JPH06161643A - 超音波学習装置 - Google Patents

超音波学習装置

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JPH06161643A
JPH06161643A JP33563992A JP33563992A JPH06161643A JP H06161643 A JPH06161643 A JP H06161643A JP 33563992 A JP33563992 A JP 33563992A JP 33563992 A JP33563992 A JP 33563992A JP H06161643 A JPH06161643 A JP H06161643A
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JP
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interdigital
electrode
ultrasonic
learning
surface acoustic
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JP33563992A
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Koji Toda
耕司 戸田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波送受波手段と表示画面とを備えた基板
の板面に入力ペンで接触することにより学習情報を入力
し、表示する超音波学習装置を提供する。 【構成】 すだれ状電極T1から電気信号を入力する
と、その電気信号が弾性表面波に変換されてガラス基板
11を伝搬する。ガラス基板11を伝搬している弾性表
面波のうちすだれ状電極R11〜R14の示す中心周波数と
その近傍の周波数の弾性表面波のみが電気信号に変換さ
れてすだれ状電極R11〜R14から出力される。弾性表面
波の伝搬路をガラス基板11よりも軟らかく超音波を吸
収しやすい物質で接触すると、接触位置に対応する表面
波が減衰する。表示画面12にはその接触部分に対応す
る形で情報が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波送受波手段を備え
た基板の板面に入力ペンで接触することにより情報を入
力し、基板のもう一方の板面に備えられた表示画面に情
報を表示する超音波学習装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパソコンは入力手段として主にキ
ーボードが用いられている。キーボードによる入力操作
は複雑で時間がかかり、操作の間違いが多く、このこと
が初心者にとって大きな障害となっていた。また、従来
のパソコンはキーボード部分とディスプレイ部分とが独
立していることから概して大型であった。
【0003】パネルに文字、記号、その他の情報を直接
書き込むことによって入力することができるペン入力コ
ンピュータには主に透明電極式および光学式タッチパネ
ルが用いられている。これらのタッチパネルは加工性、
耐久性、感度等に問題を残し、光などのまわりの環境に
影響されて誤動作しやすく、また高密度の情報をパネル
に表示しにくいという欠点を有する。ペン入力コンピュ
ータはタッチパネルを応用することによって可能にな
る。従来のタッチパネルとしては上記の他に抵抗膜を用
いる方法と超音波を用いる方法が主に挙げられる。抵抗
膜を用いる方法は透明導電性フィルム(抵抗膜)に触指
することによりその透明導電性フィルムの抵抗値が変化
するものであり、低消費電力であるものの応答時間、感
度、耐久性等の点で問題を有している。超音波を用いる
方法は予め弾性表面波を励振させておいた非圧電基板に
触指することによりその弾性表面波が減衰するものであ
る。非圧電基板に弾性表面波を励振する従来の方法とし
ては、バルク波振動子を用いたくさび形トランスデュー
サにより間接的に励振する方法、圧電薄膜トランスデュ
ーサにより直接的に励振する方法等が挙げられる。くさ
び形トランスデューサは超音波による非破壊検査等に用
いられているが、くさび角の工作精度の問題等から比較
的低い周波数領域においてのみ用いられる。圧電薄膜ト
ランスデューサはZnO等の圧電薄膜を基板に蒸着しす
だれ状電極により弾性表面波を励振する方法で、すだれ
状電極の構成により種々の伝送特性を示すことから高周
波デバイスとして用いられるが、UHF,VHF帯に限
られるとともに加工性や量産性に問題がある。このよう
にして、従来の方法では応答時間、感度、耐久性、工作
精度、加工性および量産性等に問題があり、使用周波数
領域も制限されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、加工
性、耐久性および量産性に優れ、低消費電力でしかも低
電圧駆動で、パネルに接触することにより感度の良い高
密度の情報を入力することができるとともに情報を前記
パネルに表示することができ、小型軽量で薄型で、携帯
に便利で、パネル操作が簡単な超音波学習装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の超音波
学習装置は、基板の一方の板面Z1に少なくとも2つの
超音波送受波手段を備えるとともに前記基板のもう一方
の板面Z2に表示画面を備え、前記板面Z1に入力ペン
のペン先を接触させることによって学習情報を入力する
学習情報入力手段と、学習情報記憶手段を備えた学習情
報処理手段とから成る対話型の超音波学習装置であっ
て、前記超音波送受波手段は、N組のすだれ状電極Pi
(i=1,2,……,N)と、前記すだれ状電極Pi
それぞれ対応するN組のすだれ状電極群Qi(i=1,
2,……,N)とから成り、前記すだれ状電極群Qi
それぞれ少なくとも2組のすだれ状電極Qi-1(i=
1,2,……,N)およびQi-2(i=1,2,……,
N)から成り、前記すだれ状電極Piの電極周期長にほ
ぼ対応する少なくとも1種類の周波数の電気信号を該す
だれ状電極Piに入力することにより、前記電極周期長
にほぼ等しい波長を有する少なくとも1種類の弾性表面
波を前記板面Z1に励振する電気信号入力手段と、前記
板面Z1に励振された該弾性表面波の波長に応じて前記
すだれ状電極Qi- 1およびQi-2に現れる電気信号を検知
する電気信号検知手段とが設けてあり、前記すだれ状電
極Qi-1のそれぞれの出力端は互いに電気的に接続点N
1で接続されており、前記すだれ状電極Qi-2のそれぞ
れの出力端は互いに電気的に接続点N2で接続されてお
り、1つの前記超音波送受波手段における前記すだれ状
電極Piと前記すだれ状電極群Qiとの間の弾性表面波の
伝搬路と、別の前記超音波送受波手段における前記すだ
れ状電極Piと前記すだれ状電極群Qiとの間の弾性表面
波の伝搬路とが互いに直交していて、 前記電気信号検知
手段は、前記板面Z1における弾性表面波の伝搬路の一
部に前記ペン先が接触したことを前記接続点N1および
N2に現れる電気信号の大きさから感知する手段と、前
記接続点N1およびN2のうち出力される前記電気信号
の大きさが変化する前記接続点N1またはN2の位置か
ら、前記ペン先によって接触された前記伝搬路における
被接触部分を特定する手段とを含み、前記学習情報処理
手段は、前記被接触部分の位置に基づき前記入力ペンで
入力された学習情報を検出する学習情報検出手段と、該
学習情報検出手段で検出された前記学習情報を前記表示
画面に所定の時間だけ表示させておく手段と、前記表示
画面に表示された前記学習情報に応じて別の学習情報を
該表示画面に表示させる手段とを含むことを特徴とす
る。
【0006】請求項2に記載の超音波学習装置は、前記
電気信号入力手段が、出力端が前記すだれ状電極Pi
入力端にそれぞれ接続されたN個のスイッチSi(i=
1,2,……,N)と、該スイッチSiを順次に所定の
周期で電気的にそれぞれ断続するスイッチ制御手段とを
含み、前記スイッチSiのそれぞれの入力端は互いに電
気的に接続点NSで接続され、前記接続点N1は増幅器
を介して前記接続点NSに電気的に接続され、 前記すだ
れ状電極Piから前記すだれ状電極Qi-1に至る間の前記
基板で成る弾性表面波の伝搬路Di(i=1,2,…
…,N)を遅延素子とする発振器Hi(i=1,2,…
…,N)が構成されていて、前記発振器Hiの信号ルー
プは前記すだれ状電極Piと、前記伝搬路Diと、前記す
だれ状電極Qi-1と、前記増幅器とから成ることを特徴
とする。
【0007】請求項3に記載の超音波学習装置は、前記
すだれ状電極Pi,Qi-1およびQi- 2における電極周期
長にはそれぞれ少なくともL1とL2との2つが有り、
前記電気信号入力手段は該電極周期長L1またはL2に
ほぼ対応する周波数の電気信号を前記すだれ状電極Pi
に入力することにより、前記電極周期長L1またはL2
にほぼ等しい波長の弾性表面波を前記板面Z1に励振す
ることを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の超音波学習装置は、前記
学習情報記憶手段が前記板面Z1上の位置をアドレスと
し該位置に対応付けた学習情報をデータとしたテーブル
