JPH0615255A - 水液の浄化方法 - Google Patents

水液の浄化方法

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JPH0615255A
JPH0615255A JP31231191A JP31231191A JPH0615255A JP H0615255 A JPH0615255 A JP H0615255A JP 31231191 A JP31231191 A JP 31231191A JP 31231191 A JP31231191 A JP 31231191A JP H0615255 A JPH0615255 A JP H0615255A
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aqueous
liquid
water
packed bed
microorganisms
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JP31231191A
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Shiro Takahashi
四郎 高橋
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TAKAHASHI NETSURIYUUTAI RES YU
TAKAHASHI NETSURIYUUTAI RES YUGEN
Original Assignee
TAKAHASHI NETSURIYUUTAI RES YU
TAKAHASHI NETSURIYUUTAI RES YUGEN
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充填体に付着する水性微生物を利用して吸着
効率の高い水液の浄化方法を提供する。 【構成】 網状体5によって支持されて充填層を形成す
る水液よりやや比重の大きい充填体4に上方から水性微
生物含有する水液を供給して充填体4の表面に水性微生
物の薄層を形成して吸着処理を行う。前記薄層が或る程
度進行した時に逆洗を行った上、再び水性微生物を含有
する水液の吸着処理を行う。また、前記のような充填層
によって汚濁液を水中微生物を利用して吸着する場合
に、充填体の逆洗によって得られた水性微生物を含む液
を処理する汚濁液に添加して高い吸着効率で水液の浄化
処理を行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、充填体によって形成さ
れる充填層に水性微生物を吸着させて水液を浄化する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術.発明が解決しようとする課題】自然水液
中の水性微生物の分離処理が求められる場合の一つとし
ては、庭園池水の活性汚濁化に対する浄化がある。従来
の技術としては固定型又は回転型フィルターによる活性
汚濁池水の浄化処理が主体となってきたが、水液中の天
然有機物を分離処理する場合、或るメッシュ以下の網状
体での濾過処理は容易に行うことができるが、自然水液
中の活性汚濁の主体となる水性微生物は極めて微小であ
って、この処理によって自然水液中の粒物除去はできて
も、濁りを消す処理成果が得られない。
【0003】網状体に変えて布状体のような微小径濾過
孔をもつフィルター処理を行うと、濾過孔に絡む水性微
生物多数個が通水抵抗を直ちに増大し、処理水量が限定
され、浄化処理を効果的に行うためには、装置の操作機
能とスケールの大きさの双方についての要求が厳しくな
っている。
【0004】前記のような問題はあっても、池水浄化の
強い要請に対応しての浄化処理は一部で行われている
が、前記の問題点が背景となって簡便な方式が見当らぬ
ため、広い範囲の実用展開は行われていない。
【0005】また、汚濁液中にプランクトンを混在させ
ると、充填層を形成する充填体表面へのプランクトン吸
着、濁物吸着による浄化処理が進むということが考えら
れるが、汚濁液に、その含有濁液量に対し吸着処理上必
