JP2004033847A - 浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】浮上ろ材を用いたろ材ろ過と生物接触酸化作用を組合せ、大型池等の大容量処理と自動運転を可能とした浮体式水質浄化装置を提供する。
【解決手段】浮上ろ材(30)を収納したろ過槽(6)に、密閉型のポンプ室(9)と紫外線殺菌灯(21)を配設したロータリースクリーン(10)を付設して、このろ過槽(6)を浮上補助具(7)に支架させて池等の水面(A)に浮設したもので、ろ過室(31)に収納する浮上ろ材(30)が軽いので、ろ過槽(6)の軽量化が可能となり、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置(1)も大型化が行なえる。そして、原水中の夾雑物がロータリースクリーン(10)で自動的に除去されて、原水ポンプ(8)のメンテナンスの省力化が図れる。また、原水に紫外線を照射することにより、藻類の不活化、藻類の沈殿、及び殺菌殺藻の効果が期待できる。この装置を池内に設置することで、低揚程、大容量循環ろ過が可能となり、用地費、据付け工事費、動力費等経済的な水質浄化装置となる。
【選択図】 図1
【解決手段】浮上ろ材(30)を収納したろ過槽(6)に、密閉型のポンプ室(9)と紫外線殺菌灯(21)を配設したロータリースクリーン(10)を付設して、このろ過槽(6)を浮上補助具(7)に支架させて池等の水面(A)に浮設したもので、ろ過室(31)に収納する浮上ろ材(30)が軽いので、ろ過槽(6)の軽量化が可能となり、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置(1)も大型化が行なえる。そして、原水中の夾雑物がロータリースクリーン(10)で自動的に除去されて、原水ポンプ(8)のメンテナンスの省力化が図れる。また、原水に紫外線を照射することにより、藻類の不活化、藻類の沈殿、及び殺菌殺藻の効果が期待できる。この装置を池内に設置することで、低揚程、大容量循環ろ過が可能となり、用地費、据付け工事費、動力費等経済的な水質浄化装置となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ため池、公園池、湖沼等の原水中に設置して、原水の直接浄化と水質保全を行う浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
池水の水質は、流入汚濁負荷と気象条件等が組合されていろいろと変化する。池内で繁殖する藻類も、四季を通して種類が変わり、汚濁と浄化に大きく影響する。また、池の立地条件、周辺環境、浄化目標等も個別の事情があり、経済性も考慮しながら、多様な汚濁原因に対応できる浄化機能を持った水質浄化装置が望まれており、ため池の水質浄化は大型池になるほど難しくなる。ため池、公園池、湖沼等の原水の直接浄化、水質保全の技術は各種実施されており、陸上設置の浄化装置としては、砂ろ過装置、浮上ろ材ろ過装置等があり、装置本体は陸上に設置して、池水を汲み上げて処理水を池へ返送している。また、閉鎖水域の池等の水面に設置して、木炭等の浄化材を利用して水質浄化を行なう装置は、例えば、特開平9−75969号公報に記載してあるように公知である。また、粒状の多孔質体や砂利等で藻類付着とろ過の機能を持たせた浄化設備も、例えば、特開平11−104676号公報に記載してあるようによく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の陸上設置の浄化装置は、装置本体を陸上に設置するため、用地費、ポンプ動力費、据付け工事費等が高くなり、大容量処理では不利となる。また、池等の水面に設置する木炭や多孔質体を用いた浮体式接触酸化装置は、小容量循環式か自然対流にゆだねるかであり、小規模な池水等の直接浄化として確実性、常用性があり多く用いられている。池面積や池水水量が多くなると、全体として生物による浄化作用を期待しているので処理スピードが遅く、大容量処理が困難で、効果が判然としない事例が多い。そして、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置は池内に浮遊する夾雑物等による循環原水ポンプの詰りや夾雑物の除去等の保守管理が課題としてあげられる。この発明は、浮上ろ材を用いたろ材ろ過と生物接触酸化作用を組合せ、大型池等の大容量処理と水質改善に臨機対応できる、自動運転を可能とした浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明の要旨は、ろ過材を収納したろ過槽を浮上補助具を用いて池等の水面に浮設して、原水を循環ろ過しながら浄化するろ過装置において、上記ろ過槽のろ過室に浮上ろ材を収納してろ材層を形成し、水中に連通した被処理水の導水管をろ過槽の底部に連結し、還流させる処理水の導出管をろ過槽の頂部に連結したもので、ろ過槽に収納する浮上ろ材が軽いので、ろ過槽の軽量化が可能であり、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置も大型化が行なえる。この装置を池内に設置することで、低揚程、大容量循環ろ過が可能となり、用地費、据付け工事費、動力費等経済的な水質浄化装置となる。
【0005】
浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置のろ過槽は、横設した円筒状のろ過槽とすれば、製缶によるろ過槽の大型化が可能となる。また、ろ過槽を立設した円筒状のろ過槽6aとしても、浮上ろ材の撹拌洗浄が容易であり、ろ過槽の大型化が可能となる。ろ過槽に使用する浮上ろ材は、比重が0.7〜1で3〜50mmの直方体の複合繊維を融着した繊維ろ材とすれば、空隙が確保され、長時間の運転が可能となる。単位ろ材が大きいので流失の恐れもなく、比重も水に近いので、洗浄再生が容易となる。また、上記浮上ろ材は、比重が0.05で直径が0.5〜2.0mmφの球形の発泡ろ材としても、ろ材層の洗浄再生が容易となり、池外への排出水の少量化が図れる。
【0006】
ろ過槽に密閉型のポンプ室を付設して、ポンプ室に配設した原水ポンプの吐出口をろ過槽の導水管に接続し、原水ポンプの吸込口を水中に開口したもので、陸上型の汎用ポンプをろ過槽に付設することによりポンプ揚程が小さくなり、動力費を最小限とすることができて、池水の循環と腐敗防止が可能となる。また、原水ポンプの吸込口に、多数並列した回転自在なスクリーン円板と、スクリーン円板の間隙に対設した掻取り爪とからなるロータリースクリーンを配設したので、スクリーンの自動化が行われ、原水中の夾雑物がロータリースクリーンで自動的に除去されて、原水ポンプのメンテナンスの省力化が図れる。そして、ロータリースクリーンの周面に紫外線殺菌灯を配設したので、原水に紫外線を照射することにより、藻類の不活化、藻類の沈殿、及び殺菌殺藻の効果が期待できる。