を予め記憶しており、前記学習情報検出手段は前記被接
触部分の位置を前記学習情報記憶手段によって前記アド
レスとして入力し、当該アドレスから読み出した前記デ
ータを前記学習情報入力手段で入力された前記学習情報
とすることを特徴とする。
【0009】請求項5に記載の超音波学習装置は、前記
学習情報記憶手段が文字や記号などのパターンを予め記
憶しており、前記学習情報検出手段は前記被接触部分の
位置の移動で形成される軌跡と前記学習情報記憶手段か
ら読みだした前記パターンとの比較を行い、パターンマ
ッチング法により前記学習情報入力手段で入力された前
記学習情報を検出することを特徴とする。
【0010】請求項6に記載の超音波学習装置は、前記
学習情報検出手段が前記被接触部分の位置を前記学習情
報入力手段で入力された前記学習情報とすることを特徴
とする。
【0011】請求項7に記載の超音波学習装置は、前記
学習情報入力手段が前記学習情報を少なくとも2種類の
色で前記表示画面に表示し、前記電気信号入力手段は前
記すだれ状電極Piの電極周期長にほぼ対応する少なく
とも2種類の周波数の電気信号を該すだれ状電極Pi
入力することにより、前記電極周期長にほぼ等しい波長
を有する少なくとも2種類の弾性表面波を前記板面Z1
に励振し、前記周波数と前記学習情報の前記色とを対応
させる手段が設けられていることを特徴とする。
【0012】請求項8に記載の超音波学習装置は、前記
基板がほぼ透明な圧電セラミックで成り、該圧電セラミ
ックの分極軸の方向は該圧電セラミックの厚さ方向と平
行であって、前記すだれ状電極Piおよび前記すだれ状
電極群Qiは前記板面Z1に設けられていることを特徴
とする。
【0013】請求項9に記載の超音波学習装置は、前記
基板が非圧電体で成り、前記超音波送受波手段は超音波
デバイスAおよびBで成り、前記超音波デバイスAは圧
電薄板aに前記すだれ状電極Piを設けて成り、前記超
音波デバイスBは圧電薄板bに前記すだれ状電極群Qi
を設けて成り、前記圧電薄板aおよびbは前記板面Z1
に設けられていることを特徴とする。
【0014】請求項10に記載の超音波学習装置は、前
記圧電薄板aの厚さが前記すだれ状電極Piの電極周期
長以下であり、前記圧電薄板bの厚さは前記すだれ状電
極Qi -1およびQi-2の電極周期長以下であって、前記す
だれ状電極Pi,Qi-1およびQi-2の電極周期長は1次
モードまたは2次以上のモードの弾性表面波の波長にほ
ぼ等しく、前記1次モードまたは2次以上の前記モード
の弾性表面波の位相速度は前記基板単体に励振される弾
性表面波の伝搬速度にほぼ等しいことを特徴とする。
【0015】請求項11に記載の超音波学習装置は、前
記圧電薄板aまたはbが圧電セラミックで成り、該圧電
セラミックの分極軸の方向は該圧電セラミックの厚さ方
向と平行であることを特徴とする。
【0016】請求項12に記載の超音波学習装置は、前
記圧電薄板aまたはbがPVDFその他の高分子圧電フ
ィルムで成ることを特徴とする。
【0017】請求項13に記載の超音波学習装置は、前
記圧電薄板aまたはbは前記すだれ状電極が設けられて
いる方の板面を介して前記板面Z1に固着されているこ
とを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明の超音波学習装置は基板の一方の板面Z
1に超音波送受波手段を少なくとも2つ備え基板のもう
一方の板面Z2に表示画面を備えた情報入力手段と、情
報記憶手段を備えた情報処理手段とから成る簡単な構造
を有することから、装置の小型軽量化、薄型化が可能で
ある。超音波送受波手段はN組のすだれ状電極Pi(i
=1,2,……,N)とそのすだれ状電極Piにそれぞ
れ対応するN組のすだれ状電極群Qi(i=1,2,…
…,N)とから成り、すだれ状電極群Qiはそれぞれ少
なくとも2組のすだれ状電極Qi-1(i=1,2,…
…,N)およびQi -2(i=1,2,……,N)から成
る。すだれ状電極Piを入力用としすだれ状電極Piから
電気信号を入力する構造を採用することにより、基板の
板面Z1に弾性表面波を励振させることができる。しか
も、低消費電力、低電圧で効率良く弾性表面波を板面Z
1に励振することができる。
【0019】すだれ状電極Qi-1およびQi-2を出力用と
し、しかもすだれ状電極Qi-1およびQi-2のそれぞれを
すだれ状電極Piに対し弾性表面波の送受波の指向軸が
共通になるよう配置する構造を採用することにより、板
面Z1に励振されている弾性表面波を電気信号として効
率よく出力させることができる。板面Z1における弾性
表面波の伝搬路(すなわちすだれ状電極PiとQi-1との
間およびPiとQi-2との間)を入力ペンのペン先で接触
することにより板面Z1に励振されている弾性表面波が
消滅または減衰するから、すだれ状電極Qi-1およびQ
i-2に出力される電気信号も消滅または減衰する。この
ようにして、板面Z1における弾性表面波の伝搬路にペ
ン先が接触したことが感知される。その上、本発明の超
音波学習装置は応答時間が短く感度が良い。なお、前記
ペン先は基板よりも軟らかく超音波を吸収しやすい物質
で成ることが必要で、人の指などもその特徴を有する。
また、すだれ状電極Qi-1およびQi-2のうち出力される
電気信号が消滅または減衰するすだれ状電極を判別する
ことにより、ペン先によって接触された被接触部分の特
定ができる。
【0020】すだれ状電極Piにすだれ状電極Piの電極
周期長にほぼ対応する少なくとも1種類の周波数の電気
信号を入力する構造を採用することにより、板面Z1に
該電極周期長にほぼ等しい波長を有する少なくとも1種
類の弾性表面波を励振することができる。また、板面Z
1に励振された弾性表面波をその波長に応じてすだれ状
電極Qi-1およびQi-2から電気信号として出力すること
ができる。
【0021】板面Z1に超音波送受波手段を少なくとも
2つ設けた構造を採用し、しかも1つの超音波送受波手
段におけるすだれ状電極Piとすだれ状電極群Qiとの間
の弾性表面波の伝搬路と、別の超音波送受波手段におけ
るすだれ状電極Piとすだれ状電極群Qiとの間の弾性表
面波の伝搬路とを互いに直交させる構造を採用すること
により、板面Z1における被接触部分をさらに繊細に特
定できる。これは超音波送受波手段の数が多い程きめ細
かな特定が可能となる。
【0022】すだれ状電極Qi-1のそれぞれの出力端を
互いに電気的に接続点N1で接続し、すだれ状電極Q
i-2のそれぞれの出力端を互いに電気的に接続点N2で
接続することにより、板面Z1における弾性表面波の伝
搬路の一部にペン先が接触したことを接続点N1および
接続点N2に現れる電気信号の大きさから感知すること
ができる。すだれ状電極Piに電気信号を入力する手段
としては、出力端がすだれ状電極Piの入力端にそれぞ
れ接続されたN個のスイッチSi(i=1,2,……,
N)を設け、該スイッチSiを順次に所定の周期で電気
的にそれぞれ断続する構造を採用している。このように
して、すだれ状電極Piに順次に電気信号を入力するこ
とができる。従って、板面Z1上における弾性表面波の
伝搬路(すなわちすだれ状電極PiとQi-1との間および
iとQi-2との間)のうちたとえばすだれ状電極P1
1-1との間を接触した場合には、すだれ状電極P1に電
気信号が入力されているときに限って接続点N1に出力
される遅延電気信号が減衰または消滅する。このように
して接触位置を明確に指定することが可能になる。
【0023】スイッチSiのそれぞれの入力端を互いに
電気的に接続点NSで接続し、接続点N1を増幅器を介
して接続点NSに電気的に接続する構造を採用すること
により、すだれ状電極PiからQi-1に至る間の板面Z1
で成る弾性表面波の伝搬路Di(i=1,2,……,
N)を遅延素子とする発振器Hi(i=1,2,……,
N)を構成することができる。発振器Hiの信号ループ
はすだれ状電極Piと、伝搬路Diと、すだれ状電極Q
i-1と、増幅器とから成る。このようにして、回路構成
が簡略化されることから装置の小型軽量化がさらに促進
され、しかも低消費電力で低電圧での駆動が可能とな
る。
【0024】すだれ状電極Pi,Qi-1およびQi-2とし
てそれぞれが少なくとも2つの電極周期長L1およびL
2を有する構造を採用することにより、すだれ状電極P
iに電極周期長L1またはL2にほぼ相応する周波数の
電気信号を入力することができる。従って、板面Z1に
電極周期長L1またはL2にほぼ等しい波長の弾性表面
波を励振することができる。また、板面Z1に励振され
ている電極周期長L1またはL2にほぼ等しい波長を有
する弾性表面波をすだれ状電極Qi-1およびQi -2から電
気信号として出力させることができる。超音波送受波手
段においてすだれ状電極Piおよびすだれ状電極群Qi
電極周期長が小さい方の電極指が互いに内側になるよう
に、つまり電極間距離が小さくなるように配置すること
により、板面Z1に励振する弾性表面波の減衰を抑制す
ることができる。これは、電極周期長が小さいほど高周
波の弾性表面波が板面Z1に励振され、高周波の弾性表
面波ほど減衰されやすいことを解決するためのものであ
る。
【0025】本発明の超音波学習装置の情報入力手段で
は板面Z1に入力ペンのペン先を接触させることにより
情報が入力される。また、その接触により表示画面に情
報が表示される構造が採用されている。表示画面の情報
