JPH06148769A - カラー写真感光材料、カラー画像形成方法、及びカラープルーフ作成方法 - Google Patents
カラー写真感光材料、カラー画像形成方法、及びカラープルーフ作成方法Info
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- JPH06148769A JPH06148769A JP29351892A JP29351892A JPH06148769A JP H06148769 A JPH06148769 A JP H06148769A JP 29351892 A JP29351892 A JP 29351892A JP 29351892 A JP29351892 A JP 29351892A JP H06148769 A JPH06148769 A JP H06148769A
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- silver halide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】処理時間の短縮化が図られ、得られるポジカラ
ー画像の最大画像濃度が高く、白色度が高く、高感度の
ハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供する。 【構成】支持体上に、カラーカプラー及びハロゲン化銀
粒子を含有する乳剤層及び非感光性層をそれぞれ少なく
とも一層設けられてなるハロゲン化銀カラー写真感光材
料において、上記ハロゲン化銀粒子が、塩化銀含有率5
0モル%以上の塩臭化銀であって、かつ該ハロゲン化銀
粒子の全外表面積の50%以上が(111)面からな
り、乳剤層または非感光性層に造核剤が含まれているこ
とを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。及び
該写真感光材料を特定の発色現像液を用いて処理するカ
ラー画像形成方法。
ー画像の最大画像濃度が高く、白色度が高く、高感度の
ハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供する。 【構成】支持体上に、カラーカプラー及びハロゲン化銀
粒子を含有する乳剤層及び非感光性層をそれぞれ少なく
とも一層設けられてなるハロゲン化銀カラー写真感光材
料において、上記ハロゲン化銀粒子が、塩化銀含有率5
0モル%以上の塩臭化銀であって、かつ該ハロゲン化銀
粒子の全外表面積の50%以上が(111)面からな
り、乳剤層または非感光性層に造核剤が含まれているこ
とを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。及び
該写真感光材料を特定の発色現像液を用いて処理するカ
ラー画像形成方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は(111)面を有する塩
臭化銀粒子及び造核剤を含むカラー写真感光材料、そし
てこれを利用するカラー画像形成方法およびカラープル
ーフ作成方法に関する。
臭化銀粒子及び造核剤を含むカラー写真感光材料、そし
てこれを利用するカラー画像形成方法およびカラープル
ーフ作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー印刷物の作業工程には、カラー原
稿を色分解しさらにこれを網点画像に変換して透過型網
点画像を作る工程が含まれている。得られた透過型網点
画像から印刷の版が作られるが、これに先立ち最終印刷
物(本刷り)の状態、特性等を検査し、必要な校正(色
校正)を行う工程がある。色校正の方法としては、従来
は印刷の版を作成し、試し刷りをする方法が用いられて
いた。しかし近年になって、校正過程の迅速化、コスト
ダウンをはかる目的で種々のカラープルーフの作成が行
われている。カラープルーフを作成する方法としてはフ
ォトポリマー、ジアゾ法、光粘着性ポリマー等を用いた
サープリント法やオーバーレイ法等が知られている(例
えば、米国特許3582327号明細書、特開昭56−
501217号公報、同59−97140号公報)。し
かしながら、これらの方法はいずれも画像を重ね合わせ
たり転写することが必要で、しかも複数の図の重ね合わ
せや転写を行なう必要があるなど、工程が複雑で多くの
時間とコストを要している。特開昭56−104335
号には、カラー写真感光材料を用いたカラープルーフの
作成法が開示されており、この方法は、工程の簡便さや
コストの低さの点で大きなメリットを持ち、しかも調子
再現性に優れる等の特徴がある。上記のカラー写真感光
材料を用いたカラープルーフの作成法は、連続階調を持
つ発色法のハロゲン化銀カラー写真感光材料を用い、こ
れにマゼンタ(M)色、シアン(C)色、イエロー
(Y)色、墨(B)色の各版をカラーペーパーにカラー
ネガを焼き付けるように順次密着露光し、続いて指定さ
れた発色現像処理してカラープルーフを得る方法であ
る。この方法は先に述べた種々の方法に比べ工程が簡便
で自動化しやすい特徴を持っている。こうしたカラープ
ルーフに用いることのできるハロゲン化銀カラー写真感
光材料としてはいくつか考えられる。その中で、先に述
べたカラー印刷物の作成工程に用いられる透過型白黒網
点画像が特に日本やヨーロッパではポジ型であることが
多いため、カラープルーフ用のハロゲン化銀カラー写真
感光材料としてはポジ−ポジ型の感光材料が多く使われ
ている。中でも近年その実用化技術が急速に進歩してい
る直接ポジ型のカラー写真感光材料は処理の簡易さから
カラープルーフの用途には最もふさわしいものと注目さ
れている。
稿を色分解しさらにこれを網点画像に変換して透過型網
点画像を作る工程が含まれている。得られた透過型網点
画像から印刷の版が作られるが、これに先立ち最終印刷
物(本刷り)の状態、特性等を検査し、必要な校正(色
校正)を行う工程がある。色校正の方法としては、従来
は印刷の版を作成し、試し刷りをする方法が用いられて
いた。しかし近年になって、校正過程の迅速化、コスト
ダウンをはかる目的で種々のカラープルーフの作成が行
われている。カラープルーフを作成する方法としてはフ
ォトポリマー、ジアゾ法、光粘着性ポリマー等を用いた
サープリント法やオーバーレイ法等が知られている(例
えば、米国特許3582327号明細書、特開昭56−
501217号公報、同59−97140号公報)。し
かしながら、これらの方法はいずれも画像を重ね合わせ
たり転写することが必要で、しかも複数の図の重ね合わ
せや転写を行なう必要があるなど、工程が複雑で多くの
時間とコストを要している。特開昭56−104335
号には、カラー写真感光材料を用いたカラープルーフの
作成法が開示されており、この方法は、工程の簡便さや
コストの低さの点で大きなメリットを持ち、しかも調子
再現性に優れる等の特徴がある。上記のカラー写真感光
材料を用いたカラープルーフの作成法は、連続階調を持
つ発色法のハロゲン化銀カラー写真感光材料を用い、こ
れにマゼンタ(M)色、シアン(C)色、イエロー
(Y)色、墨(B)色の各版をカラーペーパーにカラー
ネガを焼き付けるように順次密着露光し、続いて指定さ
れた発色現像処理してカラープルーフを得る方法であ
る。この方法は先に述べた種々の方法に比べ工程が簡便
で自動化しやすい特徴を持っている。こうしたカラープ
ルーフに用いることのできるハロゲン化銀カラー写真感
光材料としてはいくつか考えられる。その中で、先に述
べたカラー印刷物の作成工程に用いられる透過型白黒網
点画像が特に日本やヨーロッパではポジ型であることが
多いため、カラープルーフ用のハロゲン化銀カラー写真
感光材料としてはポジ−ポジ型の感光材料が多く使われ
ている。中でも近年その実用化技術が急速に進歩してい
る直接ポジ型のカラー写真感光材料は処理の簡易さから
カラープルーフの用途には最もふさわしいものと注目さ
れている。
【0003】従来から知られている直接ポジハロゲン化
銀写真感光材料を用いてポジ画像を作成するための方法
として、予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化
銀乳剤を用いる方法がある。この方法は、写真感光材料
を画像露光後、かぶらせ処理を施した後あるいはかぶら
せ処理を施しながら、表面現像を行い、直接ポジ画像を
得る方法である。上記予めかぶらされていない内部潜像
型ハロゲン化銀写真乳剤とは、ハロゲン化銀粒子の主と
して内部に感光核を有し、露光によって粒子内部に主と
して潜像が形成されるようなタイプのハロゲン化銀写真
感光乳剤をいう。この分野においては種々の技術がこれ
までに知られている。例えば、米国特許第259225
0号、同2466957号、同2497875号、同2
588982号、同3317322号、同376126
6号、同3796577号および英国特許第11513
63号、同1150553号、同1011062号各明
細書等に記載されているものがその主なものである。直
接ポジ像の形成機構は以下のように説明されている。す
なわち、像様露光すると上記ハロゲン化銀に、いわゆる
内部潜像が生じ、次いでかぶらせ処理を施すことによっ
て、この内部潜像に起因する表面減感作用が働き(すな
わち、露光部でのハロゲン化銀の表面には現像核(カブ
リ核)が生じることなく)、未露光部のハロゲン化銀の
表面にのみ選択的に現像核が生じ、その後通常の表面現
像処理を行うことによって未露光部に写真像(ポジ像)
が形成される。上記かぶらせ処理の方法には、いわゆる
「化学的かぶらせ法」と呼ばれる造核剤を用いる方法
と、「光かぶらせ法」と呼ばれる感光層を全面露光する
方法とがある。造核剤としては、例えば、リサーチ・デ
ィスクロージャー誌、No.22534(1983年1
月)50〜54頁、同誌、No.15162(1976年
11月)76〜77頁、同誌No.23510(1983
年11月)346〜352頁に記載されている四級複素
環化合物、あるいはヒドラジン系化合物等が知られてい
る。
銀写真感光材料を用いてポジ画像を作成するための方法
として、予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化
銀乳剤を用いる方法がある。この方法は、写真感光材料
を画像露光後、かぶらせ処理を施した後あるいはかぶら
せ処理を施しながら、表面現像を行い、直接ポジ画像を
得る方法である。上記予めかぶらされていない内部潜像
型ハロゲン化銀写真乳剤とは、ハロゲン化銀粒子の主と
して内部に感光核を有し、露光によって粒子内部に主と
して潜像が形成されるようなタイプのハロゲン化銀写真
感光乳剤をいう。この分野においては種々の技術がこれ
までに知られている。例えば、米国特許第259225
0号、同2466957号、同2497875号、同2
588982号、同3317322号、同376126
6号、同3796577号および英国特許第11513
63号、同1150553号、同1011062号各明
細書等に記載されているものがその主なものである。直
接ポジ像の形成機構は以下のように説明されている。す
なわち、像様露光すると上記ハロゲン化銀に、いわゆる
内部潜像が生じ、次いでかぶらせ処理を施すことによっ
て、この内部潜像に起因する表面減感作用が働き(すな
わち、露光部でのハロゲン化銀の表面には現像核(カブ
リ核)が生じることなく)、未露光部のハロゲン化銀の
表面にのみ選択的に現像核が生じ、その後通常の表面現
像処理を行うことによって未露光部に写真像(ポジ像)
が形成される。上記かぶらせ処理の方法には、いわゆる
「化学的かぶらせ法」と呼ばれる造核剤を用いる方法
と、「光かぶらせ法」と呼ばれる感光層を全面露光する
方法とがある。造核剤としては、例えば、リサーチ・デ
ィスクロージャー誌、No.22534(1983年1
月)50〜54頁、同誌、No.15162(1976年
11月)76〜77頁、同誌No.23510(1983
年11月)346〜352頁に記載されている四級複素
環化合物、あるいはヒドラジン系化合物等が知られてい
る。
【0004】このような光カブリ法又は化学的カブリ法
を用いての直接ポジ画像形成においては、通常のネガ型
の場合に比べて現像速度が遅く処理時間が長くかかるた
め、従来は現像液のpH及び/又は液温を高くして処理
時間を短かくする方法がとられてきていた。しかし、一
般にpHが高いと得られる直接ポジ画像の最小画像濃度
が増大するという問題を有する。また高pH条件下では
空気酸化による現像主薬の劣化が起こりやすく、また空
気中の炭酸ガスを吸収しpHが低下しやすい。その結果
現像活性が著しく低下する問題がある。現像液のpHを
高くする以外に直接ポジ画像形成の現像速度を上げる手
段としては他に、ハイドロキノン誘導体を用いるもの
(米国特許3,227,552号)、カルボン酸基やス
ルホン酸基をもったメルカプト化合物を用いたもの(特
開昭60−170843号)等が知られているが、これ
らの化合物を使用した効果は小さく、有効に直接ポジ画
像の最大濃度を上げる技術は見出されていない。特に、
低いpHの現像液で処理しても充分な最大濃度が得られ
る技術が望まれている。
を用いての直接ポジ画像形成においては、通常のネガ型
の場合に比べて現像速度が遅く処理時間が長くかかるた
め、従来は現像液のpH及び/又は液温を高くして処理
時間を短かくする方法がとられてきていた。しかし、一
般にpHが高いと得られる直接ポジ画像の最小画像濃度
が増大するという問題を有する。また高pH条件下では
空気酸化による現像主薬の劣化が起こりやすく、また空
気中の炭酸ガスを吸収しpHが低下しやすい。その結果
現像活性が著しく低下する問題がある。現像液のpHを
高くする以外に直接ポジ画像形成の現像速度を上げる手
段としては他に、ハイドロキノン誘導体を用いるもの
(米国特許3,227,552号)、カルボン酸基やス
ルホン酸基をもったメルカプト化合物を用いたもの(特
開昭60−170843号)等が知られているが、これ
らの化合物を使用した効果は小さく、有効に直接ポジ画
像の最大濃度を上げる技術は見出されていない。特に、
低いpHの現像液で処理しても充分な最大濃度が得られ
る技術が望まれている。
【0005】一方、直接ポジ画像形成の現像速度を上げ
る他の手段として、内部潜像型ハロゲン化粒子のハロゲ
ン組成を塩素の多いものにすることが、特開昭63−1
0160号に開示されている。しかし、この場合は、直
接ポジ画像の最小画像濃度が増大するという問題が生じ
る。
る他の手段として、内部潜像型ハロゲン化粒子のハロゲ
ン組成を塩素の多いものにすることが、特開昭63−1
0160号に開示されている。しかし、この場合は、直
接ポジ画像の最小画像濃度が増大するという問題が生じ
る。
【0006】又、特開平1−121850号に内部潜像
型ハロゲン化銀粒子が10モル%以上の塩化銀を含有す
る塩臭化銀又は塩沃臭化銀からなり、該粒子総表面積の
40%以上が(111)面からなる直接ポジ写真感光材
料により、最小画像濃度(Dmin)を増大させることなく
高い最大画像濃度(Dmax)を有する直接ポジ画像を迅速
に得る方法が開示されている。しかし、この場合には、
塩化銀の含有率を上げると、粒子総表面積の(111)
面の比率が低下すると共に、最小画像濃度が増大しやす
くなる問題を生じる。
型ハロゲン化銀粒子が10モル%以上の塩化銀を含有す
る塩臭化銀又は塩沃臭化銀からなり、該粒子総表面積の
40%以上が(111)面からなる直接ポジ写真感光材
料により、最小画像濃度(Dmin)を増大させることなく
高い最大画像濃度(Dmax)を有する直接ポジ画像を迅速
に得る方法が開示されている。しかし、この場合には、
塩化銀の含有率を上げると、粒子総表面積の(111)
面の比率が低下すると共に、最小画像濃度が増大しやす
くなる問題を生じる。
【0007】また、上記のように直接ポジカラー写真感
光材料の用途の多様化に伴ない、得られる画像(画質)
に対する要求はますます厳しくなり、最大画像濃度が高
く、かつ最小画像濃度が低い、すなわち、最大画像濃度
と最小画像濃度の比が大きい画像であることが望まれて
いる。特にカラーコピーやカラープルーフの用途では、
最大画像濃度をより高くすると共に、最小画像濃度をよ
り小さくして高い白色度を実現することが良好な色再現
性を得るためにも重要である。上記のような造核剤を用
いる系においては、得られる画像についてその特性曲線
のハイライト部が軟調化する傾向にある。このため実際
の露光量では最小画像濃度(Dmin)が高くなり、従って
白色度の低下の要因となることがある。このような白色
度の低下を抑制する有効な方法として、造核剤の使用量
を減量し、ハイライト部を硬調化させるという方法があ
るが、このようにすると最高濃度(Dmax)の低下をとも
ない易いという問題がある。
光材料の用途の多様化に伴ない、得られる画像(画質)
に対する要求はますます厳しくなり、最大画像濃度が高
く、かつ最小画像濃度が低い、すなわち、最大画像濃度
と最小画像濃度の比が大きい画像であることが望まれて
いる。特にカラーコピーやカラープルーフの用途では、
最大画像濃度をより高くすると共に、最小画像濃度をよ
り小さくして高い白色度を実現することが良好な色再現
性を得るためにも重要である。上記のような造核剤を用
いる系においては、得られる画像についてその特性曲線
のハイライト部が軟調化する傾向にある。このため実際
の露光量では最小画像濃度(Dmin)が高くなり、従って
白色度の低下の要因となることがある。このような白色
度の低下を抑制する有効な方法として、造核剤の使用量
を減量し、ハイライト部を硬調化させるという方法があ
るが、このようにすると最高濃度(Dmax)の低下をとも
ない易いという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、最大
濃度が高く、かつ良好な白色度を与えるカラー写真感光
材料、及びカラー画像形成方法を提供することである。
また本発明の目的は、迅速処理が可能なカラー写真感光
材料を提供することである。
濃度が高く、かつ良好な白色度を与えるカラー写真感光
材料、及びカラー画像形成方法を提供することである。
また本発明の目的は、迅速処理が可能なカラー写真感光
材料を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、造核剤を使
用する系において、高い最大画像が得られ、かつ高い白
色度が達成できるカラープルーフの作成に適したカラー
写真感光材料を目指して鋭意検討を重ねた。その結果、
実質的に沃化銀を含まない塩化銀含有率50%モル以上
でかつ、粒子の全外表面積の50%以上が(111)面
からなる塩臭化銀乳剤を用いることにより、上記目的が
達成されることを見出し、本発明を完成した。
用する系において、高い最大画像が得られ、かつ高い白
色度が達成できるカラープルーフの作成に適したカラー
写真感光材料を目指して鋭意検討を重ねた。その結果、
実質的に沃化銀を含まない塩化銀含有率50%モル以上
でかつ、粒子の全外表面積の50%以上が(111)面
からなる塩臭化銀乳剤を用いることにより、上記目的が
達成されることを見出し、本発明を完成した。
【0010】本発明の第一の発明は、支持体上に、カラ
ーカプラー及びハロゲン化銀乳剤を含有するハロゲン化
銀乳剤層及び非感光性層のそれぞれが少なくとも一層設
けられてなるハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
て、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層が実質的に
沃化銀を含まない塩化銀含有率50モル%以上の塩臭化
銀からなるハロゲン化銀粒子を含有し、かつ該ハロゲン
化銀粒子の全外表面積の50%以上が(111)面から
なり、かつ上記乳剤層あるいは非感光性層の少なくとも
一層に造核剤が含まれていることを特徴とするハロゲン
化銀写真感光材料にある。
ーカプラー及びハロゲン化銀乳剤を含有するハロゲン化
銀乳剤層及び非感光性層のそれぞれが少なくとも一層設
けられてなるハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
て、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層が実質的に
沃化銀を含まない塩化銀含有率50モル%以上の塩臭化
銀からなるハロゲン化銀粒子を含有し、かつ該ハロゲン
化銀粒子の全外表面積の50%以上が(111)面から
なり、かつ上記乳剤層あるいは非感光性層の少なくとも
一層に造核剤が含まれていることを特徴とするハロゲン
化銀写真感光材料にある。
【0011】本発明の第二の発明は、上記のカラー写真
感光材料を露光後、下記式(D):
感光材料を露光後、下記式(D):
【0012】
【化6】
【0013】〔式中、RD1はアルキル基を表わし、RD2
はアルキレン基を表わし、ただし、RD1とRD2は互いに
連結して環を形成してもよい。〕で示される現像主薬を
用いて現像処理することを特徴とするカラー画像形成方
法にある。
はアルキレン基を表わし、ただし、RD1とRD2は互いに
連結して環を形成してもよい。〕で示される現像主薬を
用いて現像処理することを特徴とするカラー画像形成方
法にある。
【0014】本発明の第三の発明は、上記のカラー写真
感光材料を、色分解及び網点画像変換した、シアン版網
点画像フィルム、マゼンタ版網点画像フィルム、イエロ
ー版網点画像フィルム、及び墨版網点画像フィルムを使
用して、赤色光、緑色光、青色光により逐次露光した
後、発色現像処理することを特徴とするカラープルーフ
作成方法にある。
感光材料を、色分解及び網点画像変換した、シアン版網
点画像フィルム、マゼンタ版網点画像フィルム、イエロ
ー版網点画像フィルム、及び墨版網点画像フィルムを使
用して、赤色光、緑色光、青色光により逐次露光した
後、発色現像処理することを特徴とするカラープルーフ
作成方法にある。
【0015】本発明の第四の発明は、上記のカラー写真
感光材料を、1画素当り10-3秒以下の露光時間で走査
露光した後、発色現像処理することを特徴とするカラー
画像形成方法にある。
感光材料を、1画素当り10-3秒以下の露光時間で走査
露光した後、発色現像処理することを特徴とするカラー
画像形成方法にある。
【0016】
【発明の効果】本発明のカラー写真感光材料は、最大濃
度の高いカラー画像を得ることができる。また高い最大
濃度を維持させた状態で、かつ白色度の高いカラー画像
が実現できる。特に、前記のような式で示される特定の
造核剤を用いると更に最大濃度が高く、白色度の高いカ
ラー画像が得られる。本発明のカラー写真感光材料は、
特にカラープルーフ作成用の材料に適している。
度の高いカラー画像を得ることができる。また高い最大
濃度を維持させた状態で、かつ白色度の高いカラー画像
が実現できる。特に、前記のような式で示される特定の
造核剤を用いると更に最大濃度が高く、白色度の高いカ
ラー画像が得られる。本発明のカラー写真感光材料は、
特にカラープルーフ作成用の材料に適している。
【0017】以下に、本発明のカラー写真感光材料につ
いて説明する。本発明のカラー写真感光材料には、支持
体上に、カラーカプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層
及び非感光性層のそれぞれが少なくもと一層設けられて
いる。そして、このハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン化
銀粒子は、実質的に沃化銀を含まない塩化銀含有率50
モル%以上で、かつハロゲン化銀粒子の全外表面積の5
0%以上が(111)面からなるものであり、かつ上記
乳剤層、あるいは非感光性層の少なくとも一層に、造核
剤が含まれていることを特徴としている。本発明におい
ては、上記造核剤は、上述のハロゲン化銀粒子を含む乳
剤層に含まれていることが好ましい。
いて説明する。本発明のカラー写真感光材料には、支持
体上に、カラーカプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層
及び非感光性層のそれぞれが少なくもと一層設けられて
いる。そして、このハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン化
銀粒子は、実質的に沃化銀を含まない塩化銀含有率50
モル%以上で、かつハロゲン化銀粒子の全外表面積の5
0%以上が(111)面からなるものであり、かつ上記
乳剤層、あるいは非感光性層の少なくとも一層に、造核
剤が含まれていることを特徴としている。本発明におい
ては、上記造核剤は、上述のハロゲン化銀粒子を含む乳
剤層に含まれていることが好ましい。
【0018】本発明のカラー写真感光材料には、カラー
ネガティブフィルム、カラーポジティブフィルム(カラ
ー反転フィルム、カラープリント用フィルム)、カラー
リバーサルペーパー、カラーオートポジフィルム、ある
いはカラーオートポジペーパーなどが含まれる。しか
し、本発明のカラー写真感光材料は、カラーオートポジ
