JPH0615033A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH0615033A
JPH0615033A JP11491493A JP11491493A JPH0615033A JP H0615033 A JPH0615033 A JP H0615033A JP 11491493 A JP11491493 A JP 11491493A JP 11491493 A JP11491493 A JP 11491493A JP H0615033 A JPH0615033 A JP H0615033A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可変入賞球装置内に受入れられた入賞玉を貯
留する貯留方式を採用することにより特定遊技状態の発
生に伴う大きな遊技価値を極力一気に付与できるように
し、しかも、貯留方式を採用したことに伴う入賞玉の詰
まりも極力防止できる弾球遊技機を提供すること。 【構成】 遊技状態が予め定められた特定の遊技状態に
なったことに基づいて可変入賞球装置40を開成駆動
し、所定の繰返し条件の成立に基づいて閉成状態の可変
入賞球装置40を再度繰返して開成駆動する駆動制御回
路70と、駆動制御回路70によって開成駆動されてい
る可変入賞球装置40内に受入れられた入賞玉を貯留可
能な整列径路37と、駆動制御回路70により可変入賞
球装置40が再度開成される以前において、整列径路3
7によって貯留されている入賞玉を解放する解放手段
と、その解放手段によって解放された入賞玉に基づく賞
品玉を放出する賞品玉放出機構とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機等で代
表される弾球遊技機に関し、詳しくは、遊技者にとって
有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態と
に変化自在な可変入賞球装置が設けられ、遊技状態が予
め定められた特定の遊技状態になった場合に前記可変入
賞球装置が前記第1の状態に駆動制御される弾球遊技機
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機において、従来から
一般的に知られているものでは、たとえば、遊技状態が
予め定められた特定の遊技状態になったことに基づいて
可変入賞球装置を遊技者にとって有利な第1の状態に駆
動制御し、その可変入賞球装置内に打玉が入賞するごと
に所定の大きさの遊技価値が付与されるように構成され
ていた。そして、前記可変入賞球装置が一旦第1の状態
になった後、その第1の状態を再度繰返して継続できる
ように定められた繰返し継続条件が成立した場合には一
旦第2の状態に駆動制御されている可変入賞球装置を再
度前記第1の状態に繰返し継続制御するように構成し、
可変入賞球装置の第1の状態の繰返しにより遊技者が遊
技の醍醐味を繰返して味わうことができるように構成さ
れていた。しかし、この種の従来の弾球遊技機において
は、可変入賞球装置内の打玉が入賞するごとにその1回
の入賞に相当する大きさの遊技価値が遊技者に付与され
るのであり、遊技者にとってみれば付与される遊技価値
が細切れであり増加量が遅いため、特定遊技状態の発生
時における遊技の醍醐味をそれほど味わうことができな
いという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、前述した欠点
を解決するべく、第1の状態になっている可変入賞球装
置内に入賞した入賞玉を貯留し、その貯留された入賞玉
を一気に解放してその解放された多くの入賞玉に基づく
大きな遊技価値を一気に付与するように構成することが
考えられる。このように入賞玉が貯留する貯留方式の弾
球遊技機に構成することにより、解放された入賞玉に基
づいて大きな遊技価値を一気に付与することができ、特
定遊技状態の発生に伴う大きな醍醐味を遊技者に味わわ
せることが可能となる。
【0004】しかし、前記繰返し継続条件が成立して可
変入賞球装置の第1の状態が繰返し継続制御された場合
にはさらに打玉が可変入賞球装置内に入賞して多くの入
賞玉が貯留されることになり、その大量に貯留された貯
留玉を一気に解放した場合には、あまりにも多くの玉が
解放されて一気に流下するために入賞玉の玉詰まりが発
生する可能性が生ずるという新たな欠点が発生するので
ある。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、可変入賞球装置内に入賞した
入賞玉を貯留するという貯留方式を採用することにより
大きな遊技価値を一気に付与できるようにし、しかも、
貯留方式を採用したことに伴う入賞玉の詰まりも極力防
止できる弾球遊技機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、遊技者にとっ
て有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態
とに変化自在な可変入賞球装置と、遊技状態が予め定め
られた特定の遊技状態になったことを検出する特定遊技
状態検出手段と、前記特定遊技状態検出手段の検出出力
に基づいて前記可変入賞球装置を前記第1の状態に駆動
制御した後前記第2の状態に駆動制御し、前記可変入賞
球装置の前記第1の状態を再度繰り返して継続できるよ
うに定められた繰り返し継続条件が成立した場合に、一
旦前記第2の状態に駆動制御されている前記可変入賞球
装置を再度第1の状態に繰返し継続制御する駆動制御手
段と、該駆動制御手段によって前記第1の状態に駆動制
御されている前記可変入賞球装置内に受入れられた入賞
玉を貯留可能な貯留手段と、前記駆動制御手段による前
記第1の状態の繰返し継続制御に伴い前記可変入賞球装
置が再度前記第1の状態に切換わる以前において、前記
貯留手段によって貯留されている入賞玉を解放する解放
手段と、該解放手段により解放された入賞玉に基づく遊
