JPH06155235A - 穴あけ加工用制御装置 - Google Patents

穴あけ加工用制御装置

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Publication number
JPH06155235A
JPH06155235A JP33818992A JP33818992A JPH06155235A JP H06155235 A JPH06155235 A JP H06155235A JP 33818992 A JP33818992 A JP 33818992A JP 33818992 A JP33818992 A JP 33818992A JP H06155235 A JPH06155235 A JP H06155235A
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JP
Japan
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hole
accuracy
information
diameter
machining
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Application number
JP33818992A
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English (en)
Inventor
Kyoichi Nemoto
強一 根本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】目的とする加工穴に関する穴情報を入力するだ
けで加工条件等を一括して決定する。 【構成】目的とする加工穴に関する穴径、穴位置、穴精
度、被削材、面取り量、穴深さなどの各種穴情報を入力
部2に入力して、予め記憶部5に記憶されている標準加
工条件と比較して、最終加工用刃具、加工工程などの各
種加工条件を一括して決定し、NC工作機械などの外部
に出力する。記憶部5は、穴精度に対する最終加工用刃
具を記憶するテーブル5aと、穴情報の精度項目および
精度範囲に対する公差ランクを記憶するテーブル5b
と、精度項目、公差ランクおよび穴径に対する加工工程
を記憶するテーブル5cと、刃具径に対する仕上げ代を
記憶するテーブル5dと、被削材およびドリル径に対す
る加工ピック量を記憶するテーブル5eと、被削材およ
びドリル径に対する切削条件を記憶するテーブル5f
と、刃具の種類に対する仕上げ精度の限界を記憶するテ
ーブル5gとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば数値制御式工作
機械(以下、NC工作機械という)などを用いた穴あけ
加工を行う際に、目的とする穴に応じた最適加工条件を
一括して決定することができる穴あけ加工用制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】機械加工における穴あけ加工は、貫通
穴、止まり穴、底平穴などの各種穴に対して、ドリル、
エンドミル、リーマ、ボーリングなどの各種刃具を用
い、モミツケ加工、ドリル加工、リーマ加工、エンドミ
ル加工、ボーリング加工、面取り加工などの各種加工工
程を組み合せて行われている。また、穴仕様に応じて加
工精度や公差も相違している。
【0003】NC工作機械は、加工すべき穴情報を3次
元あるいは2次元座標の数値として入力し、このデータ
に基づいて刃具を自動制御する工作機械であり、上述し
た穴あけ加工を行う場合にも広く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のNC
工作機械では、穴仕様に応じた穴あけ加工の工程が予め
標準化され、これをデータベースとしてそれぞれ登録保
管されており、加工すべき穴情報を入力したのちに、作
業者が、データベースに格納された標準データから適当
なデータベースを選択し、これらを組み合わせる必要が
あった。したがって、穴仕様に応じて人的要因が介在す
ることになり、穴あけ加工の準備作業に多大な時間を必
要とした。
【0005】また、穴あけ加工は、穴情報によって加工
工程が多岐にわたることから、従来より加工条件等の決
定には、経験に基づいた熟練が必要とされていたが、上
述したように加工条件等の決定に人的要因が介在する
と、最適な加工を実現することは甚だ困難であった。
【0006】しかも、従来ではデータベースを選択して
組み合わせる手法であったため、登録保管されているパ
ターン以外の穴に対しては適用することができず、結局
熟練者の経験に基づいて加工条件等を決定するのが実情
であった。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、目的とする加工穴に関する
