある。
【0065】次に、第2リンク18cでは、第2リンク18
cのZ軸(Z1 軸)に対して第3リンク18dのZ軸(Z
2 軸)は、同一方向であるため第2リンク18cの座標原
点OT1 のZ軸方向にdn =0.0、X軸方向にan =
2 離れた位置に第3リンク18dの座標原点OT2 があ
り、さらに、第2リンク18cは、第1リンク18bに対し
てZ軸(Z1 軸)廻りにθn =θ2 回転した位置にあ
る。
【0066】さらに、第3リンク18dから第6リンク18
gまでのリンクパラメーターは表1のようになる。ここ
で、θn は、駆動手段5a,…5f(図1参照)によっ
て回転可能なものであり関節変数と呼ぶ。
【0067】
【表1】
【0068】表1よりi番目のリンクに関して次式(1
4)の関係が成立する。
【0069】 Ai =Rot (Z,θi )・Trans (ai ,0,di )・Rot (X,αi ) … (14)
【0070】そして、6つの関節を持つロボット2の場
合には、ベース9の原点Boに対するフランジ基準点H
o(図3参照)の位置姿勢関係Tは、式(14)を関節の
数だけかけることによって求めることができる。これを
次式(15)に示す。
【0071】 T=A0 ・A1 ・A2 ・A3 ・A4 ・A5 ・A6 …(15)
【0072】式(15)は4行4列の行列として表され、
数3で定められる。
【0073】
【数3】
【0074】また、ワークWの原点Woに対するツール
7の先端Eoの位置姿勢関係wXt(図3参照)の同次
変換行列は数4で定められる。
【0075】
【数4】
【0076】図6に示すように、数4の左上3行3列の
部分行列は、ワークWの原点Woに設定されたワーク座
標系におけるツール7の先端Eoの姿勢関係を表してお
り、このワーク座標系のX軸,Y軸,Z軸の方向と、ツ
ール7の先端Eoに設定された座標系のX軸,Y軸,Z
軸の方向が一致する場合には、左上3行3列の部分行列
の対角要素が1で非対角要素が0の単位行列となる。
【0077】また、右上の3行1列のベクトル(Sx,
Sy,Sz)T は、上記ワーク座標系の原点Woからみ
たツール7の先端Eoの位置関係を表したものとなる。
【0078】図6において仮想線で示すツール7は、実
線で示すツール7の姿勢がY軸廻りにθy 回転した場合
を示しており、これを3行3列の行列で表すと数5とな
り、Y軸廻りのみの姿勢の変化についての同時変換行列
Rot (Y,θy )は数6で表せる。
【0079】
【数5】
【0080】
【数6】
【0081】同様に、X軸廻りのみの姿勢の変化につい
ての同時変換行列Rot (X,θx )は数7で、Z軸廻り
のみの姿勢の変化についての同時変換行列Rot (Z,θ
z )は数8で表せる。
【0082】
【数7】
【0083】
【数8】
【0084】そして、ツール7の姿勢の変化は、X,
Y,Z各軸廻りの回転の合成として表現でき、この回転
の合成は、数6、数7、数8の積として表現できる。ま
た、X,Y,Z各軸の方向の並進量をSx,Sy,Sz
とすると、同次変換行列Trans(Sx,Sy,Sz)は
数9となる。
【0085】
【数9】
【0086】この数9、数6、数7、数8の積が、ワー
クWの原点Woに設定されたワーク座標系におけるツー
ル7の先端Eoの位置姿勢関係を表した同次変換行列、
つまり、ワークWの原点Woに対するツール7の先端E
oの位置姿勢関係wXtの同次変換行列となる。これを
次式(23)に示す。
【0087】 wXt=Trans (Sx,Sy,Sz)・Rot (X,θx )・Rot (Y,θy ) ・Rot (Z,θz )…(23)
【0088】また、図3から明らかなように、ワークW
の作業点とツール7の先端Eoが一致することから、E
t,Ew,T,wXtの間には次式(24)の関係が成立
する。
【0089】Et=T・Ew・wXt…(24)
【0090】式(24)の関係を用いると、wXt,Et
及びEwからTが一意に決定でき、又、T,Et及びE
wからwXtが一意に決定できることとなる。
【0091】図7は、本発明の制御装置1の第1の実施
例の全体構成図を示しており、この図7において19は、
ロボット2のベース9の原点Boに対するツール7の先
端Eoの位置姿勢関係Et、及び、ロボット2のフラン
ジ基準点Hoに対するワークWの原点Woの位置姿勢関
係Ewからなる設置関係データを入力する設置関係デー
タ入力手段である。
【0092】20は、ロボット2の駆動系から検出される
動作量(関節変数θn :図4参照)により、ロボット2
のベース9の原点Boに対するフランジ基準点Hoの位
置姿勢関係Tを算出するワーク位置姿勢算出手段であ
る。
【0093】21は、ワーク位置姿勢算出手段20にて算出
された位置姿勢関係Tと、設置関係データ入力手段19よ
り入力された設置関係データから、ワークWの原点Wo
に対するツール7の先端Eoの位置姿勢関係wXtj
算出する相対位置姿勢算出手段である。
【0094】22は、ワークWに対するツール7の並進速
度vj を数値入力する速度入力手段である。
【0095】23は、速度入力手段22より入力された並進
速度vj 、及び、相対位置姿勢算出手段21で算出された
位置姿勢関係wXtj からなる教示データを生成し、こ
の複数の教示データ、及び、設置関係データ入力手段19
より入力された設置関係データから、作業プログラムを
作成して記憶する作業プログラム作成手段である。
【0096】24は、作業プログラム作成手段23にて作成
された作業プログラムから、教示データを順次取出す教
示データ抽出手段である。
【0097】25は、作業プログラム作成手段23にて作成
された作業プログラムから設置関係データを取出す設置
関係データ抽出手段である。
【0098】26は、教示データ抽出手段24により取出さ
れた教示データから、ワークWに対するツール7の動作
を計画する動作計画手段である。
【0099】27は、動作計画手段26で計画された動作経
路を補間し、各補間点におけるワークWの原点Woに対
するツール7の先端Eoの位置姿勢関係wXtj,i を演
