JPH10325092A - 抄紙機のワイヤパートの濾過白水濃度の自動制御方法とその装置ならびに濾過白水の目標濃度の設定方法 - Google Patents

抄紙機のワイヤパートの濾過白水濃度の自動制御方法とその装置ならびに濾過白水の目標濃度の設定方法

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JPH10325092A
JPH10325092A JP13367097A JP13367097A JPH10325092A JP H10325092 A JPH10325092 A JP H10325092A JP 13367097 A JP13367097 A JP 13367097A JP 13367097 A JP13367097 A JP 13367097A JP H10325092 A JPH10325092 A JP H10325092A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抄紙機のワイヤパートにて生成する濾過白水
の濃度を安定させ、かつ適正な値に維持する。 【解決手段】 所定の操業条件において抄紙機のワイヤ
パートにて生成する濾過白水の濃度を濃度センサユニッ
ト31a, 31bで検出し、制御装置32により所定の
操業条件での操業を開始してから所定時間経過後に検出
される濾過白水の濃度が所定の変動範囲内にあって、こ
れが所定時間継続した場合、この濾過白水の濃度を目標
濃度として設定し、設定された目標濃度が予め設定した
許容範囲内にある場合、この目標濃度をそのまま採用
し、検出される濾過白水の濃度に応じてこれが目標濃度
となるように歩留り向上剤の添加量をフィードバック制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤパートにて
生成する濾過白水の濃度を適正な値に維持し得る抄紙機
のワイヤパートの濾過白水濃度の自動制御方法とその装
置ならびに濾過白水の目標濃度の設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】抄紙機のワイヤパートにおけるリテンシ
ョン、つまり原料(パルプおよびアッシュ)の歩留りが
低下すると、ワイヤで抄き上げられずに通過した濾過白
水を回収する白水ピット中の濾過白水濃度が上昇する。
この場合、特に原料中に含まれる微細なアッシュ成分の
濃度が上昇するため、白水サイロ内の濾過白水を原料中
に供給する白水供給ラインでの濾過白水の濃度が上昇し
て流動性が低下し、白水サイロや配管内でスライム粕が
発生し易くなる。これが成長して白水サイロ内や配管内
部に付着し、それらが突然剥離して原料中に混入する結
果、これら異物がパルプと共に抄き上げられてしまい、
製品となる紙に欠陥や粕穴などが発生し、所望の品質の
紙を製造することに支障を来す。
【0003】逆に、ワイヤパートにおけるリテンション
が上昇すると、製品となる紙中に微細なアッシュ成分が
多量に抄き込まれることとなる。このため、次工程のド
ライヤパートにて紙の表面から露出する微細なアッシュ
成分がドライヤーシリンダの表面に付着する割合が多く
なり、ドライヤーシリンダの表面が短時間の内に汚れて
しまう。この結果、製品となる紙の汚れや乾燥度合いの
不均一を引き起こすため、ドライヤパートの清掃のため
に抄紙機の停止が必要となり、その稼動率の低下を招来
する。
【0004】このようなことから、抄紙機のワイヤパー
トでのリテンションを一定に制御して製造される紙の品
質を所望の値に維持することが望まれる。このワイヤパ
ートにおける原料の歩留りを表わすリテンションR
(%)は、
【0005】
【数1】R=[1−(濾過白水濃度/インレット原料濃
度)]×100 で近似的に表される。上式から、インレット原料濃度が
一定に制御されていると仮定した場合、濾過白水濃度を
調整することで、抄紙機のワイヤパートにおける上述し
たリテンションRを一定に制御することができる。つま
り、濾過白水濃度の変動幅を小さくして安定化すること
により、ワイヤ上に抄き上げられるパルプおよびアッシ
ュ成分が一定量に保たれる結果、製造される紙の坪量や
パルプ繊維およびアッシュ成分の構成が安定化し、製造
される紙の品質のばらつきを小さくすることが期待でき
