JPH0614855B2 - 海苔調合液濃度調整方法及び装置 - Google Patents

海苔調合液濃度調整方法及び装置

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JPH0614855B2
JPH0614855B2 JP59147968A JP14796884A JPH0614855B2 JP H0614855 B2 JPH0614855 B2 JP H0614855B2 JP 59147968 A JP59147968 A JP 59147968A JP 14796884 A JP14796884 A JP 14796884A JP H0614855 B2 JPH0614855 B2 JP H0614855B2
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seaweed
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laver
tank
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正紀 国本
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、海苔抄き機に供給する海苔調合液の濃度を、
設定濃度をもって供給する調合液濃度の調整方法及びそ
の装置の改善に関する。
[従来技術とその課題] 従来、第2図に示すような、海苔抄き機に供給する海苔
調合液の濃度が設定値になるようにした装置が、本件出
願人により提案されている。(実開昭59−64689号公報
参照) このような従来の海苔濃度調整装置は、調合槽1内の海
苔濃度が設定濃度よりも低い場合に、フィルタを装着し
た排水ポンプ10により調合槽1内の海苔調合液4から水
だけを清水槽2に移注して海苔濃度を設定濃度まで高
め、また、設定濃度よりも高い場合には、給水ポンプ6
により清水槽2内の水を調合槽1内に供給し、海苔濃度
を設定濃度まで低めることによって調整するように構成
されている。
前記調合液4の濃度調整手段は、調合槽1から海苔抄き
機(図示略)への調合液4の管路13に設けた透過光によ
る濃度検知部15により調合液4の濃度値を検出し、この
検出値と濃度調整装置の設定濃度との差異により、調合
槽1内の排水ポンプ10、または、清水槽2内の給水ポン
プ6を作動,停止させて行うものである。前記濃度検知
部15の検知機構は発光部と受光部を相対させて、その間
を通過する調合液4の透過光を検知するもので、これに
より該調合液4の濃度を知るようにしたものである。
通常は、水によって透過光の減少はないものとして、海
苔葉体による透過光の減少度合によって調合液の濃度と
している。しかしながら、海苔原藻の摘採後、および/
または、ミンチ後の時間経過による海苔質の劣化、ま
た、脆弱な海苔質の場合には時間経過を経ずして海苔葉
体から色素分が流出し、調合液の水を赤紫色に着色させ
る。この結果着色された水によっても透過光が減少され
るため、調合液4の濃度検知は海苔葉体と着色された水
の双方により透過光を減じられたあと検知されることに
なる。したがって、実際の海苔濃度より見掛け上海苔濃
度を高く検知してしまうため、設定濃度より低い濃度に
調整してしまうことになる。
これでは意図した重量、即ち、厚みの乾海苔が得られな
いばかりか、抄成海苔層が薄過ぎる場合には、乾燥中、
あるいは、剥ぎ工程で乾海苔にクラックを生ずるなどの
課題があった。
このような課題を解決する手段として、特開昭59−2566
7号公報に示されるような乾燥海苔製造における調合液
濃度調整方法,特公昭56−50824号公報に示すような海
苔抄き原料の濃度制御方法,特公昭56−50951号公報に
示すような海苔抄き原料の濃度検出方法,特開昭58−42
953号公報のような海苔混合液の濃度調整方法が提案さ
れている。
前記手段は、定量調合液の海苔原料の重量を検出し、そ
の測定重量と設定重量値との差を求め、調合液に対する
海苔原料の供給量を制御するものである。このように原
料重量値を求めて原料の供給量を増減制御することは、
連続した乾燥海苔の製造には適しておらず、一連の自動