【0007】
ろ過室に形成したろ材層の下方近傍に散気管を配設すれば、曝気によるろ材に付着する生物膜を活性化させ、原水中の溶存酸素の改善と生物代謝による浄化が行なえる。高速通水によるろ過と、低速通水による生物接触酸化作用による水質浄化が可能となる。また、ろ過槽底部に連結した被処理水の導水管に、凝集剤の薬品注入装置を接続したもので、原水中にポリ塩化アルミ等の凝集剤を添加すれば、燐の固定やアオコの凝集除去が行なわれ、水質変化に対応したシステムで運転できる。そして、ろ過槽のろ過室に撹拌機を配設し、陸上部に設置した排泥タンクに処理水の導出管から分岐した排泥管を連結したもので、ろ材層に捕捉した微細粒子を撹拌機で分離して排泥タンクに排出するもので、ろ材層が比重の軽い浮上ろ材であり、撹拌するための大動力を必要とせず、池外への洗浄排水の排出水量も少なくてすむ。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明に係る装置は上記のように構成してあり、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置を池等の水面に設置して、ロータリースクリーンを回転させながら原水ポンプを作動させると、ロータリースクリーンに原水が流入し、スクリーン円板に捕捉された夾雑物が掻取り爪でスクリーン面から除去される。同時に、ロータリースクリーンに対設した紫外線殺菌灯でロータリースクリーンに流入する原水の殺菌と殺藻が行われ、原水中の藻類等の増殖が抑止される。原液はろ過層を形成する浮上ろ材の間を上昇して、原水中に含まれる微細粒子をろ過層で捕捉させ、散気管から曝気を行ないながら、曝気による原水中の溶存酸素量の改善と、ろ材に棲息する生物膜により生物膜ろ過と接触酸化処理が行なわれる。原水の通水は、高速通水によるろ過と、低速通水による生物接触酸化作用による水質浄化が可能となる。処理水室に流入した処理水が池等に還流され、池水を循環流動させて、池水の腐敗防止等の機能を発揮する。
【0009】
藻類の繁殖や水質の悪化等に対応して、原水ポンプの供給ラインにポリ塩化アルミ等の凝集剤を添加すれば、燐の固定とアオコなどを凝集させて、浮上ろ材による固液分離が容易となる。ろ材層が目詰まりした時には、原水の流入を停止して、ろ過室下部の撹拌機を回転させ、浮上ろ材を循環流動させてろ材層を分散させ、ろ材層に捕捉された微細粒子を取除くものである。次に、撹拌機で撹拌洗浄を行ないながら、原液をろ過室に供給すれば、ろ材層から分離された微細粒子が洗浄排水とともに処理水室に流入し、陸上部に設置した排泥タンクに排出される。そして、所定時間後に機械撹拌を停止すれば、ろ過操作を開始して、再生されたろ材層から清澄な分離水を取出すことができる。
【0010】
【実施例】
この発明に係る浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置について図面に基づき詳述すると、先ず、図1は浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置のフローチャートであって、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置1が池等の水面Aに移動自在に浮設してあり、陸上部Bに曝気用ブロワー2と薬品注入装置3を配設した機械室4と排泥タンク5が設置してある。図2は浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置の平面図であって、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置1は、横設した円筒状のろ過槽6が、フロート等の浮上補助具7に支架されて池等の水面に浮かべてあり、ろ過槽6に原水ポンプ8を配設した密閉型のポンプ室9とロータリースクリーン10が付設してある。製缶によるろ過槽6の大型化が可能であり,浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置も大型化が行なえる。浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置1を池内に浮設することで、低揚程、大容量循環ろ過が可能となり、用地費、据付け工事費、動力費等経済的な水質浄化装置となる。
【0011】
図3はロータリースクリーンの縦断側面図であって、ロータリースクリーン10は、多数並列した環状のスクリーン円板11…が複数の連結杆12…に間隔を設けて止着してあり、並列したスクリーン円板11…の外周にスクリーン面11aを形成してある。スクリーン円板11の連結杆12が一対の支持アーム13、13に連結してあり、支持アーム13が駆動軸14に嵌着してある。並列したスクリーン円板11…の両端部に一対の側板15、16が配設してあり、この側板15、16に駆動軸14を回転自在に軸支してある。駆動軸14の一端に駆動用減速機17が連動連結してある。 図4はロータリースクリーンの側面図であって、側板15、16に回動自在に支架した支持軸18に多数の掻取り爪19…が嵌着してあり、掻取り爪19の先端部19aを並列したスクリーン円板の間隙に対設してある。掻取り爪19の後端部19bが回動を規制するストッパー20に当接してあり、ロータリースクリーン10を回転させながら池内に浮遊する夾雑物をスクリーン面11aで捕捉して、夾雑物を掻取り爪19で連続的に除去させながら、ロータリースクリーン10の自動運転を可能とする。
【0012】
図2及び図3に示すように、ロータリースクリーン10の周面に複数の紫外線殺菌灯21…が配設してあり、ロータリースクリーン10に流入する池水等の原水の殺菌と殺藻を行なって、原水中の藻類等の増殖を抑止する。図3に示すように、ロータリースクリーン10の一方の側板15に集水管22が連結してあり、ロータリースクリーン10に流入した水を集水管22から抜出す。図5は浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置の側面図であって、ロータリースクリーン10の集水管22がポンプ室9の内部に延設してあり、原水ポンプ8の吸込口8aに接続してある。原水ポンプ8の吐出口8bがろ過槽6の導水管23に連結してあり、ロータリースクリーン10に流入した原水を原水ポンプ8で吸引してろ過槽6に供給する。ロータリースクリーン10が原水ポンプ8の詰りや夾雑物の除去等の保守管理を容易にする。図1に示すように、原水ポンプ8の吸込口8aに陸上部Bに設置した薬品注入装置3の薬液供給管24が接続してあり、藻類の繁殖や水質の悪化等に対応して、原水ポンプの供給ラインにポリ塩化アルミ等の凝集剤を添加し、燐の固定とアオコ等を凝集させて、ろ過槽6での固液分離を容易にする。