要とされるプランクトンの量を供給することは、池水利
用等の特別な条件下では可能とされても、一般的条件下
での広い展開は見当っていない。
【0006】本発明は、以上の問題点を解決することが
できる充填層に水性微生物を吸着させ、この水性微生物
によって水液の浄化を行うことができる水液の浄化方法
を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の水液の浄化方法
は、次の手段を講じた。 (1) 網状体によって支持されて充填層を形成する充
填体として処理する水液よりやや比重の大きいものを使
用し、前記充填層に水性微生物を含有する水液を上方か
ら供給して前記充填体に水性微生物を吸着して充填層の
下方に排出し、充填体表面における水液中の水性微生物
の吸着がある段階まで進行した時、水液の供給を停止
し、充填層底部から上方へ向う洗浄液を供給して充填体
を流動化させ、この流動化によって充填体表面に吸着さ
れた水性微生物の剥離を行なった上、更に洗浄液を充填
層を通して流し、充填層を通過して送り出された水性微
生物を濃厚に含有する充填体洗浄液を貯液槽に貯液した
後、洗浄液の供給を停止し、その後再び充填層の上方か
ら前記水性微生物を含有する水液の供給を再開して同水
液中の水性微生物の吸着処理を行うことを特徴とする。 (2) 網状体によって支持されて充填層を形成する充
填体として処理する汚濁水液よりやや比重の大きいもの
を使用し、前記充填層に水性微生物が添加された汚濁水
液を上方から供給して前記充填体に水性微生物が添加さ
れ汚濁水液中の水性微生物と汚濁物を吸着した上充填層
の下方へ排出し、充填体表面における汚濁水液中の水性
微生物と汚濁物の吸着がある段階まで進行した時、汚濁
水液の供給を停止し、充填層底部から上向へ向う洗浄液
を供給して充填体を流動化させ、この流動化によって充
填体表面に吸着された水性微生物の剥離を行った上、更
に洗浄液を充填層を通して流し、充填層を通過して送り
出された水性微生物を含有する洗浄液を貯液槽に貯液し
た後洗浄液の供給を停止し、その後前記水性微生物を含
有する洗浄液を汚濁水液に添加して前記充填層の上方か
ら供給して浄化処理を行うことを特徴とする。
【0008】
【作用】前記本発明(1)においては、処理される水液
よりやや比重の大きい充填体で形成される充填層によっ
て、水性微生物を含有する水液中の浄化が行われる。
【0009】この際に、水液中に含有される水性微生物
は、充填体表面へ付着しやすく、充填体に絡んだ状態で
その表面に付着する。この充填体に絡んだ状態で付着し
た水性微生物の薄層の付着力は高いために、この水性微
生物には更に次の水性微生物が絡むことになる。
【0010】このようにして、充填体表面には水性微生
物の薄層が形成されて水液中の水性微生物の吸着効率が
向上し、充填層を通過する水液の流速にある水準を与え
ても、水液中の水性微生物が効率よく吸着される。
【0011】充填体の表面に水中微生物の薄層が或る程
度成長して水液の通過抵抗が増大した時には、充填層の
底部から洗浄液を上方へ向って供給し、充填体を流動化
させることによって充填体表面に吸着された水性微生物
を剥離させてこれを貯液槽に貯液し、再び前記の充填層
による水液中の水性微生物の吸着処理が行われる。
【0012】前記本発明(2)においては、前記本発明
(1)におけると同様に汚濁水液に添加された水性微生
物が充填体の表面に付着して効率よく汚濁水液中の汚濁
物を吸着する。
【0013】充填体の表面に付着した水性微生物は、逆
洗時の洗浄液によって、前記本発明(1)におけると同
様に充填体より剥離されて水性微生物濃度が高い液が得
られ、これが処理される汚濁水液に添加されて回収さ
れ、次の汚濁水液の充填層における浄化に寄与する。
【0014】従って、本発明(2)では、以上のように
水性微生物を回収して次の汚濁水液の浄化にこれを使用
し、高い吸着効率を得ることができる。
【0015】
【実施例】本発明の第1の実施例を、図1及び図2によ
って説明する。
【0016】1は庭園池であり、3は水よりやや比重の
大きいタイヤ破断片の充填体4によって形成された充填
層をもつ充填室である。充填体4は、充填室3下部の網
