JPH06150677A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH06150677A
JPH06150677A JP31618692A JP31618692A JPH06150677A JP H06150677 A JPH06150677 A JP H06150677A JP 31618692 A JP31618692 A JP 31618692A JP 31618692 A JP31618692 A JP 31618692A JP H06150677 A JPH06150677 A JP H06150677A
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JP
Japan
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erase
memory
pulse
block
voltage
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Application number
JP31618692A
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English (en)
Inventor
Makoto Yamamoto
山本  誠
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリ容量の増大にかかわらず、チップ一括
消去時の消去電流を一定に保持することができる4Mフ
ラッシュメモリ110を得る。 【構成】 フローティングゲートを有する絶縁ゲート型
メモリトランジスタを複数個アレイ状に配置してなるメ
モリセルアレイ101を、4つのブロック101a〜1
01dに分割した構造とし、上記メモリトランジスタへ
の消去電圧の印加を上記各ブロック単位ごとに順次行う
消去電圧印加手段M10を備え、上記消去電圧の印加によ
りチップ一括消去を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体記憶装置に関し、
特にメモリトランジスタがフローティングゲートを有
し、電気的に書込み及びチップ一括消去が可能な不揮発
性半導体メモリであるフラッシュメモリに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の1Mフラッシュメモリの概
略構成を示すブロック図であり、図において、200は
フローティングゲートを有する絶縁ゲート型メモリトラ
ンジスタ(図示せず)を複数個アレイ状に配置してなる
メモリセルアレイ201を有し、全てのメモリトランジ
スタへの消去電圧の印加により各メモリトランジスタの
記憶情報を一括消去可能に構成したバイト構成(8ビッ
ト構成)の1Mフラッシュメモリである。
【0003】ここでM1は消去用基準パルス信号Aを発
生するパルス発生部211を有し、該消去用基準パルス
信号Aに基づいて上記全てのメモリトランジスタへ一斉
に上記消去電圧を印加する消去電圧印加手段、M3は各
メモリトランジスタの記憶情報が消去されたか否かをチ
ェックする消去ベリファイ手段、M2は消去モード,消
去ベリファイモード,リードモード等のメモリセルアレ
イ201のモード設定を行うモード設定手段であり、ま
たM4は上記チップ一括消去動作を行う際、上記各手段
M1〜M3を制御する機能を搭載したメモリ制御装置で
ある。ここで上記消去用基準パルス信号Aは、図5(b)
に示すようにパルス幅8msの消去パルスpの、所定の
パルス間隔での繰返しからなる信号であり、上記消去電
圧の波形はこの消去パルスp2つ分と同一波形となって
いる。なお上記消去パルス幅は8msに限るものではな
く、通常9.5ms以内であればよい。
【0004】次に動作について説明する。このようなフ
ラッシュメモリ200においても、メモリへの書込み及
び読出しは通常のメモリ(ROM)と同様に行われるた
め、その説明は省略する。図4は上記フラッシュメモリ
200におけるチップ一括消去時のアルゴリズムフロー
チャートを示しており、以下該フローに基づいてチップ
一括消去動作について説明する。
【0005】まず、消去前書込みに必要な電圧VPPをハ
イレベルVPPH に設定する(ステップS1)。次に全バ
イトが書込み状態(00H)となっているか否かをチエ
