JPH0615047B2 - 粉体塗料のスプレイパタ−ンの形成方法とそのスプレイ装置 - Google Patents

粉体塗料のスプレイパタ−ンの形成方法とそのスプレイ装置

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JPH0615047B2
JPH0615047B2 JP6773785A JP6773785A JPH0615047B2 JP H0615047 B2 JPH0615047 B2 JP H0615047B2 JP 6773785 A JP6773785 A JP 6773785A JP 6773785 A JP6773785 A JP 6773785A JP H0615047 B2 JPH0615047 B2 JP H0615047B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、粉体塗装におけるスプレイパターンの形成方
法及びそのスプレイ装置に関する。
従来、粉体塗装におけるスプレイパターンの形状、大き
さ及び粒子の分布密度等は、粉体塗料の特性及びそのノ
ズルの設計、その加工精度等によって決定されていた。
従って、塗装業者は、それぞれのパターンに対応出来得
るよう、数多くのノズル及びエアキャップ等を準備して
いた。これらの費用は少なくないのみならず、また、そ
れらの使用に当たっては、ノズルやエアキャップの選択
に多くの時間と手間とを要していた。更に、微量調整な
どは殆ど不可能に近かったのである。従って、非効率的
な作業を行ってきたのである。
本発明の動機は、これらの諸問題を解決することにあっ
た。
本発明の目的は、粉体塗料を複数個のノズルより噴出し
て、比較的広いスパン又は範囲内に複数個のスプレイパ
ターンを得、それらパターンの間の空白部を静電気作用
によって埋め、比較的大きなかつ分布密度の均一したス
プレイパターンを得る方法とそのスプレイ装置とを提供
することにある。
本発明の要旨は、互いに外方に向けて取り付けられてい
る複数個のノズルより、粉体塗料を外方に向けて噴出さ
せ、それによって得られた比較的広いスパン又は範囲内
の複数個のスプレイパターンの間に生じた空白部を、上
記複数個のノズル群の中間部に設けられた静電気荷電用
電極とアースとの間に生ずる電界の作用により、上記噴
出された粉体塗料の粒子を引き寄せ、よって上記複数個
のスプレイパターンの空白部を埋め、比較的広いスプレ
イパターンを形成し、かつ、上記静電気荷電用電極への
印荷電圧及び粉体の吐出量の調整により、スプレイパタ
ーンの形状及び塗布分布密度、塗布膜の厚さなどを加減
して、所望するスプレイパターンを形成する方法とその
スプレイ装置とである。
次に本発明の方法について説明する。その前に静電式粉
体塗装の原理を簡単に述べると、ノズルよりスプレイさ
れた粉体塗料の粒子は、先ず、上記ノズルの近辺に設け
られた静電気荷電用電極を中心に発生した比較的強い電
気力線により、引き寄せられ、荷電し、そして被塗物に
向かって突進付着せしめるものである。上記作用を行わ
せるため、従来一個のノズルに対し、一個の静電気荷電
用電極を用いるのが通例であった。
本発明は、複数個のノズルに対して1個の静電気荷電用
電極を用いるものである。
本発明による方法を図面によって説明する。第1図を参
照されたい。先ず、複数の集束結合されているガン1,
2上に、互いにある必要な角度α,βをもって外方に向
けられている複数個のノズル3,4が取り付けられてお
り、粉体塗料は、その外方向に向けてノズルよりスプレ
イSA,SBされる。そのスプレイパターンは、第2A
図に見られる如く、複数のメガネ型のスプレイパターン
PA,PBとなり、それらの間には空白部が存在するこ
とになる。
所が、上記ノズル3,4群の中間部に設けられた静電気
荷電用電極8に電圧が印荷されると、前述のように、ス
プレイされた空中の粉体塗料の粒子SA1 ,SB1 は、
上述の電気力線の作用により、上記電極の方に引き寄せ
られる。すると、上記メガネ型のスプレイパターンの間
の空白部が埋められて、第2B図の如く二つのスプレイ
パターンが繋がる。もっとも、その埋められる量は、上
記静電気荷電用電極に印荷される電圧の強さによって左
右されることは言うまでもない。即ち、パターンの形状
が第2B図上のPt1 ,Pt2 のように変わる。また、
塗布分布密度や塗布膜の厚さをも、上記電圧の強さによ