はそのまま板面Z1を介して見られるようになってい
る。つまり、ディスプレイとキーボードとが一体となっ
た構造が採用されている。しかも、板面Z1を通して見
える表示画面の透明度は優れている。従って、装置の一
層の小型軽量化、薄型化が促進されるとともに、画面が
鮮明で、そのうえ初心者にも簡単に操作できる。また、
本発明の超音波学習装置では被接触部分の位置に対応す
る情報が表示画面に所定の時間だけ表示される構造が採
用されている。但し、該情報はこれから入力しようとす
る情報、またはすでに保存されていて被接触部分の位置
に基づいて表示画面に出力される情報である。従って、
文字などの情報を入力する場合、ペン先で文字などを板
面Z1に描くことによりその文字を表示画面に映し出す
ことができる。このようにして、文字、記号、その他の
情報を板面Z1に直接書き込むことにより、それらの情
報の入力ができるばかりでなく、表示画面に画像として
映し出すことが可能になる。また、板面Z1の所定の部
分に接触することにより、すでに保存されていた情報を
表示画面に出力することも可能である。さらに、本発明
の超音波学習装置では表示画面に表示された学習情報に
応じて別の学習情報を表示画面に表示させる構造が採用
されている。このようにして、本発明の超音波学習装置
では対話形式の学習が可能となる。たとえば、まず第一
に画面に問題を映し出し、第二にその問題の答えを画面
に書き入れ、第三に模範回答を画面に表示させることな
どの一連の動作が同じ画面上において可能となる。
【0026】本発明の超音波学習装置では情報処理手段
としてペン先によって接触された板面Z1における被接
触部分を特定する手段と、その被接触部分特定手段によ
って特定された被接触部分の位置に基づき情報入力手段
で入力された情報を検出する入力情報検出手段とを含
む。また、本発明の超音波学習装置の情報処理手段は情
報記憶手段を備えている。情報記憶手段として板面Z1
上の位置をアドレスとし該位置に対応付けた情報をデー
タとしたテーブルを予め記憶しておく構造を採用するこ
とにより、被接触部分の位置がアドレスとして入力され
る。従って、そのアドレスから保存されているデータを
読み出すことができる。また、情報記憶手段として文字
や記号などのパターンを予め記憶しておく構造を採用す
ることにより、被接触部分の位置の移動で形成される軌
跡が入力され、該軌跡とパターンとの比較が行なわれ、
前記軌跡の示す情報が認識される。従って、板面Z1に
描いた文字などの情報を入力することが可能となる。
【0027】表示画面として少なくとも2種類の色で情
報が表示される構造を採用し、すだれ状電極Piに入力
する電気信号の周波数と表示画面の色とを対応させる構
造を採用することにより、表示画面の同一箇所に周波数
を切り換えることによって別々に色分けされた情報を入
力することが可能になる。つまり、板面Z1における前
記箇所を周波数ごとに接触することによって周波数ごと
に色分けされた情報を入力することが可能になる。従っ
て、入力する情報量を増大させることにもなる。
【0028】基板としてLa添加ジルコン・チタン酸鉛
(PLZT)磁器などの透光性の圧電セラミックを採用
し、その圧電セラミックの分極軸の方向と厚さ方向とを
平行にする構造を採用することにより、該基板に効率よ
く弾性表面波を励振することができる。このとき、すだ
れ状電極Piおよびすだれ状電極群Qiは基板に直接設け
られている。また、圧電セラミックとしてほぼ透明な構
造を採用することにより、表示画面に現われる情報を板
面Z1上から見ることができる。圧電セラミックで成る
基板の板面Z1に弾性表面波を伝搬させるためには基板
の厚さはすだれ状電極Pi,Qi-1およびQi-2の電極周
期長の3倍以上であることが望ましい。基板の厚さが電
極周期長よりも小さく、薄い場合にはラム波が伝搬する
が、タッチパネルとしての機能を果たしうるモードが存
在するならば、ラム波の利用も可能である。基板として
は圧電セラミックの他にLiNbO3,LiTaO3等の
単結晶が考えられる。これらの単結晶は透明でしかも圧
電性を有していることから基板として有望であるが、結
晶としての異方性を有しているので電気機械結合係数を
含めて設計の段階で工夫を必要とするだけでなく、余分
な電子回路を必要とする可能性がある。圧電セラミック
の中でもPLZTは透明でありしかも圧電性、加工性、
耐久性に優れていることから基板として有望である。P
LZTで成る基板の板面Z1の面内での等方性を利用す
ることにより、1つの超音波送受波手段におけるすだれ
状電極Piとすだれ状電極群Qiとの間の弾性表面波の伝
搬路と、別の超音波送受波手段におけるすだれ状電極P
iとすだれ状電極群Qiとの間の弾性表面波の伝搬路とを
互いに直交させる構造を採用した場合、一方のすだれ状
電極群Qiともう一方のすだれ状電極群Qiに出力される
電気信号のレベルをほぼ同一にすることができる。従っ
て回路構成が簡単になり装置の小型軽量化、薄型化が促
進できるばかりでなく、出力信号を常に均一化できるの
で信号処理が正確になり感度が向上する。さらに分解能
も上がるので入力する情報量を増大できる。
【0029】基板として非圧電体を採用し、超音波送受
波手段が超音波デバイスAおよびBで成る構造を採用
し、超音波デバイスAが圧電薄板aにすだれ状電極Pi
を設けて成り超音波デバイスBが圧電薄板bにすだれ状
電極群Qiを設けて成ることから、すだれ状電極Piに接
触する部分の基板の板面Z1に1次モードまたは2次以
上のモードの弾性表面波を励振させることができる。こ
のときこの弾性表面波の位相速度が基板単体における弾
性表面波の伝搬速度にほぼ等しくなるような構造を採用
することにより、すだれ状電極Piから加えられる電気
的エネルギーが弾性表面波に変換される度合を大きくす
ることができるだけでなく、圧電薄板と基板との界面で
の音響インピーダンスの不整合等によって生じる反射等
を除去することができる。このようにして、低消費電力
で高電圧を印加すること無しに効率良く弾性表面波を基
板の板面Z1に励振することができる。その上、基板の
面積を比較的大規模にもできることから、幅広い応用が
可能である。なお、圧電薄板aおよびbは板面Z1に設
けられている。
【0030】超音波デバイスAおよびBにおけるそれぞ
れの圧電薄板aおよびbの厚さをすだれ状電極の電極周
期長以下にし、すだれ状電極の電極周期長を1次モード
または2次以上のモードの弾性表面波の波長にほぼ等し
くする構造を採用することにより、すだれ状電極から加
えられる電気的エネルギーが弾性表面波に変換される度
合を大きくすることができるだけでなく、圧電薄板と非
圧電体で成る基板との界面での音響インピーダンスの不
整合等によって生じる反射等を除去することができる。
なお、すだれ状電極の電極周期長すなわち弾性表面波の
波長λに対する圧電薄板の厚さdの割合(d/λ)が小
さいほど効果は大きい。
【0031】圧電薄板aおよびbとして圧電セラミック
を採用し、その圧電セラミックの分極軸の方向と厚さ方
向とを平行にする構造を採用することにより、非圧電体
で成る基板に効率よく1次モードまたは2次以上のモー
ドの弾性表面波を励振することができる。
【0032】圧電薄板としてPVDFその他の高分子圧
電フィルムを採用することにより、非圧電体で成る基板
に効率よく1次モードまたは2次以上のモードの弾性表
面波を励振することができる。
【0033】すだれ状電極を非圧電体で成る基板と圧電
薄板との界面に設けた構造を採用することにより、すだ
れ状電極に加えられる電気的エネルギーを効率よく弾性
表面波に変換することができる。
【0034】本発明の超音波学習装置は専用の入力ペン
で板面Z1に触れることにより処理の指示、手書き文字
の認識、仮名漢字変換などの文字入力、図形や絵の描
画、改行・挿入・削除などの操作を初心者にも簡単に行
うことができる。また、オプション外付けキーボードを
接続することも可能で、キーボード入力もできるように
なっている。通信機能にも対応でき、プリンタ、外付け
CRTなども接続できるようになっている。従って、本
発明の超音波学習装置はその対話型の機能を活用して個
人で問題を解く場合に限らず、通信機能を利用して第三
者に模範回答を返信してもらうこと等、学習装置として
の幅広い応用が可能である。
【0035】
【実施例】図1は本発明の超音波学習装置の一実施例を
示す斜視図である。本実施例はタッチパネル部1、情報
処理部2(本体の内部に設けられているので図1では描
かれていない)、パワースイッチ3、ディスク挿入室
4、入力ペン格納室5およびカバー6から成る。入力ペ
ン格納室5には入力ペンが納められている。使用時には
カバー6は図1に示すように持ち上げられている。パワ
ースイッチ3をONにすると、タッチパネル部1に操作
の手順が順を追って表示されるので、その指示に従って
タッチパネル部1の指定部分を入力ペンで接触すること
により、情報を入力したり、すでに保存されている情報
をタッチパネル部1に映し出すことができる。このよう
にして、タッチパネル部1に触れることにより処理の指
示、手書き文字の認識、仮名漢字変換などの文字入力、
図形や絵の描画、改行・挿入・削除などの操作をマニュ
アル無しに初心者にも簡単に行うことができる。入力ペ
ンによってタッチパネル部1に文字、記号、その他の情
報を書き込むと、その情報は情報処理部2に送られて処
