JPH09217817A - クラウンギヤおよびその加工方法 - Google Patents

クラウンギヤおよびその加工方法

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JPH09217817A
JPH09217817A JP2386896A JP2386896A JPH09217817A JP H09217817 A JPH09217817 A JP H09217817A JP 2386896 A JP2386896 A JP 2386896A JP 2386896 A JP2386896 A JP 2386896A JP H09217817 A JPH09217817 A JP H09217817A
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JP
Japan
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tooth
crown gear
rotation axis
outer peripheral
annular convex
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Pending
Application number
JP2386896A
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English (en)
Inventor
Tadao Nakatani
忠雄 中谷
Yasunori Nishimura
安徳 西村
Toshiaki Ishida
俊昭 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp, Mitsutoyo Kiko Co Ltd filed Critical Mitutoyo Corp
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Publication of JPH09217817A publication Critical patent/JPH09217817A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23FMAKING GEARS OR TOOTHED RACKS
    • B23F15/00Methods or machines for making gear wheels of special kinds not covered by groups B23F7/00 - B23F13/00
    • B23F15/06Making gear teeth on the front surface of wheels, e.g. for clutches or couplings with toothed faces

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gear Processing (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイヤルゲージの作動、精度に悪影響を与え
ることがなく、精度劣化を防げ、かつ、工数を低減でき
るクラウンギヤを提供する。 【解決手段】 円盤状基部11の側面外周縁に環状凸部
12を有し、この環状凸部12の端面に複数の歯13A
が形成されたクラウンギヤ5Aにおいて、前記各歯13
Aの歯丈方向と直交する断面を、歯幅方向中間部の厚み
に対して外周部および内周部の厚みが薄い形状、つま
り、歯の外周部と内周部とを結ぶ歯面が凸曲面状をなし
た形状に形成する。あるいは、歯の外周部と内周部とを
結ぶ歯面が、中間部を頂点としてその頂点から外周部お
よび内周部へ向かうに従って歯厚が次第に薄くなるよう
に傾斜した傾斜面状をなした多角形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラウンギヤおよ
びその加工方法に関する。詳しくは、てこ式ダイヤルゲ
ージやバックプランジャ型ダイヤルゲージなどの測定器
に用いられるクラウンギヤおよびその加工方法に関す
る。
【0002】
【背景技術】てこ式ダイヤルゲージやバックプランジャ
型ダイヤルゲージなどの測定器においては、測定子の変
位を拡大・伝達機構を介してダイヤルの指針に伝達する
ようにしているが、拡大・伝達機構の構成要素の1つと
してクラウンギヤが用いられている。たとえば、図18