【0013】
図6はろ過槽の縦断側面図であって、浮上補助具7に支架されたろ過槽6の底部に金網25で区画した原水室26と、ろ過槽6の頂部に金網27で区画した処理水室28が設けてある。図7に示すように、ろ過槽6の原水室26に原水ポンプ8からの導水管23と処理水室28に池等に還流させる導出管29が連結してある。図6及び図7に示すように、ろ過槽6の内部に繊維ろ材または粒状ろ材からなる浮上ろ材30を収納したろ過室31が設けてあり、浮上ろ材30が形成するろ材層32中に原液を上昇させて、原水中に含まれる微細粒子をろ過層32で捕捉する。円筒状のろ過槽6を横設することによりろ過室が広くなり、ろ過槽6に収納する浮上ろ材30も軽いので、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置1の大型化が可能となり、大容量処理が可能となる。
【0014】
ろ材層32の下方近傍に曝気用の散気管33が設けてあり、図1に示すように、陸上部Bに設置した曝気用ブロワー2の吸気管44が散気管33に連結してある。ろ材層32の下方の散気管33から空気を噴射して、曝気により原水中の溶存酸素量を改善し、浮上ろ材30に棲息する微生物の活性化を図り、生物膜により生物膜ろ過と接触酸化処理が行なわれる。ろ過槽6に高速通水を行なって、ろ材層32による固液分離と、低速通水を行なって、浮上ろ材30に棲息する微生物の生物接触酸化作用による水質浄化が可能となる。図6に示すように、ろ過室31のろ材層32中に撹拌機34が横設してあり、撹拌機34の撹拌軸35がろ過槽6の内周壁に止着した軸受36に支架され、ろ過槽6から突出させた撹拌軸35の一端に撹拌駆動機37が連結してある。ろ材層32が目詰まりした時に、原水ポンプ8を停止して、撹拌機34でろ材層32を撹拌流動させ、ろ材層32に捕捉した微細粒子を分離させる。浮上ろ材30は比重が軽いので撹拌洗浄が容易であり、浮上ろ材30間に捕捉した挟雑物の分離が簡単に行なえる。横設したろ過槽6のろ材層32中に撹拌機34を埋設してあるので、洗浄においても、ろ過槽6の大型化が可能となる。
【0015】
図1及び図2に示すように、処理水室28に連結した導出管29を分岐して導出水バルブ38と排泥バルブ39が配設してあり、陸上部Bに設置した排泥タンク5の排泥管40が排泥バルブ39に接続してある。導出水バルブ38を閉塞して排泥バルブ39を解放し、撹拌機34で撹拌洗浄を行ないながら、原液をろ過室31に供給すれば、ろ材層32から分離した微細粒子が洗浄排水とともに処理水室28に流入し、陸上部Bに設置した排泥タンク5に排出される。ろ材層が比重の軽い浮上ろ材であり、撹拌するための大動力を必要とせず、池外への洗浄排水の排出水量も少なくてよい。図1に示すように、導出水バルブ38に接続した処理水管41が池等の水面の適所に開口してあり、溶存酸素量を改善した処理水が原水中に供給されて、池水の腐敗防止効果が上がる。ろ過槽6の処理水管41と処理水管41の配水先開口の位置関係を適切にすれば、落差により処理水を配水して池内循環を促進させる。
【0016】
図8に示す浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置は他の実施例であって、浮上補助具7に支架されて立設した円筒状のろ過槽6aが、ポンプ室9とロータリースクリーン10を付設して池等の水面Aに浮設してある。図9に示すように、ろ過槽6aの底部にろ材流出防止用のスクリーン25aが張設してあり、スクリーン25aの下方を原水室26aとして、スクリーン25aの上方をろ過室31aとしてある。原水室26aにろ過槽6aの槽底に連結した導水管23が開口してあり、スクリーン25aの上方に浮上ろ材30aを収納してろ材層32aを形成してある。スクリーン25aの下方に散気管33aが配設してあり、ろ材層32aの下方の散気管33aから空気を噴射して、原水中の溶存酸素量を改善し、浮上ろ材30aに棲息する微生物の活性化を図る。ろ過槽6aの頂部に集水スクリーン42が配設してあり、浮上ろ材30aが形成するろ材層32a中に原液を上昇させて、原水中に含まれる微細粒子をろ材層32aで捕捉して、ろ材層32aで固液分離と生物膜による生物膜ろ過と接触酸化処理を行なって、処理水を集水スクリーン42から導出管29に排出し、原水中に供給して池内を循環流動させる。
【0017】
ろ材層32aの下方近傍に撹拌モーター37aに連動連結した撹拌機34aが槽底から立設してあり、ろ材層32aが目詰まりした時に、原水ポンプ8を停止して、撹拌機34aでろ材層32aを撹拌流動させてろ材層32aに捕捉した微細粒子を分離させる。分離した微細粒子が洗浄排水とともに集水スクリーン42に流入して、図1に示す、陸上部Bに設置した排泥タンク5に排出される。ろ材層32aを形成する浮上ろ材30aは比重が軽いので、ろ材層32aに捕捉した夾雑物の分離が簡単に行なわれ、撹拌するための大動力を必要とせず、池外への洗浄排水の排出水量も少なくてよい。ろ過槽6を立設した浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置1aは、ろ過槽6を横設した浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置1と比較して、小規模なため池、公園池に適用できるものである。
【0018】