状体5によって支持されている。2は庭園池1より水を
吸上げるポンプで、同ポンプ2の出口側には、バルブ6
0をもつ給水管6が接続されている。前記給水管6より
弁61をもつ分岐管6′が分岐し、同分岐管6′は充填
室3の底に設けられた排水管8に接続されている。ま
た、前記分岐管6′よりバルブ62をもつオーバーフロ
ー水液排出管10が立上っており、このオーバーフロー
水液排出管10より排出された水液は庭園池1へ戻され
るようになっている。
【0017】充填室3の上方には、駆動機16によって
水平軸まわりに回転する横型の濾過円筒12が設けら
れ、同濾過円筒12の周囲は網状体15で形成されてお
り、同網状体15の下方は充填室3内に臨むようになっ
ている。前記給水管16の端部は濾過円筒12内に開口
している。また、濾過円筒12には濁物の排出シュート
13が設けられ、充填室3の上壁に取付けられた空気フ
ァン17に接続されバルブ63をもつ空気流の噴出管1
4が濾過円筒12の上方より空気を噴出するようになっ
ている。
【0018】充填室3の側壁の上部には、網状体11で
取囲まれた逆流洗浄液の排出口7が設けられ、同排出口
7は貯液槽20の流入口21に接続されている。また、
充填室3の側壁の逆流洗浄液の排出口7の下方には、再
処理濁水液の供給口9が設けられている。
【0019】30は回転攪拌部材をもつ充填室であり、
同充填室30内には水よりやや比重の大きいタイヤ破断
片の充填体31によって形成された充填層が形成されて
いる。前記充填体31は、充填室30の下部の網状体3
2によって支持されている。また同充填室30内には、
駆動装置36によって回転する垂直方向の回転軸35、
同回転軸35に取付けられた攪拌部材33、及び同回転
軸35に取付けられ前記網状体32の下方に位置する遠
心排出型のレバー34が設けられており、その側壁の底
部には乾燥用ガスの排出口45が設けられている。43
は前記充填室30の底部に設けられた濁物排出口で、同
排出口43は駆動装置38で駆動され開閉可能なシール
円板39をもつスクリューフィーダ37に接続されてお
り、シール円板39の下方には濁物収納箱48が設けら
れている。
【0020】前記攪拌部材33の詳細を図2に示す。矢
印A方向に回転する回転軸35には、その軸中心に対称
に配置され放射方向に外方へ伸びる支持板33A,33
Bが取付けられ、一方の支持板33Aには等しい間隙p
を保つ形で複数の上下に延びる回転翼33a1 ,33b
1 ,33c1 ,33d1 が取付けられ、他方の支持板3
3Bには同じく等しいピッチpを保つ形で回転翼33a
2 …,33b2 ,33c2 ,33d2 が取付けられてい
る。同回転翼33a1 〜33d1 及び33a2〜33d
2 の各々は回転翼の中央と回転軸35の中心Oを結ぶ水
平の線に対し直角の方向、即ちその回転方向に翼の中心
線が向く方向を有していて、一方の支持板33Aの最外
側の回転翼33d1 と容器外壁との間には、図2(b)
に示すように間隙q,最内側の回転翼33a1 と回転軸
外面との間には間隙rが設けられている。他方の支持板
33Bの最外側の回転翼33d2 と容器外壁との間隔及
び最内側の回転翼33a2 と回転軸外面との間隔は、図
2(b)に示すように夫々q+p/2,r−p/2とな
っている。また、上記回転軸35が充填体と触れる外壁
部には、充填体攪拌用の短い丸棒33Cが適当なピッチ
で配設され回転軸に近接する充填体の攪拌を促進する。
【0021】前記充填室3の供給口9は、バルブ65を
もつオーバーフロー液の排出管42に接続され、同排出
管42は、前記充填室30の底部のオーバーフロー液の
排出口41とバルブ67を介して前記貯液槽20の上部
とに接続されている。またオーバーフロー液の排出管4
2は、バルブ66を介して前記貯液槽20の上部に接続
されている。
【0022】前記貯液槽20の底部の排液口22は、バ
ルブ65,ポンプ51を介して前記充填室30の上壁に
設けられた供液口40に接続されている。また、前記充
填室30の上壁に設けられた乾燥用ガスの供給口44
は、バルブ68を介して空気が、また、バルブ69を介
して熱ガスが供給され温度計47をもつファン46に接
続されている。
