JPH06152724A - 通話装置 - Google Patents

通話装置

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JPH06152724A
JPH06152724A JP4316192A JP31619292A JPH06152724A JP H06152724 A JPH06152724 A JP H06152724A JP 4316192 A JP4316192 A JP 4316192A JP 31619292 A JP31619292 A JP 31619292A JP H06152724 A JPH06152724 A JP H06152724A
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Toru Sasaki
徹 佐々木
Hitoshi Okubo
仁 大久保
Takayuki Mizuuchi
崇行 水内
Kaoru Gyotoku
薫 行徳
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送話信号中の受話信号の抑圧を行い、良好な
双方向同時通話状態を保つ。 【構成】 送話音声を収音するための第1のマイクロホ
ン11と、受話音声を再生するためのスピーカ31と、
このスピーカ31からの受話音声を収音するための第2
のマイクロホン21とを1つの筐体内に装着する。第2
のマイクロホン21の出力音声信号から、適応フィルタ
回路24において、第1のマイクロホン11に混入する
スピーカ31からの音声信号に近似する信号を形成させ
るように適応処理する。第1のマイクロホン11の出力
信号と、適応フィルタ回路24の出力信号とを合成回路
15で合成して、第1のマイクロホン11の出力信号中
のスピーカ31からの音声信号成分を低減する。この合
成回路15の出力信号を送話信号として伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、テレビ会議
システムやいわゆるハンズフリー電話などに適用して好
適な双方向同時通話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ会議システムやハンズフリー電話
などの双方向同時通話装置は、ハンズフリーで、両手が
空いているので、通話中でも筆記や他の作業ができるな
ど非常に便利である。
【0003】しかし、ヘッドセット型のように受話器を
耳に付けるわけではないので、スピーカから放射する音
量を適度に大きくしなければならない。また、同様に、
送話器が話者の口許に位置するわけではないため、マイ
クロホンの受音感度も高くしなければならない。そのた
めに、送話者の声のレベルよりもスピーカからの受話信
号のレベルのほうが大きくなりがちであり、相手もその
両方を混合して聞かされるために非常に聞きづらい通話
状態になることになる。さらに、通話状態でのループゲ
インが大きくなっている場合には、ハウリングを生じる
こともある。
【0004】この問題を緩和するために、ハンズフリー
電話装置では、ボイススイッチと呼ばれる利得可変装置
がよく使用される。この装置は、送話レベルが予め設定
された閾値を下回ると(つまり、こちら側が話しをして
いないとき)、受話側の利得を上げて、相手側からの受
話音声レベルを上げ、逆に送話レベルが前記閾値より大
きくなったときには、受話側の利得を下げるものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このボ
イススイッチを用いた通話は、完全な双方向同時通話で
はなく、相手側が話しをしているときには、こちら側は
話しをしないという使い方のときにのみ有効である。し
かも、利得を切り換えるための閾値の設定が難しく、受
話音声が語句の頭が切れたような音声になりやすく、会
話が不明瞭になるという欠点がある。
【0006】この発明は、以上の点に鑑み、完全な双方
向同時通話を、良好な会話音質で行うことができる通話
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による通話装置は、後述の実施例の参照符
号を対応させると、受話音声を再生するためのスピーカ
31と、送話音声を収音するための第1のマイクロホン
11と、前記スピーカからの音声を収音するための第2
のマイクロホン21と、前記第2のマイクロホン21の
出力音声信号を、前記第1のマイクロホン11に混入す
る前記スピーカ31からの音声に近似させるように適応
処理するための適応フィルタ回路24と、前記第1のマ
イクロホン11の出力信号と、前記適応フィルタ回路2
4の出力信号とを合成して、前記第1のマイクロホン1
1の出力信号中のスピーカ31からの音声信号成分を低
減するための合成回路15と、この合成回路15の出力
信号を送話音声信号として伝送する送信手段17と、前