る。
【0006】濾過白水は、循環してインレット原料に供
給されて再利用されるため、この濾過白水濃度が大きく
変動すると、操業状態が不安定となり、製造される紙の
品質にも悪影響を与える。このため、濾過白水濃度に基
づいて歩留り向上剤の添加率を増減し、フィードバック
制御することが考えられる。
【0007】ところが、抄紙機のワイヤパートにおける
低濃度の原料濃度(通常は1%程度)や濾過白水濃度
(通常は0. 3%程度)をオンラインで正確に測定でき
る適当なセンサが従来はなかったため、ワイヤパートに
おける操業状態を数値的にリアルタイムで監視したり制
御することは難しく、勢い、出なり運転の状態で操業せ
ざるを得なかった。
【0008】高分子凝集剤などの薬品である歩留り向上
剤は、ワイヤパートにおけるリテンションを向上させる
目的で原料に添加されるが、その添加率は、通常、紙の
類似グレードから推定するなどして製造する紙の各グレ
ード毎に決めている。しかし、常にプロセス状態が変動
する実操業の中で最適な添加率を決定することは難し
く、基本的には定量添加であり、添加率を決定した後
は、その値を変更することはあまり行われていない。
【0009】最近、これら低濃度の原料や濾過白水濃度
をオンラインで測定できるシステムが開発され、例え
ば、バルメットオートメーションカヤーニ社の自動測定
装置などがある。これらを用いて操業状態を監視するだ
けでなく、この自動測定装置をワイヤパートのリテンシ
ョン制御などに積極的に有効活用することが提案されて
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】抄紙機のワイヤパート
における原料の歩留りは、種々の操業条件で複雑に変化
することが知られている。例えば、抄造速度、製品の坪
量、パルプ原料のフリーネス、原料濃度、原料流量、原
料温度、原料配合(パルプ種、アッシュ配合率など)、
脱水真空圧、原料pHなどの原料性状、ワイヤ上の原料の
厚さ、歩留向上剤の添加率などによって変化する上、こ
れ以外にも多くの要因が関係してくると考えられる。例
えば、ワイヤなどの使用日数や摩耗などによる傷み具
合、ワイヤの張力などの状態の影響、そして季節による
水質の変動の影響なども外乱の一因になると言われてい
るが、実際の所、その変動の原因や影響度などは定量的
に良く判っていない。
【0011】抄紙機のワイヤパートにおける原料の歩留
りが変化すると、ワイヤメッシュを通り抜ける濾過白水
の濃度も変化する。この濾過白水濃度を歩留り向上剤を
用いて制御しようとする場合、従来では同じ製品を同じ
抄紙機で同じ操業条件で抄造しても、原料歩留りはもち
ろんのこと、濾過白水濃度の値についても完全な再現性
は見られず、抄造する度に種々の値に変動してしまうこ
とが多い。
【0012】このため、白水濃度としてどの程度の値を
目標値に設定すれば良いのか、判断に困る場合が多い。
つまり、濾過白水濃度を歩留まり向上剤の添加率を制御
することによってフィードバック制御しようとしても、
濾過白水濃度の最適な設定値(目標値)を決め難いとい
う問題にぶつかる。
【0013】このように、従来では濾過白水濃度を管理
することが難しいため、歩留り向上剤を操業条件に応じ
て一定量添加するに止まり、濾過白水濃度やワイヤパー
トでのリテンションRが変動し易く、製品 品質のばら
つきが生ずる原因にもなっていた。また、濾過白水濃度
が許容範囲に入らない場合には、濾過白水濃度の上昇に
よって紙中に異物が混入したり、濾過白水濃度の低下に
よるドライヤパートでのトラブルが発生し易い。従っ
て、適正な濾過白水濃度に管理することが望ましい。
【0014】操業状態が非常に悪化した場合、操業者は
原料をサンプリングし、原料濃度を実測するなどして定
量的に操業状態を調べた後、歩留り向上剤の添加率を変
更したり、時には歩留り向上剤の種類を変更するなどの
処置を行う必要がある。なお、歩留り向上剤は、比較的
高価な薬品であるため、常に最適な添加率を追求してい
くことが望ましい。
【0015】
【発明の目的】本発明の目的は、抄紙機のワイヤパート
にて生成する濾過白水の濃度を適正な値に維持し得る抄
紙機のワイヤパートの濾過白水濃度の自動制御方法とそ
の装置ならびに濾過白水の目標濃度の設定方法を提供す