ックする(ステップS2)。ここで書き込み状態となっ
ていないバイトがあれば、全バイト書き込みを行って全
バイトをプログラム状態(00H)にした後(ステップ
S3)、また書き込み状態となっていないバイトがなけ
れば、上記ステップS3を飛ばしてループカウンタのカ
ウント値を0に設定する(ステップS4)。
【0006】次に第1回目の消去モードの設定をステッ
プS5にて、続いて2回目の消去モード設定をステップ
S6にて行って、メモリセルアレイ201をチップ一括
消去可能な状態に設定し、各メモリトランジスタへの消
去電圧の印加を行う(ステップS7)。つまり2回目の
消去モード設定後、チップ内部で自動的に消去用基準パ
ルス信号Aを発生し、該パルス信号Aの消去パルスp2
つ分に対応した消去電圧を全バイトのメモリに印加す
る。
【0007】そしてループカウンタのカウント値をイン
クリメントし(ステップS8)、続いてメモリセルアレ
イ201を消去ベリファイモード,つまりメモリトラン
ジスタの記憶情報が消去されたかどうかをチェック可能
なモードに設定し(ステップS9)、待ち時間(6μ
s)の経過後(ステップS10)、上記ループカウンタ
のカウント値が1000に達したか否かを判断する(ス
テップS11)。
【0008】上記カウント値が1000に達していない
時は、ステップS12にて最初のアドレス(1Mの場合
00000H)のメモリの消去ベリファイを行い、消去
されていなければ、FAILと判定し、上記ステップS
5からステップS12までの動作を、上記ステップS1
2でPASSと判定されるまで繰り返し行う。
【0009】そして上記ステップS12でPASSと判
定されると、ステップS13で最終アドレスか否かの判
定を行い、最終アドレス(1Mの場合1FFFFH)で
なければ、アドレスをインクリメントし(ステップS1
4)、インクリメントされたアドレスについて消去ベリ
ファイモードの設定を行い(ステップS9)、引き続き
上記ステップS10〜ステップS13の動作を行う。
【0010】ここでループカウンタのカウント値が10
00に達した時はステップS11にてYESと判断さ
れ、ステップS17にてベリファイOKか否かの判断を
行う。PASSと判断された時はステップS13にて上
記最終アドレスか否かの判断を行い、FAILと判断し
た時は、チップ一括消去動作を停止する。この場合フラ
ッシュメモリは不良デバイスとして処理される。
【0011】また上記ステップS13にて最終アドレス
と判断された時は、ステップS15にてリードモード設
定を行い、さらにステップS16にて消去前書込みに必
要な電圧VPPをローレベルVPPL に設定し、チップ一括
消去を完了する。
【0012】このように従来のフラッシュメモリ200
では、最初のアドレス(00000H)から最終アドレ
ス(1FFFFH)まで消去/消去ベリファイを繰り返
し行ってチップ一括消去を行う。ここで消去回数は最大
1000回であり、1000回を越えても消去が完了し
ない場合デバイスは不良となる。
【0013】ところでこのようなチップ一括消去では、
チップ内の全ビットのメモリトランジスタに同時に消去
電圧を印加するため、チップ一括消去電流は以下に示す
ように、チップ一括消去電流=1ビット当たりの消去電
流×チップ内の全ビット数となり、1つのメモリ当たり
の消去電流は20nA程度と非常に小さいものであって
も、1M分をチップ一括消去する場合上式より20mA
程度の値になる。従って、チップ一括消去電流は、メモ
リ容量の増大とともに増加するものである。
【0014】次に従来の他のフラッシュメモリとして、
1Mフラッシュメモリのチップ一括消去方式をそのまま
採用した4Mフラッシュメモリを例に挙げて説明する。
【0015】図5(a) は上記4Mフラッシュメモリの概
略構成を示す図、図5(b) はその一括消去動作を説明す
るための消去電圧の波形図である。図において、210
はバイト構成の4Mフラッシュメモリで、1Mビットず
つ第1〜第4のブロック101a〜101dに分割した
構造のメモリセルアレイ101を有しており、上記各ブ
ロックはフローティングゲートを有する絶縁ゲート型メ
モリトランジスタを複数個アレイ状に配置して構成され
ている。なおこのフラッシュメモリ210も上記フラッ
シュメモリ200と同様図3に示したモード設定手段M
2,消去ベリファイ手段M3及びメモリ制御装置M4を
有しているが、この図では省略している。
