JPH0614955Y2 - プレス機械のダイクッション装置 - Google Patents
プレス機械のダイクッション装置Info
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- JPH0614955Y2 JPH0614955Y2 JP6856489U JP6856489U JPH0614955Y2 JP H0614955 Y2 JPH0614955 Y2 JP H0614955Y2 JP 6856489 U JP6856489 U JP 6856489U JP 6856489 U JP6856489 U JP 6856489U JP H0614955 Y2 JPH0614955 Y2 JP H0614955Y2
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- hydraulic cylinder
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Description
【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は薄板の絞り加工を行なうプレス機械のダイク
ッション装置の改良に関する。
ッション装置の改良に関する。
(従来の技術) 従来、薄板の絞り加工を行なうプレス機械のダイクッシ
ョン装置にあっては、空気圧式と油圧式のダイクッショ
ン装置が採用されている。
ョン装置にあっては、空気圧式と油圧式のダイクッショ
ン装置が採用されている。
空気圧式のダイクッション装置は、シリンダ型式または
ベローズ型式の空気容器に圧縮空気を充填し、プレスス
ライドの下降によりクッションが押され下降し、空気容
器内の圧縮空気が圧縮され、容積変化をさせてクッショ
ン力を変化させるものである。
ベローズ型式の空気容器に圧縮空気を充填し、プレスス
ライドの下降によりクッションが押され下降し、空気容
器内の圧縮空気が圧縮され、容積変化をさせてクッショ
ン力を変化させるものである。
また、油圧式のダイクッション装置は、プレススライド
の下降によりクッションが押され、クッションの下降に
伴ってシリンダ内の油圧をリリーフ弁より逃がすことに
より、クッション力を変化させるものである。
の下降によりクッションが押され、クッションの下降に
伴ってシリンダ内の油圧をリリーフ弁より逃がすことに
より、クッション力を変化させるものである。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上述した従来のプレス機械のダイクッション
は、空気圧においては、ワークのしわ押え力が絞り加工
の始まりから終りにかけて増加するため、ワークの破断
が発生し易いという問題があった。また、ワークの破断
につながるしわ押え力の増大を防ぐためには、ダイクッ
ションの容積変化率を下げなくてはならず、このため、
大容量のシリンダが必要となり設備費の増大につながる
という問題もあった。
は、空気圧においては、ワークのしわ押え力が絞り加工
の始まりから終りにかけて増加するため、ワークの破断
が発生し易いという問題があった。また、ワークの破断
につながるしわ押え力の増大を防ぐためには、ダイクッ
ションの容積変化率を下げなくてはならず、このため、
大容量のシリンダが必要となり設備費の増大につながる
という問題もあった。
油圧式のダイクッション装置においては、絞り加工時に
発生するワークの破断を防ぐため、加工工程中にクッシ
ョン力を変化させる必要上、油圧回路あるいはリリーフ
バルブ等の構成が複雑となり、コストアップにつながる
という問題があった。
発生するワークの破断を防ぐため、加工工程中にクッシ
ョン力を変化させる必要上、油圧回路あるいはリリーフ
バルブ等の構成が複雑となり、コストアップにつながる
という問題があった。
この考案の目的は、上記問題点を改善するため、加工工
程中のダイクッション能力を減少に転じさせる位置と、
減少させる度合いを設定可能にし、製品によって異なる