記スピーカ31と、第1のマイクロホン11と第2のマ
イクロホン21とが装着される筐体40とを備えること
を特徴とする。
【0008】
【作用】上記の構成のこの発明によれば、第1のマイク
ロホンには、送話者の声と、スピーカ31からの再生音
声が収音されるが、適応フィルタ回路からの信号によ
り、スピーカ31からの音声は、相手方に送信する送話
音声信号から低減ないし除去される。
【0009】
【実施例】この発明においては、適応雑音低減処理の考
えを使用するので、この発明の一実施例を説明する前
に、この適応雑音低減処理について説明する。
【0010】図5は、適応雑音低減処理システムの基本
的構成のブロック図で、1は主要入力端子、2は参照入
力端子であって、主要入力端子1を通じて入力された主
要入力信号は遅延回路3を介して合成回路4に供給され
る。遅延回路3は、主要入力端子1に入力される主要入
力信号と、参照入力端子2に入力される参照入力信号と
の間に時間遅延が無いとした場合に、適応フィルタ回路
5での時間遅延分を補正するためのものであり、この遅
延回路3は設けなくてもよい。
【0011】そして、参照入力端子2を通じて入力され
た信号は適応フィルタ回路5を介して合成回路4に供給
され、遅延回路3からの信号から減算される。そして、
この合成回路4の出力は、適応フィルタ回路5に帰還さ
れると共に、出力端子6に導出される。
【0012】この雑音低減装置においては、主要入力端
子1には、希望信号sと、これと無相関の雑音n0 とが
加算されたものが入力される。一方、参照入力端子2に
は、雑音n1 が入力される。この参照入力の雑音n1
は、希望信号とは無相関であるが、雑音n0 とは相関が
あるようにされる。
【0013】適応フィルタ回路5は、参照入力雑音n1
をフィルタリングして、雑音n0 に近似する信号、すな
わち、雑音n0 と同相、等振幅の信号yを出力する。こ
の適応フィルタ回路5の出力信号として、雑音n0 と逆
相、等振幅の信号−yを得るようにすることもできる。
合成回路4では、遅延回路3の出力信号から適応フィル
タ回路5の出力信号を減算(出力信号が、雑音n0 と逆
相の信号−yの場合には加算)する処理が行なわれる。
【0014】適応フィルタ回路5における適応のアルゴ
リズムは、合成回路4の出力である減算出力(残差出
力)eを最小にするように働く。すなわち、今、s,n
0 ,n1 ,yが統計的に定常であり、平均値が0である
と仮定すると残差出力eは、 e=s+n0 −y となる。これを二乗したものの期待値は、sがn0 と、
また、yと無相関であるから、 となる。適応フィルタ回路5が収束するものとすれば、
適応フィルタ回路5は、E[e2 ]が最小になるように
調整されるものである。このとき、E[s2 ]は影響を
受けないので、 Emin [e2 ]=E[s2 ]+Emin [(n0 −
y)2 ] となる。すなわち、E[e2 ]が最小化されることによ
ってE[(n0 −y)2]が最小化され、適応フィルタ
回路5の出力yは、雑音n0 の推定量になる。そして、
合成回路4からの出力の期待値は、希望信号sのみとな
る。すなわち、適応フィルタ回路5を調整して全出力パ
ワーを最小化することは、減算出力eが、希望音声信号
sの最小二乗推定値になることに等しい。
【0015】残差出力eは、一般に、信号sに多少の雑
音が残ったものとなるが、出力雑音は、n0 −yで与え
られるから、E[(n0 −y)2 ]を最小化すること
は、出力の信号対雑音比を最大化することに等しい。
【0016】なお、適応フィルタ回路5はアナログ信号
で実現する場合とデジタル信号処理回路で実現する場合
の、いずれでも可能である。適応フィルタ回路5を、デ
ジタルフィルタを用いて実現した場合の例を図6に示
す。この例は、適応のアルゴリズムとして、いわゆるL
MS(最小平均自乗)法を使用した場合の例である。
【0017】図6に示すように、この例では、FIRフ
ィルタ型の適応線形結合器300を使用する。これは、
それぞれ単位サンプリング時間の遅延時間Z-1を有する
複数個の遅延素子DL1,DL2,……DLm(mは正
の整数)と、入力雑音n1 及び各遅延素子DL1,DL
2,…,DLmの出力信号と加重係数との掛け算を行う
加重回路MX0,MX1,MX2,…,MXmと、加重
回路MX0〜MXmの出力を加算する加算回路310を
備える。加算回路310の出力はy(あるいは−y)で
ある。
【0018】加重回路MX0〜MXmに供給する加重係
数は、例えばマイクロコンピュータからなるLMS演算
回路320で、合成回路4からの残差信号eに基づいて
形成される。このLMS演算回路320で実行されるア
ルゴリズムは、次のようになる。
【0019】今、時刻k における入力ベクトルXk を、
図6にも示すように、 Xk =[x0k1k2k ・・・xmkT とし、出力をyk 、加重係数をwjk(j=0,1,2,…m )と