理され、タッチパネル部1上に表示されることになる。
その情報を所定のディスクに保存する場合には、ディス
ク挿入室4にそのディスクを挿入することにより行な
う。また、オプション外付けキーボードを接続すること
も可能で、キーボード入力もできる。通信機能にも対応
でき、プリンタ、外付けCRTなども接続できる。本発
明の超音波学習装置は対話型の機能を有している。たと
えば個人で問題を解く場合、まず第一にタッチパネル部
1に問題を写し出し、第二にその問題の答えをタッチパ
ネル部1に書き入れ、第三に模範回答をタッチパネル部
1に表示させることなどの一連の動作が同じタッチパネ
ル部1上において可能となる。個人で問題を解く場合に
限らず、通信機能を利用して第三者に模範回答を返信し
てもらうこと等、学習装置としての幅広い応用が可能で
ある。
【0036】図2はタッチパネル部1の一実施例を示す
平面図である。タッチパネル部1は超音波デバイス7,
8,9,10,ガラス基板11および表示画面12(図
2では描かれていない)から成る。超音波デバイス7は
圧電磁器薄板13にすだれ状電極T1およびT2を設けて
成る。超音波デバイス8は圧電磁器薄板13にすだれ状
電極T3およびT4を設けて成る。超音波デバイス9は圧
電磁器薄板13にすだれ状電極R11,R12,R13,R1
4,R21,R22,R23およびR24を設けて成る。超音波
デバイス10は圧電磁器薄板13にすだれ状電極R31,
R32,R33,R34,R41,R42,R43およびR44を設け
て成る。圧電磁器薄板13は厚さ230μmのTDK製
101A材(製品名)で成る。前記各すだれ状電極はア
ルミニウム薄膜で成る。ガラス基板11は長さ70m
m、幅55mm、厚さ1.9mmのパイレックスガラス
で成る。圧電磁器薄板13はガラス基板11上に設けら
れている。表示画面12はガラス基板11のもう一方の
板面に備えられている。圧電磁器薄板13は厚さ約20
μmのエポキシ系樹脂によってガラス基板11上に固着
されている。前記各すだれ状電極は電極周期長が840
μmで7.5対の電極指を有する正規型のものである。
なお、タッチパネル部1が図1の超音波学習装置に装着
される場合、タッチパネル部1は各超音波デバイスが設
けられた方の板面を外部に向ける形で装着され、しかも
該板面のうち各超音波デバイスによって囲まれた領域の
みを外部に露出させる形で装着されている。
【0037】図3は図2のタッチパネル部1における超
音波デバイス7および9を示す平面図である。超音波デ
バイス7と9とは互いに対行している。超音波デバイス
8と10との関係も超音波デバイス7と9との関係と同
様である。すだれ状電極T1,T2,T3およびT4は入力
用として用いられ、電極交叉幅は18mmである。すだ
れ状電極R11〜R14,R21〜R24,R31〜R34およびR
41〜R44は出力用として用いられ、電極交叉幅は2.7
mmである。すだれ状電極R11〜R14はすだれ状電極T
1に対応し、すだれ状電極R21〜R24はすだれ状電極T2
に対応し、すだれ状電極R31〜R34はすだれ状電極T3
に対応し、すだれ状電極R41〜R44はすだれ状電極T4
に対応している。
【0038】図4は図2のタッチパネル部1の断面図で
あって、入力用超音波デバイスと出力用超音波デバイス
との関係を示している。入力用すだれ状電極および出力
用すだれ状電極は圧電磁器薄板13のガラス基板11側
に設けられている。
【0039】図5は図2のタッチパネル部1に用いられ
ているすだれ状電極の代わりに用いられるすだれ状電極
の一実施例を示す平面図である。このすだれ状電極は電
極周期長が620μmで5対の電極指と、電極周期長が
295μmで5対の電極指とから構成されている正規型
のものであって、図2のタッチパネル部1に用いられる
場合、電極周期長が295μmの電極指が互いに内側に
なるように配置される。これは、電極周期長が小さいほ
ど高周波の弾性表面波がガラス基板11に励振され、高
周波の弾性表面波ほど減衰されやすいことを考慮したも
のである。このようにして、電極周期長が小さい方ほど
弾性表面波の伝搬路長(すなわち電極間距離)が小さく
なるように配置される。
【0040】図6は図1の超音波学習装置のタッチパネ
ル部1をrfパルスを用いて駆動する場合の構成図であ
る。図7は図6の構成図における各部〜における波
形図である。タッチパネル部1の駆動時、信号発生器に
よって発生させた連続波はコンピュータからのクロッ
クパルス−1および−2によりそれぞれダブル・バ
ランスド・ミキサ(D.B.M)1およびD.B.M.
2でrfパルス−1および−2に変調される。D.
B.M.1およびD.B.M.2はスイッチングの役割
を果たしていて、すだれ状電極T1およびT3(以後T1
グループと呼ぶ)にrfパルスを印加するかまたはすだ
れ状電極T2およびT4(以後T2グループと呼ぶ)にr
fパルスを印加している。T1グループのすだれ状電極
にrfパルスが印加されると、T1グループのすだれ状
電極の電極周期長にほぼ対応する周波数を有するrfパ
ルスのみが弾性表面波に変換されて入力用超音波デバイ
ス7および8の圧電磁器薄板13を伝搬し、さらにガラ
ス基板11を伝搬する。ガラス基板11を伝搬している
弾性表面波のうち出力用超音波デバイス9のすだれ状電
極R11〜R14および出力用超音波デバイス10のすだれ
状電極R31〜R34の示す電極周期長にほぼ等しい波長の
弾性表面波のみが遅延電気信号に変換されてすだれ状電
極R11〜R14およびR31〜R34(以後R1グループと呼
ぶ)から出力される。T2グループのすだれ状電極にr
fパルスが印加されると、T2グループのすだれ状電極
の電極周期長にほぼ対応する周波数を有するrfパルス
のみが弾性表面波に変換されて入力用超音波デバイス7
および8の圧電磁器薄板13を伝搬し、さらにガラス基
板11を伝搬する。ガラス基板11を伝搬している弾性
表面波のうち出力用超音波デバイス9のすだれ状電極R
21〜R24および出力用超音波デバイス10のすだれ状電
極R41〜R44の示す電極周期長にほぼ等しい波長の弾性
表面波のみが遅延電気信号に変換されてすだれ状電極R
21〜R24およびR41〜R44(以後R2グループと呼ぶ)
から出力される。このようにして、T1グループおよび
T2グループのすだれ状電極に交互に電気信号を入力す
ることにより、遅延電気信号をR1グループおよびR2
グループのすだれ状電極に交互に出力することができ
る。すだれ状電極R11とR21,R12とR22,R13とR2
3,R14とR24,R31とR41,R32とR42,R33とR4
3,およびR34とR44をそれぞれ接続すれば回路構成が
簡略化されるだけでなく、それぞれの2組のすだれ状電
極R11とR21,R12とR22,R13とR23,R14とR24,
R31とR41,R32とR42,R33とR43,およびR34とR
44の遅延電気信号が重複された形で受信される。従っ
て、T1グループのすだれ状電極に電気信号が入力され
ている場合にガラス基板11を伝搬する弾性表面波の伝
搬路をガラス基板11よりも軟らかく超音波を吸収しや
すい物質で接触すると、T1グループのすだれ状電極に
電気信号が入力されているときに限って接触位置に対応
する表面波が減衰する。同様にして、T2グループの
すだれ状電極に電気信号が入力されている場合にガラス
基板11に伝搬する弾性表面波の伝搬路を接触すると、
T2グループのすだれ状電極に電気信号が入力されてい
るときに限って接触位置に対応する表面波が減衰する
。このような遅延信号,およびは増幅、整流さ
れそれぞれ直流信号,およびになる。ガラス基板
11を接触した場合と接触しない場合に相当する直流電
圧値の間で適切なスレッシュホールド電圧値を設定する
ことにより、コンパレータにおいてデジタル信号が得ら
れる。このデジタル信号はコンピュータにより適切なタ
イミングでパラレル信号としてコンピュータに取り込ま
れる。
【0041】図8は図1の超音波学習装置のタッチパネ
ル部1を遅延線発振器を形成して駆動する場合の構成図
である。図8の構成図における各部〜における波形
図は図7に示す波形図と同様である。図8においてはす
だれ状電極T1とR11との間またはT2とR21との間を第
1の遅延素子とし、すだれ状電極T3とR31との間また
はT4とR41との間を第2の遅延素子とする8の字型の
信号ループを有する遅延線発振器が形成されている。タ
ッチパネル部1の駆動時、コンピュータからの指令によ
りスイッチ1,2,3および4が作動する。スイッチ1
および3(以後S1グループと呼ぶ)が閉じているとき
にはスイッチ2および4(以後S2グループと呼ぶ)は
開いている。このようにしてS1グループおよびS2グ
ループのスイッチが開閉することによりすだれ状電極T
1およびT3(以後T1グループと呼ぶ)並びにすだれ状
電極T2およびT4(以後T2グループと呼ぶ)に電気信
号を交互に入力している。T1グループまたはT2グル
ープに入力される電気信号はコンピュータからのクロ
ックパルス−1または−2によりそれぞれrfパル
ス−1および−2に変調される。S1グループのス
イッチが閉じてT1グループのすだれ状電極に電気信号
−1が入力されると、T1グループのすだれ状電極の
電極周期長にほぼ対応する周波数を有する電気信号のみ
が弾性表面波に変換されて入力用超音波デバイス7およ
