JPH06149698A - 非接触式情報記憶媒体及びその質問装置 - Google Patents

非接触式情報記憶媒体及びその質問装置

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JPH06149698A
JPH06149698A JP29729192A JP29729192A JPH06149698A JP H06149698 A JPH06149698 A JP H06149698A JP 29729192 A JP29729192 A JP 29729192A JP 29729192 A JP29729192 A JP 29729192A JP H06149698 A JPH06149698 A JP H06149698A
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Japan
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response circuit
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JP29729192A
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English (en)
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Tatsuya Hirata
達也 平田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 非接触式情報記憶媒体を用いた所定の処理シ
ステムにおいて他システムに用いられる非接触式情報記
憶媒体からの情報を除外する処理が容易であり、セキュ
リティ性の向上に寄与すること。 【構成】 質問信号「リード」を応答回路2に向けて送
信し(ステッフ゜221)、応答信号を受信した場合(ステッフ゜223:YE
S)、応答回路2のシステム識別情報(ID)部分と質問
装置1内蔵のシステムIDとを比較し(ステッフ゜225)、両者
が一致した場合にはホストへ受信した応答回路2の情報
を通知し(ステッフ゜226)、一致しない場合にはステップ22
1に戻る。従って、ホストの受信データは全て自システ
ムで処理を施すためのデータであり、有効情報を選択す
る特別な処理は不要となる。また、この質問信号「リー
ド」に質問装置1のシステムIDを付加し、それと一致
したシステムIDをもつ応答回路2だけが返答するよう
に構成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば宅配便の配送シ
ステムに用いる電子伝票や入退室管理に用いる電子名札
等の非接触式情報記憶媒体、及びその非接触式情報記憶
媒体に質問信号を送信して内部情報を返送させ、上位の
情報処理装置に送信する非接触式情報記憶媒体の質問装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、宅配便の配送システムに用いる電
子伝票や入退室管理に用いる電子名札等の情報記憶媒体
が知られており、その情報記憶媒体は荷物や人間等の被
識別物体に保持され、その物体に関する情報を応答回路
内に記憶している。そして、質問装置から情報記憶媒体
に質問信号を送信し、情報記憶媒体の内部情報を応答回
路から返送させることにより非接触で読み取れるように
されている。このように非接触で識別可能ということ
は、被識別物体が質問装置に近づけば自動的に認識さ
れ、認識のために特別な動作が不要であるという大きな
メリットがある。このメリットを活かして、現在この非
接触式の情報記憶媒体を用いたシステムは入退室管理、
レジャー分野、FA等の応用分野に急速に広がってい
る。
【0003】このように広く活用される情報記憶媒体
は、それ固有の識別番号が割り当てられているため、そ
れを認識すれば誤認識等の間違いは生じない。しかしそ
の識別番号はシステムユーザにはほとんど無意味なデー
タであるため、例えば社員番号や入場資格などの必要な
情報は応答回路のメモリ内のフリーエリアに書込んで保
持するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば同一の製造者が
各種分野に非接触式情報記憶媒体及びその質問装置を供
給した場合には、質問装置に近づいたあらゆる分野用の
非接触式情報記憶媒体を読み取る。そこで情報記憶媒体
の読取り情報を正しく処理するには、 情報記憶媒体の識別番号がこれから処理されるシステ
ム内で使われている番号かどうかチェックし、 そのシステム内で使用されている番号であれば、フリ
ーエリア情報から必要な情報を切り出して処理する、と
いう2つの処理が必要である。従って、これらの処理の
ためには、質問装置で情報記憶媒体から内部情報を読み
取った後、上位の情報処理装置でその内部情報をチェッ
クし、該当すればその後の処理をする必要がある。
【0005】しかしながら、上記の処理のために上位
の情報処理装置でデータベースが必要となり、処理が複
雑になるという問題があった。図15(A)を参照して
具体的に説明する。ここで質問装置101bによって読
み取られる情報記憶媒体は、宅配便伝票103b、A社
作業員用名札104b、B社社員用名札104cの3個
である。その3個の情報記憶媒体の応答回路内に設けら
れた識別情報(以下単にIDとも言う。)エリアには製
造時に付けられたID番号が登録されている。図15
(A)の例で各情報記憶媒体のフリーエリアに記録され
た情報は、それぞれシステム管理者によって次のような
情報が記録されている。
【0006】 ・宅配便伝票103b …伝票番号「1234」、
行先番号「44」 ・A社作業員用名札104b…社員番号「1234」、
所属番号「88」 ・B社社員用名札104c …社員番号「123」、入
室データ「433」 このとき質問装置101bは、読み取った応答回路内情
報(各情報記憶媒体の識別情報番号とフリーデータ)を
全て上位情報処理装置であるシステム管理装置151b
に送信する。そしてシステム管理装置151bでは受信
データのうち、有効識別データとしてある範囲(図15
(A)では識別情報番号102000〜105999)のデータだけ
(この場合はA社作業員用名札104bのデータ)を有
