JPH06149454A - パネル書き込み装置 - Google Patents

パネル書き込み装置

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JPH06149454A
JPH06149454A JP4299196A JP29919692A JPH06149454A JP H06149454 A JPH06149454 A JP H06149454A JP 4299196 A JP4299196 A JP 4299196A JP 29919692 A JP29919692 A JP 29919692A JP H06149454 A JPH06149454 A JP H06149454A
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JP
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interdigital
electrode
surface acoustic
acoustic wave
piezoelectric
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JP4299196A
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Koji Toda
耕司 戸田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波送受波装置と表示装置の表示画面とを
備えた非圧電基板に接触することにより、表示画面に情
報が表示されるパネル書き込み装置を提供する。 【構成】 すだれ状電極T1から電気信号を入力する
と、その電気信号が弾性表面波に変換されて超音波デバ
イス1の圧電磁器薄板6を伝搬し、さらにガラス基板5
を伝搬する。ガラス基板5を伝搬している弾性表面波の
うち超音波デバイス3のすだれ状電極R11〜R14の示す
中心周波数とその近傍の周波数の弾性表面波のみが電気
信号に変換されてすだれ状電極R11〜R14から出力され
る。すだれ状電極T1とR11との間の弾性表面波の伝搬
路を遅延素子とする発振器を構成することにより、駆動
回路を簡略化でき低消費電力で低電圧での駆動が可能と
なる。弾性表面波の伝搬路に接触するとその接触部分に
対応する形で表示画面7に情報が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波送受波装置を備え
た非圧電基板の一方の板面に物体を接触させることによ
って、非圧電基板のもう一方の板面に備えられた表示装
置の表示画面に情報を表示することができるパネル書き
込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パネルに文字、記号、その他の情報を書
き込むことによって表示画面にそれらの情報が直接表示
されるパネル書き込み装置がタッチパネルを応用するこ
とによって可能になる。従来のタッチパネルには抵抗膜
を用いる方法と超音波を用いる方法が主に挙げられる。
抵抗膜を用いる方法は透明導電性フィルム(抵抗膜)に
触指することによりその透明導電性フィルムの抵抗値が
変化するものであり、低消費電力であるものの応答時
間、感度、耐久性等の点で問題を有している。超音波を
用いる方法は予め弾性表面波を励振させておいた非圧電
基板に触指することによりその弾性表面波が減衰するも
のである。非圧電基板に弾性表面波を励振する従来の方
法としては、バルク波振動子を用いたくさび形トランス
デューサにより間接的に励振する方法、圧電薄膜トラン
スデューサにより直接的に励振する方法等が挙げられ
る。くさび形トランスデューサは超音波による非破壊検
査等に用いられているが、くさび角の工作精度の問題等
から比較的低い周波数領域においてのみ用いられる。圧
電薄膜トランスデューサはZnO等の圧電薄膜を基板に
蒸着しすだれ状電極により弾性表面波を励振する方法
で、すだれ状電極の構成により種々の伝送特性を示すこ
とから高周波デバイスとして用いられるが、UHF,V
HF帯に限られるとともに加工性や量産性に問題があ
る。このようにして、従来の方法では応答時間、感度、
耐久性、工作精度、加工性および量産性等に問題があ
り、使用周波数領域も制限されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、加工
性、耐久性および量産性に優れ、低消費電力でしかも低
電圧駆動下で効率良く弾性表面波を非圧電基板に励振す
ることができ、非圧電基板に接触することによる弾性表
面波の減衰に対する応答時間が短く、感度の良い高密度
の情報をパネルに書き込むことができる装置を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のパネル
書き込み装置は、超音波デバイスAおよびBで成る超音
波送受波装置を非圧電基板の一方の板面Z1に少なくと
も2つ設け、前記非圧電基板のもう一方の板面Z2に表
示装置の表示画面を設けて成るパネル書き込み装置にお
いて、前記超音波デバイスAはN組のすだれ状電極Pi
(i=1,2,……,N)を圧電薄板aに備えて成り、
前記超音波デバイスBは前記すだれ状電極Piにそれぞ
れ対応するN個のすだれ状電極群Qi(i=1,2,…
…,N)を圧電薄板bに備えて成り、これらのすだれ状
電極群Qiはそれぞれ少なくとも2組のすだれ状電極Q
i-1およびQi-2で成り、前記すだれ状電極Piの電極周
期長にほぼ対応する周波数の電気信号を前記すだれ状電
極Piに入力し、前記電極周期長にほぼ等しい波長を有
する弾性表面波を前記板面Z1に励振する手段と、前記
板面Z1に励振された該弾性表面波の波長に応じて前記
すだれ状電極Qi- 1およびQi-2に現れる電気信号を出力
する手段とが設けてあり、1つの前記超音波送受波装置
における前記超音波デバイスA,B間の弾性表面波の伝
搬路と、別の前記超音波送受波装置における前記超音波
デバイスA,B間の弾性表面波の伝搬路とが互いに直交
していて、前記板面Z1における前記弾性表面波の伝搬
路の一部に物体が接触したことを、前記すだれ状電極Q
i-1およびQi-2に出力される前記電気信号の大きさから
感知し、前記すだれ状電極Qi-1およびQi-2のうち出力
される前記電気信号の大きさが変化する前記すだれ状電
極Qi-1またはQi-2の位置から、前記伝搬路における物
体に接触された被接触部分の位置を特定し、前記被接触
部分の位置に対応する形の情報を所定の時間、前記表示
画面に表示させておく手段が設けられていることを特徴
とする。
【0005】請求項2に記載のパネル書き込み装置は、
前記情報が少なくとも2種類の色で表示され、前記すだ
れ状電極Piの電極周期長にほぼ対応する少なくとも2
種類の周波数の電気信号を該すだれ状電極Piに入力
し、前記電極周期長にほぼ等しい波長を有する少なくと
も2種類の弾性表面波を前記板面Z1に励振する手段が
設けられていて、前記周波数と前記情報の前記色とを対
応させる手段が設けられていることを特徴とする。
【0006】請求項3に記載のパネル書き込み装置は、
前記すだれ状電極Pi,Qi-1およびQi-2における電極
周期長にはそれぞれ少なくともL1とL2との2つが有
り、前記すだれ状電極Piに前記電極周期長L1または
L2にほぼ対応する周波数の電気信号を入力し、前記板
面Z1に前記電極周期長L1またはL2にほぼ等しい波