技価値を付与する遊技価値付与手段とを含むことを特徴
とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、遊技状態が予め定められた特
定の遊技状態になれば可変入賞球装置が遊技者にとって
有利な第1の状態に駆動制御された後、遊技者にとって
不利な第2の状態に駆動制御される。そして、繰返し継
続条件が成立すれば一旦第2の状態に駆動制御されてい
る可変入賞球装置が再度前記第1の状態に繰返し継続制
御される。その第1の状態に駆動制御されている可変入
賞球装置内に受入れられた入賞玉が貯留手段の働きによ
り貯留される。そして、前記繰返し継続制御に伴い可変
入賞球装置が再度前記第1の状態に切換わる以前におい
て、前記貯留手段によって貯留されている入賞玉が解放
され、その解放された入賞玉に基づく遊技価値が遊技価
値付与手段の働きにより付与される。
【0008】つまり、可変入賞球装置内に入賞した入賞
玉を貯留するという貯留方式を採用することにより大量
の遊技価値を一気に付与して特定遊技状態の発生に伴う
遊技の醍醐味を遊技者に味わわせ、かつ、可変入賞球装
置の第1の状態の繰返し継続制御により特定遊技状態の
発生に伴う遊技の醍醐味を繰返し遊技者に味わわせるこ
とができながらも、可変入賞球装置内に受入れられ貯留
手段によって貯留された入賞玉が前記繰返し継続制御に
伴う可変入賞球装置の再度の第1の状態への切換わり以
前において解放されるため、繰返し継続制御に伴い貯留
手段によって貯留される入賞玉の数が多くなり過ぎるこ
とが防止でき、その貯留された入賞玉の解放時における
玉詰まりが極力軽減される。
【0009】
【発明の実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明に係る弾球遊技機の一実施
例のパチンコ遊技機の正面図である。構成において、パ
チンコ遊技機10は、前面枠11を開閉自在に装着し、
前面枠11に遊技盤1を装着している。遊技盤1には、
セーフ孔2a,2b、入賞玉によって後述の可変表示装
置50を可変表示できる条件の定められた入賞領域3a
〜3c、複数のヤクモノ(通称チューリップ)4a,4
b、およびアウト玉入口5が形成される。このセーフ孔
2a,2b、入賞領域3a〜3cおよびヤクモノ4a,
4bは入賞領域の一例として遊技盤1の裏面へ入賞玉を
導き、裏面へ導かれた入賞玉によって賞品玉を放出する
ように決められた入賞孔である。なお、入賞領域は、入
賞孔に限らず、玉の通過可能な通過領域であってもよ
い。その場合は、通過領域を通過した玉を検出するため
の通過玉検出スイッチが設けられ、その出力で賞品玉の
放出指令が行われる。
【0011】また、遊技盤1のほぼ中央部には、可変入
賞球・可変表示装置30が配設される。可変入賞球・可
変表示装置30は、後述の図3ないし図6に示す可変入
賞球装置40および可変表示装置50を前面枠部材31
に一体的に装着して構成される。可変表示装置50は、
機械的可変表示部材の一例の回転ドラム表示機構50A
および電気的可変表示部材の一例のセグメント表示器5
0Bを含んで構成される。そして、可変表示装置50
は、入賞領域3a〜3cへの入賞玉に応じて回転ドラム
表示機構50Aおよびセグメント表示器50Bの可変表
示を開始し、遊技者の停止指令操作または可変表示開始
から一定時間後において、可変表示を停止する。このと
きの回転ドラム表示機構50Aの表示状態とセグメント
表示器50Bの表示状態との組合わせが所定の状態にな
ったとき、可変入賞球装置40を開成駆動できるように
定められた特定遊技状態になったことが判断される。な
お、可変入賞球装置40を開成駆動するための特定遊技
状態の他の例としては、比較的入賞しにくい箇所(たと
えば可変入賞球装置40の中)に入賞領域を形成し、当
該入賞領域の入賞玉に基づいて特定遊技状態を検出する
ようにしてもよい。
【0012】また、か可変入賞球・可変表示装置30の
下方部分には、入賞玉数表示手段の一例の整列径路37
が設けられる。この整列径路37は、可変入賞球装置4
0へ入賞した玉を整列して貯留するとともに、貯留して
いる入賞玉を遊技盤1の前面から透視できるようにした
ものである。この整列径路37の詳細は、後述の図3,
図4および図5を参照して詳細に説明する。なお、整列
径路37に代えて、入賞玉数表示手段の他の例として、
遊技盤1の上部の角に数値情報表示器6を設けてもよ
い。この場合は、可変入賞球装置40へ入賞した玉を貯
留することなくかつ入賞玉を検出する検出スイッチを設
け、検出スイッチの出力を計数するカウンタを設け、カ
ウンタの計数値を数値情報表示器6で電気的に表示させ
るように構成すればよい。この場合の詳細は、後述の図
9で述べる。
【0013】前記前面枠11の下方には、賞品玉放出口
12、打球待機樋13、打球ハンドル14、余剰賞品玉
放出口15および玉皿16が配設される。ここで、打球
待機樋13は、賞品玉放出口12から放出された賞品玉
および遊技者が玉貸機で借りた玉を一時貯留する貯留皿
として用いられるとともに、貯留玉を整列して1個ずつ
打球供給機構(図示せず)へ供給する働きをする。打球
ハンドル14は、その回動によって打球強さを調節する
ものである。また、必要に応じて、打球ハンドル14の
近傍の前面枠11または打球ハンドル14の外周には、
打球指令スイッチ14sが設けられる。
【0014】さらに、前面枠11には、停止指令スイッ
チ17が設けられる。停止指令スイッチ17は、遊技者
の操作によって可変表示装置50の可変表示を停止指令
するために用いられる。
【0015】図2は、パチンコ遊技機10の裏面構造の
図解図である。図において、入賞領域3a,3b,3c
の形成された遊技盤1の裏面には、入賞領域を通過した
入賞玉を下方へ導くための径路211,212が形成さ
れる。径路211の下方には、入賞領域3aまたは3b
への入賞玉を検出するための入賞玉検出器22aが設け
られる。径路212の下方には、入賞領域3cへの入賞