ペーパー(直接ポジカラー写真感光材料)として利用す
ることが有利である。以下に、上記構成成分について順
に説明する。
ネガティブフィルム、カラーポジティブフィルム(カラ
ー反転フィルム、カラープリント用フィルム)、カラー
リバーサルペーパー、カラーオートポジフィルム、ある
いはカラーオートポジペーパーなどが含まれる。しか
し、本発明のカラー写真感光材料は、カラーオートポジ
ペーパー(直接ポジカラー写真感光材料)として利用す
ることが有利である。以下に、上記構成成分について順
に説明する。
【0019】本発明のハロゲン化銀粒子は、下記一般式
(I)または(II)で表される化合物、一般式(III) で
表される化合物、または一般式(IV)で表される化合物
から選ばれる少なくとも一種の存在下で粒子形成される
のが好ましい。
(I)または(II)で表される化合物、一般式(III) で
表される化合物、または一般式(IV)で表される化合物
から選ばれる少なくとも一種の存在下で粒子形成される
のが好ましい。
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】以下、一般式〔I〕及び〔II〕から選ばれ
る化合物について更に詳しく説明する。A1 、A2 、A
3 およびA4 は、含窒素ヘテロ環を完成させるための非
金属原子群を表わし、ヘテロ原子として他に酸素原子、
窒素原子、および/または硫黄原子を含んでもよく、ヘ
テロ環には更にベンゼン環が縮環してもかまわない。A
1 、A2 、A3 およびA4 で構成されるヘテロ環は置換
基を有してもよく、それぞれが同一でも異なっていても
よい。置換基の例としては、アルキル基、アリール基、
アラルキル基、アルケニル基、ハロゲン原子、アシル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、アミド基、スルファモイル
基、カルバモイル基、ウレイド基、アミノ基、スルホニ
ル基、シアノ基、ニトロ基、メルカプト基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基などがある。含窒素ヘテロ環の好
ましい例としてはピリジン環、イミダゾール基、チアゾ
ール環、オキサゾール環、ピリジン環、ピリミジン環な
どの5〜6員環をあげることができ、さらに好ましい例
としてピリジン環をあげることができる。
る化合物について更に詳しく説明する。A1 、A2 、A
3 およびA4 は、含窒素ヘテロ環を完成させるための非
金属原子群を表わし、ヘテロ原子として他に酸素原子、
窒素原子、および/または硫黄原子を含んでもよく、ヘ
テロ環には更にベンゼン環が縮環してもかまわない。A
1 、A2 、A3 およびA4 で構成されるヘテロ環は置換
基を有してもよく、それぞれが同一でも異なっていても
よい。置換基の例としては、アルキル基、アリール基、
アラルキル基、アルケニル基、ハロゲン原子、アシル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、アミド基、スルファモイル
基、カルバモイル基、ウレイド基、アミノ基、スルホニ
ル基、シアノ基、ニトロ基、メルカプト基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基などがある。含窒素ヘテロ環の好
ましい例としてはピリジン環、イミダゾール基、チアゾ
ール環、オキサゾール環、ピリジン環、ピリミジン環な
どの5〜6員環をあげることができ、さらに好ましい例
としてピリジン環をあげることができる。
【0023】Bは、2価の連結基を表わす。2価の連結
基としては、例えばアルキレン、アリーレン、アルケニ
レン、−SO2 −、−SO−、−O−、−S−、−CO
−、−NR3 −(R3 はアルキル基、アリール基、水素
原子を表わす。)を単独または組合せて構成されるもの
が挙げられる。Bの好ましい例としては、アルキレンと
アルケニレンをあげることができる。R1 とR2 は、炭
素数1以上20以下のアルキル基を表わす。R1 とR2
は同一でも異なっていてもよい。アルキル基は、置換お
よび無置換のアルキル基を含み、置換基としては、
A1、A2 、A3 のおよび置換A4 の置換基としてあげ
た置換基と同様である。R1 とR2 の好ましい例は、そ
れぞれ炭素数4〜10のアルキル基である。さらに好ま
しい例は置換あるいは無置換のアリール基によって置換
されたアルキル基である。
基としては、例えばアルキレン、アリーレン、アルケニ
レン、−SO2 −、−SO−、−O−、−S−、−CO
−、−NR3 −(R3 はアルキル基、アリール基、水素
原子を表わす。)を単独または組合せて構成されるもの
が挙げられる。Bの好ましい例としては、アルキレンと
アルケニレンをあげることができる。R1 とR2 は、炭
素数1以上20以下のアルキル基を表わす。R1 とR2
は同一でも異なっていてもよい。アルキル基は、置換お
よび無置換のアルキル基を含み、置換基としては、
A1、A2 、A3 のおよび置換A4 の置換基としてあげ
た置換基と同様である。R1 とR2 の好ましい例は、そ
れぞれ炭素数4〜10のアルキル基である。さらに好ま
しい例は置換あるいは無置換のアリール基によって置換
されたアルキル基である。
【0024】Xはアニオンを表わし、具体例として塩素
イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、硝酸イオン、硫酸
イオン、p−トルエンスルホナート、オギザラートなど
が挙げられる。nは0または1を表わし、分子内塩の場
合には、nは0である。以下に一般式〔I〕または一般
式〔II〕で表わされる化合物の具体例を列挙するが、本
発明はこれらの化合物のみに限定されるものではない。
イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、硝酸イオン、硫酸
イオン、p−トルエンスルホナート、オギザラートなど
が挙げられる。nは0または1を表わし、分子内塩の場
合には、nは0である。以下に一般式〔I〕または一般
式〔II〕で表わされる化合物の具体例を列挙するが、本
発明はこれらの化合物のみに限定されるものではない。
【0025】
【化9】
【0026】
【化10】
【0027】
【化11】
【0028】
【化12】
【0029】
【化13】
【0030】
【化14】
【0031】
【化15】
【0032】次に一般式 III で表される化合物につい
て詳細に説明する。R1 とR2 は、水素原子、アリール
基またはアラルキル基を表わし、更に置換基によって置
換されていてもよい。R1 とR2 は同一でも異っていて
もよい。アリール基およびアラルキル基のフェニル基部
の置換基としては、アルキル基(メチル基、エチル基な
ど)、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロゲン原子(C
l、Br)などを挙げることができる。R1 とR2 は好
ましくは水素原子、フェニル基である。R3 は、アミノ
基またはカルボキシ基を表わし、アミノ基はアルキル置
換されていてもよく、アルキル基としては炭素数1〜5
個のアルキル基を表わす。好ましくはアミノ基およびメ
チル置換のアミノ基である。nは、1〜5の整数を表わ
す。好ましくは2〜3である。
て詳細に説明する。R1 とR2 は、水素原子、アリール
基またはアラルキル基を表わし、更に置換基によって置
換されていてもよい。R1 とR2 は同一でも異っていて
もよい。アリール基およびアラルキル基のフェニル基部
の置換基としては、アルキル基(メチル基、エチル基な
ど)、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロゲン原子(C
l、Br)などを挙げることができる。R1 とR2 は好
ましくは水素原子、フェニル基である。R3 は、アミノ
基またはカルボキシ基を表わし、アミノ基はアルキル置
換されていてもよく、アルキル基としては炭素数1〜5
個のアルキル基を表わす。好ましくはアミノ基およびメ
チル置換のアミノ基である。nは、1〜5の整数を表わ
す。好ましくは2〜3である。
【0033】本発明で用いられる一般式 III で示され
る化合物は、相当するハロゲン化物とチオ尿素誘導体等
と反応させて得ることができ、例えば、R.O.Clinto
n etal,.J.Am.Chem.Soc.,70、950(1948)や
D.G.Doherty et al.,J.Am.Chem.Soc.,79、567
0(1957)に記載されている方法で合成することが
できる。次に一般式 III で表わされる化合物の具体例
を本発明の内容をより具体的に説明するために列挙する
が、本発明は、これらの化合物に限定されるものではな
い。
る化合物は、相当するハロゲン化物とチオ尿素誘導体等
と反応させて得ることができ、例えば、R.O.Clinto
n etal,.J.Am.Chem.Soc.,70、950(1948)や
D.G.Doherty et al.,J.Am.Chem.Soc.,79、567
0(1957)に記載されている方法で合成することが
できる。次に一般式 III で表わされる化合物の具体例
を本発明の内容をより具体的に説明するために列挙する
が、本発明は、これらの化合物に限定されるものではな
い。
【0034】
【化16】
【0035】
【化17】
【0036】次に、一般式(IV)について更に説明す
る。Xのアルキル置換してもよいアミノ基、四級アルキ
ルアンモニオ基のアルキル基はさらに置換基があっても
よい。置換基としてはヒドロキシ基、カルボキシ基、ス
ルホ基、ホスホノ基、ハロゲン原子を挙げることができ
る。Xの好ましい例としてアルキル置換してもよいアミ
ノ基を挙げることができる。アルキル基の炭素数は1〜
3が好ましい。L1 、L2 、L3 、L4 のアルキレン基
は更に置換してもよく、アルキレン基の置換基としては
ヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ基、ホスホノ基、
ハロゲン原子を挙げることができる。L1 、L2 の好ま
しい例として、各々、置換してもよいアルキレン基、−
O−、−CO−、−N(R)−を単独または組合せて構
成される2価の有機基を挙げることができる。
る。Xのアルキル置換してもよいアミノ基、四級アルキ
ルアンモニオ基のアルキル基はさらに置換基があっても
よい。置換基としてはヒドロキシ基、カルボキシ基、ス
ルホ基、ホスホノ基、ハロゲン原子を挙げることができ
る。Xの好ましい例としてアルキル置換してもよいアミ
ノ基を挙げることができる。アルキル基の炭素数は1〜
3が好ましい。L1 、L2 、L3 、L4 のアルキレン基
は更に置換してもよく、アルキレン基の置換基としては
ヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ基、ホスホノ基、
ハロゲン原子を挙げることができる。L1 、L2 の好ま
しい例として、各々、置換してもよいアルキレン基、−
O−、−CO−、−N(R)−を単独または組合せて構
成される2価の有機基を挙げることができる。
【0037】L1 、L2 のより好ましい例としては、各
々置換してもよいアルキレン基、−N(R)−〔ただし
Rは水素原子、アルキル基又は−L3 −(S−L4 )n
−Xを表わす。このときのL3 、L4 はアルキレンが好
ましい〕を単独または組合せて構成される2価の有機基
を挙げることができる。置換してもよいアルキレン基の
炭素数は1〜5が好ましい。nは好ましくは1〜4であ
る。Zのアニオンは例えば、塩素イオン、臭素イオン、
沃素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、p−トルエンス
ルホナート、オギザラートを表わす。一般式〔IV〕で表
される化合物の具体例を以下に列挙するが、本発明はこ
れらには限定されない。
々置換してもよいアルキレン基、−N(R)−〔ただし
Rは水素原子、アルキル基又は−L3 −(S−L4 )n
−Xを表わす。このときのL3 、L4 はアルキレンが好
ましい〕を単独または組合せて構成される2価の有機基
を挙げることができる。置換してもよいアルキレン基の
炭素数は1〜5が好ましい。nは好ましくは1〜4であ
る。Zのアニオンは例えば、塩素イオン、臭素イオン、
沃素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、p−トルエンス
ルホナート、オギザラートを表わす。一般式〔IV〕で表
される化合物の具体例を以下に列挙するが、本発明はこ
れらには限定されない。
【0038】
【化18】
【0039】
【化19】
【0040】
【化20】
【0041】一般式〔I〕または〔II〕で表される化合
物、一般式 III で表される化合物、または一般式〔I
V〕で表される化合物を粒子形成時に存在させる場合、
その添加時期は粒子形成が終了するまでの間ならいつで
もよいが、粒子形成開始以前から添加されているのが好
ましい。上記化合物の添加量は、ハロゲン化銀1モル当
たり10-6〜10-1モルが好ましく、10-5〜5×10
-2モルがさらに好ましい。本発明の効果を実現する上
で、一般式〔I〕または〔II〕で表される化合物、一般
式 III で表される化合物、または一般式〔IV〕で表さ
れる化合物のなかでは、一般式〔I〕または〔II〕で表
される化合物および一般式 III で表される化合物が好
ましく、一般式〔I〕または〔II〕で表される化合物が
最も好ましい。
物、一般式 III で表される化合物、または一般式〔I
V〕で表される化合物を粒子形成時に存在させる場合、
その添加時期は粒子形成が終了するまでの間ならいつで
もよいが、粒子形成開始以前から添加されているのが好
ましい。上記化合物の添加量は、ハロゲン化銀1モル当
たり10-6〜10-1モルが好ましく、10-5〜5×10
-2モルがさらに好ましい。本発明の効果を実現する上
で、一般式〔I〕または〔II〕で表される化合物、一般
式 III で表される化合物、または一般式〔IV〕で表さ
れる化合物のなかでは、一般式〔I〕または〔II〕で表
される化合物および一般式 III で表される化合物が好
ましく、一般式〔I〕または〔II〕で表される化合物が
最も好ましい。
【0042】本発明のカラー写真感光材料に用いられる
ハロゲン化銀乳剤は、潜像が主としてハロゲン化銀粒子
表面に形成される、いわゆる表面潜像型乳剤、あるい
は、潜像が主としてハロゲン化銀粒子内部に形成され
る、いわゆる内部潜像型乳剤のいずれでも良い。しか
し、前述したように、ハロゲン化銀乳剤層として、予め
かぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀粒子を含む
乳剤層を有するタイプのもの(直接ポジカラー写真感光
材料)が好ましく利用できる。予めかぶらされていない
内部潜像型ハロゲン化銀粒子については後述する。
ハロゲン化銀乳剤は、潜像が主としてハロゲン化銀粒子
表面に形成される、いわゆる表面潜像型乳剤、あるい
は、潜像が主としてハロゲン化銀粒子内部に形成され
る、いわゆる内部潜像型乳剤のいずれでも良い。しか
し、前述したように、ハロゲン化銀乳剤層として、予め
かぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀粒子を含む
乳剤層を有するタイプのもの(直接ポジカラー写真感光
材料)が好ましく利用できる。予めかぶらされていない
内部潜像型ハロゲン化銀粒子については後述する。
【0043】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤に含
まれる粒子は、実質的に沃化銀を含まない塩臭化銀もし
くは塩化銀が好ましい。ここで実質的に沃化銀を含まな
いとは、沃化銀含有率が1モル%以下、好ましくは、
0.2モル%以下のものをいう。本発明で用いられるハ
ロゲン化銀は50モル%以上の塩化銀を含み、好ましく
は70モル%以上であり、更に好ましくは80モル%以
上の塩化銀を含む。
まれる粒子は、実質的に沃化銀を含まない塩臭化銀もし
くは塩化銀が好ましい。ここで実質的に沃化銀を含まな
いとは、沃化銀含有率が1モル%以下、好ましくは、
0.2モル%以下のものをいう。本発明で用いられるハ
ロゲン化銀は50モル%以上の塩化銀を含み、好ましく
は70モル%以上であり、更に好ましくは80モル%以
上の塩化銀を含む。
【0044】また、ハロゲン化銀粒子のハロゲン組成分
布については、ハロゲン化銀粒子のどの部分をとっても
組成の等しい所謂均一型構造の粒子や、ハロゲン化銀粒
子内部のコア(芯)とそれを取り囲むシェル(殻)(一
層または複数層)とでハロゲン組成の異なる所謂積層型
構造の粒子あるいは、粒子内部もしくは表面に非層状に
ハロゲン組成の異なる部分を有する構造(粒子表面にあ
る場合は粒子のエッジ、コーナーあるいは面上に異組成
の部分が接合した構造)の粒子などがあり、これらを適
宜選択して用いることができる。高感度を得るには、均
一型構造の粒子よりも後二者のいずれかを用いることが
有利であり、耐圧力性の面からも好ましい。ハロゲン化
銀粒子が上記のような構造を有する場合には、ハロゲン
組成において異なる部分の境界部は、明確な境界であっ
ても、組成差により混晶を形成して不明確な境界であっ
ても良く、また積極的に連続的な構造変化を持たせたも
のであってもよい。
布については、ハロゲン化銀粒子のどの部分をとっても
組成の等しい所謂均一型構造の粒子や、ハロゲン化銀粒
子内部のコア(芯)とそれを取り囲むシェル(殻)(一
層または複数層)とでハロゲン組成の異なる所謂積層型
構造の粒子あるいは、粒子内部もしくは表面に非層状に
ハロゲン組成の異なる部分を有する構造(粒子表面にあ
る場合は粒子のエッジ、コーナーあるいは面上に異組成
の部分が接合した構造)の粒子などがあり、これらを適
宜選択して用いることができる。高感度を得るには、均
一型構造の粒子よりも後二者のいずれかを用いることが
有利であり、耐圧力性の面からも好ましい。ハロゲン化
銀粒子が上記のような構造を有する場合には、ハロゲン
組成において異なる部分の境界部は、明確な境界であっ
ても、組成差により混晶を形成して不明確な境界であっ
ても良く、また積極的に連続的な構造変化を持たせたも
のであってもよい。
【0045】迅速処理に適した感光材料には塩化銀含有
率の高い所謂高塩化銀乳剤が好ましく用いられる。高塩
化銀乳剤の塩化銀含有率は90モル%以上が好ましく、
95%以上が更に好ましい。こうした高塩化銀乳剤にお
いては、臭化銀局在層を先に述べたような層状もしくは
非層状にハロゲン化銀粒子内部及び/または表面に有す
る構造のものが好ましい。上記局在層のハロゲン組成は
臭化銀含有率において少なくとも10モル%のものが好
ましく、20モル%を越えるものがより好ましい、そし
てこれらの局在層は、粒子内部、粒子表面のエッジ、コ
ーナーあるいは面上にあっても良い。一つの好ましい例
として、粒子のコーナー部にエピタキシャル成長したも
のを挙げることができる。また現像処理液の補充量を低
減する目的でハロゲン化銀乳剤の塩化銀含有率を更に高
めることも有効である。このような場合には、その塩化
銀含有率が98モル%〜100モル%であるような、ほ
ぼ純塩化銀の乳剤も好ましく用いることができる。
率の高い所謂高塩化銀乳剤が好ましく用いられる。高塩
化銀乳剤の塩化銀含有率は90モル%以上が好ましく、
95%以上が更に好ましい。こうした高塩化銀乳剤にお
いては、臭化銀局在層を先に述べたような層状もしくは
非層状にハロゲン化銀粒子内部及び/または表面に有す
る構造のものが好ましい。上記局在層のハロゲン組成は
臭化銀含有率において少なくとも10モル%のものが好
ましく、20モル%を越えるものがより好ましい、そし
てこれらの局在層は、粒子内部、粒子表面のエッジ、コ
ーナーあるいは面上にあっても良い。一つの好ましい例
として、粒子のコーナー部にエピタキシャル成長したも
のを挙げることができる。また現像処理液の補充量を低
減する目的でハロゲン化銀乳剤の塩化銀含有率を更に高
めることも有効である。このような場合には、その塩化
銀含有率が98モル%〜100モル%であるような、ほ
ぼ純塩化銀の乳剤も好ましく用いることができる。
【0046】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤に含まれ
るハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ(粒子の投影面積
と等価な円の直径を以て粒子サイズとし、その数平均を
とったもの)は、0.1μm〜2μm(更に好ましく
は、0.2μm〜1.2μm)が好ましい。また、それ
らの粒子サイズ分布は、変動係数(粒子サイズ分布の標
準偏差を平均粒子サイズで除したもの)20%以下、望
ましくは15%以下の所謂単分散なものが好ましい。ま
た感光材料が目標とする階調を満足させるために、実質
的に同一の感色性を有する乳剤層において粒子サイズの
異なる2種以上の単分散ハロゲン化銀乳剤もしくは同一
サイズで感度の異なる複数の粒子を同一層に混合または
別層に重層塗布することができる。さらに2種類以上の
多分散ハロゲン化銀乳剤あるいは単分散乳剤と多分散乳
剤との組合せを混合あるいは重層して使用することもで
きる。
るハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ(粒子の投影面積
と等価な円の直径を以て粒子サイズとし、その数平均を
とったもの)は、0.1μm〜2μm(更に好ましく
は、0.2μm〜1.2μm)が好ましい。また、それ
らの粒子サイズ分布は、変動係数(粒子サイズ分布の標
準偏差を平均粒子サイズで除したもの)20%以下、望
ましくは15%以下の所謂単分散なものが好ましい。ま
た感光材料が目標とする階調を満足させるために、実質
的に同一の感色性を有する乳剤層において粒子サイズの
異なる2種以上の単分散ハロゲン化銀乳剤もしくは同一
サイズで感度の異なる複数の粒子を同一層に混合または
別層に重層塗布することができる。さらに2種類以上の
多分散ハロゲン化銀乳剤あるいは単分散乳剤と多分散乳
剤との組合せを混合あるいは重層して使用することもで
きる。
【0047】写真乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子の形
状は、立方体、八面体、十二面体あるいは十四面体のよ
うな規則的な(regular)結晶形を有するもの、球状、板
状などのような変則的(irregular)結晶形を有するも
の、あるいはこれらの複合形を有するものを用いること
ができる。また種々の結晶形を有するものの混合したも
のからなっていてもよい。本発明においては、これらの
中でも上記規則的な結晶形を有する粒子は50%以上、
好ましくは70%以上、より好ましくは90%以上含有
するのが良い。またこれら以外にも平均アスペクト比
(円換算直径/厚み)が5以上、好ましくは8以上の平
板粒子が投影面積として全粒子の50%を越えるような
乳剤も好ましく用いることができる。
状は、立方体、八面体、十二面体あるいは十四面体のよ
うな規則的な(regular)結晶形を有するもの、球状、板
状などのような変則的(irregular)結晶形を有するも
の、あるいはこれらの複合形を有するものを用いること
ができる。また種々の結晶形を有するものの混合したも
のからなっていてもよい。本発明においては、これらの
中でも上記規則的な結晶形を有する粒子は50%以上、
好ましくは70%以上、より好ましくは90%以上含有
するのが良い。またこれら以外にも平均アスペクト比
(円換算直径/厚み)が5以上、好ましくは8以上の平
板粒子が投影面積として全粒子の50%を越えるような
乳剤も好ましく用いることができる。
【0048】本発明に使用するハロゲン化銀粒子の全外
表面積のうち、(III) 面の占める割合は、たとえば該粒
子の電子顕微鏡写真から求めることができる。また谷の
方法によって決定することもできる、(谷;日本化学会
誌、1984、No.6、942頁に記載)。本発明に使
用するハロゲン化銀粒子の全外表面積のうち、(III) 面
の占める割合は、50%以上が好ましく、より好ましく
は70%以上、更に好ましくは80%以上である。
表面積のうち、(III) 面の占める割合は、たとえば該粒
子の電子顕微鏡写真から求めることができる。また谷の
方法によって決定することもできる、(谷;日本化学会
誌、1984、No.6、942頁に記載)。本発明に使
用するハロゲン化銀粒子の全外表面積のうち、(III) 面
の占める割合は、50%以上が好ましく、より好ましく
は70%以上、更に好ましくは80%以上である。
【0049】本発明に用いる塩臭化銀乳剤は、P.Glafki
des 著「Chimie et Photograhique」(Paul Montel社
刊、1967年)、G.F.Duffin著(Photographic Emuls
ion Chemistry 」(Focal Press社刊、1966年)、V.