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の形態
は、所定の操業条件において抄紙機のワイヤパートにて
生成する濾過白水の濃度を検出するステップと、検出さ
れる濾過白水の濃度が所定の操業条件での操業を開始し
てから所定時間経過後に安定状態にあるか否かを判定す
るステップと、安定状態にある濾過白水の濃度を目標濃
度として設定するステップと、濾過白水の目標濃度の設
定後に検出される濾過白水の濃度に応じてこれが目標濃
度となるように歩留り向上剤の添加量を調整するステッ
プとを具え、前記判定するステップは、検出される濾過
白水の濃度が所定の変動範囲内にあって、これが所定時
間継続した場合、濾過白水の濃度が安定状態にあると判
定することを特徴とする抄紙機のワイヤパートの濾過白
水濃度の自動制御方法にある。
【0017】本発明による第2の形態は、所定の操業条
件において抄紙機のワイヤパートにて生成する濾過白水
の濃度を検出する濃度検出手段と、この濃度検出手段に
て検出される濾過白水の濃度が安定状態にあるか否かを
判定する安定化判定手段と、安定状態にある濾過白水の
濃度を目標濃度として設定する目標濃度設定手段と、濾
過白水の目標濃度を設定後に検出される濾過白水の濃度
に応じてこれが目標濃度となるように歩留り向上剤の添
加量を調整する添加量調整手段とを具え、前記安定化判
定手段は、検出される濾過白水の濃度が所定の操業条件
での操業を開始してから所定時間経過後に所定の変動範
囲内にあって、これが所定時間継続した場合、濾過白水
の濃度が安定状態にあると判定することを特徴とする抄
紙機のワイヤパートの濾過白水濃度の自動制御装置にあ
る。
【0018】ところで、所定の操業条件にて抄紙機を稼
動してから時間が経過するに伴い、インレット原料濃度
や濾過白水の濃度など全体が良好にコントロールされて
いれば、次第にバランスしてある安定した操業状態に収
束して落ち付く傾向を持っている。本発明は、このよう
なプラントの性質を利用し、所定の操業条件にて安定し
た操業条件における濾過白水の濃度を目標濃度として設
定し、この目標濃度の設定後に検出される濾過白水の濃
度がこの目標濃度となるように、歩留り向上剤の添加量
をフィードバック制御することにより、この歩留り向上
剤の添加量の変更を最小限に抑える。
【0019】本発明による第3の形態は、所定の操業条
件において抄紙機のワイヤパートにて生成する濾過白水
の濃度を検出するステップと、検出された濾過白水の濃
度が所定の操業条件での操業を開始してから所定時間経
過後に安定状態にあるか否かを判定するステップと、安
定状態にある濾過白水の濃度を目標濃度として設定する
ステップとを具え、前記判定するステップは、検出され
る濾過白水の濃度が所定の変動範囲内にあって、これが
所定時間継続した場合、濾過白水の濃度が安定状態にあ
ると判定することを特徴とする濾過白水の目標濃度の設
定方法にある。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の第1の形態による抄紙機
のワイヤパートの濾過白水濃度の自動制御方法におい
て、設定された濾過白水の目標濃度が予め設定した許容
範囲内にあるか否かを判定するステップをさらに有し、
濾過白水の目標濃度が予め設定した許容範囲内にある場
合、この目標濃度をそのまま採用し、そうでない場合に
は所定の操業条件を変更して濾過白水の目標濃度を設定
し直すことができる。また、歩留り向上剤の添加量が予
め設定した許容範囲を越えないようにすることも有効で
ある。
【0021】本発明の第2の形態による抄紙機のワイヤ
パートの濾過白水濃度の自動制御装置において、設定さ
れた濾過白水の目標濃度が予め設定した許容範囲内にあ
るか否かを判定する目標濃度許容判定手段をさらに有
し、濾過白水の目標濃度が予め設定した許容範囲内にあ
る場合、この濾過白水の目標濃度をそのまま採用し、そ
うでない場合には所定の操業条件を変更して濾過白水の
目標濃度を設定し直すことが望ましい。また、歩留り向
上剤の添加量が予め設定した上下限値を越えないように
添加量調整手段を制御する制御手段と、上下限値内の値
で濾過白水濃度を目標値に制御可能であるか否かを判定
する添加量許容判定手段をさらに有し、歩留り向上剤が
予め設定した上下限値内の添加量で制御不可能な場合、