穴情報を入力するだけで加工条件等を一括して決定する
ことができる穴あけ加工用制御装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の穴あけ加工用制御装置は、目的とする加工
穴に関する穴径、穴位置、穴精度、被削材、面取り量、
穴深さなどの各種穴情報を入力して、予め記憶されてい
る標準加工条件と比較して、最終加工用刃具、加工工程
などの各種加工条件を一括して決定し、外部に出力する
制御手段を有することを特徴としている。
【0009】前記制御手段は、目的とする加工穴に関す
る各種穴情報を入力する入力部と、前記標準加工条件を
記憶する記憶部と、前記入力部に入力された各種穴情報
と前記記憶部に記憶されている標準加工条件とを比較し
て各種加工条件を決定する比較演算部とを備える。
【0010】前記記憶部は、前記穴精度に対する最終加
工用刃具を記憶するテーブルと、前記穴情報の精度項目
および精度範囲に対する公差ランクを記憶するテーブル
と、前記精度項目、公差ランクおよび穴径に対する加工
工程を記憶するテーブルと、刃具径に対する仕上げ代を
記憶するテーブルと、前記被削材およびドリル径に対す
る加工ピック量を記憶するテーブルと、前記被削材およ
び前記ドリル径に対する切削条件を記憶するテーブル
と、前記刃具の種類に対する仕上げ精度の限界を記憶す
るテーブルとを有する。
【0011】前記各種穴情報は、目的とする加工穴を設
計する自動設計装置から前記入力部に対し、直接的に入
力することもできる。
【0012】
【作用】穴加工を行うにあたり、まず、その加工穴に関
する穴径、穴位置、穴精度、被削材、面取り量、穴深さ
などの各種穴情報を制御手段の入力部に入力する。つい
で、入力部に取り込まれた各種穴情報と、記憶部に記憶
されている標準加工条件とを比較演算部で比較して、各
種加工条件を決定したのち、例えばNC工作機械などの
外部装置に出力する。
【0013】各種加工条件を決定するにあたっては、穴
径、穴位置、穴精度、被削材、面取り量、穴深さなどの
各種穴情報のうち、まず穴の精度項目および精度範囲に
基づいて公差ランクを決定する。ついで、精度項目、公
差ランクおよび穴径に基づいて加工工程を決定したの
ち、穴精度と刃具の種類に対する仕上げ精度の限界デー
タに基づいて最終加工用刃具を決定する。さらに、刃具
径、被削材、およびドリル径に基づいて仕上げ代、加工
ピック量、および切削条件を決定する。
【0014】このように本発明の穴あけ加工用制御装置
を用いると、目的とする加工穴に関する穴情報を入力す
るだけで加工条件等を一括して決定することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。まず最初に、加工穴の種類、穴あけ加工に用い
られる刃具の種類、および穴あけ加工工程の概要につい
て説明する。図5(A)は各種穴仕様を示す断面図、図
5(B)は各種刃具を示す側面図、図6は各種穴あけ加
工工程を示す断面図、図7(A)は穴あけ加工を必要と
する製品の設計図面を示す平面図、図7(B)はB−B
線に沿う断面図である。
【0016】加工穴としては、図5(A)に示すよう
に、貫通穴、止まり穴、および底平穴があり、底平穴
は、止まり穴に比してドリルの先端による加工面をさら
に平坦に切削加工した穴である。これら貫通穴、止まり
穴および底平穴という分類は、穴形状の点からの分類で
あるが、それぞれの穴に対して、さらにキリ穴とネジ穴
とが存在する(図示は省略する)。
【0017】かかる各種の加工穴を加工するための刃具
としては、図5(B)に示すように、ドリル、エンドミ
ル、リーマ、およびボーリングなどがあり、ドリルには
1本あるいは複数本の螺旋溝(切刃部)が形成されてい
る。エンドミルは、端部に切刃と外部表面に螺旋形の切
刃が形成された回転軸を有する刃具であり、形削りや切
削加工に用いられる。リーマは、ドリルであけた穴を拡
大したり、正確な寸法精度に加工したり、穴の内面を仕
上げるのに用いられる多刃工具であり、ボーリングは特
に大きな穴を加工するときに用いられる中ぐり工具であ
る。
【0018】図6は、上述した各種刃具を用いた加工工
程を示す図であり、モミツケ加工はドリルにて穿孔しよ
うとする穴に対して、穴あけ加工のきっかけとなる凹部
7を形成し、ドリルの先端を位置固定とする加工であ
る。ドリル加工は、ドリルを用いて穴あけを行う加工で
あり、リーマ加工は、ドリルであけた穴を拡大したり、
正確な寸法精度に加工したり、あるいは穴の内面を仕上
げるための加工である。
【0019】また、エンドミル加工は、エンドミルを用
いて、ドリルであけた穴を拡大したり、正確な寸法精度
に加工したり、あるいは穴の内面を仕上げるための加工
であって、特にエンドミルは先端に切刃を有しているの