長の弾性表面波を励振する手段が設けられていることを
特徴とする。
【0007】請求項4に記載のパネル書き込み装置は、
前記すだれ状電極Qi-1のそれぞれの出力端が互いに電
気的に接続点N1で接続されており、前記すだれ状電極
i- 2のそれぞれの出力端は互いに電気的に接続点N2
で接続されており、前記すだれ状電極Piに電気信号を
入力する手段は、出力端が前記すだれ状電極Piの入力
端にそれぞれ接続されたN個のスイッチSi(i=1,
2,……,N)と、該スイッチSiを順次に所定の周期
で電気的にそれぞれ断続するスイッチ制御手段とを含
み、前記板面Z1における弾性表面波の伝搬路の一部に
物体が接触したことを、前記接続点N1および前記接続
点N2に現れる電気信号の大きさから感知することを特
徴とする。
【0008】請求項5に記載のパネル書き込み装置は、
前記スイッチSiのそれぞれの入力端が互いに電気的に
接続点NSで接続され、前記接続点N1は増幅器を介し
て前記接続点NSに電気的に接続され、 前記すだれ状電
極Piから前記すだれ状電極Qi-1に至る間の前記非圧電
基板で成る弾性表面波の伝搬路Di(i=1,2,…
…,N)を遅延素子とする発振器Hi(i=1,2,…
…,N)が構成されていて、前記発振器Hiの信号ルー
プは前記すだれ状電極Piと、前記伝搬路Diと、前記す
だれ状電極Qi-1と、前記増幅器とから成ることを特徴
とする。
【0009】請求項6に記載のパネル書き込み装置は、
前記圧電薄板aの厚さが前記すだれ状電極Piの電極周
期長以下であり、前記圧電薄板bの厚さは前記すだれ状
電極Qi-1およびQi-2の電極周期長以下であって、前記
すだれ状電極Pi,Qi-1およびQi-2の電極周期長は1
次モードまたは2次以上のモードの弾性表面波の波長に
ほぼ等しく、前記1次モードまたは2次以上の前記モー
ドの弾性表面波の位相速度は前記非圧電基板単体に励振
される弾性表面波の伝搬速度にほぼ等しいことを特徴と
する。
【0010】請求項7に記載のパネル書き込み装置は、
前記圧電薄板aまたはbが圧電セラミックで成り、該圧
電セラミックの分極軸の方向は該圧電セラミックの厚さ
方向と平行であることを特徴とする。
【0011】請求項8に記載のパネル書き込み装置は、
前記圧電薄板aまたはbがPVDFその他の高分子圧電
フィルムで成ることを特徴とする。
【0012】請求項9に記載のパネル書き込み装置は、
前記圧電薄板aまたはbが前記すだれ状電極が設けられ
ている方の板面を介して前記板面Z1に固着されている
ことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明のパネル書き込み装置は、超音波デバイ
スAおよびBで成る超音波送受波装置を非圧電基板の一
方の板面Z1に設け、前記非圧電基板のもう一方の板面
Z2に表示装置の表示画面を設けて成る簡単な構造を有
する。超音波デバイスAのすだれ状電極Pi(i=1,
2,……,N)を入力用としすだれ状電極Piから電気
信号を入力する構造を採用することにより、すだれ状電
極Piに接触する部分の非圧電基板の板面Z1に1次モ
ードまたは2次以上のモードの弾性表面波を励振させる
ことができる。このときこの弾性表面波の位相速度が非
圧電基板単体における弾性表面波の伝搬速度にほぼ等し
くなるような構造を採用することにより、すだれ状電極
iから加えられる電気的エネルギーが弾性表面波に変
換される度合を大きくすることができるだけでなく、圧
電薄板と非圧電基板との界面での音響インピーダンスの
不整合等によって生じる反射等を除去することができ
る。このようにして、低消費電力で高電圧を印加するこ
と無しに効率良く弾性表面波を非圧電基板の板面Z1に
励振することができる。
【0014】本発明のパネル書き込み装置では、非圧電
基板の板面Z1に励振されている弾性表面波を超音波デ
バイスBのN個のすだれ状電極群Qi(i=1,2,…
…,N)から電気信号として出力させる構造を採用して
いる。これらのすだれ状電極群Qiはすだれ状電極Pi
それぞれ対応していて、それぞれが少なくとも2組のす
だれ状電極Qi-1およびQi-2で成る。すだれ状電極Q
i-1およびQi-2のそれぞれをすだれ状電極Piに対し弾
性表面波の送受波の指向軸が共通になるよう配置する構
造を採用することにより、非圧電基板の板面Z1に励振
されている弾性表面波をすだれ状電極Qi-1およびQi-2
から効率よく電気信号として出力させることができる。
板面Z1における弾性表面波の伝搬路(すなわちすだれ
状電極PiとQi-1との間およびPiとQi-2との間)を物
体で接触することにより板面Z1に励振されている弾性
表面波が消滅または減衰するから、すだれ状電極Qi-1
およびQi-2に出力される電気信号も消滅または減衰す
る。このようにして、板面Z1における弾性表面波の伝
搬路に物体が接触したことが感知される。その上、本発
明のパネル書き込み装置は応答時間が短く感度が良い。
前記物体としては非圧電基板よりも軟らかく超音波を吸
収しやすい物質であることが必要で、人の指などもその
特徴を有する。すだれ状電極Qi-1およびQi-2のうち出
力される電気信号が消滅または減衰するすだれ状電極を
判別することにより、接触位置の特定ができる。その接
触位置に対応する形の情報を所定の時間、表示画面に表
示させておく構造を採用することにより、たとえば前記
物体で文字などを板面Z1に描いた場合、その文字を表
示画面に映し出すことができる。このようにして、文
字、記号、その他の情報を板面Z1に直接書き込むこと
により、それらの情報の入力ができるばかりでなく、表
示画面に画像として映し出すことが可能になる。
【0015】すだれ状電極Piにすだれ状電極Piの電極
周期長にほぼ対応する少なくとも2種類の周波数の電気
信号を入力する構造を採用することにより、非圧電基板
の板面Z1に該電極周期長にほぼ等しい波長を有する少
なくとも2種類の弾性表面波を励振することができる。
また、板面Z1に励振された弾性表面波をその波長に応
じてすだれ状電極Qi-1およびQi-2から電気信号として
出力することができる。
【0016】非圧電基板の板面Z2に備えられる表示画
面には、少なくとも2種類の色で情報が表示される構造
が採用されている。すだれ状電極Piに入力する電気信
号の周波数と表示画面の色とを対応させる構造を採用す
ることにより、表示画面の同一箇所に周波数を切り換え
ることによって別々に色分けされた情報を表示すること
が可能になる。つまり、非圧電基板の板面Z1における
前記箇所を周波数ごとに接触することによって周波数ご
とに色分けされた情報を表示することが可能になる。従
って、入力する情報量を増大させることにもなる。
【0017】本発明のパネル書き込み装置では非圧電基
板の板面Z1に超音波送受波装置を少なくとも2つ設け
た構造を採用している。しかも、1つの超音波送受波装
置における超音波デバイスA,B間の弾性表面波の伝搬
路と、別の超音波送受波装置における超音波デバイス
A,B間の弾性表面波の伝搬路とを互いに直交させる構
造を採用している。従って、非圧電基板の板面Z1にお
ける接触位置をさらに繊細に特定できる。これは超音波
送受波装置の数が多い程きめ細かな特定が可能となる。
従って、表示画面に表示される情報もさらに繊細にな
り、文字、記号、その他の情報がより鮮明なものとな
る。
【0018】本発明のパネル書き込み装置ではすだれ状
電極Qi-1のそれぞれの出力端を互いに電気的に接続点
N1で接続し、すだれ状電極Qi-2のそれぞれの出力端