に示すダイヤルゲージでは、測定子1の揺動をセクタギ
ヤ2およびピニオン3を介して軸4に伝達し、この軸4
の回転をクラウンギヤ5およびピニオン6を介して指針
7に伝達するようにしている。
【0003】従来、この種の測定器に用いられるクラウ
ンギヤ5は、図19に示すように、円盤状基部11の側
面外周縁に環状凸部12を有し、この環状凸部12の端
面に複数の歯13を形成した形態である。また、図20
および図21に示すように、クラウンギヤ5の外径D
を、D=M×Z(ただし、M:モジュール、Z:歯数)
とし、かつ、各歯13の歯形をラックと同じ直線歯とし
てある。従って、ピニオン6との噛み合いは、クラウン
ギヤ5の外周部でピニオン6の歯面と接するようになっ
ている。
【0004】ところで、このようなクラウンギヤ5を得
るための加工方法としては、次の2通りの方法が知られ
ている。第1の方法は、歯割り盤による方法である。こ
れは、ラックの歯形をもったミーリングカッタを用い
て、クラウンギヤの歯数に相当する分割を行いながら、
1歯ずつ成型していく方法である。第2の方法は、ホブ
盤と1リード分の螺旋刃をもつホブにより連続的に創生
する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のクラウ
ンギヤでは、次のような欠点がある。 従来の加工方法によって加工されたクラウンギヤに
おいては、外周部に加工(切削)の際のバリが発生しや
すい。すると、クラウンギヤの外周部が相手歯車(ピニ
オン)との噛み合いになっているため、ダイヤルゲージ
の作動、精度に悪影響を与える。 そのため、外周部に発生したバリをバフ研磨によっ
て除去するようにしているが、その分工数がかかる。し
かも、バフ研磨によって歯面を傷めてしまう場合もあ
る。 運搬や他の工程において、外周部は打ち傷などが生
じやすく、噛み合いが外周部であることから精度劣化を
招きやすい。 クラウンギヤ素材の外径製作誤差によって歯車のピ
ッチが決定されてしまうため、ピッチ誤差の要因にな
る。
【0006】本発明の目的は、このような従来の欠点を
全て解消できるクラウンギヤを提供することにある。本
発明の他の目的は、上記構造のクラウンギヤを簡易にか
つ能率的に加工できる加工方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のクラウンギヤ
は、円盤状基部の側面外周縁に環状凸部を有し、この環
状凸部の端面に複数の歯が形成されたクラウンギヤにお
いて、前記各歯の歯丈方向と直交する断面が、歯幅方向
中間部の厚みに対して外周部および内周部の厚みが薄い
形状に形成されていることを特徴とする。ここで、断面
形状としては、歯の外周部と内周部とを結ぶ歯面が凸曲
面状をなした形状でもよく、あるいは、歯の外周部と内
周部とを結ぶ歯面が、歯幅方向中間部を頂点としてその
頂点から外周部および内周部へ向かうに従って歯厚が次
第に薄くなるように傾斜した傾斜面状をなした多角形状
でもよい。
【0008】このようにすると、相手歯車(ピニオンな
ど)との接触面が外周部よりも内側になるため、従来の
クラウンギヤのもつ欠点を全て解消できる。つまり、 ピニオンとの噛み合い位置をクラウンギヤの外周部
より任意の量、内側に設定できるため、つまり、バリが
発生する位置と異なる位置でピニオンとの噛み合いがで
きるから、ダイヤルゲージの作動、精度に悪影響を与え
ることがない。 そのため、従来、行っていたバフ研磨を不要にでき
るため、工数を低減できる。 ピニオンとの噛み合い位置が外周部より内側に入っ
ているため、打ち傷などが噛み合い面に生じにくい。よ
って、精度劣化を防げる。 噛み合いが生じる円周は、歯車の仕様によって自ず
から定まるから、外径は任意に設定できる。よって、ク
ラウンギヤ素材の外径寸法を統一できる。
【0009】本発明のクラウンギヤの加工方法は、円盤
状基部の側面外周縁に環状凸部を有するクラウンギヤ素
材を前記円盤状基部の中心である第1回転軸を中心とし
て連続回転させるとともに、前記環状凸部の端面に配置
したホブを前記第1回転軸に対して直交する第2回転軸
を中心として連続回転させ、両者の相対回転によって前
記環状凸部に複数の歯を連続的に創生する加工方法であ
って、数リード分の螺旋刃を有するホブを用いて、前記
環状凸部に複数の歯を連続的に創生することを特徴とす
る。
【0010】このような加工方法によれば、クラウンギ
ヤ素材を第1回転軸を中心として、ホブを第2回転軸を
中心として連続回転させながら、環状凸部に複数の歯を
連続的に創生する。このとき、数リード分、好ましく