図10はろ過室に収納する浮上ろ材であって、浮上ろ材は空隙率の大きい繊維ろ材30が特にろ材として適するものであり、ろ過室31、31aに比重が0.7〜1.0で3〜50mmの直方体の複合繊維を融着したろ材を使用することが好ましい。この繊維ろ材30は、合成樹脂性の繊度が18〜65デニールである第一フィラメント43aと、繊度が3〜10デニールである第二フィラメント43bと、繊度が1.5〜6デニールである第三フィラメント43cとを混綿したウエッブを熱融着したろ材であり、その空隙率は概略95%となっている。この繊維ろ材30でろ材層32、32aが形成してあり、ろ過運転時にろ材が目詰りしてきてもそのろ過圧力の上昇に対抗して細いフィラメントで形成される空隙を太いフィラメントが確保し、この作用も合せて長時間の運転を可能とする。また、目詰まりして洗浄するに当たっても、あるいは、ろ材層を形成した場合でも、その空隙が均一であり洗浄再生を容易となる。また、単位ろ材片がアンスラサイト等の粒状ろ材と比較して格段に大きいのでろ過槽6、6aからの流失の恐れもなく、洗浄再生を容易である。単位ろ材が大きいので流失の恐れもなく、比重も水に近いので、洗浄再生が容易となる。また、浮上ろ材は粒状のろ材でも使用が可能であり、比重が0.05で粒径が0.5〜2.0mmφの発泡ポリスチレンで構成した粒状の発泡ろ材30aを使用すれば、空隙率は少なくなるが、ろ過室31、31aに流入する原水のゆるやかな上昇流でろ材層32、32aが形成され、撹拌洗浄により容易に拡散され、捕捉された微細粒子をろ材層32、32aから分離できる。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係る浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置は、浮上ろ材を用いたろ材ろ過と生物接触酸化作用を組合せ、大型池等の大容量処理と水質改善に臨機対応できる、自動運転を可能とした浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置となる。従来の浮体式接触酸化装置は、小容量循環式か自然対流の浄化作用にゆだねるため、処理スピードが遅く大容量処理が困難で効果が判然としない欠点がある。また、原水中の夾雑物等による循環原水ポンプの詰りによる保守管理の課題があったものであるが、この発明にあっては、ろ過槽のろ過室に浮上ろ材を収納してろ材層を形成したもので、ろ過槽に収納する浮上ろ材が軽いので、ろ過槽の軽量化が可能であり、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置も大型化が行なえる。そして、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置を池内に設置することで、低揚程、大容量循環ろ過が可能となり、用地費、据付け工事費、動力費等経済的な水質浄化装置となる。
【0020】
浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置のろ過槽は、横設した円筒状のろ過槽とすれば、製缶による大型のろ過槽の製作が可能となる。また、ろ過槽を立設した円筒状のろ過槽としても、浮上ろ材の撹拌洗浄が容易であり、ろ過槽の大型化が可能となる。ろ過槽に使用する浮上ろ材は、比重が0.7〜1.0で3〜50mmの直方体の複合繊維を融着した繊維ろ材とすれば、空隙が確保され、長時間の運転が可能となる。単位ろ材が大きいので流失の恐れもなく、比重も水に近いので、洗浄再生が容易また、浮上ろ材は、比重が0.05で直径が0.5〜2.0mmφの球形の発泡ろ材としても、ろ材層の洗浄再生が容易となり、池外への排出水の少量化が図れる。
【0021】
ろ過槽に密閉型のポンプ室を付設したもので、陸上型の汎用ポンプをろ過槽に付設することによりポンプ揚程が小さくなり、動力費を最小限とすることができて、溶存酸素量を改善した処理水の循環と池水の腐敗防止が可能となる。また、原水ポンプの前段に並列したスクリーン円板と、スクリーン円板の間隙に対設した掻取り爪とからなるロータリースクリーンを配設したので、原水中の夾雑物がロータリースクリーンで自動的に除去されて、原水ポンプのメンテナンスの省力化が図れる。そして、ロータリースクリーンの周面に紫外線殺菌灯を配設したので、原水に紫外線を照射することにより、藻類の不活化、藻類の沈殿、及び殺菌殺藻の効果が期待できる。
【0022】
ろ過室のろ材層の下方近傍に散気管を配設すれば、原水中の溶存酸素の改善と生物代謝による浄化が行なわれ、高速通水によるろ過と、低速通水による生物接触酸化作用による水質浄化が可能となる。また、ろ過槽底部に連結した被処理水の導水管に、凝集剤の薬品注入装置を接続したもので、原水中にポリ塩化アルミ等の凝集剤を添加すれば、燐の固定やアオコの凝集除去が行なわれ、水質変化に対応したシステムで運転できる。そして、ろ過槽のろ過室に撹拌機を配設し、陸上部に設置した排泥タンクに連結して、ろ材層に捕捉した微細粒子を排泥タンクに排出するので、ろ材層が比重の軽い浮上ろ材であり、撹拌するための大動力を必要とせず、池外への洗浄排水の排出水量も少なくてよい。
【発明の実施の形態】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置のフローチャートである。
【図2】この発明に係る浮体式水質浄化装置の平面図である。
【図3】同じく、ロータリースクリーンの縦断正面図である。
【図4】図3のA−A切断線から見たロータリースクリーンの要部側面図である。
【図5】同じく、浮体式水質浄化装置の側面図である。
【図6】同じく、浮体式水質浄化装置の一部縦断正面図である。
【図7】同じく、ろ過槽の一部縦断側面図である。
【図8】この発明に係る他の実施例の、浮体式水質浄化装置の平面図である。
【図9】同じく浮体式水質浄化装置の一部縦断正面図である。
【図10】この発明に用いる繊維ろ材の単位片を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、1a 浮体式水質浄化装置
3 薬品注入装置
5 排泥タンク
6、6a ろ過槽
7 浮上補助具
8 原水ポンプ
8a 吸込口
8b 吐出口
9 ポンプ室
10 ロータリースクリーン
11 スクリーン円板
19 掻取り爪
21 紫外線殺菌灯
23 導水管
29 導出管
30 繊維ろ材
30a 発泡ろ材
31、31a ろ過室
32、32a ろ材層
33、33a 散気管
34、34a 撹拌機
40 排泥管
A 水面
B 陸上部
【発明の属する技術分野】
この発明は、ため池、公園池、湖沼等の原水中に設置して、原水の直接浄化と水質保全を行う浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