【0023】なお、19は濁物の排出シュート13から
の濁物18を受入れる濁物の貯蔵箱である。
【0024】本実施例において、バルブ60,62を
開、バルブ61を閉としてポンプ2を起動すると、植物
性微生物、藻類、動物性微生物等の水性微生物と、これ
らに付着した無機微料と、水面浮遊物等の濁りをもつ庭
園池1の水は、バルブ60、給水管6を経て濾過機12
内へ給水され、網状体15に粗粒分が捕集された上、水
性微生物を含む水が充填室3内の上部に供給される。
【0025】バルブ63を開としてファン17を起動す
ることによって、空気が噴出管14より網状体15へ吹
付けられ、同網状体15に付着した粗粒は濾過機12の
回転によって網状体15と共に上部に達した時点で網状
体15から剥離されて下方へ落下し、シュート13を経
て濁物の貯蔵箱18へ放出される。
【0026】充填室3内へ供給された前記のように水性
微生物を含む水は、充填体4によって形成される充填層
を通過し、この間に水性微生物は充填体4の表面に付着
し、これが次に来る水性微生物と互いに絡み合って、充
填体4の表面には、多数の水性微生物が形成し、かつ、
吸着力の強い薄層が形成される。これによって、水性微
生物等の有機物の吸着が高い効率で進行し、水が浄化さ
れる。このようにして浄化された水は、オーバーフロー
排出管10より外部に排出されて庭園池1へ戻される。
【0027】この際、給水管6からの給水量が過大であ
っては、充填室3内の充填層通過流速が過大となり吸着
能力が低下するので、給水管6からの給水量は適当な値
に調整される。また、庭園池1内の水に含有される無機
濁物も、前記の操作によって水性微生物と共に分離除去
される。
【0028】以上のように、充填室3内の吸着処理が継
続され、充填体4による濁物吸着が相当に進行し、又は
或る時間が経過して、充填室3内の水液の通過抵抗が一
定限度に達した時点において、充填体4を流動化させる
流速をもつ逆流洗浄水を充填室3内に供給する次に述べ
る逆洗操作に入る。
【0029】即ち、バルブ60,62を閉、バルブ61
を開とし、ポンプ2の運転を継続する。バルブ61の開
度はバルブ60より大きくされており、排水口8よりは
十分な流量の水が供給されて充填室3内を上方へ向って
流れ、充填体4が流動化され表面に付着した水性微生物
等が剥離され、網状体11,排出口7及び流入口21を
経てオーバーフローした水液が貯液槽20内へ流入す
る。
【0030】この際のバルブ61の操作としては、先ず
その開度を大として充填体4の流動化を行い、排出口7
から排出された濁液を貯液槽20の2/3程度まで貯液
させた時点でバルブ61の開度を抑えて充填体4の流動
化を弱め、ゆるやかな流動による洗浄に変え、水性微生
物を含む高濃度の濁水液が貯液槽20を満杯にした時点
でバルブ60を閉める。
【0031】以上の逆洗が終了した時点で、前記のよう
に、庭園池1の水を再び充填室3に供給して、充填体4
による濁物の吸着処理を再開する。
【0032】次に貯液槽20に貯液された水性微生物を
含む高濃度の濁液の処理について説明する。
【0033】貯液槽20が満杯となり、充填室3におけ
る給水と吸着処理が再開され、充填室3における逆流洗
浄液による洗浄再開までの間に、貯液槽20の貯液を処
理して次の濁液の受入れに備える。
【0034】即ち、ポンプ51を起動し、バルブ64の
開度を調整して、貯液槽20内の貯液を供給口40を経
て充填室30へ供給して、貯液槽20内の貯液量をほぼ
ゼロにする。この時、バルブ66は開、バルブ65,6
7は閉、シール円板39は閉とされる。
【0035】供液口40から供給される濁液は、充填室
30内の充填層を通過し、充填体31表面に残存付着し
ている濁物を洗い流し、排液口41,オーバーフロー液
排出管41を経て貯液槽20へ向って放流される。
【0036】この濁液の循環を短時間行って、充填室3
0内の充填体31の表面の濁物吸着薄層を安定化させた
上で、バルブ64,65を開、バルブ66を閉とする。
充填室30を通過する濁物の多くは充填体31表面に吸
着され、濁物を若干含有する通過液は、排液口41,オ
ーバーフロー液排出管42,バルブ65,供給口9より