は、3〜5リード分の螺旋刃を有するホブを用いている
から、各歯の歯丈方向と直交する断面形状が、歯幅方向
中間部の厚みに対して外周部および内周部の厚みが薄い
形状のクラウンギヤを簡易にかつ能率的に創生すること
ができる。ここで、ホブの螺旋刃における切刃の数を増
やせば、各歯の歯丈方向と直交する断面形状を、歯の外
周部と内周部とを結ぶ歯面が凸曲面状をなした形状に形
成できる。
【0011】また、円盤状基部の側面外周縁に環状凸部
を有するクラウンギヤ素材を前記円盤状基部の中心であ
る第1回転軸を中心として連続回転させるとともに、前
記環状凸部の端面に配置したホブを前記第1回転軸に対
して直交する第2回転軸を中心として連続回転させ、両
者の相対回転によって前記環状凸部に複数の歯を連続的
に創生する加工方法であって、1リード分の複数の螺旋
刃を前記第2回転軸方向へ所定間隔隔てて有するホブを
前記第2回転軸を中心として回転させながら、前記環状
凸部に複数の歯を連続的に創生するようにしてもよい。
【0012】このような加工方法によれば、各歯の歯丈
方向と直交する断面形状を、歯の外周部と内周部とを結
ぶ歯面が、歯幅方向中間部を頂点としてその頂点から外
周部および内周部へ向かうに従って歯厚が次第に薄くな
るように傾斜した傾斜面状をなした多角形状に形成する
ことができる。もとより、クラウンギヤ素材を第1回転
軸を中心として、ホブを第2回転軸を中心として連続回
転させながら歯を連続的に創生しているから、上記形状
のクラウンギヤを簡易にかつ能率的に創生することがで
きる。
【0013】また、他の加工方法としては、円盤状基部
の側面外周縁に環状凸部を有するクラウンギヤ素材を前
記円盤状基部の中心である第1回転軸を中心として回転
可能に配置するとともに、切削する歯の歯溝に一致した
形状の切刃を有する複数の環状刃を前記第1回転軸に対
して直交する第2回転軸方向へ所定間隔隔てて有する総
形フライスを前記第2回転軸を中心として回転可能に配
置し、前記クラウンギヤ素材を第1回転軸を中心として
所定角度回転させるごとに、前記総形フライスを前記第
2回転軸を中心として回転させながら、前記環状凸部に
複数の歯を間欠的に成形するようにしてもよい。
【0014】ここにおいて、総形フライスに代えて、切
削する歯の歯溝に一致した形状の複数の切刃を前記第1
回転軸に対して直交する第2軸方向へ所定間隔隔てて有
するカッタを前記第1回転軸および第2軸に対して直交
する第3軸方向へ往復動自在に配置し、クラウンギヤ素
材を第1回転軸を中心として所定角度回転させるごと
に、カッタを第3軸方向へ往復動させながら、環状凸部
に複数の歯を間欠的に成形するようにしてもよい。
【0015】以上のような加工方法によっても、各歯の
歯丈方向と直交する断面形状を、歯の外周部と内周部と
を結ぶ歯面が凸曲面状をなした形状、あるいは、歯の外
周部と内周部とを結ぶ歯面が、歯幅方向中間部を頂点と
してその頂点から外周部および内周部へ向かうに従って
歯厚が次第に薄くなるように傾斜した傾斜面状をなした
多角形状に形成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図を
参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明にあた
って、上述した図18〜図21と同一構成要件について
は、同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化す
る。図1は本実施形態にかかるクラウンギヤを示す斜視
図である。同クラウンギヤ5Aには、前記歯13(図1
9に示す歯)とは異なる形状の歯13Aが形成されてい
る。つまり、図2に拡大して示すように、各歯13Aの
歯丈方向と直交する断面が、歯幅方向中間部の厚みt1
に対して外周部および内周部の厚みt2,3が薄い形
状、具体的には、外周部と内周部とを結ぶ歯面141,
2 が凸曲面状に形成されている。なお、図2におい
て、DPはピッチ円の直径で、(M×Z)である。
【0017】このようにすると、ピニオン6との接触点
が外周部よりも内側の中間部になるため、従来のクラウ
ンギヤのもつ欠点を全て解消できる。つまり、上述した
〜の効果を奏することができる。
【0018】なお、図1および図2に示すクラウンギヤ
5Aの各歯13Aは、歯面141,142 が凸曲面状に形
成された断面形状を有する歯形形状であったが、これに
限られない。たとえば、図3および図4に示すような歯
形形状をもつクラウンギヤ5Bであってもよい。このク
