JPH0866828A - ロジックスギヤ創成用ホブカッタ - Google Patents

ロジックスギヤ創成用ホブカッタ

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JPH0866828A
JPH0866828A JP19997494A JP19997494A JPH0866828A JP H0866828 A JPH0866828 A JP H0866828A JP 19997494 A JP19997494 A JP 19997494A JP 19997494 A JP19997494 A JP 19997494A JP H0866828 A JPH0866828 A JP H0866828A
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tooth
curve
logic
curves
gear
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JP19997494A
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Inventor
Shigeyoshi Osada
田 重 慶 長
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KYOIKU HAGURUMA KOGYO KK
Original Assignee
KYOIKU HAGURUMA KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特許第 1,606,158号を以て開示されたロジック
スギヤを創成するためのホブカッタを提供する。 【構成】 歯直角断面の要部がロジックスギヤと同形で
あり、所与のモジュール、圧力角及びバックラッシュに
よって定められるホブカッタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本発明者が特許第 1,6
06,158号を以て開示し、ロジックスギヤと命名した歯
車、即ち接触点に於ける相対曲率が0であり、従って滑
ることなく転がり接触をする歯車を創成するためのホブ
カッタに関する。
【0002】
【従来の技術】このロジックスギヤは、歯形曲線の曲率
が歯タケ方向に周期的に増減する連続かつ微分可能な関
数であることを特徴とする歯車であり、望ましい実施例
に於いては、歯形曲線の曲率中心の軌跡がピッチ線近傍
に存在する一連の鋸歯状曲線となるように構成され、更
に望ましい実施例に於いては、歯形曲線上の曲率が極小
となる点に対応する曲率中心がピッチ線上に位置するよ
う構成された歯車である。
【0003】このようなロジックスギヤに於いては、歯
形曲線上の曲率が極小となる点を接触点とし、かつ、そ
の接触点に於ける相対曲率を実質的に0とすることがで
きるものである。而して、このロジックスギヤは特異な
歯形を有し、その接触点に於ける相対曲率が実質的に0
なるよう正確に噛み合わせるには正確な歯切りを要する
ため、従来はワイヤカット放電加工や、特殊なカッター
を用いる高精度歯切盤により製造りする必要があり、こ
のため、加工コストが嵩むと言う問題があった。
【0004】一方、通常のインボリュート歯車はホブと
ホブ盤により創成加工されている。このようなホブは、
基準のラック歯形により創成されるインボリュート歯形
を有するものであり、これにより実用に供される歯車を
歯切りする場合、ワークに対する切込量を適切に選定す
ることにより、創成される歯車に所望のバックラッシュ
を与え得るものである。
【0005】然しながら、このような手法により、所望
のバックラッシュを有するロジックスギヤを創成しよう
とすると歯形曲線に狂いが生じ、接触点に於ける相対曲
率が実質的に0となるような歯形を正確に創成できず、
そのため相対滑り率を0とすることを得なくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するためなされたものであり、その目的とすると