池水の水質は、流入汚濁負荷と気象条件等が組合されていろいろと変化する。池内で繁殖する藻類も、四季を通して種類が変わり、汚濁と浄化に大きく影響する。また、池の立地条件、周辺環境、浄化目標等も個別の事情があり、経済性も考慮しながら、多様な汚濁原因に対応できる浄化機能を持った水質浄化装置が望まれており、ため池の水質浄化は大型池になるほど難しくなる。ため池、公園池、湖沼等の原水の直接浄化、水質保全の技術は各種実施されており、陸上設置の浄化装置としては、砂ろ過装置、浮上ろ材ろ過装置等があり、装置本体は陸上に設置して、池水を汲み上げて処理水を池へ返送している。また、閉鎖水域の池等の水面に設置して、木炭等の浄化材を利用して水質浄化を行なう装置は、例えば、特開平9−75969号公報に記載してあるように公知である。また、粒状の多孔質体や砂利等で藻類付着とろ過の機能を持たせた浄化設備も、例えば、特開平11−104676号公報に記載してあるようによく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の陸上設置の浄化装置は、装置本体を陸上に設置するため、用地費、ポンプ動力費、据付け工事費等が高くなり、大容量処理では不利となる。また、池等の水面に設置する木炭や多孔質体を用いた浮体式接触酸化装置は、小容量循環式か自然対流にゆだねるかであり、小規模な池水等の直接浄化として確実性、常用性があり多く用いられている。池面積や池水水量が多くなると、全体として生物による浄化作用を期待しているので処理スピードが遅く、大容量処理が困難で、効果が判然としない事例が多い。そして、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置は池内に浮遊する夾雑物等による循環原水ポンプの詰りや夾雑物の除去等の保守管理が課題としてあげられる。この発明は、浮上ろ材を用いたろ材ろ過と生物接触酸化作用を組合せ、大型池等の大容量処理と水質改善に臨機対応できる、自動運転を可能とした浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明の要旨は、ろ過材を収納したろ過槽を浮上補助具を用いて池等の水面に浮設して、原水を循環ろ過しながら浄化するろ過装置において、上記ろ過槽のろ過室に浮上ろ材を収納してろ材層を形成し、水中に連通した被処理水の導水管をろ過槽の底部に連結し、還流させる処理水の導出管をろ過槽の頂部に連結したもので、ろ過槽に収納する浮上ろ材が軽いので、ろ過槽の軽量化が可能であり、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置も大型化が行なえる。この装置を池内に設置することで、低揚程、大容量循環ろ過が可能となり、用地費、据付け工事費、動力費等経済的な水質浄化装置となる。
【0005】
浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置のろ過槽は、横設した円筒状のろ過槽とすれば、製缶によるろ過槽の大型化が可能となる。また、ろ過槽を立設した円筒状のろ過槽6aとしても、浮上ろ材の撹拌洗浄が容易であり、ろ過槽の大型化が可能となる。ろ過槽に使用する浮上ろ材は、比重が0.7〜1で3〜50mmの直方体の複合繊維を融着した繊維ろ材とすれば、空隙が確保され、長時間の運転が可能となる。単位ろ材が大きいので流失の恐れもなく、比重も水に近いので、洗浄再生が容易となる。また、上記浮上ろ材は、比重が0.05で直径が0.5〜2.0mmφの球形の発泡ろ材としても、ろ材層の洗浄再生が容易となり、池外への排出水の少量化が図れる。
【0006】
ろ過槽に密閉型のポンプ室を付設して、ポンプ室に配設した原水ポンプの吐出口をろ過槽の導水管に接続し、原水ポンプの吸込口を水中に開口したもので、陸上型の汎用ポンプをろ過槽に付設することによりポンプ揚程が小さくなり、動力費を最小限とすることができて、池水の循環と腐敗防止が可能となる。また、原水ポンプの吸込口に、多数並列した回転自在なスクリーン円板と、スクリーン円板の間隙に対設した掻取り爪とからなるロータリースクリーンを配設したので、スクリーンの自動化が行われ、原水中の夾雑物がロータリースクリーンで自動的に除去されて、原水ポンプのメンテナンスの省力化が図れる。そして、ロータリースクリーンの周面に紫外線殺菌灯を配設したので、原水に紫外線を照射することにより、藻類の不活化、藻類の沈殿、及び殺菌殺藻の効果が期待できる。
【0007】
ろ過室に形成したろ材層の下方近傍に散気管を配設すれば、曝気によるろ材に付着する生物膜を活性化させ、原水中の溶存酸素の改善と生物代謝による浄化が行なえる。高速通水によるろ過と、低速通水による生物接触酸化作用による水質浄化が可能となる。また、ろ過槽底部に連結した被処理水の導水管に、凝集剤の薬品注入装置を接続したもので、原水中にポリ塩化アルミ等の凝集剤を添加すれば、燐の固定やアオコの凝集除去が行なわれ、水質変化に対応したシステムで運転できる。そして、ろ過槽のろ過室に撹拌機を配設し、陸上部に設置した排泥タンクに処理水の導出管から分岐した排泥管を連結したもので、ろ材層に捕捉した微細粒子を撹拌機で分離して排泥タンクに排出するもので、ろ材層が比重の軽い浮上ろ材であり、撹拌するための大動力を必要とせず、池外への洗浄排水の排出水量も少なくてすむ。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明に係る装置は上記のように構成してあり、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置を池等の水面に設置して、ロータリースクリーンを回転させながら原水ポンプを作動させると、ロータリースクリーンに原水が流入し、スクリーン円板に捕捉された夾雑物が掻取り爪でスクリーン面から除去される。同時に、ロータリースクリーンに対設した紫外線殺菌灯でロータリースクリーンに流入する原水の殺菌と殺藻が行われ、原水中の藻類等の増殖が抑止される。原液はろ過層を形成する浮上ろ材の間を上昇して、原水中に含まれる微細粒子をろ過層で捕捉させ、散気管から曝気を行ないながら、曝気による原水中の溶存酸素量の改善と、ろ材に棲息する生物膜により生物膜ろ過と接触酸化処理が行なわれる。原水の通水は、高速通水によるろ過と、低速通水による生物接触酸化作用による水質浄化が可能となる。処理水室に流入した処理水が池等に還流され、池水を循環流動させて、池水の腐敗防止等の機能を発揮する。
【0009】
藻類の繁殖や水質の悪化等に対応して、原水ポンプの供給ラインにポリ塩化アルミ等の凝集剤を添加すれば、燐の固定とアオコなどを凝集させて、浮上ろ材による固液分離が容易となる。ろ材層が目詰まりした時には、原水の流入を停止して、ろ過室下部の撹拌機を回転させ、浮上ろ材を循環流動させてろ材層を分散させ、ろ材層に捕捉された微細粒子を取除くものである。次に、撹拌機で撹拌洗浄を行ないながら、原液をろ過室に供給すれば、ろ材層から分離された微細粒子が洗浄排水とともに処理水室に流入し、陸上部に設置した排泥タンクに排出される。そして、所定時間後に機械撹拌を停止すれば、ろ過操作を開始して、再生されたろ材層から清澄な分離水を取出すことができる。
【0010】
【実施例】