で、底平穴を加工するために用いられる。ボーリング加
工は、ドリルであけた穴を拡大したり、正確な寸法精度
に加工したり、あるいは穴の内面を仕上げるための加工
であって、特に大きい穴に対して用いられる。
【0020】なお、リーマ加工およびボーリング加工
は、何れもドリルであけた穴を拡大したり、正確な寸法
精度に加工したり、あるいは穴の内面を仕上げるための
加工として行われるが、図8に示す穴径、面粗度、真円
度、穴ピッチの各条件と、図18に示す仕上げ精度の限
界条件によって使い分けされる。このような各種加工穴
は、製品の特定の部分に開設され、図7(A)(B)に
示すような製品設計図面によって、各種穴情報が指示さ
れる。
【0021】次に、本実施例の穴あけ加工用制御装置に
ついて説明する。図1は本発明の一実施例に係る穴あけ
加工用制御装置を示すブロック図である。本実施例の穴
あけ加工用制御装置は、各種標準加工条件を記憶する記
憶部5と、目的とする加工穴に関する情報を入力する入
力部2と、これら入力部2および記憶部5における情報
を比較して、その加工穴に最適な加工条件を決定する比
較演算部1とを有している。
【0022】また、入力部2への入力状態や比較演算部
1によって演算された結果を即座に表示するための表示
装置であるディスプレイ3と、比較演算部1によって演
算された結果を記録するディスク装置4と、同じく比較
演算部1によって演算された結果を出力するプリンタ装
置6とが比較演算部1に接続されている。これらディス
プレイ3、ディスク装置4およびプリンタ装置6は、本
発明の構成に必須ではないが、穴あけ加工の条件設定作
業を容易にするという点から取り付けておくことが望ま
しい。
【0023】入力部2は、例えばキーボードによって構
成することができ、この入力部2から加工穴に関する穴
径、穴位置、穴精度、被削材、面取り量、穴深さなどの
各種穴情報を入力する。ここにいう各種穴情報を、図7
に示す製品図面を参照しながら説明すると、穴径とは、
例えば直径寸法(φ6.0mmなど)をいい、穴位置と
は被削材のある基準位置からの寸法(20.00mmな
ど)をいう。また、穴精度とは、穴径や穴位置の公差
(±0.01mmなど)をいい、被削材とは図20に示
すような材質をいう。面取り量は穴縁の削落寸法(C
0.2mmなど)であり、穴深さとは図5に示す止まり
穴、底平穴における深さ寸法をいう。
【0024】図1に示すように、本実施例の記憶部5
は、穴精度に対する最終加工用刃具を記憶するテーブル
5aと、穴情報の精度項目および精度範囲に対する公差
ランクを記憶するテーブル5bと、精度項目、公差ラン
クおよび穴径に対する加工工程を記憶するテーブル5c
と、刃具径に対する仕上げ代を記憶するテーブル5d
と、被削材およびドリル径に対する加工ピック量を記憶
するテーブル5eと、被削材およびドリル径に対する切
削条件を記憶するテーブル5fと、刃具の種類に対する
仕上げ精度の限界を記憶するテーブル5gとを有してい
る。
【0025】次に、記憶部5を構成する各テーブル5a
〜5gに予め記憶させておくデータの内容について説明
する。図8は、穴精度に対する最終加工用刃具を記憶す
るテーブル5aに格納されている情報を示す図であり、
リーマ、ボーリング、ドリルの各刃具を最終工程の刃具
として用いた場合における穴径、面粗度、真円度、穴ピ
ッチの各精度項目に対する刃具品質の情報が格納されて
いる。この情報は、加工工程が決定されたのち、その決
定された最終工程の刃具を評価する処理(図3のステッ
プ23)で使用される。
【0026】図9は穴情報の精度項目および精度範囲に
対する公差ランクを記憶するテーブル5bに格納されて
いる情報を示す図であり、入力部2に入力された穴径・
穴ピッチ、真円度、面粗度の具体的寸法に対して、便宜
的に決定する公差ランクA,B,C,Dを規定した情報
が格納されている。この情報は、図3のステップ21で
公差ランクを決定する処理で使用される。
【0027】図10〜図17は、精度項目、公差ランク
および穴径に対する加工工程を記憶するテーブル5cに
格納されている情報を示す図であり、穴種類別および精
度項目別のマトリックス情報が格納されている。具体的
には、図10は貫通・止まり穴および穴径精度に対する
加工工程、図11は貫通・止まり穴および穴ピッチに対
する加工工程、図12は貫通・止まり穴および真円度に
対する加工工程、図13は貫通・止まり穴および面粗度
に対する加工工程を示す図である。
【0028】また、同じく図14は底平穴および穴径精
度に対する加工工程、図15は底平穴および穴ピッチに
対する加工工程、図16は底平穴および真円度に対する
加工工程、図17は底平穴および面粗度に対する加工工
程を示す図である。ちなみに、これら図10〜図17に
示す加工工程は、刃具径によっても選択され、この情報