効とする処理が必要であり、処理に要する時間がかかっ
てしまう。そしてその有効判別処理の後、フリーデータ
から社員番号「1234」を認識して作業員管理をする
のである。
【0007】従って、処理が複雑になるという問題に加
え、情報記憶媒体のID番号が重複してはいけないた
め、情報記憶媒体の製造者はその管理用に膨大な量のデ
ータを保持しなければならないという問題もあった。ま
た、全ての情報記憶媒体からの情報を上位の情報処理装
置で処理するため、あるシステムで使用している識別情
報番号が他のシステム管理者に筒抜けになってしまい、
例えば入退室管理システムにおいてセキュリティ性が低
くなる等、防犯の面からも好ましくない。
【0008】そこで本発明は上記課題である、情報記憶
媒体を用いた所定の処理システムにおいて他システムに
用いられる情報記憶媒体からの情報を除外する処理が複
雑であり、また、そのセキュリティ性が低いといった点
を解決する情報記憶媒体及びその質問装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に成された本発明の非接触式情報記憶媒体は、予め記憶
された所定の内部情報を質問装置からの質問信号に応答
して送信可能な応答回路を有する非接触式情報記憶媒体
において、上記応答回路は、所定の処理内容に応じ、そ
の処理を施すシステムを識別するためにシステム毎に設
定されたシステム識別情報を記憶しておく応答回路内識
別情報記憶手段と、該応答回路内識別情報記憶手段に記
憶されているシステム識別情報と上記受信した質問信号
に含まれるシステム識別情報とを比較し、両識別情報が
一致した場合にのみ、上記内部情報を上記質問信号に応
答して送信させる送信制御手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0010】なお、上記応答回路は、上記応答回路内識
別情報記憶手段にシステム識別情報が記憶されていない
とき、上記質問装置からシステム識別情報を受信して、
その受信したシステム識別情報を上記応答回路内識別情
報記憶手段に記憶可能に構成してもよい。
【0011】また、本発明の非接触式情報記憶媒体の質
問装置は、予め記憶された所定の内部情報を所定の質問
信号に応答して送信可能な応答回路を有する非接触式情
報記憶媒体に対して質問信号を送信し、その質問信号に
対応する上記内部情報を上記応答回路から返送させ、接
続された上位の情報処理装置に送信する非接触式情報記
憶媒体の質問装置において、所定の処理内容に応じ、そ
の処理を施すシステムを識別するためにシステム毎に設
定されたシステム識別情報を記憶しておく質問装置内識
別情報記憶手段と、該質問装置内識別情報記憶手段に記
憶されているシステム識別情報と上記応答回路から返送
された内部情報より得た応答回路のシステム識別情報と
を比較し、両識別情報が一致した場合にのみ、上記応答
回路からの内部情報を上記上位の情報処理装置に送信す
る送信制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】なお、上記質問装置内識別情報記憶手段に
システム識別情報が記憶されていないとき、上記上位の
情報処理装置からシステム識別情報を受信して、その受
信したシステム識別情報を上記質問装置内識別情報記憶
手段に記憶可能に構成してもよい。
【0013】
【作用】上記構成を有する本発明の非接触式情報記憶媒
体によれば、応答回路内識別情報記憶手段が、所定の処
理内容に応じ、その処理を施すシステムを識別するため
にシステム毎に設定されたシステム識別情報を記憶して
おり、送信制御手段が、応答回路内識別情報記憶手段に
記憶されているシステム識別情報と質問装置から受信し
た質問信号に含まれるシステム識別情報とを比較し、両
識別情報が一致した場合にのみ、内部情報を質問信号に
応答して送信させる。
【0014】このように、異なったシステム識別情報を
持つ非接触式情報記憶媒体からの内部情報は質問装置に
返送されないので、他システムに用いられる非接触式情
報記憶媒体からの情報を除外する処理が簡単になり、非
接触式情報記憶媒体のID番号の重複を避けるために製
造者が管理用として膨大な量のデータを保持する必要も
なくなる上、セキュリティ性も向上する。
【0015】また、本発明の非接触式情報記憶媒体の質
問装置によれば、予め記憶された所定の内部情報を所定
の質問信号に応答して送信可能な応答回路を有する非接
触式情報記憶媒体に対して質問信号を送信し、その質問
信号に対応する内部情報を応答回路から返送させる。一
方、質問装置内識別情報記憶手段には、所定の処理内容
に応じ、その処理を施すシステムを識別するためにシス
テム毎に設定されたシステム識別情報が記憶されてお
り、送信制御手段が、質問装置内識別情報記憶手段に記
憶されているシステム識別情報と応答回路から返送され
た内部情報より得た応答回路のシステム識別情報とを比
較し、両識別情報が一致した場合にのみ、応答回路から
の内部情報を上位の情報処理装置に送信する。
【0016】このように、異なったシステム識別情報を
持つ非接触式情報記憶媒体からの内部情報は質問装置内
で除外されて上位の処理装置に送信されないので、他シ
ステムに用いられる非接触式情報記憶媒体からの情報を
除外する処理が簡単になり、非接触式情報記憶媒体のI
D番号の重複を避けるために製造者が管理用として膨大
な量のデータを保持する必要もなくなる。またあるシス
テムで使用している識別情報番号が他のシステム管理者
に筒抜けになる恐れも少なくなり、セキュリティ性も向
上する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。本発明による非接触式情報記憶媒体の質問装置の回
路図は図1のような構成である。すなわち質問装置1
は、質問信号S1を後述の非接触式情報記憶媒体に送信
し、また返送された応答信号S2を受信するものであ
る。そしてその構成は、搬送波を作るキャリア発振回路
11、搬送波に情報を重畳させて質問信号S1を作る変
調器12、送信波と受信波を分離するサーキュレータ1
3、電磁波の出入口である送受信アンテナ14、受信波
である応答信号S2から情報を取出す復調器15、変調
器と復調器を制御して情報の処理を行なう信号処理部1
6、受信した応答信号S2のうち必要な情報を外部の上
位情報処理装置(例えば図14のシステム管理装置)に