この発明に係る浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置について図面に基づき詳述すると、先ず、図1は浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置のフローチャートであって、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置1が池等の水面Aに移動自在に浮設してあり、陸上部Bに曝気用ブロワー2と薬品注入装置3を配設した機械室4と排泥タンク5が設置してある。図2は浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置の平面図であって、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置1は、横設した円筒状のろ過槽6が、フロート等の浮上補助具7に支架されて池等の水面に浮かべてあり、ろ過槽6に原水ポンプ8を配設した密閉型のポンプ室9とロータリースクリーン10が付設してある。製缶によるろ過槽6の大型化が可能であり,浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置も大型化が行なえる。浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置1を池内に浮設することで、低揚程、大容量循環ろ過が可能となり、用地費、据付け工事費、動力費等経済的な水質浄化装置となる。
【0011】
図3はロータリースクリーンの縦断側面図であって、ロータリースクリーン10は、多数並列した環状のスクリーン円板11…が複数の連結杆12…に間隔を設けて止着してあり、並列したスクリーン円板11…の外周にスクリーン面11aを形成してある。スクリーン円板11の連結杆12が一対の支持アーム13、13に連結してあり、支持アーム13が駆動軸14に嵌着してある。並列したスクリーン円板11…の両端部に一対の側板15、16が配設してあり、この側板15、16に駆動軸14を回転自在に軸支してある。駆動軸14の一端に駆動用減速機17が連動連結してある。 図4はロータリースクリーンの側面図であって、側板15、16に回動自在に支架した支持軸18に多数の掻取り爪19…が嵌着してあり、掻取り爪19の先端部19aを並列したスクリーン円板の間隙に対設してある。掻取り爪19の後端部19bが回動を規制するストッパー20に当接してあり、ロータリースクリーン10を回転させながら池内に浮遊する夾雑物をスクリーン面11aで捕捉して、夾雑物を掻取り爪19で連続的に除去させながら、ロータリースクリーン10の自動運転を可能とする。
【0012】
図2及び図3に示すように、ロータリースクリーン10の周面に複数の紫外線殺菌灯21…が配設してあり、ロータリースクリーン10に流入する池水等の原水の殺菌と殺藻を行なって、原水中の藻類等の増殖を抑止する。図3に示すように、ロータリースクリーン10の一方の側板15に集水管22が連結してあり、ロータリースクリーン10に流入した水を集水管22から抜出す。図5は浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置の側面図であって、ロータリースクリーン10の集水管22がポンプ室9の内部に延設してあり、原水ポンプ8の吸込口8aに接続してある。原水ポンプ8の吐出口8bがろ過槽6の導水管23に連結してあり、ロータリースクリーン10に流入した原水を原水ポンプ8で吸引してろ過槽6に供給する。ロータリースクリーン10が原水ポンプ8の詰りや夾雑物の除去等の保守管理を容易にする。図1に示すように、原水ポンプ8の吸込口8aに陸上部Bに設置した薬品注入装置3の薬液供給管24が接続してあり、藻類の繁殖や水質の悪化等に対応して、原水ポンプの供給ラインにポリ塩化アルミ等の凝集剤を添加し、燐の固定とアオコ等を凝集させて、ろ過槽6での固液分離を容易にする。
【0013】
図6はろ過槽の縦断側面図であって、浮上補助具7に支架されたろ過槽6の底部に金網25で区画した原水室26と、ろ過槽6の頂部に金網27で区画した処理水室28が設けてある。図7に示すように、ろ過槽6の原水室26に原水ポンプ8からの導水管23と処理水室28に池等に還流させる導出管29が連結してある。図6及び図7に示すように、ろ過槽6の内部に繊維ろ材または粒状ろ材からなる浮上ろ材30を収納したろ過室31が設けてあり、浮上ろ材30が形成するろ材層32中に原液を上昇させて、原水中に含まれる微細粒子をろ過層32で捕捉する。円筒状のろ過槽6を横設することによりろ過室が広くなり、ろ過槽6に収納する浮上ろ材30も軽いので、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置1の大型化が可能となり、大容量処理が可能となる。
【0014】
ろ材層32の下方近傍に曝気用の散気管33が設けてあり、図1に示すように、陸上部Bに設置した曝気用ブロワー2の吸気管44が散気管33に連結してある。ろ材層32の下方の散気管33から空気を噴射して、曝気により原水中の溶存酸素量を改善し、浮上ろ材30に棲息する微生物の活性化を図り、生物膜により生物膜ろ過と接触酸化処理が行なわれる。ろ過槽6に高速通水を行なって、ろ材層32による固液分離と、低速通水を行なって、浮上ろ材30に棲息する微生物の生物接触酸化作用による水質浄化が可能となる。図6に示すように、ろ過室31のろ材層32中に撹拌機34が横設してあり、撹拌機34の撹拌軸35がろ過槽6の内周壁に止着した軸受36に支架され、ろ過槽6から突出させた撹拌軸35の一端に撹拌駆動機37が連結してある。ろ材層32が目詰まりした時に、原水ポンプ8を停止して、撹拌機34でろ材層32を撹拌流動させ、ろ材層32に捕捉した微細粒子を分離させる。浮上ろ材30は比重が軽いので撹拌洗浄が容易であり、浮上ろ材30間に捕捉した挟雑物の分離が簡単に行なえる。横設したろ過槽6のろ材層32中に撹拌機34を埋設してあるので、洗浄においても、ろ過槽6の大型化が可能となる。
【0015】
図1及び図2に示すように、処理水室28に連結した導出管29を分岐して導出水バルブ38と排泥バルブ39が配設してあり、陸上部Bに設置した排泥タンク5の排泥管40が排泥バルブ39に接続してある。導出水バルブ38を閉塞して排泥バルブ39を解放し、撹拌機34で撹拌洗浄を行ないながら、原液をろ過室31に供給すれば、ろ材層32から分離した微細粒子が洗浄排水とともに処理水室28に流入し、陸上部Bに設置した排泥タンク5に排出される。ろ材層が比重の軽い浮上ろ材であり、撹拌するための大動力を必要とせず、池外への洗浄排水の排出水量も少なくてよい。図1に示すように、導出水バルブ38に接続した処理水管41が池等の水面の適所に開口してあり、溶存酸素量を改善した処理水が原水中に供給されて、池水の腐敗防止効果が上がる。ろ過槽6の処理水管41と処理水管41の配水先開口の位置関係を適切にすれば、落差により処理水を配水して池内循環を促進させる。