算する補間演算手段である。
【0100】28は、補間演算手段27で演算された位置姿
勢関係wXtj,i に応じてロボット2の駆動系の操作量
(関節変数θn )を算出し、該操作量に基づく駆動指令
を該駆動系に与える動作指令手段である。
【0101】次に、上述の如く構成された第1の実施例
の制御装置1の具体的な処理手順を、図8に示すよう
に、複数のツール7…を用いて加工する場合を例にして
説明する。
【0102】図8では、溶接トーチ等のツール7a,7
cと、グラインダ等のツール7bの3つのツール7…
が、各支持具8…に固定され設置される。この場合、ツ
ール7aとツール7cでは同一の作業を行い、ツール7
bではツール7aでの作業と異なる作業を行うように設
定する。
【0103】そこで、ツール7aでの作業における制御
装置1の教示時の処理───以下この処理を第1教示手
順という───を、図8,図9、及び、(第1教示手順
で作成される作業プログラム内容を示す)図10を参照し
て説明する。
【0104】まず、ステップ───以下Sと略記する─
──1で、教示データの個数を示す変数jを0とし、S
2で、ツール7aの先端Eo(Eo1 )のロボット2の
ベース9の原点Boに対する位置姿勢関係Et(E
1 )と、フランジ基準点Hoに対するワークWの原点
Woの位置姿勢関係Ew(Ew1 )とからなる設置関係
データを入力する。
【0105】S3で、jに1を加えてj番目の教示デー
タを作成する準備を行い、S4で、ワークWを把持した
ロボット2を、手動運転で所望の状態に動かして確認し
た後、教示ペンダント11(図27参照)の記憶ボタン43を
押すことで、その現在位置(教示点)を記憶する指令を
与える。
【0106】S5で、教示点でのロボット2の関節変数
(θ1 ,…θ6 )を取り込んで、式(14),(15),
(16)を用いて、ロボット2のベース9の原点Boに対
するフランジ基準点Hoの位置姿勢関係Tを求める。
【0107】S6で、ワークWの原点Woに対するツー
ル7aの先端Eo1 の位置姿勢関係wXtj を次式(2
5)を用いて求める。
【0108】 wXtj =(T・Ew1 -1・Et1 …(25)
【0109】この式(25)は、式(24)におけるEtを
Et1 と、EwをEw1 と書き換え、T・Ew1 の逆行
列を乗じて得ることができる。
【0110】次に、S7で、教示ペンダント11(図27参
照)を使って、ワークWに対するツール7aの並進速度
j を数値入力し、この並進速度vj とS6で得た位置
姿勢関係wXtj とを合わせて1つの教示データとして
生成し記憶する。
【0111】このS3からS7の処理を必要な教示点の
数だけ繰返し行い、S8で、教示ペンダント11からEN
Dを入力すると、教示終了と認識して、S9で、図10に
示す如く、一連の教示データを設置関係データと共に1
組の作業プログラムにまとめて記憶する。
【0112】次に、ツール7aでの作業における制御装
置1の再生時の処理───以下この処理を第1再生手順
という───を、図8及び図11のフローチャートを参照
して説明する。
【0113】まず、S50で、再生する教示データを指し
示す変数jを0とし、S51で、ロボット2のベース9の
原点Boに対するツール7aの先端Eo(Eo1 )の位
置姿勢関係Et(Et1 )と、フランジ基準点Hoに対
するワークWの原点Woの位置姿勢関係Ew(Ew1
とを呼び出す。
【0114】S52で、現在点におけるロボット2の関節
変数(θ1 ,…θ6 )を検出し、式(14),(15),
(16)を用いて、ロボット2のベース9の原点Boに対
するフランジ基準点Hoの位置姿勢関係Tを求める。さ
らに、式(25)により現時点でのワークWの原点Woに
対するツール7aの先端Eo1 の位置姿勢関係wXtj
を計算して、この位置姿勢関係wXtj を補間のための
開始点とする。
【0115】続いてS53で、作業プログラムの教示デー
タからj+1番目の位置姿勢関係wXtj+1 を補間のた
めの目標点として取り出す。
【0116】S54で、1補間の移動量Δu、開始点と目
標点間の補間数nj+1 及び所要時間tj+1 を、次のよう
にして求める。今、j番目の教示データによって表され
るwXtj の位置成分を取り出してLj として次式(2
6)で定義する。
【0117】 Lj =(Sxj ,Syj ,Szj T …(26)
【0118】同様にLj+1 が次式(27)のように定義で
きる。
【0119】 Lj+1 =(Sxj+1 ,Syj+1 ,Szj+1) T…(27)
【0120】以上の式(26),(27)を用いるとj番目
の教示点からj+1番目の教示点に向かうベクトルは両
者の差より求められる。さらに、その値をそれ自身のベ
クトルの長さで割る事により正規化した値をΔhとし、
次式(28)に示す。ここで、‖B‖はベクトルBの長さ
を表す演算子である。
【0121】 Δh=(Lj+1 −Lj )/‖Lj+1 −Lj ‖…(28)
【0122】式(28)で求められたΔhは並進の方向を
表したベクトルであり大きさが1である。このΔhに移
動距離をかけると並進の移動量が計算できる。今、補間
ピッチをt0 とし、並進速度をvj+1 とすると1補間ご
との移動距離は両者の積vj+1 ・t0 で表される。よっ
て、1補間の移動量Δuは次式(29)で計算される。
【0123】 Δu=vj+1 ・t0 ・Δh=(u1 ,u2 ,u3 )T …(29)
【0124】また、補間数nj+1 は開始点と目標点間の
距離を1補間ごとの移動距離で割ることにより得られ
る。これを次式(30)に示す。
【0125】 nj+1 =‖Lj+1 −Lj ‖/(vj+1 ・t0 )…(30)
【0126】さらに、このときの所要時間tj+1 は開始
点と目標点間の距離を移動速度で割ることにより求めら
れる。これを次式(31)に示す。
【0127】 tj+1 =‖Lj+1 −Lj ‖/vj+1 …(31)
【0128】次に、S55で、ワークWに対するツール7
aの並進の補間点ごとの姿勢の総回転量を計算する。こ
