JPH11289911A - 水族館等における水質淨化処理方法及び処理装置並びに処理システム - Google Patents

水族館等における水質淨化処理方法及び処理装置並びに処理システム

Info

Publication number
JPH11289911A
JPH11289911A JP10093556A JP9355698A JPH11289911A JP H11289911 A JPH11289911 A JP H11289911A JP 10093556 A JP10093556 A JP 10093556A JP 9355698 A JP9355698 A JP 9355698A JP H11289911 A JPH11289911 A JP H11289911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
filter medium
pipe
medium layer
pool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10093556A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Kudo
真也 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOKOHAMA HAKKEIJIMA KK
Original Assignee
YOKOHAMA HAKKEIJIMA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YOKOHAMA HAKKEIJIMA KK filed Critical YOKOHAMA HAKKEIJIMA KK
Priority to JP10093556A priority Critical patent/JPH11289911A/ja
Publication of JPH11289911A publication Critical patent/JPH11289911A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は魚類、海獣を飼育する海水等の連
続的淨水を目的としたものである。 【解決手段】 被処理水を循環させて、その循環中に重
力開放濾過式により濾材層で吸引濾過させることを特徴
とした水族館等における水質淨化処理方法。濾過槽の中
央部に濾材層を設置し、該濾材層の上部へ、プールから
の被処理水の給水手段を連結し、前記濾材層の下部へ吸
水パイプの一端を開口させ、前記吸水パイプには、サイ
ホンパイプを介してポンプの吸入側を接続し、該ポンプ
の吐出側には、送水パイプの一端を接続し、該送水パイ
プの他端を、前記プールに開口させたことを特徴とする
水族館等における水質淨化処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、魚類、海獣等の
展示又は飼育に使用する海水等の水質淨化を目的とした
水族館等における水質淨化処理方法及び処理装置並びに
処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来水族館等の水質淨化については、オ
ゾン滅菌と、バクテリヤの繁殖を図った発明(特開昭6
2−241598号)、複数の濾過池を使用し、濾過抵
抗によって淨化のタイミングを図った発明(特開平5−
228311号)、又はオゾンを加入した処理水にし
て、オキシダントの量により淨化時機を調節する発明
(特開平8−80493号)等が知られている。
【0003】従来の淨水装置は、例えば図9のようにプ
ール59の水を送水パイプ61により濾過槽60上へ散
水し、濾過槽60内の濾材層62を通過させた後、排出
パイプ63から矢示64のように浄水槽65へ排出し、
該浄水槽65から送水パイプ66を介し、ポンプ67に
より浄水を汲み上げ、矢示68のようにプール59に環
流する装置である。従って濾材層62の砂又はその他の
濾材等に汚物が付着すると濾過状態が悪くなるので、濾
過槽60の水面69を高くし、ヘッド圧の上昇により濾
過状態を改善しなければならなかった。然し乍ら、水面
69を高くする為には、濾過槽60の口縁60aを高く
しなければならないが、設備等の関係で高くすることが
できない場合にはヘッド圧の上昇に自ら制約を生じ、濾
過効率の低下は免れなかった。
【0004】次に淨水槽65はなるべく低くしなければ
ならないが、例えば濾過槽60の底部が基礎70上にあ
る場合には、基礎70を破壊し、地中に埋め込む必要が
あった。
【0005】
【発明により解決しようとする課題】前記従来の発明に