所定の操業条件を変更することができる。
【0022】本発明の第3の形態による濾過白水の目標
濃度の設定方法において、設定された濾過白水の目標濃
度が予め設定した許容範囲内にあるか否かを判定するス
テップをさらに具え、濾過白水の目標濃度が予め設定し
た許容範囲内にある場合、この目標濃度をそのまま採用
し、そうでない場合には所定の操業条件を変更して再び
濾過白水の目標濃度を設定し直すことも有効である。
【0023】なお、コンピュータが読み取り可能であっ
て、このコンピュータに本発明の第1または第3の形態
によるステップを実行させるためのプログラムを記録し
た記録媒体を用いるようにしてもよい。
【0024】
【実施例】本発明の一実施例について、図1〜図4を参
照しながら詳細に説明するが、本発明はこのような抄紙
機に限らず、本発明と同様な課題、すなわちフィードバ
ック制御のための目標値を決めることが困難な他の分野
の技術にも応用することができる。
【0025】本実施例における抄紙機の原料供給部およ
びワイヤパートの構成を図1に概略的に示す。すなわ
ち、原料チェスト11内の水とパルプとを含む原料は、
原料供給配管12から原料供給ポンプ13を介してスタ
ッフボックス14に送られる。このスタッフボックス1
4内に所定量だけ貯溜される原料は、原料供給配管12
からファンポンプ15を介してストックインレット16
に供給される。
【0026】スタッフボックス14とファンポンプ15
との間の原料供給配管12には、この原料供給配管12
内を流れるスタッフボックス14からの原料の流量を調
節するための流量調整弁17が介装されている。また、
この流量調整弁17とファンポンプ15との間の原料供
給配管12には、後述する白水サイロ18の下端部に一
端部が連通する白水供給配管19の他端部が接続し、フ
ァンポンプ15はスタッフボックス14内の原料と白水
サイロ18内の濾過白水とを吸引し、これらを混合した
状態でストックインレット16に圧送するようになって
いる。
【0027】なお、ストックインレット16に供給され
る原料の流量およびその濃度は、流量調整弁17の開度
およびファンポンプ15の回転数とによって調整され
る。
【0028】ファンポンプ15と原料供給配管12およ
び白水供給配管19の接続部分との間の原料供給配管1
2には、アッシュを蓄えるアッシュ貯蔵タンクに一端が
連通するアッシュ供給配管21の他端が接続している。
このアッシュ貯蔵タンク内に貯溜されたアッシュは、ア
ッシュ供給配管21に介装された搬送ポンプ22を介し
てアッシュ供給配管21から原料供給配管12内の原料
に添加されるが、搬送ポンプ22と同様にアッシュ供給
配管21に介装された流量調整弁23の開度を変えるこ
とにより、原料に対するアッシュ成分の添加割合を調節
できるようになっている。
【0029】ファンポンプ15とストックインレット1
6との間の原料供給配管12には、この原料供給配管1
2内を流れるアッシュが添加されたストックインレット
原料中に含まれる異物を除去するスクリーン24が介装
されている。また、このスクリーン24とストックイン
レット16との間の原料供給配管12には、一端が歩留
り向上剤を貯蔵する歩留り向上剤貯蔵タンク25に連通
する歩留り向上剤供給配管26の他端が接続している。
歩留り向上剤貯蔵タンク25内の歩留り向上剤は、歩留
り向上剤供給配管26の途中に介装した定量ポンプ27
によって、ストックインレット原料に添加されるが、こ
の定量ポンプ27の回転数を変えることによって、スト
ックインレット原料に対する歩留り向上剤の添加割合を
調節できるようになっている。
【0030】ストックインレット16は、歩留り向上剤
が添加されたストックインレット原料をワイヤパートの
一部を構成するワイヤ28の一端側に均一に供給するも
のであり、ワイヤ28上に噴射されたストックインレッ
ト原料は、ワイヤ28直下の図示しないフォイル, サク
ションボックスなどの吸引力によって脱水され、紙層を
形成して次工程のプレスパートに送られる。
【0031】ワイヤ28のメッシュを通り抜けた濾過白
水は、このワイヤ28直下に配置したセーブオール29
に集められ、白水排出通路30からワイヤ28の下方に
配置された白水サイロ18内に流下し、所定量の濾過白
水がこの白水サイロ18に蓄えられる。白水排出通路3