すると、入出力の関係は、次の数1に示すようになる。
【0020】
【数1】 そして、時刻k における加重ベクトルWk を、 Wk =[w0k1k2k ・・・wmkT と定義すれば、入出力関係は、 yk =Xk T ・Wk で与えられる。ここで、希望の応答をdk とすれば、残
差ek は次のように表される。 ek =dk −yk =dk −Xk T ・Wk LMS法では、加重ベクトルの更新を、 Wk+1 =Wk +2μ・ek ・Xk ……(a) なる式により順次行っていく。ここで、μは適応の速度
と安定性を決める利得因子(ステップゲイン)である。
【0021】次に、以上説明した適応雑音低減処理を使
用したこの発明による通話装置の一実施例のブロック図
を図1に示す。この例では、適応フィルタ回路として
は、デジタルフィルタを用いたものが使用され、合成回
路4としては、減算回路が用いられる。また、この例の
通話装置の外観を図2に示す。
【0022】図1において、11は、主として希望音声
すなわちこの例の場合には送話者の声を収音するための
主要入力用マイクロホンである。31は、相手方からの
受話音声を放音するスピーカである。21は雑音として
除去したい不要音声すなわちこの例の場合には、スピー
カ31から放音される受話音声を収音するための参照入
力用マイクロホンである。
【0023】これらマイクロホン11、21及びスピー
カ31は、図2に示すように、通話装置の筐体40に装
着されている。この筐体40は、偏平薄形のいわゆる低
背型のものとされている。図3は、この通話装置の使用
状態を示す図で、通話装置は図示のように送話者10に
対してテーブル41上に載置される。すなわち、この図
3に示すように、主要入力用マイクロホン11は、この
使用状態において、低背型の筐体40の送話者10に最
も近くなる前端部位置に装着される。スピーカ31は、
筐体40のマイクロホン11とは離れた位置であって、
しかも、送話者10より遠い位置に装着されている。参
照入力用マイクロホン21は、この例ではスピーカ31
と主要入力用マイクロホン11との間の位置に装着され
ている。
【0024】図3に示すように、希望音声としての送話
者10の声が、矢印ARで示す方向から、この通話装置
の筐体40に対して入射するように通話装置がテーブル
41上に載置されて使用される。主要入力用マイクロホ
ン11は、この送話者10からの音声と、スピーカ31
からの音声を収音するように、図4に示すような全指向
性(無指向性)のマイクロホンで構成される。
【0025】一方、参照入力用マイクロホン21は、送
話者10からの音声は収音せずに、スピーカ31からの
音声のみを収音するようなものとするため、図4に示す
ように、矢印ARで示す送話者の音声到来方向に感度を
有しない単一指向性のマイクロホンで構成される。
【0026】この例の通話装置は、電話回線Lを介して
会話の双方向同時送受信を行うものである。すなわち、
電話回路18に対して電話回線Lが接続され、この電話
回線Lを介して相手側から送られて来る信号が、電話回
路18を介して受話回路32に供給されて、受話音声信
号が再生され、これが出力アンプ33を介してスピーカ
31に供給されて、このスピーカ31から受話音声が放
音される。そして、送話者10の声がマイクロホン11
で収音され、以下に説明するようにして、送話音声信号
が形成され、その送話音声信号が送話回路17から、電
話回路18を介して電話回線Lに送出され、相手方に伝
送される。
【0027】すなわち、主要入力用マイクロホン11に
より送話者10の会話の音声とスピーカ31からの音声
が収音され、電気信号に変換される。このマイクロホン
11の出力音声信号は、増幅器12を介してA/Dコン
バータ13に供給されて、デジタル信号に変換され、遅
延回路14を介して減算回路15に供給される。遅延回
路14は、適応フィルタ回路24での伝播時間や適応処
理のための演算に要する時間遅れなどの時間遅延を補償
するためのものである。
【0028】また、参照入力用マイクロホン21により
収音されたスピーカ31からの音声は、電気信号に変換
され、増幅器22を介してA/Dコンバータ23に供給
されて、デジタル信号に変換され、適応フィルタ回路2
4に供給される。
【0029】この実施例では、適応フィルタ回路24
は、前述した図6に示したような、FIRフィルタ型の
適応線形結合器300と、この線形結合器300を適応
制御する演算回路、この例ではLMS演算回路320か
ら構成され、A/Dコンバータ23からのデジタル信号
は、線形結合器300を介して減算回路15に供給され
る。この適応フィルタ回路24は、マイクロプロセッサ
からなるDSP(デジタルシグナルプロセッサ)により
構成することができる。
【0030】減算回路15の出力信号は、この適応フィ
ルタ回路24の演算回路320に帰還されると共に、D
/Aコンバータ16によりアナログ信号に戻され、送話