を互いに電気的に接続点N2で接続する構造を採用して
いる。従って、板面Z1における弾性表面波の伝搬路の
一部に物体が接触したことを接続点N1および接続点N
2に現れる電気信号の大きさから感知することができ
る。すだれ状電極Piに電気信号を入力する手段として
は、出力端がすだれ状電極Piの入力端にそれぞれ接続
されたN個のスイッチSi(i=1,2,……,N)を
設け、該スイッチSiを順次に所定の周期で電気的にそ
れぞれ断続する構造を採用している。このようにして、
すだれ状電極Piに順次に電気信号を入力することがで
きる。従って、非圧電基板の板面Z1上における弾性表
面波の伝搬路(すなわちすだれ状電極PiとQi-1との間
およびPiとQi-2との間)のうちたとえばすだれ状電極
1とQ1-1との間を接触した場合には、すだれ状電極P
1に電気信号が入力されているときに限って接続点N1
に出力される遅延電気信号が減衰または消滅する。この
ようにして接触位置を明確に指定することが可能にな
る。
【0019】スイッチSiのそれぞれの入力端を互いに
電気的に接続点NSで接続し、接続点N1を増幅器を介
して接続点NSに電気的に接続する構造を採用すること
により、すだれ状電極PiからQi-1に至る間の板面Z1
で成る弾性表面波の伝搬路Di(i=1,2,……,
N)を遅延素子とする発振器Hi(i=1,2,……,
N)を構成することができる。発振器Hiの信号ループ
はすだれ状電極Piと、伝搬路Diと、すだれ状電極Q
i-1と、増幅器とから成る。このようにして、回路構成
が簡略化されることから装置の小型軽量化が可能とな
り、しかも低消費電力で低電圧での駆動が可能となる。
【0020】すだれ状電極Pi,Qi-1およびQi-2とし
てそれぞれが少なくとも2つの電極周期長L1およびL
2を有する構造を採用することにより、すだれ状電極P
iに電極周期長L1またはL2にほぼ相応する周波数の
電気信号を入力することができる。従って、非圧電基板
の板面Z1に電極周期長L1またはL2にほぼ等しい波
長の弾性表面波を励振することができる。また、非圧電
基板の板面Z1に励振されている電極周期長L1または
L2にほぼ等しい波長を有する弾性表面波をすだれ状電
極Qi-1およびQi-2から電気信号として出力させること
ができる。超音波送受波装置において超音波デバイスA
およびBを電極周期長が小さい方の電極指が互いに内側
になるように、つまり電極間距離が小さくなるように配
置することにより、非圧電基板に励振する弾性表面波の
減衰を抑制することができる。これは、電極周期長が小
さいほど高周波の弾性表面波が非圧電基板に励振され、
高周波の弾性表面波ほど減衰されやすいことを解決する
ためのものである。
【0021】超音波デバイスにおける圧電薄板の厚さを
すだれ状電極の電極周期長以下にし、すだれ状電極の電
極周期長を1次モードまたは2次以上のモードの弾性表
面波の波長にほぼ等しくする構造を採用することによ
り、すだれ状電極から加えられる電気的エネルギーが弾
性表面波に変換される度合を大きくすることができるだ
けでなく、圧電薄板と非圧電基板との界面での音響イン
ピーダンスの不整合等によって生じる反射等を除去する
ことができる。なお、すだれ状電極の電極周期長すなわ
ち弾性表面波の波長λに対する圧電薄板の厚さdの割合
(d/λ)が小さいほど効果は大きい。
【0022】圧電薄板として圧電セラミックを採用し、
その圧電セラミックの分極軸の方向と厚さ方向とを平行
にする構造を採用することにより、非圧電基板に効率よ
く1次モードまたは2次以上のモードの弾性表面波を励
振することができる。
【0023】圧電薄板としてPVDFその他の高分子圧
電フィルムを採用することにより、非圧電基板に効率よ
く1次モードまたは2次以上のモードの弾性表面波を励
振することができる。
【0024】すだれ状電極を圧電薄板と非圧電基板との
界面に設けた構造を採用することにより、すだれ状電極
に加えられる電気的エネルギーを効率よく弾性表面波に
変換することができる。
【0025】
【実施例】図1は本発明のパネル書き込み装置の一実施
例を示す平面図である。本実施例は超音波デバイス1,
2,3,4,ガラス基板5および表示画面7(図1では
描かれていない)から成る。超音波デバイス1は圧電磁
器薄板6にすだれ状電極T1およびT2を設けて成る。超
音波デバイス2は圧電磁器薄板6にすだれ状電極T3お
よびT4を設けて成る。超音波デバイス3は圧電磁器薄
板6にすだれ状電極R11,R12,R13,R14,R21,R
22,R23およびR24を設けて成る。超音波デバイス4は
圧電磁器薄板6にすだれ状電極R31,R32,R33,R3
4,R41,R42,R43およびR44を設けて成る。圧電磁
器薄板6は厚さ230μmのTDK製101A材(製品
名)で成る。前記各すだれ状電極はアルミニウム薄膜で
成る。ガラス基板5は長さ70mm、幅55mm、厚さ
1.9mmのパイレックスガラスで成る。圧電磁器薄板
6はガラス基板5上に設けられている。表示画面7はガ
ラス基板5のもう一方の板面に備えられている。表示画
面7は表示装置の一部を成している。圧電磁器薄板6は
厚さ約20μmのエポキシ系樹脂によってガラス基板5
上に固着されている。前記各すだれ状電極は電極周期長
が840μmで7.5対の電極指を有する正規型のもの
である。
【0026】図2は図1のパネル書き込み装置における
超音波デバイス1および3を示す平面図である。超音波
デバイス1と3とは互いに対行している。超音波デバイ
ス2と4との関係も超音波デバイス1と3との関係と同
様である。すだれ状電極T1,T2,T3およびT4は入力
用として用いられ、電極交叉幅は18mmである。すだ
れ状電極R11〜R14,R21〜R24,R31〜R34およびR
41〜R44は出力用として用いられ、電極交叉幅は2.7
mmである。すだれ状電極R11〜R14はすだれ状電極T
1に対応し、すだれ状電極R21〜R24はすだれ状電極T2
に対応し、すだれ状電極R31〜R34はすだれ状電極T3
に対応し、すだれ状電極R41〜R44はすだれ状電極T4
に対応している。
【0027】図3は図1のパネル書き込み装置の断面図
であって、入力用超音波デバイスと出力用超音波デバイ
スとの関係を示している。入力用すだれ状電極および出
力用すだれ状電極は圧電磁器薄板6のガラス基板5側に
設けられている。
【0028】図4は図1のパネル書き込み装置に用いら
れているすだれ状電極の代わりに用いられるすだれ状電
極の一実施例を示す平面図である。このすだれ状電極は
電極周期長が620μmで5対の電極指と、電極周期長
が295μmで5対の電極指とから構成されている正規
型のものであって、図1のパネル書き込み装置に用いら
れる場合、電極周期長が295μmの電極指が互いに内
側になるように配置される。これは、電極周期長が小さ
いほど高周波の弾性表面波がガラス基板5に励振され、
高周波の弾性表面波ほど減衰されやすいことを考慮した
ものである。このようにして、電極周期長が小さい方ほ
ど弾性表面波の伝搬路長(すなわち電極間距離)が小さ
くなるように配置される。
【0029】図5は図1のパネル書き込み装置をrfパ
ルスを用いて駆動する場合の構成図である。図6は図5
の構成図における各部〜における波形図である。図
1のパネル書き込み装置の駆動時、信号発生器によって
発生させた連続波はコンピュータからのクロックパル
ス−1および−2によりそれぞれダブル・バランス
ド・ミキサ(D.B.M)1およびD.B.M.2でr
fパルス−1および−2に変調される。D.B.