0には、この白水排出通路30内を流下する濾過白水の
濃度を検出する濃度センサプローブ31aが付設され、
この濃度センサプローブ31aに接続する濃度センサ処
理部31bからの検出信号が後述する制御装置32に出
力されるようになっている。
【0032】なお、濃度センサプローブ31aと濃度セ
ンサ処理部31bとからなる濃度センサユニットとして
は、バルメットオートメーションカヤーニ社の自動測定
装置などを用いることができる。
【0033】本実施例における制御装置32の制御ブロ
ックを表す図2に示すように、制御装置32は、濃度セ
ンサユニットによって検出される濾過白水の濃度が安定
状態にあるか否かを判定する安定化判定部33と、安定
状態にある濾過白水の濃度を目標濃度として設定する目
標濃度設定部34とを有し、濾過白水の目標濃度を設定
後に検出される濾過白水の濃度に応じてこれが目標濃度
となるように、定量ポンプ27の回転速度を制御して歩
留り向上剤の添加量をフィードバック制御する。
【0034】安定化判定部33は、濃度センサユニット
によって検出された値を判定基準値とし、この判定基準
値と新たに検出される値との差が例えば±0. 01
(%)以内にあって、これが所定時間、例えば900秒
継続した場合、濾過白水の濃度が安定状態にあると判定
している。また、判定基準値との差が所定範囲内に入ら
ない場合には、新たに検出された方の値を判定基準値に
置き換え、同様な判定を行う。この場合、濾過白水の濃
度が安定状態にあるか否かの判定は、所定の操業条件で
の操業を開始してから濾過白水の濃度が安定していると
考えられる所定時間、例えば2000秒の経過後に行う
ようにしている。
【0035】また、本実施例における制御装置32は、
安定状態にあると判定した濾過白水の判定基準値が予め
設定した許容範囲内、例えば0. 2〜0. 5(%)の範
囲内にあるか否かを判定する基準値許容判定部35を有
し、前述した目標濃度設定部34は、基準判定値がこの
許容範囲内に入っている場合には、基準判定値を濾過白
水の目標値として設定する。制御装置はまた、歩留り向
上剤の添加量が予め設定した上下限値に達しているか否
か、すなわちこの上下限値の範囲内の値で濾過白水濃度
を目標値に制御できるか否かを判定する添加量許容判定
部36をさらに有する。
【0036】基準値許容判定部35は、濾過白水の目標
濃度が予め設定した許容範囲内にある場合、この濾過白
水の目標値をそのまま採用し、そうでない場合には所定
の操業条件を変更して濾過白水の目標濃度を設定し直す
ことが可能である。さらに、添加量許容判定部36は、
歩留り向上剤の添加量が予め設定した上下限値を越えな
いように、定量ポンプ27の作動を制御することができ
る。
【0037】実際の操業に際しては、製造される紙のグ
レードに応じて予め設定した所定の操業条件をプリセッ
トし、この状態から操業を開始する。
【0038】このような本実施例における処理の流れを
図3および図4に示す。すなわち、製造される紙のグレ
ードに対応して予め設定された操業条件で操業を開始し
たり、あるいは製造される紙のグレードの変更に伴い、
稼動中に操業条件を変えた場合、これらの操業条件にて
操業を開始してからの経過時間をカウントアップするた
めの操業開始経過時間タイマのカウント値TC を0にリ
セットするなどの初期化をS1のステップにて行い、S
2のステップにて操業開始経過時間タイマのカウント値
C を1つ繰り上げ、S3のステップにて操業開始経過
時間タイマのカウント値TC が所定値TCR以上であるか
否かを判定する。
【0039】このS3のステップにて操業開始経過時間
タイマのカウント値TC が所定値TCR未満である、すな
わち所定の操業条件にて操業を開始してから所定時間経
過していないと判断した場合には、S2のステップに戻
って操業開始経過時間タイマのカウント値TC をさらに
1つ繰り上げる。また、S3のステップにて操業開始経
過時間タイマのカウント値TC が所定値TCR以上であ
る、すなわち所定の操業条件にて操業を開始してから所
定時間経過したと判断した場合には、S4のステップに
移行して濃度センサユニットにより白水濃度Xn を検出
する。そして、S5のステップにて後述する判定基準値
設定済みフラグFXBが1にセットされているか否かを判