【0016】
図8に示す浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置は他の実施例であって、浮上補助具7に支架されて立設した円筒状のろ過槽6aが、ポンプ室9とロータリースクリーン10を付設して池等の水面Aに浮設してある。図9に示すように、ろ過槽6aの底部にろ材流出防止用のスクリーン25aが張設してあり、スクリーン25aの下方を原水室26aとして、スクリーン25aの上方をろ過室31aとしてある。原水室26aにろ過槽6aの槽底に連結した導水管23が開口してあり、スクリーン25aの上方に浮上ろ材30aを収納してろ材層32aを形成してある。スクリーン25aの下方に散気管33aが配設してあり、ろ材層32aの下方の散気管33aから空気を噴射して、原水中の溶存酸素量を改善し、浮上ろ材30aに棲息する微生物の活性化を図る。ろ過槽6aの頂部に集水スクリーン42が配設してあり、浮上ろ材30aが形成するろ材層32a中に原液を上昇させて、原水中に含まれる微細粒子をろ材層32aで捕捉して、ろ材層32aで固液分離と生物膜による生物膜ろ過と接触酸化処理を行なって、処理水を集水スクリーン42から導出管29に排出し、原水中に供給して池内を循環流動させる。
【0017】
ろ材層32aの下方近傍に撹拌モーター37aに連動連結した撹拌機34aが槽底から立設してあり、ろ材層32aが目詰まりした時に、原水ポンプ8を停止して、撹拌機34aでろ材層32aを撹拌流動させてろ材層32aに捕捉した微細粒子を分離させる。分離した微細粒子が洗浄排水とともに集水スクリーン42に流入して、図1に示す、陸上部Bに設置した排泥タンク5に排出される。ろ材層32aを形成する浮上ろ材30aは比重が軽いので、ろ材層32aに捕捉した夾雑物の分離が簡単に行なわれ、撹拌するための大動力を必要とせず、池外への洗浄排水の排出水量も少なくてよい。ろ過槽6を立設した浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置1aは、ろ過槽6を横設した浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置1と比較して、小規模なため池、公園池に適用できるものである。
【0018】
図10はろ過室に収納する浮上ろ材であって、浮上ろ材は空隙率の大きい繊維ろ材30が特にろ材として適するものであり、ろ過室31、31aに比重が0.7〜1.0で3〜50mmの直方体の複合繊維を融着したろ材を使用することが好ましい。この繊維ろ材30は、合成樹脂性の繊度が18〜65デニールである第一フィラメント43aと、繊度が3〜10デニールである第二フィラメント43bと、繊度が1.5〜6デニールである第三フィラメント43cとを混綿したウエッブを熱融着したろ材であり、その空隙率は概略95%となっている。この繊維ろ材30でろ材層32、32aが形成してあり、ろ過運転時にろ材が目詰りしてきてもそのろ過圧力の上昇に対抗して細いフィラメントで形成される空隙を太いフィラメントが確保し、この作用も合せて長時間の運転を可能とする。また、目詰まりして洗浄するに当たっても、あるいは、ろ材層を形成した場合でも、その空隙が均一であり洗浄再生を容易となる。また、単位ろ材片がアンスラサイト等の粒状ろ材と比較して格段に大きいのでろ過槽6、6aからの流失の恐れもなく、洗浄再生を容易である。単位ろ材が大きいので流失の恐れもなく、比重も水に近いので、洗浄再生が容易となる。また、浮上ろ材は粒状のろ材でも使用が可能であり、比重が0.05で粒径が0.5〜2.0mmφの発泡ポリスチレンで構成した粒状の発泡ろ材30aを使用すれば、空隙率は少なくなるが、ろ過室31、31aに流入する原水のゆるやかな上昇流でろ材層32、32aが形成され、撹拌洗浄により容易に拡散され、捕捉された微細粒子をろ材層32、32aから分離できる。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係る浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置は、浮上ろ材を用いたろ材ろ過と生物接触酸化作用を組合せ、大型池等の大容量処理と水質改善に臨機対応できる、自動運転を可能とした浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置となる。従来の浮体式接触酸化装置は、小容量循環式か自然対流の浄化作用にゆだねるため、処理スピードが遅く大容量処理が困難で効果が判然としない欠点がある。また、原水中の夾雑物等による循環原水ポンプの詰りによる保守管理の課題があったものであるが、この発明にあっては、ろ過槽のろ過室に浮上ろ材を収納してろ材層を形成したもので、ろ過槽に収納する浮上ろ材が軽いので、ろ過槽の軽量化が可能であり、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置も大型化が行なえる。そして、浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置を池内に設置することで、低揚程、大容量循環ろ過が可能となり、用地費、据付け工事費、動力費等経済的な水質浄化装置となる。
【0020】
浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置のろ過槽は、横設した円筒状のろ過槽とすれば、製缶による大型のろ過槽の製作が可能となる。また、ろ過槽を立設した円筒状のろ過槽としても、浮上ろ材の撹拌洗浄が容易であり、ろ過槽の大型化が可能となる。ろ過槽に使用する浮上ろ材は、比重が0.7〜1.0で3〜50mmの直方体の複合繊維を融着した繊維ろ材とすれば、空隙が確保され、長時間の運転が可能となる。単位ろ材が大きいので流失の恐れもなく、比重も水に近いので、洗浄再生が容易また、浮上ろ材は、比重が0.05で直径が0.5〜2.0mmφの球形の発泡ろ材としても、ろ材層の洗浄再生が容易となり、池外への排出水の少量化が図れる。
【0021】