の総回転量は、ある軸Krを中心としてβ回転したもの
と定めると、jからj+1の回転は数10で表現できる。
【0129】
【数10】
【0130】ここで、このときのKrとβの求め方を次
に述べる。姿勢の変化をある軸Krにβ回転したものと
してRot (Kr,β)とし、数11のように定める。
【0131】
【数11】
【0132】次に、先ほど仮に定めた回転中心ベクトル
krのX成分、Y成分、Z成分をKrx、Kry、Kr
zとして、これらの成分と角度βを数12から算出するこ
とができる。
【0133】
【数12】
【0134】数12よりkrとβが求められるので、1補
間あたりの回転量Δβは補間数nj+1 で割って次式(3
5)として計算できる。
【0135】Δβ=β/nj+1 …(35)
【0136】次に、S56で、現在の補間点の番号を記憶
する変数iに0を代入し、S57で、iを1だけ増加す
る。さらに、S58で、経過時間ti を次式(36)より求
める。
【0137】ti =i・t0 …(36)
【0138】S59で、時間ti でのワークWの原点Wo
に対するツール7aの先端Eo1 の位置姿勢関係wXt
j,i を、次の手順でもって計算する。今、Δu=(u1
,u2 ,u3 )であり、姿勢の変化は1補間あたりK
r回りにΔβとなるので、wXtj,i-1 に並進および回
転の演算を行う事により、位置姿勢関係wXtj,i が求
められる。これを次式(37)に示す。
【0139】 wXtj,i =wXtj,i-1 ・Trans (u1 ,u2 ,u3 )・Rot (Kr,Δβ )…(37)
【0140】この式(37)を用いるとi番目の補間点で
次式(38)が成立する。
【0141】Et1 =T・Ew1 ・wXtj,i …(38)
【0142】次に、S60で、式(38)の関係を満足する
(ロボット2のベース9の原点Boに対するフランジ基
準点Hoの)位置姿勢関係Tを求める。つまり、式(3
8)の両辺にEw1 ・wXtj,i の逆行列を乗じた次式
(39)を用いて位置姿勢関係Tを得る。
【0143】 T=Et1 ・(Ew1 ・wXtj,i -1…(39)
【0144】S61で、式(39)で得られた位置姿勢関係
Tを実現するように、ロボット2の関節変数(θ1 ,…
θ6 )を、一般に逆変換と呼ばれる手法───参考文献
「ロボティクス」John J Craig著 共立出版株式会社
1981───を用いて計算する。
【0145】続いて、S62において、S61で求めた関節
変数(θ1 ,…θ6 )を駆動手段5a,…5fの各サー
ボモータの目標値(駆動指令データ)に変換して、経過
時間ti に達した時点で駆動指令信号を各サーボドライ
バ17a,…17f(図2参照)に出力し、指示回転角度に
なるようにロボット2の各関節を回転駆動させる。
【0146】現在の補間点がn番目でなければ、目標点
に達していないので、S63で、S57からS62の処理を繰
り返す。目標点に達していればつぎの教示点を目標点と
するようにS52〜S64の手順を、S65で、教示データが
なくなるまで繰り返し行い、教示データがなくなると終
了する。
【0147】このようにして、ロボット2が制御装置1
により駆動し、ワークWの作業点の軌跡が、教示点(動
作経路上)に沿うように制御される。
【0148】これまではツール7aによる作業について
説明をしてきた。次に、図8における、ツール7aとは
異なる作業をするツール7bによる作業プログラムの教
示,再生作業について説明する。
【0149】この場合、ロボット2のベース9の原点B
oに対するツール7bの先端Eo2の位置姿勢関係Et
をEt2 と、フランジ基準点Hoに対するワークWの原
点Woの位置姿勢関係EwをEw2 とすることにより、
(つまり、Et1 をEt2 に、Ew1 をEw2 に書き換
えることによって)教示時においては、図9に示す第1
教示手順と同様の手順で、又、再生時においては、図11
に示す第1再生手順と同様の手順で処理される。
【0150】以後に、教示作業が終っており、作業プロ
グラムがすでに作成された後に、ツールを変えた場合の
処理について説明する。
【0151】すなわち、ツール7aによって教示された
作業プログラムを基にして、ツール7aと同じ作業が行
えるツール7cにより作業を行うように、前記作業プロ
グラムを修正する方式について、図12,図13を用いて、
詳細に説明する。
【0152】第1教示手順で作成した(図10に示す)作
業プログラムにおける教示データはそのまま使用する
が、設置関係データは変更する必要がある。
【0153】まず、S501 で、ロボット2のベース9の
原点Boに対するツール7cの先端Eo3 の位置姿勢関
係Et(Et3 )と、フランジ基準点Hoに対するワー
クWの原点Woの位置姿勢関係Ew(Ew3 )とからな
る設置関係データを入力する。
【0154】S502 で、教示データの個数を示す変数j
を0とし、S504 で、第1教示手順で作成した作業プロ
グラムの教示データを順次取り出して複製する。S506
で、この複製した教示データと、設置関係データE
3 ,Ew3 を合わせて一組の作業プログラムとして新
たに作成する。
【0155】また、ツール7cでの作業における制御装
置1の再生時の処理は、ロボット2のベース9の原点B
oに対するツール7cの先端Eo3 の位置姿勢関係Et
をEt3 と、フランジ基準点Hoに対するワークWの原
点Woの位置姿勢関係EwをEw3 とすることにより、
図11に示す第1再生手順と同様の手順で処理される。
【0156】次に、図14は、本発明の制御装置1の第2
の実施例の全体構成図を示している。なお、以下の実施
例の説明において、上述の実施例と同一構成のものは、
同一の符号を用いることとし、詳説を省略する。
【0157】この図14において、29は、設置関係データ
入力手段19により入力された複数の設置関係データに識
別子をつける識別子設定手段である。
【0158】30は、識別子をつけた設置関係データの設
置関係ファイルを作成して記憶するファイル作成手段で