玉を検出するための入賞玉検出器22bが設けられる。
なお、必要に応じて、入賞玉検出器22a,22bで検
出された入賞玉は、ヤクモノ4a,4bの上部位置にも
たらされ、ヤクモノ4a,4bの玉受片を開成するため
に利用される。入賞玉検出器22a,22bの出力は、
回転ドラム表示機構50Aおよびセグメント表示器50
Bを表示駆動可能な状態の検出出力として利用される。
そして、アウト玉入口5よりもやや上部位置の遊技盤1
の裏面には、径路213が設けられる。径路213はセ
ーフ孔2a,2b、入賞領域3a〜3c、ヤクモノ4
a,4bまたは可変入賞球装置40のいずれかへ入賞し
た玉を入賞玉処理器23へ導くものである。入賞玉処理
器23は、径路213を介して導かれる入賞玉を1個ず
つ落下させる。入賞玉処理器23で1個ず落下された玉
は、従来周知の賞品玉放出機構に連結された作動部材を
作動させて、1個の入賞玉につき一定数の賞品玉の放出
を行なわせる。この賞品玉放出機構により、後述する解
放手段において解放された入賞玉に基づく遊技価値を付
与する遊技価値付与手段が構成されている。
【0016】図3は可変入賞球・可変表示装置30の斜
視図である。
【0017】図4および図5は可変入賞球装置40の詳
細を示し、特に図4は可変入賞球・可変表示装置30の
裏面から見た可変入賞球装置40の詳細を示し、図5は
可変入賞球装置40の入賞領域部分の縦断面図である。
【0018】図6は回転ドラム表示機構50Aの詳細を
示す図解図である。
【0019】次に、図3〜図6を参照して可変入賞球・
可変表示装置30の構成を説明する。可変入賞球・可変
表示装置30は、取付板31に可変入賞球装置40と可
変表示装置50を一体的に装着して構成される。より具
体的には、取付板31には開口部32が穿設される。開
口部32は可変入賞球装置40の開閉板41が開成され
たとき入賞領域となるように、長方形の孔に選ばれる。
また、取付板31には、回転ドラム表示機構50Aに含
まれる回転ドラムに描かれた識別情報を表示するための
表示窓33a,33b,33cが穿設される。また、取
付板31の上部位置には、枠部材34が装着される。枠
部材34はセグメント表示器50Bを装着し、その上部
に逆八字状の玉受板341を形成している。この玉受板
341で受けられた玉は、入賞領域3aとなる孔を介し
て裏面へ導かれる。枠部材35の横方向に延びる部分に
は、玉を通過させるための通過領域342,343が形
成される。さらに、取付板31には、開口部32の上部
位置に障害釘35が複数本植設される。
【0020】障害釘36と開口部32との間には、ガイ
ド部材36が装着される。ガイド部材36は、横方向の
複数箇所に垂直方向に沿ってガイド板を形成し、玉を垂
直方向にガイドさせながら落下させるように働く。
【0021】前記可変入賞球装置40は、遊技者にとっ
て有利になる第1の状態として開閉板41を前面へ開い
て玉を受入れ、遊技者にとって不利になる第2の状態の
一例として開閉板41を閉じて玉の受入れを不可能にす
るものである。より具体的に説明すると、開口部32に
関連して可変入賞球装置40が設けられる。可変入賞球
装置40は枠部材42の前面(すなわち開口部32に関
連する部分)に開閉板41を回動自在に装着する。すな
わち、開閉板41の両側には、三角形の側壁411,4
12が形成される。側壁411,412は軸414で枠
部材42の側面部分へ回動自在に指示される。枠部材4
2の下方には、径路421,422が形成される。枠部
材42の背面はカバー423で覆われる。開閉板41が
開成した場合における開口部32は、玉の入賞可能な入
賞領域43となる。入賞領域43は、必要に応じて、横
方向に複数の入賞領域43a〜43cに分けられる。入
賞領域43aは、必要に応じて、特定遊技状態において
開閉板41の開成中に入賞した玉によって再度開閉板4
1を開いて可変入賞球装置40を入賞しやすい状態にで
きるような条件が定められる。その目的で、入賞領域4
3aへ入賞した玉はその裏面へ導かれ、下方に設けられ
た検出スイッチ44aで検出される。入賞領域43a〜
43cへ入賞した玉は、それぞれ径路421,422を
介して下方へ導かれる。なお、可変入賞球装置40の第
1の状態としては開閉板41を連続して繰り返し開閉す
るものであってもよく、第2の状態としては全く玉が入
賞できないものに代えて玉の入賞が困難になるものであ
ってもよい。
【0022】径路421,422の下方位置には、整列
径路37が設けられる。この整列径路37は、その幅が
1個の玉の直径よりもやや大きくかつその長さが可変入
賞球装置40の開成期間中に許容された所定数の玉を並
べた長さとほぼ近似の長さに選ばれる。そして、整列径
路37の前面は、1個の玉の直径よりも少し小さな溝孔
が整列方向に沿って形成され、整列径路37に貯留され
ている入賞玉を遊技盤1の前面から透視可能とする。こ
の整列径路37により、後述する駆動制御手段によって
前記第1の状態に駆動制御されている前記可変入賞球装
置内に受入れられた入賞玉を貯留可能な貯留手段が構成
されている。整列径路37の下方には出口371が形成
される。また、整列径路37の上部の入口付近の裏面に
は、出口(玉の通過可能な孔)372が形成される。こ
の出口372は、一定数よりも1個だけ少ない数の玉が
整列径路37に貯留されているときに、一定個数目(た
とえば10個目)の玉が整列径路37へ入ったときその
玉を裏面へ導く。出口372の裏面には、径路373が
形成される。径路373の終端には、一定個数目の入賞
玉を検出するための検出スイッチ44bが設けられる。
なお、この検出スイッチ44bと入賞領域43aとは、
入賞領域43aよりも玉流下上手側に検出スイッチ44
bが配置されるような位置関係にしてもよい。
【0023】なお、整列径路37の裏面カバーには、下
方から順次整列されている玉数に相当する数字を描いて
もよい。なお、整列径路37で貯留されている玉を透視
できるようにするためには、溝孔に代えて、玉の直径の