L.Zelikman et al著「Making and Coating Photographi
c Emulsion」(Focal Press社刊、1964年)などに記
載された方法を用いて調製することができる。すなわ
ち、酸性法、中性法、アンモニア法等のいずれでも良
く、また可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形
式としては、片側混合法、同時混合法、及びそれらの組
み合わせなどのいずれの方法を用いてもよい。粒子を銀
イオン過剰の雰囲気のもとにおいて形成させる方法(所
謂逆混合法)を用いることもできる。同時混合法の一つ
との形式としてはハロゲン化銀の生成する液相中のpA
gを一定に保つ方法、すなわち、所謂コントロールド・
ダブルジェット法を用いることもできる。この方法によ
ると、結晶形が規則的で粒子サイズが均一に近いハロゲ
ン化銀乳剤を得ることができる。
des 著「Chimie et Photograhique」(Paul Montel社
刊、1967年)、G.F.Duffin著(Photographic Emuls
ion Chemistry 」(Focal Press社刊、1966年)、V.
L.Zelikman et al著「Making and Coating Photographi
c Emulsion」(Focal Press社刊、1964年)などに記
載された方法を用いて調製することができる。すなわ
ち、酸性法、中性法、アンモニア法等のいずれでも良
く、また可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形
式としては、片側混合法、同時混合法、及びそれらの組
み合わせなどのいずれの方法を用いてもよい。粒子を銀
イオン過剰の雰囲気のもとにおいて形成させる方法(所
謂逆混合法)を用いることもできる。同時混合法の一つ
との形式としてはハロゲン化銀の生成する液相中のpA
gを一定に保つ方法、すなわち、所謂コントロールド・
ダブルジェット法を用いることもできる。この方法によ
ると、結晶形が規則的で粒子サイズが均一に近いハロゲ
ン化銀乳剤を得ることができる。
【0050】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は、その
乳剤粒子形成もしくは物理熟成の過程において種々の多
価金属イオン不純物を導入することができる。使用する
化合物の例としては、カドミウム、亜鉛、鉛、銅、タリ
ウム、ビスマスなどの塩、あるいは第VIII族元素である
鉄、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、
イリジウム、白金などの塩、もしくは錯塩を挙げること
ができる。これらの金属の中では、鉛、イリジウム、ビ
スマス及びロジウムが好ましい。これらの化合物の添加
量は、目的に応じて広範囲にわたるがハロゲン化銀に対
して、10-9〜10-2モル(更に好ましくは10-7〜1
0-3モル)が好ましい。これらの金属の内蔵方法につい
ては、米国特許第3761276号、同4395478
号明細書および特開昭59−216136号公報等に記
載されている。
乳剤粒子形成もしくは物理熟成の過程において種々の多
価金属イオン不純物を導入することができる。使用する
化合物の例としては、カドミウム、亜鉛、鉛、銅、タリ
ウム、ビスマスなどの塩、あるいは第VIII族元素である
鉄、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、
イリジウム、白金などの塩、もしくは錯塩を挙げること
ができる。これらの金属の中では、鉛、イリジウム、ビ
スマス及びロジウムが好ましい。これらの化合物の添加
量は、目的に応じて広範囲にわたるがハロゲン化銀に対
して、10-9〜10-2モル(更に好ましくは10-7〜1
0-3モル)が好ましい。これらの金属の内蔵方法につい
ては、米国特許第3761276号、同4395478
号明細書および特開昭59−216136号公報等に記
載されている。
【0051】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
通常化学増感及び分光増感処理が施されていることが好
ましい。化学増感法については、不安定硫黄化合物の添
加に代表される硫黄増感、金増感に代表される貴金属増
感、還元増感、あるいはセレン増感などの処理を単独も
しくは併用して行うことができる。化学増感に用いられ
る化合物については、特開昭62−215272号公
報、明細書の第18頁右下欄〜第22頁右上欄に記載の
ものが好ましく用いられる。上記化学増感処理に際して
は、特開平1−197742号公報記載のようにメルカ
プト化合物の存在下で、また同1−254946号公
報、特開平2−69738号公報、同2−273735
号公報に記載のようにチオスルフィン酸、スルフィン
酸、亜硫酸塩を添加してもよい。なお、コア粒子の化学
増感法としては特開平2−199450号、同2−19
9449号公報に記載の方法を用いることができる。な
お、詳しい具体例は例えばリサーチ・ディスクロージャ
ー誌No.17643−III (1978年12月発行)2
3頁などに記載の特許にもある。分光増感は、本発明の
感光材料における各層の乳剤に対して所望の光波長域に
分光感度を付与する目的で行われる。本発明において
は、目的とする分光感度に対応する波長域の光を吸収す
る色素、所謂分光増感色素を添加することで行うことが
好ましい。分光増感色素としては、例えば、F.M.Harmer
著「Heterocyclic compounds-Cyanine dyes and relate
d compounds 」(John Wiley & Sons (New York,London)
社刊、1964年)に記載されているものを挙げること
ができる。具体的な化合物の例並びに分光増感法は、前
記特開昭62−215272号公報明細書の第22頁右
上欄〜第38頁に記載のものが好ましく用いられる。な
お、詳しい具体例は、例えばリサーチ・ディスクロージ
ャー誌No.17643−IV(1978年12月発行)2
3〜24頁などに記載の特許にもある。
通常化学増感及び分光増感処理が施されていることが好
ましい。化学増感法については、不安定硫黄化合物の添
加に代表される硫黄増感、金増感に代表される貴金属増
感、還元増感、あるいはセレン増感などの処理を単独も
しくは併用して行うことができる。化学増感に用いられ
る化合物については、特開昭62−215272号公
報、明細書の第18頁右下欄〜第22頁右上欄に記載の
ものが好ましく用いられる。上記化学増感処理に際して
は、特開平1−197742号公報記載のようにメルカ
プト化合物の存在下で、また同1−254946号公
報、特開平2−69738号公報、同2−273735
号公報に記載のようにチオスルフィン酸、スルフィン
酸、亜硫酸塩を添加してもよい。なお、コア粒子の化学
増感法としては特開平2−199450号、同2−19
9449号公報に記載の方法を用いることができる。な
お、詳しい具体例は例えばリサーチ・ディスクロージャ
ー誌No.17643−III (1978年12月発行)2
3頁などに記載の特許にもある。分光増感は、本発明の
感光材料における各層の乳剤に対して所望の光波長域に
分光感度を付与する目的で行われる。本発明において
は、目的とする分光感度に対応する波長域の光を吸収す
る色素、所謂分光増感色素を添加することで行うことが
好ましい。分光増感色素としては、例えば、F.M.Harmer
著「Heterocyclic compounds-Cyanine dyes and relate
d compounds 」(John Wiley & Sons (New York,London)
社刊、1964年)に記載されているものを挙げること
ができる。具体的な化合物の例並びに分光増感法は、前
記特開昭62−215272号公報明細書の第22頁右
上欄〜第38頁に記載のものが好ましく用いられる。な
お、詳しい具体例は、例えばリサーチ・ディスクロージ
ャー誌No.17643−IV(1978年12月発行)2
3〜24頁などに記載の特許にもある。
【0052】本発明で好ましく用いられている予めかぶ
らされていない内部潜像型ハロゲン化銀乳剤について説
明する。予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化
銀乳剤は、ハロゲン化銀粒子の表面がかぶらされてな
く、しかも潜像を主として粒子内部に形成するハロゲン
化銀を含有する乳剤であるが、更に具体的には、ハロゲ
ン化銀乳剤を透明支持体上に一定量(0.5〜3g/
m2)塗布し、これに0.01ないし10秒の固定された
時間で露光を与え下記現像液(内部型現像液)中で、2
0℃、5分間現像したとき通常の写真濃度測定方法によ
って測られる最大濃度が、上記と同量塗布して同様にし
て露光したハロゲン化銀乳剤を下記現像液(表面型現像
液)中で、18℃、6分間現像した場合に得られる最大
濃度の、少なくとも5倍大きい濃度を有するものが好ま
しく、より好ましくは少なくとも10倍大きい濃度を有
するものである。 内部型現像液 メトール 2.0g 亜硫酸ナトリウム(無水物) 90.0g ハイドロキノン 8.0g 炭酸ナトリウム(一水塩) 52.8g KBr 5.0g KI 0.5g 水を加えて 1000ml 表面型現像液 メトール 2.5g L−アスコルビン酸 10.0g NaBO2 ・4H2 O 35.0g KBr 1.0g 水を加えて 1000ml
らされていない内部潜像型ハロゲン化銀乳剤について説
明する。予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化
銀乳剤は、ハロゲン化銀粒子の表面がかぶらされてな
く、しかも潜像を主として粒子内部に形成するハロゲン
化銀を含有する乳剤であるが、更に具体的には、ハロゲ
ン化銀乳剤を透明支持体上に一定量(0.5〜3g/
m2)塗布し、これに0.01ないし10秒の固定された
時間で露光を与え下記現像液(内部型現像液)中で、2
0℃、5分間現像したとき通常の写真濃度測定方法によ
って測られる最大濃度が、上記と同量塗布して同様にし
て露光したハロゲン化銀乳剤を下記現像液(表面型現像
液)中で、18℃、6分間現像した場合に得られる最大
濃度の、少なくとも5倍大きい濃度を有するものが好ま
しく、より好ましくは少なくとも10倍大きい濃度を有
するものである。 内部型現像液 メトール 2.0g 亜硫酸ナトリウム(無水物) 90.0g ハイドロキノン 8.0g 炭酸ナトリウム(一水塩) 52.8g KBr 5.0g KI 0.5g 水を加えて 1000ml 表面型現像液 メトール 2.5g L−アスコルビン酸 10.0g NaBO2 ・4H2 O 35.0g KBr 1.0g 水を加えて 1000ml
【0053】内部潜像型ハロゲン化銀乳剤の具体例とし
ては例えば、米国特許第2592250号明細書に記載
されているコンバージョン型ハロゲン化銀乳剤;あるい
は米国特許3761276号、同3850637号、同
3923513号、同4035185号、同43954
78号、同4504570号の各明細書、特開昭52−
156614号、同55−127549号、同53−6
0222号、同56−22681号、同59−2085
40号、同60−107641号、同61−3137
号、および同62−215272号の各公報、ドイツ特
許第2332802c2号明細書、リサーチ・ディスク
ロージャー誌No.23510(1983年11月発行)
236頁に開示されている特許;さらに塩化銀シェルを
有する米国特許4789627号の明細書;塩臭化銀コ
アシェル乳剤に関する特開昭63−10160号、同6
3−47766号の各公報、および特願平1−2467
号明細書;金属イオンをドープした乳剤に関する特開昭
63−191145号、および特開平1−52146号
の各公報に記載のコア/シェル型ハロゲン化銀乳剤を挙
げることができる。本発明に用いる予めかぶらされてい
ない内部潜像型ハロゲン化銀粒子としてはコア/シェル
型のものであることが好ましい。そして、内部潜像型コ
ア/シェルハロゲン化銀乳剤のコアとシェルのハロゲン
化銀のモル比は、20/1以下で、かつ、1/100以
上が特に好ましい。
ては例えば、米国特許第2592250号明細書に記載
されているコンバージョン型ハロゲン化銀乳剤;あるい
は米国特許3761276号、同3850637号、同
3923513号、同4035185号、同43954
78号、同4504570号の各明細書、特開昭52−
156614号、同55−127549号、同53−6
0222号、同56−22681号、同59−2085
40号、同60−107641号、同61−3137
号、および同62−215272号の各公報、ドイツ特
許第2332802c2号明細書、リサーチ・ディスク
ロージャー誌No.23510(1983年11月発行)
236頁に開示されている特許;さらに塩化銀シェルを
有する米国特許4789627号の明細書;塩臭化銀コ
アシェル乳剤に関する特開昭63−10160号、同6
3−47766号の各公報、および特願平1−2467
号明細書;金属イオンをドープした乳剤に関する特開昭
63−191145号、および特開平1−52146号
の各公報に記載のコア/シェル型ハロゲン化銀乳剤を挙
げることができる。本発明に用いる予めかぶらされてい
ない内部潜像型ハロゲン化銀粒子としてはコア/シェル
型のものであることが好ましい。そして、内部潜像型コ
ア/シェルハロゲン化銀乳剤のコアとシェルのハロゲン
化銀のモル比は、20/1以下で、かつ、1/100以
上が特に好ましい。
【0054】本発明に用いられる写真乳剤には、感光材
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的でカブリ防
止剤または安定剤を含有させることができる。詳しい具
体例は、例えばリサーチ・ディスクロージャー誌No.1
7643−VI(1978年12月発行)および、E.J.Bi
rr著"Stabilization of Photographic Silver Halide E
mulsion"(Focal Press) 、1974年刊などに記載され
ている。
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的でカブリ防
止剤または安定剤を含有させることができる。詳しい具
体例は、例えばリサーチ・ディスクロージャー誌No.1
7643−VI(1978年12月発行)および、E.J.Bi
rr著"Stabilization of Photographic Silver Halide E
mulsion"(Focal Press) 、1974年刊などに記載され
ている。
【0055】本発明においては、種々のカラーカプラー
を使用することができる。有用なカラーカプラーの典型
例には、フェノールもしくはナフトール系化合物及びピ
ラゾロアゾール系化合物および開鎖もしくは複素環のケ
トメチレン化合物がある。本発明で使用できるこれらの
カラーカプラーの具体例は「リサーチ・ディスクロージ
ャー」誌No.17643(1978年12月発行)25
頁、VII −D項、同No.18717(1979年11月
発行)および特開昭62−215272号公報に記載の
化合物およびそれらに引用された特許に記載されてい
る。本発明に好ましく使用できるシアンカプラーとして
は、米国特許第3772002号、同27712162
号、同3758308号、同4126396号、同43
34011号、同4327173号、同3446622
号、同4333999号、同4451559号、及び同
427767号等の明細書に記載のフェノール核のメタ
位にエチル基を有するフェノール系カプラー、2,5−
ジアシルアミノ置換フェノール系カプラー、二位にフェ
ニルウレイド基を有し、5位にアシルアミノ基を有する
フェノール系カプラー、ナフトールの5位にスルホンア
ミド、アミドなどが置換したカプラーなどが画像の堅牢
性が優れており好ましい。本発明に好ましく使用できる
5−ピラゾロン系マゼンタカプラーとしては、3位がア
リールアミノ基またはアシルアミノ基で置換された5−
ピラゾロン系カプラー(なかでも硫黄原子離脱型の二当
量カプラー)である。さらに好ましいのはピラゾロアゾ
ール系カプラーであって、なかでも米国特許37250
67号明細書に記載のピラゾロ〔5,1−c〕〔1,
2,4〕トリアゾール類等が好ましいが、発色色素のイ
エロー副吸収の少なさおよび光堅牢性の点で米国特許第
4500630号明細書に記載のイミダゾ〔1,2−
b〕ピラゾール類は一層好ましく、米国特許第4540
654号に記載のピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,
4〕トリアゾールは特に好ましい。本発明に好ましく使
用できるイエローカプラーとしては、例えば、米国特許
第3933501号、同第4022620号、同第43
26024号、及び同第4401752号等の各明細
書、特公昭58−10739号公報、そして英国特許第
1425020号、及び同1476760号明細書に記
載されたものが好ましい。
を使用することができる。有用なカラーカプラーの典型
例には、フェノールもしくはナフトール系化合物及びピ
ラゾロアゾール系化合物および開鎖もしくは複素環のケ
トメチレン化合物がある。本発明で使用できるこれらの
カラーカプラーの具体例は「リサーチ・ディスクロージ
ャー」誌No.17643(1978年12月発行)25
頁、VII −D項、同No.18717(1979年11月
発行)および特開昭62−215272号公報に記載の
化合物およびそれらに引用された特許に記載されてい
る。本発明に好ましく使用できるシアンカプラーとして
は、米国特許第3772002号、同27712162
号、同3758308号、同4126396号、同43
34011号、同4327173号、同3446622
号、同4333999号、同4451559号、及び同
427767号等の明細書に記載のフェノール核のメタ
位にエチル基を有するフェノール系カプラー、2,5−
ジアシルアミノ置換フェノール系カプラー、二位にフェ
ニルウレイド基を有し、5位にアシルアミノ基を有する
フェノール系カプラー、ナフトールの5位にスルホンア
ミド、アミドなどが置換したカプラーなどが画像の堅牢
性が優れており好ましい。本発明に好ましく使用できる
5−ピラゾロン系マゼンタカプラーとしては、3位がア
リールアミノ基またはアシルアミノ基で置換された5−
ピラゾロン系カプラー(なかでも硫黄原子離脱型の二当
量カプラー)である。さらに好ましいのはピラゾロアゾ
ール系カプラーであって、なかでも米国特許37250
67号明細書に記載のピラゾロ〔5,1−c〕〔1,
2,4〕トリアゾール類等が好ましいが、発色色素のイ
エロー副吸収の少なさおよび光堅牢性の点で米国特許第
4500630号明細書に記載のイミダゾ〔1,2−
b〕ピラゾール類は一層好ましく、米国特許第4540
654号に記載のピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,
4〕トリアゾールは特に好ましい。本発明に好ましく使
用できるイエローカプラーとしては、例えば、米国特許
第3933501号、同第4022620号、同第43
26024号、及び同第4401752号等の各明細
書、特公昭58−10739号公報、そして英国特許第
1425020号、及び同1476760号明細書に記
載されたものが好ましい。
【0056】生成する色素が有する短波長域の不要吸収
を補正するためのカラードカプラー、発色色素が適度の
拡散性を有するカプラー、無呈色カプラー、カップリン
グ反応に伴って現像抑制剤を放出するDIRカプラーや
ポリマー化されたカプラーもまた使用できる。カップリ
ングに伴って写真的に有用な残基を放出するカプラーも
また本発明で好ましく使用できる。現像抑制剤を放出す