伝える外部インターフェイス17からなる。
【0018】また上記信号処理部16は、プログラムを
内蔵して通信制御を行なうCPU16a、システムの識
別番号を設定するシステム識別情報設定部16bからな
り、さらにシステム識別情報設定部16bはシステム識
別情報を記憶するPROM16cにより構成される。
【0019】次に、上述した回路構成の質問装置1の動
作を説明する。質問装置1からの送信波である質問信号
S1は、キャリア発振回路11により作られた搬送波が
変調器12により変調されて作られる。つまり質問信号
S1には信号処理部16から前記変調器に送られたデー
タが重畳されている。このように作られた質問信号S1
はサーキュレータ13に送られ、そこから送受信アンテ
ナ14に送られて空中に放射される。
【0020】そして、後述の情報記憶媒体の応答回路
(図2、3参照)から応答信号S2が返送されてくれ
ば、それを送受信アンテナ14で受信する。応答信号S
2はサーキュレータ13を介して復調器15に送られ、
そこに含まれている情報が取出され、信号処理部16に
送られて処理され、必要に応じてこの取出した情報を外
部インターフェイス17に出力する。この信号処理部1
6の処理内容は後で詳細に説明する。
【0021】また信号処理部16は外部インターフェイ
ス17から入力された制御命令や各種情報を受けて、そ
の内容により内部処理したり、変調器32に送信データ
を送って情報記憶媒体の制御を行なう。次に、本発明に
よる非接触式情報記憶媒体を応用した外観構造を図2
に、その中の応答回路2の回路図を図3に示す。ここで
は情報記憶媒体の応答回路2を、宅配便伝票3と名札4
とに応用した例を示す。
【0022】図2(A)において宅配便伝票3は、記入
欄31を設けた依頼主控え32、配達途中で抜き取られ
る処理伝票33、配達完了時に回収する配達伝票34、
届け先控え35等の紙片を結束部36で束ねた構成であ
る。そして、結束部36の近傍には各紙片32、33、
34を切り離すミシン目37が形成されており、また結
束部は応答回路2を内蔵する。またこの応答回路2は宅
配便伝票3の識別情報として、少なくとも伝票システム
のシステム識別情報番号と伝票番号を記憶している。こ
の例ではその伝票番号は「1234」である。
【0023】また、図2(B)において名札4は名前や
所属などを示す表示部41と名札を留めるクリップ部4
2によりなり、表示部41は応答回路2を内蔵してい
る。またこの応答回路2は個人の識別情報として、少な
くとも名札システムのシステム識別情報番号と社員番号
を記憶している。この例ではその社員番号は「123
4」である。
【0024】ここで宅配便伝票3と名札4の応答回路2
は全く同じ回路が使用できる。そして、この応答回路2
の回路構成を図3の回路図により説明する。応答回路2
は図3に示すように、内部情報処理を行なうICチップ
21、質問信号S1を受信するとともに応答信号S2を
送信するアンテナ22、ICチップを駆動する内蔵電池
23とから構成されている。
【0025】またICチップ21はアンテナ22にて受
信した質問信号S1が有する情報を取出す検波器21a
と、検波器21aからの信号レベルに基づいて質問信号
の受信を判定して各部回路に電源供給を行なうレベル比
較器21bと、システム識別情報、荷物情報等を記憶す
るメモリ21cとレベル比較器21bにより電源供給を
受けた際にメモリ21cに記憶された情報に基づく送信
動作を行なう中央処理装置(以下、CPUという)21
dと、CPU21dを作動させるクロック信号を発生す
るクロック発生器21eと、CPU21dからの出力信
号に基づき質問信号S1に変調をかけてアンテナ22よ
り応答信号S2を送信させる変調器21fとから構成さ
れている。
【0026】この応答回路2は、質問装置1からの質問
信号S1をアンテナ22により受信し、この受信信号に
よりレベル比較器21bがCPU21d及びクロック発
生器21eに電源供給を開始する。すると、CPU21
dは質問信号S1に含まれるコマンドを解釈、実行す
る。このとき例えばそのコマンドが内部記憶データを要
求していれば、CPU21dはメモリ21cに記憶され
た情報により質問信号S1に変調をかけ、内部情報を有
する応答信号S2としてアンテナ22より送信させる。
【0027】次に、本発明の第1実施例として構成され
た質問装置1及びその質問装置1で読み取られる情報記
憶媒体3内の応答回路2の内部動作を説明する。まず、
応答回路2の動作を説明した後で質問装置1の動作を説
明する。図4は応答回路2のCPU21dの動作を説明
するフローチャートである。
【0028】前述の説明通り、CPU21dはレベル比
較器21bが質問信号を検知すると動作を開始し(ステ
ップ100)、まず内部の「ウェイトフラグ」をOFF
にする(ステップ101)。その後、質問信号S1を受
信するまで待機し、受信後(ステップ102:YE
S)、質問信号S1のコマンドを解釈する(ステップ1
03)。この質問信号S1に含まれるコマンドは、発
行、書換、リード、ウェイトの4種類であり、ステップ
103で上記4種類のコマンドに応じた各処理、すなわ
ち発行処理(ステップ110)、書換処理(ステップ1
20)、リード処理(ステップ130)、ウェイト処理
(ステップ140)が選択される。以下各処理を順に説
明する。
【0029】まず、発行処理を図5を参照して説明す
る。応答回路2に識別情報が未書込のとき(ステップ1
11:YES)、新しい全識別情報と発行データを受信
する(ステップ112)。そして識別情報エリアのメモ
リに新しい全識別情報を、フリーエリアのメモリに発行
データをそれぞれ書き込む(ステップ113,11
4)。そして正常に処理が終了したときに応答信号「O
K」を送信する(ステップ115)。なお、応答回路2
に識別情報が既に書き込まれているときには(ステップ
111:NO)、ステップ112以降の処理を行わずに
本ルーチンを終了して、図4のステップ102に戻る。
【0030】一方、書換処理は図6に示すように、応答
回路2に識別情報が既に書込済のときには(ステップ1
21:YES)、全識別情報と書換データを受信し(ス
テップ122)、応答回路2のメモリ21c内の全識別
情報と受信した全識別情報が一致した場合には(ステッ
プ123:YES)、書換データをフリーエリアのメモ