おいては、比較的水量が少ない場合、又は汚濁度の少な
い場合は有効に機能しているが、処理すべき水量が多く
なると、小型淨水装置等の単なるスケールアップでは不
十分であり、急速濾過方式の採用が不可避であると共
に、微細汚物等(脂肪・蛋白質類のエマルジョン様粒子
又は2μ以下のその他の粒子)の処理についても配慮し
なければならないなどの要請があるが、未だ満足すべき
程度に達していなかった。尤もランニングコストなどを
無視すれば、良好な装置も考えられるが、ランニングコ
ストなどを無視することは実用的でないので、多量水の
処理について不十分とされていた。
【0006】また急速濾過の為にヘッドを高くしたり
(濾過槽上へ5mも高い水塔をつくる)受けの水槽を低
くする為に基礎を破壊しなければならない問題点があっ
た。
【0007】
【課題を解決する為の手段】然るにこの発明は、砂又は
その他の濾材層による濾過においてサイホンパイプを利
用して重力開放濾過式を採用し、微細汚物等の除去に泡
沫連行方式を採用するなど、淨水に一連の改善を行うこ
とにより、比較的低廉で効率よく多量水を淨化すること
に成功したのである。
【0008】即ち方法の発明は、被処理水を循環させ
て、その循環中に重力開放濾過式により濾材層で吸引濾
過させることを特徴とした水族館等における水質淨化処
理方法であり、被処理水の中に水と空気又はその他の気
体とをミキシングした微細気泡を吹き込み、微細汚物等
(例えば脂肪、蛋白質類のエマルジョン様粒子又は2μ
以下のその他の粒子)を前記微細気泡に連行させて除去
すると共に、被処理水を循環させて、その循環中に重力
開放濾過式により濾材層で吸引濾過させることを特徴と
した水族館等における水質淨化処理方法である。また他
の発明は、プールの下部に敷設した吹出しパイプから、
水と空気又はその他の気体のミキシングにより生じた微
細気泡水を吹き出し、水中の微細汚物等を前記微細気泡
による泡沫に巻き込んで浮上させ、該泡沫を除去するこ
とにより透明度の向上及び淨水することを特徴とした水
族館等における水質淨化処理方法であり、濾過槽の中央
部に濾材層を設置し、該濾材層の上部へ、プールからの
被処理水の給水手段を連結し、前記濾材層の下部へ吸水
パイプの一端を開口させ、前記吸水パイプには、サイホ
ンパイプを介してポンプの吸入側を接続し、該ポンプの
吐出側には、送水パイプの一端を接続し、該送水パイプ
の他端を前記プールに開口させたことを特徴とする水族
館等における水質淨化処理装置であり、前記サイホンパ
イプの上端の高さは、濾材層の上面と同等以上の高さと
したものである。
【0009】次に他の発明は、プールの水を給水した処
理槽の下部に水と空気又はその他の気体をミキシングし
て得た微細気泡水の吹出しパイプを敷設し、前記処理槽
の上部へ、処理水と微細汚物等を含む泡沫との分離排出
手段を設置し、前記処理水を濾過槽に給水する手段を有
し、前記濾過槽の中央部に濾材層を設置し、前記濾材層
の上部へ、前記処理水の給水手段を開口し、前記濾材層
の下部へ吸水パイプの一端を開口させ、前記吸水パイプ
には、サイホンパイプを介してポンプを接続し、該ポン
プの吐出側に送水パイプを接続し、送水パイプをプール
に開口したことを特徴とする水族館等における水質淨化
処理装置であり、前記プールから給水手段によって、取
り出した被処理水から、比較的大きい固形物の除去手段
を経て、水と空気又はその他の気体とをミキシングして
得た微細気泡水による連行淨水手段に連結し、ついで微
細汚物等の除去手段を経て重力開放濾過式により濾材層
で吸引濾過する濾過手段に連結した後、オゾン等による
滅菌手段を経て、前記プールに環流する淨水ラインを構
成し、該淨水ラインの複数ラインを並列設置したことを
特徴とする水族館等における水質淨化処理システムであ
る。
【0010】前記において装置の発明はもとより、シス
テムの発明においては、何れも重力開放濾過方式を採用
し、濾材層は常時水中に浸漬させると共に、サイホンパ
イプを利用した吸引濾過方式を採用した。
【0011】また淨化処理のライン中に、高能力の濾材
層、滅菌、水と空気又はその他の気体とをミキシングに
よる微細気泡水により微細汚物等の除去装置などを連結
したので、淨水コントロールその他の管理が容易になる
と共に、事故発生時にその発見を容易にすることができ
る。
【0012】この発明によれば、海獣、魚類等を飼育し
たまま、プール内の水質淨化ができる(直接淨化)利点
があり、循環する間接淨化もできる。またサイホンパイ
プを利用して吸引急速濾過したので、濾過槽を高くした
り、受水槽を基礎より下に設ける必要もなくなった。
【0013】また前記システムの淨水ラインを並列設置