充填室3へ供給され、同充填室3内で浄化処理を受け
る。充填室30における通過濁液の流速は小さいため
に、貯液槽20内の濁液中の濁物は充填体31に吸着さ
れることとなり、その一部が、以上のように、充填室3
へ還流されることになる。
【0037】貯液槽20内の濁水液がほぼゼロとなった
時点で、ポンプ51を停止し、バルブ67を開として充
填室30内に残存する濁水液を貯液槽20へ放出し、充
填室30内を空にする。これによって、充填室3から貯
液槽20への濁液の排出の再開が可能になる。
【0038】以上の充填室30における濁液の処理開始
に先立って、次の操作が行われる。
【0039】即ち、ファン46を起動し、バルブ68を
開とし、空気を充填室30内の充填層を通過させて充填
体31表面の付着濁物の水分を減量する。必要に応じて
バルブ69を開とし、空気に併せて熱ガスを供給し、前
記の充填体31表面の付着濁物の乾燥促進を計る。この
際、空気と熱ガスの混合気の温度は、温度計47を参照
して適当な温度、例えば70℃前後に調節される。
【0040】以上の乾燥処理がある段階まで進んだ時点
で、ファン46を停止し、シール板39を開として、駆
動装置36,38を起動する。充填室30内部では、攪
拌部材33の回転翼33a1 〜33d2 の回転に伴っ
て、タイヤ破断材から成る充填体31は、充填室30の
外筒内面から内方へ、また底部の網状体32から上方へ
揺動され、また充填層内では攪拌部材33による揺動が
加えられ、充填体31の表面に付着した濁物は、充填体
31の間を通って落下し、網状体32を通過して遠心型
の排出レバー34を介して濁物排出口43から排出さ
れ、スクリューフィーダー37を介して放出され濁物収
納箱48内に収納される。このようにして、貯液槽20
からの濁液の供給を待機することになる。
【0041】以上の処理操作における各装置の稼動のサ
イクルを図3に示す。
【0042】以上説明したように、本実施例では、庭園
池1内の水性微生物を含有した水を、含有する水性微生
物を充填層を形成する充填体表面に付着させることによ
って浄化することができ、また、充填体に付着した水性
微生物を充填体より除去して処理し、効率の良い水の浄
化を行うことができる。
【0043】本発明の第2の実施例を、図4によって説
明する。池,河川,海等101(以下池等という)の水
液は、吸水管102に吸引されポンプ103を経て送水
されるようになっている。ポンプ103の吐出側の配管
120は、バルブ120を備え後記する濾過器7へ上方
から水液を供給するようになっている。
【0044】104は、水又は海水よりやや比重が大き
いタイヤ破断片を充填体105とする充填層をもつ充填
室であり、同充填室104の下部は池等101に水を排
出するオーバーフロー排水口とバルブ121を経て前記
配管120に接続されている。106は前記充填体10
5を支持する網状体である。
【0045】充填室104の側壁の上端には、水平軸1
07aまわりに回動可能に濾過用の網状体108をもつ
濾過器107が取付けられている。
【0046】また、充填室104の側壁の上部には、網
状体112で取囲まれた排液口109が設けられ、同排
液口109は貯液槽113の受液口114に接続されて
いる。
【0047】前記貯液槽113の下部の排液口115
は、ポンプ116を介して図示しない排液浄化処理装置
に接続され、また、同槽113の底部の排液口117は
ポンプ118を経て池等101に接続されている。ま
た、111は濾過器107からの粗粒分を受入れるゴミ
溜である。
【0048】本実施例では、海,河川,池101内の水
液は吸水管102に吸引されポンプ103を経て送水さ
れる。バルブ120,122を開,バルブ121を閉に
することによって、濾過器107に上方から供給された
水液は網状体108を経て充填室104に上方から流下
する。水液中に含まれる粗粒分は網状体108に捕集さ
れ、濾過器107を間けつ的に軸7aまわりに回動する
ことによって、ゴミ溜11に放出される。
【0049】充填室104を通過する水液は、充填体1
05によって含有水性微生物を吸着され排水はオーバー
フロー排水口110から放出され池等101に還流され