リに書込み(ステップ124)、応答信号「OK」を送
信する(ステップ125)。なお、応答回路2に識別情
報が未書込のとき(ステップ121:NO)、及びステ
ップ123で応答回路2のメモリ21c内の全識別情報
と受信した全識別情報が一致しない場合には、そのまま
本ルーチンを終了する。
【0031】また、リード処理は図7に示すように、ウ
ェイトフラグがOFFのとき(ステップ131:YE
S)、応答信号として内部情報(全識別情報とフリーデ
ータ)を送信する(ステップ132)。なお、ウェイト
フラグがONのときには(ステップ131:NO)、そ
のまま本ルーチンを終了する。
【0032】一方、ウェイト処理は図8に示すように、
まず全識別情報を受信し(ステップ141)、それが応
答回路2内部の全識別情報と一致したときに(ステップ
142:YES)ウェイトフラグをONにする(ステッ
プ143)。なお、ステップ142で受信した全識別情
報と応答回路2内部の全識別情報とが一致しない場合に
は、そのまま本ルーチンを終了する。
【0033】上述したように発行は識別情報が未書込み
のときだけ実行されるために、一旦発行されたものに対
して偽造することは困難になっている。また逆に書換は
識別情報が書込み済みのときだけ実行されるため、未発
行の応答回路2を間違って使ってしまうことが避けられ
るようになっている。
【0034】また応答回路2の全識別情報の内容は、質
問装置1のシステム識別情報に対応する部分と、ユーザ
設定用識別情報とからなっているが、応答回路2内部の
処理にはその区分はない。そして応答回路2はウェイト
フラグがOFFである間、リードコマンドを受信する度
に応答する。しかし一旦ウェイトコマンドを受信したら
リードコマンドには応答しない。
【0035】なお応答回路2の動作終了は、図3のレベ
ル比較器21bが質問信号S1を検知しなくなったとき
に、CPU21dとクロック発生器21eとの電源を切
ることで行なわれる。またその後質問信号S1を検知す
れば、CPU21dは再びステップ100から動作開始
する。
【0036】次に、質問装置1の動作を説明する。図9
は質問装置1の内部動作を示したフローチャートであ
る。処理が開始されると(ステップ200)質問装置1
はまずその上位の情報処理装置(以下単にホストとも言
う。)からコマンドを待ち、そのホストコマンドを受信
したら(ステップ201:YES)それに対応した処理
を選択する(ステップ202)。このコマンドには、シ
ステム識別情報設定、リード、発行、書換の4種類があ
り、ステップ202で上記4種類のコマンドに応じた各
処理、すなわちシステム識別情報設定処理(ステップ2
10)、リード処理(ステップ220)、発行処理(ス
テップ230)、書換処理(ステップ240)が選択さ
れる。以下各処理を順に説明する。る。
【0037】まず、システム識別情報設定処理を図10
を参照して説明する。質問装置1内部のシステム識別情
報設定部16bに記憶されているシステム識別情報が未
書込みであるときに(ステップ211:YES)、ホス
トから新システム識別情報を受信し(ステップ21
2)、それをシステム識別情報として設定する(ステッ
プ213)。そして処理が正常に行なわれればホストへ
「正常終了」を通知する(ステップ213)。なお、シ
ステム識別情報設定部16bに記憶されているシステム
識別情報が既に書込済みであるときには(ステップ21
1:NO)、以降の処理を行わずに本ルーチンを終了し
て、図9のステップ201に戻る。
【0038】一方、リード処理は図11に示すように、
まず質問信号「リード」を応答回路2に向けて送信する
(ステップ221)。その間にホストから別のコマンド
を受信すれば(ステップ222:YES)図9のステッ
プ202に戻り、そのコマンドに応じた処理を行う。図
11に戻り、ホストから受信がない場合は(ステップ2
22:NO)、質問信号「リード」に応答した応答信号
を受信するまでステップ221,222の部分をループ
する(ステップ223:NO)。
【0039】応答信号を受信すれば(ステップ223:
YES)、応答回路2の全識別情報を取り出しそれに向
けて「ウェイト」コマンドを送信する(ステップ22
4)。そして、受信した応答回路2のシステム識別情報
部分と質問装置1内蔵のシステム識別情報とを比較し
(ステップ225)、それが一致した場合にはホストへ
受信した応答回路2の情報を通知する(ステップ22
6)。このときシステム識別情報についてのセキュリテ
ィを守るため、ホストへの通知は、応答回路情報の全識
別情報とデータからシステム識別情報部分を除いたもの
を通知すれば良い。
【0040】なお、ステップ225で両システム識別情
報が一致しない場合は、ステップ221に戻り以降の処
理を繰り返す。発行処理を図12を参照して説明する。
まずホストから新ユーザ用識別情報と発行データを受信
し(ステップ231)、新ユーザ用識別情報にシステム
識別情報を付加して新・全識別情報を作成する(ステッ
プ232)。そして質問信号「発行」と新・全識別情
報、発行データを応答回路2へ向けて送信し(ステップ
233)、応答信号「OK」の受信をチェックする(ス
テップ234)。「OK」の受信があればホストへ「正
常終了」を通知し(ステップ235)、受信がなければ
「エラー」を通知して(ステップ236)、本ルーチン
を終了する。
【0041】また書換処理は、図13に示すように、ま
ずホストからユーザ用識別情報と書換データを受信し
(ステップ241)、ユーザ用識別情報にシステム識別
情報を付加して全識別情報を作成する(ステップ24
2)。そして質問信号「書換」と全識別情報、書換デー
タを応答回路2へ向けて送信し(ステップ243)、応
答信号「OK」の受信をチェックする(ステップ24
4)。「OK」の受信があればホストへ「正常終了」を
通知し(ステップ245)、受信がなければ「エラー」
を通知して(ステップ246)、本ルーチンを終了す
る。
【0042】ここでリード処理においてシステム識別情
報が異なる応答回路2にも、その受信時に質問信号「ウ
ェイト」を送信するため、再度その応答回路2が応答す
ることはなくなり、混信が減る。次にこれら質問装置
1、宅配便伝票3、名札4を使用したシステム構成を図
14を参照して説明する。この図14では合計3つの独
立したシステムが稼働している。
【0043】図14(A)は宅配便を扱うA社のシステ