することによって、水質汚濁の状態に対応して淨化能力
をコントロールできると共に、システム内の流水量のア
ンバランスを容易に調整し、全体として淨化能力及び淨
化水量共に安定させ、水族館等の全体の水質安定化を図
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明は、サイホンパイプを利
用した吸引による急速濾過方式を採用すると共に、泡沫
採取方式を改良し、更に前記2つの淨水方式の利点を併
用してシステムを完成したのである。
【0015】即ちこの発明は、水質淨化処理方法、淨化
処理装置及び淨化処理システムを採用し、湊合的に高能
率でランニングコストが比較的少なく、かつ完全淨化で
きるようにしたものである。
【0016】
【実施例1】この発明の実施装置を図1に基づいて説明
する。濾過槽1の中央部に濾材層2(砂又はその他の濾
材の積層)を設置し、前記濾材層2の上部へ魚類又は海
獣を飼育するプール3からの給水パイプ4を開口させ、
前記濾材層2の下部へ、吸水パイプ6の一端を開口し、
該吸水パイプ6の他端部は、サイホンパイプ5を介して
ポンプ7を接続し、該ポンプ7の吐出側に送水パイプ8
の基端を連結し、送水パイプ8の先端をプール3上に開
口して淨水ライン10を構成した。図中9はオーバーフ
ローパイプ、11はオーバーフローの受水槽である。
【0017】サイホンパイプ5の頂部には、サイホン遮
断用のパイプ5bを取付け、そのサイホン遮断用のパイ
プ5bの先端は前記濾材層上に冠水維持されている水中
に挿入し、万一、ポンプ部分等の破損が原因で、前記冠
水維持されている水がサイホン作用で配管系外に落下放
出され、そのために前記水位が異常低下し、濾材の浸水
状態が破壊されることが生じないために、その寸前でサ
イホンが遮断され、最低限の濾材上部の冠水が維持され
る様にしたもの。
【0018】前記淨水ライン10は、通常同一プール3
に複数の淨水ラインを並列設置して、処理の均一化と、
水量の過不足を調整し、かつプールの汚濁度合に対応し
て稼働淨水ライン数を決めるなどの手段を講じる。
【0019】前記実施例において、サイホンパイプ5の
頂部5aは、濾材層2の上面2aと同等以上の高さとし
てあり、少なくとも濾材層2は常時水に浸漬されるよう
にしてある。
【0020】濾材層を常時水中に位置せしめる理由は、
濾材層内部は水中にて微生物が繁殖しているため、濾材
の物理的濾過効果と、それにプラス生物化学的淨化作用
の相乗効果を有効利用することにある。従って、この微
生物の生存のために濾材は常時(水の循環が一時停止し
ても)水に浸っている必要がある。
【0021】前記濾材層2を通過する水の抵抗は濾材の
閉塞と共に増大するので、濾過水量を一定にする為に
は、水頭圧を増大させなければならないが(例えば1a
のように濾過槽の上縁を高くする)、濾過槽1の上方へ
5m〜10mと濾過槽の上縁を高くすることは実用上困
難な場合が多い。例えば淨水設備を地下室に設置すれ
ば、その高さには自ら制限がある。
【0022】そこで図1のように、吸水パイプ6に頂部
が濾材層2の上面と同等高さのサイホンパイプ5を設
け、必要水量をポンプ7で吸水すれば、吸水パイプ6の
吸入口には常時大気圧が掛っているので、前記吸入口6
aにはサイホンパイプ5のヘッド圧と、ポンプ7の吸引
力の和だけの負圧が作用することになる。そこで濾材層
2の抵抗増大に伴ってポンプ7の能力を増大させ、吸入
力を増大させれば、濾材層2内を常時定量の濾過水が通
過することになり、濾過槽1の水面(ヘッド)を上昇さ
せた場合と同一効果が得られる。
【0023】前記におけるサイホンパイプ5の吸引力
は、絶対大気圧の水柱10.3mであるが、蒸気閉塞を
考慮すると実際上は常温(20℃)で水柱7〜8mとな
る。尤も前記実施例のような淨水ライン中のサイホンパ
イプ5においては、安全率を見込み水柱5mとすれば、
確実に稼働値とすることができる。そこで濾材の閉塞現
象が生じて濾過流量が低下したときポンプの吸引負荷が
増大し、水柱5mに達したならば、当該淨水ラインの使
用を中断し、逆洗手段により濾材層の汚物を洗浄し、濾
材層を更新すれば、再び新しい場合と同様の能力で濾過
淨水することができる。
【0024】前記逆洗頻度は、水質汚濁度により異なる
が、同一動物の均等密度飼育においては、季節毎にほぼ
予測可能な汚濁度になるであろうから、タイマーによる
自動逆洗ができる。尤もポンプ圧の上昇を検出し、濾材
層の目詰まり状況に応じて逆洗する方が一層調整の精度
がよいことになる。
【0025】
【実施例2】この発明の微細泡沫による淨化処理を図
2、3、4、5に基づいて説明する。微細汚物等の分離
槽12の下部に被処理水と加圧室気の混合水(微細気泡
