JPH06155161A - 曲線部を有するラック体の製造方法 - Google Patents

曲線部を有するラック体の製造方法

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JPH06155161A
JPH06155161A JP34309592A JP34309592A JPH06155161A JP H06155161 A JPH06155161 A JP H06155161A JP 34309592 A JP34309592 A JP 34309592A JP 34309592 A JP34309592 A JP 34309592A JP H06155161 A JPH06155161 A JP H06155161A
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JP
Japan
Prior art keywords
rack
curved portion
rack body
tooth
curve part
Prior art date
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Pending
Application number
JP34309592A
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English (en)
Inventor
Toshiro Tanaka
敏朗 田中
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SAITA KOGYO KK
Original Assignee
SAITA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、階段昇降機の昇降体等を駆動走行さ
せる駆動用ピニオンが円滑に噛合することのできる曲線
部を有するラック体の製造方法に関するものである。 【構成】標準的歯形のカッターでラック歯を切削するに
当り、曲線部の基準ピッチ線位置を直線部の基準ピッチ
線位置より曲線部の曲率半径に応じたマイナス位置に設
定して切削した後、曲線部を曲げ加工することを特徴と
する曲線部を有するラック体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、階段昇降機の昇降体等
を駆動走行させる駆動用ピニオンが円滑に噛合すること
のできる曲線部を有するラック体の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般のラック体は直線状の基体に標準的
歯形のラック歯が形成されているものである。しかし、
階段昇降機等の走行レールは、階段傾斜部とその両端の
上下階部分の水平部との間に夫々曲線部が形成されてい
る。この走行レール上を走行する昇降体を駆動するラッ
ク体は直線部の両端に曲線部が形成されていて走行レー
ルに沿って配設されるものである。このため曲線部を有
するこのラック体11の作製に当っては、標準的歯形の
カッターでラック歯12を切削した後、曲線部を曲げ加
工すると基準ピッチ線の歯ピッチが図4に示すように変
わるので、これに噛合するピニオン13が転動走行する
際、ピニオン13が円滑に噛合せず振動が発生する等の
欠点がある。この欠点を解決する方法として従来のラッ
ク体の製造方法は、ラックの曲線部の歯形を、直線部の
歯形と歯ピッチが異なる特殊形状の歯形のカッターで切
削した後、曲線部を曲げ加工して所定の同一歯ピッチを
持ったラック体に形成するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製造方法では、上記した如くラック体の曲線部の曲率半
径に応じて、歯ピッチも異なり、且つ特殊形状の歯形の
カッターで切削しなければならないところから、曲線部
の曲率半径に応じた多数の曲線部用のカッターが必要と
なる上、切削加工の際、直線部用のカッターを曲線部用
のカッターに付け替える等、極めて煩瑣な作業となるた
め、能率が悪くコスト高となるものであった。そこで、
本発明は上記従来の問題点に鑑み、これを解決すべくな
されたものであって、歯ピッチや特殊形状の歯形のカッ
ターを必要とせず、標準的歯形のカッターで曲線部を切
削加工するもので、加工作業が容易で能率良く、コスト
を低減できる上、該ラック体に噛合するピニオンを円滑
に回転走行することのできる曲線部を有するラック体の
製造方法を得ることを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】これを達成する手段とし
て、本発明は、標準的歯形のカッターでラック歯を切削
するに当り、曲線部の基準ピッチ線位置を直線部の基準
ピッチ線位置より曲線部の曲率半径に応じたマイナス位
置に設定して切削した後、曲線部を曲げ加工することで
曲線部を有するラック体を得る製造方法を目的とするも
のである。
【0005】
【実施例】本発明の方法の実施例を図面によって以下詳
細に説明する。ラック体1は図1に示すように直線部2
と曲線部3を有する直線状態に形成し、この状態の直線
部2を標準的歯形のカッターでラック歯4を切削して行
き、曲線部3に達してたらば同じく標準的歯形のカッタ
ーを上記ラック歯4の基準ピッチ線A−Aよりマイナス
の転移線B−B位置に設定してラック歯5を切削する。
その際のマイナス転位量は、例えば曲線部3の曲率半径
が200mm、基準ピッチが2モジュールで0.5〜
1.5mmとする。しかる後、曲線部3を図2に示すよ
うに内側に曲げ加工してラック体1を作製する。
【0006】このように構成されたラック体1は、これ
にピニオン6を噛合させると、図2に示すように確実に
噛合してラック体1上を円滑に転動することができる。
【0007】図3は、上記曲線部3を内側に曲げ加工し
たラック体1に代えて、ラック体1の曲線部3を外側に
曲げ加工したラック体1であって、この場合もピニオン
6は確実に噛合してラック体1上を円滑に転動すること
ができる。
【0008】
【発明の効果】以上、実施例について詳述したように、
本発明は、直線部を切削加工する標準的歯形のカッター
で、曲線部のラック歯の基準ピッチ線よりマイナスの転
位位置に設定して切削するものであるから、従来の歯ピ
ッチや特殊形状の歯形のカッターを必要とせず、加工作
業が容易となり、能率も良く、コストを低減できる上、
該ラック体に噛合するピニオンを円滑に転動走行するこ
とのできる等の優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の湾曲加工前のラック体の縦断側
面図
【図2】同じく曲線部を内側に湾曲加工したラック体の
縦断側面図
【図3】同じく曲線部を外側に湾曲加工したラック体の
縦断側面図
【図4】標準的歯形に切削した従来加工のラック体の縦
断側面図
【符号の説明】
1 ラック体 2 直線部 3 曲線部 4 ラック歯 5 ラック歯 6 ピニオン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準的歯形のカッターでラック歯を切削
    するに当り、曲線部の基準ピッチ線位置を直線部の基準
    ピッチ線位置より曲線部の曲率半径に応じたマイナス位
    置に設定して切削した後、曲線部を曲げ加工することを
    特徴とする曲線部を有するラック体の製造方法。
JP34309592A 1992-11-10 1992-11-10 曲線部を有するラック体の製造方法 Pending JPH06155161A (ja)

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