長さの間隔で小さな孔を穿設してもよい。また、さらに
他の変形例としては、整列径路37の前面に形成される
溝孔の幅を玉の直径とほぼ等しいかまたはそれ以上に選
び、その前へ透明カバーを形成してもよい。
【0024】そして、整列径路37の裏面には、入賞玉
貯留放出機構38が関連的に設けられる。入賞玉貯留放
出機構38は、ソレノイド381のプランジャ382に
摺動レバー383を固着し、摺動レバー383を支持部
384で摺動自在に支持して構成される。摺動レバー3
83の先端は、L字状に折曲げられて、整列径路37の
下方の出口371に対向する。そして、ソレノイド38
1が付勢されたとき、摺動レバー383が上方向へ摺動
されて出口371を開いて整列径路37に貯留されてい
る入賞玉を放出させる。ソレノイド381が消勢される
と、摺動レバー383が下方向へ摺動されて出口371
を閉塞し、整列径路37内に入賞玉を貯留させる。この
状態が図5に示される。
【0025】前記開閉板41に関連して、開閉駆動機構
45が設けられる。開閉駆動機構45は、ソレノイド4
51のプランジャ452にT字形レバー453の一部を
連結して構成される。レバー453はその中心が取付板
31に固着されたピン454で回動自在に支持される。
レバー453の一端には、ロット455の一端が係合さ
れる。ロット455の他端は、開閉板41の側壁に形成
されたピン413と連結される。レバー453の短辺の
他端はばね456で引張り付勢される。これによって、
ソレノイド451が電気的に消勢されているとき、レバ
ー453の下端がばね456で引張られて長辺の先端を
図示反時計回り方向に回動した状態にすることにより、
開閉板1を閉成させる。これとは逆に、ソレノイド45
1が付勢されると、レバー453が図示時計回り方向へ
回動して、ロット455を上方向へ引上げることにより
開閉板41を前面へ開成させる。
【0026】なお、図示では、可変入賞球装置の一例と
して、遊技者にとって有利になる状態として玉を入賞し
やすい状態とし、遊技者にとって不利になる状態として
玉を入賞させない状態に変化自在なものを示したが、そ
の他各種の可変入賞球装置であってもよいことは言うま
でもない。たとえば、可変入賞球装置の他の例として
は、いわゆるチューリップのように、遊技者にとって有
利になる状態として1対の玉受片を左右に開成して玉を
入賞しやすい状態とし、遊技者にとって不利になる状態
として玉受片を閉成して玉を入賞しにくい状態とするも
のであってもよい。また、可変入賞球装置のさらに他の
例としては、遊技盤1の前面へ開閉可能な開閉板を設
け、開閉板の上部に1個の玉を受ける玉入口を形成して
おき、通常の遊技状態では開閉板を閉じた状態とし、あ
る遊技状態に基づいて開閉板を開成するように構成して
もよい。
【0027】次に、可変表示装置50の詳細を述べる。
可変表示装置50は、回転ドラム表示機構50Aおよび
セグメント表示器50Bを含む。回転ドラム表示機構5
0Aは図6に示すように構成される。すなわち、回転ド
ラム群51は、複数列の回転ドラム51a,51b,5
1cを含む。各列の回転ドラム51a〜51cの外周上
には、絵模様や記号や数字などの識別情報(たとえばベ
ル,星,ヨットなどの絵模様または数字もしくはアルフ
ァベットなどの記号)が描かれる。各列の回転ドラム5
1a〜51cのそれぞれの側面には、外周上に描かれた
識別情報の数に相当する歯数を有するラチェット歯車5
2a〜52c(図示では52cのみを示す)が固着され
る。各列の回転ドラム51a〜51cのそれぞれは、ド
ラム軸53に遊嵌されて、その摩擦力で個別的に回転可
能なように支持される。ドラム軸53は、その両側がボ
ックス54の側面で軸支される。ドラム軸53の一方端
には、回転力伝達機構55に含まれる歯車551が固着
される。歯車551は変速用歯車552と噛合い結合さ
れる。ボックス54の側面には、回転ドラムを駆動する
ためのモータ56が装着される。モータ56は、ギアー
ドモータが用いられ、その駆動歯車が歯車552と結合
されている。モータ56の回転力は、歯車552,55
1を介してドラム軸53に伝達され、回転ドラム群51
を回転駆動させる。また、ボックス54の後方背面に
は、各列の回転ドラム51a〜51cのそれぞれを個別
的に回転させまたは停止制御するためのソレノイド57
a〜57cが固着される。これらのソレノイド57a〜
57cのプランジャ571は、それぞれ係止レバー58
a〜58cの一端とピンで結合される。これらの係止レ
バー58a〜58cのほぼ中央部は、軸581で軸支さ
れる。軸581の両側はボックス54の両側面で固着さ
れる。係止レバー58a〜58cのそれぞれの先端に
は、爪状部582が形成される。各係止レバー58a〜
58cその爪状部582は、対応するラチェット歯車5
2a〜52cのそれぞれと係合して各列の回転ドラムを
停止させ、ロック状態を保持する。
【0028】そして、前記可変入賞球装置40を相対的
に長い時間だけ第1の状態にすることの可能な特定遊技
状態は、回転ドラム表示機構50Aで表示される各列の
絵模様などの識別情報の組合わせ状態と、セグメント表
示器50Bで表示される数字情報の表示状態との組合わ
せによって決められる。
【0029】なお、特定遊技状態の他の例としては、回
転ドラム表示機構50Aの表示状態のみ、またはセグメ
ント表示器50Bを複数桁設けた場合におけるその表示
状態のみ、もしくは遊技盤1に設けられた特定の入賞領
域を通過した玉のある場合のいずれかに基づく場合であ
ってもよい。
【0030】図7はこの発明の一実施例の遊技制御回路
図である。構成において、遊技制御回路60は、可変表
示可能条件検出回路61、回転ドラム駆動制御回路6
2、表示駆動回路63、特定遊技状態検出手段の一例の
特定遊技状態検出回路64、所定入賞玉数検出回路65
および駆動制御回路70を含む。また、必要に応じて、
遊技制御回路60は所定価値付与状態検出回路66、数
値情報表示駆動回路67を含む。