るDIRカプラーはリサーチ・ディスクロージャー誌N
o.17643、VII 〜F項に記載された特許、特開昭
57−151944、同57−154234、同60−
184248各公報、米国特許第4248962号明細
書に記載されたものおよび特開昭63−146035号
公報に記載されたものが好ましい。現像時に、画像状に
造核剤もしくは現像促進剤を放出するカプラーとして
は、英国特許第2097140号、同第2131188
号各明細書、特開昭59−157638号、同59−1
70840号各公報、国際出願公開(WO)88/01
402号公報に記載のものが好ましい。カラーカプラー
の標準的な使用量は、感光性ハロゲン化銀1モル当り
0.001ないし1モルの範囲であり、好ましくはイエ
ローカプラーでは0.01ないし0.5モル、マゼンタ
カプラーでは、0.03モルないし0.5モルであり、
シアンカプラーでは、0.02〜1.0モルである。
を補正するためのカラードカプラー、発色色素が適度の
拡散性を有するカプラー、無呈色カプラー、カップリン
グ反応に伴って現像抑制剤を放出するDIRカプラーや
ポリマー化されたカプラーもまた使用できる。カップリ
ングに伴って写真的に有用な残基を放出するカプラーも
また本発明で好ましく使用できる。現像抑制剤を放出す
るDIRカプラーはリサーチ・ディスクロージャー誌N
o.17643、VII 〜F項に記載された特許、特開昭
57−151944、同57−154234、同60−
184248各公報、米国特許第4248962号明細
書に記載されたものおよび特開昭63−146035号
公報に記載されたものが好ましい。現像時に、画像状に
造核剤もしくは現像促進剤を放出するカプラーとして
は、英国特許第2097140号、同第2131188
号各明細書、特開昭59−157638号、同59−1
70840号各公報、国際出願公開(WO)88/01
402号公報に記載のものが好ましい。カラーカプラー
の標準的な使用量は、感光性ハロゲン化銀1モル当り
0.001ないし1モルの範囲であり、好ましくはイエ
ローカプラーでは0.01ないし0.5モル、マゼンタ
カプラーでは、0.03モルないし0.5モルであり、
シアンカプラーでは、0.02〜1.0モルである。
【0057】本発明の感光材料の乳剤層や非感光性層に
用いることのできる結合剤としてはゼラチンを用いるの
が有利であるが、それ以外の親水性コロイドも用いるこ
とができる。本発明の感光材料には、色カブリ防止剤も
しくは混色防止剤も使用できる。これらの代表例は特開
昭62−215272号公報、185〜193頁に記載
されている化合物を挙げることができる。写真性有用基
を放出する化合物としては、特開昭63−153540
号、同63−259555号各公報、特開平2−616
36号、同2−244041号、同2−308240号
の各公報に記載の化合物を挙げられる。本発明にはカプ
ラーの発色性を向上させる目的で発色増感剤を用いるこ
とができる。化合物の代表例は特開昭62−21527
2号公報、121〜125頁に記載のものが挙げられ
る。本発明の感光材料には、イラジェーションやハレー
ションを防止する染料(例えば特開平2−85850
号、同2−89047号の各公報に記載の化合物を用い
てもよい。また染料の分散法としては固体微結晶分散法
を用いてもよい。)、紫外線吸収剤、可塑剤、蛍光増白
剤、マット剤、空気カブリ防止剤、塗布助剤、硬膜剤、
帯電防止剤やスベリ性改良剤等を添加する事ができる。
これらの添加剤の代表例は、リサーチ・ディスクロージ
ャー誌No.17643VII 〜XIII 項(1978年12
月発行)25〜27頁、および同18716(1979
年11月発行)647〜651頁に記載されている。
用いることのできる結合剤としてはゼラチンを用いるの
が有利であるが、それ以外の親水性コロイドも用いるこ
とができる。本発明の感光材料には、色カブリ防止剤も
しくは混色防止剤も使用できる。これらの代表例は特開
昭62−215272号公報、185〜193頁に記載
されている化合物を挙げることができる。写真性有用基
を放出する化合物としては、特開昭63−153540
号、同63−259555号各公報、特開平2−616
36号、同2−244041号、同2−308240号
の各公報に記載の化合物を挙げられる。本発明にはカプ
ラーの発色性を向上させる目的で発色増感剤を用いるこ
とができる。化合物の代表例は特開昭62−21527
2号公報、121〜125頁に記載のものが挙げられ
る。本発明の感光材料には、イラジェーションやハレー
ションを防止する染料(例えば特開平2−85850
号、同2−89047号の各公報に記載の化合物を用い
てもよい。また染料の分散法としては固体微結晶分散法
を用いてもよい。)、紫外線吸収剤、可塑剤、蛍光増白
剤、マット剤、空気カブリ防止剤、塗布助剤、硬膜剤、
帯電防止剤やスベリ性改良剤等を添加する事ができる。
これらの添加剤の代表例は、リサーチ・ディスクロージ
ャー誌No.17643VII 〜XIII 項(1978年12
月発行)25〜27頁、および同18716(1979
年11月発行)647〜651頁に記載されている。
【0058】本発明のカラー写真感光材料は、支持体上
に赤感性乳剤層、緑感性乳剤層および青感性乳剤層を各
々少なくとも一つ有していることが好ましい。そしてこ
れらの層に隣接して非感光性層を有している態様である
ことが好ましい。赤感性乳剤層、緑感性乳剤層および青
感性乳剤層の各々の層の順序は必要に応じて任意にえら
べる。好ましい層配列の順序は支持体側から赤感性、緑
感性、青感性または支持体側から緑感性、赤感性、青感
性である。また前記の各乳剤層は感度の異なる2つ以上
の乳剤層からできていてもよく、また同一感色性をもつ
2つ以上の乳剤層の間に非感光性層が存在していてもよ
い。赤感性乳剤層にシアン形成カプラーを、緑感性乳剤
層にマゼンタ形成カプラーを、青感性乳剤層にイエロー
形成カプラーをそれぞれ含むのが通常であるが、場合に
より緑感層にイエローカプラーとマゼンタカプラーを混
合して用いるような異なる組合せをとることもできる。
本発明の感光材料は、前述したようにハロゲン化銀乳剤
層の他に非感光性層が設けられているが、このような層
としては、保護層、中間層、フィルター層、ハレーショ
ン防止層、バック層、白色反射層などの補助層がある。
に赤感性乳剤層、緑感性乳剤層および青感性乳剤層を各
々少なくとも一つ有していることが好ましい。そしてこ
れらの層に隣接して非感光性層を有している態様である
ことが好ましい。赤感性乳剤層、緑感性乳剤層および青
感性乳剤層の各々の層の順序は必要に応じて任意にえら
べる。好ましい層配列の順序は支持体側から赤感性、緑
感性、青感性または支持体側から緑感性、赤感性、青感
性である。また前記の各乳剤層は感度の異なる2つ以上
の乳剤層からできていてもよく、また同一感色性をもつ
2つ以上の乳剤層の間に非感光性層が存在していてもよ
い。赤感性乳剤層にシアン形成カプラーを、緑感性乳剤
層にマゼンタ形成カプラーを、青感性乳剤層にイエロー
形成カプラーをそれぞれ含むのが通常であるが、場合に
より緑感層にイエローカプラーとマゼンタカプラーを混
合して用いるような異なる組合せをとることもできる。
本発明の感光材料は、前述したようにハロゲン化銀乳剤
層の他に非感光性層が設けられているが、このような層
としては、保護層、中間層、フィルター層、ハレーショ
ン防止層、バック層、白色反射層などの補助層がある。
【0059】本発明のカラー写真感光材料には、造核剤
が含まれている。造核剤は、カラー写真感光材料が、通
常のカラー写真感光材料の場合(例えば、カラーネガテ
ィブフィルムなど)には、現像促進剤として機能する。
また、本発明の好ましい態様である直接ポジカラー写真
感光材料においては、造核剤は、予めかぶらされていな
い内部潜像型ハロゲン化銀乳剤を表面現像処理する際に
作用して直接ポジ像を形成する働きをする。いわゆる
「化学的カブらせ法」を実施する場合に使用する物質で
ある。造核剤は、ハロゲン化銀乳剤層、あるいは隣接す
る非感光性層(例えば、中間層、下塗り層やバック層)
の少なくとも一層に含有されているが、本発明に係るハ
ロゲン化銀粒子と共に、ハロゲン化銀乳剤層に含有され
ていることが好ましい。本発明に用いることのできる造
核剤としては、例えば、リサーチ・ディスクロージャー
誌No.22534(1983年1月)50〜54頁、同
誌、No.15162(1976年11月)76〜77
頁、同誌No.23510(1983年11月)346〜
352頁に記載されている四級複素環化合物、ヒドラジ
ン系化合物等が挙げられる。これらの造核剤は2種類以
上を併用してもよい。本発明で使用する造核剤は、下記
式(N−I)で示される四級複素環化合物または(N−
II)で示されるヒドラジン系化合物が好ましい。
が含まれている。造核剤は、カラー写真感光材料が、通
常のカラー写真感光材料の場合(例えば、カラーネガテ
ィブフィルムなど)には、現像促進剤として機能する。
また、本発明の好ましい態様である直接ポジカラー写真
感光材料においては、造核剤は、予めかぶらされていな
い内部潜像型ハロゲン化銀乳剤を表面現像処理する際に
作用して直接ポジ像を形成する働きをする。いわゆる
「化学的カブらせ法」を実施する場合に使用する物質で
ある。造核剤は、ハロゲン化銀乳剤層、あるいは隣接す
る非感光性層(例えば、中間層、下塗り層やバック層)
の少なくとも一層に含有されているが、本発明に係るハ
ロゲン化銀粒子と共に、ハロゲン化銀乳剤層に含有され
ていることが好ましい。本発明に用いることのできる造
核剤としては、例えば、リサーチ・ディスクロージャー
誌No.22534(1983年1月)50〜54頁、同
誌、No.15162(1976年11月)76〜77
頁、同誌No.23510(1983年11月)346〜
352頁に記載されている四級複素環化合物、ヒドラジ
ン系化合物等が挙げられる。これらの造核剤は2種類以
上を併用してもよい。本発明で使用する造核剤は、下記
式(N−I)で示される四級複素環化合物または(N−
II)で示されるヒドラジン系化合物が好ましい。
【0060】
【化21】
【0061】上記式(N−I)において、Z31は、5員
または6員の複素環基を形成するのに必要な非金属原子
群を表す。R31は脂肪族基を表す。R32は水素原子、脂
肪族基または芳香族基を表す。ただし、上記Z31、R31
およびR32は置換されていてもよく、またR32はZ31で
完成される複素環と結合して環を形成してもよく、更に
R31およびR32、Z31で表わされる基のうち、少なくと
も一つは、アルキニル基、アシル基、ヒドラジン基また
はヒドラゾン基を含むか、またはR31とR32とで6員環
を形成し、ジヒドロピリジニウム骨格を形成してもよ
い。Yは電荷バランスのための対イオンを表わし、そし
てnは0または1を表わす。
または6員の複素環基を形成するのに必要な非金属原子
群を表す。R31は脂肪族基を表す。R32は水素原子、脂
肪族基または芳香族基を表す。ただし、上記Z31、R31
およびR32は置換されていてもよく、またR32はZ31で
完成される複素環と結合して環を形成してもよく、更に
R31およびR32、Z31で表わされる基のうち、少なくと
も一つは、アルキニル基、アシル基、ヒドラジン基また
はヒドラゾン基を含むか、またはR31とR32とで6員環
を形成し、ジヒドロピリジニウム骨格を形成してもよ
い。Yは電荷バランスのための対イオンを表わし、そし
てnは0または1を表わす。
【0062】
【化22】
【0063】上記式(N−II)において、R41は脂肪族
基、芳香族基又は複素環基を表す。R42は水素原子、ア
ルキル基、アラルキル基、アリール基、アルコキシ基、
アリールオキシ基またはアミノ基を表す。Gはカルボニ
ル基、スルホニル基、スルフィニル基、ホスホリル基ま
たはイミノメチレン基(HN=C=)を表す。R43およ
びR44は共に水素原子か、あるいは一方が水素原子で他
方がアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基また
はアシル基のいずれか一つを表す(但し、G、R42およ
びR44は、G、R42、R44およびヒドラジン窒素を含め
た形でヒドラゾン構造(=N−N=C=)を形成しても
よい。)。なお、式(N−I)で示される四級複素環化
合物は、特開平2−90154号公報、あるいは特開平
3−155543号公報に記載されている。また式(N
−II)で示されるヒドラジン系化合物は、特開平2−9
0154号公報、あるいは特開平3−95546号公報
に記載されている。
基、芳香族基又は複素環基を表す。R42は水素原子、ア
ルキル基、アラルキル基、アリール基、アルコキシ基、
アリールオキシ基またはアミノ基を表す。Gはカルボニ
ル基、スルホニル基、スルフィニル基、ホスホリル基ま
たはイミノメチレン基(HN=C=)を表す。R43およ
びR44は共に水素原子か、あるいは一方が水素原子で他
方がアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基また
はアシル基のいずれか一つを表す(但し、G、R42およ
びR44は、G、R42、R44およびヒドラジン窒素を含め
た形でヒドラゾン構造(=N−N=C=)を形成しても
よい。)。なお、式(N−I)で示される四級複素環化
合物は、特開平2−90154号公報、あるいは特開平
3−155543号公報に記載されている。また式(N
−II)で示されるヒドラジン系化合物は、特開平2−9
0154号公報、あるいは特開平3−95546号公報
に記載されている。
【0064】上記式(N−I)および(N−II)で示さ
れる代表的な造核剤は、以下の通りである。 (N−I−1) 7−(3−シクロヘキシルメトキシチ
オカルボニルアミノベンズアミド)−10−プロパルギ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロアクリジニウム ト
リフルオロメタンスルホナート (N−I−2) 6−(3−エトキシチオカルボニルア
ミノベンズアミド)−1−プロパルギル−2,3−トリ
メチレンキノリニウム トリフルオロメタンスルホナー
ト (N−I−3) 6−エトキシチオカルボニルアミノ−
2−メチル−1−プロパルギルキノリニウム トリフル
オロメタンスルホナート (N−I−4) 7−〔3−(5−メルカプトテトラゾ
ール−1−イル)ベンズアミド〕−10−プロパルギル
−1,2,3,4−テトラヒドロアクリジニウム ペル
クロラート (N−II−1) 1−ホルミル−2−{4−〔3−{3
−〔3−(5−メルカプトテトラゾール−1−イル)フ
ェニル〕ウレイド}ベンズスルホンアミド〕フェニル}
ヒドラジン (N−II−2) 1−ホルミル−2−{4−〔3−(5
−メルカプトテトラゾール−1−イル)ベンゼンスルホ
ンアミド〕フェニル}ヒドラジン
れる代表的な造核剤は、以下の通りである。 (N−I−1) 7−(3−シクロヘキシルメトキシチ
オカルボニルアミノベンズアミド)−10−プロパルギ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロアクリジニウム ト
リフルオロメタンスルホナート (N−I−2) 6−(3−エトキシチオカルボニルア
ミノベンズアミド)−1−プロパルギル−2,3−トリ
メチレンキノリニウム トリフルオロメタンスルホナー
ト (N−I−3) 6−エトキシチオカルボニルアミノ−
2−メチル−1−プロパルギルキノリニウム トリフル
オロメタンスルホナート (N−I−4) 7−〔3−(5−メルカプトテトラゾ
ール−1−イル)ベンズアミド〕−10−プロパルギル
−1,2,3,4−テトラヒドロアクリジニウム ペル
クロラート (N−II−1) 1−ホルミル−2−{4−〔3−{3
−〔3−(5−メルカプトテトラゾール−1−イル)フ
ェニル〕ウレイド}ベンズスルホンアミド〕フェニル}
ヒドラジン (N−II−2) 1−ホルミル−2−{4−〔3−(5
−メルカプトテトラゾール−1−イル)ベンゼンスルホ
ンアミド〕フェニル}ヒドラジン
【0065】本発明においては、上記の四級複素環系化
合物とヒドラジン系化合物とを併用することが好まし
い。本発明において、造核剤の添加量は、実際上用いら
れるハロゲン化銀乳剤の特性、造核剤の化学構造および
現像条件によって異なるので、広い範囲にわたって変化
し得るが、ハロゲン化銀乳剤中の銀1モル当り約1×1
0-8モル〜約1×10-2モルの範囲が実際上有用で、好
ましいのは銀1モル当り約1×10-5モル〜約1×10
-3モルの範囲である。
合物とヒドラジン系化合物とを併用することが好まし
い。本発明において、造核剤の添加量は、実際上用いら
れるハロゲン化銀乳剤の特性、造核剤の化学構造および
現像条件によって異なるので、広い範囲にわたって変化
し得るが、ハロゲン化銀乳剤中の銀1モル当り約1×1
0-8モル〜約1×10-2モルの範囲が実際上有用で、好
ましいのは銀1モル当り約1×10-5モル〜約1×10
-3モルの範囲である。
【0066】なお、本発明においては、上記「化学的カ
ブらせ法」と共に、「光カブらせ法」を行っても良い。
「光カブらせ法」における全面露光即ち、カブらせ露光
は、像様露光後、発色現像処理前または発色現像処理中
に行なわれる。即ち、像様露光した感光材料を発色現像
液中、あるいは発色現像液の前浴中に浸漬し、あるいは
これらの液より取り出して乾燥しないうちに露光を行な
うが、発色現像液中で露光するのが最も好ましい。カブ
らせ露光の光源としては、例えば、特開昭56−137
350号や同58−70223号各公報に記載されてい
るような演色性の高い(なるべく白色に近い)光源がよ
い。光の照度は0.01〜2000ルックス、好ましく
は0.05〜30ルックス、より好ましくは0.05〜
5ルックスが適当である。より高感度の乳剤を使用して
いる感光材料ほど、低照度の感光の方が好ましい。照度
の調整は、光源の光度を変化させてもよいし、各種フィ
ルター類による感光や感光材料と光源の距離、感光材料
と光源の角度を変化させてもよい。又上記カブらせ光の
照度を低照度から高照度へ連続的に、又は段階的に増加
させることもできる。発色現像液またはその前浴の液に
感光材料を浸漬し、液が感光材料の乳剤層に充分に浸透
してから光照射するのがよい。液が浸透してから光カブ
らせ露光をするまでの時間は、一般に2秒〜2分、好ま
しくは5秒〜1分、より好ましくは10秒〜30秒であ
る。カブらせのための露光時間は、一般的に0.01秒
〜2分、好ましくは0.1秒〜1分、さらに好ましくは
1秒〜40秒である。
ブらせ法」と共に、「光カブらせ法」を行っても良い。
「光カブらせ法」における全面露光即ち、カブらせ露光
は、像様露光後、発色現像処理前または発色現像処理中
に行なわれる。即ち、像様露光した感光材料を発色現像
液中、あるいは発色現像液の前浴中に浸漬し、あるいは
これらの液より取り出して乾燥しないうちに露光を行な
うが、発色現像液中で露光するのが最も好ましい。カブ
らせ露光の光源としては、例えば、特開昭56−137
350号や同58−70223号各公報に記載されてい
るような演色性の高い(なるべく白色に近い)光源がよ
い。光の照度は0.01〜2000ルックス、好ましく
は0.05〜30ルックス、より好ましくは0.05〜
5ルックスが適当である。より高感度の乳剤を使用して
いる感光材料ほど、低照度の感光の方が好ましい。照度
の調整は、光源の光度を変化させてもよいし、各種フィ
ルター類による感光や感光材料と光源の距離、感光材料
と光源の角度を変化させてもよい。又上記カブらせ光の
照度を低照度から高照度へ連続的に、又は段階的に増加
させることもできる。発色現像液またはその前浴の液に
感光材料を浸漬し、液が感光材料の乳剤層に充分に浸透
してから光照射するのがよい。液が浸透してから光カブ
らせ露光をするまでの時間は、一般に2秒〜2分、好ま
しくは5秒〜1分、より好ましくは10秒〜30秒であ
る。カブらせのための露光時間は、一般的に0.01秒