び8の圧電磁器薄板13を伝搬し、さらにガラス基板1
1を伝搬する。ガラス基板11を伝搬している弾性表面
波のうち出力用超音波デバイス9のすだれ状電極R11〜
R14および出力用超音波デバイス10のすだれ状電極R
31〜R34の電極周期長にほぼ等しい波長の弾性表面波の
みが遅延電気信号に変換されてすだれ状電極R11〜R14
およびR31〜R34(以後R1グループと呼ぶ)から出力
される。S2グループのスイッチが閉じてT2グループ
のすだれ状電極に電気信号−2が入力されると、T2
グループのすだれ状電極の電極周期長にほぼ対応する周
波数を有する電気信号のみが弾性表面波に変換されて入
力用超音波デバイス7および8の圧電磁器薄板13を伝
搬し、さらにガラス基板11を伝搬する。ガラス基板1
1を伝搬している弾性表面波のうち出力用超音波デバイ
ス9のすだれ状電極R21〜R24および出力用超音波デバ
イス10のすだれ状電極R41〜R44の電極周期長にほぼ
等しい波長の弾性表面波のみが遅延電気信号に変換され
てすだれ状電極R21〜R24およびR41〜R44(以後R2
グループと呼ぶ)から出力される。このようにして、T
1グループおよびT2グループのすだれ状電極に交互に
電気信号を入力することにより、遅延電気信号をR1グ
ループおよびR2グループのすだれ状電極に交互に出力
することができる。すだれ状電極R11とR21,R12とR
22,R13とR23,R14とR24,R31とR41,R32とR4
2,R33とR43,およびR34とR44をそれぞれ接続すれ
ば回路構成が簡略化されるだけでなく、それぞれの2組
のすだれ状電極R11とR21,R12とR22,R13とR23,
R14とR24,R31とR41,R32とR42,R33とR43,お
よびR34とR44の遅延電気信号が重複された形で受信
される。但し、前記それぞれの2組のすだれ状電極のう
ちすだれ状電極R11とR21から出力される電気信号の
一部およびすだれ状電極R31とR41から出力される電気
信号の一部はそれぞれ増幅器Aおよび増幅器Bによっ
て増幅され、それぞれの位相シフタによって所定の位相
に制御された後、それぞれS1グループおよびS2グル
ープのスイッチを介して再びT1グループおよびT2グ
ループのすだれ状電極に入力される。すなわち、スイッ
チ1または2を介してすだれ状電極T1またはT2に入力
された電気信号は増幅器Aを経由した後、スイッチ3ま
たは4を介して今度はすだれ状電極T3またはT4に入力
される。また、スイッチ3または4を介してすだれ状電
極T3またはT4に入力された電気信号は増幅器Bを経由
した後、スイッチ1または2を介して今度はすだれ状電
極T1またはT2に入力される。このようにして8の字型
の信号ループを有する遅延線発振器が形成される。とこ
ろで、それぞれの2組のすだれ状電極R11とR21,R12
とR22,R13とR23,R14とR24,R31とR41,R32と
R42,R33とR43,およびR34とR44に出力された遅延
電気信号はガラス基板11を接触することにより減衰
される(または)。T1グループのすだれ状電極に
電気信号が入力されている場合にガラス基板11を伝搬
する弾性表面波の伝搬路(すだれ状電極T1とR11〜R1
4との間およびすだれ状電極T3とR31〜R34との間)に
ガラス基板11よりも軟らかく超音波を吸収しやすい物
質で接触すると、T1グループのすだれ状電極に電気信
号が入力されているときに限って接触位置に対応する表
面波が減衰する。同様にして、T2グループのすだれ
状電極に電気信号が入力されている場合にガラス基板1
1を伝搬する弾性表面波の伝搬路(すだれ状電極T2と
R21〜R24との間およびすだれ状電極T4とR41〜R44
との間)に接触すると、T2グループのすだれ状電極に
電気信号が入力されているときに限って接触位置に対応
する表面波が減衰する。このような遅延信号,お
よびは増幅、整流されそれぞれ直流信号,および
になる。ガラス基板11を接触した場合と接触しない
場合に相当する直流電圧値の間で適切なスレッシュホー
ルド電圧値を設定することにより、コンパレータにおい
てデジタル信号が得られる。このデジタル信号はコンピ
ュータにより適切なタイミングでパラレル信号としてコ
ンピュータに取り込まれる。この遅延線発振器による駆
動方法はパルス発生器が不要であることから、図6に示
すrfパルスを用いて駆動する場合などに比較して装置
のさらなる小型化および低消費電力化、低電圧化が可能
である。
【0042】図1の超音波学習装置の駆動時、コンピュ
ータからの指令により表示装置の表示画面12には接触
位置に対応して色分けされた情報が現われるようになっ
ている。しかも、T1グループまたはT2グループのす
だれ状電極に入力される電気信号の周波数と、その色と
が対応するようなシステムが組み込まれている。なお、
表示画面12の情報はガラス基板11を介して見られる
ようになっている。このようにして、ガラス基板11を
伝搬する弾性表面波の伝搬路を接触すると、その伝搬路
を伝搬している弾性表面波が減衰または消滅し、それに
伴って表示画面12には接触位置に対応して色分けされ
た情報が現われる。しかも、入力する電気信号の周波数
を切り換える操作を行うことにより、同一の位置のガラ
ス基板11を接触することにより表示画面12の該同一
の位置において周波数の種類に対応する複数の色で情報
を入力することが可能となる。すなわち、2種類の周波
数を用いれば同一の位置において2種類の色で色分けさ
れた情報の入力が可能になる。また、接触位置に対応す
る形の情報を所定の時間、表示画面に表示させておくシ
ステムが組み込まれている。このようにして、たとえば
ガラス基板11よりも軟らかく超音波を吸収しやすい物
質で文字などをガラス基板11に描いた場合、その文字
を表示画面12に映し出すことができる。図1の超音波
学習装置において図5のすだれ状電極を用いた場合に
は、該すだれ状電極の電極周期長が2種類あってしかも
それぞれの値の差が大きいことから、該すだれ状電極に
入力される2種類の電気信号の周波数の値の差を大きく
することができる。しかもそれぞれの種類の電極周期長
にほぼ対応して入力する電気信号の周波数をさらに数種
類に細分化することができるので、結果として入力する
電気信号の周波数の種類をさらに増加することができ
る。
【0043】図9および図10はすだれ状電極T1,R1
1間における周波数に対する挿入損失の関係を示す特性
図である。ただし図9はガラス基板11上を接触しない
場合を、図10はガラス基板11上を接触した場合を示
す。3.96MHz近傍のピークが1次モードの弾性表
面波に対応している。この1次モードの弾性表面波に注
目すると、挿入損失における接触した場合と接触しない
場合との差が約10dBであることが分かる。この挿入
損失の変化はタッチパネル部1の信号処理を行う上で十
分な変化である。
【0044】図11および図12は3.96MHzのr
fパルスを印加した場合のすだれ状電極T1,R11間に
おける応答特性を示す図である。ただし図11はガラス
基板11上を接触しない場合を、図12はガラス基板1
1上を接触した場合を示す。すだれ状電極T1,R11間
にガラス基板11が設けられていることから、電磁的直
達波もなくスプリアスも少ない良好な応答特性を示して
いることが分かる。従って、信号処理が容易にできる。
【0045】図13は図8に示す遅延線発振器における
発振のスペクトルを示す特性図である。foは基本波を
示し3.951MHzである。タッチパネル部1を1次
モードで設計していることから、他のモードの影響を受
けずに安定な発振が得られている。また、表面波がほと
んど広がることなく伝搬することから、他の波の影響を
受けずに容易に発振させることができる。
【0046】図14はタッチパネル部1のガラス基板1
1を伝搬する弾性表面波の速度分散曲線を示す特性図で
あり、弾性表面波の波数kと圧電磁器薄板13の厚さd
との積(kd)または弾性表面波の波長λに対するdの
割合(d/λ)に対する各モードの位相速度を示す図で
ある。但し、圧電磁器薄板13は、圧電磁器薄板13の
ガラス基板11と接触する方の板面(ガラス側板面)が
電気的に開放状態にあってもう一方の空気に接触する方
の板面(空気側板面)が電気的に短絡状態にあるもの
と、圧電磁器薄板13のガラス側板面と空気側板面とが
共に電気的に短絡状態にあるものである。本実施例にお
いては圧電磁器薄板13の板面に金属薄膜を被覆するこ
とによりその板面を電気的に短絡状態にしている。本図
において”short”は短絡状態を、”open”は
開放状態であることを示す。弾性表面波には複数個のモ
ードがある。零次モードは基本レイリー波であり、零次
モードはkd値が零のときガラス基板11のレイリー波
速度に一致していて、kd値が大きくなるにつれて圧電
磁器薄板13のレイリー波速度に収束している。1次以
上のモードではカットオフ周波数が存在し、kd値がそ
れぞれの最小のときガラス基板11の横波速度に収束し
ている。本図において○印は実測値を示す。
【0047】図15はタッチパネル部1のガラス基板1
1を伝搬する弾性表面波の速度分散曲線を示す特性図で
あり、kd値またはd/λ値に対する各モードの位相速
度を示す図である。但し、圧電磁器薄板13は、圧電磁
器薄板13のガラス側板面と空気側板面とが共に電気的