は図3のステップ22で加工工程を決定する際に使用さ
れる。
【0029】一方、図18は刃具の種類に対する仕上げ
精度の限界を記憶するテーブル5gに格納されている情
報を示す図であり、ドリル、リーマ、ボーリングの各刃
具毎に穴径、穴ピッチ、真円度、面粗度の仕上げの限界
の情報が格納されている。この情報は、加工工程が決定
されたのち、その決定された最終工程の刃具を評価する
処理(図3のステップ23)でテーブル5aに格納され
た情報とともに使用される。
【0030】図19は、刃具径に対する仕上げ代を記憶
するテーブル5dに格納されている情報を示す図であ
り、例えば、刃具径1.0mm〜10.0mmに対する
仕上げ代の値が格納されている。
【0031】また、図20は被削材およびドリル径に対
する加工ピック量を記憶するテーブル5eに格納されて
いる情報を示す図であり、被削材質S50C、Al、C
u、SKD(特殊鋼)、Bs(ベリウムカッパ)、SU
Sに対するドリル径別の加工ピック量を格納している。
【0032】さらに、図21〜図23は、被削材および
ドリル径に対する切削条件を記憶するテーブル5fに格
納されている情報を示す図であり、図21はドリル径に
対する切削速度の情報を示す図、図22はドリル径に対
する送り速度の情報を示す図、図23はドリル径に対す
る1回転当りの送り量の情報を示す図である。
【0033】これら図19〜図23に示す情報は、穴あ
け加工に使用する刃具の種類、刃具の径、および加工順
序が決定されたのち、穴あけ加工を行う場合の切削条件
を決定する処理(図3のステップ24)で使用される。
【0034】次に本実施例の穴あけ加工用制御装置の作
用について説明する。図2は同実施例に係る比較演算部
におけるデータ処理手順を示すフローチャート、図3は
図2に示すフローチャートのステップ2のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【0035】まず、図2に示すように、制御手段の入力
部2に対し、加工しようとする目的の穴情報、すなわ
ち、被削材質、穴種類、穴径、穴位置、穴深さ、面取り
量を入力する(ステップ1)。この作業は、人手によっ
てもよいし、後述するように自動設計装置から直接的に
入力してもよい。比較演算部1では、この入力されたデ
ータに基づいて適切な加工条件を決定し(ステップ
2)、この操作を順次繰り返す(ステップ3)。
【0036】加工条件の決定にあたっては、図3に示す
ように、精度項目・精度範囲に対する公差ランク(図9
に示す情報)が格納されたテーブル5bを用いて、まず
公差ランクを決定する(ステップ21)。例えば、図7
に示す「ア」の穴であれば、精度項目である穴径および
穴ピッチが±0.01であるので、公差ランクは「D」
となる。
【0037】つぎに、精度項目・公差ランクに対する加
工工程(図10〜図17に示す情報)が格納されたテー
ブル5cを用いて、加工工程を決定する(ステップ2
2)。例えば、図7に示す「ア」の穴であれば、公差ラ
ンクがD、穴径がφ6.0mmの貫通穴であるので、図
10に矢印で示すように、モミツケ→ドリル−2(荒
用)→リーマ−2(仕上げ)という加工工程が決定され
る。
【0038】次のステップ23では、ステップ22で決
定された加工工程における最終工程の刃具の評価を行
う。すなわち、穴精度に対する最終刃具(図8に示す情
報)が格納されたテーブル5aと、刃具毎の仕上げ精度
(図18に示す情報)が格納されたテーブル5gとを用
いて、ステップ22で決定された最終刃具が設計要求品
質に適合しているかどうかを評価する。
【0039】例えば、図7に示す「ア」の穴であれば、
ステップ22によって最終工程の刃具がリーマに決定さ
れているが、図8および図18に示されたリーマの品質
はともに要求品質を満足しているので問題はない。
【0040】このステップ21からステップ23に至る
処理によって、穴あけ加工に使用する刃具の種類、刃具
の径、および加工順序が決定される。
【0041】さらに、比較演算部1では、穴あけ加工を
行う場合の切削条件を決定する(ステップ24)。すな
わち、まず刃具径に対する仕上げ代(図19に示す情
報)が格納されたテーブル5dを用いて仕上げ代を決定
したのち、被削材・刃具径に対する加工ピック量(図2
0に示す情報)が格納されたテーブル5eを用いて加工
ピック量を決定する。さらに、被削材・刃具径に対する
切削条件(図21〜図23に示す情報)が格納されたテ
ーブル5fを用いて、切削速度・送り速度・1回転当り
の送り量などの切削条件を決定する。
【0042】例えば、図7に示す「ア」の穴であれば、
6.0mmの刃具(リーマ)を用いるので、仕上げ代は
0.15mm、被削材質をS50C材料とすれば、加工
ピック量は3.0mm、切削速度は13m/min、送
り速度は38mm/min、1回転当りの送り量は0.