回路17に供給される。
【0031】基本的には、適応フィルタ回路24では、
主要入力音声信号中に含まれるスピーカ31からの音声
に、参照入力音声信号が近似するように制御される。主
要入力用マイクロホン11で収音された音声中の送話者
10の音声と、スピーカ31からの音声とが無相関(送
話音声と受話音声とは、一般的に、ほぼ無相関とするこ
とができる)であるとすると、減算回路15では、主要
入力用マイクロホン11の音声信号から、適応フィルタ
回路24からの音声信号が減算されることにより、主要
入力音声中のスピーカ31からの音声がキャンセルされ
る。したがって、減算回路15からは、希望音声である
送話者10の声の音声信号のみが得られる。
【0032】すなわち、この実施例の基本的構成は、主
要入力として主要入力用マイクロホン11の出力音声信
号が供給され、参照入力としての不要信号として、参照
入力用マイクロホン21の出力音声信号が供給された適
応型雑音低減システムの構成となっている。そして、こ
の例ではスピーカ31からの音声信号が選択的に除去さ
れて、結果的には、送話回路17には、希望音声である
送話者の音声信号だけが、所要の品位で供給される。換
言すれば、適応型システムとして、超指向性が実現され
たことになる。
【0033】ところで、上記の例では参照入力用マイク
ロホン21として単一指向性のマイクロホンを用いて希
望音声である送話者の音声をできるだけ収音しないよう
にしたが、実際的には、参照入力用のマイクロホン21
の指向特性を完全に希望音声信号を収音しないような特
性にすることが困難であるので、希望音声信号である送
話者の声が、ある程度のレベルで参照入力信号中に混入
してしまう。
【0034】この状態は、希望音声と参照入力音声の両
入力信号が無相関であるという適応処理の前提条件から
外れている。特に、参照入力信号中の不要信号のレベル
がかなり低い場合には、参照入力には微小な残留雑音が
入力されたことと同じになり、適応フィルタ回路24の
特性は本来の望ましいものから大きくずれてしまう。シ
ステムは、出力パワーを最小化しようと働くので、希望
する送話信号もなんらかの歪みを受けてしまう。すなわ
ち、受話音声が存在しないと見なせるような低レベルの
場合には、上述のような通常の適応処理では、希望音声
である送話者の声自体が低減の対象となってしまう事態
も生じる。
【0035】図7の例は、希望音声自体の低減や歪みを
防止することができるようにした通話装置の例である。
すなわち、この例では、受話回路32からの受話音声信
号のレベルを検出するレベル検出回路34を設ける。そ
して、このレベル検出回路34の出力を適応フィルタ回
路24のLMS演算回路320に供給し、受話音声信号
のレベルが、受話音声が存在しないと見做せるような低
レベルの場合には、適応フィルタ回路24での適応処理
に制限を加える。その他の構成は、図1の例と全く同様
に構成される。
【0036】適応処理の制限は、適応フィルタ回路24
での加重係数の更新に制限を加えることによりなされ
る。この加重係数の更新の制限の方法としては、次の3
種がある。 (1)ステップゲインμ=0とする。 (2)ステップゲインμを通常の値より小さく、例えば
1/10にする。 (3)ステップゲインμ=0とすると共に、フィルタ係
数値を予め用意したデフォルト値にセットする。
【0037】(1)、(2)の方法は、適応フィルタ回
路24での係数更新を停止または抑制することで、受話
信号が適性なレベルであった時点の係数を、再度、受話
信号のレベルが、レベル検出回路34でのスレッショー
ルド値より大きい適正な値になるまで保持して動作させ
るものである。この方法により、送話信号と残留雑音に
よる適応フィルタ回路24の大幅な動作変化を抑えるこ
とができる。
【0038】(3)の方法では、例えばスピーカ31〜
マイクロホン11,21の間の伝達関数を予め計測して
おき、その係数をロードして受話信号の抑圧を行うもの
である。伝達係数の測定は、製品出荷時点(つまり製造
所での調整)でも可能であるが、この例の通話装置を使
用する直前に白色雑音を使用して適応動作させて行う方
がよい。
【0039】以上の適応動作の制限により、参照入力の
レベル低下時に希望音声信号が歪んでしまうのを回避す
ることができると共に、参照入力のレベル回復後には、
適応フィルタ回路24において通常の適応処理が行なわ
れて、主要入力音声信号中の不要信号を適切に低減する
ことができる。
【0040】ところで、参照入力用マイクロホン21
は、一般的には、単一指向性のマイクロホンユニットを
使用するが、この単一指向性のマイクロホンは、価格が
高く、設置したときに特性が変化しやすく、特性の調整
も必要である。これに対して、無指向性のマイクロホン
ユニットは価格が安価で小型であり、取扱いや調整が容
易である。この無指向性マイクロホンユニットを複数個