化装置に組み込み使用することができないという重大な
課題を残している。
本発明の目的は、信頼性の高い濃度調整の完全自動化が
なしうる調合液の濃度調整方法及び装置を提供し、乾海
苔の品質向上と品質の安定化を図らんとするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 従来技術の課題を解決する本発明の構成は、細断された
海苔葉体と水との調合液の濃度を、この調合液を調合槽
から海苔抄成手段へ送る送給路に設けた濃度検知部によ
り検知し、この得られた濃度検知出力信号と、海苔簀に
抄成、または、抄成し脱水された抄成海苔層の海苔簀込
みの透過光を測定して得られた抄き厚検知出力信号とを
調合液濃度制御部に夫々入力し、この両検知出力信号の
入力により前記調合液濃度制御部から出力される調合液
濃度制御値を修正せしめ、抄成海苔の厚さを設定値に自
動制御すること、および、互いに水の移注調整ができる
ように関連させた調合槽と清水槽を設け、前記調合槽に
は水と細断された海苔葉体の調合液が別途供給されるよ
うにするとともに、前記調合槽内の調合液濃度を、調合
槽から海苔抄成機へ送る調合液の送給路に設けた透過光
による濃度検知部にて検知し、この得られた濃度検知出
力信号により作動する調合液濃度制御部を介して、調合
槽から海苔抄き機にあらかじめ設定された濃度に調整せ
しめられた調合液が供給されるようにした海苔調合液濃
度調整装置において、海苔簀上に抄成され、あるいは、
抄成し脱水した海苔層と海苔簀込みの透過光を測定する
抄成海苔抄き厚さ測定検知部を海苔簀移行ライン中に設
け、この厚さ変動検知部を前記調合液濃度制御部に接続
せしめて前記調合液濃度検知部から出力される濃度制御
値を修正し、抄成海苔の厚さを自動連続的に一定に保持
するようにしたものである。
[実施例] 第1図は本発明のブロック図、第2図は調合液濃度調整
実施部の一部切欠正面図、第3図は抄成海苔の抄き厚さ
変動検知部の斜視図、第4図は同上一部切欠正面図であ
る。
1は細断された海苔葉体と水との調合槽,2は清水槽で
あって、両槽1,2は隔壁3によって夫々区割されてい
る。そして、前記調合槽1の上方部には図示していない
が、調合機が設置されている。また、前記調合槽1の内
部には、調合液4を撹拌し常に水と細断された海苔葉体
を均一に保持するための撹拌翼5が設けてある。
また、前記清水槽2内には給水ポンプ6が没入してあ
り、この給水ポンプ6の吐出側に接続した給水パイプ7
は、前記調合槽1の一側縁上にとりつけられた散水部材
8に接続され、前記清水槽2内の水9が適宜調合槽1内
に供給されるようにしてある。
10は前記調合槽1内に没入配設した排水ポンプで、該排
水ポンプ10に接続した吐出パイプ11は、前記隔壁3にと
りつけたフィルタユニット12に接続せしめられ、調合液
4がそのままフィルタユニット12内に供給されるように
構成してあり、このフィルタユニット12で濾過された水
のみが、パイプ16を通って清水槽2に移注され、また、
濃度が高められた残りの調合液4はパイプ17を通って調
合槽1に還流される。
13は前記調合槽1の下底部に一端を連通接続し、他端を
図示してない海苔抄き機に接続させたパイプで、該パイ
プ13には、ポンプ14,透過光式の調合液濃度検知部15が
設けてある。一方、海苔簀24の移送ライン中には、光源
ランプ18を内蔵し海苔簀24の上側に配設される発光部19
と、これに対応した海苔簀24の下側に配設される照度計
20を内蔵した受光部21とからなる抄成海苔の抄き厚さ変
動検知部22が配設してある。前記発光部19と受光部21と
の間隙に海苔23を抄成した海苔簀24を通過させて、海苔
23の抄き厚さの変動を透過光の増減を測定することによ
り検知し、その増減値を濃度調整制御部25へ入力し、該
濃度調整制御部25から出力される濃度制御値を変更させ
る。即ち、前記調合液濃度検知部15での調合液4の水の
着色による見掛けの調合液濃度を検知する誤った濃度調
整により生じる海苔23の抄き厚さの修正を自動的に行な
い、調合液4の水の着色度合にかかわらず、常に設定し
た抄き厚さ(乾海苔重量)に保たれるようにする。
[発明の効果] 上述のように本発明の構成によれば、次のような効果が
得られる。
(a)従来から行われている透過光式濃度検知方式におけ