ムを示すものであり、その中では荷物管理システムと作
業員管理システムが稼働している。そして荷物管理シス
テムは、荷物の流れを管理、制御するホストとしてのシ
ステム管理装置51aと、その荷物管理システムで扱わ
れる荷物52a、52bと、荷物52a、52bの識別
情報を保持する宅配便伝票3a、3bと、宅配便伝票3
a、3bが保持する情報を読み取るための質問装置1a
と、荷物を運搬するベルトコンベア55とにより構成さ
れる。
【0044】また作業員管理システムは、作業員の動き
を管理するホストとしてのシステム管理装置51bと、
A社作業員53a、53bと、A社作業員53a、53
bの識別情報を保持する名札4a、4bと、名札4a、
4bの保持する情報を読み取るための質問装置1bと、
荷物の搬出を行なったり人が出入りする出入り口56と
からなる。
【0045】一方、図14(B)は入退室管理を行うB
社のシステムであり、その構成は入退室資格確認、制御
を行なうホストとしてのシステム管理装置51cと、B
社社員54a、54bと、B社社員54a、54bの識
別情報を保持する名札4c、4dと、名札4c、4dが
保持するデータを読み取るための質問装置1cと、部屋
の出入り口のドア57と、ドアの施錠制御する電磁ロッ
ク58とにより構成されている。
【0046】ここで、各システムの作動を簡単に説明し
ておく。まず荷物管理システムでは、ベルトコンベア5
5上の荷物52a、52bに貼付された宅配便伝票の情
報を質問装置1aで読み取り、システム管理装置51a
がその識別情報や届け先などの付属データに基づいてベ
ルトコンベア55等を制御し、荷物52a、52bの自
動仕分けをする。
【0047】作業員管理システムでは、出入り口56を
通過したA社作業員53a、53bがつけている名札4
a、4bの情報を質問装置1bで読み取り、システム管
理装置51bはその識別情報を基に勤務作業状況等の管
理を行う。また入退室管理システムでは、ドア57の前
に立ったB社社員54a、54bの名札4c、4dの情
報を質問装置1cで読み取り、システム管理装置51c
はその識別情報や資格などの付属データに基づき入退室
資格を検査し、資格があれば電磁ロック58によりドア
57を解錠する。
【0048】以上3つのシステムは独立したシステムで
あるが、そこで用いられる宅配便伝票3a、3bや名札
4a〜4d等は自由に運搬、移動される移動体(ここで
は、荷物52a、52b、A社作業員53a、53b、
B社社員54a、54bを指す。)に取付けられている
ため、様々な混信が発生する。例えば図14(A)の作
業員管理システムの質問装置1bは、本来読み取るべき
A社作業員53bの名札4b以外にも、荷物52bの宅
配便伝票3bやB社社員54aの名札4cも読み取って
しまう。
【0049】このときの作動を図15に参照しながらさ
らに説明する。ここで図15(A)は従来例であり、図
15(B)は本実施例を用いた例である。図15(A)
の従来例については、上記「発明が解決しようとする課
題」の項で説明したので、問題点だけ繰り返して説明し
ておく。
【0050】質問装置101bは、読み取った応答回路
内情報を全てシステム管理装置151bに送信し、シス
テム管理装置151bでは受信データのうち、有効識別
データとしてある範囲(識別情報番号102000〜105999)
のデータだけ(この場合はA社作業員用名札104bの
データ)を有効とする処理が必要であり、処理に要する
時間がかかってしまう。そしてその有効判別処理の後、
フリーデータから社員番号「1234」を認識して作業
員管理をするのである。
【0051】従って、処理が複雑になるという問題に加
えて、情報記憶媒体のID番号が重複してはいけないた
め、情報記憶媒体の製造者はその管理用に膨大な量のデ
ータを保持しなければならない。また、全ての情報記憶
媒体からの情報を上位の情報処理装置で処理するため、
あるシステムで使用している識別情報番号が他のシステ
ム管理者に筒抜けになってしまってセキュリティ性が低
くなる等、防犯の面からも好ましくない。
【0052】それに対し図15(B)に示す本実施例に
よる質問装置1bでは、図11に示した質問装置側リー
ド処理ルーチンの動作で、読み取った3個の情報記憶媒
体(宅配便伝票3b、名札4b、4c)のデータのうち
設定されたシステム識別情報(この場合は「A2」)と
一致する応答回路内情報のみを選択し、ホストであるシ
ステム管理装置51bに送信する。
【0053】なおこのときの各情報記憶媒体の識別情報
エリアのユーザ用識別情報にはその伝票番号や社員番号
等が記録される。図15(B)の例における各情報記憶
媒体のフリーエリア内の情報は次の通りである。 ・宅配便伝票3b …行先番号「44」、発行日
「12月25日」 ・A社作業員用名札4b…所属番号「88」、入社年月
「91年10月」 ・B社社員用名札4c …入室データ「433」、入室
管理「102回」 このように、システム管理装置51bにおける受信デー
タは全て自システムで処理を施すためのデータであり、
有効情報を選択する特別な処理は不要である。また社員
番号等のデータは識別情報エリアに書込めるため、フリ
ーエリア内のメモリに余裕ができ、管理に有用なデータ
を保持できるため、より高度なアプリケーションにも活
用できる。
【0054】また図14(B)のB社の入退室管理シス
テムについて考えれば、この入退室管理システムで使用
する管理用データは他のシステムに通知されないため、
その解読が難しくセキュリティ性が高くなるという利点
もある。さらに本実施例では、非常に大量に製造される
宅配便伝票3a,3b、A社作業員用名札4a,4b、
B社社員用名札4c等の情報記憶媒体の製造時に識別情
報を管理する必要はなく、それほど大量に製造されない
質問装置1a,1bの製造時にだけシステム識別情報を
設定、管理するだけでよく、管理データは非常に少量に
なって簡単な管理で済む。
【0055】次に、質問装置1のシステム識別情報設定
部16bに関する別実施例を説明する。システム識別情
報設定部としては、図1に符号16bで示したものの他
に、図16に示すシステム識別情報設定部16b’の構
成でもよい。このシステム識別情報設定部16b’は電
気的書換え可能なEEPROM161、値を設定するロ
ータリDIPスイッチ162、その値をレベル変換する
バッファ163、CPUのアクセスするアドレスにより
