JPH06151773A - スタティック型半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

スタティック型半導体記憶装置およびその製造方法

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JPH06151773A
JPH06151773A JP4300699A JP30069992A JPH06151773A JP H06151773 A JPH06151773 A JP H06151773A JP 4300699 A JP4300699 A JP 4300699A JP 30069992 A JP30069992 A JP 30069992A JP H06151773 A JPH06151773 A JP H06151773A
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JP
Japan
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gate electrode
semiconductor memory
memory device
mos transistor
substrate
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JP4300699A
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English (en)
Inventor
Tatsutaka Kizu
辰貴 木津
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】SRAMセルのソフトエラー耐性の向上とセル
周辺回路の動作の高速性を達成する。 【構成】LDD構造を有する駆動用MOSトランジスタ
N1、N2が用いられたSRAMセルのアレイと、LD
D構造を有するMOSトランジスタが用いられてなるセ
ル周辺回路とを具備するDRAMにおいて、セル駆動用
トランジスタのゲート電極側面とドレイン領域との間の
カップリング容量が、セル周辺回路トランジスタのゲー
ト電極側面とドレイン領域との間のカップリング容量よ
りも大きくなるように形成されていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置および
その製造方法に係り、特にライトリー・ドープト・ドレ
イン(LDD)構造のメモリセルを使用するスタティッ
ク型ランダムアクセスメモリ(以下、SRAMと記す)
のトランジスタの構造およびその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、SRAMのメモリセル(SRA
Mセル)の回路構成の一例を示す。第1のインバータI
V1および第2のIV2が交差接続されてフリップフロ
ップ回路FFが形成されている。
【0003】上記第1のインバータIV1は、VCC電源
と接地電位VSSとの間に直列に接続された高抵抗負荷R
1および駆動用のNMOS(Nチャネル絶縁ゲート型)
トランジスタN1とからなる。同様に、上記第2のイン
バータIV2は、高抵抗負荷R2および駆動用のNMO
SトランジスタN2とからなる。
【0004】上記フリップフロップFFの相補的な2つ
のデータ記憶ノード(前記MOSトランジスタN1、N
2の各ドレイン)D1、D2とメモリセルアレイの相補
的な一対のビット線(BL、/BL)との間にそれぞれ
対応して転送ゲート用のNMOSトランジスタT1およ
びT2が接続され、この転送ゲート用トランジスタT1
およびT2の各ゲートがメモリセルアレイのワード線W
Lに接続されている。なお、前記ポリシリコン抵抗R1
およびR2に代えて、高抵抗負荷用の例えば薄膜トラン
ジスタ(Thin Film Transistor;TFT)からなるPM
OSトランジスタがそれぞれ用いられることもある。図
5は、従来のSRAMにおけるSRAMセルの1個分お
よびセル周辺回路用のMOSトランジスタの1個分の断
面構造を示している。
【0005】ここで、51は半導体基板(例えばPウェ
ル)、52は素子分離領域、53はゲート酸化膜、54
はLDD構造を有するセル駆動用トランジスタのN+ 型
のドレイン・ソース領域、55はセル駆動用トランジス
タのゲート電極、56はLDD構造を有するセル周辺回
路のトランジスタのN+ 型のドレイン・ソース領域、5