ある。
【0159】31は、複数の設置関係データの内から所望
の設置関係データを選択して、それに対応する識別子を
入力する識別子選択入力手段である。
【0160】32は、識別子選択入力手段31にて入力され
た識別子に応じて設置関係ファイルから取出した設置関
係データと、ワーク位置姿勢算出手段20にて算出された
位置姿勢関係Tから、ワークWの原点Wo に対するツー
ル7の先端Eo の位置姿勢関係wXtj を算出する相対
位置姿勢算出手段である。
【0161】33は、速度入力手段22より入力された並進
速度vj 、相対位置姿勢算出手段32で算出された上記位
置姿勢関係wXtj 、及び、識別子選択入力手段31より
入力された識別子からなる教示データを生成し、この複
数の教示データから作業プログラムを作成して記憶する
作業プログラム作成手段である。
【0162】40は、教示データ抽出手段24にて取出した
教示データの識別子に応じて、設置関係ファイルから設
置関係データを取出す設置関係データ抽出手段である。
【0163】上述の如く構成された第2の実施例の制御
装置1では、一つの作業プログラムにより、複数のツー
ル7…を用いて加工することができる。この実施例の具
体的な処理手順を次に説明する。
【0164】まず、教示時の処理───以下この処理を
第2教示手順という───を、図15,図16、及び、(第
2教示手順で作成される作業プログラム内容を示す)図
17を参照して説明する。
【0165】図15に示すように、S100 で、教示ペンダ
ント11(図27参照)により設置関係入力に切替えて、ロ
ボット2のベース9の原点Boに対する位置姿勢関係E
tの設定か、フランジ基準点Hoに対するワークWの原
点Woの位置姿勢関係Ewの設定かを指定する。S101
で、この指定に応じて位置姿勢関係Et又は、位置姿勢
関係Ewの設定用処理にはいる。
【0166】S102 で、位置姿勢関係Etの値を教示ペ
ンダント11より入力して記憶し、S104 で、入力した位
置姿勢関係Etに対応する識別子を、教示ペンダント11
から入力して記憶する。
【0167】同様にして、S103 で、位置姿勢関係Ew
の値を入力して記憶し、S105 で、入力した位置姿勢関
係Ewに対応する識別子を入力して記憶する。
【0168】このS100 からS105 の処理を必要な回数
行い、S106 で、教示ペンダント11からENDを入力す
ると、入力終了と認識して、S107 で、複数の位置姿勢
関係Et及びEwからなる設置関係データと共に、各位
置姿勢関係Et及びEwに対応した識別子をまとめて設
置関係ファイルを作成し記憶する。
【0169】次に、図16と図17に示すように、S1で、
教示データの個数を示す変数jを0とし、S3で、jに
1を加えてj番目の教示データを作成する準備を行う。
【0170】S150 において、複数のツール7…を用い
て作業する場合には、ロボット2のベース9の原点Bo
に対する各々のツール7の先端Eoの位置姿勢は、ツー
ル7ごとに異なるので、j番目の教示データで作業する
ツール7の位置姿勢関係Etの識別子を選択する。
【0171】また、ハンド4によるワークWの把持状態
が変わる場合には、フランジ基準点Hoに対するワーク
Wの原点Woが変化するので、それに対応したフランジ
基準点Hoに対するワークWの原点Woの位置姿勢関係
Ewの識別子を教示ペンダント11から入力して、設置関
係ファイルから取り出す。
【0172】次に、S4で、ワークWを把持したロボッ
ト2を、手動運転で所望の状態に動かして確認した後、
教示ペンダント11(図27参照)の記憶ボタンを押すこと
で、その現在位置(教示点)を記憶する指令を与える。
【0173】S5で、教示点でのロボット2の関節変数
(θ1 ,…θ6 )を取り込んで、式(14),(15),
(16)を用いて、ロボット2のベース9の原点Boに対
するフランジ基準点Hoの位置姿勢関係Tを求める。
【0174】S6で、ワークWの原点Woに対するツー
ル7の先端Eoの位置姿勢関係wXtj を式(24)を用
いて求める。
【0175】次に、S151 で、教示ペンダント11(図27
参照)を使って、ワークWに対するツール7の並進速度
j を数値入力し、この並進速度vj 、S6で得た位置
姿勢関係wXtj 、及び、位置姿勢関係Ew,Etの識
別子を合わせて1つの教示データとして生成し記憶す
る。
【0176】このS3からS151 の処理を必要な教示点
の数だけ繰返し行い、S8で、教示ペンダント11からE
NDを入力すると、教示終了と認識して、S152 で、図
17に示す如く、一連の教示データを1組の作業プログラ
ムにまとめて記憶する。
【0177】次に、再生時の処理───以下この処理を
第2再生手順という───を、図18のフローチャートを
参照して説明する。
【0178】まず、S50で、再生する教示データを指し
示す変数jを0とし、S200 で、j+1番目の教示デー
タから識別子を取り出し、それに対応した位置姿勢関係
Ew,Etを設置関係ファイルから取り出す。
【0179】S201 で、現在点におけるロボット2の関
節変数(θ1 ,…θ6 )を検出し、式(14),(15),
(16)を用いて、ロボット2のベース9の原点Boに対
するフランジ基準点Hoの位置姿勢関係Tを求める。さ
らに、式(24)により現時点でのワークWの原点Woに
対するツール7の先端Eoの位置姿勢関係wXtj を計
算して、この位置姿勢関係wXtj を補間のための開始
点とする。
【0180】続いてS202 で、作業プログラムの教示デ
ータからj+1番目の位置姿勢関係wXtj+1 を補間の
ための目標点として取り出す。
【0181】以下のS54からS64までは、第1の実施例
の第1再生手順(図11参照)のS54からS64と同様の手
順にて処理される。
【0182】そして、S65において、目標点に達してい
ればつぎの教示点を目標点とするようにS200 〜S64の
手順を、教示データがなくなるまで繰り返し行い、教示
データがなくなると終了する。