ころは、従来公知のホブ盤と組み合わせて使用でき、公
知のインボリュート歯車と同様に、所望のバックラッシ
ュを有するロジックスギヤを創成し得るロジックスギヤ
用のホブカッタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決する手段】上記の目的は、下記の各種のホ
ブカッタにより達成される。第一の実施態様は、歯数比
が概ね0.5乃至2程度の汎用のロジックスギヤを創成す
るため用いられる汎用のホブカッタであり、歯直角断面
に於ける歯形曲線が、歯の中心線に対して対称な下記の
曲線から成るものである。 (1)それぞれ所望の圧力角α及び基準歯数Nのロジッ
クスギヤの歯直角断面に於ける歯形曲線と同形の曲線か
ら成り、歯の中心線に対して対称に、かつ、円弧歯厚T
が、数11、
【数11】 歯溝の幅tが、数12、
【数12】 となる位置を占める一対のロジックス歯形曲線。但し、
mはモジュール、Gは切削するロジックスギヤに与えら
れるバックラッシュである。 (2)歯中心線に対して対称で、一対のロジックス歯形
曲線の歯先側端点に於いてそれぞれロジックス歯形部と
滑らかに接続する歯先方向に凸の歯先曲線。 (3)歯中心線に対して対称で、一対のロジックス歯形
曲線の歯元側端点に於いてそれぞれロジックス歯形曲線
に滑らかに接続する歯元方向に凸の歯元曲線。
【0008】第二の実施態様は、歯数Nの大歯車と歯数
nの小歯車との組合せから成る高歯数比ロジックスギヤ
用の小歯車を創成するホブカッタであって、歯直角断面
に於ける歯形曲線が、歯の中心線に対して対称な下記の
曲線から成るものである。 (1)それぞれ所望の圧力角α及び歯数nのロジックス
ギヤの歯直角断面に於けるアデンダム歯形曲線と同形で
あり、歯の中心線に対して互いに対称に、かつ、円弧歯
厚Tが、数13、
【数13】 となり、歯溝の幅tが、数14、
【数14】 となる位置を占める一対のロジックスアデンダム曲線。
但し、Kは、このホブカッタにより創成される小歯車の
歯先が尖らないよう、N及びnの組合せに応じて定めら
れる範囲内から適宜に選ばれる定数。 (2)それぞれ所望の圧力角α及び歯数Nのロジックス
ギヤの歯直角断面に於けるディデンダム歯形曲線と同形
であり、歯の中心線に対して対称に、かつ、円弧歯厚T
が、数15、
【数15】 歯溝の幅tが、数16、
【数16】 となる位置を占める一対のロジックスディデンダム曲
線。 (3)一対のロジックスアデンダム曲線の歯先側端点に
於いて、そのロジックスアデンダム曲線と滑らかに接続
する歯先方向に凸の歯先曲線。 (4)一対のロジックスディデンダム曲線の歯元側端点
に於いて、そのロジックスディデンダム曲線と滑らかに
接続する直線若しくは曲率半径の大きい滑らかな曲線、
又はそれらの組み合わせから成る歯元曲線。 (5)ピッチ円と平行な歯底曲線。
【0009】而して、このホブカッタに於いては、アデ
ンダム曲線部が欠如したディデンダム曲線部のみから成
るホブカッタ、及び、これとは逆にディデンダム曲線部
が欠如したアデンダム曲線部のみから成るホブカッタも
使用に供し得るものである。
【0010】第三の実施例は、歯数Nの大歯車と歯数n
の小歯車との組合せから成る高歯数比ロジックスギヤ用
の大歯車を創成するホブカッタであり、歯直角断面に於
ける歯形曲線が、歯の中心線に対して対称な下記の曲線
から成るものである。 (1)それぞれ所望の圧力角α及び歯数nのロジックス
ギヤの歯直角断面に於けるアデンダム歯形曲線と同形で
あり、歯の中心線(S)に対して互いに対称に、かつ、
円弧歯厚Tが、数17、
【数17】 となり、歯溝の幅tが、数18、
【数18】 となる位置を占める一対のロジックスアデンダム曲線。
但し、Kは、このホブカッタにより創成される小歯車の
歯先が尖らないよう、N及びnの組合せに応じて定めら
れる範囲内から適宜に選ばれる定数。 (2)それぞれ所望の圧力角α及び歯数Nのロジックス
ギヤの歯直角断面に於けるディデンダム歯形曲線と同形
であり、歯の中心線に対して対称に、かつ、円弧歯厚T