る水の着色による調合液の見掛け濃度の検知で生ずる抄
成海苔厚さの変動を解消させ、調合液の濃度検知と抄成
海苔の厚み検知手段の併用により、常に設定した抄き厚
さ(乾海苔重量)を自動連続的に保った均一な海苔抄き
を行うことができる。
(b)乾海苔の破れを少なくし、品質の均一化,商品価値
の向上が簡単な手段によって得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はブロック図,第2図は調合液濃度調整実施装置
の一部切欠正面図,第3図は抄成海苔抄き厚さ変動検知
装置の斜視図,第4図は同上一部切欠正面図である。 1……調合槽,2……清水槽,4……調合液,6……給
水ポンプ,7……給水パイプ,8……散水部材,12……
フィルタユニット,13……パイプ,14……ポンプ,15…
…調合液濃度検出部,18……ランプ,19……発光部,20
……照度計,21……発光部,22……抄成海苔の抄き厚さ
変動検知部,23……抄成海苔,24……海苔簀,25……濃
度調整制御部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細断された海苔葉体と水との調合液の濃度
    を、この調合液を調合槽から海苔抄成手段へ送る送給路
    に設けた濃度検知部により検知し、この得られた濃度検
    知出力信号と、海苔簀に抄成、または、抄成し脱水され
    た抄成海苔層の海苔簀込みの透過光を測定して得られた
    抄き厚検知出力信号とを調合液濃度制御部に夫々入力
    し、この両検知出力信号の入力により前記調合液濃度制
    御部から出力される調合液濃度制御値を修正せしめ、抄
    成海苔の厚さを設定値に自動制御することを特徴とする
    海苔調合液濃度調整方法。
  2. 【請求項2】互いに水の移注調整ができるように関連さ
    せた調合槽と清水槽を設け、前記調合槽には水と細断さ
    れた海苔葉体の調合液が別途供給されるようにするとと
    もに、前記調合槽内の調合液濃度を、調合槽から海苔抄
    成機へ送る調合液の送給路に設けた透過光による濃度検
    知部にて検知し、この得られた濃度検知出力信号により
    作動する調合液濃度制御部を介して、調合槽から海苔抄
    き機にあらかじめ設定された濃度に調整せしめられた調
    合液が供給されるようにした海苔調合液濃度調整装置に
    おいて、海苔簀上に抄成され、あるいは、抄成し脱水し
    た海苔層と海苔簀込みの透過光を測定する抄成海苔抄き
    厚さ測定検知部を海苔簀移行ライン中に設け、この厚さ
    変動検知部を前記調合液濃度制御部に接続せしめて前記
    調合液濃度検知部から出力される濃度制御値を修正し、
    抄成海苔の厚さを自動連続的に一定に保持するようにし
    たことを特徴とする海苔調合液濃度調整装置。
JP59147968A 1984-07-17 1984-07-17 海苔調合液濃度調整方法及び装置 Expired - Lifetime JPH0614855B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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IT1194922B (it) * 1979-07-27 1988-09-28 Danieli Off Mecc Autoveicolo per utilizzo su strada e su rotaia
JPS5650951A (en) * 1979-10-02 1981-05-08 Matsushita Electric Works Ltd Phenol resin molding material
JPS5842953A (ja) * 1981-09-07 1983-03-12 Ootsubo Tekkosho:Kk 海苔混合液の濃度調整方法
JPS5925667A (ja) * 1982-08-03 1984-02-09 合名会社 大坪鉄工所 乾海苔製造における調合液濃度調整方法

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