【0183】次に、図19は、本発明の制御装置1の第3
の実施例の全体構成図を示している。この図19におい
て、34は、ワークWの原点Wo に対するツール7の先端
Eo の位置姿勢関係wXtj 、及び、ワークWに対する
ツール7の並進速度vj を数値入力する教示データ設定
手段である。
【0184】35は、教示データ設定手段34により入力さ
れた並進速度vj 、及び、位置姿勢関係wXtj からな
る教示データを生成し、この複数の教示データ、及び、
設置関係データ入力手段34より入力された設置関係デー
タから、作業プログラムを作成して記憶する作業プログ
ラム作成手段である。
【0185】また、34は、ワークWの原点Woに対する
ツール7の位置Sx,Sy,Szとツール7の姿勢θ
x,θy,θzを入力するツール位置姿勢入力手段36
と、位置Sx,Sy,Szと姿勢θx,θy,θzのデ
ータから位置姿勢関係wXtj を算出する相対位置姿勢
算出手段37を有している。
【0186】上述の如く構成された第3の実施例の制御
装置1では、教示データを数値入力して作業プログラム
を作成し、複数のツール7…を用いて加工することがで
きる。この実施例の具体的な処理手順を次に説明する。
【0187】まず、教示時の処理を、図20のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0188】S1で、教示データの個数を示す変数jを
0とし、S301 で、ロボット2のベース9の原点Boに
対するツール7の先端Eoの位置姿勢関係Etと、フラ
ンジ基準点Hoに対するワークWの原点Woの位置姿勢
関係Ewとからなる設置関係データを入力する。
【0189】S3で、jに1を加えてj番目の教示デー
タを作成する準備を行い、S303 で、ワークWの原点W
oに対するツール7の位置Sx,Sy,Szと、ツール
7の姿勢θx,θy,θzを教示ペンダント11(図27参
照)から入力する。そして、式(23)により、ワークW
の原点Woに対するツール7の先端Eoの位置姿勢関係
wXtj を算出する。
【0190】次に、S7で、ワークWに対するツール7
の並進速度vj を入力し、この並進速度vj と、S303
で得た位置姿勢関係wXtj とを合わせて1つの教示デ
ータとして生成し記憶する。
【0191】このS3からS7の処理を必要な教示点の
数だけ繰返し行い、S8で、教示ペンダント11からEN
Dを入力すると、教示終了と認識して、S9で、(図10
に示す如く)一連の教示データを設置関係データと共に
1組の作業プログラムにまとめて記憶する。
【0192】また、この場合、再生時の処理は、第1の
実施例の第1再生手順(図11参照)において、Et1
Etに、Ew1 をEwに置き換えたものであり、処理手
順は同じである。
【0193】次に、図21は、本発明の制御装置1の第4
の実施例の全体構成図を示している。この図21におい
て、38は、ワークWの原点Wo に対するツール7の先端
Eo の位置姿勢関係wXtj 、ワークWに対するツール
7の並進速度vj 、及び、複数の設置関係データに対応
する識別子を数値入力する教示データ設定手段である。
【0194】41は、教示データ設定手段38により入力さ
れた並進速度vj 、ワークWの原点Wo に対するツール
7の先端Eo の位置姿勢関係wXtj 、及び、識別子か
らなる教示データを生成し、この複数の教示データから
作業プログラムを作成して記憶する作業プログラム作成
手段である。
【0195】上述の如く構成された第4の実施例の制御
装置1では、教示データを数値入力して作業プログラム
を作成し、その一つの作業プログラムにより、複数のツ
ール7…を用いて加工することができる。この実施例の
具体的な処理手順を次に説明する。
【0196】まず、教示時の処理では、第2の実施例の
第2教示手順の内、図15に示す手順と同じ処理を行う。
【0197】次に、図22に示すように、S1で、教示デ
ータの個数を示す変数jを0とし、S3で、jに1を加
えてj番目の教示データを作成する準備を行う。
【0198】S401 で、ワークWの原点Woに対するツ
ール7の位置Sx,Sy,Szと、ツール7の姿勢θ
x,θy,θzを教示ペンダント11(図27参照)から入
力する。そして、式(23)により、ワークWの原点Wo
に対するツール7の先端Eoの位置姿勢関係wXtj
算出する。
【0199】S402 において、(複数のツール7…を用
いて作業する場合には)ロボット2のベース9の原点B
oに対する各々のツール7の先端Eoの位置姿勢は、ツ
ール7ごとに異なるので、j番目の教示データで作業す
るツール7の位置姿勢関係Etの識別子を教示ペンダン
ト11から入力する。
【0200】また、ハンド4によるワークWの把持状態
が変わる場合には、フランジ基準点Hoに対するワーク
Wの原点Woが変化するので、それに対応したフランジ
基準点Hoに対するワークWの原点Woの位置姿勢関係
Ewの識別子を教示ペンダント11から入力する。
【0201】次に、S151 で、教示ペンダント11(図27
参照)を使って、ワークWに対するツール7の並進速度
j を数値入力し、この並進速度vj 、S401 で得た位
置姿勢関係wXtj 、及び、位置姿勢関係Ew,Etの
識別子を合わせて1つの教示データとして生成し記憶す
る。
【0202】このS3からS151 の処理を必要な教示点
の数だけ繰返し行い、S8で、教示ペンダント11からE
NDを入力すると、教示終了と認識して、S152 で、
(図17に示す如く)一連の教示データを1組の作業プロ
グラムにまとめて記憶する。
【0203】また、この場合、再生時の処理は、第2の
実施例の第2再生手順(図18参照)と同じである。
【0204】なお、上述の実施例のロボット2は、回転
関節のみから構成されたものとなっているが、直動関節
により構成されたロボットの場合においても上述の実施
例と同様の教示再生処理を行うことができる。
【0205】この直動関節の場合のロボットの一例を図
23と図24に示す。このロボット2は、6自由度で、3つ