必要最低しわ押え力の変化に近い能力特性を実現させ、
薄板の絞り加工におけるワークの破断の防止を図ったプ
レス機械のダイクッション装置を提供することにある。
程中のダイクッション能力を減少に転じさせる位置と、
減少させる度合いを設定可能にし、製品によって異なる
必要最低しわ押え力の変化に近い能力特性を実現させ、
薄板の絞り加工におけるワークの破断の防止を図ったプ
レス機械のダイクッション装置を提供することにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この考案は、上金型とワー
クホルダとの間でワークを挟持しながらワークをプレス
加工するプレス機械であって、前記ワークホルダを支承
するクッションピンを介してエアシリンダを設け、その
エアシリンダに第1の油圧シリンダを接続し、その第1
の油圧シリンダの上部油室と圧力変更装置である第2の
油圧シリンダの下部油室とを連通させ、全長を段階的に
異にしたピストンロッドを備えた前記第2の油圧シリン
ダを前記上金型に接離自在に下部にサブプレートの下方
に適数設けてプレス機械のダイクッション装置を構成し
た。
クホルダとの間でワークを挟持しながらワークをプレス
加工するプレス機械であって、前記ワークホルダを支承
するクッションピンを介してエアシリンダを設け、その
エアシリンダに第1の油圧シリンダを接続し、その第1
の油圧シリンダの上部油室と圧力変更装置である第2の
油圧シリンダの下部油室とを連通させ、全長を段階的に
異にしたピストンロッドを備えた前記第2の油圧シリン
ダを前記上金型に接離自在に下部にサブプレートの下方
に適数設けてプレス機械のダイクッション装置を構成し
た。
(作用) この考案のプレス機械のダイクッション装置を採用する
ことにより、複数配設した圧力変更装置である第2の油
圧シリンダのピストンロッドの全長を段階的に異にして
あるため、上金型により順次ピストンロッドを押圧し第
2の油圧シリンダを作動させる。
ことにより、複数配設した圧力変更装置である第2の油
圧シリンダのピストンロッドの全長を段階的に異にして
あるため、上金型により順次ピストンロッドを押圧し第
2の油圧シリンダを作動させる。
すなわち、最長のピストンロッドを備えた第2の油圧シ
リンダに上金型が当接するまでは、エアシリンダの内圧
は上昇し上金型とワークホルダ間にあるワークの挟持力
は増加する。
リンダに上金型が当接するまでは、エアシリンダの内圧
は上昇し上金型とワークホルダ間にあるワークの挟持力
は増加する。
絞り加工が進行し、最長のピストンロッドを備えた第2
の油圧シリンダを上金型が押圧すると、第2の押圧シリ
ンダより第1の油圧シリンダへ圧油が流入し、第1の油
圧シリンダに接続したエアシリンダを作動させエアシリ
ンダ内の圧力を下げ、ワークホルダによるホーク押え力
を減少させる。再に絞り加工が進行すると、次に短かい
全長を備えた第2の油圧シリンダが上金型に当接押圧さ
れて、更にエアシリンダ内の圧力を下降させワーク押え
力を減少させる。
の油圧シリンダを上金型が押圧すると、第2の押圧シリ
ンダより第1の油圧シリンダへ圧油が流入し、第1の油
圧シリンダに接続したエアシリンダを作動させエアシリ
ンダ内の圧力を下げ、ワークホルダによるホーク押え力
を減少させる。再に絞り加工が進行すると、次に短かい
全長を備えた第2の油圧シリンダが上金型に当接押圧さ
れて、更にエアシリンダ内の圧力を下降させワーク押え
力を減少させる。
上記のごとく段階的に全長を異にしたピストンロッドを
備えた第2の油圧シリンダを適数配設し、段階的にエア
シリンダの内圧を下降させるので、加工形状に見合う圧
力の減少度合と圧力反転位置の設定を自在に行なうこと
ができる。而して、製品によって異なる必要最低のしわ
押え力の変化に近い能力特性を実現することができ、薄
板の絞り加工時に発生する破断の防止が図られる。
備えた第2の油圧シリンダを適数配設し、段階的にエア
シリンダの内圧を下降させるので、加工形状に見合う圧
力の減少度合と圧力反転位置の設定を自在に行なうこと