って変えることが出来る。このようにして、所望するス
プレイパターンを形成することが出来るのである。
なお、上記のスプレイパターンの形成には、ノズルの孔
径、形状、角度は勿論、粉体塗料の特性及びその吐出
量、スプレイ気体の噴出圧力等もそのファクターとな
る。
このようにして作られる各種のスプレイパターンの中、
基本となるものの数例をあげる。
スプレイパターン例1。第2A図に示すような等大の円
形2個のスプレイパターンPA,PBに対し、静電気荷
電用電極(以下電極と略称する)に電圧を印荷すると、
その電圧の強弱によって第2B図に示すPt1 ,Pt2
のようなスプレイパターンが形成される。
スプレイパターン例2。第3A図に示すように、大小円
形二個のスプレイパターンPC,PDに対し、電極に電
圧を印荷すると、その強弱により、第3B図に示すPt
4 ,Pt5 のようなスプレイパターンが得られる。
スプレイパターン例3。第4A図に示すように、短冊型
二個を縦型に並置したスプレイパターンPE,PFに対
し、電極に電圧を印荷すると、その強弱により、第4B
図に示すPt6 ,Pt7 のようなスプレイパターンが得
られる。
スプレイパターン例4。第5A図に示すように、円形三
個を三隅に配置したスプレイパターンPG,PH,PJ
に対し、電圧を印荷すると、第5B図に示すように山型
となる。
スプレイパターン例5。第6A図に示すように、円形四
個を四隅に配置したスプレイパターPK,PL,PM,
PNに電圧を印荷すると、第6B図に示すように四角形
となる。
これらの組み合わせにより、大小各種のスプレイパター
ンが得られる。このようにして、被塗物の大きさ、形状
に対して、従来のように特殊なスプレイノズルを設計制
作することなく、比較的容易にかつ安価に、所望する形
状のスプレイパターンが得られ、また塗布密度の調製均
一も出来、オーバースプレイの少ない、塗着効率の高い
粉体塗装作業を行うことが出来るのである。
次に上述の如き、スプレイパターンを得るためのスプレ
イ装置について説明する。先ず、基本的構造である二個
のスプレイノズルの場合を説明する。再び第1図を参照
されたい。粉体塗料は、粉体浮動タンクTよりエジェク
タを介して粉体塗料空気輸送配管を通って供給される。
該空気輸送配管P1 ,P2 にそれぞれ接続される二つの
スプレイガン1,2を互いに抱き合わせて集束結合し、
それらにそれぞれ取り付けられるノズル3,4の噴出方
向を、上記スプレイガンの中心線に対し、所要の角度
α,βをもって外方に向ける。かつ、上記ノズルの間の
適切な位置には、静電気荷電用電極8を取り付け、それ
は電気配線にて高圧電気発生装置H.V.G.に接続さ
せている。上記第1図に対する“A”矢視図は第7図の
如くなる。同図は、ノズルが二個の場合を示したが、ノ
ズルが3個の場合には第9図の如く、またノズルが4個
の場合には第10図の如くなる。そして、第8図に示す
如く、スリットノズル5,6、その他各種のノズルを取
り付けることも出来る。
なお、上記の説明は、各ノズルと同数の粉体塗料空気輸
送配管の場合を示したが、一本の輸送配管より複数本に
分岐して、第11図に示すように、上記のような複数個
のガン31,32に接続することも出来る。また第12
図に示すように、ガン41の内部に一本の供給通路を分
岐して必要とする複数本の通路44,45を設けたガン
も作ることが出来る。該ガンは一本の粉体塗料空気輸送
配管に直結することが出来るのである。
以上の如く、本発明の方法とスプレス装置とによれば、
一組にセットされたガンノズルをもって、スパンの比較
的広い、かつ塗布分布密度のより均一な、更に複雑な形
状のスプレイパターンが、微量調製の下に得られるので
ある。よって、被塗物の形状、大きさにマッチした静電
式粉体塗装作業を行うことが出来るのである。更に、粉
体塗料のオーバースプレイを最小限度に抑えられるの
で、省資源に寄与することも出来るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による(以下すべて本発明によるものに
つき略称する)粉体塗料スプレイの作用説明図 第2
A図はスプレイパターン例1における静電気無印荷時の
スプレイパターン 第2B図は同上にて静電気印荷時
のスプレイパターン 第3A図はスプレイパターン例
2における静電気無印荷時のスプレイパターン 第3