の直動軸と3つの回転軸を備えている。そして、DH表
現によるロボット2の各リンクパラメータは次のように
なる。
【0206】39aを台座リンク、39bから39gを、夫々
第1リンク、第2リンク、…第6リンクとし、ロボット
2のベース9の原点Bo から順に、上記各リンクに対し
て系統づけて座標原点OT1 ,OT2 ,…OT5 が定め
られ、この座標原点OT1 ,OT2 ,…OT6 ,Hoに
よる座標系(OT1 −X1 1 1 ),(OT2 −X2
2 2 ),…(OT5 −X5 5 5 ),(Ho−
X′Y′Z′)が、夫々設けられる。
【0207】このようにして系統づけられた座標系毎の
関係は、DH表現によると、隣接する上記各リンク間の
関係を示す次式(40)で表現できる。
【0208】 An =Rot (Z,θn )・Trans (0,0,dn )・Trans (an ,0,0) ・Rot (X,αn )…(40)
【0209】この式(40)のリンクパラメータθn ,d
n ,an ,αn は各リンク毎に次のようになる。
【0210】まず、台座リンク39aでは、台座リンク39
aのZ軸(原点Boに設けられたBo−XYZ座標のZ
軸に一致する)に対して第1リンク39bのZ軸(Z
0 軸)はX軸に関して90°回転した向きにあるためX軸
を中心とした回転角度αn はπ/2である。
【0211】また、台座リンク39aの原点BoのZ軸方
向にdn =d0 、X軸方向にan =0.0離れた位置に
第1リンク39bの座標原点OT1 があり、さらに、台座
リンク39aと第1リンク39bのZ軸廻りの回転はθn =
0.0である。
【0212】次に、第1リンク39bでは、第1リンク39
bのZ軸(Z0 軸)に対して第2リンク39cのZ軸(Z
1 軸)は、第1リンク39bのX軸を中心としてαn =−
π/2回転した位置にある。
【0213】また、第1リンク39bの座標原点OT0
Z軸方向にdn =d1 ───このd1 は並進成分を表し
たもので関節変数と呼ぶ───、X軸方向にan =0.
0離れた位置に第2リンク39cの座標原点OT1 があ
り、さらに、X軸の向きは同じであるのでθn =0.0
である。
【0214】次に、第2リンク39cでは、第2リンク39
cのX軸(X1 軸)に対して第3リンク39dのX軸(X
2 軸)は、Z軸に関してπ/2回転した方向であるため
θn=π/2となる。
【0215】また、第2リンク39cの座標原点OT1
Z軸方向にdn =d2 ───このd2 は並進成分を表し
たもので関節変数と呼ぶ───、X軸方向にan =0.
0離れた位置に第3リンク39dの座標原点OT2 があ
り、第3リンク39dのZ軸は、X軸に関してπ/2回転
した位置にあるためθn =π/2となる。
【0216】さらに、第3リンク39dから第6リンク39
gまでのリンクパラメータは表2のようになる。
【0217】
【表2】
【0218】このロボット2を用いた場合、上述のθ1
からθ3 までの各回転関節変数の概念を、直動軸での関
節変数d1 からd3 に置き換えることにより、図1に示
す回転関節3a,…3gからのみなるロボット2の場合
と、同様に扱うことができる。
【0219】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載するような著大な効果を奏する。
【0220】(1) 作業プログラム内の教示データが、ワ
ークWの原点Woに対するツール7の先端Eoの位置姿
勢関係を表すために、教示の内容が容易にわかる。つま
り、ツール7によってワークWがどのように加工されて
いるのかがわかる。
【0221】(2) CADシステムで作成されるワークの
情報を用いて、コンピュータシステムで作業プログラム
を作成する際、ワークWの原点Woに対するツール7の
先端Eoの位置姿勢関係の教示データが簡単に作成でき
る。
【0222】(3) 作業プログラム内の教示データの内容
が、ワークWの原点Woに対するツール7の先端Eoの
位置姿勢関係を表しており、ワークWに対するツール7
の位置姿勢関係を変えるという教示データの修正作業が
容易にできる。
【0223】(4) 作業プログラム内に、ロボット2のベ
ース9の原点Boに対するツール7の先端Eoの設置関
係のデータを記憶させることによって、複数のツール7
…に対しても、それに応じた設置関係のデータによっ
て、ワークWを期待する経路に沿わせて加工できる。
【0224】(5) ツール7とロボット2の間の相対的な
位置関係を変えても、ロボット2のベース9の原点Bo
に対するツール7の先端Eoの位置姿勢関係のデータの
みを修正するだけでよく、以前の教示データをそのまま
使用できる。
【0225】(6) ワークW形状の部分的な変更や、ワー
クWの把持位置の変更があっても、ロボット2のフラン
ジ基準点Hoに対するワークWの原点Woの位置姿勢関
係のデータのみを修正するだけでよく、以前の教示デー
タをそのまま使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体図である。
【図2】制御装置の電気的構成図である。
【図3】座標関係の説明図である。
【図4】リンク関係を示す分解斜視図である。
【図5】図4のU方向からみたロボットの要部側面図で
ある。
【図6】ツールとワークの関係を示す説明図である。
【図7】第1の実施例のブロック図である。
【図8】ロボットでの作業の一例を示す簡略説明図であ
る。
【図9】第1の実施例の教示時のフローチャート図であ
る。
【図10】作業プログラムの説明図である。
【図11】第1の実施例の再生時のフローチャート図であ
る。
【図12】第1の実施例の教示時のフローチャート図であ
る。
【図13】作業プログラムの説明図である。
【図14】第2の実施例のブロック図である。
【図15】第2の実施例の教示時のフローチャート図であ
る。
【図16】第2の実施例の教示時のフローチャート図であ
る。
【図17】作業プログラムの説明図である。
【図18】第2の実施例の再生時のフローチャート図であ
る。
【図19】第3の実施例のブロック図である。