ができる。而して、製品によって異なる必要最低のしわ
押え力の変化に近い能力特性を実現することができ、薄
板の絞り加工時に発生する破断の防止が図られる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第4図を参照するに、プレス機械1のフレーム3の上部
には、スライドガイド5A,5Bに沿って上下動するス
ライド7が設けられている。このスライド7には、クラ
ンク軸9と連動連結するダイハイト調整装置11が設け
られており、また、クランク軸9の一端は歯車機構13
を介して図示省略の駆動装置に連動連結されている。
には、スライドガイド5A,5Bに沿って上下動するス
ライド7が設けられている。このスライド7には、クラ
ンク軸9と連動連結するダイハイト調整装置11が設け
られており、また、クランク軸9の一端は歯車機構13
を介して図示省略の駆動装置に連動連結されている。
前記スライド7の下面には上型(図示せず)を備えた上
部サブプレート15が着脱自在に装着されている。
部サブプレート15が着脱自在に装着されている。
また、前記フレーム3の下部にはベッド17が一体的に
取付けられており、このベッド17上には、下型(図示
せず)を備えた下部サブプレート19を着脱自在に嵌着
するボルスタ21が載置されている。
取付けられており、このベッド17上には、下型(図示
せず)を備えた下部サブプレート19を着脱自在に嵌着
するボルスタ21が載置されている。
前記ボルスタ21について更に詳細に説明する。
第1図を参照するに、ベース23上に設けたベッド17
の上部には下部サブプレート19が固定され、その下部
サブプレート19上に下金型25が載置されている。下
金型25と相対して上方にはスライド7に固定した上金
型27が設けられている。
の上部には下部サブプレート19が固定され、その下部
サブプレート19上に下金型25が載置されている。下
金型25と相対して上方にはスライド7に固定した上金
型27が設けられている。
前記下金型25に嵌挿され上下動自在に設けたワークホ
ルダ29は、下金型25と下部サブプレート19を貫通
したクッションピン31により支承されている。そのク
ッションピン31は、ワークホルダ29の円周上に複数
本配設され、下金型25に対しワークホルダ29が円滑
に上下運動可能なように構成されている。クッションピ
ン31の下端はエアシリンダ33に係止され、エアシリ
ンダ33はピストン35により空気圧室37が形成さ
れ、ピストン35に係合したピストンロッド39の軸芯
部には空気流入穴41Aが穿設されている。
ルダ29は、下金型25と下部サブプレート19を貫通
したクッションピン31により支承されている。そのク
ッションピン31は、ワークホルダ29の円周上に複数
本配設され、下金型25に対しワークホルダ29が円滑
に上下運動可能なように構成されている。クッションピ
ン31の下端はエアシリンダ33に係止され、エアシリ
ンダ33はピストン35により空気圧室37が形成さ
れ、ピストン35に係合したピストンロッド39の軸芯
部には空気流入穴41Aが穿設されている。
一方、前記エアシリンダ33のピストンロッド39に接
続した第1の油圧シリンダ43は、前記ベース23に固
着し、エアシリンダ33のピストンロッド39に油圧ピ
ストン45を装着すると共に、油圧ピストンロッド47
を前記ピストンロッド39の軸端に設けたねじ部49に
螺合し一体的に設けてある。なお、油圧ピストンロッド
47の軸芯にも空気流入穴41Bが設けられ、その空気
流入穴41Bは、機外の空気圧発生源51と管路K1に
て接続されている。
続した第1の油圧シリンダ43は、前記ベース23に固
着し、エアシリンダ33のピストンロッド39に油圧ピ
ストン45を装着すると共に、油圧ピストンロッド47
を前記ピストンロッド39の軸端に設けたねじ部49に
螺合し一体的に設けてある。なお、油圧ピストンロッド
47の軸芯にも空気流入穴41Bが設けられ、その空気
流入穴41Bは、機外の空気圧発生源51と管路K1に
て接続されている。
前記第1の油圧シリンダ43の下部油室53は、アキュ