7はセル周辺回路のトランジスタのゲート電極、58は
後酸化膜である。次に、図1のSRAMセルの動作を簡
単に説明する。データ保持状態においては、ワード線W
Lは非選択であり、転送ゲート用トランジスタT1およ
びT2がオフになっている。
【0006】読み出し時に、ワード線WLが選択されて
一定時間活性化され、メモリセルが選択されると、転送
ゲート用トランジスタT1およびT2がオンになり、デ
ータ記憶ノードD1、D2の保持データはビット線対B
L、/BLに伝達される。
【0007】この場合、ビット線対BL、/BLのうち
の一方がプルダウンされてビット線対BL、/BL間に
電位差が生じる。そして、このビット線対BL、/BL
が選択され、その電位差がセンスアンプ回路(図示せ
ず)で検知・増幅されて読み出しデータ出力となる。書
き込み時にメモリセルが選択されると、書き込みデータ
入力により定まるビット線対BL、/BLから相補的な
データが書き込まれる。ところで、SRAMセルのパタ
ーン面積が大きい場合には、データ記憶ノードD1、D
2の容量が十分に大きく、データ反転が生じ難い。しか
し、SRAMの高集積化に伴い、セル面積が縮小され、
データ記憶ノードD1、D2の容量が小さくなると、ソ
フトエラーに対して弱くなる。
【0008】そこで、SRAMセルのソフトエラー耐性
を向上させるための対策の一例として、2個のインバー
タIV1、IV2の交差接続部(帰還接続部)にそれぞ
れ抵抗素子を挿入することが知られている。また、SR
AMセルのソフトエラー対策の他の例として、2個の駆
動用トランジスタN1およびN2としてLDD構造を持
たせている。このLDD構造を有するSRAMセルにお
いては、データ記憶ノードD1、D2の容量は3つの容
量成分に分けられる。
【0009】その第1の容量成分は、駆動用トランジス
タN1、N2のドレイン容量(N+ 領域54とPウェル
51との接合容量)であり、第2の容量成分は、駆動用
トランジスタN1、N2のゲート容量(ゲート電極55
とPウェル51との間の容量)であり、第3の容量成分
は、駆動用トランジスタN1、N2のゲート電極側面・
+ 領域のオーバラップ容量である。
【0010】SRAMの高集積化に伴うセル面積の縮小
により、上記ドレイン容量、ゲート容量はそれなりに小
さくなるが、オーバラップ容量はそれほど変化しない。
この場合、データ記憶ノードD1、D2の全容量に対す
る駆動用トランジスタN1、N2のオーバラップ容量の
割合は大きくなり、この傾向は今後さらに進むので、駆
動用トランジスタN1、N2のオーバラップ容量を大き
くすることがソフトエラー防止に有効である。
【0011】ところで、従来のSRAMにおいては、セ
ル周辺回路(センスアンプ、アドレスデコーダなど)の
MOSトランジスタも、セル駆動用トランジスタN1、
N2と同じ構造を有するように形成されている。
【0012】しかし、上記したようなセル周辺回路のL
DD構造を有するMOSトランジスタは、そのゲート容
量が前段の回路の負荷になり、前段の回路の動作速度に
大きく影響するので、駆動用トランジスタN1、N2と
同様にオーバラップ容量が大きくなると、セル周辺回路
において高速を要求される回路(例えばインバータ回
路)の動作動作が遅くなってしまう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記したようにLDD
構造を有するSRAMセルを使用した従来のSRAM
は、SRAMセルのソフトエラー耐性の向上とセル周辺
回路の動作の高速性を両立させることが困難であるとい
う問題があった。
【0014】本発明は、上記問題点を解決すべくなされ
たもので、SRAMセルのソフトエラー耐性の向上とセ
ル周辺回路の動作の高速性を達成し得るスタティック型
半導体記憶装置およびその製造方法を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のスタティック型
半導体記憶装置は、LDD構造を有する駆動用MOSト
ランジスタが用いられた2個のMOSインバータを交差
接続してなるフリップフロップ回路およびこのフリップ
フロップ回路の相補的な一対のデータ記憶ノードに対応
して各一端側が接続された一対の転送ゲート用MOSト
ランジスタからなるスタティック型メモリセルが行列状
に配置され、同一行のメモリセルの転送ゲート用トラン
ジスタの各ゲートにワード線が共通に接続され、同一列