【0016】またこのフラッシュメモリ210では、メ
モリセルアレイ101の全アドレス空間は00000H
〜7FFFFHであり、第1ブロックとしてアドレス空
間00000H〜1FFFFH、第2ブロックとしてア
ドレス空間20000H〜3FFFFH、第3ブロック
としてアドレス空間40000H〜5FFFFH、第4
ブロックとしてアドレス空間60000H〜7FFFF
Hが割り当てられている。
【0017】またここでは上記消去電圧印加手段M1
は、内部のパルス発生部211で発生した消去用基準パ
ルス信号Aに基づいて、第1〜第4ブロック101a〜
101dにそれぞれ第1〜第4ブロック消去パルス電圧
a1 〜a4 を印加するものとしている。つまり各ブロッ
ク101a〜101dには、それぞれ上記パルス信号A
の消去パルスp2つ分に対応した波形の消去電圧a1 〜
a4 が同時に印加され、これによりチップ一括消去が行
われるようになっている。
【0018】このような構成の4Mフラッシュメモリ2
10においても、上記1Mフラッシュメモリ200と同
様のフローチャートに従って消去動作が実行されること
となるが、上記チップ一括消去時には、4つのブロック
にチップ一括消去開始時tsからチップ一括消去完了時
te までの期間、消去電圧a1 〜a4 が同時に印加され
るため、上記1Mフラッシュメモリ200の消去電流の
4倍の消去電流が流れることとなる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来のフラッシュメモ
リは以上のように構成されていたため、容量の大きいフ
ラッシュメモリは、電流容量が少ない電源を用いたシス
テムでは使用することができないという問題があった。
【0020】つまり、1Mフラッシュメモリはチップ一
括消去時の消去電流が最大30mA程度で、これは電流
容量が少ない電源を用いたシステムでも許容される範囲
内の電流値であるが、メモリ容量を大容量化した、例え
ば4Mフラッシュメモリではメモリ容量が4倍になりチ
ップ一括消去時の消去電流は最大120mA、更に大容
量化した16Mフラッシュメモリではメモリ容量が16
倍、最大消去電流が480mAとなる。従って電流容量
が少ない電源を用いたシステムでは、大容量のフラッシ
ュメモリは、その消去電流が上記システムの電流許容値
を越えてしまうため使用できなくなるという問題があっ
た。
【0021】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、メモリ容量の増大にかかわら
ず、チップ一括消去時の消去電流の最大値を一定に保持
することができる半導体記憶装置を得ることを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体記
憶装置は、フローティングゲートを有する絶縁ゲート型
メモリトランジスタを複数個アレイ状に配置してなるメ
モリセルアレイを、複数のブロックに分割した構造と
し、上記メモリトランジスタへの消去電圧の印加を上記
各ブロック単位ごとに順次行う消去電圧印加手段を備
え、上記各ブロック毎の消去電圧の印加によりチップ一
括消去を行うようにしたものである。
【0023】この発明は上記半導体記憶装置において、
上記消去電圧印加手段を、所定のパルス幅を有する消去
パルス電圧を必要個数連続して1つのブロック内のメモ
リトランジスタに印加するよう構成したものである。
【0024】この発明は上記半導体記憶装置において、
上記消去電圧印加手段を、所定のパルス幅の消去パルス
電圧を順次異なるブロック内のメモリトランジスタに印
加するパルス電圧印加動作を、各ブロックに対する消去
パルス電圧の印加回数が必要回数に達するまで繰り返し
行うよう構成したものである。
【0025】
【作用】この発明においては、フローティングゲートを
有する絶縁ゲート型メモリトランジスタを複数個アレイ
状に配置してなるメモリセルアレイを、複数のブロック
に分割した構造とし、上記メモリトランジスタへの消去
電圧の印加を上記各ブロック単位ごとに順次行うように
したから、メモリ容量の増大にかかわらず、チップ一括
消去時の消去電流の最大値を一定に保持することができ
る。
【0026】またこの発明においては、上記消去電圧印
加手段を、所定幅の消去パルスを順次異なるブロック内
のメモリトランジスタに印加するパルス印加動作を、各
ブロックに対する消去パルスの印加回数が必要回数に達