〜2分、好ましくは0.1秒〜1分、さらに好ましくは
1秒〜40秒である。
【0067】本発明のカラー写真感光材料、特に、直接
ポジカラー写真感光材料の態様においては、上記造核剤
を使用する場合、造核剤の作用を促進するための造核促
進剤を使用することが好ましい。造核促進剤とは、造核
剤としての機能は実質的にないが、造核剤の作用を促進
して直接ポジ画像の最大濃度を高めるおよび/または一
定の直接ポジ画像の最大濃度を得るに必要な現像時間を
速める働きをする物質をいう。本発明においては、特開
平2−89048号公報に記載されている造核促進剤が
好ましく使用できる。造核促進剤は、ハロゲン化銀乳剤
層あるいは隣接する非感光性層(中間層や保護層等)の
何れに含有させてもよいが、本発明に係るハロゲン化銀
粒子を含む乳剤層に含有させることが好ましい。造核促
進剤の添加量はハロゲン化銀1モル当り10-6〜10-2
モルが好ましく、さらに好ましくは10-5〜10-2モル
である。なお、造核促進剤は、処理液(即ち現像液或い
はその前浴)に含有させても良く、その場合は、処理液
の1リットル当り10-8〜10-3モルが好ましく、さら
に好ましくは10-7〜10-4モルである。
ポジカラー写真感光材料の態様においては、上記造核剤
を使用する場合、造核剤の作用を促進するための造核促
進剤を使用することが好ましい。造核促進剤とは、造核
剤としての機能は実質的にないが、造核剤の作用を促進
して直接ポジ画像の最大濃度を高めるおよび/または一
定の直接ポジ画像の最大濃度を得るに必要な現像時間を
速める働きをする物質をいう。本発明においては、特開
平2−89048号公報に記載されている造核促進剤が
好ましく使用できる。造核促進剤は、ハロゲン化銀乳剤
層あるいは隣接する非感光性層(中間層や保護層等)の
何れに含有させてもよいが、本発明に係るハロゲン化銀
粒子を含む乳剤層に含有させることが好ましい。造核促
進剤の添加量はハロゲン化銀1モル当り10-6〜10-2
モルが好ましく、さらに好ましくは10-5〜10-2モル
である。なお、造核促進剤は、処理液(即ち現像液或い
はその前浴)に含有させても良く、その場合は、処理液
の1リットル当り10-8〜10-3モルが好ましく、さら
に好ましくは10-7〜10-4モルである。
【0068】本発明で使用できる公知の写真用添加剤は
前述のリサーチ・ディスクロージャー誌No.17643
(1978年12月)および同No.18716(197
9年11月)に記載されており、その該当箇所を以下の
表にまとめた。
前述のリサーチ・ディスクロージャー誌No.17643
(1978年12月)および同No.18716(197
9年11月)に記載されており、その該当箇所を以下の
表にまとめた。
【0069】 添加剤種類 RD17643 RD18716 1. 化学増感剤 23頁 648頁右欄 2. 感度上昇剤 同上 3. 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄〜 強色増感剤 649頁右欄 4. 増 白 剤 24頁 5. かぶり防止剤、 24〜25頁 649頁右欄〜 安 定 剤 650頁右欄 6. 光吸収剤、 25頁右欄 649頁右欄〜 フィルター染料、 650頁左欄 紫外線吸収剤 7. ステイン防止剤 25頁右欄 8. 色素画像安定剤 25頁 9. 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 10. バインダー 26頁 同上
【0070】本発明の写真感光材料において、写真乳剤
層その他の層は写真感光材料に通常用いられているプラ
スチックフィルム、紙、布などの可撓性支持体またはガ
ラス、陶器、金属などの剛性の支持体上に塗設される。
可撓性支持体として有用なものは、硝酸セルロース、酢
酸セルロース、酢酸醋酸セルロース、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート等の半合成または合成高分子から成るフィル
ム、バライタ層またはα−オレフィンポリマー(例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/ブテン共重
合体)等を塗布またはラミネートした紙等である。支持
体は染料や顔料を用いて着色されてもよい。ハロゲン化
銀写真乳剤層やその他の親水性コロイド層の塗布には、
例えばディップ塗布法、ローラー塗布法、カーテン塗布
法、押し出し塗布法などの公知の種々の方法を使用する
ことができる。また、必要に応じて、米国特許第268
1294号、同第2761791号、同第352652
8号、同第3508947号等の各明細書に記載の方法
により、多層を同時に塗布してもよい。
層その他の層は写真感光材料に通常用いられているプラ
スチックフィルム、紙、布などの可撓性支持体またはガ
ラス、陶器、金属などの剛性の支持体上に塗設される。
可撓性支持体として有用なものは、硝酸セルロース、酢
酸セルロース、酢酸醋酸セルロース、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート等の半合成または合成高分子から成るフィル
ム、バライタ層またはα−オレフィンポリマー(例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/ブテン共重
合体)等を塗布またはラミネートした紙等である。支持
体は染料や顔料を用いて着色されてもよい。ハロゲン化
銀写真乳剤層やその他の親水性コロイド層の塗布には、
例えばディップ塗布法、ローラー塗布法、カーテン塗布
法、押し出し塗布法などの公知の種々の方法を使用する
ことができる。また、必要に応じて、米国特許第268
1294号、同第2761791号、同第352652
8号、同第3508947号等の各明細書に記載の方法
により、多層を同時に塗布してもよい。
【0071】次に、本発明のカラー写真感光材料を用い
た、カラー画像形成方法について説明する。本発明のカ
ラー画像形成方法は、上記のカラー写真感光材料を画像
露光した後、前記式(D)で表される、特定の発色現像
主薬を含む現像液により現像処理し、カラー画像を形成
することを特徴とする。なお、現像処理方法は、従来公
知の方法で行っても良い。本発明の感光材料の露光に
は、種々の露光手段を用いることができる。感光材料の
感度波長に相当する輻射線を放出する任意の光源を照明
光源または書き込み光源として使用することができる。
自然光(太陽光)、白熱電灯、ハロゲン原子封入ラン
プ、水銀灯、蛍光灯及びストロボもしくは金属燃焼フラ
ッシュバルブなどの閃光光源もしくは半導体レーザー、
発光ダイオード、プラズマ光源も記録用光源に使用する
ことができる。また電子線などによって励起された蛍光
体から放出される蛍光面(CRTなど)、液晶(LC
D)やランタンをドープしたチタンジルコニウム酸鉛
(PLZT)などを利用したマイクロシャッターアレイ
に線状もしくは面状の光源を組み合わせた露光手段も使
用することができる。必要に応じて色フィルターで露光
に用いる分光分布を調整できる。特に、ガスレーザー
(He−Neレーザー、Arレーザー、He−Cdレー
ザー)や半導体レーザー等の各種のレーザーのような高
密度ビーム光を光源とし、これを感光材料に対して相対
的に移動させることによって画像露光する。所謂走査露
光方式による露光手段が、本発明の感光材料を露光する
ために好ましい。走査露光装置として、例えば、富士写
真フイルム(株)製カラーコピー機AP−5000を用
いることができる。
た、カラー画像形成方法について説明する。本発明のカ
ラー画像形成方法は、上記のカラー写真感光材料を画像
露光した後、前記式(D)で表される、特定の発色現像
主薬を含む現像液により現像処理し、カラー画像を形成
することを特徴とする。なお、現像処理方法は、従来公
知の方法で行っても良い。本発明の感光材料の露光に
は、種々の露光手段を用いることができる。感光材料の
感度波長に相当する輻射線を放出する任意の光源を照明
光源または書き込み光源として使用することができる。
自然光(太陽光)、白熱電灯、ハロゲン原子封入ラン
プ、水銀灯、蛍光灯及びストロボもしくは金属燃焼フラ
ッシュバルブなどの閃光光源もしくは半導体レーザー、
発光ダイオード、プラズマ光源も記録用光源に使用する
ことができる。また電子線などによって励起された蛍光
体から放出される蛍光面(CRTなど)、液晶(LC
D)やランタンをドープしたチタンジルコニウム酸鉛
(PLZT)などを利用したマイクロシャッターアレイ
に線状もしくは面状の光源を組み合わせた露光手段も使
用することができる。必要に応じて色フィルターで露光
に用いる分光分布を調整できる。特に、ガスレーザー
(He−Neレーザー、Arレーザー、He−Cdレー
ザー)や半導体レーザー等の各種のレーザーのような高
密度ビーム光を光源とし、これを感光材料に対して相対
的に移動させることによって画像露光する。所謂走査露
光方式による露光手段が、本発明の感光材料を露光する
ために好ましい。走査露光装置として、例えば、富士写
真フイルム(株)製カラーコピー機AP−5000を用
いることができる。
【0072】また大日本スクリーン製DP460のよう
なスキャナー方式も好ましい。走査露光方式(スキャナ
ー方式)による露光の場合には、ハロゲン化銀が露光さ
れる時間は、ある微小面積を露光するのに要する時間と
なる。この微小面積としては、それぞれデジタルデータ
から光量を制御する最小単位を一般に使用し、画素と称
している。従って、画素の大きさで画素当りの露光時間
は変わってくる。この画素の大きさは、画素密度に依存
し、現実的な範囲としては、50〜2000dpiであ
る。本発明の直接ポジカラー写真感光材料においては、
画素密度を400dpiとした場合の画素サイズを1画
素とし、この1画素への露光時間が10-3秒以下(好ま
しくは、10-6〜10-4秒)という条件で走査露光す
る。
なスキャナー方式も好ましい。走査露光方式(スキャナ
ー方式)による露光の場合には、ハロゲン化銀が露光さ
れる時間は、ある微小面積を露光するのに要する時間と
なる。この微小面積としては、それぞれデジタルデータ
から光量を制御する最小単位を一般に使用し、画素と称
している。従って、画素の大きさで画素当りの露光時間
は変わってくる。この画素の大きさは、画素密度に依存
し、現実的な範囲としては、50〜2000dpiであ
る。本発明の直接ポジカラー写真感光材料においては、
画素密度を400dpiとした場合の画素サイズを1画
素とし、この1画素への露光時間が10-3秒以下(好ま
しくは、10-6〜10-4秒)という条件で走査露光す
る。
【0073】本発明のカラー画像形成方法に用いられる
発色現像主薬は、下記式(D)で示される。
発色現像主薬は、下記式(D)で示される。
【0074】
【化23】
【0075】上記RD1で表わされるアルキル基として
は、炭素数1〜8のアルキル基を挙げることができる。
このような例としては、メチル、エチル、ブチルまたは
メトキシエチルが好ましい。上記RD2で表わされるアル
キレンル基としては、炭素数2〜6のアルキレン基を挙
げることができる。このような例としては、エチレンま
たはトリメチレンが好ましい。以下に、式(D)で表わ
される現像主薬の具体例を示す。
は、炭素数1〜8のアルキル基を挙げることができる。
このような例としては、メチル、エチル、ブチルまたは
メトキシエチルが好ましい。上記RD2で表わされるアル
キレンル基としては、炭素数2〜6のアルキレン基を挙
げることができる。このような例としては、エチレンま
たはトリメチレンが好ましい。以下に、式(D)で表わ
される現像主薬の具体例を示す。
【0076】
【化24】
【0077】本発明においては、上記(D−2)または
(D−3)で示される化合物が好ましい。上記式(D)
で表わされる発色現像主薬の使用量は、現像液1リット
ル当たり、好ましくは、約0.1g〜約20g、さらに
好ましくは、約0.5〜約10gである。なお、上記以
外の芳香族一級アミン系発色現像主薬を併用してもよい
が、現像液中に、式(D)で表される現像主薬が、50
モル%以上含有されていることが好ましい。式(D)で
示される現像主薬以外の現像主薬としては、例えば、3
−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン、3
−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキ
シエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチ
ル−N−β−メタンスルホンアミドエチルアニリン、3
−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メトキシ
エチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル
−δ−ヒドロキシブチルアニリン及びこれらの硫酸塩、
塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩を挙げること
ができる。これらは、目的に応じて二種以上、併用して
もよい。
(D−3)で示される化合物が好ましい。上記式(D)
で表わされる発色現像主薬の使用量は、現像液1リット
ル当たり、好ましくは、約0.1g〜約20g、さらに
好ましくは、約0.5〜約10gである。なお、上記以
外の芳香族一級アミン系発色現像主薬を併用してもよい
が、現像液中に、式(D)で表される現像主薬が、50
モル%以上含有されていることが好ましい。式(D)で
示される現像主薬以外の現像主薬としては、例えば、3
−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン、3
−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキ
シエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチ
ル−N−β−メタンスルホンアミドエチルアニリン、3
−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メトキシ
エチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル
−δ−ヒドロキシブチルアニリン及びこれらの硫酸塩、
塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩を挙げること
ができる。これらは、目的に応じて二種以上、併用して
もよい。
【0078】発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、ホ
ウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物
塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾー
ル類もしくはメルカプト化合物のような現像抑制剤また
はカブリ防止剤などを含むのが一般的である。また必要
に応じて、ヒドロキシルアミン、N,N−ジ(スルホエ
チル)ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミ
ン、亜硫酸塩、ヒドラジン類、フェニルセミカルバジド
類、トリエタノールアミン、カテコールジスルホン酸類
のごとき各種保恒剤;エチレングリコール、ジエチレン
グリコールのような有機溶剤;ベンジルアルコール、ポ
リエチレングリコール、四級アンモニウム塩、アミン類
のような現像促進剤;色素形成カプラー;競争カプラ
ー;ナトリウムボロンハイドライドのようなカブラセ
剤;1−フェニル−3−ピラゾリドンのような補助現像
主薬;粘性付与剤;アミノポリカルボン酸、アミノポリ
ホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカルボン酸
に代表されるような各種キレート剤、例えば、エチレン
ジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミ
ン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロキシ
エチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,
1−ジホスホン酸、ニトリロ−N,N,N−トリメチレ
ンホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N′,N′
−テトラメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−ジ
(o−ヒドロキシフェニル酢酸)及びそれらの塩を代表
例として挙げることができる。これらの発色現像液のp
Hは、9〜12であることが一般的である。またこれら
の現像液の補充量は、処理するカラー写真感光材料にも
よるが、一般的に感光材料1m2当り1リットル以下であ
り、補充液中の臭化物イオン濃度を低減させておくこと
により300ml以下にすることもできる。好ましくは3
0ml〜150ml/m2である。補充量を低減する場合には
処理槽の空気との接触面積を小さくすることによって液
の蒸発、空気酸化を防止することが好ましい。また現像
液中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いることに
より補充量を低減することもできる。
ウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物
塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾー
ル類もしくはメルカプト化合物のような現像抑制剤また
はカブリ防止剤などを含むのが一般的である。また必要
に応じて、ヒドロキシルアミン、N,N−ジ(スルホエ
チル)ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミ
ン、亜硫酸塩、ヒドラジン類、フェニルセミカルバジド
類、トリエタノールアミン、カテコールジスルホン酸類
のごとき各種保恒剤;エチレングリコール、ジエチレン
グリコールのような有機溶剤;ベンジルアルコール、ポ
リエチレングリコール、四級アンモニウム塩、アミン類
のような現像促進剤;色素形成カプラー;競争カプラ
ー;ナトリウムボロンハイドライドのようなカブラセ
剤;1−フェニル−3−ピラゾリドンのような補助現像
主薬;粘性付与剤;アミノポリカルボン酸、アミノポリ
ホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカルボン酸
に代表されるような各種キレート剤、例えば、エチレン
ジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミ
ン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロキシ
エチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,
1−ジホスホン酸、ニトリロ−N,N,N−トリメチレ
ンホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N′,N′
−テトラメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−ジ
(o−ヒドロキシフェニル酢酸)及びそれらの塩を代表
例として挙げることができる。これらの発色現像液のp
Hは、9〜12であることが一般的である。またこれら
の現像液の補充量は、処理するカラー写真感光材料にも
よるが、一般的に感光材料1m2当り1リットル以下であ
り、補充液中の臭化物イオン濃度を低減させておくこと