のメモリセルの一対の転送ゲート用トランジスタの各他
端側に対応してビット線対が共通に接続されてなるメモ
リセルアレイと、LDD構造を有するMOSトランジス
タが用いられてなるセル周辺回路とを具備するスタティ
ック型半導体記憶装置において、前記メモリセルの駆動
用MOSトランジスタのゲート電極側面とドレイン領域
との間のカップリング容量が、前記セル周辺回路のMO
Sトランジスタのゲート電極側面とドレイン領域との間
のカップリング容量よりも大きくなるように形成されて
いることを特徴とする。
【0016】また、本発明のスタティック型半導体記憶
装置の製造方法は、半導体基板の表面にゲート絶縁膜を
形成し、素子形成領域のゲート絶縁膜上にMOSトラン
ジスタ用のゲート電極を形成する工程と、上記基板上の
全面に後酸化膜を形成する工程と、低濃度拡散領域を形
成するためにイオンを基板に注入する工程と、上記基板
上の全面に多結晶シリコン膜を堆積すると共に導体化す
る工程と、上記多結晶シリコン膜に対して異方性エッチ
ングを施し、前記ゲート電極に側壁部を形成する工程
と、高濃度拡散領域を形成するためにイオンを基板に注
入する工程と、メモリセルの駆動用トランジスタの領域
上にエッチングマスクを形成し、露出している他のMO
Sトランジスタのゲート電極側壁部に対して等方性エッ
チングを施して除去する工程と、アニール処理により注
入イオンを活性化し、MOSトランジスタのドレイン・
ソース領域を形成する工程と、MOS集積回路の製造プ
ロセスにしたがってSRAM集積回路を実現する工程と
を具備することを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明のSRAMは、LDD構造を有するメモ
リセル駆動用トランジスタのゲート電極側面とドレイン
領域との間のカップリング容量が、LDD構造を有する
セル周辺回路Sトランジスタのゲート電極側面とドレイ
ン領域との間のカップリング容量よりも大きくなるよう
に形成されているので、アクセスタイムを低下させるこ
となく、SRAMセルのソフトエラー耐性を向上させる
ことができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の第1実施例に係るSRA
Mにおけるメモリセルアレイの1個分のSRAMセルの
回路構成を示している。
【0019】このメモリセルアレイは、LDD構造を有
する駆動用MOSトランジスタN1、N2が用いられた
2個のMOSインバータIV1、IV2を交差接続して
なるフリップフロップ回路FFおよびこのフリップフロ
ップ回路FFの相補的な一対のデータ記憶ノードD1、
D2に対応して各一端側が接続された一対の転送ゲート
用MOSトランジスタT1、T2からなるスタティック
型メモリセルが行列状に配置されている。そして、同一
行のメモリセルの転送ゲート用トランジスタT1、T2
の各ゲートにワード線WLが共通に接続され、同一列の
メモリセルの一対の転送ゲート用トランジスタT1、T
2の各他端側に対応してビット線対(BL、/BL)が
共通に接続されている。図2(a)乃至(e)は、図1
のSRAMの製造方法の一実施例における主要な工程で
の半導体基板の断面構造を示している。以下、図2
(a)乃至(e)を参照して主要な工程を説明する。
【0020】先ず、図2(a)に示すように、半導体基
板(例えばP型シリコン基板)1の表層部に、周知の技
術により選択的にフィールド酸化膜2を形成して素子分
離を行う。
【0021】次に、基板表面にゲート酸化膜3を熱酸化
法により形成し、このゲート酸化膜3上にMOSトラン
ジスタ用のゲート電極(あるいは配線)4a、4b…を
形成する。
【0022】即ち、基板上の全面に例えば気相成長法に
より多結晶シリコン膜を形成した後、この多結晶シリコ
ン膜にリン等の不純物をイオン注入(あるいは、POC
3を拡散源とした熱拡散法等によりドープ)し、熱拡
散により活性化させることにより多結晶シリコン膜を導
電体化する。次いで、上記多結晶シリコン膜上にレジス
トパターンを形成し、これをマスクとして多結晶シリコ
ン膜を異方性エッチングにより選択的にエッチングし、
ゲート電極を形成する。ここでは、代表的に、前記駆動
用トランジスタN1のゲート電極のゲート電極4aおよ
びセル周辺回路用トランジスタのゲート電極4bを示し
ている。
【0023】次に、上記レジストパターンを除去し、後
酸化処理を行って基板上の全面に後酸化膜(CVD酸化
膜)5を形成する。次に、ドレイン領域に低濃度のN-