するまで繰り返し行うよう構成したので、消去動作中各
ブロックのメモリトランジスタの情報記憶レベルが一様
に低下していくこととなる。このため消去動作の中断
後、消去動作を続行する場合、メモリトランジスタの情
報記憶レベルの各ブロック間でのばらつきがないため、
各ブロックの消去状態をチェックしてどのブロックから
消去電圧の印加を再開するかといった判断をする必要が
なく、直ちに上記パルス印加動作を再開することができ
る。
【0027】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の第1の実施例による半導体記
憶装置を説明するための図であり、図1(a) はバイト構
成の4Mフラッシュメモリの概略構成を、図1(b) は上
記フラッシュメモリにおけるチップ一括消去動作を説明
するための消去電圧の波形を示している。
【0028】図において、110は1Mビットずつ第1
〜第4のブロック101a〜101dに分割した構造の
メモリセルアレイ101を有するバイト構成の4Mフラ
ッシュメモリで、上記各ブロックはフローティングゲー
トを有する絶縁ゲート型メモリトランジスタを複数個ア
レイ状に配置して構成されている。つまり各ブロックの
メモリ容量は1Mビットであり、ブロック毎に消去する
と消去電流は最大30mAとなり、これは電流容量が少
ない電源を用いたシステムでも許容される範囲内の電流
値である。
【0029】そしてこのフラッシュメモリ110は、上
記消去用基準パルス信号Aを発生するパルス発生部21
1を有し、該消去用基準パルス信号Aに基づいて消去電
圧を上記各ブロック毎に別々のタイミングで印加する消
去電圧印加手段M10を備えている。ここでb1 〜b4 は
それぞれ上記各ブロック101a〜101dに印加され
る第1〜第4ブロック消去パルス電圧で、それぞれ上記
消去用基準パルス信号Aの連続する2つの消去パルスp
に対応した波形となっている。
【0030】なお、その他の構成は図5に示す従来の4
Mフラッシュメモリ210と同一であり、例えば全アド
レス空間00000H〜7FFFFHは、第1ブロック
のアドレス空間00000H〜1FFFFH、第2ブロ
ックのアドレス空間20000H〜3FFFFH、第3
ブロックのアドレス空間40000H〜5FFFFH、
第4ブロックのアドレス空間60000H〜7FFFF
Hに分割されている。
【0031】次に作用効果について説明する。このよう
なフラッシュメモリ110では、図4に示すフローに基
づくチップ一括消去動作が各ブロック毎に順次行われ
る。つまり最初のアドレス(00000H)を含む第1
ブロック101aから最終アドレス(7FFFFH)を
含む第4ブロック101dまで上記フローによるブロッ
ク毎の一括消去を繰り返し行って、チップ一括消去を完
了する。ここでは、ブロック単位の一括消去に必要な消
去パルスpは2発で、チップ全体の消去には8発の消去
パルスに対応した消去電流が必要となる。
【0032】また消去パルス電圧は各ブロック毎に異な
る期間に印加されるため、チップ一括消去期間、つまり
チップ消去開始時ts1からチップ消去終了時te1までの
時間が1Mフラッシュメモリのts 〜te までの期間に
比べて長くなるが、消去電流の最大値は、1Mフラッシ
ュメモリの場合に比べて変化がなく、4Mフラッシュメ
モリのチップ一括消去を消去電流の最大値の増大を招く
ことなく従来例のフローチャートに従って実行できる。
【0033】このように本実施例では、メモリセルアレ
イ101を4つのブロック101a〜101dに分割し
た構造とし、上記メモリアレイを構成するメモリトラン
ジスタへの消去電圧の印加を上記各ブロック単位ごとに
別々に行うようにしたので、メモリ容量の増大にかかわ
らず、チップ一括消去時の消去電流の最大値を一定に保
持することができる。これによりメモリ容量を増大した
フラッシュメモリを電流容量が少ない電源を用いたシス
テムにおいて使用可能となる。
【0034】実施例2.図2は本発明の第2の実施例に
よる半導体記憶装置を説明するための図であり、図2
(a) はバイト構成の4Mフラッシュメモリの概略構成
を、図2(b) は上記フラッシュメモリにおけるチップ一
括消去動作を説明するための消去電圧の波形を示してい
る。
【0035】図において、120は1Mビットずつ第1
〜第4のブロック101a〜101dに分割した構造の