M.1およびD.B.M.2はスイッチングの役割を果
たしていて、すだれ状電極T1およびT3(以後T1グル
ープと呼ぶ)にrfパルスを印加するかまたはすだれ状
電極T2およびT4(以後T2グループと呼ぶ)にrfパ
ルスを印加している。T1グループのすだれ状電極にr
fパルスが印加されると、T1グループのすだれ状電極
の電極周期長にほぼ対応する周波数を有するrfパルス
のみが弾性表面波に変換されて入力用超音波デバイス1
および2の圧電磁器薄板6を伝搬し、さらにガラス基板
5を伝搬する。ガラス基板5を伝搬している弾性表面波
のうち出力用超音波デバイス3のすだれ状電極R11〜R
14および出力用超音波デバイス4のすだれ状電極R31〜
R34の示す電極周期長にほぼ等しい波長の弾性表面波の
みが遅延電気信号に変換されてすだれ状電極R11〜R14
およびR31〜R34(以後R1グループと呼ぶ)から出力
される。T2グループのすだれ状電極にrfパルスが印
加されると、T2グループのすだれ状電極の電極周期長
にほぼ対応する周波数を有するrfパルスのみが弾性表
面波に変換されて入力用超音波デバイス1および2の圧
電磁器薄板6を伝搬し、さらにガラス基板5を伝搬す
る。ガラス基板5を伝搬している弾性表面波のうち出力
用超音波デバイス3のすだれ状電極R21〜R24および出
力用超音波デバイス4のすだれ状電極R41〜R44の示す
電極周期長にほぼ等しい波長の弾性表面波のみが遅延電
気信号に変換されてすだれ状電極R21〜R24およびR41
〜R44(以後R2グループと呼ぶ)から出力される。こ
のようにして、T1グループおよびT2グループのすだ
れ状電極に交互に電気信号を入力することにより、遅延
電気信号をR1グループおよびR2グループのすだれ状
電極に交互に出力することができる。すだれ状電極R11
とR21,R12とR22,R13とR23,R14とR24,R31と
R41,R32とR42,R33とR43,およびR34とR44をそ
れぞれ接続すれば回路構成が簡略化されるだけでなく、
それぞれの2組のすだれ状電極R11とR21,R12とR2
2,R13とR23,R14とR24,R31とR41,R32とR4
2,R33とR43,およびR34とR44の遅延電気信号が重
複された形で受信される。従って、T1グループのす
だれ状電極に電気信号が入力されている場合にガラス基
板5を伝搬する弾性表面波の伝搬路をガラス基板5より
も軟らかく超音波を吸収しやすい物質で接触すると、T
1グループのすだれ状電極に電気信号が入力されている
ときに限って接触位置に対応する表面波が減衰する。
同様にして、T2グループのすだれ状電極に電気信号が
入力されている場合にガラス基板5に伝搬する弾性表面
波の伝搬路を接触すると、T2グループのすだれ状電極
に電気信号が入力されているときに限って接触位置に対
応する表面波が減衰する。このような遅延信号,
およびは増幅、整流されそれぞれ直流信号,およ
びになる。ガラス基板5を接触した場合と接触しない
場合に相当する直流電圧値の間で適切なスレッシュホー
ルド電圧値を設定することにより、コンパレータにおい
てデジタル信号が得られる。このデジタル信号はコンピ
ュータにより適切なタイミングでパラレル信号としてコ
ンピュータに取り込まれる。
【0030】図7は図1のパネル書き込み装置を遅延線
発振器を形成して駆動する場合の構成図である。図7の
構成図における各部〜における波形図は図6に示す
波形図と同様である。図7においてはすだれ状電極T1
とR11との間またはT2とR21との間を第1の遅延素子
とし、すだれ状電極T3とR31との間またはT4とR41と
の間を第2の遅延素子とする8の字型の信号ループを有
する遅延線発振器が形成されている。図1のパネル書き
込み装置の駆動時、コンピュータからの指令によりスイ
ッチ1,2,3および4が作動する。スイッチ1および
3(以後S1グループと呼ぶ)が閉じているときにはス
イッチ2および4(以後S2グループと呼ぶ)は開いて
いる。このようにしてS1グループおよびS2グループ
のスイッチが開閉することによりすだれ状電極T1およ
びT3(以後T1グループと呼ぶ)並びにすだれ状電極
T2およびT4(以後T2グループと呼ぶ)に電気信号を
交互に入力している。T1グループまたはT2グループ
に入力される電気信号はコンピュータからのクロック
パルス−1または−2によりそれぞれrfパルス
−1および−2に変調される。S1グループのスイッ
チが閉じてT1グループのすだれ状電極に電気信号−
1が入力されると、T1グループのすだれ状電極の電極
周期長にほぼ対応する周波数を有する電気信号のみが弾
性表面波に変換されて入力用超音波デバイス1および2
の圧電磁器薄板6を伝搬し、さらにガラス基板5を伝搬
する。ガラス基板5を伝搬している弾性表面波のうち出
力用超音波デバイス3のすだれ状電極R11〜R14および
出力用超音波デバイス4のすだれ状電極R31〜R34の電
極周期長にほぼ等しい波長の弾性表面波のみが遅延電気
信号に変換されてすだれ状電極R11〜R14およびR31〜
R34(以後R1グループと呼ぶ)から出力される。S2
グループのスイッチが閉じてT2グループのすだれ状電
極に電気信号−2が入力されると、T2グループのす
だれ状電極の電極周期長にほぼ対応する周波数を有する
電気信号のみが弾性表面波に変換されて入力用超音波デ
バイス1および2の圧電磁器薄板6を伝搬し、さらにガ
ラス基板5を伝搬する。ガラス基板5を伝搬している弾
性表面波のうち出力用超音波デバイス3のすだれ状電極
R21〜R24および出力用超音波デバイス4のすだれ状電