により300ml以下にすることもできる。好ましくは3
0ml〜150ml/m2である。補充量を低減する場合には
処理槽の空気との接触面積を小さくすることによって液
の蒸発、空気酸化を防止することが好ましい。また現像
液中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いることに
より補充量を低減することもできる。
【0079】発色現像後の写真乳剤層は、通常漂白処理
される。漂白処理は、定着処理と同時行われてもよいし
(漂白定着処理)、個別に行ってもよい。更に処理の迅
速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する処理方法
でもよい。更に二槽の連続した漂白定着浴で処理するこ
と、漂白定着処理の前に定着処理すること、また漂白定
着処理後漂白処理することも目的に応じ任意に実施でき
る。漂白剤としては、例えば、鉄(III)、コバルト(II
I) 、クロム(VI)、銅(II)などの多価金属の化合
物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が用いられる。
代表的漂白剤としては、フェリシアン化物:重クロム酸
塩、鉄(III)もしくはコバルト(III) 、の有機錯塩、例
えば、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン
五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイミノ
二酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリコール
エーテルジアミン四酢酸、などのアミノポリカルボン酸
類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩;過
硫酸塩;臭素酸塩;過マンガン酸塩;ニトロベンゼン類
などを用いることができる。これらのうちエチレンジア
ミン四酢酸鉄(III)、錯塩を始めとするアミノポリカル
ボン酸鉄(III)錯塩及び過硫酸塩は迅速処理と環境汚染
防止の観点から好ましい。更にアミノポリカルボン酸鉄
(III)錯塩は漂白液においても、漂白定着液においても
特に有用である。これらのアミノポリカルボン酸鉄(II
I)錯塩を用いた漂白液または漂白定着液のpHは通常
4.5〜8であるが、処理の迅速化のために、更に低い
pHで処理することもできる。漂白液、漂白定着液及び
それらの前浴には、必要に応じて漂白促進剤を使用する
ことができる。有用な漂白促進剤の具体例は、以下の公
報あるいは明細書に記載されている。米国特許第389
3858号明細書、西独特許第1290812号明細
書、特開昭53−95630号公報、リサーチ・ディス
クロージャーNo.17129号(1978年7月)など
に記載のメルカプト基またはジスルフィド基を有する化
合物;特開昭50−140129号公報に記載のチアゾ
リジン誘導体;米国特許第3706561号明細書に記
載のチオ尿素誘導体;特開昭58−16235号公報に
記載の沃化物塩;西独特許第2748430号明細書に
記載のポリオキシエチレン化合物類;特公昭45−88
36号公報記載のポリアミン化合物;臭化物イオン。中
でも、メルカプト基またはジスルフィド基を有する化合
物が促進効果が大きい観点から好ましく、特に米国特許
第3893858号明細書、西独特許第1290812
号明細書、特開昭53−95630号公報に記載の化合
物が好ましい。更に、米国特許第4552834号明細
書に記載の化合物も好ましい。これらの漂白促進剤は、
感光材料中に添加してもよい。撮影用のカラー感光材料
を漂白定着する時にこれらの漂白促進剤は特に有効であ
る。定着剤としては、チオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チ
オエーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等を
挙げることができるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であ
り、特にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用でき
る。漂白定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩や重亜硫酸
塩、ベンゼンスルフィン酸類、あるいはカルボニル重亜
硫酸付加物が好ましい。
される。漂白処理は、定着処理と同時行われてもよいし
(漂白定着処理)、個別に行ってもよい。更に処理の迅
速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する処理方法
でもよい。更に二槽の連続した漂白定着浴で処理するこ
と、漂白定着処理の前に定着処理すること、また漂白定
着処理後漂白処理することも目的に応じ任意に実施でき
る。漂白剤としては、例えば、鉄(III)、コバルト(II
I) 、クロム(VI)、銅(II)などの多価金属の化合
物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が用いられる。
代表的漂白剤としては、フェリシアン化物:重クロム酸
塩、鉄(III)もしくはコバルト(III) 、の有機錯塩、例
えば、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン
五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイミノ
二酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリコール
エーテルジアミン四酢酸、などのアミノポリカルボン酸
類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩;過
硫酸塩;臭素酸塩;過マンガン酸塩;ニトロベンゼン類
などを用いることができる。これらのうちエチレンジア
ミン四酢酸鉄(III)、錯塩を始めとするアミノポリカル
ボン酸鉄(III)錯塩及び過硫酸塩は迅速処理と環境汚染
防止の観点から好ましい。更にアミノポリカルボン酸鉄
(III)錯塩は漂白液においても、漂白定着液においても
特に有用である。これらのアミノポリカルボン酸鉄(II
I)錯塩を用いた漂白液または漂白定着液のpHは通常
4.5〜8であるが、処理の迅速化のために、更に低い
pHで処理することもできる。漂白液、漂白定着液及び
それらの前浴には、必要に応じて漂白促進剤を使用する
ことができる。有用な漂白促進剤の具体例は、以下の公
報あるいは明細書に記載されている。米国特許第389
3858号明細書、西独特許第1290812号明細
書、特開昭53−95630号公報、リサーチ・ディス
クロージャーNo.17129号(1978年7月)など
に記載のメルカプト基またはジスルフィド基を有する化
合物;特開昭50−140129号公報に記載のチアゾ
リジン誘導体;米国特許第3706561号明細書に記
載のチオ尿素誘導体;特開昭58−16235号公報に
記載の沃化物塩;西独特許第2748430号明細書に
記載のポリオキシエチレン化合物類;特公昭45−88
36号公報記載のポリアミン化合物;臭化物イオン。中
でも、メルカプト基またはジスルフィド基を有する化合
物が促進効果が大きい観点から好ましく、特に米国特許
第3893858号明細書、西独特許第1290812
号明細書、特開昭53−95630号公報に記載の化合
物が好ましい。更に、米国特許第4552834号明細
書に記載の化合物も好ましい。これらの漂白促進剤は、
感光材料中に添加してもよい。撮影用のカラー感光材料
を漂白定着する時にこれらの漂白促進剤は特に有効であ
る。定着剤としては、チオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チ
オエーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等を
挙げることができるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であ
り、特にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用でき
る。漂白定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩や重亜硫酸
塩、ベンゼンスルフィン酸類、あるいはカルボニル重亜
硫酸付加物が好ましい。
【0080】本発明のカラー写真感光材料は、脱銀処理
後、水洗及び/または安定工程を経るのが一般的であ
る。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性(例え
ば、カプラー等使用素材による)、用途、更には水洗水
温、水洗タンクの数(段数)、向流、順流等の補充方
式、その他種々の条件によって広範囲に設定し得る。こ
のうち、多段向流方式における水洗タンク数と水量の関
係は、Journal of the Society of Motion Picture and
Television Engineers 第64巻、P.248〜253
(1955年5月号)に記載の方法で求めることができ
る。前記文献に記載の多段向流方式によれば、水洗水量
を大幅に減少し得るが、タンク内における水の滞留時間
の増加により、バクテリアが繁殖し、生成した浮遊物が
感光材料に付着する等の問題が生じる。本発明のカラー
写真感光材料の処理において、このような問題の解決策
として、特開昭62−288838号公報記載のカルシ
ウムイオン、マグネシウムイオンを低減させる方法を極
めて有効に用いることができる。また特開昭57−85
42号公報に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベン
ダゾール類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩
素系殺菌剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著
「防菌防黴剤の化学」、衛生技術会編「微生物の滅菌、
殺菌、防黴技術」日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事
典」に記載の殺菌剤を用いることもできる。本発明の感
光材料の処理における水洗水のpHは、4〜9であり、
好ましくは、5〜8である。水洗温度、水洗時間は、感
光材料の特性、用途等で種々設定し得るが、一般には1
5〜45℃で20秒〜10分、好ましくは25〜40℃
で30秒〜5分の範囲が選択される。更に本発明の感光
材料は、上記水洗に代わり、直接安定液によって処理す
ることもできる。このような安定化処理においては、特
開昭57−8543号公報、同58−14834号公
報、同60−220345号公報に記載の公知の方法は
すべて用いることができる。この安定浴にも各種キレー
ト剤や防黴剤を加えることもできる。上記水洗及び/又
は安定液の補充に伴うオーバーフロー液は、脱銀工程等
他の工程において再利用することもできる。本発明のカ
ラー写真感光材料には処理の簡略化及び迅速化の目的で
発色現像主薬を内蔵していてもよい。内蔵するためには
発色現像主薬の各種プレカーサーを用いることが好まし
い。例えば米国特許第3342597号明細書に記載の
インドアニリン系化合物、同第3342599号明細
書、リサーチ・ディスクロージャー誌14850号及び
同15159号記載のシッフ塩基型化合物、同1392
4号記載のアルドール化合物、米国特許第371949
2号明細書に記載の金属塩錯体、特開昭53−1356
28号公報記載のウレタン系化合物を挙げることができ
る。本発明のカラー写真感光材料は、必要に応じて発色
現像を促進する目的で各種の1−フェニル−3−ピラゾ
リドン類を含んでいてもよい。典型的な化合物は、特開
昭56−64339号、同57−144547号、及び
同58−115438号各公報に記載されている。本発
明における各種処理液は、10℃〜50℃において使用
される。通常は、33℃〜42℃の温度が標準的である
が、より高温にして処理を促進し、処理時間を短縮した
り、逆により低温にして画質の向上や処理液の安定性の
改良を達成することができる。また感光材料の節銀のた
めに西独特許第2226770号明細書又は米国特許第
3674499号明細書に記載のコバルト補力もしくは
過酸化水素補力を用いた処理を行ってもよい。各処理工
程における補充量は少ない方が好ましい。補充液量は感
光材料の単位面積当りの前浴の持ち込み量に対して0.
1〜50倍が好ましく、更に好ましくは3〜30倍であ
る。
後、水洗及び/または安定工程を経るのが一般的であ
る。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性(例え
ば、カプラー等使用素材による)、用途、更には水洗水
温、水洗タンクの数(段数)、向流、順流等の補充方
式、その他種々の条件によって広範囲に設定し得る。こ
のうち、多段向流方式における水洗タンク数と水量の関
係は、Journal of the Society of Motion Picture and
Television Engineers 第64巻、P.248〜253
(1955年5月号)に記載の方法で求めることができ
る。前記文献に記載の多段向流方式によれば、水洗水量
を大幅に減少し得るが、タンク内における水の滞留時間
の増加により、バクテリアが繁殖し、生成した浮遊物が
感光材料に付着する等の問題が生じる。本発明のカラー
写真感光材料の処理において、このような問題の解決策
として、特開昭62−288838号公報記載のカルシ
ウムイオン、マグネシウムイオンを低減させる方法を極
めて有効に用いることができる。また特開昭57−85
42号公報に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベン
ダゾール類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩
素系殺菌剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著
「防菌防黴剤の化学」、衛生技術会編「微生物の滅菌、
殺菌、防黴技術」日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事
典」に記載の殺菌剤を用いることもできる。本発明の感
光材料の処理における水洗水のpHは、4〜9であり、
好ましくは、5〜8である。水洗温度、水洗時間は、感
光材料の特性、用途等で種々設定し得るが、一般には1
5〜45℃で20秒〜10分、好ましくは25〜40℃
で30秒〜5分の範囲が選択される。更に本発明の感光
材料は、上記水洗に代わり、直接安定液によって処理す
ることもできる。このような安定化処理においては、特
開昭57−8543号公報、同58−14834号公
報、同60−220345号公報に記載の公知の方法は
すべて用いることができる。この安定浴にも各種キレー
ト剤や防黴剤を加えることもできる。上記水洗及び/又
は安定液の補充に伴うオーバーフロー液は、脱銀工程等
他の工程において再利用することもできる。本発明のカ
ラー写真感光材料には処理の簡略化及び迅速化の目的で
発色現像主薬を内蔵していてもよい。内蔵するためには
発色現像主薬の各種プレカーサーを用いることが好まし
い。例えば米国特許第3342597号明細書に記載の
インドアニリン系化合物、同第3342599号明細
書、リサーチ・ディスクロージャー誌14850号及び
同15159号記載のシッフ塩基型化合物、同1392
4号記載のアルドール化合物、米国特許第371949
2号明細書に記載の金属塩錯体、特開昭53−1356
28号公報記載のウレタン系化合物を挙げることができ
る。本発明のカラー写真感光材料は、必要に応じて発色
現像を促進する目的で各種の1−フェニル−3−ピラゾ
リドン類を含んでいてもよい。典型的な化合物は、特開
昭56−64339号、同57−144547号、及び
同58−115438号各公報に記載されている。本発
明における各種処理液は、10℃〜50℃において使用
される。通常は、33℃〜42℃の温度が標準的である
が、より高温にして処理を促進し、処理時間を短縮した
り、逆により低温にして画質の向上や処理液の安定性の
改良を達成することができる。また感光材料の節銀のた
めに西独特許第2226770号明細書又は米国特許第
3674499号明細書に記載のコバルト補力もしくは
過酸化水素補力を用いた処理を行ってもよい。各処理工
程における補充量は少ない方が好ましい。補充液量は感
光材料の単位面積当りの前浴の持ち込み量に対して0.
1〜50倍が好ましく、更に好ましくは3〜30倍であ
る。
【0081】本発明のカラー写真感光材料は、種々の用
途があるが、カラープリント、カラーコピー、カラープ
ルーフ、カラーディスプレーの作成に好適である。本発
明のカラープルーフ作成方法は、上記のような本発明の
カラー写真感光材料を使用する他は、従来のカラープル
ーフ作成方法が利用できる。すなわち、本発明のカラー
プルーフ作成方法は、本発明のカラー写真感光材料を、
色分解及び網点画像変換した、シアン版網点画像フィル
ム、アゼンタ版網点画像フィルム、イエロー版網点画像
フィルム及び墨版網点画像フィルムを使用して、赤色
光、緑色光、青色光により逐次露光した後、前記のよう
にして発色現像処理してカラー画像を形成する方法であ
る。このような方法を実施するための装置としては、例
えば、富士写真フイルム(株)製ファインチェッカー8
50II(露光時間:約0.02〜1.0秒)がある。
途があるが、カラープリント、カラーコピー、カラープ
ルーフ、カラーディスプレーの作成に好適である。本発
明のカラープルーフ作成方法は、上記のような本発明の
カラー写真感光材料を使用する他は、従来のカラープル
ーフ作成方法が利用できる。すなわち、本発明のカラー
プルーフ作成方法は、本発明のカラー写真感光材料を、
色分解及び網点画像変換した、シアン版網点画像フィル
ム、アゼンタ版網点画像フィルム、イエロー版網点画像
フィルム及び墨版網点画像フィルムを使用して、赤色
光、緑色光、青色光により逐次露光した後、前記のよう
にして発色現像処理してカラー画像を形成する方法であ
る。このような方法を実施するための装置としては、例
えば、富士写真フイルム(株)製ファインチェッカー8
50II(露光時間:約0.02〜1.0秒)がある。
【0082】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。ただし、本発明はこれらの例に限定されな
い。
に説明する。ただし、本発明はこれらの例に限定されな
い。
【0083】実施例1 (乳剤EM−1の調製)臭化カリウムと硝酸銀の水溶液
をゼラチン水溶液に激しく攪拌しながら65℃で15分
を要して同時に添加し、平均粒子径が0.3μmの単分
散八面体乳剤粒子を得た。この際、銀1モル当たり0.
3gの3,4−ジメチル−1,3−チアゾリン−2−チ
オンを添加した。この乳剤にチオ硫酸ナトリウム及び塩
化金酸(4水塩)を加え、最適に化学増感処理を行っ
た。こうして得た粒子をコアとして、第1回目と同時の
沈澱環境で更に成長させ、最終的に平均粒子径0.6μ
mの八面体単分散コア/シェル臭化銀乳剤を得た。粒子
サイズの変動係数は、約9%であった。この乳剤にチオ
硫酸ナトリウム及び塩化金酸(4水塩)を加え最適の化
学増感処理を行ない、内部潜像型ハロゲン化銀乳剤EM
−1を得た。この乳剤の外表面積のうち(111)面の
占める割合を前記谷の方法により求めた結果、98%で
あった。
をゼラチン水溶液に激しく攪拌しながら65℃で15分
を要して同時に添加し、平均粒子径が0.3μmの単分
散八面体乳剤粒子を得た。この際、銀1モル当たり0.