定する。
【0040】この判定基準値設定済みフラグFXBは、白
水濃度の判定基準値が設定済みか否かを判定するための
ものであり、最初はこれが1にセットされていない、つ
まり白水濃度の判定基準値が設定されていないので、S
6のステップに移行し、この白水濃度Xn を白水濃度の
判定基準値XB として取り込み、濃度安定化時間タイマ
のカウント値TS を0にリセットする。さらに、S7の
ステップにて判定基準値設定済みフラグFXBを1にセッ
トしたのち、S4のステップに戻って新たに白水濃度X
n を検出し、再びS5のステップにて判定基準値設定済
みフラグFXBが1にセットされているか否かを判定す
る。
【0041】2回目以降は、判定基準値設定済みフラグ
XBが1にセットされている、つまり白水濃度の判定基
準値XB が設定されているので、S8のステップに移行
して白水濃度の変化量ΔXを例えば下式に基づいて算出
し、S9のステップにてこの白水濃度の変化量ΔXが予
め設定した許容範囲内にあるか否かを判定する。
【0042】
【数2】ΔX=|Xn −XB | ここで、白水濃度の変化量ΔXが許容範囲内にない、す
なわち白水濃度が安定していないと判断した場合には、
S10のステップに移行して判定基準値設定済みフラグ
XBを0にリセットしたのち、S6のステップに戻って
今回検出された白水濃度Xn を白水濃度の判定基準値X
B として取り込み、さらに濃度安定化時間タイマのカウ
ント値TS を0にリセットする。また、S9のステップ
にて白水濃度の変化量ΔXが許容範囲内にある、すなわ
ち白水濃度が安定していると判断した場合には、S11
のステップに移行して濃度安定化時間タイマのカウント
値TS を1つ繰り上げ、S12のステップにて濃度安定
化時間タイマのカウント値TS が所定値TSR以上である
か否かを判定する。
【0043】S12のステップにて濃度安定化時間タイ
マのカウント値TS が所定値TSR未満である、すなわち
白水濃度の安定継続時間が所定時間に達していなかった
と判断した場合には、S4のステップに戻って新たな白
水濃度Xn を検出する。また、S12のステップにて濃
度安定化時間タイマのカウント値TS が所定値TSR以上
である、すなわち白水濃度が所定時間継続して安定して
いると判断した場合には、S13のステップに移行して
判定基準値XB が予め設定された許容範囲内にあるか否
かを判定する。
【0044】ここで、判定基準値XB が許容範囲内にな
いと判断した場合には、S14のステップに移行して警
告灯を点灯し、所定の操業条件が適切ではないので、S
15のステップにて操業条件の変更を希望しているか否
かを判定する。
【0045】そして、このS15のステップにて操業条
件の変更を希望していると判断した場合には、S16の
ステップに移行してオペレータにより手動にて操業条件
を変更し、さらに警告灯を消灯したのち、S1のステッ
プに戻って操業開始経過時間タイマのカウント値TC
0にリセットし、新たな白水濃度の目標値XR の設定し
直しを開始する。また、S15のステップにて操業条件
の変更を希望していないと判断した場合には、S17の
ステップに移行して所定時間経過後、警告灯を消灯した
のち、S1のステップに戻って操業開始経過時間タイマ
のカウント値TC を0にリセットし、新たな白水濃度の
目標値XR の設定し直しを開始する。
【0046】一方、S13のステップにて判定基準値X
B が許容範囲内にあると判断した場合には、S18のス
テップにてこの判定基準値XB を白水濃度の目標値XR
として設定する。そして、S19のステップにて再び白
水濃度Xn を検出し、このS19のステップにて検出さ
れた白水濃度Xn と目標値XR との差に基づき、歩留り
向上剤の添加量をS20のステップにて設定する。そし
て、S21のステップにてこの歩留り向上剤の添加量が
予め設定した上下限値内にあるか否かを判定する。
【0047】ここで、歩留り向上剤の添加量が予め設定
した上下限値内にあると判断した場合には、S20のス
テップにて設定した歩留り向上剤の添加量に基づき、S
22のステップにて定量ポンプ27による歩留り向上剤
の添加量をフィードバック制御したのち、S23のステ
ップに移行して製造される紙グレードなどの変更に伴う
操業条件の変更があるか否かを判定する。