用いることで、所望の指向特性を実現することができ
る。図8及び図9を用いて、無指向性のマイクロホンユ
ニットを2個用いて単一指向性のマイクロホンを実現す
る例を説明する。
【0041】図8に示すように、この例では、無指向性
のマイクロホンユニット51及び52は、距離dだけ離
して配置される。そして、図9に示すように、これら2
個のマイクロホンユニット51,52の出力から、単一
指向性形成回路50において、単一指向特性の出力が形
成される。すなわち、回路50においては、一方のマイ
クロホンユニット51の出力音声信号は、図示を省略し
たアンプを介して減算回路53に供給される。他方のマ
イクロホンユニット52の出力音声信号は、同様に図示
を省略したアンプ及びフィルタ回路54を介して減算回
路53に供給される。フィルタ回路54は、この例で
は、抵抗器55とコンデンサ56とから構成される。そ
して、抵抗器55の抵抗値をR1 、コンデンサ56の容
量をC1 としたとき、 C1 ・R1 =d/c (ただし、cは音速である) となるように抵抗値R1 及び容量C1 が選定されてい
る。
【0042】そして、この例では、減算回路53の出力
は、周波数特性を平坦にするための積分器など周波数特
性補正回路57を介して出力端子58に出力音声信号が
導出される。後述するように、この周波数特性補正回路
57は、必要に応じて設けられるものであって、これは
設けなくてもよい。
【0043】この例のマイクロホンの動作について説明
する。図8に示すように、音源が2個のマイクロホンユ
ニット51,52の配列方向に対してθなる角度の方向
にあって、これら2個のマイクロホンユニット51,5
2に入射しているとした場合に、各ユニット51,52
の出力をP0 ,P1 とすると、出力P1 は、 P1 =P0 ε−jω(d/c)cosθ となる。なお、ωは角周波数である。
【0044】マイクロホンユニット52の出力はフィル
タ回路54を通じて減算回路53に供給されるので、減
算回路53の出力信号Paは、次の数2に示すようなも
のとなる。
【0045】
【数2】 なお、数2において、Aはフィルタ回路54のフィルタ
関数を表わし、また、ω・d/c<<1である。
【0046】そして、数2において、次の数3を満足す
れば、出力Paは単一指向性を示すものとなる。
【0047】
【数3】 つまり、次の数3の式を満足すると、前記数2は、 Pa=P0 ・jω(d/c)(1+cosθ) となり、角度θに関して単一指向性となる。
【0048】ところで、フィルタ回路54のフィルタ関
数Aは、上記の例の場合、 A=1/(1+jωC1 ・R1 ) で表され、C1 ・R1 =d/cとなるように構成されて
いるので、 A=1/(1+jωd/c) となり、数3から図8の実施例のマイクロホンは単一指
向性になることは明らかである。ただし、このマイクロ
ホンの周波数特性は右上がり(高域ほどレスポンスが
大)の特性になる。この例では、周波数特性補正回路5
7が、この右上がりの特性を平坦に補正するために設け
られている。
【0049】なお、図9の例において、フィルタ回路5
4、減算回路53、さらには周波数特性補正回路57
は、デジタルフィルタや処理プログラム(ソフトウエ
ア)によっても実現することができる。
【0050】例えば、フィルタ回路54は、図10のよ
うに、加算器61と、遅延回路62と、伝達関数Aの帰
還アンプ63とからなるデジタルフィルタで構成するこ
とができる。
【0051】図11の例においては、通話装置の筐体4
0に装着する2個のマイクロホンは、共に無指向性ユニ
ット11U,21Uで構成し、主要入力音声は、ユニッ
ト11Uからの信号をそのまま使用するが、参照入力音
声は、前述した単一指向性形成回路50と同様の構成の
回路50Aから得る。すなわち、ユニット11U及び2
1Uの出力信号は、アンプ12及び22をそれぞれ介し
て単一指向性形成回路50Aに供給され、この回路50
Aからは、図12の下側に示すように、前述した参照入
力用マイクロホン21と同様に、送話者10からの音声
到来方向ARには、感度を有せず、スピーカ31の方向
を主軸方向とする単一指向特性の出力音声信号SAが得
られる。そして、この音声信号SAが、参照入力音声信
号として、A/Dコンバータ23に供給される。
【0052】また、この例においても、前述した受話信
号レベルが低下したときの送話者の音声の歪みを防止す
るように構成されている。受話信号レベルの監視は、ス
ピーカ31の入力信号のレベルを監視する前述の例の方
法ではなく、スピーカ31に主軸が向いている単一指向
性の参照入力用マイクロホンの出力信号のレベルを監視
することによってもできる。しかしながら、実際の使用
に当たっては、部屋や近傍物体の反射などにより僅かな
がら送話信号の一部が参照入力に混入してしまう。
【0053】一方、受話信号のレベルと送話信号のレベ
ルの各々を正確に検出することは極めて困難であり、装