メモリセルアレイ101を有するバイト構成の4Mフラ
ッシュメモリで、各ブロックはフローティングゲートを
有する絶縁ゲート型メモリトランジスタを複数個アレイ
状に配置して構成されている。
【0036】そしてこのフラッシュメモリ120は、上
記パルス発生部211を有し、所定のパルス幅を有する
分割消去パルスp1 を順次異なるブロック101a〜1
01d内のメモリトランジスタに印加するパルス印加動
作を、各ブロックに対する分割消去パルスp1 の印加回
数が必要回数,ここでは8回に達するまで繰り返し行う
よう構成した消去電圧印加手段M20を備えている。ここ
でc1 〜c4 はそれぞれ上記各ブロックに印加される第
1〜第4ブロック分割消去パルス電圧で、それぞれ上記
消去用基準パルス信号Aの消去パルス幅(8ms)を4
分の1にした1/4消去用基準パルス信号に対応した波
形となっており、また上記第2〜第4ブロック分割消去
パルス電圧c2 〜c4 は、第1ブロック分割消去パルス
電圧c1に対して上記消去パルスpの1/4のパルス幅
(2ms)づづ位相を遅らせた信号となっている。
【0037】次に作用効果について説明する。このよう
な構成のフラッシュメモリ120では、チップ一括消去
は図3に示す1Mフラッシュメモリと全く同一のフロー
(図4参照)により行われる。但しこの実施例では上記
フローのステップS7の消去電圧印加は以下のように行
われる。
【0038】すなわち、上記パルス発生部211で発生
する消去用基準パルス信号A(パルス幅8ms)に基づ
いて上記1/4消去用基準パルス信号(パルス幅2m
s)を作成し、さらにこの1/4消去用基準パルス信号
に基づいて上記第1〜第4ブロック101a〜101d
に上記第1〜第4ブロック分割消去パルス電圧c1 〜c
4 を印加する。この時上記メモリセルアレイ101で
は、パルス幅(2ms)の分割消去パルスp1 が第1ブ
ロック101aから第4ブロック101dまで繰り返し
自動的に印加され、これにより各ブロックのメモリトラ
ンジスタは徐々に情報記憶レベルが低下していく。ここ
ではチップ一括消去開始時ts2,つまり第1ブロックへ
の1発目の分割消去パルスp1 の立ち上がり時から、チ
ップ一括消去完了時te2,つまり第4ブロックへの4発
目の分割消去パルスp1 の立ち下がり時までの間、上記
分割消去パルスp1 の印加動作が繰り返される。
【0039】このような消去動作では、分割消去パルス
p1 が1M単位の4つのブロックに同時に印加されるこ
とはないため、上記第1実施例と同様、消去電流の最大
値は、1Mフラッシュメモリの場合に比べて変化がな
く、4Mフラッシュメモリのチップ一括消去を消去電流
の最大値の増大を招くことなく従来例のフローチャート
に従って実行できる。
【0040】このように本実施例では、2ms幅の分割
消去パルスp1 を順次異なるブロック101a〜101
d内のメモリトランジスタに印加するパルス印加動作
を、各ブロックに対する分割消去パルスp1 の印加回数
が8回に達するまで繰り返し行うよう構成したので、消
去動作中各ブロックのメモリトランジスタの情報記憶レ
ベルが一様に低下していくこととなる。このためメモリ
容量の増大にかかわらず、チップ一括消去時の消去電流
の最大値を一定に保持することができるという効果に加
えて、消去動作の中断後、消去動作を続行する場合、各
ブロックの消去状態をチェックをすることなく、直ちに
上記パルス印加動作を再開することができる。
【0041】つまり上記第1実施例では、ブロック単位
の一括消去を各ブロック毎に順次行うようにしているた
め、フラッシュメモリ外のシステム側が、消去動作を途
中で停止した時、どのブロックまで消去電圧の印加を終
えているかを記憶しないようになっている場合には、ど
のブロックまで消去が完了しているかをチェックした
後、消去電圧の印加動作を開始する必要があるが、この
第2実施例では、消去動作の中断後、消去動作を続行す
る場合、メモリトランジスタの情報記憶レベルの各ブロ
ック間でのばらつきがほとんどないため、各ブロックの
消去状態をチェックしてどのブロックから消去電圧の印
加を再開するかといった判断をする必要がなく、直ちに
上記パルス印加動作を再開することができる。
【0042】なおこの実施例では、分割消去パルスp1
のパルス幅を上記消去用基準パルスpのパルス幅(8m
s)の4分の1に設定しているが、上記分割消去パルス