が、数19、
【数19】 歯溝の幅tが、数20、
【数20】 となる位置を占める一対のロジックスディデンダム曲
線。 (3)一対のロジックスアデンダム歯形部の歯先側端点
に於いて、そのロジックスアデンダム歯形部と滑らかに
接続する歯先方向に凸の歯先曲線。 (4)一対のロジックスディデンダム歯形部の歯元側端
点に於いて、そのロジックスディデンダム曲線と滑らか
に接続する直線若しくは曲率半径の大きい滑らかな曲
線、又はそれらの組み合わせから成る歯元曲線。 (5)ピッチ円と平行な歯底曲線。
【0011】而して、このホブカッタに於いても、アデ
ンダム曲線部が欠如したディデンダム曲線部のみから成
るホブカッタ、及び、これとは逆にディデンダム曲線部
が欠如したアデンダム曲線部のみから成るホブカッタを
使用に供し得るものである。
【0012】
【作用】上記の如き構成であると、インボリュート歯車
と同様にホブ盤を用いて、所望のバックラッシュを有す
るロジックスギヤを安価かつ大量に創成し得るものであ
る。
【0013】
【発明を実施するための最良の態様】以下図面により、
本発明の詳細を説明する。図1は本発明に係る汎用のホ
ブカッタのラック歯形を示す説明図、図2は高歯数比で
噛み合うロジックスギヤの小歯車を創成するため用いる
ホブカッタのラック歯形を示す説明図、図3は高歯数比
で噛み合うロジックスギヤの大歯車を創成するため用い
るホブカッタのラック歯形を示す説明図、図4は図2に
示したホブカッタにより創成されるロジックスギヤの軸
直角断面歯形の一例を示す説明図、図5は図3に示した
ホブカッタにより創成されるロジックスギヤの軸直角断
面歯形の一例を示す説明図である。
【0014】先ず、図1に就いて説明すると、これは歯
数比が余り高くなく、通常0.5乃至2程度で用いられる
ロジックスギヤを創成するための汎用ホブのラック歯形
を示す図である。
【0015】図1に於いて、1はホブカッタであり、P
Lはピッチライン、曲線BCDPAEapdcbは歯直
角断面に於ける歯形曲線、Sは歯の中心線である。尚、
図1ではこのホブ1はラック歯形として示されている
が、実際には、圧力角α、歯数Nのホブであり、その歯
直角断面に於ける歯形曲線BCDPAEapdcbが、
歯の中心線Sに対して対称な下記の6部分から成るもの
である。 (1)それぞれ所望の圧力角α及び基準歯数Nのロジッ
クスギヤの歯直角断面に於ける歯形曲線と同形の曲線か
ら成り、歯の中心線Sに対して対称に、かつ、円弧歯厚
Tが、数21、
【数21】 歯溝の幅tが、数22、
【数22】 となる位置を占める一対のロジックス曲線APD及びa
pd。但し、mはモジュール、Gは切削するロジックス
ギヤに与えられるバックラッシュである。 (2)歯中心線Sに対して対称で、一対のロジックス曲
線APD及びapdの歯先側端点A及びaに於いてそれ
ぞれロジックス曲線APD及びapdと滑らかに接続す
る歯先方向に凸の歯先曲線AE及びaE。尚、ここで歯
先曲線AE及びaEの頂部FEfは、歯中心線Sに直角
な、長さG/2の直線とすることが望ましい。 (3)歯中心線Sに対して対称で、一対のロジックス曲
線APD及びapdの歯元側端点D及びdに於いてそれ
ぞれロジックス曲線APD及びapdに滑らかに接続す
る歯元方向に凸の歯元曲線BCD及びbcd。
【0016】上記1項記載の歯形部APD及びapd
は、ロジックスギヤの要部の歯面を創成するものであ
り、これによれば極めて広い歯数範囲、即ち最少歯数9
から、歯数無限大のラックに到るまでのロジックスギヤ
を創成できるものである。
【0017】このホブの歯形曲線では、円弧歯厚Tは歯
溝の幅tより厚く、その差が歯数に無関係に、常に、 T−t=G となるので、このホブで創成された相手歯車との間に、
歯数に関係なく、常にGなるバックラッシュが保証され
るものである。
【0018】歯先曲線AEaは、歯中心線Sに対して対
称で、一対のロジックス曲線APD及びapdの歯先側
端点A及びaに於いてそれぞれロジックス曲線APD及
びapdと滑らかに接続する歯先方向に凸の曲線であ
る。この歯先曲線AEaの部分は、歯車の歯底部を加工