【0048】S23のステップにて操業条件の変更がな
いと判断した場合には、S19のステップに戻って白水
濃度Xn を再び検出する。また、製造される紙のグレー
ドの変更などに伴う操業条件の変更があったと判断した
場合には、S1のステップに戻って操業開始経過時間タ
イマのカウント値TC を0にリセットするなどの初期化
を行い、新たな白水濃度の目標値XR の設定し直しを開
始する。
【0049】なお、S21のステップにて歩留り向上剤
の添加量が予め設定した上下限値から外れていると判断
した場合には、S24のステップに移行して警告灯を点
灯し、所定の操業条件が適切ではないので、S25のス
テップにて操業条件の変更を希望しているか否かを判定
する。
【0050】ここで、操業条件の変更を希望している場
合には、S16のステップに戻ってオペレータにより手
動にて操業条件を変更し、さらに警告灯を消灯したの
ち、S1のステップに戻る。また、S25のステップに
て操業条件の変更を希望していないと判断した場合に
は、S26のステップに移行して警告灯を消灯したの
ち、S20のステップにて設定した歩留り向上剤の添加
量に基づき、S22のステップにて定量ポンプ27によ
る歩留り向上剤の添加量をフィードバック制御する。
【0051】このような制御内容のプログラムは、フロ
ッピーディスクやCD−ROMなどの記録媒体に記録し
てコンピュータによって実行させることができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によると、所定の操業条件におい
て抄紙機のワイヤパートにて生成する濾過白水の濃度を
検出し、所定の操業条件での操業を開始してから所定時
間経過後に検出される濾過白水の濃度が所定の変動範囲
内にあって、これが所定時間継続した場合、この濾過白
水の濃度を目標濃度として設定し、設定された目標濃度
が予め設定した許容範囲内にある場合、この目標濃度を
そのまま採用し、検出される濾過白水の濃度に応じてこ
れが目標濃度となるように歩留り向上剤の添加量をフィ
ードバック制御する一方、そうでない場合には所定の操
業条件を変更して濾過白水の目標濃度を設定し直すよう
にしたので、歩留り向上剤の増減を最小限に抑えること
ができる上、抄紙機のワイヤパートにおけるリテンショ
ンや濾過白水濃度が安定化し、製造される紙の品質を一
定に維持することができる。
【0053】また、抄紙機のワイヤパートにおける異常
なリテンションや異常な濾過白水濃度を回避することが
できるため、濾過白水濃度の異常に基づく種々のトラブ
ルを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における抄紙機の原料供給部
およびワイヤパートの部分の概略構成を表す概念図であ
る。
【図2】図1に示した実施例の制御ブロック図である。
【図3】図1に示した実施例における処理の流れを図4
と共に表すフローチャートである。
【図4】図1に示した実施例における処理の流れを図3
と共に表すフローチャートである。
【符号の説明】
11 原料チェスト 12 原料供給配管 13 原料供給ポンプ 14 スタッフボックス 15 ファンポンプ 16 ストックインレット 17 流量調整弁 18 白水サイロ 19 白水供給配管 20 貯蔵タンク 21 アッシュ供給配管 22 搬送ポンプ 23 流量調整弁 24 スクリーン 25 歩留り向上剤貯蔵タンク 26 歩留り向上剤供給配管 27 定量ポンプ 28 ワイヤ 29 セーブオール 30 白水排出通路 31a 濃度センサプローブ 31b 濃度センサ処理部 32 制御装置 33 安定化判定部 34 目標濃度設定部 35 基準値許容判定部 36 添加量許容判定部 TC 操業開始経過時間タイマのカウント値 TCR 所定値 TS 濃度安定化時間タイマのカウント値 TSR 所定値 Xn 白水濃度 XB 白水濃度の判定基準値 ΔX 白水濃度の変化量 XR 白水濃度の目標値 FXB 判定基準値設定済みフラグ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の操業条件において抄紙機のワイヤ
    パートにて生成する濾過白水の濃度を検出するステップ
    と、 検出される濾過白水の濃度が所定の操業条件での操業を