ームレータ55と管路K2により連通し、上部油室57
は圧力変更装置59である第2の油圧シリンダ61A〜
Cの下部油室63に管路K3により連通してある。
ームレータ55と管路K2により連通し、上部油室57
は圧力変更装置59である第2の油圧シリンダ61A〜
Cの下部油室63に管路K3により連通してある。
圧力変更装置59の第2の油圧シリンダ61A〜Cは、
下部サブプレート19の下面に複数係止してあり、油圧
ピストン65に一体的に設けた油圧ピストンロッド67
A〜Cは下部サブプレート19および下金型25を貫通
して、ワークホルダ29に設けた穴69に挿入されてい
る。その油圧ピストンロッド67A〜Cのそれぞれの先
端は上昇限にて、詳細を第2図に示すごとく、加工開始
位置である下金型25の上面より第2の油圧シリンダ6
1Aにおける油圧ピストンロッド67AはH1の距離だ
け没して構成されている。更に第2の油圧シリンダ61
Bにおける油圧ピストンロッド67BはH2の距離、第
2の油圧シリンダ61Cにおける油圧ピストンロッド6
7CはH3の距離没して構成してある。
下部サブプレート19の下面に複数係止してあり、油圧
ピストン65に一体的に設けた油圧ピストンロッド67
A〜Cは下部サブプレート19および下金型25を貫通
して、ワークホルダ29に設けた穴69に挿入されてい
る。その油圧ピストンロッド67A〜Cのそれぞれの先
端は上昇限にて、詳細を第2図に示すごとく、加工開始
位置である下金型25の上面より第2の油圧シリンダ6
1Aにおける油圧ピストンロッド67AはH1の距離だ
け没して構成されている。更に第2の油圧シリンダ61
Bにおける油圧ピストンロッド67BはH2の距離、第
2の油圧シリンダ61Cにおける油圧ピストンロッド6
7CはH3の距離没して構成してある。
なお、第2の油圧シリンダ61A〜Cの上部油室71に
は大気に連通する穴73が設けられている。
は大気に連通する穴73が設けられている。
上記構成において、その作用として第2図および第3図
を併せて参照するに、まず、構成条件を説明する。
を併せて参照するに、まず、構成条件を説明する。
P1×A1≦P2×A2 A3<A4という条件にて機器の大きさは構成さ
れていなければならない。
れていなければならない。
すなわち、エアシリンダ33の空気圧室37の圧力P1
とエアシリンダ33のピストン35の面積A1とを掛合
わせた値と、アキュームレータ55内の圧力P2と第1
の油圧シリンダ43の油圧ピストン45の下側の面積A
2とを掛合わせた値とが、同時かあるいは第1の油圧シ
リンダ43の出力が大きくなるように構成する。更に、
第1の油圧シリンダ43における油圧ピストン45の上
側の面A3より、第2の油圧シリンダ61A〜Cにおけ
る油圧ピストン65の下側の面積A4は大きくなってい
なければならない。
とエアシリンダ33のピストン35の面積A1とを掛合
わせた値と、アキュームレータ55内の圧力P2と第1
の油圧シリンダ43の油圧ピストン45の下側の面積A
2とを掛合わせた値とが、同時かあるいは第1の油圧シ
リンダ43の出力が大きくなるように構成する。更に、
第1の油圧シリンダ43における油圧ピストン45の上
側の面A3より、第2の油圧シリンダ61A〜Cにおけ
る油圧ピストン65の下側の面積A4は大きくなってい
なければならない。
第1図に示す機器の状態は絞り加工前の状態を示し、空
気圧発生源51より送られた圧縮空気は第1の油圧シリ
ンダ43の油圧ピストンロッド47に設けた空気流入穴
41Bより入り、エアシリンダ33のピストンロッド3
9に設けた空気流入穴41Aを通って空気圧室37へ供
給されている。その空気圧力によりエアシリンダ33は
上昇し、クッションピン31を押し上げ、クッションピ
ン31によりワークホルダ29の上面は下金型25の上
面と面一になるよう位置づけられている。
気圧発生源51より送られた圧縮空気は第1の油圧シリ
ンダ43の油圧ピストンロッド47に設けた空気流入穴
41Bより入り、エアシリンダ33のピストンロッド3