3gの3,4−ジメチル−1,3−チアゾリン−2−チ
オンを添加した。この乳剤にチオ硫酸ナトリウム及び塩
化金酸(4水塩)を加え、最適に化学増感処理を行っ
た。こうして得た粒子をコアとして、第1回目と同時の
沈澱環境で更に成長させ、最終的に平均粒子径0.6μ
mの八面体単分散コア/シェル臭化銀乳剤を得た。粒子
サイズの変動係数は、約9%であった。この乳剤にチオ
硫酸ナトリウム及び塩化金酸(4水塩)を加え最適の化
学増感処理を行ない、内部潜像型ハロゲン化銀乳剤EM
−1を得た。この乳剤の外表面積のうち(111)面の
占める割合を前記谷の方法により求めた結果、98%で
あった。
【0084】(乳剤EM−2の調製)臭化カリウムと塩
化ナトリウムの混合水溶液と硝酸銀の水溶液をゼラチン
水溶液に激しく攪拌しながら65℃で15分を要して同
時に添加し、平均粒子径が0.3μmの単分散の塩化銀
含有率20モル%の塩臭化銀乳剤を得た。この際、銀1
モル当たり0.3gの3,4−ジメチル−1,3−チア
ゾリン−2−チオンを添加した。この乳剤にチオ硫酸ナ
トリウム及び塩化金酸(4水塩)を加え、最適に化学増
感処理を行った。こうして得た塩臭化銀粒子をコアとし
て、第1回目と同時の沈澱環境で更に成長させ、最終的
に平均粒子径0.6μmの塩化銀含有率20モル%の十
四面体単分散コア/シェル塩臭化銀乳剤を得た。この乳
剤にチオ硫酸ナトリウム及び塩化金酸(4水塩)を加え
最適の化学増感処理を行ない、内部潜像型ハロゲン化銀
乳剤EM−2を得た。この乳剤の外表面積のうち(11
1)面の占める割合を前記谷の方法により求めた結果、
80%であった。
化ナトリウムの混合水溶液と硝酸銀の水溶液をゼラチン
水溶液に激しく攪拌しながら65℃で15分を要して同
時に添加し、平均粒子径が0.3μmの単分散の塩化銀
含有率20モル%の塩臭化銀乳剤を得た。この際、銀1
モル当たり0.3gの3,4−ジメチル−1,3−チア
ゾリン−2−チオンを添加した。この乳剤にチオ硫酸ナ
トリウム及び塩化金酸(4水塩)を加え、最適に化学増
感処理を行った。こうして得た塩臭化銀粒子をコアとし
て、第1回目と同時の沈澱環境で更に成長させ、最終的
に平均粒子径0.6μmの塩化銀含有率20モル%の十
四面体単分散コア/シェル塩臭化銀乳剤を得た。この乳
剤にチオ硫酸ナトリウム及び塩化金酸(4水塩)を加え
最適の化学増感処理を行ない、内部潜像型ハロゲン化銀
乳剤EM−2を得た。この乳剤の外表面積のうち(11
1)面の占める割合を前記谷の方法により求めた結果、
80%であった。
【0085】(乳剤EM−3〜6の調製)乳剤EM−2
と同様の方法により塩化銀含有率の異なる乳剤を調製し
た。塩化銀含有率と最終的に得られた粒子形状と外表面
積のうち(111)面の占める割合は表1に示した。
と同様の方法により塩化銀含有率の異なる乳剤を調製し
た。塩化銀含有率と最終的に得られた粒子形状と外表面
積のうち(111)面の占める割合は表1に示した。
【0086】(乳剤EM−7の調製)臭化カリウムと塩
化ナトリウムの混合水溶液と硝酸銀の水溶液をゼラチン
水溶液に激しく攪拌しながら65℃で15分を要して同
時に添加し、平均粒子径が0.3μmの単分散の塩化銀
含有率20モル%の塩臭化銀乳剤を得た。この際、銀1
モル当たり0.3gの3,4−ジメチル−1,3−チア
ゾリン−2−チオンと銀1モル当たり0.7gの本発明
に含まれる化合物(11)を添加した。この乳剤にチオ
硫酸ナトリウム及び塩化金酸(4水塩)を加え、最適に
化学増感処理を行った。こうして得た塩臭化銀粒子をコ
アとして、第1回目と同時の沈澱環境で更に成長させ、
最終的に平均粒子径0.6μmの塩化銀含有率20モル
%の八面体単分散コア/シェル塩臭化銀乳剤を得た。こ
の乳剤にチオ硫酸ナトリウム及び塩化金酸(4水塩)を
加え最適の化学増感処理を行ない、内部潜像型ハロゲン
化銀乳剤EM−7を得た。この乳剤の外表面積のうち
(111)面の占める割合を前記谷の方法により求めた
結果、95%であった。
化ナトリウムの混合水溶液と硝酸銀の水溶液をゼラチン
水溶液に激しく攪拌しながら65℃で15分を要して同
時に添加し、平均粒子径が0.3μmの単分散の塩化銀
含有率20モル%の塩臭化銀乳剤を得た。この際、銀1
モル当たり0.3gの3,4−ジメチル−1,3−チア
ゾリン−2−チオンと銀1モル当たり0.7gの本発明
に含まれる化合物(11)を添加した。この乳剤にチオ
硫酸ナトリウム及び塩化金酸(4水塩)を加え、最適に
化学増感処理を行った。こうして得た塩臭化銀粒子をコ
アとして、第1回目と同時の沈澱環境で更に成長させ、
最終的に平均粒子径0.6μmの塩化銀含有率20モル
%の八面体単分散コア/シェル塩臭化銀乳剤を得た。こ
の乳剤にチオ硫酸ナトリウム及び塩化金酸(4水塩)を
加え最適の化学増感処理を行ない、内部潜像型ハロゲン
化銀乳剤EM−7を得た。この乳剤の外表面積のうち
(111)面の占める割合を前記谷の方法により求めた
結果、95%であった。
【0087】(乳剤EM−8〜11の調製)乳剤EM−
7と同様の方法により塩化銀含有率の異なる乳剤を調製
した。塩化銀含有率と最終的に得られた粒子形状と外表
面積のうち(111)面の占める割合は表1に示した。
7と同様の方法により塩化銀含有率の異なる乳剤を調製
した。塩化銀含有率と最終的に得られた粒子形状と外表
面積のうち(111)面の占める割合は表1に示した。
【0088】(乳剤EM−12〜17の調製)乳剤EM
−7と同様の方法により塩化銀含有率80モル%の乳剤
を調製した。ただし、乳剤EM−7で使用した本発明に
含まれる化合物(11)をそれぞれ(5)、(7)、
(12)、(24)、(35)、(42)に変えた(銀
1モル当たり0.3〜0.5g)以外は乳剤EM−7の
調製と同様にして乳剤EM−12〜17を調製した。最
終的に得られた粒子形状と外表面積のうち(111)面
の占める割合は表1に示した。
−7と同様の方法により塩化銀含有率80モル%の乳剤
を調製した。ただし、乳剤EM−7で使用した本発明に
含まれる化合物(11)をそれぞれ(5)、(7)、
(12)、(24)、(35)、(42)に変えた(銀
1モル当たり0.3〜0.5g)以外は乳剤EM−7の
調製と同様にして乳剤EM−12〜17を調製した。最
終的に得られた粒子形状と外表面積のうち(111)面
の占める割合は表1に示した。
【0089】 表1 乳剤番号 塩化銀 本発明 粒子形状 外表面の 含有率 化合物 (111)面 (モル%) の比率(%) EM−1 0 − 八面体 98 比較例 EM−2 20 − 十四面体 55 〃 EM−3 40 − 角の丸い立方体 18 〃 EM−4 80 − 角の丸い立方体 10 〃 EM−5 95 − 立方体 5 〃 EM−6 100 − 立方体 0 〃 EM−7 20 (11) 八面体 95 〃 EM−8 40 〃 角の丸い立方体 90 〃 EM−9 80 〃 角の丸い立方体 87 本発明 EM−10 95 〃 十四面体 80 〃 EM−11 100 〃 十四面体 75 〃 EM−12 80 (5) 角の丸い八面体 89 〃 EM−13 80 (7) 角の丸い八面体 87 〃 EM−14 80 (12) 角の丸い八面体 85 〃 EM−15 80 (24) 角の丸い八面体 88 〃 EM−16 80 (35) 角の丸い八面体 75 〃 EM−17 80 (42) 角の丸い八面体 80 〃
【0090】(試料101の作成)支持体はポリエチレ
ンで両面ラミネートした紙支持体(厚さ100μm)で
あり、塗布側にはチタンホワイトを白色顔料を含んでい
る。 感光層組成 以下に成分とg/m2単位で示した塗布量を示す。なおハ
ロゲン化銀については銀換算の塗布量を示す。 第1層(赤感層) 赤色増感色素(ExS−1、2、3各等量、計4.0×10-4)で分光増感さ れた乳剤EM−1 0.25 ゼラチン 0.70 シアンカプラー(ExC−1、2、3を1:1:0.2の比で) 0.30 退色防止剤(Cpd−1、2、3、4を各等量) 0.18 カプラー分散媒(Cpd−6) 0.30 カプラー溶媒(Solv−1、3、5を各等量) 0.12 第2層(保護層) ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体(分子量50,000) 0.01 ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子サイズ2.4μm)と酸化けい素( 平均粒子サイズ5μm)を各等量 0.05 ゼラチン 2.00 ゼラチン硬化剤(H−1、H−2を各等量) 0.14
ンで両面ラミネートした紙支持体(厚さ100μm)で
あり、塗布側にはチタンホワイトを白色顔料を含んでい
る。 感光層組成 以下に成分とg/m2単位で示した塗布量を示す。なおハ
ロゲン化銀については銀換算の塗布量を示す。 第1層(赤感層) 赤色増感色素(ExS−1、2、3各等量、計4.0×10-4)で分光増感さ れた乳剤EM−1 0.25 ゼラチン 0.70 シアンカプラー(ExC−1、2、3を1:1:0.2の比で) 0.30 退色防止剤(Cpd−1、2、3、4を各等量) 0.18 カプラー分散媒(Cpd−6) 0.30 カプラー溶媒(Solv−1、3、5を各等量) 0.12 第2層(保護層) ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体(分子量50,000) 0.01 ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子サイズ2.4μm)と酸化けい素( 平均粒子サイズ5μm)を各等量 0.05 ゼラチン 2.00 ゼラチン硬化剤(H−1、H−2を各等量) 0.14
【0091】各感光層には、造核剤として(ExZK−
1)と(ExZK−2)をハロゲン化銀に対しそれぞれ
10-3重量%、10-2重量%用いた。また造核促進剤と
してCpd−22を10-2重量%用いた。更に各層には
乳化分散助剤としてアルカノールXC(Du Pont 社)及
びアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムを、塗布助剤
としてコハク酸エステル及びMagefac F−120(大日
本インキ化学工業(株)製)を用いた。ハロゲン化銀及
びコロイド銀含有層には安定剤としてCpd−23、2
4、25(各等量)を用いた。以下に上記試料作成で用
いた化合物を示す。
1)と(ExZK−2)をハロゲン化銀に対しそれぞれ
10-3重量%、10-2重量%用いた。また造核促進剤と
してCpd−22を10-2重量%用いた。更に各層には
乳化分散助剤としてアルカノールXC(Du Pont 社)及
びアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムを、塗布助剤
としてコハク酸エステル及びMagefac F−120(大日
本インキ化学工業(株)製)を用いた。ハロゲン化銀及
びコロイド銀含有層には安定剤としてCpd−23、2
4、25(各等量)を用いた。以下に上記試料作成で用
いた化合物を示す。
【0092】
【化25】
【0093】
【化26】
【0094】
【化27】
【0095】
【化28】
【0096】 Solv−1 ジ(2−エチルヘキシル)セバケート Solv−3 ジ(3−メチルヘキシル)フタレート Solv−5 ジブチルフタレート H−1 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセタ
アミド)エタン H−2 4,6−ジクロロ−2−ヒドロキシ−
1,3,5−トリアジンNa塩 ExZK−1 7−(3−エトキシチオカルボニルアミ
ノベンズアミド)−9−メチル−10プロパルギル−
1,2,3,4−テトラヒドロアクリジニウム・トリフ
ルオロメタンスルホナート ExZK−2 2−〔4−{3−〔3−{3−〔5−
{3−〔2−クロロ−5−(1−ドデシルオキシカルボ
ニルエトキシカルボニル)フェニルカルバモイル〕−4
−ヒドロキシ−1−ナフチルチオ}テトラゾール−1−
イル〕フェニル}ウレイド〕ベンゼンスルホンアミド}
フェニル〕−1−ホルミルヒドラジン
アミド)エタン H−2 4,6−ジクロロ−2−ヒドロキシ−
1,3,5−トリアジンNa塩 ExZK−1 7−(3−エトキシチオカルボニルアミ
ノベンズアミド)−9−メチル−10プロパルギル−
1,2,3,4−テトラヒドロアクリジニウム・トリフ
ルオロメタンスルホナート ExZK−2 2−〔4−{3−〔3−{3−〔5−
{3−〔2−クロロ−5−(1−ドデシルオキシカルボ
ニルエトキシカルボニル)フェニルカルバモイル〕−4
−ヒドロキシ−1−ナフチルチオ}テトラゾール−1−
イル〕フェニル}ウレイド〕ベンゼンスルホンアミド}
フェニル〕−1−ホルミルヒドラジン
【0097】(試料102〜117の作成)試料101
の乳剤EM−1の代わりに、それぞれ乳剤EM−2〜1
7にする以外は上記試料101と同様にして試料102
〜117を作成した。
の乳剤EM−1の代わりに、それぞれ乳剤EM−2〜1
7にする以外は上記試料101と同様にして試料102
〜117を作成した。
【0098】以上の様にして作成した試料に2854°
Kの色温度の光を100cms、1/10秒間の条件で
連続ウェッジを通して露光を行った。露光後、以下に示
す処理条件で発色現像処理を行った。
Kの色温度の光を100cms、1/10秒間の条件で
連続ウェッジを通して露光を行った。露光後、以下に示
す処理条件で発色現像処理を行った。
【0099】
【0100】 発色現像液A D−ソルビット 0.15g ナフタレンスルホン酸ナトリウム・ホルマリン 縮合物 0.15g ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)五ナト リウム塩 1.8g エチレントリアミン五酢酸 0.5g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホ ン酸 0.15g ジエチレングリコール 12.0ml ベンジルアルコール 13.5ml ベンゾトリアゾール 0.003g 亜硫酸ナトリウム 2.4g ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナート) ヒドロキシルアミン 8.0g トリエタノールアミン 6.0g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミド) −3−メチル−4−アミノアニリン・3/2 硫酸・1水塩 6.0g 炭酸カリウム 30.0g 蛍光増白剤(ジアミノスチルベン系) 1.3g 水を加えて 1000ml pH(25℃)(KOHまたは硫酸でpH調製) 10.30
【0101】 漂白定着液 エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム・2水 塩 4.0g エチレンジアミン4酢酸・Fe(III) ・アンモ ニウム・2水塩 55.0g チオ硫酸アンモニウム(750g/リットル) 168ml p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 30.0g 亜硫酸アンモニウム 35.0g 5−メルカプト−1,3,4−トリアゾール 0.5g 硫酸アンモニウム 10.0g 水を加えて 1000ml pH(25℃)(アンモニア水または酢酸でpH調整) 6.50
【0102】 水洗水 塩素化イソシアヌール酸ナトリウム 0.02g 脱イオン水(導電率5μs/cm以下) 1000ml pH 6.50
【0103】上記の現像処理を行って得られた各試料の
シアン画像濃度を測定し、その最大濃度(Dmax)及び最
小濃度(Dmin)を求めた。また、上記処理工程の発色現
像処理時間を変えて、各試料の現像処理性を比較した。
評価は、シアン画像濃度値が1.5に達するのに必要な
処理時間によって行った。以上の試験で得られた結果を
表2に示した。 表2 試料No. Dmax Dmin D=1.5 に達するのに 要する処理時間(秒) 101 2.10 0.12 60 比較例 102 2.08 0.13 53 〃 103 2.07 0.15 45 〃 104 2.05 0.18 38 〃 105 2.01 0.23 35 〃 106 1.95 0.25 28 〃 107 2.05 0.14 55 〃 108 2.04 0.12 45 〃 109 2.09 0.12 39 本発明 110 2.08 0.12 35 〃 111 2.09 0.13 30 〃 112 2.10 0.12 37 〃 113 2.08 0.13 38 〃 114 2.09 0.13 38 〃 115 2.09 0.12 39 〃 116 2.06 0.13 39 〃 117 2.07 0.13 38 〃
シアン画像濃度を測定し、その最大濃度(Dmax)及び最
小濃度(Dmin)を求めた。また、上記処理工程の発色現
像処理時間を変えて、各試料の現像処理性を比較した。
評価は、シアン画像濃度値が1.5に達するのに必要な
処理時間によって行った。以上の試験で得られた結果を
表2に示した。 表2 試料No. Dmax Dmin D=1.5 に達するのに 要する処理時間(秒) 101 2.10 0.12 60 比較例 102 2.08 0.13 53 〃 103 2.07 0.15 45 〃 104 2.05 0.18 38 〃 105 2.01 0.23 35 〃 106 1.95 0.25 28 〃 107 2.05 0.14 55 〃 108 2.04 0.12 45 〃 109 2.09 0.12 39 本発明 110 2.08 0.12 35 〃 111 2.09 0.13 30 〃 112 2.10 0.12 37 〃 113 2.08 0.13 38 〃 114 2.09 0.13 38 〃 115 2.09 0.12 39 〃 116 2.06 0.13 39 〃 117 2.07 0.13 38 〃
【0104】表2より明らかな様に、本発明の乳剤を用
いた試料109〜117は高いDmaxと低いDminを達成
し、かつ迅速処理に適していることが分かる。それに対
し、比較試料101〜107は、塩化銀含有率を上げる
ことで迅速処理が可能となるが、Dmaxの低下及びDminの
上昇を伴い実用上好ましくなく、本発明試料より劣って
いることが分かる。
いた試料109〜117は高いDmaxと低いDminを達成
し、かつ迅速処理に適していることが分かる。それに対
し、比較試料101〜107は、塩化銀含有率を上げる
ことで迅速処理が可能となるが、Dmaxの低下及びDminの
上昇を伴い実用上好ましくなく、本発明試料より劣って
いることが分かる。
【0105】実施例2 (試料201の作成)ポリエチレンで両面ラミネートし
た紙支持体(厚さ100μm)の表側に、以下の第1層
から第11層を、裏側に第12層から第13層を重層塗
布したカラー写真感光材料を作成した(比較試料)。第
1層塗布側のポリエチレンには、酸化チタン(4g/
m2)を白色顔料として、また微量(0.003g/m2)
の群青を青味付け染料として含む(支持体の表面の色度
はL* 、a* 、b* 系で88.0、−0.20、−0.
75であった)。
た紙支持体(厚さ100μm)の表側に、以下の第1層
から第11層を、裏側に第12層から第13層を重層塗
布したカラー写真感光材料を作成した(比較試料)。第
1層塗布側のポリエチレンには、酸化チタン(4g/
m2)を白色顔料として、また微量(0.003g/m2)
の群青を青味付け染料として含む(支持体の表面の色度
はL* 、a* 、b* 系で88.0、−0.20、−0.
75であった)。
【0106】(感光層組成)以下に成分と塗布量(g/
m2)を示す。ただし、増感色素の添加量は銀1モル当た
りのモルで示す。なお、ハロゲン化銀については銀換算
の塗布量を示す。各層に用いた乳剤は、前述した乳剤E
M−1の製法に準じ、粒子形成温度を変えることで粒子
サイズを変え、調製された。ただし、第9層の乳剤とし
ては表面化学増感されていないリップマン乳剤が用いら
れた。 第1層(アンチハレーション層) 黒色コロイド銀 0.10 ゼラチン 0.70 混色防止剤(Cpd−7) 0.05 混色防止溶媒(Solv−4、5を各等量) 0.12 第2層(中間層) ゼラチン 0.70 染料(Cpd−32) 0.005 第3層(赤感層) 赤色増感色素(ExS−1、2、3、各等量、計5.4×10-4)で分光増感 された臭化銀(平均粒子サイズ:0.40μm、粒子サイズ分布:10%、 八面体) 0.25 ゼラチン 0.70 シアンカプラー(ExC−1、2、3を1:1:0.2の比で)0.30 退色防止剤(Cpd−1、2、3、4、30を各等量) 0.18 ステイン防止剤(Cpd−5、15を各等量) 0.003 カプラー分散媒(Cpd−6) 0.3 カプラー溶媒(Solv−1、3、5を各等量) 0.12
m2)を示す。ただし、増感色素の添加量は銀1モル当た
りのモルで示す。なお、ハロゲン化銀については銀換算
の塗布量を示す。各層に用いた乳剤は、前述した乳剤E
M−1の製法に準じ、粒子形成温度を変えることで粒子
サイズを変え、調製された。ただし、第9層の乳剤とし
ては表面化学増感されていないリップマン乳剤が用いら
れた。 第1層(アンチハレーション層) 黒色コロイド銀 0.10 ゼラチン 0.70 混色防止剤(Cpd−7) 0.05 混色防止溶媒(Solv−4、5を各等量) 0.12 第2層(中間層) ゼラチン 0.70 染料(Cpd−32) 0.005 第3層(赤感層) 赤色増感色素(ExS−1、2、3、各等量、計5.4×10-4)で分光増感 された臭化銀(平均粒子サイズ:0.40μm、粒子サイズ分布:10%、 八面体) 0.25 ゼラチン 0.70 シアンカプラー(ExC−1、2、3を1:1:0.2の比で)0.30 退色防止剤(Cpd−1、2、3、4、30を各等量) 0.18 ステイン防止剤(Cpd−5、15を各等量) 0.003 カプラー分散媒(Cpd−6) 0.3 カプラー溶媒(Solv−1、3、5を各等量) 0.12
【0107】 第4層(中間層) ゼラチン 1.00 混色防止剤(Cpd−7) 0.08 混色防止剤溶媒(Solv−4、5各等量) 0.16 ポリマーラテックス(Cpd−8) 0.10 第5層(緑感層) 緑増感色素(ExS−4、2.6×10-4)で分光増感された臭化銀(平均粒 子サイズ:0.4μm、粒子サイズ分布10%、八面体) 0.20 ゼラチン 1.00 マゼンタカプラー(ExM−1、2を各等量) 0.11 イエローカプラー(ExY−1) 0.03 退色防止剤(Cpd−9、26、30、31を各等量) 0.15 ステイン防止剤(Cpd−10、11、12、13を10:7:7:1比で) 0.025 カプラー分散媒(Cpd−6) 0.05 カプラー溶媒(Solv−4、6を各等量) 0.15 第6層(中間層) 第4層と同じ
【0108】 第7層(青感層) 青増感色素(ExS−5、6各等量、計3.5×10-4)で分光増感された臭 化銀(平均粒子サイズ:0.6μm、粒子サイズ分布11%、八面体) 0.32 ゼラチン 0.80 イエローカプラー(ExY−1、2、3を各等量) 0.35 退色防止剤(Cpd−14) 0.10 退色防止剤(Cpd−30) 0.05 カプラー分散媒(Cpd−6) 0.05 カプラー溶媒(Solv−2) 0.10 第8層(紫外線吸収層) ゼラチン 0.60 紫外線吸収剤(Cpd−2、4、16を各等量) 0.40 混色防止剤(Cpd−7、17を各等量) 0.03 分散媒(Cpd−6) 0.02 紫外線吸収剤溶媒(Solv−2、7を各等量) 0.08 イラジェーション防止染料(Cpd−18、19、20、21、27を10: 10:13:15:20の比で) 0.05 第9層(保護層) 微粒子沃臭化銀(臭化銀99モル%、平均サイズ0.05μm)0.03 ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体(分子量50000) 0.01 ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子サイズ:2.4μm)と酸化けい素 (平均粒子サイズ5μm)を各等量 0.05 ゼラチン 0.05 ゼラチン硬化剤(H−1、H−2を各等量) 0.18