拡散領域を形成するために、例えば砒素イオン(A
+ )を基板1に注入する。
【0024】次に、図2(b)に示すように、基板上の
全面に多結晶シリコン膜6を堆積し、この多結晶シリコ
ン膜6に例えばリンイオン(P+ )を注入し、熱拡散に
より活性化させることにより多結晶シリコン膜6を導電
体にする。
【0025】次に、図2(c)に示すように、前記多結
晶シリコン膜6に対して例えば反応性イオンエッチング
(RIE)による異方性エッチングを施し、ゲート電極
4a、4b…に側壁部(サイドウォール)6a、6b…
を残す。次いで、ドレイン領域に高濃度のN+ 拡散領域
を形成するために、基板1に例えばAs+ のイオン注入
を行う。
【0026】次に、図2(d)に示すように、基板上の
全面にフォトレジストを塗布し、SRAMセルの駆動用
トランジスタの領域上にのみフォトレジストパターン7
を残す。
【0027】次に、図2(e)に示すように、上記フォ
トレジストパターン7をマスクとし、露出しているゲー
ト電極側壁部6b…に対して例えばケミカルドライエッ
チング(CDE)による等方性エッチングを施し、セル
周辺回路のMOSトランジスタのゲート電極側壁部6b
…を除去する。
【0028】次いで、前記フォトレジストパターン7を
除去した後、アニール処理により注入イオンを活性化
し、MOSトランジスタのドレイン・ソース領域(N+
型不純物領域)を形成する。ここでは、代表的に、駆動
用トランジスタN1のドレイン・ソース領域8a、セル
周辺回路用トランジスタのドレイン領域・ソース領域8
bを示している。この後は、図示しないが、通常のMO
S集積回路の製造プロセスにしたがって、所望のSRA
M集積回路を実現する。
【0029】上記したように形成されたSRAMによれ
ば、LDD構造を有するMOSトランジスタとして、ゲ
ート電極側壁部を持つセル駆動用トランジスタとゲート
電極側壁部を持たないセル周辺回路用トランジスタとの
2種類が形成されている。
【0030】従って、セル周辺回路用トランジスタのゲ
ート容量を大きくすることなく、セル駆動用トランジス
タのみゲート電極4aの側面とドレイン・ソース領域8
aとのオーバラップ容量を大きく設定することができ
る。つまり、アクセスタイムを低下させることなく、S
RAMセルのソフトエラー耐性を向上させることができ
る。
【0031】しかも、セル駆動用トランジスタのゲート
電極側面に絶縁膜5を介して形成されるゲート電極側壁
部6aを導体化することにより、ゲート電極側面・ドレ
イン領域のオーバラップ容量を一層大きくすることが可
能になる。
【0032】なお、図2(a)に示した工程で、後酸化
膜5をSi 3 4(比誘電率εr=7.5)やTa 2
5(εr=30)などの高誘電体絶縁膜で形成すると、
ゲート電極側面・ドレイン領域のオーバラップ容量を大
きくすることができ、ソフトエラー耐性を一層向上させ
ることができる。
【0033】この場合、後酸化膜5をSi 3 4膜で形
成すると、このSi 3 4のεr=7.5と後酸化膜
(CVD酸化膜)5のεr=3.9との比(7.5/
3.9)に応じて、オーバラップ容量が1.9倍にな
る。また、セル駆動用トランジスタのゲート電極側壁部
6aを、Si 3 4やTa2 5などの高誘電体絶縁膜
で形成するようにしてもよい。
【0034】また、図3に示すように、セル駆動用トラ
ンジスタのゲート電極側壁部6aは前記実施例のように
導電体で形成し、LDD構造を有するセル周辺回路用ト
ランジスタにおいてもCVD酸化膜(εr=3.9)な
どの絶縁体でゲート電極側壁部6cを形成するようにし
てもよい。
【0035】また、セル駆動用トランジスタのゲート電
極側壁部6aを前記実施例のように導電体で形成した場
合、この導電体が電気的に浮遊状態(フローティング状
態)になることを防止するために、この導電体を接地電
位ノードに接続することが望ましい。
【0036】図4は、セル駆動用トランジスタの導電体
からなるゲート電極側壁部6aを接地電位線に接続した
場合のSRAMセルの1個分の平面パターンの要部を示
している。
【0037】ここで、12は基板表層部に選択的に形成
された素子分離領域である。DN1およびSN1は素子
領域に形成された駆動用トランジスタN1のドレイン領
域およびソース領域である。DN2およびSN2は素子
領域に形成された駆動用トランジスタN2のドレイン領
域およびソース領域である。
【0038】DT1およびST1は素子領域に形成され