に開放状態にあるものと、圧電磁器薄板13のガラス側
板面が電気的に短絡状態にあって空気側板面が電気的に
開放状態にあるものを用いた。零次モードではfd値が
零のときガラス基板11のレイリー波速度に一致してい
て、kd値が大きくなるにつれて圧電磁器薄板13のレ
イリー波速度に収束している。1次以上のモードではカ
ットオフ周波数が存在し、kd値がそれぞれの最小のと
きガラス基板11の横波速度に収束している。本図にお
いて○印は実測値を示す。
【0048】図16は圧電磁器薄板13の異なる2つの
電気的境界条件下での位相速度差から算出した実効的電
気機械結合係数k2 とkd値との関係を示す特性図であ
る。但し、圧電磁器薄板13は、圧電磁器薄板13のガ
ラス側板面にすだれ状電極(IDT)を設け空気側板面
を電気的に短絡状態にしたものを用いている。高次モー
ドのk2 は零次モードに比べて大きな値を示す。特に1
次モードではkd=1.8においてk2 =17.7%と
いう最大値を示している。
【0049】図17は圧電磁器薄板13の異なる2つの
電気的境界条件下での位相速度差から算出した実効的電
気機械結合係数k2 とkd値との関係を示す特性図であ
る。但し、圧電磁器薄板13は、圧電磁器薄板13のガ
ラス側板面にすだれ状電極を設け空気側板面を電気的に
開放状態にしたものを用いている。高次モードのk2
零次モードに比べて大きな値を示す。
【0050】図18は圧電磁器薄板13の異なる2つの
電気的境界条件下での位相速度差から算出した実効的電
気機械結合係数k2 とkd値との関係を示す特性図であ
る。但し、圧電磁器薄板13は、圧電磁器薄板13のガ
ラス側板面を電気的に短絡状態にし空気側板面にすだれ
状電極を設けたものを用いている。
【0051】図19は圧電磁器薄板13の異なる2つの
電気的境界条件下での位相速度差から算出した実効的電
気機械結合係数k2 とkd値との関係を示す特性図であ
る。但し、圧電磁器薄板13は、圧電磁器薄板13のガ
ラス側板面を電気的に開放状態にし空気側板面にすだれ
状電極を設けたものを用いている。
【0052】図14〜19より、1次以上のモードでは
タッチパネル部1を伝搬する弾性表面波の速度がガラス
基板11単体を伝搬する弾性表面波の速度と等しいとき
2が最大値を示すことがわかる。
【0053】図16〜19より、圧電磁器薄板13のガ
ラス側板面にすだれ状電極を設け空気側板面を電気的に
短絡状態にした構造においてすだれ状電極に加えられる
電気的エネルギーが弾性表面波に変換される度合が大き
くなることがわかる。
【0054】タッチパネル部1のガラス基板11に弾性
表面波を励振する場合、圧電磁器薄板13とガラス基板
11との界面で音響インピーダンスの不整合等によって
生じる反射等を考慮する必要がある。反射係数を最小に
する手段としては、タッチパネル部1における表面波速
度とガラス基板11単体の表面波速度とが等しくなるよ
うにタッチパネル部1を設計すること、表面波の波長λ
に対する圧電磁器薄板13の厚さdの割合(d/λ)が
小さくなるようにタッチパネル部1を設計すること等が
挙げられる。d値が一定である場合には3次よりは2
次、2次よりは1次モードの方が有効である。
【0055】
【発明の効果】本発明の超音波学習装置によれば、すだ
れ状電極Pi(i=1,2,……,N)から電気信号を
入力する構造を採用することにより、基板の板面Z1に
弾性表面波を励振させることができる。しかも、低消費
電力で高電圧を印加すること無しに効率良く弾性表面波
を励振することができる。すだれ状電極Qi-1およびQi
-2を出力用とし、しかもすだれ状電極Qi-1およびQi-2
のそれぞれをすだれ状電極Piに対し弾性表面波の送受
波の指向軸が共通になるよう配置する構造を採用するこ
とにより、板面Z1に励振されている弾性表面波を電気
信号として効率よく出力させることができる。板面Z1
における弾性表面波の伝搬路(すなわちすだれ状電極P
iとQi-1との間およびPiとQi-2との間)を入力ペンの
ペン先で接触することにより板面Z1に励振されている
弾性表面波が消滅または減衰するから、すだれ状電極Q
i-1およびQi-2に出力される電気信号も消滅または減衰
する。このとき、すだれ状電極Qi-1およびQi-2のうち
出力される電気信号が消滅または減衰するすだれ状電極
を判別することにより、ペン先によって接触された被接
触部分の特定ができる。このようにして、本発明の超音
波学習装置は応答時間が短く感度が良い。なお、前記ペ
ン先は基板よりも軟らかく超音波を吸収しやすい物質で
成ることが必要で、人の指などもその特徴を有する。
【0056】すだれ状電極Piにすだれ状電極Piの電極
周期長にほぼ対応する少なくとも1種類の周波数の電気
信号を入力する構造を採用することにより、板面Z1に
該電極周期長にほぼ等しい波長を有する少なくとも1種
類の弾性表面波を励振することができる。また、板面Z
1に励振された弾性表面波をその波長に応じてすだれ状
電極Qi-1およびQi-2から電気信号として出力すること
ができる。
【0057】板面Z1に超音波送受波手段を少なくとも
2つ設けた構造を採用し、しかも1つの超音波送受波手
段におけるすだれ状電極Piとすだれ状電極群Qiとの間
の弾性表面波の伝搬路と、別の超音波送受波手段におけ
るすだれ状電極Piとすだれ状電極群Qiとの間の弾性表
面波の伝搬路とを互いに直交させる構造を採用すること
により、板面Z1における被接触部分をさらに繊細に特
定できる。これは超音波送受波手段の数が多い程きめ細
かな特定が可能となる。
【0058】すだれ状電極Qi-1のそれぞれの出力端を
互いに電気的に接続点N1で接続し、すだれ状電極Q
i-2のそれぞれの出力端を互いに電気的に接続点N2で
接続することにより、板面Z1における被接触部分を接
続点N1または接続点N2に現れる電気信号の大きさか
ら検出することができる。すだれ状電極Piに電気信号
を入力する手段として、出力端がすだれ状電極Piの入
力端にそれぞれ接続されたN個のスイッチSi(i=
1,2,……,N)を設け、該スイッチSiを順次に所
定の周期で電気的にそれぞれ断続する構造を採用するこ
とにより、すだれ状電極Piに順次に電気信号を入力す
ることができる。従って、板面Z1上における弾性表面
波の伝搬路のうちたとえばすだれ状電極P1とQ1-1との
間を接触した場合には、すだれ状電極P1に電気信号が
入力されているときに限って接続点N1に出力される遅
延電気信号が減衰または消滅する。このようにして接触
位置を明確に指定することが可能になる。
【0059】スイッチSiのそれぞれの入力端を互いに
電気的に接続点NSで接続し、接続点N1を増幅器を介
して接続点NSに電気的に接続する構造を採用すること
により、すだれ状電極PiからQi-1に至る間の板面Z1
で成る弾性表面波の伝搬路Di(i=1,2,……,
N)を遅延素子とする発振器Hi(i=1,2,……,
N)を構成することができる。発振器Hiの信号ループ
はすだれ状電極Piと、伝搬路Diと、すだれ状電極Q
i-1と、増幅器とから成る。このようにして、回路構成
が簡略化されることから装置の小型軽量化がさらに促進
され、しかも低消費電力で低電圧での駆動が可能とな
る。
【0060】すだれ状電極Pi,Qi-1およびQi-2とし
てそれぞれが少なくとも2つの電極周期長L1およびL
2を有する構造を採用することにより、すだれ状電極P
iに電極周期長L1またはL2にほぼ相応する周波数の
電気信号を入力することができる。従って、板面Z1に
電極周期長L1またはL2にほぼ等しい波長の弾性表面
波を励振することができる。また、板面Z1に励振され
ている電極周期長L1またはL2にほぼ等しい波長を有
する弾性表面波をすだれ状電極Qi-1およびQi -2から電
気信号として出力させることができる。超音波送受波手
段においてすだれ状電極Piおよびすだれ状電極群Qi
電極周期長が小さい方の電極指が互いに内側になるよう
に、つまり電極間距離が小さくなるように配置すること
により、板面Z1に励振する弾性表面波の減衰を抑制す
ることができる。
【0061】情報入力手段として板面Z1にペン先を接
触させて情報を入力する手段が含まれる。また、接触に
より表示画面に情報を表示させる構造を採用している。
表示画面の情報はそのまま板面Z1を介して見られるよ
うになっている。しかも、板面Z1を通して見える表示
画面の透明度は優れている。これはつまりディスプレイ
とキーボードとが一体となった構造に他ならない。従っ
て、装置の一層の小型軽量化、薄型化が促進されるとと
もに、画面が鮮明で、そのうえ初心者にも簡単に操作で
きる。
【0062】被接触部分の位置に対応する情報が表示画
面に所定の時間だけ表示される構造が採用されている。
但し、該情報はこれから入力しようとする情報、または
すでに保存されていて被接触部分の位置に基づいて表示
画面に出力される情報である。従って、文字などの情報
を入力する場合、ペン先で文字などを板面Z1に描くこ
とによりその文字を表示画面に映し出すことができる。
このようにして、文字、記号、その他の情報を板面Z1
に直接書き込むことにより、それらの情報の入力ができ
るばかりでなく、表示画面に画像として映し出すことが
可能になる。また、板面Z1の所定の部分に接触するこ
とにより、すでに保存されていた情報を表示画面に出力
することも可能である。さらに、表示画面に表示された