【0031】ここで、可変表示可能条件検出回路61
は、可変表示装置50を可変表示できる条件を検出す
る。回転ドラム駆動制御回路62は、可変表示可能条件
に基づいて回転ドラム表示機構50Aを駆動制御する。
表示駆動回路63は可変表示可能条件に基づいてセグメ
ント表示器50Bを表示駆動する。特定遊技状態検出回
路64は回転ドラム表示機構50Aの表示状態とセグメ
ント表示器50Bの表示状態との組合わせに基づいて、
予め定める特定遊技状態になったことを検出する。な
お、特定遊技状態検出回路64は、好ましくは特定遊技
状態のみならず、その他の遊技状態であって可変入賞球
装置40を第1の状態にできる条件を検出する機能を含
む。所定入賞玉数検出回路65は、特定遊技状態におい
て可変入賞球装置40へ入賞可能な玉数が予め許容され
た所定数であることを検出する。この所定入賞玉数検出
回路65により、前記可変入賞球装置内に受入れられた
入賞玉が一定個数以上になったことを検出する入賞個数
検出手段が構成されている。所定価値付与状態検出回路
66は、特定遊技状態において所定の価値を付与した状
態(たとえば打止数として設定された相対的に多い賞品
玉数を付与した状態)を検出するものである。
【0032】図8は駆動制御回路70および所定入賞玉
数検出回路65の詳細な回路図である。この駆動制御回
路70は、タイマー711〜714、オアゲート72、
ドライバ73、フリップフロップ74、アンドゲート7
5、タイマー76、微分回路77およびドライバ78を
含む。ここで、ドライバ73は、オアゲート72の出力
期間中ソレノイド451を付勢することによって、可変
入賞球装置40を第1の状態に駆動させるものである。
フリップフロップ74は、判定信号a0によってセット
されかつ所定価値付与状態検出回路66の出力によって
リセットされる。すなわち、この実施例の駆動制御回路
70は、判定信号j0のあったときから所定価値を付与
する(すなわち打止めに達する)までの期間中、可変入
賞球装置40を繰り返して入賞しやすい第1の状態にし
かつそのときに一定数の入賞玉が生じるのを保証するも
のであり、所定入賞玉数検出回路65として前記整列径
路37に所定数(たとえば10個)の入賞玉が入賞した
ことを検出する検出スイッチ44bを用いた場合を示
す。
【0033】次に、図1ないし図8を参照して、この実
施例のパチンコ遊技機10で遊技する場合の具体的な動
作を説明する。遊技者は玉貸機で借りた玉を打球待機樋
13へ入れ、打球ハンドル14を回動して打球強さを調
節した後、打球スイッチ14sを押圧する。打球スイッ
チ14sの押圧に応じて、モータ241に電力が供給さ
れる。応じて、モータ241が回動駆動し、打球カム2
42で打球ハンマー243を間欠的に回動させることに
よって、玉を1個順次遊技盤1へ打込む。このようにし
て遊技者が打球遊技しているとき、玉がセーフ孔2a〜
2cまたはヤクモノ4a,4bのいずれかへ入賞する
と、賞品玉放出機構が作動して1個の入賞玉につき所定
数の賞品玉を放出制御する。一方、打込玉が入賞領域3
a〜3cのいずれかに入賞すると、対応する検出スイッ
チ22a,22bがハイレベルを導出してオアゲート6
11を介して駆動回路621に与えるとともに、タイマ
ー622に与える。さらに、オアゲート611の出力は
表示駆動回路63に含まれるフリップフロップ631を
セットさせる。応じて、駆動回路621は、ソレノイド
57a〜57cを付勢して係止レバー58a〜58cの
爪状部582と対応するラチェット歯車52a〜52c
との係合状態を解除させかつモータ56を回転駆動させ
ることによって、各列の回転ドラム51a〜51cを回
転駆動させて回転ドラムの表示状態を可変させる。これ
と同時にフリップフロップ631のセット出力がアンド
ゲート632の一方入力として与えられる。アンドゲー
ト632には、クロック発振器633の出力クロックパ
ルスが常時他方入力として与えられている。このため、
アンドゲート632はフリップフロップ631のセット
出力に応じてクロックパルスを導出し、リングカウンタ
634に与える。リングカウンタ634は、クロックパ
ルスの入力に応じて、セグメント表示器50Bで表示可
能な数値0〜9を循環的に計数するものであって、その
計数値をデコーダドライバ635および特定遊技状態検
出回路64に含まれる判定回路645に与える。デコー
ダドライバ635は、リングカウンタ634の計数値を
デコードし、その計数値に基づいてセグメント表示器5
0Bで表示される数字をクロックパルスの周期に同期し
て順次的に変化させる。このようにして、回転ドライバ
51a〜51cが回転駆動されかつセグメント表示器5
0Bが可変表示されることによって、機械的な可変表示
と電気的な可変表示が同時的に行なわれる。
【0034】前述のごとくして、回転ドラム51a〜5
1cおよびセグメント表示器50Bがそれぞれ可変表示
している状態において、遊技者は各列の回転ドラム51
a〜51cの表示状態の組合わせが特定遊技状態となる
ように停止指令スイッチ17を押圧する。なお、可変表
示を開始してからタイマー622で設定されている一定
時間内に停止指令スイッチ17が押圧されない場合は、
タイマー622の出力で停止指令される。これに応じ
て、駆動回路621はソレノイド57a〜57cを予め
定める順序(または不規則的な順序)で消勢して回転ド
ラム51a〜51cを順次停止させる。そして、駆動回
路621は少し遅れてモータ56の回転を停止させると
ともに、すべての回転ドラムが停止したことを表わすハ
イレベルの信号を導出する。このハイレベル信号は、フ
リップフロップ631をリセットさせるとともに、判定
指令信号として表示状態判定回路643に与えられる。
応じて、アンドゲート632がクロックパルスの導出を
停止する。このため、リングカウンタ634の計数値が
歩進されず、かつしたがって、リングカウンタ634で
計数されている計数値に相当する数字が連続的にセグメ
ント表示器50Bで表示される。