た転送ゲート用トランジスタT1のドレイン領域および
ソース領域である。DT2およびST2は素子領域に形
成された転送ゲート用トランジスタT2のドレイン領域
およびソース領域である。前記転送ゲート用トランジス
タT1のドレイン領域DT1と駆動用トランジスタN1
のドレイン領域DN1とは拡散層により連なっている。
【0039】第1層目のポリシリコンにより形成された
ゲート配線131は、転送ゲート用トランジスタT2の
ドレイン領域DT2と駆動用トランジスタN2のドレイ
ン領域DN2とにそれぞれコンタクトして両者を接続し
ており、その一部は第1の駆動用トランジスタN1のゲ
ート電極GN1となっている。
【0040】第1層目のポリシリコンにより形成された
ゲート配線132は、転送ゲート用トランジスタT1の
ドレイン領域DT1にコンタクトしており、その一部は
第2の駆動用トランジスタN2のゲート電極GN2とな
っている。
【0041】第1層目のポリシリコンにより形成された
ワード線WLの一部は、転送ゲート用トランジスタT1
のゲート電極GT1および転送ゲート用トランジスタT
2のゲート電極GT2となっている。第1層目のポリシ
リコンにより形成されたVSS配線14は、VSS配線用の
拡散層上に形成されている。
【0042】第2層目のポリシリコンにより形成された
配線部151は、上記VSS配線14の側壁部14aと駆
動用トランジスタN1、N2のゲート電極側壁部6aと
を一体的に連ねるように形成されている。
【0043】第2層目のポリシリコンにより形成された
配線部152は、前記VSS配線14の側壁部14aを上
層のアルミニウム配線(図示せず)に接続するために形
成されている。コンタクト部16は、上記VSS配線14
および配線部152と上層のアルミニウム配線(図示せ
ず)とがコンタクトする領域である。なお、駆動用トラ
ンジスタのドレイン側に接続される負荷抵抗(図示せ
ず)は、第3層目のポリシリコンにより形成される。
【0044】図4に示すパターン構成において、トラン
ジスタのゲート長が0.7μm、ゲート厚が0.35μ
m、ゲート酸化膜厚(図示せず)および後酸化膜厚(図
示せず)がそれぞれ0.02μmの場合、ゲート電極側
壁部を持たない通常のMOSトランジスタ(図示せず)
では、ゲート容量が1.2fF/μm、ゲート電極側面
とドレイン領域とのオーバーラップ容量は約0.2fF
/μmとなり、全ゲート容量は1.4fF/μmにな
る。
【0045】これに対して、ゲート電極側壁部6aを有
する駆動用トランジスタでは、トランジスタ領域のゲー
ト容量1.2fF/μmのほか、ゲート配線131、1
32の素子分離領域12上部分の容量も寄与し、ゲート
配線側面の全容量を有効に利用できるようになる。この
場合、ゲート電極側面とゲート電極側壁部間の容量が約
2.4fF/μm(通常のMOSトランジスタのゲート
容量の約2倍)である。また、ゲート電極側壁部6aの
膜厚を0.2μmとすると、ゲート電極側壁部とドレイ
ン領域とのオーバーラップ容量は約0.3fF/μmと
なる。これにより、全ゲート容量は3.9fF/μm
(=1.2fF/μm+2.4fF/μm+0.3、f
F/μm)、つまり、通常のMOSトランジスタの全ゲ
ート容量の約2.8倍になる。
【0046】上記駆動用トランジスタの全ゲート容量が
SRAMセルのデータ記憶ノードの容量に占める割合
は、通常約50%であり、上記構造の駆動用トランジス
タを用いたSRAMセルのデータ記憶ノードの容量は、
従来の構造の駆動用トランジスタを用いたSRAMセル
のデータ記憶ノードの容量の約1.9倍になり、ソフト
エラー耐性が向上することが分かる。
【0047】なお、SRAMセルの転送ゲート用トラン
ジスタも、セル周辺回路のトランジスタと同様に、ゲー
ト電極側壁部を形成することなく、そのゲート容量を抑
制することが望ましい。
【0048】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、セル周
辺回路のMOSトランジスタのゲート容量を大きくする
ことなく、SRAMセルの駆動用トランジスタのゲート
電極・ドレイン領域のオーバラップ容量を大きく設定す
ることにより、SRAMセルのソフトエラー耐性の向上
およびセル周辺回路の動作の高速性を達成し得るスタテ
ィック型半導体記憶装置およびその製造方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るSRAMのメモリセ