ろ過槽に密閉型のポンプ室を付設したもので、陸上型の汎用ポンプをろ過槽に付設することによりポンプ揚程が小さくなり、動力費を最小限とすることができて、溶存酸素量を改善した処理水の循環と池水の腐敗防止が可能となる。また、原水ポンプの前段に並列したスクリーン円板と、スクリーン円板の間隙に対設した掻取り爪とからなるロータリースクリーンを配設したので、原水中の夾雑物がロータリースクリーンで自動的に除去されて、原水ポンプのメンテナンスの省力化が図れる。そして、ロータリースクリーンの周面に紫外線殺菌灯を配設したので、原水に紫外線を照射することにより、藻類の不活化、藻類の沈殿、及び殺菌殺藻の効果が期待できる。
【0022】
ろ過室のろ材層の下方近傍に散気管を配設すれば、原水中の溶存酸素の改善と生物代謝による浄化が行なわれ、高速通水によるろ過と、低速通水による生物接触酸化作用による水質浄化が可能となる。また、ろ過槽底部に連結した被処理水の導水管に、凝集剤の薬品注入装置を接続したもので、原水中にポリ塩化アルミ等の凝集剤を添加すれば、燐の固定やアオコの凝集除去が行なわれ、水質変化に対応したシステムで運転できる。そして、ろ過槽のろ過室に撹拌機を配設し、陸上部に設置した排泥タンクに連結して、ろ材層に捕捉した微細粒子を排泥タンクに排出するので、ろ材層が比重の軽い浮上ろ材であり、撹拌するための大動力を必要とせず、池外への洗浄排水の排出水量も少なくてよい。
【発明の実施の形態】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置のフローチャートである。
【図2】この発明に係る浮体式水質浄化装置の平面図である。
【図3】同じく、ロータリースクリーンの縦断正面図である。
【図4】図3のA−A切断線から見たロータリースクリーンの要部側面図である。
【図5】同じく、浮体式水質浄化装置の側面図である。
【図6】同じく、浮体式水質浄化装置の一部縦断正面図である。
【図7】同じく、ろ過槽の一部縦断側面図である。
【図8】この発明に係る他の実施例の、浮体式水質浄化装置の平面図である。
【図9】同じく浮体式水質浄化装置の一部縦断正面図である。
【図10】この発明に用いる繊維ろ材の単位片を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、1a 浮体式水質浄化装置
3 薬品注入装置
5 排泥タンク
6、6a ろ過槽
7 浮上補助具
8 原水ポンプ
8a 吸込口
8b 吐出口
9 ポンプ室
10 ロータリースクリーン
11 スクリーン円板
19 掻取り爪
21 紫外線殺菌灯
23 導水管
29 導出管
30 繊維ろ材
30a 発泡ろ材
31、31a ろ過室
32、32a ろ材層
33、33a 散気管
34、34a 撹拌機
40 排泥管
A 水面
B 陸上部
Claims (11)
- ろ過材を収納したろ過槽(6、6a)を浮上補助具(7)を用いて池等の水面に浮設して、原水を循環ろ過しながら浄化するろ過装置において、上記ろ過槽(6、6a)のろ過室(31、31a)に浮上ろ材(30、30a)を収納してろ材層(32、32a)を形成し、水中に連通した被処理水の導水管(23)をろ過槽(6、6a)の底部に連結し、還流させる処理水の導出管(29)をろ過槽(6、6a)の頂部に連結したことを特徴とする浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置。
- 上記浮体式水質浄化装置(1)は、横設した円筒状のろ過槽(6)が、浮上補助具(7)に支架されて池等の水面(A)に浮設してあることを特徴とする請求項1に記載の浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置。
- 上記浮体式水質浄化装置(1)は、立設した円筒状のろ過槽(6a)が、浮上補助具(7)に支架されて池等の水面(A)に浮設してあることを特徴とする請求項1に記載の浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置。
- 上記浮上ろ材が、比重が0.7〜1.0で3〜50mmの直方体の複合繊維を融着した繊維ろ材(30)であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置。
- 上記浮上ろ材が、上記浮上ろ材は、比重が0.05で直径が0.5〜2.0mmφの球形の発泡ろ材(30a)であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置。
- 上記ろ過槽(6、6a)に密閉型のポンプ室(9)を付設して、ポンプ室(9)に配設した原水ポンプ(8)の吐出口(8b)をろ過槽(6、6a)の導水管(23)に接続し、原水ポンプ(8)の吸込口(8a)を水中に開口したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置。
- 上記原水ポンプ(8)の吸込口(8a)に、多数並列した回転自在なスクリーン円板(11)と、スクリーン円板(11)の間隙に対設した掻取り爪(19)とからなるロータリースクリーン(10)を配設して、原水中の夾雑物を除去することを特徴とする請求項6に記載の浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置。
- 上記ロータリースクリーン(10)の周面に紫外線殺菌灯(21)を配設したことを特徴とする請求項7に記載の浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置。
- ろ過室(31、31a)に形成したろ材層(32、32a)の下方近傍に散気管(33、33a)を配設したことを特徴とする請求項1乃至8に記載の何れか1項に記載の浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置。
- 上記ろ過槽(6、6a)の底部に連結した被処理水の導水管(23)に、陸上部(B)に設置した凝集剤の薬品注入装置(3)を接続したことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置。
- 上記ろ過槽(6、6a)のろ過室(31、31a)に撹拌機(34、34a)を配設し、処理水の導出管(29)から分岐した排泥管(40)を陸上部(B)に設置した排泥タンク(5)に連結したことを特徴とする請求項1乃至10に記載の何れか1項に記載の浮上ろ材を用いた浮体式水質浄化装置。
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2002
- 2002-07-01 JP JP2002192102A patent/JP2004033847A/ja active Pending
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