9に設けた空気流入穴41Aを通って空気圧室37へ供
給されている。その空気圧力によりエアシリンダ33は
上昇し、クッションピン31を押し上げ、クッションピ
ン31によりワークホルダ29の上面は下金型25の上
面と面一になるよう位置づけられている。
一方、第1の油圧シリンダ43の油圧ピストン45は、
アキュームレータ55内の圧油が管路K2を通り下部油
室53に流入しているので、油圧ピストン45は上昇限
に位置しエアシリンダ33のピストン35の位置を保持
している。更に、第1の油圧シリンダ43の上部油室5
7の油は、管路K3を通り圧力変更装置59における第
2の油圧シリンダ61A〜Cの下部油室63へ入り、油
圧ピストン65を押し上げて油圧ピストンロッド67A
〜Cを上昇限の位置に保持している。その油圧ピストン
ロッド67A〜Cの上端は、第1図および第2図に示す
ごとくワークホルダ29の上面より所定の距離H1〜H
3だけ没している。
アキュームレータ55内の圧油が管路K2を通り下部油
室53に流入しているので、油圧ピストン45は上昇限
に位置しエアシリンダ33のピストン35の位置を保持
している。更に、第1の油圧シリンダ43の上部油室5
7の油は、管路K3を通り圧力変更装置59における第
2の油圧シリンダ61A〜Cの下部油室63へ入り、油
圧ピストン65を押し上げて油圧ピストンロッド67A
〜Cを上昇限の位置に保持している。その油圧ピストン
ロッド67A〜Cの上端は、第1図および第2図に示す
ごとくワークホルダ29の上面より所定の距離H1〜H
3だけ没している。
上述したごとき待機位置より、下金型25上に載置され
たワークWを図外の駆動源より駆動機構を介してスライ
ド7を下降し、上金型27と下金型25とで協働してワ
ークWに絞り加工を施こす。加工が始まるとワークホル
ダ29は下降し、クッションピン31を介してエアシリ
ンダ33は押されて下降を始める。エアシリンダ33が
下降すると空気圧室37内の空気圧は高まり、ワークホ
ルダ29と上金型27とで挟持されたワークWへの押し
付け力が増大して、ワークWを強固に挟持してフランジ
しわの発生を防いでいる。
たワークWを図外の駆動源より駆動機構を介してスライ
ド7を下降し、上金型27と下金型25とで協働してワ
ークWに絞り加工を施こす。加工が始まるとワークホル
ダ29は下降し、クッションピン31を介してエアシリ
ンダ33は押されて下降を始める。エアシリンダ33が
下降すると空気圧室37内の空気圧は高まり、ワークホ
ルダ29と上金型27とで挟持されたワークWへの押し
付け力が増大して、ワークWを強固に挟持してフランジ
しわの発生を防いでいる。
更に、絞り加工が進行すると、第1図に示す絞り深さH
1に到り、圧力変換装置59である第2の油圧シリンダ
61Aの油圧ピストンロッド67Aを上金型27が押圧
する。その油圧ピストンロッド67Aが下降すると下部
油室63内の油は第1の油圧シリンダ43の上部油室5
7へ管路K3を通り流れ込む。また、第1の油圧シリン
ダ47の下部油室53の圧油は管路K2を通りアキュー
ムレータ55内へ流入する。
1に到り、圧力変換装置59である第2の油圧シリンダ
61Aの油圧ピストンロッド67Aを上金型27が押圧
する。その油圧ピストンロッド67Aが下降すると下部
油室63内の油は第1の油圧シリンダ43の上部油室5
7へ管路K3を通り流れ込む。また、第1の油圧シリン
ダ47の下部油室53の圧油は管路K2を通りアキュー
ムレータ55内へ流入する。
この際、第2の油圧シリンダ61Aの油圧ピストン65
の受圧面積は、第1の油圧シリンダ43の油圧ピストン
45の受圧面積より大きいので、第2の油圧シリンダ6
1Aの油圧ピストン65の移動量に対して、第1の油圧
シリンダ43の油圧ピストン45の移動量が大きい。す
なわち、スライド7が下降し第2の油圧シリンダ61A
の油圧ピストンロッド67Aの下降量より、第1の油圧
シリンダ43の油圧ピストンロッド47に係合したエア
シリンダ33のピストン35の下降量が大きく、空気圧
室37の空気圧力は減少しワークWへの押え力が減少す
る。