水)の吹出しパイプ13を敷設し、前記分離槽12の上
部一側へ泡沫の排出ホッパー14を設置して、該排出ホ
ッパー14に排出パイプ15を接続する。図中16はス
ラッジ排出パイプである(図2、5)。
【0026】前記実施例において、被処理水と、加圧空
気又はその他の気体とをミキシングバルブ17(強制撹
拌混合装置)で混合し、微細気泡水として前記吹出しパ
イプ13から吹き出すと、微細気泡粒子は矢示18のよ
うに上昇しつつ、水中に混入された微細汚物等を巻き込
み、泡沫となって水面に溜り、矢示19のように排出ホ
ッパー14へ入り、排出パイプ15を経て外界へ取り出
される。一方被処理水は転送パイプ20を介して矢示2
1のように濾過槽22に入り、水面に近接して設けたト
ラフ27から放出される(図2、5)。この放出された
水は濾材層23を矢示24のように濾過され、吸入パイ
プ25を経てポンプ26により次工程へ移送される。
【0027】前記のように、水と空気又はその他の気体
とのミキシングにより得た微細気泡水を吹き出して微細
汚物等を巻き込み、その泡沫は浮上するのでこれを分離
すれば、淨水することができる。この場合に泡沫は排出
ホッパー14より排出パイプ15を経て外界へ取出され
る(図2、5)。
【0028】
【実施例3】次に図6、7に基づいて他の実施例を説明
する。海獣、魚類等を展示又は飼育するプール28の底
部に微細気泡の吹出しパイプ29を敷設し、該吹出しパ
イプ29の一端はプール28外に設置したミキシングバ
ルブ30に接続し、ミキシングバルブ30には、コンプ
レッサー31の送気パイプ32と、前記プール28から
の給水パイプ33を接続する。該給水パイプ33にはポ
ンプ34を介装する。図中35は泡沫の排出ホッパー、
36は排出パイプである。
【0029】前記実施例において、ポンプ34と、コン
プレッサー31を始動すると、矢示37、38のよう
に、水と空気又はその他の気体がミキシングバルブ30
に給送される。そこで公知の装置(例えば回転、又は屈
曲流路等)により水と空気又はその他の気体が強制撹拌
(ミキシング)されて、水中に微細気泡を混入したエマ
ルジョン状態(微細気泡水)となる。そこでこの微細気
泡水を矢示39のように吹出しパイプ29から加圧状態
で吹出すと、微細気泡71がプール28の水中を上昇す
るので、水中の微細汚物等を連行し、泡沫40となって
水面に浮ぶので、これを矢示41のように排出ホッパー
35に集め、排出パイプ36から外界へ排出する。この
ようにすれば、砂又はその他濾材の濾過などで濾過でき
ない微細汚物等も容易に分離することができるので、淨
水精度を向上させることができる。また水質の透明度を
向上することができる。
【0030】前記はプールへ微細気泡水を直接吹き込む
ものであって、海獣、魚類等の展示又は飼育中でも実施
できる特質があり、同時に水中へ酸素を補給して溶存酸
素量を増加させることもできる。またオゾン塩素等の気
体も補給して溶解させることができる。
【0031】
【実施例4】この発明のシステムを図8について説明す
る。海獣、魚類等の展示又は飼育のプール42に給水パ
イプ43の一端を接続し、前記給水パイプ43には、固
形物分離用のサイクロンストレーナー44を介装した
後、ポンプ45を介してミキシングバルブ46に接続す
る。ミキシングバルブ46の吐出側を微細汚物等の分離
槽47に接続し、前記ミキシングバルブ46で得た微細
気泡水を加圧して吹出す。次に微細汚物等の分離槽47
の流出側は濾過池48に接続し、濾過池48の吸水はサ
イホンパイプ49を介し、ポンプ50と送水パイプ51
を経て前記プール42に環流する。この場合に送水パイ
プ51には滅菌装置52を介装する。該滅菌装置52は
オゾン及び塩素で滅菌できるようになっている。
【0032】前記実施例において、前記プール42から
矢示53のように給水パイプ43で取出された被処理水
は、サイクロンストレーナー44で比較的大きい固形物
を分離した後、分離水をミキシングバルブ46に送る。
【0033】一方ミキシングバルブ46には、コンプレ
ッサー54から加圧空気又はその他の気体が矢示55の
ように送り込まれるので、水中に微細気泡を混入した状
態の微細気泡水となり、矢示56のように微細汚物等の
分離槽47に移送される。微細汚物等の分離槽47にお
いて、微細気泡に包み込んで微細汚物等を分離して、排
出し、残った処理水を矢示57のように濾過池48に給
水し、砂又はその他の濾材層で吸引急速濾過する。つい
で濾過水はサイホンパイプ49を介しポンプ50で取り
出され、送水パイプ51から滅菌装置52に入り、滅菌
された後、矢示58のように送水パイプ51を経て前記
プール42に環流する。
【0034】