駆動する素子を切り換えるデコーダ164から構成され
ている。この実施例は、システム識別情報の一部をEE
PROM161に記録し、残りをロータリDIPスイッ
チ162で任意に設定できるようにしたものである。
【0056】次にこの動作を説明すると、EEPROM
161とロータリDIPスイッチ162には共にシステ
ム識別情報が記録される。そしてCPU16aからのシ
ステム識別情報のアクセスアドレスに応じてデコーダ1
64がアクセス素子を切り換え、EEPROM161で
設定された値か、ロータリDIPスイッチ162のデー
タをバッファ163によりレベル変換した値をCPU1
6aへ通知する。
【0057】この例を図14、図15で示すシステムで
説明する。A社内で管理する2つのシステムである荷物
管理システム及び作業員管理システムについて、2つの
システム識別情報が割り当てられる。このときシステム
識別情報の一部をA社を示す識別情報(図15(B)で
システムID中の「A」に相当)としてEEPROM1
61に記録し、残りの一部をA社内の管理番号(図15
(B)でシステムID中の「1」、「2」に相当)とし
てロータリDIPスイッチ162に設定する。そしてこ
のロータリDIPスイッチを質問装置1の外部から設定
できれば、質問装置1をA社内で目的別に配置し直すこ
とも容易にできる。
【0058】なおこの実施例では変更可能なシステム識
別情報の一部を記憶、設定するために変更容易な素子と
してロータリDIPスイッチ162を用いたが、変更可
能なシステム識別情報部分もEEPROM161の内部
に設定してCPU16aから制御することで書換え可能
としてもよい。
【0059】また、図15(B)に示す応答回路2のメ
モリ構成においてフリーエリアがなくてもよい。上述の
第1実施例では、異なったシステム識別情報を持つ情報
記憶媒体からの内部情報は質問装置内で除外したが、情
報記憶媒体内の応答回路2側で不要な情報を除外するよ
うにした第2実施例を以下に説明する。
【0060】図7の応答回路側処理ルーチンで示す応答
回路2の動作では、応答回路2は質問信号「リード」を
受取ったときに、ウェイトフラグがOFFであれば必ず
応答している。この質問信号「リード」に質問装置内部
のシステム識別情報を付加することにより、それと一致
したシステム識別情報をもつ応答回路2だけが返答する
ようにできる。
【0061】この第2実施例の作動を説明する。図17
に示すように、動作を開始する(ステップ500)とま
ず内部の「ウェイトフラグ」をOFFにし(ステップ5
01)、その後、質問信号S1を受信すると(ステップ
502:YES)、質問信号S1のコマンドを解釈する
(ステップ503)。
【0062】この質問信号S1に含まれるコマンドは、
発行、書換、リード、ウェイトに再発行を加えた5種類
であり、ステップ503で上記5種類のコマンドに応じ
た各処理、すなわち発行処理(ステップ510)、書換
処理(ステップ520)、リード処理(ステップ53
0)、ウェイト処理(ステップ540)、再発行処理
(ステップ550)が選択される。ここで発行処理(ス
テップ510)、書換処理(ステップ520)、及びウ
ェイト処理(ステップ540)については第1実施例に
おいて対応する処理(図4におけるステップ110,1
20,140)と同じなので、変更分であるリード処理
(ステップ530)と追加分である再発行処理(ステッ
プ550)を順に説明する。
【0063】リード処理は図18に示すように、応答回
路2に識別情報が既に書込済のときには(ステップ53
1:YES)、質問信号S1に続くシステム識別情報を
受信し(ステップ532)、応答回路2内部メモリのシ
ステム識別情報と受信したシステム識別情報とを比較す
る(ステップ533)。そして、両システム識別情報が
一致した場合(ステップ533:YES)、ウェイトフ
ラグがOFFであれば(ステップ534:YES)、応
答信号として内部情報(全識別情報とフリーデータ)を
送信する(ステップ535)。
【0064】また、応答回路2に識別情報が未書込のと
きには(ステップ531:NO)、応答信号として初期
データを送信して(ステップ536)本ルーチンを終了
し、図17のステップ502に戻る。なお、ステップ5
33で両システム識別情報が一致しない場合、ステップ
534でウェイトフラグがONのときには、それぞれ以
降の処理を行なうことなく本ルーチンを終了する。
【0065】一方、再発行処理は図19に示すように、
応答回路2に識別情報が既に書込済のときには(ステッ
プ551:YES)、新しい全識別情報と発行データを
受信する(ステップ552)。そして、応答回路2内部
メモリのシステム識別情報と受信したシステム識別情報
が一致した場合には(ステップ553:YES)、識別
情報エリアのメモリに受信した新しい全識別情報を、ま
たフリーエリアのメモリに発行データをそれぞれ書き込
む(ステップ554,555)。正常に処理が終了した
ときに応答信号「OK」を送信する(ステップ55
6)。
【0066】なお、応答回路2に識別情報が未書込のと
き(ステップ551:NO)、及びステップ553で両
システム識別情報が一致しない場合には、それぞれ以降
の処理を行なうことなく本ルーチンを終了する。次に、
第2実施例における質問装置1の動作を説明する。
【0067】図20に示すように、処理が開始されると
(ステップ600)、まずそのホストからコマンドを待
ち、そのホストコマンドを受信したら(ステップ60
1:YES)それに対応した処理を選択する(ステップ
602)。このコマンドには、システム識別情報設定、
リード、発行、書換に再発行を加えた5種類があり、ス
テップ602で上記5種類のコマンドに応じた各処理、
すなわちシステム識別情報設定処理(ステップ61
0)、リード処理(ステップ620)、発行処理(ステ
ップ630)、書換処理(ステップ640)、再発行処
理(ステップ650)が選択される。
【0068】ここでシステム識別情報設定処理、発行処
理及び書換処理(ステップ610,630,640)に
ついては第1実施例において対応する処理(図9におけ
るステップ210,230,240)と同じなので、変
更分であるリード処理(ステップ620)と追加分であ
る再発行処理(ステップ650)を順に説明する。
【0069】リード処理は図21に示すように、まず質
問装置内部のシステム識別情報を取り出し(ステップ6