学習情報に応じて別の学習情報を表示画面に表示させる
構造が採用されている。このようにして、対話形式の学
習が可能となる。たとえば、まず第一に画面に問題を映
し出し、第二にその問題の答えを画面に書き入れ、第三
に模範回答を画面に表示させることなどの一連の動作が
同じ画面上において可能となる。
【0063】情報処理手段としてペン先によって接触さ
れた板面Z1における被接触部分を特定する手段と、そ
の被接触部分の位置に基づき情報入力手段で入力された
情報を検出する入力情報検出手段とが含まれる。また、
情報処理手段は情報記憶手段を備えている。情報記憶手
段として板面Z1上の位置をアドレスとし該位置に対応
付けた情報をデータとしたテーブルを予め記憶しておく
構造を採用することにより、被接触部分の位置がアドレ
スとして入力される。従って、そのアドレスから保存さ
れているデータを読み出すことができる。また、情報記
憶手段として文字や記号などのパターンを予め記憶して
おく構造を採用することにより、被接触部分の位置の移
動で形成される軌跡が入力され、該軌跡とパターンとの
比較が行なわれ、前記軌跡の示す情報が認識される。従
って、板面Z1に描いた文字などの情報を入力すること
ができる。
【0064】表示画面として少なくとも2種類の色で情
報が表示される構造を採用し、すだれ状電極Piに入力
する電気信号の周波数と表示画面の色とを対応させる構
造を採用することにより、表示画面の同一箇所に周波数
を切り換えることによって別々に色分けされた情報を入
力することが可能になる。つまり、板面Z1における前
記箇所を周波数ごとに接触することによって周波数ごと
に色分けされた情報を入力することが可能になる。従っ
て、入力する情報量を増大させることにもなる。
【0065】基板としてLa添加ジルコン・チタン酸鉛
(PLZT)磁器などの透光性の圧電セラミックを採用
し、その圧電セラミックの分極軸の方向と厚さ方向とを
平行にする構造を採用することにより、該基板に効率よ
く弾性表面波を励振することができる。このとき、すだ
れ状電極Piおよびすだれ状電極群Qiは基板に直接設け
られている。また、圧電セラミックとしてほぼ透明な構
造を採用することにより、表示画面に現われる情報を板
面Z1上から見ることができる。圧電セラミックで成る
基板の板面Z1に弾性表面波を伝搬させるためには基板
の厚さはすだれ状電極Pi,Qi-1およびQi-2の電極周
期長の3倍以上であることが望ましい。基板の厚さが電
極周期長よりも小さく、薄い場合にはラム波が伝搬する
が、タッチパネルとしての機能を果たしうるモードが存
在するならば、ラム波の利用も可能である。基板として
は圧電セラミックの他にLiNbO3,LiTaO3等の
単結晶が考えられる。これらの単結晶は透明でしかも圧
電性を有していることから基板として有望であるが、結
晶としての異方性を有しているので電気機械結合係数を
含めて設計の段階で工夫を必要とするだけでなく、余分
な電子回路を必要とする可能性がある。圧電セラミック
の中でもPLZTは透明でありしかも加工性、耐久性に
優れていることから基板として有望である。PLZTで
成る基板の板面Z1の面内での等方性を利用することに
より、1つの超音波送受波手段におけるすだれ状電極P
iとすだれ状電極群Qiとの間の弾性表面波の伝搬路と、
別の超音波送受波手段におけるすだれ状電極Piとすだ
れ状電極群Qiとの間の弾性表面波の伝搬路とを互いに
直交させる構造を採用した場合、一方のすだれ状電極群
iともう一方のすだれ状電極群Qiに出力される電気信
号のレベルをほぼ同一にすることができる。従って回路
構成が簡単になり装置の小型軽量化が促進できるばかり
でなく、出力信号を常に均一化できるので信号処理が正
確になり感度が向上する。さらに分解能も上がるので入
力する情報量を増大できる。
【0066】基板として非圧電体を採用し、超音波送受
波手段が超音波デバイスAおよびBで成る構造を採用
し、超音波デバイスAが圧電薄板aにすだれ状電極Pi
を設けて成り超音波デバイスBが圧電薄板bにすだれ状
電極群Qiを設けて成ることから、すだれ状電極Piに接
触する部分の基板の板面Z1に1次モードまたは2次以
上のモードの弾性表面波を励振させることができる。こ
のときこの弾性表面波の位相速度が基板単体における弾
性表面波の伝搬速度にほぼ等しくなるような構造を採用
することにより、すだれ状電極Piから加えられる電気
的エネルギーが弾性表面波に変換される度合を大きくす
ることができるだけでなく、圧電薄板と基板との界面で
の音響インピーダンスの不整合等によって生じる反射等
を除去することができる。このようにして、低消費電力
で高電圧を印加すること無しに効率良く弾性表面波を基
板の板面Z1に励振することができる。その上、基板の
面積を比較的大規模にもできることから、幅広い応用が
可能である。なお、圧電薄板aおよびbは板面Z1に設
けられている。
【0067】超音波デバイスAおよびBにおけるそれぞ
れの圧電薄板aおよびbの厚さをすだれ状電極の電極周
期長以下にし、すだれ状電極の電極周期長を1次モード
または2次以上のモードの弾性表面波の波長にほぼ等し
くする構造を採用することにより、すだれ状電極から加
えられる電気的エネルギーが弾性表面波に変換される度
合を大きくすることができるだけでなく、圧電薄板と非
圧電体で成る基板との界面での音響インピーダンスの不
整合等によって生じる反射等を除去することができる。
なお、すだれ状電極の電極周期長すなわち弾性表面波の
波長λに対する圧電薄板の厚さdの割合(d/λ)が小
さいほど効果は大きい。
【0068】圧電薄板として圧電セラミック、PVDF
その他の高分子圧電フィルムを採用することにより、基
板に効率よく1次モードまたは2次以上のモードの弾性
表面波を励振することができる。圧電セラミックはその
分極軸の方向を厚さ方向と一致させる構造を採用するこ
とにより、基板に効率よく1次モードまたは2次以上の
モードの弾性表面波を励振することができる。
【0069】すだれ状電極を非圧電体で成る基板と圧電
薄板との界面に設けた構造を採用することにより、すだ
れ状電極に加えられる電気的エネルギーを効率よく弾性
表面波に変換することができる。
【0070】このようにして、本発明の超音波学習装置
は入力ペンで板面Z1に触れることにより処理の指示、
手書き文字の認識、仮名漢字変換などの文字入力、図形
や絵の描画、改行・挿入・削除などの操作をマニュアル
無しに初心者にも簡単に行うことができる。また、オプ
ション外付けキーボードを接続することも可能で、キー
ボード入力もできる。通信機能にも対応でき、プリン
タ、外付けCRTなども接続できる。従って、本発明の
超音波学習装置はその対話型の機能を活用して個人で問
題を解く場合に限らず、通信機能を利用して第三者に模
範回答を返信してもらうこと等、学習装置としての幅広
い応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波学習装置の一実施例を示す斜視
図。
【図2】タッチパネル部1の一実施例を示す平面図。
【図3】図2のタッチパネル部1における超音波デバイ
ス7および9を示す平面図。
【図4】図2のタッチパネル部1の断面図。
【図5】図2のタッチパネル部1に用いられているすだ
れ状電極の代わりに用いられるすだれ状電極の一実施例
を示す平面図。
【図6】図1の超音波学習装置のタッチパネル部1をr
fパルスを用いて駆動する場合の構成図。
【図7】図6の構成図における各部〜における波形
図。
【図8】図1の超音波学習装置のタッチパネル部1を遅
延線発振器を形成して駆動する場合の構成図。
【図9】すだれ状電極T1,R11間における周波数に対
する挿入損失の関係を示す特性図。
【図10】すだれ状電極T1,R11間における周波数に
対する挿入損失の関係を示す特性図。
【図11】3.96MHzのrfパルスを印加した場合
のすだれ状電極T1,R11間における応答特性を示す
図。
【図12】3.96MHzのrfパルスを印加した場合
のすだれ状電極T1,R11間における応答特性を示す
図。
【図13】図8に示す遅延線発振器における発振のスペ
クトルを示す特性図。
【図14】タッチパネル部1のガラス基板11を伝搬す
る弾性表面波の速度分散曲線を示す特性図。
【図15】タッチパネル部1のガラス基板11を伝搬す
る弾性表面波の速度分散曲線を示す特性図。
【図16】圧電磁器薄板13の異なる2つの電気的境界
条件下での位相速度差から算出した実効的電気機械結合
係数k2 とkd値との関係を示す特性図。
【図17】圧電磁器薄板13の異なる2つの電気的境界
条件下での位相速度差から算出した実効的電気機械結合
係数k2 とkd値との関係を示す特性図。
【図18】圧電磁器薄板13の異なる2つの電気的境界
条件下での位相速度差から算出した実効的電気機械結合
係数k2 とkd値との関係を示す特性図。
【図19】圧電磁器薄板13の異なる2つの電気的境界
条件下での位相速度差から算出した実効的電気機械結合
係数k2 とkd値との関係を示す特性図。
【符号の説明】
1 タッチパネル部 2 情報処理部 3 パワースイッチ 4 ディスク挿入室 5 入力ペン格納室 6 カバー 7,8,9,10 超音波デバイス 11 ガラス基板 12 表示画面 13 圧電磁器薄板 T1,T2,T3,T4 すだれ状電極 R11,R12,R13,R14,R21,R22,R23,R24