ラウンギヤ5Bの各歯13Bの断面形状は、歯13Bの
外周部と内周部とを結ぶ歯面141,142 が、歯幅方向
中間部を頂点としてその頂点から外周部および内周部へ
向かうに従って歯厚が次第に薄くなるように傾斜した傾
斜面状をなした多角形状に形成されている。このように
しても、図1および図2に示すクラウンギヤ5Aと同様
な効果を奏することができる。
【0019】次に、図1に示すクラウンギヤ5Aの加工
方法について説明する。図5はクラウンギヤ5Aをホブ
切りする際の素材とホブとの配置を、図6は図5のVI−
VI線断面をそれぞれ示している。これらの図に示すよう
に、円盤状基部11の側面外周縁に環状凸部12を有す
るクラウンギヤ素材21が、その円盤状基部11の中心
である第1回転軸22を中心として回転可能に配置され
ているとともに、前記環状凸部12の端面にホブ23が
前記第1回転軸22に対して直交する第2回転軸24を
中心として回転可能に配置されている。
【0020】このような配置関係において、クラウンギ
ヤ素材21を第1回転軸22を中心として、また、ホブ
23を第2回転軸24を中心としてそれぞれ連続回転さ
せながら、ホブ23によってクラウンギヤ素材21の環
状凸部12に歯13Aを創生していくわけであるが、い
ま、ホブ23として、平歯車を加工するときと同じホブ
を用いると、歯形は創生されず、丸坊主になってしま
う。
【0021】平歯車のホブ切りの際には、あたかもラッ
クと歯車の噛み合いが行われているかのようにして歯切
りされるが、クラウンギヤの場合には、ラック(ホブ2
3の切刃)が直線運動するのに対して、クラウンギヤ素
材21は同じ平面内で回転運動する。そのため、ホブ2
3の切刃の直線運動速度とクラウンギヤ素材21の速度
(ホブの直線運動方向の速度)は一瞬しか等しくなら
ず、それ以外の場所ではホブ23の切刃とクラウンギヤ
素材21の速度に差が生じる。速度に差が生じること
は、切削されるということであるから、結果的に丸坊主
になってしまう。
【0022】図7において、ホブ23の切刃面の速度V
h は、Vc に等しく設定されている。Vc はクラウンギ
ヤ素材21のピッチ円(半径RP)上の速度で、図でθ
が0の時のみVh =Vc となる。それ以外の時は、Vθ
=Vc cos θとなって、相対速度を生じ、必要以上に削
られることになる。削られる度合いは、θが大きいほど
多く削られるため、通常(図19の歯13の場合など)
はθをできるだけ小さく設定する。つまり、ホブのリー
ドは1リード分だけにして加工する。その場合には、殆
どラックと同じ形に歯溝ができる。また、クラウンギヤ
の外周の半径ROをRO=M×Z/2として外周で噛み
合うようにしている。なお、RIはクラウンギヤの内周
の半径である。
【0023】さて、図1に示すクラウンギヤ5Aを加工
する場合には、ピッチ円の半径RPをRP=M×Z/2
としている。また、ホブ23としては、図8および図9
に示すように、数リード分(たとえば、3〜5リード
分)の螺旋刃25を有するホブ23Aを用いる。このよ
うにすると、クラウンギヤ素材21のRPより外側の部
分はVh よりも早い速度となり、反対にRPより内側の
部分はVh の方が早くなる。相対速度がある場合には削
られるので、RPの円周上が一番削られにくく、それ以
外の半径部分は大きく削られることになる。RPの円周
上もθの増加に伴って相対速度を生じるから同様に削ら
れることになるが、RP以外はもっと削られて、結果的
に図1に示す歯形13Aが得られる。削られる量は、ホ
ブ23Aのリードを何リードにするかで決まる。
【0024】また、図3に示すクラウンギヤ5Bを加工
する場合には、図9に示すホブ23B、あるいは、図1
1に示すホブ23Cを用いる。図9に示すホブ23B
は、各1リード分の第1、第2、第3の螺旋刃251,
2,253 を前記第2回転軸24方向へ所定間隔(2リ
ード分)隔てて配置し、かつ、これらを一体的に構成し
たものである。この場合、第1、第2、第3の螺旋刃2
1,252,253 を、単に、第2回転軸24方向へ所定
間隔(2リード分)隔てて配置し、一体化しなくてもよ
い。
【0025】このようなホブ23Bを、図5および図6
のホブ23に代えて取り付け、第2回転軸24を中心と
して回転させる。すると、図10に示すように、これら
の複数の螺旋刃251 〜253 によって、歯13Bが連
続的に創生される。つまり、図10において、実線の部
分が第2の螺旋刃252 によって削り取られる部分とす
ると、その両側の斜線部分が第1および第3の螺旋刃2
1,253 によって削り取られるようになるから、結果