【発明の効果】この発明は、濾材層による濾過と微細気
泡連行方式を併用するもので、それにより発生する浮上
泡沫を除外することで比較的分離し難い微細汚物等も高
い効率で分離し得る効果があると共に、濾材層にかかる
汚濁負荷の軽減に大きく寄与する。
【0035】また濾材層において、サイホンパイプを使
用し、吸引急速濾過するので、濾過槽のヘッドを高く設
ける必要がなくなり、また受水槽を基礎下へ深く埋め込
む必要もないなど、躯体建築構造上著しい利点があり、
設置費も低廉化できると共に、基礎内大基模躯体建築の
二重床盤基礎内を有効に使用し得る効果がある。
【0036】また微細気泡連行方式の吹出しパイプを直
接海獣、魚類等の展示又は飼育用プールの下部にパイプ
を敷設し上部水面に浮上する泡沫を除外処理すれば、海
獣、魚類等の展示又は飼育中であってもそのプールで淨
水処理できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のサイホンパイプを利用した濾過の実
施例の概念図。
【図2】同じく微細気泡を利用した実施例の一部を省略
した概念図。
【図3】同じく図2中A−A断面図。
【図4】同じく図2中B−B断面図。
【図5】同じく図2中C−C断面図。
【図6】同じくプールに直接泡沫を発生させる実施例の
概念図。
【図7】同じく図6の一部を省略した平面図。
【図8】同じくシステムの概念図。
【図9】従来の淨水装置の概念図。
【符号の説明】
1 濾過槽 2 濾材層 3 プール 4 給水パイプ 5 サイホンパイプ 6 吸水パイプ 7 ポンプ 8 送水パイプ 9 オーバーフローパイプ 10 淨水ライン 11 オーバーフローの受水槽 12 分離槽 13 吹出しパイプ 14 泡沫排出ホッパー 15 スカム排出パイプ 16 スラッジ排出パイプ 17 ミキシングバルブ 20 転送パイプ 22 濾過槽 23 濾材層 25 吸入パイプ 26 ポンプ 27 トラフ 28 プール 29 吹出しパイプ 30、46 ミキシングバルブ 31、54 コンプレッサー 32 送気パイプ 33 給水パイプ 34 ポンプ 35 排出ホッパー 36 排出パイプ 40 泡沫 42 プール 43 給水パイプ 44 サイクロンストレーナー 45 ポンプ 46 ミキシングバルブ 47 微細汚物等の分離槽 48 濾過池 49 サイホンパイプ 50 ポンプ 51 送水パイプ 52 滅菌装置 54 コンプレッサー 71 微細気泡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 35/027 C02F 1/50 531R C02F 1/24 540A 1/50 510 550H 520 560Z 531 1/78 540 B01D 23/10 Z 550 23/24 D 560 29/08 520A 1/78 530D 540A 35/02 C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水を循環させて、その循環中に重
    力開放濾過式により濾材層で吸引濾過させることを特徴
    とした水族館等における水質淨化処理方法。
  2. 【請求項2】 被処理水の中に水と空気又はその他の気
    体とをミキシングした微細気泡を吹き込み、微細汚物等
    を前記微細気泡に連行させて除去すると共に、被処理水
    を循環させて、その循環中に重力開放濾過式により濾材
    層で吸引濾過させることを特徴とした水族館等における
    水質淨化処理方法。
  3. 【請求項3】 プールの下部に敷設した吹出しパイプか
    ら、水と空気又はその他の気体のミキシングにより生じ
    た微細気泡水を吹き出し、水中の微細汚物等を前記微細
    気泡による泡沫に巻き込んで浮上させ、該泡沫を除去す
    ることにより透明度の向上及び淨水することを特徴とし
    た水族館等における水質淨化処理方法。
  4. 【請求項4】 濾過槽の中央部に濾材層を設置し、該濾
    材層の上部へ、プールからの被処理水の給水手段を連結
    し、前記濾材層の下部へ吸水パイプの一端を開口させ、
    前記吸水パイプには、サイホンパイプを介してポンプの
    吸入側を接続し、該ポンプの吐出側には、送水パイプの
    一端を接続し、該送水パイプの他端を、前記プールに開
    口させたことを特徴とする水族館等における水質淨化処
    理装置。
  5. 【請求項5】 サイホンパイプの上端の高さは、濾材層
    の上面と同等以上の高さとしたことを特徴とする請求項
    4記載の水族館等における水質淨化処理装置。
  6. 【請求項6】 プールの水を給水した処理槽の下部に水