の受圧面積は、第1の油圧シリンダ43の油圧ピストン
45の受圧面積より大きいので、第2の油圧シリンダ6
1Aの油圧ピストン65の移動量に対して、第1の油圧
シリンダ43の油圧ピストン45の移動量が大きい。す
なわち、スライド7が下降し第2の油圧シリンダ61A
の油圧ピストンロッド67Aの下降量より、第1の油圧
シリンダ43の油圧ピストンロッド47に係合したエア
シリンダ33のピストン35の下降量が大きく、空気圧
室37の空気圧力は減少しワークWへの押え力が減少す
る。
更に絞り加工が進行し第2の油圧シリンダ61Bにおけ
る油圧ピストンロッド67Bに上金型27が当接押圧す
ると、第2の油圧シリンダ61Aより第1の油圧シリン
ダ43へ送られる圧油が油圧シリンダ61Bの圧油が加
わり倍増され空気圧室37の空気圧力は再に減圧され
る。
る油圧ピストンロッド67Bに上金型27が当接押圧す
ると、第2の油圧シリンダ61Aより第1の油圧シリン
ダ43へ送られる圧油が油圧シリンダ61Bの圧油が加
わり倍増され空気圧室37の空気圧力は再に減圧され
る。
なお更に絞り加工が進行すると第2の油圧シリンダ61
Cの油圧ピストンロッド67Cに上金型27が当接押圧
して、上述したように第2の油圧シリンダ61Aと61
Bと相俟って第1の油圧シリンダ43へ送られる圧油は
3倍に増加され、空気圧室37の空気圧力は更に減少す
る。
Cの油圧ピストンロッド67Cに上金型27が当接押圧
して、上述したように第2の油圧シリンダ61Aと61
Bと相俟って第1の油圧シリンダ43へ送られる圧油は
3倍に増加され、空気圧室37の空気圧力は更に減少す
る。
上記第2の油圧シリンダ61A〜Cの油圧ピストンロッ
ド67A〜Cの移動量、すなわち、絞り深さHと、エア
シリンダ33の空気圧によりワークWを押えるしわ押え
力Pとの関係を第3図に示す。図示のごとく、絞り深さ
HがH1までは、しわ押え力Pは上昇し深絞り位置H1
よりH2までは急傾斜でしわ押え力Pが下降する。ちな
みに従来のしわ押え力は圧力変更装置59を備えていな
いため点線P0で示すごとく直線的に上昇する。更に絞
り深さ位置H2よりH3までは前記H1よりH2の時の
傾斜線より強く下降し、しわ押え力は弱くなる。
ド67A〜Cの移動量、すなわち、絞り深さHと、エア
シリンダ33の空気圧によりワークWを押えるしわ押え
力Pとの関係を第3図に示す。図示のごとく、絞り深さ
HがH1までは、しわ押え力Pは上昇し深絞り位置H1
よりH2までは急傾斜でしわ押え力Pが下降する。ちな
みに従来のしわ押え力は圧力変更装置59を備えていな
いため点線P0で示すごとく直線的に上昇する。更に絞
り深さ位置H2よりH3までは前記H1よりH2の時の
傾斜線より強く下降し、しわ押え力は弱くなる。
なお更に、絞り深さ位置H3より絞り完了位置までは、
前記H2よりH3の時の傾斜線より強く下降し、しわ押
え力は更に弱くなる。
前記H2よりH3の時の傾斜線より強く下降し、しわ押
え力は更に弱くなる。
下降が終了しスライド7が上昇すると、エアシリンダ3
3の空気圧室37の空気圧によりエアシリンダ33は上
昇すると共に、第1の油圧シリンダ43の油圧ピストン
45もアキュームレータ55内の油圧力により上昇し、
上昇限で停止する。第1の油圧シリンダ43における油
圧ピストン45の上昇により圧力変更装置59の第2の
油圧シリンダ61A〜Cにおける油圧ピストン65も上
昇して、油圧ピストンロッド67A〜Cはそれぞれ上昇
限の待機位置に復帰する。
3の空気圧室37の空気圧によりエアシリンダ33は上
昇すると共に、第1の油圧シリンダ43の油圧ピストン
45もアキュームレータ55内の油圧力により上昇し、
上昇限で停止する。第1の油圧シリンダ43における油
圧ピストン45の上昇により圧力変更装置59の第2の
油圧シリンダ61A〜Cにおける油圧ピストン65も上
昇して、油圧ピストンロッド67A〜Cはそれぞれ上昇
限の待機位置に復帰する。
絞り加工時に発生するしわや破断は、ワークWのフラン
ジ部が上下の金型25,27により引き込まれて加工が
行なわれ、フランジ部の引き込みによりフランジの周方