B図は同上にて静電気印荷時のスプレイパターン 第
4A図はスプレイパターン例3における静電気無印荷時
のスプレイパターン第4B図は同上にて静電気印荷時の
スプレイパターン 第5A図はスプレイパターン例4
における静電気無印荷時のスプレイパターン 第5B
図は同上にて静電気印荷時のスプレイパターン 第6
A図はスプレイパターン例5における静電気無印荷時の
スプレイパターン第6B図は同上にて静電気印荷時のス
プレイパターン 第7図は第1図上“A”矢視図
第8図は同上図にてスリットノズルを取り付けた場合の
状態図 第9図は第1図においてガンノズルを三個取
り付けた場合の“A”矢視図 第10図は第1図にお
いてガンノズルを四個取り付けた場合の“A”矢視図
第11図は一本の粉体塗料輸送配管を複数本に分岐し
て複数個のガンノズルに接続した場合の側面図 第1
2図はガン内に複数の分岐通路を設けた場合の側面図 主要な符号の説明 1,2,11,12,13,21,22,23,24,
31,32,41……スプレイガン、3,4,15,1
6,17,25,26,27,28,33,34,4
6,47……ノズル、8,18,29,38,48……
静電気荷電用電極、44,45……分岐通路、α,β…
…ノズルのガン中心線に対する外向き角度

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電式粉体塗装において、ある必要とする
    角度(α,β)をもって外方に向けられている複数個の
    ノズル(3,4)より、粉体塗料を噴出せしめ、それに
    よって比較的広いスパン又は範囲内に複数個のスプレイ
    パターンを得、かつ、上記複数個のノズル群の中間部に
    設けられた静電気荷電用電極(8)の作用によって、上
    記噴出された粉体の粒子を引き寄せ、上記複数個のスプ
    レイパターンの間に生じた空白部を埋め、かつ上記静電
    気荷電用電極への印荷電圧の調整及び上記粉体の吐出量
    の調整によって、上記複数個のスプレイパターンの間の
    空白部を埋める度合を加減して、所望するスプレイパタ
    ーンを形成することを特徴とする粉体塗料のスプレイパ
    ターンの形成方法。
  2. 【請求項2】静電式粉体塗装のスプレイ装置において、
    複数個の粉体塗料ガン(1,2)が集束結合されてお
    り、かつそれらのガン上にそれぞれ取り付けられている
    ノズル(3,4)は、ガンの結合面に対してある必要と
    する角度(α,β)をもって外方に向けられており、か
    つ上記複数のノズル群の中間部には、静電気荷電用電極
    (8)の設けられていることを特徴とする粉体塗料のス
    プレイパターンを形成するスプレイ装置。
  3. 【請求項3】静電式粉体塗装のスプレイ装置において、
    一つのガン(41)の内部に、粉体塗料空気輸送管に対
    する一つの接続口(42)と、該接続口又はその接続通
    路(43)が複数本に分岐された分岐通路(44,4
    5)とが設けられており、これら分岐通路(44,4
    5)の端末にはそれぞれノズル(46,47)が取り付
    けられており、該複数のノズルはガン本体の中心線に対
    し、必要とする角度(α,β)をもって外方に向けられ
    ており、かつ上記ノズル群の中間部には静電気荷電用電
    極(48)の設けられていることを特徴とする粉体塗料
    のスプレイパターンを形成するスプレイ装置。
  4. 【請求項4】ノズルが、角度可変用のヒンジ式ノズル取
    付具若しくは球面継手式ノズル取付具によってガン本体
    に取り付けられているノズルである特許請求の範囲第2
    項及び第3項記載の粉体塗料のスプレイパターンを形成
    するスプレイ装置。
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JP5016960B2 (ja) * 2007-03-29 2012-09-05 学校法人東京理科大学 静電噴霧装置及び主剤からなる試料の作製方法
JP4672027B2 (ja) * 2008-01-10 2011-04-20 ランズバーグ・インダストリー株式会社 粉体塗装ガンおよび粉体塗装システム

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