すだれ状電極 R31,R32,R33,R34,R41,R42,R43,R44
すだれ状電極

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の一方の板面Z1に少なくとも2つ
    の超音波送受波手段を備えるとともに前記基板のもう一
    方の板面Z2に表示画面を備え、前記板面Z1に入力ペ
    ンのペン先を接触させることによって学習情報を入力す
    る学習情報入力手段と、学習情報記憶手段を備えた学習
    情報処理手段とから成る対話型の超音波学習装置であっ
    て、 前記超音波送受波手段は、N組のすだれ状電極Pi(i
    =1,2,……,N)と、前記すだれ状電極Piにそれ
    ぞれ対応するN組のすだれ状電極群Qi(i=1,2,
    ……,N)とから成り、 前記すだれ状電極群Qiはそれぞれ少なくとも2組のす
    だれ状電極Qi-1(i=1,2,……,N)およびQi-2
    (i=1,2,……,N)から成り、 前記すだれ状電極Piの電極周期長にほぼ対応する少な
    くとも1種類の周波数の電気信号を該すだれ状電極Pi
    に入力することにより、前記電極周期長にほぼ等しい波
    長を有する少なくとも1種類の弾性表面波を前記板面Z
    1に励振する電気信号入力手段と、 前記板面Z1に励振された該弾性表面波の波長に応じて
    前記すだれ状電極Qi- 1およびQi-2に現れる電気信号を
    検知する電気信号検知手段とが設けてあり、 前記すだれ状電極Qi-1のそれぞれの出力端は互いに電
    気的に接続点N1で接続されており、前記すだれ状電極
    i-2のそれぞれの出力端は互いに電気的に接続点N2
    で接続されており、 1つの前記超音波送受波手段における前記すだれ状電極
    iと前記すだれ状電極群Qiとの間の弾性表面波の伝搬
    路と、別の前記超音波送受波手段における前記すだれ状
    電極Piと前記すだれ状電極群Qiとの間の弾性表面波の
    伝搬路とが互いに直交していて、 前記電気信号検知手段は、前記板面Z1における弾性表
    面波の伝搬路の一部に前記ペン先が接触したことを前記
    接続点N1およびN2に現れる電気信号の大きさから感
    知する手段と、前記接続点N1およびN2のうち出力さ
    れる前記電気信号の大きさが変化する前記接続点N1ま
    たはN2の位置から、前記ペン先によって接触された前
    記伝搬路における被接触部分を特定する手段とを含み、 前記学習情報処理手段は、前記被接触部分の位置に基づ
    き前記入力ペンで入力された学習情報を検出する学習情
    報検出手段と、該学習情報検出手段で検出された前記学
    習情報を前記表示画面に所定の時間だけ表示させておく
    手段と、前記表示画面に表示された前記学習情報に応じ
    て別の学習情報を該表示画面に表示させる手段とを含む
    ことを特徴とする対話型の超音波学習装置。
  2. 【請求項2】 前記電気信号入力手段は、出力端が前記
    すだれ状電極Piの入力端にそれぞれ接続されたN個の
    スイッチSi(i=1,2,……,N)と、該スイッチ
    iを順次に所定の周期で電気的にそれぞれ断続するス
    イッチ制御手段とを含み、 前記スイッチSiのそれぞれの入力端は互いに電気的に
    接続点NSで接続され、前記接続点N1は増幅器を介し
    て前記接続点NSに電気的に接続され、 前記すだれ状電極Piから前記すだれ状電極Qi-1に至る
    間の前記基板で成る弾性表面波の伝搬路Di(i=1,
    2,……,N)を遅延素子とする発振器Hi(i=1,
    2,……,N)が構成されていて、 前記発振器Hiの信号ループは前記すだれ状電極Piと、
    前記伝搬路Diと、前記すだれ状電極Qi-1と、前記増幅
    器とから成ることを特徴とする請求項1に記載の超音波
    学習装置。
  3. 【請求項3】 前記すだれ状電極Pi,Qi-1およびQ
    i-2における電極周期長にはそれぞれ少なくともL1と
    L2との2つが有り、 前記電気信号入力手段は該電極周期長L1またはL2に
    ほぼ対応する周波数の電気信号を前記すだれ状電極Pi
    に入力することにより、前記電極周期長L1またはL2
    にほぼ等しい波長の弾性表面波を前記板面Z1に励振す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の超音波学
    習装置。
  4. 【請求項4】 前記学習情報記憶手段は前記板面Z1上
    の位置をアドレスとし該位置に対応付けた学習情報をデ
    ータとしたテーブルを予め記憶しており、 前記学習情報検出手段は前記被接触部分の位置を前記学
    習情報記憶手段によって前記アドレスとして入力し、当
    該アドレスから読み出した前記データを前記学習情報入
    力手段で入力された前記学習情報とすることを特徴とす
    る請求項1,2または3に記載の超音波学習装置。
  5. 【請求項5】 前記学習情報記憶手段は文字や記号など
    のパターンを予め記憶しており、 前記学習情報検出手段は前記被接触部分の位置の移動で
    形成される軌跡と前記学習情報記憶手段から読みだした
    前記パターンとの比較を行い、パターンマッチング法に
    より前記学習情報入力手段で入力された前記学習情報を
    検出することを特徴とする請求項1,2または3に記載
    の超音波学習装置。
  6. 【請求項6】 前記学習情報検出手段は前記被接触部分
    の位置を前記学習情報入力手段で入力された前記学習情
    報とすることを特徴とする請求項1,2または3に記載
    の超音波学習装置。
  7. 【請求項7】 前記学習情報入力手段は前記学習情報を
    少なくとも2種類の色で前記表示画面に表示し、 前記電気信号入力手段は前記すだれ状電極Piの電極周
    期長にほぼ対応する少なくとも2種類の周波数の電気信
    号を該すだれ状電極Piに入力することにより、前記電
    極周期長にほぼ等しい波長を有する少なくとも2種類の
    弾性表面波を前記板面Z1に励振し、 前記周波数と前記学習情報の前記色とを対応させる手段
    が設けられていることを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5または6に記載の超音波学習装置。
  8. 【請求項8】 前記基板がほぼ透明な圧電セラミックで
    成り、該圧電セラミックの分極軸の方向は該圧電セラミ
    ックの厚さ方向と平行であって、 前記すだれ状電極Piおよび前記すだれ状電極群Qiは前
    記板面Z1に設けられていることを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5,6または7に記載の超音波学習装
    置。
  9. 【請求項9】 前記基板が非圧電体で成り、 前記超音波送受波手段は超音波デバイスAおよびBで成
    り、前記超音波デバイスAは圧電薄板aに前記すだれ状
    電極Piを設けて成り、前記超音波デバイスBは圧電薄
    板bに前記すだれ状電極群Qiを設けて成り、 前記圧電薄板aおよびbは前記板面Z1に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6また
    は7に記載の超音波学習装置。
  10. 【請求項10】 前記圧電薄板aの厚さは前記すだれ状
    電極Piの電極周期長以下であり、前記圧電薄板bの厚
    さは前記すだれ状電極Qi-1およびQi-2の電極周期長以
    下であって、 前記すだれ状電極Pi,Qi-1およびQi-2の電極周期長
    は1次モードまたは2次以上のモードの弾性表面波の波
    長にほぼ等しく、 前記1次モードまたは2次以上の前記モードの弾性表面
    波の位相速度は前記基板単体に励振される弾性表面波の
    伝搬速度にほぼ等しいことを特徴とする請求項9に記載
    の超音波学習装置。
  11. 【請求項11】 前記圧電薄板aまたはbが圧電セラミ
    ックで成り、該圧電セラミックの分極軸の方向は該圧電
    セラミックの厚さ方向と平行であることを特徴とする請
    求項9または10に記載の超音波学習装置。
  12. 【請求項12】 前記圧電薄板aまたはbがPVDFそ
    の他の高分子圧電フィルムで成ることを特徴とする請求
    項9または10に記載の超音波学習装置。
  13. 【請求項13】 前記圧電薄板aまたはbは前記すだれ
    状電極が設けられている方の板面を介して前記板面Z1
    に固着されていることを特徴とする請求項9,10,1
    1または12に記載の超音波学習装置。
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US7324096B2 (en) 2000-05-22 2008-01-29 Fujitsu Limited Touch panel device
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