る。この際、水液中に含有される水性微生物は、前記第
1の実施例におけると同様に、充填体105の表面に付
着して薄層を形成し、効率の良い水中微生物等の吸着が
行われ、水液の浄化が行われることになる。
【0050】充填体105による吸着が進行し、通水抵
抗がある水準にまで達した時点で、バルブ120,12
2を閉、バルブ121を開とし、バルブ120の開度よ
り充分に大きい開度のバルブ121を経て流速が充分に
の大きい逆洗流が充填室104の底部から上方に向って
上昇し、充填体105を流動化させ、同充填体105の
表面の洗浄を進める。この上昇流は、水性微生物を高濃
度に含有しており、網状体112を通過オーバーフロー
排液口109,受液口114を経て、貯液槽113に向
けて放出される。貯液槽113に放流された水性微生
物、高濃度含有水液は同貯液槽113に貯液される。洗
滌水逆流によって充填体105の表面浄化が進んだ時点
で、バルブ121を閉、バルブ120,122を開とす
ることによって、池等101からの給水は再び充填室1
04による吸着分離処理に戻る。
【0051】一方貯液槽113の貯液は、排液口11
5,ポンプ116を経て、排液浄化処理装置に向けて継
続供給される。また、貯液槽113内の水液中に若干含
まれる固形微粒物は時間経過と共に底部に沈降し重質固
形物層を形成する。この固形物層を含有する濁水は、間
羯的にポンプ118駆動することによって、底部排液口
117から排出され池等101に還流される。
【0052】また、気象状況により、池等101の水液
の汚濁化が、ある限度を超える時間帯については、ポン
プ103を停止し、池等101からの水液吸引を停止す
る。吸引再開までの間に、貯液槽113内貯液量は漸減
する。
【0053】これらの給水源の池等101の汚濁頻度に
応じて、貯液槽113の貯液容量に必要とされる水準を
与え、浄水時に貯液した量に基づいて、汚濁時における
ポンプ116からの継続給液を確保することを行うこと
ができる。
【0054】本発明の第3の実施例を、図5によって説
明する。本実施例は、海水又は通常河川を給水源とする
場合とは異り、汚濁水頻度の高い河川,特に小さい河川
等を供水源とする際のように給水の制約が厳しい場合に
対応するものである。
【0055】河川201から吸水管202,バルブ22
0を経て貯水池204の一端に供給される河川水は、同
貯水池204に貯えられ、貯水池204の他端部に設け
られた吸水管207,ポンプ208,バルブ224を経
て、前記第2の実施例におけると同様に、水よりやや比
重の大きいタイヤ破断片を充填体とする充填層をもつ充
填室209へ上方から供給される。充填室209を通過
し、水性微生物の多くが吸着分離された水液は、オーバ
ーフロー口211,バルブ222を経て河川201に放
出される。
【0056】また、バルブ222に達する手前に設けら
れたバイパスダクトを介しバルブ221を経て、前記放
出水液の一部は、前記バルブ220とポンプ203の間
に還流される。給水の制約により吸水管202とバルブ
220を経て河川201から貯水池204に供給される
水液量が不充分な場合には、バルブ220を調節してオ
ーバーフロー口211からの放出流の一部が貯水池20
4に還流される。この還流だけでも貯水池204への給
水量が保持しにくい時には、工業用水がバルブ223を
経て貯水池204への給水量補給を行う。
【0057】前記の給水が貯水池204に放出される位
置に近接して設けられたプランクトン養殖液剤ホッパー
205の底部の排液管206及びバルブ224を経て、
プランクトン養殖液剤が微量づつ貯水池204に供給さ
れ、貯水池204内で貯水に含まれるプランクトンの増
殖を進める。プランクトン養殖液剤の供給量については
バルブ222を経て、河川201に放出される放出水液
のBODが規格水準を超えない範囲となるように設定さ
れる。
【0058】前記のように水液が貯水池204に供給さ
れ他端部の吸水管207に吸引される間に、河川201
から供給される水量が限定されても、バルブ221を経
て貯水池204に還流される充填室209からの放出水
中に含まれる極微小径の水性微生物が貯水池204を通