向に圧縮応力が発生して、しわが発生する。このしわの
発生は、ワークホルダ29によりフランジ部を押えるこ
とにより防ぐことができるが、あまり強く押え付けると
引き込みが阻害され、破断の原因となる。
ジ部が上下の金型25,27により引き込まれて加工が
行なわれ、フランジ部の引き込みによりフランジの周方
向に圧縮応力が発生して、しわが発生する。このしわの
発生は、ワークホルダ29によりフランジ部を押えるこ
とにより防ぐことができるが、あまり強く押え付けると
引き込みが阻害され、破断の原因となる。
そのため、押え付け力を必要最低限にする必要があり、
この必要最低限の力は、加工の進行に伴って変化し、加
工が進むにつれてフランジ部の外径が縮小し、面積が減
ずるため、しわ押え力の必要最低限も大きく変化する。
この必要最低限のしわ押え力を加工の進行に伴い制御す
る必要がある。
この必要最低限の力は、加工の進行に伴って変化し、加
工が進むにつれてフランジ部の外径が縮小し、面積が減
ずるため、しわ押え力の必要最低限も大きく変化する。
この必要最低限のしわ押え力を加工の進行に伴い制御す
る必要がある。
そのため、本実施例においては、圧力変更装置59であ
る第2の油圧シリンダ61A〜Cにおける油圧ピストン
ロッド67A〜Cの長さを段階的に変化され、動き量H
1,H2,H3,Hのごとく所定量に設定した。
る第2の油圧シリンダ61A〜Cにおける油圧ピストン
ロッド67A〜Cの長さを段階的に変化され、動き量H
1,H2,H3,Hのごとく所定量に設定した。
而して、ワークホルダ29によるワークWの押え力を複
数の圧力変更装置59である第2の油圧シリンダ61A
〜Cを設け、同時に、あるいは順次に作動させて製品に
適合した強さで保持させることにより、絞り加工時に発
生するしわや破断を防ぐことができる。
数の圧力変更装置59である第2の油圧シリンダ61A
〜Cを設け、同時に、あるいは順次に作動させて製品に
適合した強さで保持させることにより、絞り加工時に発
生するしわや破断を防ぐことができる。
なお、この考案は前述した実施例に限定されることな
く、適宜の変更を行なうことにより、その他の態様で実
施し得るものである。例えば、本実施例に採用した圧力
変更装置は3基設けたが、この数は1個でもよく、又、
それ以外の数でも自由であり、また、第2の油圧シリン
ダの油圧ピストンロッドの長さは自在に変化できるよ
う、ねじ式あるいはスライド式とすることも可能であ
る。
く、適宜の変更を行なうことにより、その他の態様で実
施し得るものである。例えば、本実施例に採用した圧力
変更装置は3基設けたが、この数は1個でもよく、又、
それ以外の数でも自由であり、また、第2の油圧シリン
ダの油圧ピストンロッドの長さは自在に変化できるよ
う、ねじ式あるいはスライド式とすることも可能であ
る。
更に、本実施例に採用したエアシリンダのピストンの下
降量を得る手段として、スライドの上下動か、あるいは
機械プレスの主軸の回転力より、ラック、ピニオンやリ
ンク機構を介してピストンを下降させることも可能であ
る。
降量を得る手段として、スライドの上下動か、あるいは
機械プレスの主軸の回転力より、ラック、ピニオンやリ
ンク機構を介してピストンを下降させることも可能であ
る。
[考案の効果] 以上のごとき実施例の説明より理解されるように、段階
的に全長を異にしたピストンロッドを備えた圧力変更装
置である第2の油圧シリンダを適数設け、段階的にエア
シリンダの内圧を下降させるので、加工形状に見合う圧
力の減少度合と圧力反転位置の設定を自在に行なうこと
ができる。
的に全長を異にしたピストンロッドを備えた圧力変更装
置である第2の油圧シリンダを適数設け、段階的にエア
シリンダの内圧を下降させるので、加工形状に見合う圧
力の減少度合と圧力反転位置の設定を自在に行なうこと
ができる。
而して、製品によって異なる必要最低のしわ押え力の変
化に近い能力特性を実現することができ、絞り加工時に
発生するしわや破断を防ぎ、より深い絞り加工が可能と
なり、多工程の絞り加工の行程数を減少させることがで