置の大型化や高価格化を招いてしまう。そこで、この例
では、受話信号と送話信号のレベル比を監視することに
より、受話信号レベルの低下を推定するようにする。
【0054】そして、この例の場合には、レベル比を監
視する送話音声も、方向ARに最大の感度(主軸方向が
AR)を有する単一指向特性の出力音声として得るよう
にする。このため、2個のマイクロホンユニット11U
及び21Uの出力は、アンプ12及び22をそれぞれ介
して単一指向性形成回路50Bに供給され、この回路5
0Bからは、図12の上側に示すように、前述した参照
入力用マイクロホン21とは逆に、送話者10からの音
声到来方向ARに、最大感度を有する単一指向特性の出
力音声信号SBが得られる。
【0055】そして、単一指向性形成回路50Aからの
受話音声出力SAと、単一指向性形成回路50Bからの
送話音声出力SBとがレベル比検出回路35に供給され
て、各出力SA及びSBの出力レベルが検出されると共
に、両出力レベル比(受話信号レベル/送話信号レベ
ル)が検出される。そして、検出回路35は、制御信号
を適応フィルタ回路24の演算回路320に供給し、受
話信号レベル/送話信号レベルのレベル比が、設定値以
上であるときには、通常の適応処理を行うようにして、
送話信号中の受話信号を抑圧する。また、前記レベル比
が設定値を下回るときには、前述と同様にして適応動作
を制限する。
【0056】なお、マイクロホン11(または11
U),21(または21U)及びスピーカ31の配置
は、上記の例のように、方向ARに対して直線的に配列
する場合に限らない。
【0057】図13は、マイクロホン11,21と、ス
ピーカ31との配列例を示す図である。すなわち、図1
3Aは、上述した例の配置であり、マイクロホン11,
21及びスピーカ31を直線的に並べた例である。図1
3Bの例は、マイクロホン11と21とを、送話者10
から同じ距離の位置に並べた例である。図13Cは、マ
イクロホン21をスピーカ31に近接して配置した例で
ある。図13Dは、マイクロホン21をスピーカ31の
側方に配置した例である。要するに、マイクロホン11
は、スピーカ31と送話者10との間に配置されればよ
く、マイクロホン21は、スピーカ31の後ろ側でなけ
ればよい。
【0058】ところで、この種の通話装置において使用
される音声出力装置としてのスピーカ31の部分の構成
は、 薄型スピーカーユニットを使用し、その主軸をほぼ鉛
直方向に向ける 小型スピーカーユニットを使用し、その主軸を聴取者
の耳元が来るであろう方向に向ける などにより実現されている。
【0059】図14は、前記の場合の構成例であり、
スピーカーユニット71を薄型のエンクロージャ(筐
体)72に取り付けた状態の断面図を示している。スピ
ーカーユニット71の主軸は、ほぼ鉛直方向を向いてい
る。図15は、前記の場合の構成例であり、スピーカ
ーユニット73の主軸をほぼ聴取者の耳元に向くようエ
ンクロージャ74に取り付けた状態の断面図を示してい
る。
【0060】しかしながら、上記の方法では、スピー
カーユニット71の主軸に対し聴取者の耳元は、例えば
60゜などという角度をもって受音することになる。こ
のため、スピーカーユニット71の各部から放射された
音波が干渉し合い、その角度とともに高音域での音圧の
低下が著しくなり、結果的に、高音域では指向性が鋭く
なり、聴取者の位置によって明瞭度などが変化してしま
う。
【0061】また、上記の方法では、使用できるスピ
ーカーユニットの大きさ(口径)に制限があり、小型ユ
ニットを使用すると、音量、特に低音域の再生能力が著
しく低下してしまう。逆に、ある程度以上の再生能力を
確保しようとすると、スピーカーユニットの大きさが大
きくなり、必然的に、この種の通話装置の外形として好
適な低背型の装置にはできなくなる。さらに、机面によ
る反射波が直接波との間で干渉を起こし、中高音域の音
圧低下を招き、やはり明瞭度などが悪化してしまう。
【0062】図17は、口径5cmの小型ユニット73
を図15に示されるように、机75上に約60゜の角度
をもって置き、ユニット73の主軸上、約50cm離れ
た位置に測定用マイクロホン76を設置して測定した周
波数特性であり、机75が無い状態の周波数特性を基準
として表したものである。
【0063】図17から明らかなように、特性上に山、
谷ができており、特に中音域に大きな谷ができている。
これは、ユニット73から放射され、測定用マイクロホ
ン76に直接到達する直接波と机75に反射して到達す
る反射波が干渉して生じる山、谷で、基本的には直接波
と反射波の行路長の差が音波の半波長の奇数倍となる周
波数に谷が生じる。机の寸法やスピーカーユニットの指
向特性などによって、その周波数が前後することはあ
る。この谷が中音域に生じると一般に明瞭な音声でなく
なると言われている。
【0064】以上のような欠点を回避するために、以下