【0109】 第10層(裏層) ゼラチン 2.50 紫外線吸収剤(Cpd−2、4、16を各等量) 0.50 染料(Cpd−18、19、20、21、27を各等量) 0.06 第11層(裏層保護層) ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子サイズ2.4μm)と酸化けい素( 平均粒子サイズ5μm)を各等量 0.05 ゼラチン 2.00 ゼラチン硬化剤(H−1、H−2を各等量) 0.14 各感光層には、造核剤として(ExZK−1)と(Ex
ZK−2)をハロゲン化銀に対しそれぞれ10-3重量
%、10-2重量%用いた。また造核促進剤としてCpd
−22を10-2重量%用いた。更に各層には乳化分散助
剤としてアルカノールXC(Du Pont 社)及びアルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウムを、塗布助剤としてコハ
ク酸エステル及びMagefac F−120(大日本インキ化
学工業(株)製)を用いた。ハロゲン化銀及びコロイド
銀含有層には安定剤として(Cpd−23、24、25
を各等量)を用いた。以下に上記試料作成で用いた化合
物を示す。
ZK−2)をハロゲン化銀に対しそれぞれ10-3重量
%、10-2重量%用いた。また造核促進剤としてCpd
−22を10-2重量%用いた。更に各層には乳化分散助
剤としてアルカノールXC(Du Pont 社)及びアルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウムを、塗布助剤としてコハ
ク酸エステル及びMagefac F−120(大日本インキ化
学工業(株)製)を用いた。ハロゲン化銀及びコロイド
銀含有層には安定剤として(Cpd−23、24、25
を各等量)を用いた。以下に上記試料作成で用いた化合
物を示す。
【0110】
【化29】
【0111】
【化30】
【0112】
【化31】
【0113】
【化32】
【0114】
【化33】
【0115】
【化34】
【0116】
【化35】
【0117】
【化36】
【0118】
【化37】
【0119】
【化38】
【0120】
【化39】
【0121】 Solv−1 ジ(2−エチルヘキシル)セバケート Solv−2 トリノニルホスフェート Solv−3 ジ(3−メチルヘキシル)フタレート Solv−4 トリクレジルホスフェート Solv−5 ジブチルフタレート Solv−6 トリオクチルホスフェート Solv−7 ジ(2−エチルヘキシル)フタレート H−1 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセタ
アミド)エタン H−2 4,6−ジクロロ−2−ヒドロキシ−
1,3,5−トリアジンNa塩 ExZK−1 7−(3−エトキシチオカルボニルアミ
ノベンズアミド)−9−メチル−10プロパルギル−
1,2,3,4−テトラヒドロアクリジニウム・トリフ
ルオロメタンスルホナート ExZK−2 2−〔4−{3−〔3−{3−〔5−
{3−〔2−クロロ−5−(1−ドデシルオキシカルボ
ニルエトキシカルボニル)フェニルカルバモイル〕−4
−ヒドロキシ−1−ナフチルチオ}テトラゾール−1−
イル〕フェニル}ウレイド〕ベンゼンスルホンアミド}
フェニル〕−1−ホルミルヒドラジン
アミド)エタン H−2 4,6−ジクロロ−2−ヒドロキシ−
1,3,5−トリアジンNa塩 ExZK−1 7−(3−エトキシチオカルボニルアミ
ノベンズアミド)−9−メチル−10プロパルギル−
1,2,3,4−テトラヒドロアクリジニウム・トリフ
ルオロメタンスルホナート ExZK−2 2−〔4−{3−〔3−{3−〔5−
{3−〔2−クロロ−5−(1−ドデシルオキシカルボ
ニルエトキシカルボニル)フェニルカルバモイル〕−4
−ヒドロキシ−1−ナフチルチオ}テトラゾール−1−
イル〕フェニル}ウレイド〕ベンゼンスルホンアミド}
フェニル〕−1−ホルミルヒドラジン
【0122】(試料202の作成)上記試料201の作
成において第3層、第5層および第7層に含まれている
乳剤を前述の乳剤EM−4の方法で調製された乳剤に置
き換えた以外は、試料201と同様にして試料202を
得た。 (試料203の作成)上記試料201の作成において第
3層、第5層および第7層に含まれている乳剤を前述の
乳剤EM−9の方法で調製された乳剤に置き換えた以外
は、試料201と同様にして試料203を得た。 (試料204の作成)上記試料201の作成において第
3層、第5層および第7層に含まれている乳剤を前述の
乳剤EM−12の方法で調製された乳剤に置き換えた以
外は、試料201と同様にして試料204を得た。 (試料205の作成)上記試料201の作成において第
3層、第5層および第7層に含まれている乳剤の前述の
乳剤EM−15の方法で調製された乳剤に置き換えた以
外は、試料201と同様にして試料205を得た。
成において第3層、第5層および第7層に含まれている
乳剤を前述の乳剤EM−4の方法で調製された乳剤に置
き換えた以外は、試料201と同様にして試料202を
得た。 (試料203の作成)上記試料201の作成において第
3層、第5層および第7層に含まれている乳剤を前述の
乳剤EM−9の方法で調製された乳剤に置き換えた以外
は、試料201と同様にして試料203を得た。 (試料204の作成)上記試料201の作成において第
3層、第5層および第7層に含まれている乳剤を前述の
乳剤EM−12の方法で調製された乳剤に置き換えた以
外は、試料201と同様にして試料204を得た。 (試料205の作成)上記試料201の作成において第
3層、第5層および第7層に含まれている乳剤の前述の
乳剤EM−15の方法で調製された乳剤に置き換えた以
外は、試料201と同様にして試料205を得た。
【0123】〔カラー写真感光材料としての評価〕以上
のようにして作成した各試料に、2854°K、100
cmsの色温度の光で1/10秒間連続ウェッジを通し
て露光を行った。露光後、実施例1に記載の処理条件で
発色現像処理を行った。
のようにして作成した各試料に、2854°K、100
cmsの色温度の光で1/10秒間連続ウェッジを通し
て露光を行った。露光後、実施例1に記載の処理条件で
発色現像処理を行った。
【0124】上記の処理を行って得られた各試料のイエ
ロー、マゼンタ、及びシアンの各画像の濃度を測定し、
その最大濃度(Dmax)および最小濃度(Dmin)を求め
た。また、前記のようにして得られた各試料(保存前)
と、これらを50℃、相対湿度55%の雰囲気下で10
日間保存(インキュベーション)した後(保存後)の、
各試料を用意し、前述の露光処理を施し、各画像濃度を
測定し特性曲線を得た。得られた特性曲線を利用して、
保存(インキュベーション)前後の感度変化をDmin+
0.6の光学濃度になる点の露光量の対数の差から求
め、その相対感度の差(△logE)により評価した。足部
の階調は、露光量を対数目盛りで横軸に取ったときのDm
in+0.1とDmin+0.6の濃度点を与える露光量の差
によって評価した。値の小さいほど、足部に階調が好調
で好ましい。また、Dminの変化も調べた。白色度の程度
は、足部の階調とDminにより評価した。足部の階調が硬
調で、かつDminが低いほど白色度は良好である。以上の
試験により得られた結果を下記の表3に示す。
ロー、マゼンタ、及びシアンの各画像の濃度を測定し、
その最大濃度(Dmax)および最小濃度(Dmin)を求め
た。また、前記のようにして得られた各試料(保存前)
と、これらを50℃、相対湿度55%の雰囲気下で10
日間保存(インキュベーション)した後(保存後)の、
各試料を用意し、前述の露光処理を施し、各画像濃度を
測定し特性曲線を得た。得られた特性曲線を利用して、
保存(インキュベーション)前後の感度変化をDmin+
0.6の光学濃度になる点の露光量の対数の差から求
め、その相対感度の差(△logE)により評価した。足部
の階調は、露光量を対数目盛りで横軸に取ったときのDm
in+0.1とDmin+0.6の濃度点を与える露光量の差
によって評価した。値の小さいほど、足部に階調が好調
で好ましい。また、Dminの変化も調べた。白色度の程度
は、足部の階調とDminにより評価した。足部の階調が硬
調で、かつDminが低いほど白色度は良好である。以上の
試験により得られた結果を下記の表3に示す。
【0125】 表3 資料 第3,5,7 最大濃度 最小濃度 感度変化 足部の階調 最小濃度 No. 層の乳剤 (Dmax) (Dmin)(△logE) 保存前 保存後 (保存後) 201 EM-1 B 2.26 0.14 0.12 0.20 0.23 0.16 (比較例) G 2.36 0.16 0.10 0.20 0.25 0.18 R 1.95 0.12 0.08 0.19 0.22 0.15 202 EM-4 B 2.24 0.15 0.08 0.21 0.24 0.17 (比較例) G 2.32 0.17 0.07 0.20 0.22 0.19 R 1.94 0.13 0.06 0.21 0.25 0.15 203 EM-9 B 2.30 0.12 0.04 0.18 0.19 0.13 (本発明) G 2.45 0.14 0.03 0.17 0.17 0.14 R 2.03 0.10 0.02 0.18 0.18 0.11 204 EM-12 B 2.32 0.11 0.05 0.18 0.19 0.12 (本発明) G 2.47 0.13 0.04 0.17 0.18 0.14 R 2.01 0.09 0.03 0.19 0.20 0.10 205 EM-15 B 2.31 0.12 0.04 0.17 0.18 0.13 (本発明) G 2.45 0.13 0.03 0.17 0.18 0.14 R 2.04 0.09 0.03 0.18 0.19 0.10
【0126】上記表3に示された結果から明らかなよう
に、本発明のハロゲン化銀乳剤粒子を含む写真感光材料
を使用することにより、最大濃度が高く、かつ最小濃度
が低い白色度に優れたカラー画像が得られる。また、保
存後の性能差が本発明の写真感光材料を用いた方が小さ
く優れている。
に、本発明のハロゲン化銀乳剤粒子を含む写真感光材料
を使用することにより、最大濃度が高く、かつ最小濃度
が低い白色度に優れたカラー画像が得られる。また、保
存後の性能差が本発明の写真感光材料を用いた方が小さ
く優れている。
【0127】実施例3 〔カラー写真感光材料としての評価〕上記実施例2の各
試料(201、202(比較試料)、203〜205
(本発明試料))に、上記実施例2と同様な方法で、露
光、発色現像処理を行った。ただし、発色現像液として
は、発色現像液Aの代わりに下記の組成の発色現像液B
を用いた。そして、得られた各試料の画像の濃度を上記
実施例2と同様な方法で測定し、その最大濃度(Dmax)
および最小濃度(Dmin)を求めた。結果を以下の表4に
示す。なお、表4には、上記実施例2(発色現像液Aを
使用)で得られたデータも併記した。
試料(201、202(比較試料)、203〜205
(本発明試料))に、上記実施例2と同様な方法で、露
光、発色現像処理を行った。ただし、発色現像液として
は、発色現像液Aの代わりに下記の組成の発色現像液B
を用いた。そして、得られた各試料の画像の濃度を上記
実施例2と同様な方法で測定し、その最大濃度(Dmax)
および最小濃度(Dmin)を求めた。結果を以下の表4に
示す。なお、表4には、上記実施例2(発色現像液Aを
使用)で得られたデータも併記した。
【0128】 発色現像液B D−ソルビット 0.15g ナフタレンスルホン酸ナトリウム・ホルマリン 縮合物 0.15g ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)五ナト リウム塩 1.8g ジエチレントリアミン五酢酸 0.5g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホ ン酸 0.15g ジエチレングリコール 12.0ml ベンジルアルコール 13.5ml ベンゾトリアゾール 0.003g 亜硫酸ナトリウム 2.8g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩(スルホナー ト)ヒドロキシルアミン 4.5g トリエタノールアミン 6.5g 4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチ ル)アミノ〕アニリン硫酸・1/2水塩 4.2g 炭酸カリウム 30.0g 蛍光増白剤(ジアミノスチルベン系) 1.3g 水を加えて 1000ml pH(25℃)(KOHまたは硫酸でpH調製) 10.35
【0129】 表4 試料No. 発色現像液 最大濃度(Dmax) 最小濃度(Dmin) 201(比較例) A B 2.26 0.14 G 2.36 0.16 R 1.95 0.12 B B 2.14 0.13 G 2.24 0.15 R 1.83 0.11 202(比較例) A B 2.24 0.15 G 2.32 0.17 R 1.94 0.13 B B 2.15 0.14 G 2.26 0.16 R 1.85 0.12 203(本発明例) A B 2.30 0.12 G 2.45 0.14 R 2.03 0.10 B B 2.36 0.11 G 2.50 0.13 R 2.10 0.09 204(本発明例) A B 2.32 0.11 G 2.47 0.13 R 2.01 0.09 B B 2.37 0.10 G 2.53 0.12 R 2.10 0.08 205(本発明例) A B 2.31 0.12 G 2.45 0.13 R 2.04 0.09 B B 2.38 0.11 G 2.52 0.12 R 2.12 0.08
【0130】上記表4に示された結果から明らかなよう
に、特定の現像主薬を含む発色現像液(B)を用いて画
像形成すると、更に最大画像濃度が高く、かつ最小画像
濃度が低い白色度に優れたカラー画像が得られる。
に、特定の現像主薬を含む発色現像液(B)を用いて画
像形成すると、更に最大画像濃度が高く、かつ最小画像
濃度が低い白色度に優れたカラー画像が得られる。
【0131】実施例4 上記実施例2で使用した試料201から205を使用し
て、富士写真フイルム株式会社製ファインチェッカーF
C850IIを用いて、網点画像を有する製版フィルムを
密着させた後、赤色露光(富士写真フイルム株式会社製
SC−60フィルター)、緑色露光(富士写真フイルム
株式会社製BPB−53フィルター)、更に青色露光
(富士写真フイルム株式会社製BPN45とSC−42
フィルター)の各露光を逐次行った。その際、赤色露光
時にはシアン画像とブラック画像の製版フィルムを、緑
色露光時にはマゼンタ画像とブラック画像の製版フィル
ムを、更に青色露光時にはイエロー画像とブラック画像
の製版フィルムを重ねて密着させた。このようにしてカ
ラープルーフを作成した。なお、この場合の画像形成
は、上記実施例3に準じた発色現像処理(発色現像液B
を用いた処理)に従って行った。上記のようして得たカ
ラープルーフの各画像の最小網点面積を100倍のルー
ペで観測した。結果を以下の表4に示す。
て、富士写真フイルム株式会社製ファインチェッカーF
C850IIを用いて、網点画像を有する製版フィルムを
密着させた後、赤色露光(富士写真フイルム株式会社製
SC−60フィルター)、緑色露光(富士写真フイルム
株式会社製BPB−53フィルター)、更に青色露光
(富士写真フイルム株式会社製BPN45とSC−42
フィルター)の各露光を逐次行った。その際、赤色露光
時にはシアン画像とブラック画像の製版フィルムを、緑
色露光時にはマゼンタ画像とブラック画像の製版フィル
ムを、更に青色露光時にはイエロー画像とブラック画像
の製版フィルムを重ねて密着させた。このようにしてカ
ラープルーフを作成した。なお、この場合の画像形成
は、上記実施例3に準じた発色現像処理(発色現像液B
を用いた処理)に従って行った。上記のようして得たカ
ラープルーフの各画像の最小網点面積を100倍のルー
ペで観測した。結果を以下の表4に示す。
【0132】 表4 試料No. 第3、5、7層 発 色 画像の最小網点面積 の乳剤 現像液 イエロー マゼンタ シアン 201(比較例) EM−1 B 3%以上 3%以上 3%以上 202(比較例) EM−4 B 3%以上 3%以上 3%以上 203(本発明例) EM−9 B 2% 2% 2% 204(本発明例) EM−12 B 2% 2% 2% 205(本発明例) EM−15 B 2% 2% 2%
【0133】上記表4に示された結果から明らかなよう
に、本発明に従うカラー写真感光材料(本発明試料20
3、204および205)は、2%の網点画像まで再現
できたが、比較例のカラー写真感光材料(比較試料10
1及び202)は、2%の網点画像までは再現できず、
3%以上の網点画像しか再現できなかった。
に、本発明に従うカラー写真感光材料(本発明試料20
3、204および205)は、2%の網点画像まで再現
できたが、比較例のカラー写真感光材料(比較試料10
1及び202)は、2%の網点画像までは再現できず、
3%以上の網点画像しか再現できなかった。
【0134】〔実施例5〕光源として、ヘリウム−ネオ
ンガスレーザー(波長633nmおよび543nm)お
よびアルゴンレーザー(波長458nm)を用い、10
0μmのピッチで径80μmの光束を1.6m/sの走
査露光で走査方向に対して垂直に移動しながら、試料上
に順次走査露光(実質露光時間約5×10-5秒)できる
装置を組み立てた。この装置を用いて、前記比較試料2
01及び202と試料203、204及び205を露光
した後、前記の処理液Bを用いて処理し、得られた画像
の網点画像の再現性を評価した。その結果、本発明のカ
ラー写真感光材料(本発明試料203、204及び20
5)は、2%の網点画像まで良好に再現できたが、比較
例のカラー写真感光材料(比較試料201及び202)
は、4%の網点画像までしか再現できなかった。
ンガスレーザー(波長633nmおよび543nm)お
よびアルゴンレーザー(波長458nm)を用い、10
0μmのピッチで径80μmの光束を1.6m/sの走
査露光で走査方向に対して垂直に移動しながら、試料上
に順次走査露光(実質露光時間約5×10-5秒)できる
装置を組み立てた。この装置を用いて、前記比較試料2
01及び202と試料203、204及び205を露光
した後、前記の処理液Bを用いて処理し、得られた画像
の網点画像の再現性を評価した。その結果、本発明のカ
ラー写真感光材料(本発明試料203、204及び20
5)は、2%の網点画像まで良好に再現できたが、比較
例のカラー写真感光材料(比較試料201及び202)
は、4%の網点画像までしか再現できなかった。
Claims (6)
- 【請求項1】 支持体上に、カラーカプラー及びハロゲ
ン化銀乳剤を含有するハロゲン化銀乳剤層及び非感光性
層のそれぞれが少なくとも一層設けられてなるハロゲン
化銀カラー写真感光材料において、 該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層が実質的に沃化
銀を含まない塩化銀含有率50モル%以上の塩臭化銀か
らなるハロゲン化銀粒子を含有し、かつ該ハロゲン化銀
粒子の全外表面積の50%以上が(111)面からな
り、かつ上記乳剤層あるいは非感光性層の少なくとも一
層に造核剤が含まれていることを特徴とするハロゲン化
銀写真感光材料。 - 【請求項2】 前記乳剤粒子が、下記一般式(I)また
は(II)で表される化合物、一般式(III) で表される化
合物、または一般式(IV)で表される化合物から選ばれ
る少なくとも一種の存在下で粒子形成されることを特徴
とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 【化2】 - 【請求項3】 上記ハロゲン化銀粒子が、予めかぶらさ
れていない内部潜像型ハロゲン化銀粒子であって、かつ
上記造核剤が、下記一般式(N−I)または(N−II)
で示される請求項1または2に記載のカラー写真感光材
料。 【化3】 〔式(N−I)中、Z31は、5員または6員の複素環基
を形成するのに必要な非金属原子群を表わし、R31は脂
肪族基を表わし、R32は水素原子、脂肪族基または芳香
族基を表わし(但し、上記Z31、R31及びR32は置換さ
れていてもよく、またR32はZ31で完成される複素環と
結合して環を形成してもよく、更にR31およびR32、Z
31で表わされる基のうち、少なくとも一つは、アルキニ
ル基、アシル基、ヒドラジン基またはヒドラゾン基を含
むか、またはR31とR32とで6員環を形成し、ジヒドロ
ピリジニウム骨格を形成してもよい)、Yは電荷バラン
スのための対イオンを表わし、そしてnは0または1を
表わす。〕 【化4】 〔式(N−II)中、R41は脂肪族基、芳香族基又は複素
環基を表わし、R42は水素原子、アルキル基、アラルキ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基ま
たはアミノ基を表わし、Gはカルボニル基、スルホニル
基、スルフィニル基、ホスホリル基またはイミノメチレ
ン基(HN=C=)を表わし、R43およびR44は共に水
素原子か、あるいは一方が水素原子で他方がアルキルス
ルホニル基、アリールスルホニル基またはアシル基のい
ずれか一つを表わす(但し、G、R42およびR44は、
G、R42、R44およびヒドラジン窒素を含めた形でヒド
ラゾン構造(=N−N=C=)を形成してもよい。)〕 - 【請求項4】 請求項1、2または3に記載のカラー写
真感光材料を、露光後、下記式(D)で示される現像主
薬を用いて現像処理することを特徴とするカラー画像形
成方法。 【化5】 〔式中、RD1はアルキル基を表わし、RD2はアルキレン
基を表わし、ただし、RD1とRD2は互いに連結して環を
形成してもよい。〕で示される現像主薬を用いて現像処
理することを特徴とするカラー画像形成方法。 - 【請求項5】 請求項1、2または3に記載のカラー写
真感光材料を色分解及び網点画像変換した、シアン版網
点画像フィルム、マゼンタ版網点画像フィルム、イエロ
ー版網点画像フィルム、及び墨版網点画像フィルムを使
用して、赤色光、緑色光、青色光により逐次露光した
後、発色現像処理することを特徴とするカラープルーフ
作成方法。 - 【請求項6】 請求項1、2または3に記載のカラー写
真感光材料を、1画素当たり10-3秒以下の露光時間で
走査露光した後、発色現像処理することを特徴とするカ
ラー画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29351892A JPH06148769A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | カラー写真感光材料、カラー画像形成方法、及びカラープルーフ作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29351892A JPH06148769A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | カラー写真感光材料、カラー画像形成方法、及びカラープルーフ作成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06148769A true JPH06148769A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=17795781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29351892A Pending JPH06148769A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | カラー写真感光材料、カラー画像形成方法、及びカラープルーフ作成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06148769A (ja) |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP29351892A patent/JPH06148769A/ja active Pending
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