極R41〜R44の電極周期長にほぼ等しい波長の弾性表面
波のみが遅延電気信号に変換されてすだれ状電極R21〜
R24およびR41〜R44(以後R2グループと呼ぶ)から
出力される。このようにして、T1グループおよびT2
グループのすだれ状電極に交互に電気信号を入力するこ
とにより、遅延電気信号をR1グループおよびR2グル
ープのすだれ状電極に交互に出力することができる。す
だれ状電極R11とR21,R12とR22,R13とR23,R14
とR24,R31とR41,R32とR42,R33とR43,および
R34とR44をそれぞれ接続すれば回路構成が簡略化され
るだけでなく、それぞれの2組のすだれ状電極R11とR
21,R12とR22,R13とR23,R14とR24,R31とR4
1,R32とR42,R33とR43,およびR34とR44の遅延
電気信号が重複された形で受信される。但し、前記そ
れぞれの2組のすだれ状電極のうちすだれ状電極R11と
R21から出力される電気信号の一部およびすだれ状電
極R31とR41から出力される電気信号の一部はそれぞ
れ増幅器Aおよび増幅器Bによって増幅され、それぞれ
の位相シフタによって所定の位相に制御された後、それ
ぞれS1グループおよびS2グループのスイッチを介し
て再びT1グループおよびT2グループのすだれ状電極
に入力される。すなわち、スイッチ1または2を介して
すだれ状電極T1またはT2に入力された電気信号は増幅
器Aを経由した後、スイッチ3または4を介して今度は
すだれ状電極T3またはT4に入力される。また、スイッ
チ3または4を介してすだれ状電極T3またはT4に入力
された電気信号は増幅器Bを経由した後、スイッチ1ま
たは2を介して今度はすだれ状電極T1またはT2に入力
される。このようにして8の字型の信号ループを有する
遅延線発振器が形成される。ところで、それぞれの2組
のすだれ状電極R11とR21,R12とR22,R13とR23,
R14とR24,R31とR41,R32とR42,R33とR43,お
よびR34とR44に出力された遅延電気信号はガラス基
板5を接触することにより減衰される(または)。
T1グループのすだれ状電極に電気信号が入力されてい
る場合にガラス基板5を伝搬する弾性表面波の伝搬路
(すだれ状電極T1とR11〜R14との間およびすだれ状
電極T3とR31〜R34との間)にガラス基板5よりも軟
らかく超音波を吸収しやすい物質で接触すると、T1グ
ループのすだれ状電極に電気信号が入力されているとき
に限って接触位置に対応する表面波が減衰する。同様
にして、T2グループのすだれ状電極に電気信号が入力
されている場合にガラス基板5を伝搬する弾性表面波の
伝搬路(すだれ状電極T2とR21〜R24との間およびす
だれ状電極T4とR41〜R44との間)に接触すると、T
2グループのすだれ状電極に電気信号が入力されている
ときに限って接触位置に対応する表面波が減衰する。
このような遅延信号,およびは増幅、整流されそ
れぞれ直流信号,およびになる。ガラス基板5を
接触した場合と接触しない場合に相当する直流電圧値の
間で適切なスレッシュホールド電圧値を設定することに
より、コンパレータにおいてデジタル信号が得られる。
このデジタル信号はコンピュータにより適切なタイミン
グでパラレル信号としてコンピュータに取り込まれる。
この遅延線発振器による駆動方法はパルス発生器が不要
であることから、図5に示すrfパルスを用いて駆動す
る場合などに比較して装置のさらなる小型化および低消
費電力化、低電圧化が可能である。
【0031】図1のパネル書き込み装置の駆動時、コン
ピュータからの指令により表示装置の表示画面7には接
触位置に対応して色分けされた情報が現われるようにな
っている。しかも、T1グループまたはT2グループの
すだれ状電極に入力される電気信号の周波数と、その色
とが対応するようなシステムが組み込まれている。な
お、表示画面7の情報はガラス基板5を介して見られる
ようになっている。このようにして、ガラス基板5を伝
搬する弾性表面波の伝搬路を接触すると、その伝搬路を
伝搬している弾性表面波が減衰または消滅し、それに伴
って表示画面7には接触位置に対応して色分けされた情
報が現われる。しかも、入力する電気信号の周波数を切
り換える操作を行うことにより、同一の位置のガラス基
板5を接触することにより表示画面7の該同一の位置に
おいて周波数の種類に対応する数の色で情報を入力する
ことが可能となる。すなわち、2種類の周波数を用いれ
ば同一の位置において2種類の色で色分けされた情報の
入力が可能になる。また、接触位置に対応する形の情報
を所定の時間、表示画面に表示させておくシステムが組
み込まれている。このようにして、たとえばガラス基板
5よりも軟らかく超音波を吸収しやすい物質で文字など
をガラス基板5に描いた場合、その文字を表示画面7に
映し出すことができる。図1のパネル書き込み装置にお
いて図4のすだれ状電極を用いた場合には、該すだれ状
電極の電極周期長が2種類あってしかもそれぞれの値の
差が大きいことから、該すだれ状電極に入力される2種
類の電気信号の周波数の値の差を大きくすることができ
る。しかもそれぞれの種類の電極周期長にほぼ対応して
入力する電気信号の周波数をさらに数種類に細分化する
ことができるので、結果として入力する電気信号の周波
数の種類をさらに増加することができる。
【0032】図8および図9はすだれ状電極T1,R11
間における周波数に対する挿入損失の関係を示す特性図
である。ただし図8はガラス基板5上を接触しない場合
を、図9はガラス基板5上を接触した場合を示す。3.