するものであるから、その曲線形状には特段の制約はな
く、任意の凸曲線が採用されるが、この部分の歯形曲線
は、点A及びaに於いてロジックス曲線APD及びap
dと接線を共有し、これと滑らかに接続する。而して、
歯先曲線AEaの頂部FEfの部分は、長さG/2の歯
中心線Sに直角な直線としておくことが望ましい。
【0019】歯元曲線BCD及びbcdは、歯中心線S
に対して対称で、一対のロジックス曲線APD及びap
dの歯元側端点D及びdに於いてそれぞれロジックス曲
線APD及びapdに滑らかに接続する歯元方向に凸の
曲線である。この歯元曲線BCD及びbcdの部分は、
歯車の歯先部を加工するものであるから、その形状には
特段の制約はなく、任意の凸曲線を採用し得るものであ
る。この部分の歯形曲線は、点D及びdに於いてロジッ
クス曲線APD及びapdと接線を共有し、これと滑ら
かに接続する。
【0020】而して、歯元曲線DCBbcd及び歯先曲
線AEaの高さの差、即ち、点Dを通るピッチ円と同心
の円弧と点Bの距離と、点Aを通るピッチ円と同心の円
弧と点Eの距離との差により、噛み合う相手歯車との間
の頂隙が定まる。
【0021】次に図2に就いて説明する。このホブカッ
タ2は、歯数Nの大歯車と歯数n(但し、N>3n)の
小歯車との組合せから成る高歯数比ロジックスギヤ用の
小歯車を創成するため用いるものである。前記の汎用の
ホブカッタ1で、このような高歯数比で用いられるピニ
オンを創成しようとすると、歯数が少なくなると歯先に
尖りが生じるので、加工できる最小歯数の限界は9程度
になる。歯直角断面に於ける歯形曲線が、図2に示す如
く歯の中心線Sに対して対称な下記の曲線から成るホブ
カッタ2を用いると、最小歯数を3程度まで引き下げ得
る。
【0022】このホブカッタの歯直角断面に於ける歯形
は、下記の部分から成る。 (1)それぞれ所望の圧力角α及び歯数nのロジックス
ギヤの歯直角断面に於けるアデンダム歯形曲線と同形で
あり、歯の中心線に対して互いに対称に、かつ、円弧歯
厚Tが、数23、
【数23】 となり、歯溝の幅tが、数24、
【数24】 となる位置を占める一対のロジックスアデンダム曲線A
P及びap。但し、Kはこのホブカッタにより創成され
る小歯車の歯先が尖らないよう適宜に定められる定数で
ある。 (2)それぞれ所望の圧力角α及び歯数Nのロジックス
ギヤの歯直角断面に於けるディデンダム歯形曲線と同形
であり、歯の中心線に対して対称に、かつ、円弧歯厚T
が、数25、
【数25】 歯溝の幅tが、数26、
【数26】 となる位置を占める一対のロジックスディデンダム曲線
PD及びpd。 (3)一対のロジックスアデンダム曲線PA及びpaの
歯先側端点A及びaに於いて、そのロジックスアデンダ
ム曲線PA及びpaと滑らかに接続する歯先方向に凸の
歯先曲線AE及びae。 (4)一対のロジックスディデンダム曲線PD及びpd
の歯元側端点D及びdに於いて、そのロジックスディデ
ンダム曲線PD及びpdと滑らかに接続する直線若しく
は曲率半径の大きい滑らかな曲線、又はそれらの組み合
わせから成る歯元曲線DC及びdc。 (5)ピッチ円と平行な歯底曲線BC及びbc(図では
直線として示されている)。
【0023】而して、このホブカッタ2で創成される小
歯車は、例えば図4に示された小歯車20の如き形状であ
り、次に説明する図3に示されたホブカッタ3で創成さ
れる大歯車と組み合わせて、1:3以上の高歯数比のロ
ジックスギヤのピニオンとして用いられるものである。
而して、Kの値を適切に選ぶことにより、歯数3までの
歯車を創成することを得る。Kの数値は、n/Nの値に
もよるが、一般的に0.3 〜 0.5の範囲内であれば良い。
このKの値が、0.3 以下となると、このホブカッタで創
成されるピニオンと組み合わせて用いられるホィールの
歯厚が薄くなり過ぎ、歯の曲げ強度に問題が生じたり、
歯先が尖点になったりする。又、逆に、Kの値が0.5 以
上となると、創成されるピニオンの歯先が尖点となるの
で好ましくない。Kの望ましい値は、通常0.35前後であ
る。