ルアレイにおけるSRAMセルの1個分を示す回路図。
【図2】図1のSRAMの製造方法の一実施例における
主要な工程での半導体基板の断面構造を示す図。
【図3】本発明の第2実施例に係るSRAMにおけるS
RAMセルの1個分およびセル周辺回路用のMOSトラ
ンジスタの1個分の断面構造を示す図。
【図4】本発明の第3実施例に係るSRAMにおけるS
RAMセルの1個分の平面パターンの要部を示す図。
【図5】従来のSRAMにおけるSRAMセルの1個分
およびセル周辺回路用のMOSトランジスタの1個分の
断面構造を示す図。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…フィールド酸化膜、3…ゲート酸
化膜、4a、4b…ゲート電極、5…後酸化膜、6a、
6b…ゲート電極側壁部、8a、8b…ドレイン・ソー
ス領域、12…素子分離領域、131、132…ゲート
配線、14…VSS配線、14a…VSS配線の側壁部、1
51、152…VSS配線側壁部とゲート電極側壁部とを
一体的に連ねる配線部、16…コンタクト部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LDD構造を有する駆動用MOSトラン
    ジスタが用いられた2個のMOSインバータを交差接続
    してなるフリップフロップ回路およびこのフリップフロ
    ップ回路の相補的な一対のデータ記憶ノードに対応して
    各一端側が接続された一対の転送ゲート用MOSトラン
    ジスタからなるスタティック型メモリセルが行列状に配
    置され、同一行のメモリセルの転送ゲート用トランジス
    タの各ゲートにワード線が共通に接続され、同一列のメ
    モリセルの一対の転送ゲート用トランジスタの各他端側
    に対応してビット線対が共通に接続されてなるメモリセ
    ルアレイと、LDD構造を有するMOSトランジスタが
    用いられてなるセル周辺回路とを具備するスタティック
    型半導体記憶装置において、 前記メモリセルの駆動用MOSトランジスタのゲート電
    極側面とドレイン領域との間のカップリング容量が、前
    記セル周辺回路のMOSトランジスタのゲート電極側面
    とドレイン領域との間のカップリング容量よりも大きく
    なるように形成されていることを特徴とするスタティッ
    ク型半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスタティック型半導体記
    憶装置において、 前記メモリセルの駆動用MOSトランジスタのゲート電
    極の側面に絶縁膜を介して導電体からなるゲート電極側
    壁部が形成されており、前記セル周辺回路のMOSトラ
    ンジスタはゲート電極側壁部が形成されていないことを
    特徴とするスタティック型半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスタティック型半導体記
    憶装置において、 前記メモリセルの駆動用MOSトランジスタのゲート電
    極の側面に絶縁膜を介して導電体からなるゲート電極側
    壁部が形成されており、前記セル周辺回路のMOSトラ
    ンジスタは絶縁体からなるゲート電極側壁部が形成され
    ていることを特徴とするスタティック型半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のスタティック型
    半導体記憶装置において、 前記メモリセルの駆動用MOSトランジスタのゲート電
    極の側面に形成されている絶縁膜は酸化膜よりも比誘電
    率の高い材質が用いられていることを特徴とするスタテ
    ィック型半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    スタティック型半導体記憶装置において、 前記メモリセルの駆動用MOSトランジスタのゲート電
    極の側面に絶縁膜を介して形成された導電体からなるゲ
    ート電極側壁部は、接地電位ノードに接続されているこ
    とを特徴とするスタティック型半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板の表面にゲート絶縁膜を形成
    し、素子形成領域のゲート絶縁膜上にMOSトランジス