96MHz近傍のピークが1次モードの弾性表面波に対
応している。この1次モードの弾性表面波に注目する
と、挿入損失における接触した場合と接触しない場合と
の差が約10dBであることが分かる。この挿入損失の
変化はパネル書き込み装置の信号処理を行う上で十分な
変化である。
【0033】図10および図11は3.96MHzのr
fパルスを印加した場合のすだれ状電極T1,R11間に
おける応答特性を示す図である。ただし図10はガラス
基板5上を接触しない場合を、図11はガラス基板5上
を接触した場合を示す。すだれ状電極T1,R11間にガ
ラス基板5が設けられていることから、電磁的直達波も
なくスプリアスも少ない良好な応答特性を示しているこ
とが分かる。従って、信号処理が容易にできる。
【0034】図12は図7に示す遅延線発振器における
発振のスペクトルを示す特性図である。但し、入力する
電気信号の周波数がf1のときのものである。foは基
本波を示し3.951MHzである。図1に示すパネル
書き込み装置を1次モードで設計していることから、他
のモードの影響を受けずに安定な発振が得られている。
また、表面波がほとんど広がることなく伝搬することか
ら、他の波の影響を受けずに容易に発振させることがで
きる。
【0035】図13は図1のパネル書き込み装置のガラ
ス基板5を伝搬する弾性表面波の速度分散曲線を示す特
性図であり、弾性表面波の波数kと圧電磁器薄板6の厚
さdとの積(kd)または弾性表面波の波長λに対する
dの割合(d/λ)に対する各モードの位相速度を示す
図である。但し、圧電磁器薄板6は、圧電磁器薄板6の
ガラス基板5と接触する方の板面(ガラス側板面)が電
気的に開放状態にあってもう一方の空気に接触する方の
板面(空気側板面)が電気的に短絡状態にあるものと、
圧電磁器薄板6のガラス側板面と空気側板面とが共に電
気的に短絡状態にあるものである。本実施例においては
圧電磁器薄板6の板面に金属薄膜を被覆することにより
その板面を電気的に短絡状態にしている。本図において
“short”は短絡状態を、“open”は開放状態
であることを示す。弾性表面波には複数個のモードがあ
る。零次モードは基本レイリー波であり、零次モードは
kd値が零のときガラス基板5のレイリー波速度に一致
していて、kd値が大きくなるにつれて圧電磁器薄板6
のレイリー波速度に収束している。1次以上のモードで
はカットオフ周波数が存在し、kd値がそれぞれの最小
のときガラス基板5の横波速度に収束している。本図に
おいて○印は実測値を示す。
【0036】図14は図1のパネル書き込み装置のガラ
ス基板5を伝搬する弾性表面波の速度分散曲線を示す特
性図であり、kd値またはd/λ値に対する各モードの
位相速度を示す図である。但し、圧電磁器薄板6は、圧
電磁器薄板6のガラス側板面と空気側板面とが共に電気
的に開放状態にあるものと、圧電磁器薄板6のガラス側
板面が電気的に短絡状態にあって空気側板面が電気的に
開放状態にあるものを用いた。零次モードではfd値が
零のときガラス基板5のレイリー波速度に一致してい
て、kd値が大きくなるにつれて圧電磁器薄板6のレイ
リー波速度に収束している。1次以上のモードではカッ
トオフ周波数が存在し、kd値がそれぞれの最小のとき
ガラス基板5の横波速度に収束している。本図において
○印は実測値を示す。
【0037】図15は圧電磁器薄板6の異なる2つの電
気的境界条件下での位相速度差から算出した実効的電気
機械結合係数k2 とkd値との関係を示す特性図であ
る。但し、圧電磁器薄板6は、圧電磁器薄板6のガラス
側板面にすだれ状電極(IDT)を設け空気側板面を電
気的に短絡状態にしたものを用いている。高次モードの
2 は零次モードに比べて大きな値を示す。特に1次モ
ードではkd=1.8においてk2 =17.7%という
最大値を示している。
【0038】図16は圧電磁器薄板6の異なる2つの電
気的境界条件下での位相速度差から算出した実効的電気
機械結合係数k2 とkd値との関係を示す特性図であ
る。但し、圧電磁器薄板6は、圧電磁器薄板6のガラス
側板面にすだれ状電極を設け空気側板面を電気的に開放
状態にしたものを用いている。高次モードのk2 は零次
モードに比べて大きな値を示す。
【0039】図17は圧電磁器薄板6の異なる2つの電
気的境界条件下での位相速度差から算出した実効的電気
機械結合係数k2 とkd値との関係を示す特性図であ
る。但し、圧電磁器薄板6は、圧電磁器薄板6のガラス
側板面を電気的に短絡状態にし空気側板面にすだれ状電
極を設けたものを用いている。
【0040】図18は圧電磁器薄板6の異なる2つの電
気的境界条件下での位相速度差から算出した実効的電気
機械結合係数k2 とkd値との関係を示す特性図であ
る。但し、圧電磁器薄板6は、圧電磁器薄板6のガラス
側板面を電気的に開放状態にし空気側板面にすだれ状電
極を設けたものを用いている。
【0041】図13〜18より、1次以上のモードでは
図1のパネル書き込み装置を伝搬する弾性表面波の速度
がガラス基板5単体を伝搬する弾性表面波の速度と等し
いときk2 が最大値を示すことがわかる。
【0042】図15〜18より、圧電磁器薄板6のガラ
ス側板面にすだれ状電極を設け空気側板面を電気的に短
絡状態にした構造においてすだれ状電極に加えられる電
気的エネルギーが弾性表面波に変換される度合が大きく
なることがわかる。
【0043】図1に示すパネル書き込み装置においてガ
ラス基板5に弾性表面波を励振する場合、圧電磁器薄板
6とガラス基板5との界面で音響インピーダンスの不整
合等によって生じる反射等を考慮する必要がある。反射
係数を最小にする手段としては、パネル書き込み装置に
おける表面波速度とガラス基板5単体の表面波速度とが
等しくなるようにパネル書き込み装置を設計すること、
表面波の波長λに対する圧電磁器薄板6の厚さdの割合
(d/λ)が小さくなるようにパネル書き込み装置を設
計すること等が挙げられる。d値が一定である場合には
3次よりは2次、2次よりは1次モードの方が有効であ
る。
【0044】
【発明の効果】本発明のパネル書き込み装置によれば、
超音波デバイスAのすだれ状電極Pi(i=1,2,…
…,N)から電気信号を入力する構造を採用することに
より、すだれ状電極Piに接触する部分の非圧電基板の
板面Z1に1次モードまたは2次以上のモードの弾性表
面波を励振させることができる。このときこの弾性表面
波の位相速度が非圧電基板単体における弾性表面波の伝
搬速度にほぼ等しくなるような構造を採用することによ
り、すだれ状電極Piから加えられる電気的エネルギー
が弾性表面波に変換される度合を大きくすることができ
るだけでなく、圧電薄板と非圧電基板との界面での音響
インピーダンスの不整合等によって生じる反射等を除去
することができる。このようにして、低消費電力で高電
圧を印加すること無しに効率良く弾性表面波を非圧電基
板の板面Z1に励振することができる。
【0045】本発明のパネル書き込み装置によれば、超
音波デバイスBとしてすだれ状電極Piそれぞれに対応
して少なくとも2組のすだれ状電極Qi-1(i=1,
2,……,N)およびQi-2(i=1,2,……,N)
を備えた構造を採用し、すだれ状電極Qi-1およびQi-2
を出力用としている。すだれ状電極Qi-1およびQi-2
それぞれをすだれ状電極Piに対し弾性表面波の送受波
の指向軸が共通になるよう配置する構造を採用すること
により、非圧電基板の板面Z1に励振されている弾性表
面波をすだれ状電極Qi-1およびQi-2から電気信号とし
て効率よく出力させることができる。板面Z1における
弾性表面波の伝搬路(すなわちすだれ状電極PiとQi-1