    と空気又はその他の気体をミキシングして得た微細気泡
    水の吹出しパイプを敷設し、前記処理槽の上部へ、処理
    水と微細汚物等を含む泡沫との分離排出手段を設置し、
    前記処理水を濾過槽に給水する手段を有し、前記濾過槽
    の中央部に濾材層を設置し、前記濾材層の上部へ、前記
    処理水の給水手段を開口し、前記濾材層の下部へ吸水パ
    イプの一端を開口させ、前記吸水パイプには、サイホン
    パイプを介してポンプを接続し、該ポンプの吐出側に送
    水パイプを接続し、該送水パイプをプールに開口したこ
    とを特徴とする水族館等における水質淨化処理装置。
  7. 【請求項7】 プールから給水手段によって取り出した
    被処理水から、比較的大きい固形物の除去手段を経て、
    水と空気又はその他の気体とをミキシングして得た微細
    気泡水による連行淨水手段を処理槽に連結し、該処理槽
    の微細汚物等の除去手段を経て重力開放濾過式により濾
    材層で吸引濾過する濾過手段に連結した後、オゾン等に
    よる滅菌手段を経て得た淨水を、前記プールに環流する
    淨水ラインを構成し、該淨水ラインの複数ラインを並列
    設置したことを特徴とする水族館等における水質淨化処
    理システム。
JP10093556A 1998-04-06 1998-04-06 水族館等における水質淨化処理方法及び処理装置並びに処理システム Pending JPH11289911A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10093556A JPH11289911A (ja) 1998-04-06 1998-04-06 水族館等における水質淨化処理方法及び処理装置並びに処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10093556A JPH11289911A (ja) 1998-04-06 1998-04-06 水族館等における水質淨化処理方法及び処理装置並びに処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11289911A true JPH11289911A (ja) 1999-10-26

Family

ID=14085535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10093556A Pending JPH11289911A (ja) 1998-04-06 1998-04-06 水族館等における水質淨化処理方法及び処理装置並びに処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11289911A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003013233A1 (fr) * 2001-08-07 2003-02-20 Suiken Co., Ltd. Dispositif de filtration du type externe
JP2003170157A (ja) * 2001-12-06 2003-06-17 Kansai Electric Power Co Inc:The 浮遊物質含有海水の浄化装置
CN100399887C (zh) * 2002-04-04 2008-07-09 盈翠珠宝金行有限公司 可自动清洁过滤棉的滤水器
CN104028016A (zh) * 2014-06-27 2014-09-10 贵州华源环保科技发展有限公司 电磁控制反洗式过滤设备
CN104082227A (zh) * 2014-07-26 2014-10-08 梁桥锋 下沉落差流水综合增氧净化装置
JP2016172208A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 栗田工業株式会社 砂濾過装置の運転方法
CN108990890A (zh) * 2018-09-29 2018-12-14 杭州渔森农业技术开发有限公司 一种水产养殖过滤系统
JP2019084505A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 オルガノ株式会社 水処理装置及び水処理方法
CN110140685A (zh) * 2019-05-31 2019-08-20 陈卫新 一种超泡生化气顶分离装置的气顶机构及其应用