に説明する例においては、音響出力の放射口の寸法を小
さくするとともに、放射口の位置を、通話装置が置かれ
る机の面に極力近付ける。
【0065】音響出力の放射口の寸法を小さくするに
は、例えば図18に示すように、スピーカーユニット7
1の前面に、スピーカユニット71の口径より小口径の
孔77を開けたバフル78を取り付ければよい。このよ
うにすると、波長に比べ音源の大きさが小さくなり、無
指向性に近いブロードな指向特性が得られる。図19
は、小型ユニット71の前面に、このユニット71の口
径より小口径の直径2cmの孔77が穿かれたバフル7
8を取り付けた状態で、θ=0゜の特性を基準にして表
した指向周波数特性である。図16と比較しても、無指
向性に近い指向特性となっていることがわかる。通常、
この装置を机上に置いて使用すると、聴取者の耳孔はθ
=30゜前後にくることが多く、このあたりの指向特性
がブロードであることは、聴取者の位置が変化しても音
色の変化が少なく聴取できることを意味している。
【0066】音響放射口を机の面に近付けるには、図2
に示したような、低背型の筐体(エンクロージャ)に、
スピーカユニットを取り付ければよい。音響放射口に、
さらに音響導波路(ホーン)を付け、このホーンの放射
口を机の面近傍に設置するようにしてもよい。音響放射
口が机の面に近付くと、聴取者の耳に達する直接音と机
の面による反射音との行路差が小さくなり、干渉による
周波数特性上の谷が高音域に追いやられ、明瞭度が低下
せずに聴取できる。
【0067】図20は、この発明による通話装置の外観
の例を示すもので、以上のことを考慮した音響出力装置
をその筐体に装着した例である。この例の通話装置にお
いては、スピーカユニット81は低背型の筐体(エンク
ロージャ)82に取り付けられている。筐体82には、
スピーカユニット81の口径より小口径の孔83が開け
られており、その中心とスピーカーユニット1の中心は
合わせられている。また、図2の例と同様にして、筐体
82の聴取者(送話者)側の前端部には、マイクロホン
11及び21が、取り付けられている。送話者の口より
発せられた音波は、マイクロホン11への直接波と机の
面による反射波となるが、このように取り付けること
で、マイクロホン11と机の面が近接しているため、そ
れらの干渉はほとんど生じず、山、谷が少ない良好な周
波数特性が得られる。
【0068】上述のように構成したことにより、スピー
カユニット81から発せられ、孔83より放射される音
波は、前述したように、ほぼ無指向性を示し、特に聴取
者(送話者)が移動したりして耳孔の位置が変化して
も、その音圧周波数特性には大きな変化はない。
【0069】また、机の上に置かれても、筐体82が低
背型であるため、孔83の位置が低く、耳孔への直接波
と反射波の行路差は小さく、周波数特性上に山、谷がで
きにくい、あるいはできても高音域に追いやられる。
【0070】なお、図20ではスピーカーユニット81
が幾分傾斜して取り付けられているが、これは、筐体8
2の聴取者(送話者)側の端部を机の面に近付けること
で、よりなめらかな周波数特性が得られるようにするた
めである。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、送話信号を主要入力とし、受話信号を再生するスピ
ーカからの音声を参照入力信号として、雑音低減システ
ムを構成するので、回線に出力される信号は、送話者か
らの送話信号のみとすることができる。したがって、良
好な双方向同時通話状態を保つことができる。
【0072】そして、この発明によれば、適応的に送話
信号中の受話信号の抑圧を行うので、通話装置周辺の環
境が変化しても自立的に最適な状態を保つことができ
る。しかも、受話信号のレベルが低い場合には、適応動
作を制限するようにしたので、送話信号自体が歪を受け
ることを防止することができる。
【0073】また、テレビ会議システムにおいて、受話
音声再生用のスピーカをテレビ側に設置する場合には、
機器の大型を招きやすいが、この発明においては、スピ
ーカは、通話装置の端末側に、マイクロホンと物理的に
分離して配置されるため、小型化することができ、さら
に、送話/受話の方向が一致するため自然な通話を行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による通話装置の一実施例のブロック
図である。
【図2】この発明による通話装置の外観の一例を示す図
である。
【図3】この発明による通話装置の一実施例の使用態様
を示す図である。
【図4】この発明による通話装置に使用するマイクロホ
ンの指向特性を説明するための図である。
【図5】適応雑音低減システムの概要を示すブロック図
である。
【図6】適応雑音低減システムの適応フィルタ回路の例
を示す図である。
【図7】この発明による通話装置の他の例のブロック図
である。
【図8】複数個のマイクロホンユニットを用いて所定の