との間およびPiとQi-2との間)を非圧電基板よりも軟
らかく超音波を吸収しやすい物質で接触することにより
板面Z1に励振されている弾性表面波が消滅または減衰
するから、すだれ状電極Qi-1およびQi-2に出力される
電気信号も消滅または減衰する。このようにして、本発
明のパネル書き込み装置は応答時間が短く感度が良い。
【0046】すだれ状電極Qi-1およびQi-2のうち出力
される電気信号が消滅または減衰するすだれ状電極を判
別することにより、接触位置の特定ができる。その接触
位置に対応する形の情報を所定の時間、表示画面に表示
させておく構造を採用することにより、非圧電基板より
も軟らかく超音波を吸収しやすい物質で文字などを板面
Z1に描いた場合、その文字を表示画面に映し出すこと
ができる。このようにして、文字、記号、その他の情報
を板面Z1に直接書き込むことにより、それらの情報の
入力ができるばかりでなく、表示画面に画像として映し
出すことが可能になる。
【0047】すだれ状電極Piにすだれ状電極Piの電極
周期長にほぼ対応する少なくとも2種類の周波数の電気
信号を入力する構造を採用することにより、非圧電基板
の板面Z1に該電極周期長にほぼ等しい波長を有する少
なくとも2種類の弾性表面波を励振することができる。
また、板面Z1に励振された弾性表面波をその波長に応
じてすだれ状電極Qi-1およびQi-2から電気信号として
出力することができる。
【0048】表示画面として少なくとも2種類の色で情
報が表示される構造を採用するとともに、すだれ状電極
iに入力する電気信号の周波数と表示画面の色とを対
応させる構造を採用することにより、表示画面の同一箇
所に周波数を切り換えることによって別々に色分けされ
た情報を表示することが可能になる。つまり、非圧電基
板の板面Z1における前記箇所を周波数ごとに接触する
ことによって周波数ごとに色分けされた情報を表示する
ことが可能になる。
【0049】非圧電基板の板面Z1に超音波送受波装置
を少なくとも2つ設けた構造を採用し、しかも1つの超
音波送受波装置における超音波デバイスA,B間の弾性
表面波の伝搬路と、別の超音波送受波装置における超音
波デバイスA,B間の弾性表面波の伝搬路とを互いに直
交させる構造を採用することにより、非圧電基板の板面
Z1における接触位置をさらに繊細に特定できる。これ
は超音波送受波装置の数が多い程きめ細かな特定が可能
となる。従って、表示画面に表示される情報もさらに繊
細になり、文字、記号、その他の情報がより鮮明なもの
となる。
【0050】すだれ状電極Qi-1のそれぞれの出力端を
互いに電気的に接続点N1で接続し、すだれ状電極Q
i-2のそれぞれの出力端を互いに電気的に接続点N2で
接続する構造を採用することにより、板面Z1における
弾性表面波の伝搬路の一部に物体が接触したことを接続
点N1および接続点N2に現れる電気信号の大きさから
感知することができる。すだれ状電極Piに電気信号を
入力する手段として、出力端がすだれ状電極Piの入力
端にそれぞれ接続されたN個のスイッチSi(i=1,
2,……,N)を設け、該スイッチSiを順次に所定の
周期で電気的にそれぞれ断続する構造を採用することに
より、すだれ状電極Piに順次に電気信号を入力するこ
とができる。従って、非圧電基板の板面Z1上における
弾性表面波の伝搬路のうちたとえばすだれ状電極P1
1-1との間を接触した場合には、すだれ状電極P1に電
気信号が入力されているときに限って接続点N1に出力
される遅延電気信号が減衰または消滅する。このように
して接触位置を明確に指定することが可能になる。
【0051】スイッチSiのそれぞれの入力端を互いに
電気的に接続点NSで接続し、接続点N1を増幅器を介
して接続点NSに電気的に接続する構造を採用すること
により、すだれ状電極PiからQi-1に至る間の板面Z1
で成る弾性表面波の伝搬路Di(i=1,2,……,
N)を遅延素子とする発振器Hi(i=1,2,……,
N)を構成することができる。発振器Hiの信号ループ
はすだれ状電極Piと、伝搬路Diと、すだれ状電極Q
i-1と、増幅器とから成る。このようにして、回路構成
が簡略化されることから装置の小型軽量化が可能とな
り、しかも低消費電力で低電圧での駆動が可能となる。
【0052】すだれ状電極Pi,Qi-1およびQi-2とし
てそれぞれが少なくとも2つの電極周期長L1およびL
2を有する構造を採用することにより、すだれ状電極P
iに電極周期長L1またはL2にほぼ相応する周波数の
電気信号を入力することができる。従って、非圧電基板
の板面Z1に電極周期長L1またはL2にほぼ等しい波
長の弾性表面波を励振することができる。また、非圧電
基板の板面Z1に励振されている電極周期長L1または
L2にほぼ等しい波長を有する弾性表面波をすだれ状電
極Qi-1およびQi-2から電気信号として出力させること
ができる。超音波送受波装置において超音波デバイスA
およびBを電極周期長が小さい方の電極指が互いに内側
になるように、つまり電極間距離が小さくなるように配
置することにより、非圧電基板に励振する弾性表面波の
減衰を抑制することができる。
【0053】超音波デバイスにおける圧電薄板の厚さを
すだれ状電極の電極周期長以下にし、すだれ状電極の電
極周期長を1次モードまたは2次以上のモードの弾性表
面波の波長にほぼ等しくする構造を採用することによ
り、すだれ状電極から加えられる電気的エネルギーが弾
性表面波に変換される度合を大きくすることができるだ
けでなく、圧電薄板と非圧電基板との界面での音響イン
ピーダンスの不整合等によって生じる反射等を除去する
ことができる。なお、すだれ状電極の電極周期長すなわ
ち弾性表面波の波長λに対する圧電薄板の厚さdの割合
(d/λ)が小さいほど効果は大きい。
【0054】圧電薄板として圧電セラミック、PVDF
その他の高分子圧電フィルムを採用することにより、非
圧電基板に効率よく1次モードまたは2次以上のモード
の弾性表面波を励振することができる。圧電セラミック
はその分極軸の方向を厚さ方向と一致させる構造を採用
することにより、非圧電基板に効率よく1次モードまた
は2次以上のモードの弾性表面波を励振することができ
る。
【0055】すだれ状電極を圧電薄板と非圧電基板との
界面に設けた構造を採用することにより、すだれ状電極
に加えられる電気的エネルギーを効率よく弾性表面波に
変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパネル書き込み装置の一実施例を示す
平面図。
【図2】図1のパネル書き込み装置における超音波デバ
イス1および3を示す平面図。
【図3】図1のパネル書き込み装置の断面図。
【図4】図1のパネル書き込み装置に用いられているす
だれ状電極の代わりに用いられるすだれ状電極の一実施
例を示す平面図。
【図5】図1のパネル書き込み装置をrfパルスを用い
て駆動する場合の構成図。
【図6】図5の構成図における各部〜における波形
図。
【図7】図1のパネル書き込み装置を遅延線発振器を形
成して駆動する場合の構成図。
【図8】すだれ状電極T1,R11間における周波数に対
する挿入損失の関係を示す特性図。
【図9】すだれ状電極T1,R11間における周波数に対
する挿入損失の関係を示す特性図。
【図10】3.96MHzのrfパルスを印加した場合
のすだれ状電極T1,R11間における応答特性を示す
図。
【図11】3.96MHzのrfパルスを印加した場合
のすだれ状電極T1,R11間における応答特性を示す
図。
【図12】図7に示す遅延線発振器における発振のスペ
クトルを示す特性図。
【図13】図1のパネル書き込み装置のガラス基板5を