【0024】次に、図3に示したホブカッタ3の歯形に
就いて説明する。このホブは、歯数Nの大歯車と歯数n
(但し、N>3n)の小歯車との組合せから成る高歯数
比ロジックスギヤ用の大歯車を創成するため用いるもの
である。前記の如く、このような高歯数比で用いられる
小歯車は前述の図2に示した如きホブカッタ2で創成さ
れるものであるが、そのような小歯車と噛み合わせる大
歯車は、以下に説明する如き歯形を有するホブカッタ3
で創成することが必要である。
【0025】このホブカッタ3の歯直角断面に於ける歯
形は、下記の部分から成る。 (1)それぞれ所望の圧力角α及び歯数nのロジックス
ギヤの歯直角断面に於けるアデンダム歯形曲線と同形で
あり、歯の中心線Sに対して互いに対称に、かつ、円弧
歯厚Tが、数27、
【数27】 となり、歯溝の幅tが、数28、
【数28】 となる位置を占める一対のロジックスアデンダム曲線A
P及ap。但し、Kはn/Nにより定まる範囲内で、こ
のホブカッタにより創成される小歯車の歯先が尖らない
よう適宜に定められる定数。 (2)それぞれ所望の圧力角α及び歯数Nのロジックス
ギヤの歯直角断面に於けるディデンダム歯形曲線と同形
であり、歯の中心線に対して対称に、かつ、円弧歯厚T
が、数29、
【数29】 歯溝の幅tが、数30、
【数30】 となる位置を占める一対のロジックスディデンダム曲線
PD及びpd。 (3)一対のロジックスアデンダム曲線PA及びpaの
歯先側端点A及びaに於いて、そのロジックスアデンダ
ム曲線PD及びpdと滑らかに接続する歯先方向に凸の
歯先曲線AE及びaE。 (4)一対のロジックスディデンダム曲線PD及びpd
の歯元側端点D及びdに於いて、そのロジックスディデ
ンダム曲線PD及びpdと滑らかに接続する直線若しく
は曲率半径の大きい滑らかな曲線、又はそれらの組み合
わせから成る歯元曲線DC及びdc。 (5)ピッチ円と平行な歯底曲線BC及びbc(尚、図
では直線BC及びbcとして示されている)。
【0026】而して、このホブカッタ3で創成される大
歯車は、例えば図4に示された大歯車30の如き形状であ
り、前述の図2に示されたホブカッタ2で創成される小
歯車と組み合わせて、1:3以上の高歯数比のロジック
スギヤのホイールとして用いられるものである。而し
て、Nを30程度としておけば、単一のホブカッタで歯数
20以上200 程度の大歯車を創成し得るものである。
【0027】而して、上記には、アデンダムとディデン
ダムとに実質的な歯形を有する歯車を創成するホブカッ
タに就いて説明したが、本発明は、アデンダムのないデ
ィデンダム歯車と、ディデンダムのないアデンダム歯車
とを創成し、互いに噛み合わせる場合にも適用可能であ
る。
【0028】小歯車をディデンダム歯車とし、大歯車を
アデンダム歯車とする場合には、先ず、小歯車創成用の
ホブカッタとして、図2に示した小歯車創成用のホブカ
ッタ2のアデンダム歯形部AP及びapを省き、歯先歯
形部AEaをディデンダム歯形部CD及びcdに滑らか
に接続させて成るホブカッタを用い、小歯車を創成する
と共に、大歯車創成用のホブカッタとして、図3に示し
た大歯車創成用のホブカッタ3のディデンダム形部PD
及びpdを省き、歯元歯形部CD及びcdをアデンダム
歯形部AP及びapにに滑らかに接続させて成るホブカ
ッタを用いて、大歯車を創成すれば良く、又、これとは
逆に、小歯車をアデンダム歯車とし、大歯車をディデン
ダム歯車とする場合には、上記と逆の組み合わせを採用
すれば良いものである。
【0029】本発明は叙上の如く構成されるから、本発
明によるときは、所望の圧力角、歯数及びバックラッシ
ュを有するロジックスギヤを、ホブカッタにより随時大
量に創成し得るようになるので、ロジックスギヤの加工
費を大幅に節減し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る汎用のホブカッタのラック
歯形を示す説明図である。
【図2】高歯数比のロジックスギヤの小歯車を創成する
ため用いるホブカッタのラック歯形を示す説明図であ
る。