指向特性を得る例を説明するための図である。
【図9】複数個のマイクロホンユニットを用いて所定の
指向特性を得る例を説明するための図である。
【図10】図9の一部の構成の他の例を示す図である。
【図11】この発明による通話装置の他の例のブロック
図である。
【図12】図11の例の動作の説明のために使用する特
性図である。
【図13】この発明による通話装置に用いる主要入力用
マイクロホンと参照入力用マイクロホン及びスピーカの
配置例を示す図である。
【図14】通話装置に用いる音響出力装置の例を示す図
である。
【図15】通話装置に用いる音響出力装置の他の例を示
す図である。
【図16】図14の例の音響出力装置の周波数特性図で
ある。
【図17】図15の例の音響出力装置の周波数特性図で
ある。
【図18】この発明による通話装置の一例に使用する音
響出力装置を説明するための図である。
【図19】図18の例の音響出力装置の周波数特性図で
ある。
【図20】この発明による通話装置の外観の他の例を示
す図である。
【符号の説明】
10 送話者 11 第1のマイクロホン 15 減算回路 17 送話回路 18 電話回路 21 第2のマイクロホン 24 適応フィルタ回路 31 スピーカ 32 受話回路 34 レベル検出回路 35 レベル比検出回路 40、72、82 筐体 50、50A,50B 単一指向性形成回路 71、73、81 スピーカユニット 77、83 スピーカユニットの口径より小
口径の孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 行徳 薫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受話音声を再生するためのスピーカと、 送話音声を収音するための第1のマイクロホンと、 前記スピーカからの音声を収音するための第2のマイク
    ロホンと、 前記第2のマイクロホンの出力音声信号から、前記第1
    のマイクロホンに混入する前記スピーカからの音声に近
    似した信号を形成するように適応処理するための適応フ
    ィルタ回路と、 前記第1のマイクロホンの出力信号と、前記適応フィル
    タ回路の出力信号とを合成して、前記第1のマイクロホ
    ンの出力信号中のスピーカからの音声信号成分を低減す
    るための合成回路と、 この合成回路の出力信号を送話信号として伝送する送信
    手段と、 前記スピーカと、第1のマイクロホンと第2のマイクロ
    ホンとが装着される筐体とを備える通話装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の通話装置において、 前記第2のマイクロホンが、送話者からの音声入力方向
    に対して感度の低い特性を有するものとされる通話装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の通話装置において、 前記受話音声のレベルが所定値以下であることを検出す
    る検出手段を設け、 この検出手段の出力により、前記適応フィルタ回路での
    適応処理動作を制限するようにした通話装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の通話装置において、 前記検出手段が、前記第1のマイクロホンの出力と、第
    2のマイクロホンの出力とのレベル差を検出する手段で
    構成されてなる通話装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の通話装置において、 前記検出手段が、前記スピーカの入力信号のレベルを検
    出する手段で構成されてなる通話装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の通話装置において、 前記適応処理動作の制限が、適応処理の係数更新の利得
    因子を零にすることによりなされる通話装置。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の通話装置において、 前記適応処理動作の制限が、適応処理の係数更新の利得
    因子を小さくすることによりなされる通話装置。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載の通話装置において、 前記適応処理動作の制限が、適応処理の係数の更新を行
    わずに、係数を固定値に設定することによりなされる通
    話装置。
  9. 【請求項9】 前記筐体に穿かれる、前記スピーカの音
    声放音用の開口孔の大きさを、スピーカユニットの口径
    より小さくするようにした請求項1または請求項3記載
    の通話装置。
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