伝搬する弾性表面波の速度分散曲線を示す特性図。
【図14】図1のパネル書き込み装置のガラス基板5を
伝搬する弾性表面波の速度分散曲線を示す特性図。
【図15】圧電磁器薄板6の異なる2つの電気的境界条
件下での位相速度差から算出した実効的電気機械結合係
数k2 とkd値との関係を示す特性図。
【図16】圧電磁器薄板6の異なる2つの電気的境界条
件下での位相速度差から算出した実効的電気機械結合係
数k2 とkd値との関係を示す特性図。
【図17】圧電磁器薄板6の異なる2つの電気的境界条
件下での位相速度差から算出した実効的電気機械結合係
数k2 とkd値との関係を示す特性図。
【図18】圧電磁器薄板6の異なる2つの電気的境界条
件下での位相速度差から算出した実効的電気機械結合係
数k2 とkd値との関係を示す特性図。
【符号の説明】
1,2,3,4 超音波デバイス 5 ガラス基板 6 圧電磁器薄板 7 表示画面 T1,T2,T3,T4 すだれ状電極 R11,R12,R13,R14,R21,R22,R23,R24
すだれ状電極 R31,R32,R33,R34,R41,R42,R43,R44
すだれ状電極

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波デバイスAおよびBで成る超音波
    送受波装置を非圧電基板の一方の板面Z1に少なくとも
    2つ設け、前記非圧電基板のもう一方の板面Z2に表示
    装置の表示画面を設けて成るパネル書き込み装置におい
    て、 前記超音波デバイスAはN組のすだれ状電極Pi(i=
    1,2,……,N)を圧電薄板aに備えて成り、前記超
    音波デバイスBは前記すだれ状電極Piにそれぞれ対応
    するN個のすだれ状電極群Qi(i=1,2,……,
    N)を圧電薄板bに備えて成り、これらのすだれ状電極
    群Qiはそれぞれ少なくとも2組のすだれ状電極Qi-1
    よびQi-2で成り、 前記すだれ状電極Piの電極周期長にほぼ対応する周波
    数の電気信号を前記すだれ状電極Piに入力し、前記電
    極周期長にほぼ等しい波長を有する弾性表面波を前記板
    面Z1に励振する手段と、 前記板面Z1に励振された該弾性表面波の波長に応じて
    前記すだれ状電極Qi- 1およびQi-2に現れる電気信号を
    出力する手段とが設けてあり、 1つの前記超音波送受波装置における前記超音波デバイ
    スA,B間の弾性表面波の伝搬路と、別の前記超音波送
    受波装置における前記超音波デバイスA,B間の弾性表
    面波の伝搬路とが互いに直交していて、 前記板面Z1における前記弾性表面波の伝搬路の一部に
    物体が接触したことを、前記すだれ状電極Qi-1および
    i-2に出力される前記電気信号の大きさから感知し、 前記すだれ状電極Qi-1およびQi-2のうち出力される前
    記電気信号の大きさが変化する前記すだれ状電極Qi-1
    またはQi-2の位置から、前記伝搬路における物体に接
    触された被接触部分の位置を特定し、 前記被接触部分の位置に対応する形の情報を所定の時
    間、前記表示画面に表示させておく手段が設けられてい
    ることを特徴とするパネル書き込み装置。
  2. 【請求項2】 前記情報は少なくとも2種類の色で表示
    され、 前記すだれ状電極Piの電極周期長にほぼ対応する少な
    くとも2種類の周波数の電気信号を該すだれ状電極Pi
    に入力し、前記電極周期長にほぼ等しい波長を有する少
    なくとも2種類の弾性表面波を前記板面Z1に励振する
    手段が設けられていて、 前記周波数と前記情報の前記色とを対応させる手段が設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載のパネル
    書き込み装置。
  3. 【請求項3】 前記すだれ状電極Pi,Qi-1およびQ
    i-2における電極周期長にはそれぞれ少なくともL1と
    L2との2つが有り、 前記すだれ状電極Piに前記電極周期長L1またはL2
    にほぼ対応する周波数の電気信号を入力し、前記板面Z
    1に前記電極周期長L1またはL2にほぼ等しい波長の
    弾性表面波を励振する手段が設けられていることを特徴
    とする請求項1または2に記載のパネル書き込み装置。
  4. 【請求項4】 前記すだれ状電極Qi-1のそれぞれの出
    力端は互いに電気的に接続点N1で接続されており、前
    記すだれ状電極Qi-2のそれぞれの出力端は互いに電気
    的に接続点N2で接続されており、 前記すだれ状電極Piに電気信号を入力する手段は、出
    力端が前記すだれ状電極Piの入力端にそれぞれ接続さ
    れたN個のスイッチSi(i=1,2,……,N)と、
    該スイッチSiを順次に所定の周期で電気的にそれぞれ
    断続するスイッチ制御手段とを含み、 前記板面Z1における弾性表面波の伝搬路の一部に物体
    が接触したことを、前記接続点N1および前記接続点N
    2に現れる電気信号の大きさから感知することを特徴と
    する請求項1,2または3に記載のパネル書き込み装
    置。
  5. 【請求項5】 前記スイッチSiのそれぞれの入力端は
    互いに電気的に接続点NSで接続され、前記接続点N1
    は増幅器を介して前記接続点NSに電気的に接続され、 前記すだれ状電極Piから前記すだれ状電極Qi-1に至る
    間の前記非圧電基板で成る弾性表面波の伝搬路Di(i
    =1,2,……,N)を遅延素子とする発振器Hi(i
    =1,2,……,N)が構成されていて、 前記発振器Hiの信号ループは前記すだれ状電極Piと、
    前記伝搬路Diと、前記すだれ状電極Qi-1と、前記増幅
    器とから成ることを特徴とする請求項4に記載のパネル
    書き込み装置。
  6. 【請求項6】 前記圧電薄板aの厚さは前記すだれ状電
    極Piの電極周期長以下であり、前記圧電薄板bの厚さ
    は前記すだれ状電極Qi-1およびQi-2の電極周期長以下
    であって、 前記すだれ状電極Pi,Qi-1およびQi-2の電極周期長
    は1次モードまたは2次以上のモードの弾性表面波の波
    長にほぼ等しく、 前記1次モードまたは2次以上の前記モードの弾性表面
    波の位相速度は前記非圧電基板単体に励振される弾性表
    面波の伝搬速度にほぼ等しいことを特徴とする請求項
    1,2,3,4または5に記載のパネル書き込み装置。
  7. 【請求項7】 前記圧電薄板aまたはbが圧電セラミッ
    クで成り、該圧電セラミックの分極軸の方向は該圧電セ
    ラミックの厚さ方向と平行であることを特徴とする請求
    項1,2,3,4,5または6に記載のパネル書き込み
    装置。
  8. 【請求項8】 前記圧電薄板aまたはbがPVDFその
    他の高分子圧電フィルムで成ることを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5または6に記載のパネル書き込み装
    置。
  9. 【請求項9】 前記圧電薄板aまたはbは前記すだれ状
    電極が設けられている方の板面を介して前記板面Z1に
    固着されていることを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5,6,7または8に記載のパネル書き込み装置。
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