過する間に成長或いは増殖することにより、充填室20
9によって吸着分離される水性微生物の時間当りの量を
確保することができる。
【0059】なお、前記充填室209には、排液口21
0,受液口212を介して貯液槽213が接続され、ま
た、貯液槽213は、下部に排液口214をもち、同排
液口214はポンプ215に接続されているが、これら
の部分は、前記第2の実施例の充填室104,排液口1
09,受液口114,貯液槽113,排液口115,ポ
ンプ116と同様なものであるので、その説明を省略す
る。また、充填室209の上部には、図示を省略した
が、第2の実施例におけると同様な回動可能な濾過器が
設けられ、同濾過器で捕集した粗粒分がゴミ溜211に
収容されるようになっており、かつ、図示を省略した
が、第2の実施例におけると同様な水液を河川201へ
戻すオーバーフロー排水管が充填室209に設けられて
いる。
【0060】本発明の第4の実施例を、図6によって説
明する。本実施例は、前記の第1の実施例に用いられた
充填室、回転揺動型の充填室及び貯液槽等を備えた装置
を用いて産業廃棄液の浄化処理を行うものであって、同
一の部分については、図5において図1におけると同一
の符号を付し、その説明を省略する。ただ、本実施例に
おける充填室30の濾過器としては、図3に示される軸
107aまわりに回動可能な濾過器107を用い、また
同濾過器107で捕集された粗粒分を収容するゴミ溜1
11が設けられている。
【0061】本実施例では、産業排濁液の供給を受入れ
て貯液する汚液貯槽401から吸液管402,ポンプ2
を介して吸引された汚液は、バルブ60,62を開、バ
ルブ61,70を閉とすることによって、濾過器107
に上方から供給される。また、水性微生物高濃度含有液
が、バルブ73,放出管403を経て濾過器107に上
方から供給される。この両液は、網状体108を経て充
填室3に上方から流下する。汚液中に含まれる粗粒分は
網状体108に捕集され、間羯的に濾過器107を軸1
07aを軸に反転されてゴミ溜111に放出される。
【0062】充填室3を通過する汚液は、充填体4によ
って含有水性微生物を吸着され、これによって形成され
る充填体4表面における同微生物絡み合い薄層に汚液中
の固形汚濁物も吸着され、排液はオーバーフロー排液管
10から放出され汚液貯槽401に還流される。
【0063】充填体4による吸着が進行し、通液抵抗が
ある水準に達した時点で、バルブ60,62,71を
閉、バルブ61,72を開としてバルブ60の開度より
充分に大きい開度をもつバルブ61を経て流速が充分に
大きい工業用水による逆洗流が充填室3の底部から上方
に向って上昇し、充填体4を流動化させ、同充填体4の
表面の洗浄を進める。この上昇流は網状体11を通過し
て排出口7,流入口21を経て濁液の貯液槽20に向け
て放出される。流入口21から貯液槽20に放流された
高濃度濁液は、同貯液槽20に貯液される。洗滌水逆流
によって充填体4の表面浄化が進んだ時点で、バルブ6
1,62,72を閉とし、バルブ60,62,70を開
とすることによって、汚液貯槽401の給液は、再び充
填室3による吸着浄化処理に戻る。
【0064】浄化処理再開後短時間においては、前記バ
ルブ操作により充填室3の底部からの排出液は、バルブ
70を経て汚液貯槽401に還流される。この間に充填
室3内の充填体4の表面への水性微生物の吸着が進み、
充填室3の吸着能力が安定化する。この安定化を待っ
て、次にバルブ70を閉、バルブ62を開に切替え、浄
化排液をオーバーフロー排液管10を経て放出し、汚液
貯槽401内の汚液の浄化処理の継続を進める。
【0065】濁液の貯液槽20に貯液された濁液の処理
は、前記第1の実施例と同様に行われ、含有された濁物
の分離,水分減量が行われる。
【0066】
【発明の効果】本発明は、請求項1及び2の構成を具え
たことによって、充填体表面に水性微生物を含有する水
液又は水性微生物が添加された汚濁水液中の水性微生物
を絡みつかせて薄層を形成し、この薄層によって水液の
吸着処理を行うことができ、効率のよい水液の浄化処理
を行うことができる。
【0067】また、本発明では、充填体の表面に水性微