【0035】表示状態判定回路643は、判定指令信号
に応じてセンサ641および642から与えられる出力
に基づいて各列の回転ドラムで表示されている識別情報
の組合わせを判定する。ところで、センサ641および
642は、たとえば投光部と受光部を有する光電センサ
が用いられる。各センサ641,642の投光部と受光
部とは、それぞれ全列の回転ドラムの軸方向両外側に対
峙して設けられる。そして、回転ドラム51a〜51c
のそれぞれの側面には、図6では図示を省略している
が、各回転ドラムで表示される識別情報に対応する角度
ごとでありかつ半径の異なる第1の円周上と第2の円周
上の位置に、透孔を穿設した部分と透孔を穿設していな
い部分とを設ける。これによって、透孔のある部分とな
い部分の組合わせによって、4種類の識別情報の識別が
可能となる。たとえば透孔を穿設している部分を論理
「1」としかつ透孔の穿設していない部分を論理「0」
とすれば、4種類の2ビットのコード「00」,「0
1」,「10」,「11」によって、各列の回転ドラム
の識別情報の組合わせを検出することができる。そし
て、表示状態判定回路643は、回転ドラム51a〜5
1cで表示される識別情報の組合わせに基づいて得点を
判定し、その得点に応じた判定信号j1〜j4を駆動制
御回路70および判定回路645に与える。
【0036】もし、回転ドラム51a〜51cで表示さ
れる識別情報の組合わせが特定遊技状態の組合わせ、す
なわち最大価値を付与するように定められた組合わせ
(たとえばすべてAの記号)でなければ、表示状態判定
回路643はそのときの組合わせに基づいて最大価値よ
りも小さな価値を付与するべきことを表わす判定信号j
2〜j4のいずれかを導出する。各判定信号j2〜j4
は対応するタイマー712〜714に与えられる。各タ
イマー712,713,714は、それぞれ対応する判
定信号j2,j3,j4の入力に応じて、予め定める一
定時間t2,t3,t4だけハイレベル信号を導出する
ものである。ここで、タイマー712〜714で設定さ
れている一定時間は、t2≧t3≧t4の関係に選ば
れ、たとえばt2=10秒,t3=6秒,t4=4秒に
選ばれる。なお、判定回路645は、判定信号がj1以
外(すなわちj2〜j4)であれば、セグメント表示器
50Bの表示状態の判定を何ら行なわない。
【0037】今、たとえば、表示状態判定回路643が
判定信号j2を導出した場合を想定すると、タイマー7
12が一定時間t2だけハイレベル信号を導出する。こ
のハイレベル信号がオアゲート72を介してドライバ7
3に与えられる。応じて、ドライバ73は一定時間t2
だけソレノイド451を連続的に付勢する。したがっ
て、可変入賞球装置40の開閉板41が一定時間t2だ
け開成されて、打込玉の入賞を許容する。このとき、玉
の入賞領域43aないし43cへ入賞すると、賞品玉放
出機構が入賞玉に応じて所定数の賞品玉を放出する。
【0038】次に、各列の回転ドラム51a〜51cで
表示される識別情報の組合わせが最大価値を付与するよ
うに定められた組合わせの場合を説明する。この場合、
表示状態判定回路643は判定信号j1を導出して判定
回路645に与える。判定回路645は、判定信号j1
に応じてリングカウンタ634の計数値が組合わせ設定
部644で設定されている最大価値を付与すべき表示状
態(たとえば7が表示された状態)であるか否かを判定
する。このとき、判定回路645は、回転ドラム51a
〜51cの表示状態の組合わせが最大価値を付与する状
態であっても、セグメント表示器50Bが7を表示して
いなければ最大価値付与指令信号j0(ハイレベル)を
導出しない。この場合は、判定指令信号j1に応じて、
タイマー711が一定時間t1の計時動作を開始し、そ
の期間中ハイレベル信号を導出する。ここで、一定時間
t1は、タイマー712で設定されている一定時間t2
よりも長く、かつ単位時間における打球可能な玉数(す
なわち打球速度)を考慮してもt1内に可変入賞球装置
40の1回の開成期間中許容された一定数の入賞玉が生
じない程度の時間(たとえば20秒)に選ばれる。タイ
マー711の出力はオアゲート72を介してドライバ7
3に与えられる。応じて、ドライバ73はソレノイド4
51を付勢して開閉板41を開成させる。そしてタイマ
ー71が一定時間t1を計時すると、その出力をローレ
ベルにするので、開閉板41が閉成される。
【0039】また、オアゲート72の出力に応じて、微
分回路77が微分パルスを導出してドライバ78に与え
る。応じて、ドライバ78は一定時間だけソレノイド3
81を付勢して、整列径路37の出口371を開成させ
て貯留玉を放出させる。この貯留玉は賞品玉の放出動作
に利用される。
【0040】次に、この発明の特徴となる特定遊技状態
になった場合、すなわち回転ドラム51a〜51cの表
示状態の組合わせが最大価値を付与可能な所定の状態
(たとえばすべてAの記号の表示状態)となり、かつセ
グメント表示器50Bの表示が7を表示している状態に
なった場合は、次の動作が行なわれる。すなわち、判定
回路645が特定遊技状態の成立したことを表わすハイ
レベル信号を導出してアンドゲート646に与える。こ
のとき、アンドゲート646は、所定価値付与状態検出
回路66の出力のローレベルがハイレベルに反転されて
与えられているので、ハイレベルの判定信号j0を導出
する。この判定信号j0はフリップフロップ74をセッ
トさせる。このため、特定遊技状態になった場合は、フ
リップフロップ74のセット出力(ハイレベル信号)が
アンドゲート75の一方入力として与えられる。アンド
ゲート75の他方入力には、タイマー76の出力(この
場合はローレベル信号)がハイレベルに反転されて与え
られている。このため、アンドゲート75はフリップフ
ロップ74のセット出力期間中連続的にハイレベル信号
を導出してオアゲート72を介してドライバ73に与え
る。ドライバ73は前述の動作と同様にしてオアゲート
72からハイレベル信号の与えられている期間中連続的