JP2022530269A (ja) * 2019-04-29 2022-06-28 セアラス エーエス マルチ・スキミング用の装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003013233A1 (fr) * 2001-08-07 2003-02-20 Suiken Co., Ltd. Dispositif de filtration du type externe
US7273547B2 (en) 2001-08-07 2007-09-25 Suisaku Co., Ltd. External type filtration device
JP2003170157A (ja) * 2001-12-06 2003-06-17 Kansai Electric Power Co Inc:The 浮遊物質含有海水の浄化装置
JP4549000B2 (ja) * 2001-12-06 2010-09-22 Idec株式会社 浮遊物質含有海水の浄化装置
CN100399887C (zh) * 2002-04-04 2008-07-09 盈翠珠宝金行有限公司 可自动清洁过滤棉的滤水器
CN104028016A (zh) * 2014-06-27 2014-09-10 贵州华源环保科技发展有限公司 电磁控制反洗式过滤设备
CN104082227A (zh) * 2014-07-26 2014-10-08 梁桥锋 下沉落差流水综合增氧净化装置
JP2016172208A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 栗田工業株式会社 砂濾過装置の運転方法
JP2019084505A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 オルガノ株式会社 水処理装置及び水処理方法
CN108990890A (zh) * 2018-09-29 2018-12-14 杭州渔森农业技术开发有限公司 一种水产养殖过滤系统
CN108990890B (zh) * 2018-09-29 2023-11-24 杭州渔森农业技术开发有限公司 一种水产养殖过滤系统
JP2022530269A (ja) * 2019-04-29 2022-06-28 セアラス エーエス マルチ・スキミング用の装置
CN110140685A (zh) * 2019-05-31 2019-08-20 陈卫新 一种超泡生化气顶分离装置的气顶机构及其应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6015497A (en) Filtration system and method for removing biological wastes from aquaculture tanks
KR101189747B1 (ko) 수조식 양식장용 급배수 정화 시스템
JP2014209899A (ja) 省エネルギー陸上養殖方法及び陸上養殖施設
JPH11289911A (ja) 水族館等における水質淨化処理方法及び処理装置並びに処理システム
JP2016087564A (ja) 海水淡水化装置及びその方法
JP3491122B2 (ja) 浄水処理装置
JP2001170617A (ja) 泡沫分離装置及びそれを用いた水浄化システム
JP3111846B2 (ja) 浄化装置
JPH10323683A (ja) 浄水処理方法および装置
CN108164038A (zh) 一种给水处理装置及处理方法
CN108083507A (zh) 一种集成式给水处理装置及处理方法
KR101102179B1 (ko) 유기성 폐수 및 유기성 오니의 처리 방법과 처리 장치
JP3972406B2 (ja) 厨芥処理装置
JP4019277B2 (ja) 漁港や魚市場等から発生する有機性廃水の処理方法及び処理装置
SU1101414A1 (ru) Установка дл обработки сточных вод
KR200281395Y1 (ko) 토네이도(Tornado) 방식 원심분리 장치에 의한 해수의순환여과장치.
WO2006105575A1 (en) Water treatment apparatus
CN218709825U (zh) 一种养殖废水的处理装置
KR200371017Y1 (ko) 오폐수 처리용 가압부상조
KR20140048427A (ko) 대단위 양식장의 정수시스템
JP2005169288A (ja) 自動水質浄化装置及び水質浄化方法
CN212687818U (zh) 多任务增益水质改善装置
CN208898701U (zh) 玻璃钢生化池
JP3794589B1 (ja) 汚水処理装置
JP4076886B2 (ja) 水処理装置および水処理方法