として、歯13Bが連続的に創生される。
【0026】図11に示すホブ23Cは、図9に示すホ
ブ23Bの第2の螺旋刃252 を省略した構造である。
このようにしても、図12に示すようにして、歯13B
が連続的に創生される。つまり、第1の螺旋刃251
よって図13(A)の形状に、続いて、第3の螺旋刃2
3 によって図13(B)の形状に形成される。なお、
以上において、第1、第2、第3の螺旋刃251,252,
253 の間隔は、2リード分に限らず、1リード分、あ
るいは、1.5リード分など、歯形形状に応じて適宜に
決めればよい。
【0027】また、他の加工方法としては、フライス盤
を用いた加工方法である。この場合には、図14に示す
総形フライス33B、または、図15に示す総形フライ
ス33Cを用いる。図14に示す総形フライス33B
は、切削する歯の歯溝に一致した切刃を有する第1、第
2、第3の環状刃351,352,353 を前記第2回転軸
24方向へ所定間隔(2ピッチ分)隔てて配置した構成
である。図15に示す総形フライス33Cは、図14に
示す総形フライス33Bの第2の環状刃352 を省略し
た構造である。これらの場合には、クラウンギヤ素材2
1を第1回転軸22を中心として所定角度(1歯相当角
度)回転させるごとに、総形フライス33B,33Cを
第2回転軸24を中心として回転させると、前記環状凸
部12に複数の歯13Bを間欠的に成形される。なお、
以上において、第1、第2、第3の環状刃351,352,
353 の間隔は、2ピッチ分に限らず、1ピッチ分、あ
るいは、1.5ピッチ分など、歯形形状に応じて適宜に
決めればよい。
【0028】さらに、他の加工方法としては、切削する
歯の歯溝に一致した形状の切刃を有するラック形カッ
タ、たとえば、図16または図17に示すラック形カッ
タを用いた加工方法である。図16に示すカッタ43B
は、切削する歯の歯溝に一致した形状の第1、第2、第
3の切刃451,452,453 を前記第1回転軸22に対
して直交する第2軸24’方向へ所定間隔隔てて配置し
た構造である。図17に示すカッタ43Cは、図16に
示すカッタ43Bの第2の切刃452を省略した構造で
ある。これらの場合には、クラウンギヤ素材21を第1
回転軸22を中心として所定角度回転させるごとに、カ
ッタ43B,43Cを第1回転軸22および第2軸2
4’に対して直交する第3軸方向(図6中上下方向)へ
往復動させると、前記環状凸部12に複数の歯13Bが
間欠的に成形される。なお、以上において、第1、第
2、第3の切刃451,452,453 の間隔は、2ピッチ
分に限らず、1ピッチ分、あるいは、1.5ピッチ分な
ど、歯形形状に応じて適宜に決めればよい。
【0029】
【発明の効果】本発明のクラウンギヤによれば、ダイヤ
ルゲージの作動、精度に悪影響を与えることがなく、精
度劣化を防げ、かつ、工数を低減できるという効果があ
る。本発明の加工方法によれば、上記構造のクラウンギ
ヤを簡易にかつ能率的に加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるクラウンギヤの一実施形態を示
す斜視図である。
【図2】同上実施形態のクラウンギヤの一部を拡大した
正面図である。
【図3】本発明にかかるクラウンギヤの他の実施形態を
示す斜視図である。
【図4】同上他の実施形態のクラウンギヤの一部を拡大
した正面図である。
【図5】図1に示すクラウンギヤの加工方法を示す図で
ある。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】クラウンギヤ素材のホブ切りの原理を示す図で
ある。
【図8】ホブの形状を示す図である。
【図9】ホブの他の形状を示す図である。
【図10】図9のホブを使用してホブ切りしたときの説
明図である。
【図11】ホブのさらに他の形状を示す図である。
【図12】図11のホブを使用してホブ切りしたときの
説明図である。
【図13】図11のホブを使用してホブ切りしたときに
加工される歯形を示す斜視図である。
【図14】総形フライスの形状を示す図である。
【図15】総形フライスの他の形状を示す図である。
【図16】ラック形カッタの形状を示す図である。
【図17】ラック形カッタの他の形状を示す図である。
【図18】クラウンギヤを用いたダイヤルゲージを示す
図である。
【図19】従来のクラウンギヤを示す斜視図である。
【図20】従来のクラウンギヤとピニオンとの噛み合い
状態を示す図である。
【図21】図20の XXI−XXI 線断面図である。
【符号の説明】