06mm/revとなる。
【0043】このようにして、穴あけ加工に使用する刃
具の種類、刃具の径、加工順序、仕上げ代、加工ピック
量、切削速度、送り速度、1回転当りの送り量が決定さ
れると、ステップ25において、比較演算部1からディ
スプレイ3、プリンタ装置6、およびディスク装置4に
それぞれ出力される。
【0044】なお、このようにして得られたデータは、
例えば図4に示すようなNC工作機械8の制御部に対し
て出力される。図4は同実施例の穴あけ加工装置を適用
するNC工作機械を示す斜視図である。
【0045】NC工作機械8は、種々の刃具9を載置し
て準備する刃具マガジン10と、加工物11を固定して
X−Y平面上で移動させる加工テーブル12と、加工物
11に対してZ軸方向および加工方向に可動に設けら
れ、刃具9が取り付けられる主軸ヘッド13とを有して
おり、加工物11を加工テーブル12に固定したのち、
制御部に入力されたデータに基づいて、決定された刃具
9を工具交換機構(不図示)によって主軸ヘッド13に
取り付け、加工テーブル12と主軸ヘッド13とを作動
させながら穴あけ加工を順次行ってゆく。
【0046】また、上述した本実施例の穴あけ加工用制
御装置に対する各種穴情報の入力は、人手により行うこ
ともできるが、三次元自動設計装置(CAD)などを用
いて製品の設計を行っている場合には、この自動設計装
置に入力されている各種穴情報を直接的に入力部2に入
力するようにしてもよい。
【0047】なお、ここにいう直接的な入力とは、自動
設計装置から直接入力する場合と、自動設計装置の情報
を一旦フロッピーディスクなどの記録媒体に記録したの
ち読取装置を介して入力する場合の両方を含む意味であ
る。
【0048】以上説明した実施例は、本発明の理解を容
易にするために記載されたものであって、本発明を限定
するために記載されたものではない。したがって、上記
の実施例に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に
属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、目的
とする加工穴に関する穴径、穴位置、穴精度、被削材、
面取り量、穴深さなどの各種穴情報を入力して、予め記
憶されている標準加工条件と比較して、最終加工用刃
具、加工工程などの各種加工条件を一括して決定し、外
部に出力するので、目的とする加工穴に関する穴情報を
入力するだけで加工条件等を一括して決定することがで
きる。したがって、穴あけ加工の準備作業時間を短縮で
きるだけでなく、新規な仕様の穴に対しても最適な加工
条件を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る穴あけ加工用制御装置
を示すブロック図である。
【図2】同実施例に係る比較演算部におけるデータ処理
手順を示すフローチャートである。
【図3】図2に示すフローチャートのステップ2のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】同実施例の穴あけ加工装置を適用するNC工作
機械を示す斜視図である。
【図5】(A)は各種穴仕様を示す断面図、(B)は各
種刃具を示す側面図である。
【図6】各種穴あけ加工工程を示す断面図である。
【図7】(A)は穴あけ加工を必要とする製品の設計図
面を示す平面図、(B)はB−B線に沿う断面図であ
る。
【図8】穴精度に対する最終加工用刃具を記憶するテー
ブル内に格納されている情報を示す図である。
【図9】穴情報の精度項目および精度範囲に対する公差
ランクを記憶するテーブル内に格納されている情報を示
す図である。
【図10】精度項目、公差ランクおよび穴径に対する加
工工程を記憶するテーブル内に格納されている情報(貫
通・止まり穴に対する穴径精度)を示す図である。
【図11】精度項目、公差ランクおよび穴径に対する加
工工程を記憶するテーブル内に格納されている情報(貫
通・止まり穴に対する穴ピッチ)を示す図である。
【図12】精度項目、公差ランクおよび穴径に対する加
工工程を記憶するテーブル内に格納されている情報(貫
通・止まり穴に対する真円度)を示す図である。