【図3】高歯数比のロジックスギヤの大歯車を創成する
ため用いるホブカッタのラック歯形を示す説明図であ
る。
【図4】図2に示したホブカッタにより創成されるロジ
ックスギヤの軸直角断面歯形の一例を示す説明図であ
る。
【図5】図3に示したホブカッタにより創成されるロジ
ックスギヤの軸直角断面歯形の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】 1・・・汎用のホブカッタ 2・・・高歯数比のロジックスギヤの小歯車を創成する
ため用いるホブカッタ 3・・・高歯数比のロジックスギヤの大歯車を創成する
ため用いるホブカッタ 20 ・・・ロジックスギヤ(小歯車) 30 ・・・ロジックスギヤ(大歯車)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯直角断面に於ける歯形曲線が、歯の中心
    線に対して対称な下記1乃至4項記載の曲線から成る汎
    用のロジックスギヤ創成用ホブカッタ(1)。 (1)それぞれ所望の圧力角及びホブと同一歯数のロジ
    ックスギヤの歯直角断面に於ける歯形曲線と同形の曲線
    から成り、歯の中心線(S)に対して対称に、かつ、円
    弧歯厚Tが、数1、 【数1】 歯溝の幅tが、数2、 【数2】 となる位置を占める一対のロジックス曲線(図1の曲線
    APD及びapd)。但し、mはモジュール、Gは切削
    するロジックスギヤに与えられるバックラッシュであ
    る。 (2)歯中心線(S)に対して対称で、一対のロジック
    ス歯形部(図1の曲線APD及びapd)の歯先側端点
    (図1の点A及びa)に於いてそれぞれそのロジックス
    歯形部(図1の曲線APD及びapd)と滑らかに接続
    する歯先方向に凸の歯先曲線(図1の曲線AE及びa
    E)。 (3)歯中心線(S)に対して対称で、一対のロジック
    ス歯形部(図1の曲線APD及びapd)の歯元側端点
    (図1の点D及びd)に於いてそれぞれロジックス歯形
    部に滑らかに接続する歯元方向に凸の歯元曲線(図1の
    曲線BCD及びbcd)。
  2. 【請求項2】歯先曲線(図1の曲線AE及びaE)の頂
    部が、長さG/2の歯中心線(S)に直角な直線部(図
    1の曲線FEf)となっている請求項1に記載のロジッ
    クスギヤ創成用ホブカッタ(1)。
  3. 【請求項3】歯数Nの大歯車と歯数nの小歯車との組合
    せから成る高歯数比ロジックスギヤ用の小歯車を創成す
    るホブカッタであって、歯直角断面に於ける歯形曲線
    が、歯の中心線に対して対称な下記1乃至5項記載の曲
    線から成る上記のロジックスギヤ創成用ホブカッタ
    (2)。 (1)それぞれ所望の圧力角α及び歯数nのロジックス
    ギヤの歯直角断面に於けるアデンダム歯形曲線と同形で
    あり、歯の中心線に対して互いに対称に、かつ、円弧歯
    厚Tが、数3、 【数3】 となり、歯溝の幅tが、数4、 【数4】 となる位置を占める一対のロジックスアデンダム曲線
    (図2の曲線AP及びap)。但し、Kは、このホブカ
    ッタにより創成される小歯車の歯先が尖らないよう、N
    及びnの組合せに応じて定められる範囲内から適宜に選
    ばれる定数。 (2)それぞれ所望の圧力角α及び歯数Nのロジックス
    ギヤの歯直角断面に於けるディデンダム歯形曲線と同形
    であり、歯の中心線に対して対称に、かつ、円弧歯厚T
    が、数5、 【数5】 歯溝の幅tが、数6、 【数6】 となる位置を占める一対のロジックスディデンダム曲線
    (図2の曲線PD及びpd)。 (3)一対のロジックスアデンダム曲線(図2の曲線P
    A及びpa)の歯先側端点(図2の点A及びa)に於い
    て、そのロジックスアデンダム曲線(図2の曲線PA及
    びpa)と滑らかに接続する歯先方向に凸の歯先曲線
    (図2の曲線AE及びaE)。 (4)一対のロジックスディデンダム曲線(図2の曲線