5A,5B クラウンギヤ 11 円盤状基部 12 環状凸部 13A,13B 歯 141,142 歯面 21 クラウンギヤ素材 22 第1回転軸 23A,23B,23C ホブ 24 第2回転軸 25,251,252,253 螺旋刃 33B,33C 総形フライス 351,352,353 環状刃 43B,43C ラック形カッタ 451,452,453 切刃

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状基部の側面外周縁に環状凸部を有
    し、この環状凸部の端面に複数の歯が形成されたクラウ
    ンギヤにおいて、前記各歯の歯丈方向と直交する断面
    が、歯幅方向中間部の厚みに対して外周部および内周部
    の厚みが薄い形状に形成されていることを特徴とするク
    ラウンギヤ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクラウンギヤにおい
    て、前記断面形状は、前記歯の外周部と内周部とを結ぶ
    歯面が凸曲面状をなした形状に形成されていることを特
    徴とするクラウンギヤ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のクラウンギヤにおい
    て、前記断面形状は、前記歯の外周部と内周部とを結ぶ
    歯面が、歯幅方向中間部を頂点としてその頂点から外周
    部および内周部へ向かうに従って歯厚が次第に薄くなる
    ように傾斜した傾斜面状をなした多角形状に形成されて
    いることを特徴とするクラウンギヤ。
  4. 【請求項4】 円盤状基部の側面外周縁に環状凸部を有
    するクラウンギヤ素材を前記円盤状基部の中心である第
    1回転軸を中心として連続回転させるとともに、前記環
    状凸部の端面に配置したホブを前記第1回転軸に対して
    直交する第2回転軸を中心として連続回転させ、両者の
    相対回転によって前記環状凸部に複数の歯を連続的に創
    生する加工方法であって、数リード分の螺旋刃を有する
    ホブを用いて、前記環状凸部に複数の歯を連続的に創生
    することを特徴とするクラウンギヤの加工方法。
  5. 【請求項5】 円盤状基部の側面外周縁に環状凸部を有
    するクラウンギヤ素材を前記円盤状基部の中心である第
    1回転軸を中心として連続回転させるとともに、前記環
    状凸部の端面に配置したホブを前記第1回転軸に対して
    直交する第2回転軸を中心として連続回転させ、両者の
    相対回転によって前記環状凸部に複数の歯を連続的に創
    生する加工方法であって、1リード分の複数の螺旋刃を
    前記第2回転軸方向へ所定間隔隔てて有するホブを前記
    第2回転軸を中心として回転させながら、前記環状凸部
    に複数の歯を連続的に創生することを特徴とするクラウ
    ンギヤの加工方法。
  6. 【請求項6】 円盤状基部の側面外周縁に環状凸部を有
    するクラウンギヤ素材を前記円盤状基部の中心である第
    1回転軸を中心として回転可能に配置するとともに、切
    削する歯の歯溝に一致した形状の切刃を有する複数の環
    状刃を前記第1回転軸に対して直交する第2回転軸方向
    へ所定間隔隔てて有する総形フライスを前記第2回転軸
    を中心として回転可能に配置し、前記クラウンギヤ素材
    を第1回転軸を中心として所定角度回転させるごとに、
    前記総形フライスを前記第2回転軸を中心として回転さ
    せながら、前記環状凸部に複数の歯を間欠的に成形する
    ことを特徴とするクラウンギヤの加工方法。
  7. 【請求項7】 円盤状基部の側面外周縁に環状凸部を有
    するクラウンギヤ素材を前記円盤状基部の中心である第
    1回転軸を中心として回転可能に配置するとともに、切
    削する歯の歯溝に一致した形状の複数の切刃を前記第1
    回転軸に対して直交する第2軸方向へ所定間隔隔てて有
    するカッタを前記第1回転軸および第2軸に対して直交
    する第3軸方向へ往復動自在に配置し、前記クラウンギ
    ヤ素材を第1回転軸を中心として所定角度回転させるご
    とに、前記カッタを前記第3軸方向へ往復動させなが
    ら、前記環状凸部に複数の歯を間欠的に成形することを
    特徴とするクラウンギヤの加工方法。
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