【図20】第3の実施例の教示時のフローチャート図であ
る。
【図21】第4の実施例のブロック図である。
【図22】第4の実施例の教示時のフローチャート図であ
る。
【図23】ロボットの変形例を示す簡略図である。
【図24】変形例の分解斜視図である。
【図25】比較例の説明図である。
【図26】比較例の説明図である。
【図27】教示ペンダントの説明図である。
【符号の説明】 2 ロボット 7 ツール 9 ベース 19 設置関係データ入力手段 20 ワーク位置姿勢算出手段 21 相対位置姿勢算出手段 22 速度入力手段 23 作業プログラム作成手段 24 教示データ抽出手段 25 設置関係データ抽出手段(作業プログラムからの抽
出) 26 動作計画手段 27 補間演算手段 28 動作指令手段 29 識別子設定手段 30 ファイル作成手段 31 識別子選択入力手段 32 相対位置姿勢算出手段 33 作業プログラム作成手段 34 教示データ設定手段 35 作業プログラム作成手段 38 教示データ設定手段 40 設置関係データ抽出手段(設置関係ファイルからの
抽出) 41 作業プログラム作成手段 vj 並進速度 Wo ワーク原点 Eo 先端 Ho フランジ基準点 Bo ロボットのベースの原点 W ワーク wXtj 位置姿勢関係 wXtj,i 位置姿勢関係 Ew 位置姿勢関係 Et 位置姿勢関係 T 位置姿勢関係

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の自由度を有するロボット2の先端
    に把持したワークWを、作業プログラムに基づいて、固
    定した1以上のツール7に沿って移動させる産業用ロボ
    ット制御装置であって、 a)上記ロボット2のベース9の原点Bo に対する上記
    ツール7の先端Eo の位置姿勢関係Et、及び、上記ロ
    ボット2のフランジ基準点Ho に対する上記ワークWの
    原点Wo の位置姿勢関係Ewからなる設置関係データを
    入力する設置関係データ入力手段19、 b)上記ロボット2の駆動系から検出される動作量によ
    り、上記ロボット2のベース9の原点Bo に対するフラ
    ンジ基準点Ho の位置姿勢関係Tを算出するワーク位置
    姿勢算出手段20、 c)上記ワーク位置姿勢算出手段20にて算出された位置
    姿勢関係Tと、上記設置関係データ入力手段19より入力
    された設置関係データから、上記ワークWの原点Wo に
    対する上記ツール7の先端Eo の位置姿勢関係wXtj
    を算出する相対位置姿勢算出手段21、 d)上記ワークWに対するツール7の並進速度vj を数
    値入力する速度入力手段22、 e)上記速度入力手段22より入力された並進速度vj
    及び、上記相対位置姿勢算出手段21で算出された上記位
    置姿勢関係wXtj からなる教示データを生成し、この
    複数の教示データ、及び、上記設置関係データ入力手段
    19より入力された設置関係データから、作業プログラム
    を作成して記憶する作業プログラム作成手段23、 f)上記作業プログラム作成手段23にて作成された作業
    プログラムから、上記教示データを順次取出す教示デー
    タ抽出手段24、 g)上記作業プログラム作成手段23にて作成された作業
    プログラムから上記設置関係データを取出す設置関係デ
    ータ抽出手段25、 h)上記教示データ抽出手段24により取出された教示デ
    ータから、上記ワークWに対するツール7の動作を計画
    する動作計画手段26、 i)上記動作計画手段26で計画された動作経路を補間
    し、各補間点におけるワークWの原点Wo に対する上記
    ツール7の先端Eo の位置姿勢関係wXtj,i を演算す
    る補間演算手段27、 j)上記補間演算手段27で演算された位置姿勢関係wX
    j,i に応じて上記ロボット2の駆動系の操作量を算出
    し、該操作量に基づく駆動指令を該駆動系に与える動作
    指令手段28 を備えたことを特徴とする産業用ロボット制御装置。
  2. 【請求項2】 所定の自由度を有するロボット2の先端
    に把持したワークWを、作業プログラムに基づいて、固
    定した1以上のツール7に沿って移動させる産業用ロボ
    ット制御装置であって、 a)上記ロボット2のベース9の原点Bo に対する上記
    ツール7の先端Eo の位置姿勢関係Et、及び、上記ロ
    ボット2のフランジ基準点Ho に対する上記ワークWの
    原点Wo の位置姿勢関係Ewからなる設置関係データを
    入力する設置関係データ入力手段19、 b)上記設置関係データ入力手段19により入力された複
    数の設置関係データに識別子をつける識別子設定手段2
    9、 c)上記識別子をつけた設置関係データの設置関係ファ
    イルを作成して記憶するファイル作成手段30、 d)上記ロボット2の駆動系から検出される動作量によ
    り、上記ロボット2のベース9の原点Bo に対するフラ
    ンジ基準点Ho の位置姿勢関係Tを算出するワーク位置
    姿勢算出手段20、 e)複数の設置関係データの内から所望の設置関係デー
    タを選択して、それに対応する識別子を入力する識別子
    選択入力手段31、 f)上記識別子選択入力手段31にて入力された識別子に
    応じて上記設置関係ファイルから取出した設置関係デー
    タと、上記ワーク位置姿勢算出手段20にて算出された位
    置姿勢関係Tから、上記ワークWの原点Wo に対する上
    記ツール7の先端Eo の位置姿勢関係wXtj を算出す
    る相対位置姿勢算出手段32、 g)上記ワークWに対するツール7の並進速度vj を数
    値入力する速度入力手段22、 h)上記速度入力手段22より入力された並進速度vj
    上記相対位置姿勢算出手段32で算出された上記位置姿勢
    関係wXtj 、及び、上記識別子選択入力手段31より入