きる。
化に近い能力特性を実現することができ、絞り加工時に
発生するしわや破断を防ぎ、より深い絞り加工が可能と
なり、多工程の絞り加工の行程数を減少させることがで
きる。
第1図はこの考案の主要部を示し、第4図におけるI−
I線に沿った拡大断面図、第2図は作動説明図、第3図
は絞り深さ位置におけるしわ押え力の関係を示したグラ
フ、第4図はこの考案を実施する一実施例のプレス機械
における正面図である。 1……プレス機械 19……下部サブプレート 27……上金型 29……ワークホルダ 31……クッションピン 33……エアシリンダ 43……第1の油圧シリンダ 57……上部油室 59……圧力変更装置 61A,B,C……第2の油圧シリンダ 63……下部油室 67A,B,C……油圧ピストンロッド
I線に沿った拡大断面図、第2図は作動説明図、第3図
は絞り深さ位置におけるしわ押え力の関係を示したグラ
フ、第4図はこの考案を実施する一実施例のプレス機械
における正面図である。 1……プレス機械 19……下部サブプレート 27……上金型 29……ワークホルダ 31……クッションピン 33……エアシリンダ 43……第1の油圧シリンダ 57……上部油室 59……圧力変更装置 61A,B,C……第2の油圧シリンダ 63……下部油室 67A,B,C……油圧ピストンロッド
Claims (1)
- 【請求項1】上金型とワークホルダとの間でワークを挟
持しながらワークをプレス加工するプレス機械であっ
て、前記ワークホルダを支承するクッションピンを介し
てエアシリンダを設け、そのエアシリンダに第1の油圧
シリンダを接続し、その第1の油圧シリンダの上部油室
と圧力変更装置である第2の油圧シリンダの下部油室と
を連通させ、全長を段階的に異にしたピストンロッドを
備えた前記第2の油圧シリンダを前記上金型に接離自在
に下部サブプレートの下方に適数設けてなることを特徴
とするプレス機械のダイクッション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6856489U JPH0614955Y2 (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | プレス機械のダイクッション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6856489U JPH0614955Y2 (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | プレス機械のダイクッション装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH039298U JPH039298U (ja) | 1991-01-29 |
JPH0614955Y2 true JPH0614955Y2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=31603108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6856489U Expired - Lifetime JPH0614955Y2 (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | プレス機械のダイクッション装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0614955Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-06-14 JP JP6856489U patent/JPH0614955Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH039298U (ja) | 1991-01-29 |
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