にソレノイド451を付勢することによって、開閉板4
1を開成される。この状態において、打込玉は比較的高
い確率で入賞領域43a〜43cへ入賞し、整列径路3
7内に貯留される。そして、特定遊技状態後において可
変入賞球装置40の1回の開成期間中に許容された一定
個数目の入賞玉があると、その入賞玉が整列径路37の
上部の出口372を介して裏面へ導かれ、径路373を
介して検出スイッチ44bへ導かれる。応じて、検出ス
イッチ44bが一定個数目の入賞玉を検出し、その出力
をハイレベルとする。これに応じて、タイマー76は一
定時間その出力をハイレベルとし、アンドゲート75を
不能動化させる。したがって、ドライバ73は開閉板4
1を一旦閉成させる。このとき、微分回路77はオアゲ
ート72の出力を微分し、微分パルスをドライバ78に
与える。応じて、ドライバ78はタイマー76で設定さ
れている一定時間よりも短い時間だけソレノイド381
をを付勢する。応じて、ソレノイド381はプランジャ
382を吸引して摺動レバー383を引上げ、出口37
2を開かせる。このため、整列径路37にそれまで貯留
されていた入賞玉が径路213へ放出され、1個の入賞
玉につき所定個数の賞品玉の放出動作のために利用され
る。このように、第1の状態になっている可変入賞球装
置40内に所定個数の入賞玉が入賞すればその可変入賞
球装置40が第2の状態に切換わるのであり、その所定
個数の入賞玉のうち1個少ない入賞玉が整列径路37に
貯留されることになる。換言すれば、第1の状態になっ
ている可変入賞球装置40内に入賞した入賞玉のすべて
が整列径路37に貯留されるのではなく入賞玉のうちの
一部が整列径路37に貯留されるのである。前記ソレノ
イド381の付勢は、タイマー等により一定期間が計時
されたことに基づいて行なってもよく、また、検出スイ
ッチ44bの検出出力と前記一定期間の計時とのうちい
ずれか早い方の条件の成立で行なってもよく、さらに可
変入賞球装置40への玉の入賞個数が、その入賞上限個
数よりも少ない一定数に達したことにより行なってもよ
い。前記微分回路77,ドライバ78ならびにソレノイ
ド381を含む入賞玉貯留放出機構38により、前記入
賞個数検出手段の検出出力が導出された場合に、前記貯
留手段によって貯留されている入賞玉を解放する解放手
段が構成されている。
【0041】そして、検出スイッチ44bが検出出力を
導出した後タイマー76が一定時間を計時することによ
って成立する繰り返し継続条件の成立により、タイマー
76の出力がローレベルとなり、アンドゲート75を能
動化させる。これに応じて、アンドゲート75は、再び
ハイレベル信号を導出し、前述の動作と同様にして開閉
板41の開成駆動を行なわせる。このようにして、一旦
特定遊技状態になった後は、可変入賞球装置40の入賞
しやすい遊技者にとって有利な第1の状態が一定数の入
賞玉の生じるまで継続されるとともに、一定数の入賞玉
を生じた後一旦可変入賞球装置40を入賞しにくいまた
は入賞しない遊技者にとって不利な第2の状態に駆動し
た後、再び入賞しやすい状態に駆動制御される。これに
よって、遊技者は1回の可変入賞球装置40の入賞しや
すい状態において確実に一定数の入賞玉を生じさせるこ
とができ、釘調整などによる台ごとの入賞確率のばらつ
きにかかわらず確実に一定数の入賞玉を獲得できる利点
がある。
【0042】そして、特定遊技状態の後において、可変
入賞球装置40が開閉板41を開成して入賞しやすい状
態になるごとに、一定数の入賞玉が保証されると、通常
のパチンコ遊技に比べてかなり早く打止数に達する。こ
の場合は、所定価値付与状態検出回路66が打止数に達
したことを検出し、その出力でフリップフロップ74が
リセットされる。このため、以後アンドゲート75がハ
イレベルを導出せず、かつしたがって可変入賞球装置4
0の繰り返し開成駆動動作が終了する。なお、前述の実
施例では、整列径路37に貯留可能な入賞玉数を相対的
に少ない数(10個)とし、一定数の入賞玉数が生じる
まで可変入賞球装置40を入賞しやすい状態とし、その
後入賞しにくい状態に変化させる場合を説明したが、整
列径路37で貯留できる入賞玉数を相対的に多い数(た
とえば50個)に選び、検出スイッチ44bが一定個数
目の玉を検出したことに基づいてフリップフロップ74
をリセットさせるようにしてもよい。また、前述の実施
例では、判定信号j0のあった後、所定価値付与状態検
出回路66が打止数に達したことを検出するまで、一定
個数の入賞玉があるごとに可変入賞球装置40を繰り返
し継続して開閉駆動する場合を説明したが、繰り返し継
続条件としては他の条件を選んでもよい。たとえば、前
記入賞領域43aへの入賞玉を検出する検出スイッチ4
4aを設け、検出スイッチ44aの出力によってフリッ
プフロップ74をリセットさせるようにすればよい。ま
た、検出スイッチ44aの検出出力により直ちにソレノ
イド381を付勢するとともにソレノイド451を一旦
消勢するとともに貯留玉が解放されるまでソレノイド3
81を付勢しその後再度ソレノイド451を付勢して繰
り返し開閉駆動するようにしてもよい。さらに、貯留手
段による貯留玉が解放されて入賞領域43に入賞可能な
相対位置関係になるように貯留手段を入賞領域430の
玉流下上手側に配設してもよい。さらに、前記解放手段
により解放された入賞玉に基づく遊技価値は得点等の形
で付与してもよい。
【0043】ところで前述の実施例では、所定入賞玉数
検出手段として整列径路37に一定個数目の入賞玉のあ
ったことを検出する検出スイッチ44bを設けかつ入賞
領域43aへの入賞玉数を表示するために入賞玉そのも
のを見せる場合を説明したが、その他各種の実施例が考
えられる。
【0044】図9は所定入賞玉数検出回路の他の実施例
を示す回路図である。この実施例では、検出スイッチ4
4bに変えて入賞領域43へ入賞した玉を検出する検出
スイッチ651が設けられる。検出スイッチ651の出
力はアンドゲート652の一方入力として与えられる。