21)、これを質問信号「リード」に載せて応答回路2
に向けて送信する(ステップ622)。その間にホスト
から別のコマンドを受信すれば(ステップ623:YE
S)図20のステップ602に戻り、そのコマンドに応
じた処理を行う。図21に戻り、ホストから受信がない
場合は(ステップ623:NO)、質問信号「リード」
に応答した応答信号を受信するまでステップ621〜6
23の部分をループする。
【0070】応答信号を受信すれば(ステップ624:
YES)、その応答信号が初期データでないかどうかを
判断する(ステップ625)。初期データでなければ、
応答回路2の全識別情報を取り出しそれに向けて質問信
号「ウェイト」を送信する(ステップ626)。
【0071】そして、受信した応答回路2のシステム識
別情報部分と質問装置1内蔵のシステム識別情報とを比
較し(ステップ627)、それが一致した場合にはホス
トへ受信した応答回路2の情報を通知する(ステップ6
28)。このように、ステップ627で応答信号中のシ
ステム識別情報をチェックすることで、仮に混信等によ
って対象外のシステム識別情報を持つ応答回路2からデ
ータを受信してしまっても、それをホストへ送ることは
ない。
【0072】また、ステップ625で受信した応答信号
が初期データであった場合には、ホストへ応答信号とし
て初期データを送信する(ステップ629)。なお、ス
テップ627で両システム識別情報が一致しない場合
は、ステップ621に戻り以降の処理を繰り返す。一
方、再発行処理は図22に示すように、まずホストから
新ユーザ用識別情報と発行データを受信し(ステップ6
51)、新ユーザ用識別情報にシステム識別情報を付加
して全識別情報を作成する(ステップ652)。そして
質問信号「再発行」と新・全識別情報、発行データを応
答回路2へ向けて送信し(ステップ653)、応答信号
「OK」の受信をチェックする(ステップ654)。応
答信号「OK」の受信があればホストへ「正常終了」を
通知し(ステップ655)、受信がなければ「エラー」
を通知して(ステップ656)、本ルーチンを終了す
る。
【0073】本第2実施例では、質問装置1から応答回
路2へのリードコマンド送信時にシステム識別情報を付
加し、応答回路2は、同じシステム識別情報を持つ場合
にのみ、内部情報を返信している。従って、応答回路2
の応答は、内蔵するシステム識別情報が一致したときの
みに限られるため、応答回路2の情報を不正に読み出し
にくくなり、セキュリティ性が向上する。また、質問信
号「リード」送信時にシステム識別情報が異なる応答回
路2からの受信が非常に少なくなる。
【0074】一方、応答回路2は、リードコマンド受信
時に識別情報が未書込みであれば初期データを送信し、
質問装置1はその初期データを受信したときにはホスト
へ初期データを通知している。従って、質問装置1にお
いて未発行の応答回路2を識別でき、発行時に応答回路
2の有無も判別できる。
【0075】さらに、本第2実施例では、応答回路2を
発行して全識別情報を書き込んでも、ユーザ用識別情報
は再発行(再書込み)可能にされている。一旦発行した
応答回路2のシステム識別情報は書換えできないが、ユ
ーザ用識別情報は自由に書き換えることができる。従っ
て、例えばあるシステムの管理者は、既にあるユーザの
名札として使用していた応答回路2を、別のユーザ用の
名札として使用することができる。
【0076】また、この機能を利用すると応答回路2の
偽造防止にも役立つ。もし、一旦発行してしまうと書換
えができないものであれば、製造者は応答回路2を未発
行状態でユーザに渡さなくてはいけなくなり、ユーザの
任意の識別情報も製造者が管理する必要が出てくるた
め、ここでもし質問装置1を改造されて内蔵のシステム
識別情報を書き換えられたら、未発行の応答回路2が偽
造される恐れがある。しかし、本実施例のように書換え
可能とすれば、製造者は応答回路2を一旦発行してシス
テム識別情報を確定させてからユーザに渡すことが可能
となる。従って、後で応答回路2の偽造を行おうとして
も、システム識別情報は書き換えられないので、別のシ
ステム用の応答回路2を作成することはできず、偽造が
防止できるのである。
【0077】
【発明の効果】以上述べたように本発明の非接触式情報
記憶媒体によれば、応答回路内識別情報記憶手段に記憶
されているシステム識別情報と質問装置から受信した質
問信号に含まれるシステム識別情報とが一致した場合に
のみ、内部情報を質問信号に応答して送信させるため、
異なったシステム識別情報を持つ非接触式情報記憶媒体
からの内部情報は質問装置に返送されず、他システムに
用いられる非接触式情報記憶媒体からの情報を除外する
処理が簡単になり、非接触式情報記憶媒体のID番号の
重複を避けるために製造者が管理用として膨大な量のデ
ータを保持する必要もなくなる上、セキュリティ性も向
上する。
【0078】また、本発明の非接触式情報記憶媒体の質
問装置によれば、質問装置内識別情報記憶手段に記憶さ
れているシステム識別情報と応答回路から返送された内
部情報より得た応答回路のシステム識別情報とが一致し
た場合にのみ、応答回路からの内部情報を上位の情報処
理装置に送信するため、異なったシステム識別情報を持
つ情報記憶媒体からの内部情報は質問装置内で除外され
て上位の処理装置に送信されないので、他システムに用
いられる情報記憶媒体からの情報を除外する処理が簡単
になり、情報記憶媒体のID番号の重複を避けるために
製造者が管理用として膨大な量のデータを保持する必要
もなくなる。またあるシステムで使用している識別情報
番号が他のシステム管理者に筒抜けになる恐れも少なく
なり、セキュリティ性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による情報記憶媒体の質問装置の回路
図である。
【図2】 (A)は情報記憶媒体の応答回路を宅配便伝
票に応用した例を示す概略斜視図、(B)は同じく名札
に応用した例を示す概略斜視図である。
【図3】 応答回路の回路構成を示す回路図である。