生物の薄層が或る程度成長した時には、充填層の底部か
ら上方へ向って洗滌液を供給することによって、充填体
の洗滌を容易に行うことができる。
【0068】また更に、請求項2に記載された本発明で
は、前記の充填体の洗浄によって得られた水性微生物を
回収してこれを処理される汚濁水液に添加することによ
って、高い吸着効率を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の説明図である。
【図2】同第1の実施例の回転攪拌部材をもつ充填室を
示し、図2(a)はその縦断面図、図2(b)はその横
断面図である。
【図3】同第1の実施例の稼動サンクル図である。
【図4】本発明の第2の実施例の説明図である。
【図5】本発明の第3の実施例の説明図である。
【図6】本発明の第3の実施例の説明図である。
【符号の説明】
1 庭園池 2 ポンプ 3 充填室 4 充填体 5 網状体 12 濾過円筒 15 網状体 20 貯液槽 30 充填室 31 充填体 33 攪拌部材 46 ファン 51 ポンプ 101 池,河川,海等 103 ポンプ 104 充填室 105 充填体 106 網状体 107 濾過器 108 網状体 113 貯液槽 201 河川 204 貯水池 209 充填室 213 貯液槽 401 汚液貯槽 402 吸液管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 網状体によって支持されて充填層を形成
    する充填体として処理する水液よりやや比重の大きいも
    のを使用し、前記充填層に水性微生物を含有する水液を
    上方から供給して前記充填体に水性微生物を吸着して充
    填層の下方に排出し、充填体表面における水液中の水性
    微生物の吸着がある段階まで進行した時、水液の供給を
    停止し、充填層底部から上方へ向う洗浄液を供給して充
    填体を流動化させ、この流動化によって充填体表面に吸
    着された水性微生物の剥離を行なった上、更に洗浄液を
    充填層を通して流し、充填層を通過して送り出された水
    性微生物を濃厚に含有する充填体洗浄液を貯液槽に貯液
    した後、洗浄液の供給を停止し、その後再び充填層の上
    方から前記水性微生物を含有する水液の供給を再開して
    同水液中の水性微生物の吸着処理を行うことを特徴とす
    る水液の浄化方法。
  2. 【請求項2】 網状体によって支持されて充填層を形成
    する充填体として処理する汚濁水液よりやや比重の大き
    いものを使用し、前記充填層に水性微生物が添加された
    汚濁水液を上方から供給して前記充填体に汚濁水液中の
    水性微生物と汚濁物を吸着した上充填層の下方へ排出
    し、充填体表面における汚濁水液中の水性微生物と汚濁
    物の吸着がある段階まで進行した時、汚濁水液の供給を
    停止し、充填層底部から上向へ向う洗浄液を供給して充
    填体を流動化させ、この流動化によって充填体表面に吸
    着された水性微生物の剥離を行った上、更に洗浄液を充
    填層を通して流し、充填層を通過して送り出された水性
    微生物を含有する洗浄液を貯液槽に貯液した後洗浄液の
    供給を停止し、その後前記水性微生物を含有する洗浄液
    を汚濁水液に添加して前記充填層の上方から供給して浄
    化処理を行うことを特徴とする水液の浄化方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014188482A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Panasonic Corp 地下水浄化装置

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JP2014188482A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Panasonic Corp 地下水浄化装置

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