【図13】精度項目、公差ランクおよび穴径に対する加
工工程を記憶するテーブル内に格納されている情報(貫
通・止まり穴に対する面粗度)を示す図である。
【図14】精度項目、公差ランクおよび穴径に対する加
工工程を記憶するテーブル内に格納されている情報(底
平穴に対する穴径精度)を示す図である。
【図15】精度項目、公差ランクおよび穴径に対する加
工工程を記憶するテーブル内に格納されている情報(底
平穴に対する穴ピッチ)を示す図である。
【図16】精度項目、公差ランクおよび穴径に対する加
工工程を記憶するテーブル内に格納されている情報(底
平穴に対する真円度)を示す図である。
【図17】精度項目、公差ランクおよび穴径に対する加
工工程を記憶するテーブル内に格納されている情報(底
平穴に対する面粗度)を示す図である。
【図18】刃具の種類に対する仕上げ精度の限界を記憶
するテーブル内に格納されている情報を示す図である。
【図19】刃具径に対する仕上げ代を記憶するテーブル
内に格納されている情報を示す図である。
【図20】被削材およびドリル径に対する加工ピック量
を記憶するテーブル内に格納されている情報を示す図で
ある。
【図21】被削材およびドリル径に対する切削条件を記
憶するテーブル内に格納されている情報のうち、切削速
度に関する情報を示す図である。
【図22】被削材およびドリル径に対する切削条件を記
憶するテーブル内に格納されている情報のうち、送り速
度に関する情報を示す図である。
【図23】被削材およびドリル径に対する切削条件を記
憶するテーブル内に格納されている情報のうち、1回転
当りの送り量に関する情報を示す図である。
【符号の説明】
1…比較演算部 2…キーボード(入力部) 5…記憶部 5a…穴精度に対する最終加工用刃具を記憶するテーブ
ル 5b…穴情報の精度項目・精度範囲に対する公差ランク
を記憶するテーブル 5c…精度項目・公差ランク・穴径に対する加工工程を
記憶するテーブル 5d…刃具径に対する仕上げ代を記憶するテーブル 5e…被削材・ドリル径に対する加工ピック量を記憶す
るテーブル 5f…被削材・ドリル径に対する切削条件を記憶するテ
ーブル 5g…刃具の種類に対する仕上げ精度の限界を記憶する
テーブル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】目的とする加工穴に関する穴径、穴位置、
    穴精度、被削材、面取り量、穴深さなどの各種穴情報を
    入力して、予め記憶されている標準加工条件と比較し
    て、最終加工用刃具、加工工程などの各種加工条件を一
    括して決定し、外部に出力する制御手段を有することを
    特徴とする穴あけ加工用制御装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、目的とする加工穴に関す
    る各種穴情報を入力する入力部と、前記標準加工条件を
    記憶する記憶部と、前記入力部に入力された各種穴情報
    と前記記憶部に記憶されている標準加工条件とを比較し
    て各種加工条件を決定する比較演算部とを備え、 前記記憶部は、前記穴精度に対する最終加工用刃具を記
    憶するテーブルと、前記穴情報の精度項目および精度範
    囲に対する公差ランクを記憶するテーブルと、前記精度
    項目、公差ランクおよび穴径に対する加工工程を記憶す
    るテーブルと、刃具径に対する仕上げ代を記憶するテー
    ブルと、前記被削材およびドリル径に対する加工ピック
    量を記憶するテーブルと、前記被削材および前記ドリル
    径に対する切削条件を記憶するテーブルと、前記刃具の
    種類に対する仕上げ精度の限界を記憶するテーブルとを
    有することを特徴とする請求項1に記載の穴あけ加工用
    制御装置。
  3. 【請求項3】前記各種穴情報は、目的とする加工穴を設
    計する自動設計装置から前記入力部に対し、直接的に入
    力されることを特徴とする請求項2に記載の穴あけ加工
    用制御装置。
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