【図4】 応答回路内の第1実施例の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図5】 応答回路側の発行処理ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図6】 応答回路側の書換処理ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図7】 応答回路側のリード処理ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図8】 応答回路側のウェイト処理ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図9】 質問装置の第1実施例の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図10】 質問装置側のシステム設定処理ルーチンを
示すフローチャートである。
【図11】 質問装置側のリード処理ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図12】 質問装置側の発行処理ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図13】 質問装置側の書換処理ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図14】 (A)は宅配便を扱うA社のシステム、
(B)は入退室管理を行うB社のシステムをそれぞれ示
す説明図である。
【図15】 図14に示したシステムにおける作動を説
明する説明図で、(A)は従来例を示し、(B)は本実
施例を用いた場合の説明図である。
【図16】 システム識別情報設定部に関する別実施例
を示す回路図である。
【図17】 応答回路内の第2実施例の動作を説明する
フローチャートである。
【図18】 応答回路側のリード処理ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図19】 応答回路側の再発行処理ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図20】 質問装置の第2実施例の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図21】 質問装置側のリード処理ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図22】 質問装置側の再発行処理ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
S1…質問信号、 S2…応答信号、1,1a,1
b,1c,101b…質問装置、2…応答回路、
3,3a,3b,103b…宅配便伝票、 4…名
札、4a,4b,104b…A社作業員用名札、4c,
4d,104c…B社社員用名札、16…信号処理部、
16a…CPU、 16c…PROM、16
b,16b’…システム識別情報設定部、 21c…
メモリ、51a〜51c,151b…システム管理装
置、 52a,52b…荷物、53a,53b…A社作
業員、 54a,54b…B社社員

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め記憶された所定の内部情報を質問装
    置からの質問信号に応答して送信可能な応答回路を有す
    る非接触式情報記憶媒体において、 上記応答回路は、 所定の処理内容に応じ、その処理を施すシステムを識別
    するためにシステム毎に設定されたシステム識別情報を
    記憶しておく応答回路内識別情報記憶手段と、 該応答回路内識別情報記憶手段に記憶されているシステ
    ム識別情報と上記受信した質問信号に含まれるシステム
    識別情報とを比較し、両識別情報が一致した場合にの
    み、上記内部情報を上記質問信号に応答して送信させる
    送信制御手段と、 を備えたことを特徴とする非接触式情報記憶媒体。
  2. 【請求項2】 上記応答回路が、上記応答回路内識別情
    報記憶手段にシステム識別情報が記憶されていないと
    き、上記質問装置からシステム識別情報を受信して、そ
    の受信したシステム識別情報を上記応答回路内識別情報
    記憶手段に記憶可能に構成されたことを特徴とする上記
    請求項1記載の非接触式情報記憶媒体。
  3. 【請求項3】 予め記憶された所定の内部情報を所定の
    質問信号に応答して送信可能な応答回路を有する非接触
    式情報記憶媒体に対して質問信号を送信し、その質問信
    号に対応する上記内部情報を上記応答回路から返送さ
    せ、接続された上位の情報処理装置に送信する非接触式
    情報記憶媒体の質問装置において、 所定の処理内容に応じ、その処理を施すシステムを識別
    するためにシステム毎に設定されたシステム識別情報を
    記憶しておく質問装置内識別情報記憶手段と、 該質問装置内識別情報記憶手段に記憶されているシステ
    ム識別情報と上記応答回路から返送された内部情報より
    得た応答回路のシステム識別情報とを比較し、両識別情
    報が一致した場合にのみ、上記応答回路からの内部情報
    を上記上位の情報処理装置に送信する送信制御手段と、 を備えたことを特徴とする非接触式情報記憶媒体の質問
    装置。
  4. 【請求項4】 上記質問装置内識別情報記憶手段にシス
    テム識別情報が記憶されていないとき、上記上位の情報
    処理装置からシステム識別情報を受信して、その受信し
    たシステム識別情報を上記質問装置内識別情報記憶手段
    に記憶可能に構成されたことを特徴とする上記請求項3
    記載の非接触式情報記憶媒体の質問装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10145987A (ja) * 1996-09-13 1998-05-29 Hitachi Ltd 電力伝送システムおよびicカード並びにicカードを用いた情報通信システム

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JPH10145987A (ja) * 1996-09-13 1998-05-29 Hitachi Ltd 電力伝送システムおよびicカード並びにicカードを用いた情報通信システム

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