アンドゲート652の他方入力には、フリップフロップ
74のセット出力が与えられる。アンドゲート654の
出力は加算指令信号としてカウンタ653に与えられ
る。このカウンタ653は特定遊技状態後可変入賞球装
置40の入賞しやすい状態において入賞領域43へ入賞
した入賞玉数を計数する。カウンタ653の計数値は比
較回路654に与えられるとともに、数値情報表示駆動
回路67に与えられ、数字情報表示器6で表示される。
比較回路654は設定部655で設定されている一定数
とカウンタ653の計数値とを比較し、計数値が一定数
に達したときタイマー656に作動指令信号を与える。
タイマー656は比較回路654の一致出力に応じて、
一定時間ハイレベル信号を導出し、アンドゲート75を
不能動化させるとともに、カウンタ653をリセットさ
せる。なお、駆動制御回路70の構成は図8と同様であ
るため、同一部分を同一参照符号で示しその詳細な説明
を省略する。駆動回路70により、前記特定遊技状態検
出手段の検出出力に基づいて前記可変入賞球装置を前記
第1の状態に駆動制御した後前記第2の状態に駆動し、
前記可変入賞球装置の前記第1の状態を再度繰返して継
続できるように定められた繰返し継続条件が成立した場
合に、一旦前記の状態に駆動制御されている前記可変入
賞球装置を再度第1の状態に繰り返し継続制御する駆動
制御手段が構成されている。
【0045】ところで、上述の図7および図8の実施例
では、この発明の動作を達成するためにハード回路を用
いて構成した場合を示すが、この発明の技術思想はマイ
クロプロセッサを用いてプログラム処理によって行なう
こともできる。その場合は、図7および図8に示す回路
の動作を行なうようにプログラム設定することが当業者
ならば容易に考えられるので、その詳細な説明を省略す
る。
【0046】
【発明の効果】本発明は、可変入賞球装置内に受入れら
れた入賞玉を貯留するという貯留方式を採用することに
より特定遊技状態の発生に伴う大きな遊技価値を極力一
気に付与して遊技の醍醐味を遊技者に味わわせることが
でき、かつ、可変入賞球装置の第1の状態を繰返して継
続制御することによりその特定遊技状態の発生に伴う遊
技の醍醐味を遊技者に繰返して味わわせることができ、
しかも、前記繰返し継続制御に伴う可変入賞球装置の再
度の第1の状態への切換わり以前において貯留玉を解放
することによりその貯留された入賞玉の解放時における
玉詰まりを極力軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弾球遊技機の一例のパチンコ遊技
機を示す正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の裏面構造を示す図解図であ
る。
【図3】可変入賞球・可変表示装置の斜視図である。
【図4】可変入賞球装置の構造を説明するための裏面図
である。
【図5】可変入賞球装置の構造を説明するための縦断面
図である。
【図6】回転ドラム表示機構の詳細図である。
【図7】本発明の一実施例の遊技制御回路図である。
【図8】所定入賞玉数検出回路および駆動制御回路の詳
細な回路図である。
【図9】所定入賞玉数検出回路の他の実施例の回路図で
ある。
【符号の説明】
2a〜2cはセーフ孔、3a〜3c,43a〜43cは
入賞領域、6は数値情報表示器、10はパチンコ遊技
機、30は可変入賞球・可変表示装置、40は可変入賞
球装置、50は可変表示装置、50Aは回転ドラム表示
機構、50Bはセグメント表示器、60は遊技制御回
路、61は可変表示可能条件検出回路、62は回転ドラ
ム駆動制御回路、63は表示駆動回路、64は特定遊技
状態検出回路、65は所定入賞玉数検出回路、66は所
定価値付与状態検出回路、67は数値情報表示駆動回
路、70は駆動制御回路を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者にとって有利な第1の状態と遊技
    者にとって不利な第2の状態とに変化自在な可変入賞球
    装置と、 遊技状態が予め定められた特定の遊技状態になったこと
    を検出する特定遊技状態検出手段と、 前記特定遊技状態検出手段の検出出力に基づいて前記可
    変入賞球装置を前記第1の状態に駆動制御した後前記第
    2の状態に駆動制御し、前記可変入賞球装置の前記第1
    の状態を再度繰り返して継続できるように定められた繰
    り返し継続条件が成立した場合に、一旦前記第2の状態
    に駆動制御されている前記可変入賞球装置を再度第1の
    状態に繰返し継続制御する駆動制御手段と、 該駆動制御手段によって前記第1の状態に駆動制御され
    ている前記可変入賞球装置内に受入れられた入賞玉を貯
    留可能な貯留手段と、 前記駆動制御手段による前記第1の状態の繰返し継続制
    御に伴い前記可変入賞球装置が再度前記第1の状態に切
    換わる以前において、前記貯留手段によって貯留されて
    いる入賞玉を解放する解放手段と、 該解放手段により解放された入賞玉に基づく遊技価値を
    付与する遊技価値付与手段とを含む、弾球遊技機。
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JP2011125481A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Heiwa Corp 遊技機
JP2020103922A (ja) * 2018-10-31 2020-07-09 株式会社三洋物産 遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011125481A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Heiwa Corp 遊技機
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