    開始してから所定時間経過後に安定状態にあるか否かを
    判定するステップと、 安定状態にある濾過白水の濃度を目標濃度として設定す
    るステップと、 濾過白水の目標濃度の設定後に検出される濾過白水の濃
    度に応じてこれが目標濃度となるように歩留り向上剤の
    添加量を調整するステップとを具え、前記判定するステ
    ップは、検出される濾過白水の濃度が所定の変動範囲内
    にあって、これが所定時間継続した場合、濾過白水の濃
    度が安定状態にあると判定することを特徴とする抄紙機
    のワイヤパートの濾過白水濃度の自動制御方法。
  2. 【請求項2】 設定された濾過白水の目標濃度が予め設
    定した許容範囲内にあるか否かを判定するステップをさ
    らに有し、 濾過白水の目標濃度が予め設定した許容範囲内にある場
    合、この目標濃度をそのまま採用し、そうでない場合に
    は所定の操業条件を変更して濾過白水の目標濃度を設定
    し直し得ることを特徴とする請求項1に記載の抄紙機の
    ワイヤパートの濾過白水濃度の自動制御方法。
  3. 【請求項3】 前記歩留り向上剤の添加量が予め設定し
    た許容範囲を越えないようにしたことを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の抄紙機のワイヤパートの濾
    過白水濃度の自動制御方法。
  4. 【請求項4】 所定の操業条件において抄紙機のワイヤ
    パートにて生成する濾過白水の濃度を検出する濃度検出
    手段と、 この濃度検出手段にて検出される濾過白水の濃度が安定
    状態にあるか否かを判定する安定化判定手段と、 安定状態にある濾過白水の濃度を目標濃度として設定す
    る目標濃度設定手段と、 濾過白水の目標濃度を設定後に検出される濾過白水の濃
    度に応じてこれが目標濃度となるように歩留り向上剤の
    添加量を調整する添加量調整手段とを具え、前記安定化
    判定手段は、検出される濾過白水の濃度が所定の操業条
    件での操業を開始してから所定時間経過後に所定の変動
    範囲内にあって、これが所定時間継続した場合、濾過白
    水の濃度が安定状態にあると判定することを特徴とする
    抄紙機のワイヤパートの濾過白水濃度の自動制御装置。
  5. 【請求項5】 設定された濾過白水の目標濃度が予め設
    定した許容範囲内にあるか否かを判定する目標濃度許容
    判定手段をさらに有し、 濾過白水の目標濃度が予め設定した許容範囲内にある場
    合、この濾過白水の目標濃度をそのまま採用し、そうで
    ない場合には所定の操業条件を変更して濾過白水の目標
    濃度を設定し直すことを特徴とする請求項4に記載の抄
    紙機のワイヤパートの濾過白水濃度の自動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記歩留り向上剤の添加量が予め設定し
    た上下限値を越えないように前記添加量調整手段を制御
    する制御手段と、前記上下限値内の値で濾過白水濃度を
    目標値に制御可能であるか否かを判定する添加量許容判
    定手段をさらに有し、 前記歩留り向上剤が予め設定した前記上下限値内の添加
    量で制御不可能な場合、所定の操業条件を変更し得るこ
    とを特徴とする請求項4または請求項5に記載の抄紙機
    のワイヤパートの濾過白水濃度の自動制御装置。
  7. 【請求項7】 所定の操業条件において抄紙機のワイヤ
    パートにて生成する濾過白水の濃度を検出するステップ
    と、 検出された濾過白水の濃度が所定の操業条件での操業を
    開始してから所定時間経過後に安定状態にあるか否かを
    判定するステップと、 安定状態にある濾過白水の濃度を目標濃度として設定す
    るステップとを具え、前記判定するステップは、検出さ
    れる濾過白水の濃度が所定の変動範囲内にあって、これ
    が所定時間継続した場合、濾過白水の濃度が安定状態に
    あると判定することを特徴とする濾過白水の目標濃度の
    設定方法。
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