p1のパルス幅は、上記消去用基準パルスpのパルス幅
の1/ブロック数以下であればよい。
【0043】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る半導体記憶
装置によれば、フローティングゲートを有する絶縁ゲー
ト型メモリトランジスタを複数個アレイ状に配置してな
るメモリセルアレイを、複数のブロックに分割した構造
とし、上記メモリトランジスタへの消去電圧の印加を上
記各ブロック単位ごとに順次行うようにしたので、メモ
リ容量の増大にかかわらず、チップ一括消去時の消去電
流の最大値を一定に保持することができる効果がある。
【0044】またこの発明によれば上記半導体記憶装置
において、上記消去電圧印加手段を、所定のパルス幅の
消去パルス電圧を順次異なるブロック内のメモリトラン
ジスタに印加するパルス印加動作を、各ブロックに対す
る消去パルス電圧の印加回数が必要回数に達するまで繰
り返し行うよう構成したので、消去動作中各ブロックの
メモリトランジスタの情報記憶レベルが一様に低下して
いくこととなる。従って消去動作の中断後、消去動作を
続行する場合、メモリトランジスタの情報記憶レベルの
各ブロック間でのばらつきがほとんどないため、各ブロ
ックの消去状態をチェックしてどのブロックから消去電
圧の印加を再開するかといった判断をする必要がなく、
直ちに上記パルス印加動作を再開することができるとい
う効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による半導体記憶装置と
して4Mフラッシュメモリの構成及び一括消去動作を説
明するための図である。
【図2】本発明の第2の実施例による半導体記憶装置と
して4Mフラッシュメモリの構成及び一括消去動作を説
明するための図である。
【図3】従来の半導体記憶装置として1Mフラッシュメ
モリの概略構成を示すブロック図である。
【図4】上記各半導体記憶装置におけるチップ一括消去
時のアルゴリズムフローチャートを示す図である。
【図5】従来の半導体記憶装置として1Mフラッシュメ
モリのチップ一括消去方式を採用した4Mフラッシュメ
モリの構成及び一括消去動作を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
101 メモリセルアレイ 101a 第1ブロック 101b 第2ブロック 101c 第3ブロック 101d 第4ブロック 110,120 4Mフラッシュメモリ(半導体記憶装
置) 211 パルス発生部 M2 モード設定手段 M3 消去ベリファイ手段 M4 メモリ制御装置 M10,M20 消去電圧印加手段 A 消去用基準パルス信号 b1 〜b4 第1〜第4ブロック消去パルス電圧 c1 〜c4 第1〜第4ブロック分割消去パルス電圧 p 消去パルス p1 分割消去パルス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】ここでM1は消去用基準パルス信号Aを発
生するパルス発生部211を有し、該消去用基準パルス
信号Aに基づいて上記全てのメモリトランジスタへ一斉
に上記消去電圧を印加する消去電圧印加手段、M3は各
メモリトランジスタの記憶情報が消去されたか否かをチ
ェックする消去ベリファイ手段、M2は消去モード,消
去ベリファイモード,リードモード等のメモリセルアレ
イ201のモード設定を行うモード設定手段であり、ま
たM4は上記チップ一括消去動作を行う際、上記各手段
M1〜M3を制御する機能を搭載したメモリ制御装置で
ある。ここで上記消去用基準パルス信号Aは、図5(b)
に示すようにパルス幅8msの消去パルスpからなる。
なお上記消去パルス幅は8msに限るものではなく、通
常9.5ms以内であればよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】次に動作について説明する。このようなフ
ラッシュメモリ200においても、メモリへの書込み及
び読出しは通常のメモリ(EPROM)と同様に行われ
るため、その説明は省略する。図4は上記フラッシュメ
モリ200におけるチップ一括消去時のアルゴリズムフ
ローチャートを示しており、以下該フローに基づいてチ
ップ一括消去動作について説明する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】次に第1回目の消去モードの設定をステッ