    タ用のゲート電極を形成する工程と、 上記基板上の全面に後酸化膜を形成する工程と、 低濃度拡散領域を形成するためにイオンを上記基板に注
    入する工程と、 上記基板上の全面に多結晶シリコン膜を堆積すると共に
    導体化する工程と、 上記多結晶シリコン膜に対して異方性エッチングを施
    し、前記ゲート電極に側壁部を形成する工程と、 高濃度拡散領域を形成するためにイオンを上記基板に注
    入する工程と、 メモリセルの駆動用トランジスタの領域上にエッチング
    マスクを形成し、露出している他のMOSトランジスタ
    のゲート電極側壁部に対して等方性エッチングを施して
    除去する工程と、 アニール処理により注入イオンを活性化し、MOSトラ
    ンジスタのドレイン・ソース領域を形成する工程と、 MOS集積回路の製造プロセスにしたがってSRAM集
    積回路を実現する工程とを具備することを特徴とするス
    タティック型半導体記憶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板の表面にゲート絶縁膜を形成
    し、素子形成領域のゲート絶縁膜上にMOSトランジス
    タ用のゲート電極を形成する工程と、 上記基板上の全面に後酸化膜を形成する工程と、 低濃度拡散領域を形成するためにイオンを基板に注入す
    る工程と、 上記基板上の全面に多結晶シリコン膜を堆積する工程
    と、 メモリセルの駆動用トランジスタの領域上にエッチング
    マスクを形成し、露出している多結晶シリコン膜を除去
    する工程と、 上記基板上の全面に酸化膜を堆積し、上記多結晶シリコ
    ン膜上の酸化膜を除去する工程と、 上記多結晶シリコン膜及び上記酸化膜に対して異方性エ
    ッチングを施し、前記ゲート電極に側壁部を形成する工
    程と、 高濃度拡散領域を形成するためにイオンを基板に注入す
    る工程と、 アニール処理により注入イオンを活性化し、MOSトラ
    ンジスタのドレイン・ソース領域を形成する工程と、 MOS集積回路の製造プロセスにしたがってSRAM集
    積回路を実現する工程ことを特徴とするスタティック型
    半導体記憶装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載のスタティック型
    半導体記憶装置の製造方法において、 前記後酸化膜に代えて酸化膜よりも比誘電率の高い絶縁
    膜を形成することを特徴とするスタティック型半導体記
    憶装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6乃至8のいずれか1項に記載の
    スタティック型半導体記憶装置の製造方法において、 前記ゲート電極側壁部を形成するために前記多結晶シリ
    コン膜に対して異方性エッチングを施す前に、上記多結
    晶シリコン膜と接地電位線とを接続するパターンを有す
    るエッチングマスクを形成する写真蝕刻工程を具備する
    ことを特徴とするスタティック型半導体記憶装置の製造
    方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5751035A (en) * 1995-09-27 1998-05-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device provided with LDD transistors
US6150700A (en) * 1998-01-19 2000-11-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Advanced nor-type mask ROM
WO2003009385A1 (fr) * 2001-07-19 2003-01-30 Sharp Kabushiki Kaisha Dispositif a semi-conducteur, dispositif de stockage a semi-conducteur et procedes de production associes
JP2003031697A (ja) * 2001-07-19 2003-01-31 Sharp Corp スタティック型ランダムアクセスメモリ装置及びその製造方法

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