    力された識別子からなる教示データを生成し、この複数
    の教示データから作業プログラムを作成して記憶する作
    業プログラム作成手段33、 i)上記作業プログラム作成手段33にて作成された作業
    プログラムから、上記教示データを順次取出す教示デー
    タ抽出手段24、 j)上記教示データ抽出手段24にて取出した教示データ
    の識別子に応じて、上記設置関係ファイルから設置関係
    データを取出す設置関係データ抽出手段40、 k)上記教示データ抽出手段24により取出された教示デ
    ータから、上記ワークWに対するツール7の動作を計画
    する動作計画手段26、 l)上記動作計画手段26で計画された動作経路を補間
    し、各補間点におけるワークWの原点Wo に対する上記
    ツール7の先端Eo の位置姿勢関係wXtj,i を演算す
    る補間演算手段27、 m)上記補間演算手段27で演算された位置姿勢関係wX
    j,i に応じて上記ロボット2の駆動系の操作量を算出
    し、該操作量に基づく駆動指令を該駆動系に与える動作
    指令手段28 を備えたことを特徴とする産業用ロボット制御装置。
  3. 【請求項3】 所定の自由度を有するロボット2の先端
    に把持したワークWを、作業プログラムに基づいて、固
    定した1以上のツール7に沿って移動させる産業用ロボ
    ット制御装置であって、 a)上記ロボット2のベース9の原点Bo に対する上記
    ツール7の先端Eo の位置姿勢関係Et、及び、上記ロ
    ボット2のフランジ基準点Ho に対する上記ワークWの
    原点Wo の位置姿勢関係Ewからなる設置関係データを
    入力する設置関係データ入力手段19、 b)上記ワークWの原点Wo に対する上記ツール7の先
    端Eo の位置姿勢関係wXtj 、及び、上記ワークWに
    対するツール7の並進速度vj を数値入力する教示デー
    タ設定手段34、 c)上記教示データ設定手段34により入力された並進速
    度vj 、及び、上記位置姿勢関係wXtj からなる教示
    データを生成し、この複数の教示データ、及び、上記設
    置関係データ入力手段19より入力された設置関係データ
    から、作業プログラムを作成して記憶する作業プログラ
    ム作成手段35、 d)上記作業プログラム作成手段35にて作成された作業
    プログラムから、上記教示データを順次取出す教示デー
    タ抽出手段24、 e)上記作業プログラム作成手段35にて作成された作業
    プログラムから上記設置関係データを取出す設置関係デ
    ータ抽出手段25、 f)上記教示データ抽出手段24により取出された教示デ
    ータから、上記ワークWに対するツール7の動作を計画
    する動作計画手段26、 g)上記動作計画手段26で計画された動作経路を補間
    し、各補間点におけるワークWの原点Wo に対する上記
    ツール7の先端Eo の位置姿勢関係wXtj,i を演算す
    る補間演算手段27、 h)上記補間演算手段27で演算された位置姿勢関係wX
    j,i に応じて上記ロボット2の駆動系の操作量を算出
    し、該操作量に基づく駆動指令を該駆動系に与える動作
    指令手段28 を備えたことを特徴とする産業用ロボット制御装置。
  4. 【請求項4】 所定の自由度を有するロボット2の先端
    に把持したワークWを、作業プログラムに基づいて、固
    定した1以上のツール7に沿って移動させる産業用ロボ
    ット制御装置であって、 a)ロボット2のベース9の原点Bo に対する上記ツー
    ル7の先端Eo の位置姿勢関係Et、及び、上記ロボッ
    ト2のフランジ基準点H0 に対する上記ワークWの原点
    Wo の位置姿勢関係Ewからなる設置関係データを入力
    する設置関係データ入力手段19、 b)上記設置関係データ入力手段19により入力された複
    数の設置関係データに識別子をつける識別子設定手段2
    9、 c)上記識別子をつけた設置関係データの設置関係ファ
    イルを作成して記憶するファイル作成手段30、 d)上記ワークWの原点Wo に対する上記ツール7の先
    端Eo の位置姿勢関係wXtj 、上記ワークWに対する
    ツール7の並進速度vj 及び、複数の設置関係データに
    対応する識別子を数値入力する教示データ設定手段38、 e)教示データ設定手段38により入力された並進速度v
    j 、上記ワークWの原点Wo に対する上記ツール7の先
    端Eo の上記位置姿勢関係wXtj 、及び、識別子から
    なる教示データを生成し、この複数の教示データから作
    業プログラムを作成して記憶する作業プログラム作成手
    段41、 f)上記作業プログラム作成手段41にて作成された作業
    プログラムから、上記教示データを順次取出す教示デー
    タ抽出手段24、 g)上記教示データ抽出手段24にて取出した教示データ
    の識別子に応じて、上記設置関係ファイルから設置関係
    データを取出す設置関係データ抽出手段40、 h)上記教示データ抽出手段24により取出された教示デ
    ータから、上記ワークWに対するツール7の動作を計画
    する動作計画手段26、 i)上記動作計画手段26で計画された動作経路を補間
    し、各補間点におけるワークWの原点Wo に対する上記
    ツール7の先端Eo の位置姿勢関係wXtj,i を演算す
    る補間演算手段27、 j)上記補間演算手段27で演算された位置姿勢関係wX
    j,i に応じて上記ロボット2の駆動系の操作量を算出
    し、該操作量に基づく駆動指令を該駆動系に与える動作
    指令手段28 を備えたことを特徴とする産業用ロボット制御装置。
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