    PD及びpd)の歯元側端点(図2の点D及びd)に於
    いて、そのロジックスディデンダム曲線(図2の曲線P
    D及びpd)と滑らかに接続する直線若しくは曲率半径
    の大きい滑らかな曲線、又はそれらの組み合わせから成
    る歯元曲線(図2のDC及びdc)。 (5)ピッチ線と平行な直線又は歯元曲線(図2のDC
    及びdc)の歯元側端点(図2の点C及びc)に於いて
    その歯元曲線(図2のDC及びdc)滑らかに接続する
    円弧(図2のBC及びbc)。
  4. 【請求項4】ロジックスアデンダム曲線(図2の曲線A
    P及びap)部分が欠如し、歯先曲線(図2の曲線AE
    及びaE)が、直接一対のロジックスディデンダム曲線
    (図2の曲線PD及びpd)に滑らかに接続する請求項
    3に記載のロジックスギヤ創成用ホブカッタ。
  5. 【請求項5】ロジックスディデンダム曲線(図2の曲線
    PD及びpd)部分が欠如し、歯元曲線(図2のDC及
    びdc)が、直接一対のロジックスディデンダム曲線
    (図2の曲線PD及びpd)に滑らかに接続する請求項
    3に記載のロジックスギヤ創成用ホブカッタ。
  6. 【請求項6】歯数Nの大歯車と歯数nの小歯車との組合
    せから成る高歯数比ロジックスギヤ用の大歯車を創成す
    るホブカッタであって、歯直角断面に於ける歯形曲線
    が、歯の中心線(S)に対して対称な下記1乃至5項記
    載の曲線から成る上記のロジックスギヤ創成用ホブカッ
    タ(3)。 (1)それぞれ所望の圧力角α及び歯数nのロジックス
    ギヤの歯直角断面に於けるアデンダム歯形曲線と同形で
    あり、歯の中心線(S)に対して互いに対称に、かつ、
    円弧歯厚Tが、数7、 【数7】 となり、歯溝の幅tが、数8、 【数8】 となる位置を占める一対のロジックスアデンダム曲線
    (図3の曲線AP及ap)。但し、Kは、このホブカッ
    タにより創成される小歯車の歯先が尖らないよう、N及
    びnの組合せに応じて定められる範囲内から適宜に選ば
    れる定数。 (2)それぞれ所望の圧力角α及び歯数Nのロジックス
    ギヤの歯直角断面に於けるディデンダム歯形曲線と同形
    であり、歯の中心線に対して対称に、かつ、円弧歯厚T
    が、数9、 【数9】 歯溝の幅tが、数10、 【数10】 となる位置を占める一対のロジックスディデンダム曲線
    (図3の曲線PD及びpd)。 (3)一対のロジックスアデンダム曲線(図3の曲線P
    A及びpa)の歯先側端点(図3の点A及びa)に於い
    て、ロジックスアデンダム曲線(図3の曲線PD及びp
    d)と滑らかに接続する歯先方向に凸の歯先曲線(図3
    の曲線AE及びaE)。 (4)一対のロジックスディデンダム歯形部(図3の曲
    線PD及びpd)の歯元側端点(図3の点D及びd)に
    於いて、ロジックスディデンダム歯形部(図3の曲線P
    D及びpd)と滑らかに接続する直線若しくは曲率半径
    の大きい曲線、又はそれらの組み合わせから成る歯元曲
    線(図3のDC及びdc)。 (5)ピッチ円と平行な歯底曲線(図3では直線BC及
    びbcとして示されている)。
  7. 【請求項7】ロジックスアデンダム曲線(図3の曲線A
    P及びap)部分が欠如し、歯先曲線(図3の曲線AE
    及びaE)が、直接一対のロジックスディデンダム曲線
    (図3の曲線PD及びpd)に滑らかに接続する請求項
    6に記載のロジックスギヤ創成用ホブカッタ。
  8. 【請求項8】ロジックスディデンダム曲線(図3の曲線
    PD及びpd)部分が欠如し、歯元曲線(図3のDC及
    びdc)が、直接ロジックスアデンダム曲線(図3の曲
    線AP及びap)に滑らかに接続する請求項6に記載の
    ロジックスギヤ創成用ホブカッタ。
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