プS5にて、続いて2回目の消去モード設定をステップ
S6にて行って、メモリセルアレイ201をチップ一括
消去可能な状態に設定し、各メモリトランジスタへの消
去電圧の印加を行う(ステップS7)。つまり2回目の
消去モード設定後、チップ内部で自動的に消去用基準パ
ルス信号Aを発生し、該パルス信号Aの消去パルスpに
対応した消去電圧を全バイトのメモリに印加する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】またここでは上記消去電圧印加手段M1
は、内部のパルス発生部211で発生した消去用基準パ
ルス信号Aに基づいて、第1〜第4ブロック101a〜
101dにそれぞれ第1〜第4ブロック消去パルス電圧
a1 〜a4 を印加するものとしている。つまり各ブロッ
ク101a〜101dには、それぞれ上記パルス信号A
の消去パルスpに対応した波形の消去電圧a1 〜a4 が
同時に印加され、これによりチップ一括消去が行われる
ようになっている。この場合2つの消去パルスで消去が
完了する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】そしてこのフラッシュメモリ120は、上
記パルス発生部211を有し、所定のパルス幅を有する
分割消去パルスp1 を順次異なるブロック101a〜1
01d内のメモリトランジスタに印加するパルス印加動
作を、各ブロックに対する分割消去パルスp1 の印加回
数が必要回数,この場合8回で完了しており、このよう
構成した消去電圧印加手段M20を備えている。ここで
c1 〜c4 はそれぞれ上記各ブロックに印加される第1
〜第4ブロック分割消去パルス電圧で、それぞれ上記消
去用基準パルス信号Aの消去パルス幅(8ms)を4分
の1にした1/4消去用基準パルス信号に対応した波形
となっており、また上記第2〜第4ブロック分割消去パ
ルス電圧c2 〜c4 は、第1ブロック分割消去パルス電
圧c1 に対して上記消去パルスpの1/4のパルス幅
(2ms)づづ位相を遅らせた信号となっている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フローティングゲートを有する絶縁ゲー
    ト型メモリトランジスタを複数個アレイ状に配置してな
    るメモリセルアレイを有し、全てのメモリトランジスタ
    への消去電圧の印加により各メモリトランジスタの記憶
    情報を一括消去可能に構成した不揮発性半導体記憶装置
    において、 上記メモリセルアレイを複数のブロックに分割した構造
    とし、 上記メモリトランジスタへの消去電圧の印加を上記各ブ
    ロック単位ごとに順次行う消去電圧印加手段を備えたこ
    とを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記消去電圧印加手段は、 所定のパルス幅を有する消去パルス電圧を必要個数連続
    して1つのブロック内のメモリトランジスタに印加する
    ものであることを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記消去電圧印加手段は、 所定幅の消去パルス電圧を順次異なるブロック内のメモ
    リトランジスタに印加するパルス電圧印加動作を、各ブ
    ロックに対する消去パルス電圧の印加回数が必要回数に
    達するまで繰り返し行うものであることを特徴とする半
    導体記憶装置。
JP31618692A 1992-10-30 1992-10-30 半導体記憶装置 Pending JPH06150677A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09180476A (ja) * 1995-10-18 1997-07-11 Hyundai Electron Ind Co Ltd フラッシュメモリ装置
JPH10302487A (ja) * 1997-02-26 1998-11-13 Toshiba Corp 半導体記憶装置
US7110295B2 (en) 2003-12-09 2006-09-19 Renesas Technology Corp. Semiconductor data processing device

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