JPH05140888A - 円網抄紙機における供給紙料液の流量調整装置 - Google Patents
円網抄紙機における供給紙料液の流量調整装置Info
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- JPH05140888A JPH05140888A JP32833091A JP32833091A JPH05140888A JP H05140888 A JPH05140888 A JP H05140888A JP 32833091 A JP32833091 A JP 32833091A JP 32833091 A JP32833091 A JP 32833091A JP H05140888 A JPH05140888 A JP H05140888A
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Abstract
造する紙の大幅な秤量替えを短時間で容易に行えるよう
にする。 【構成】 シリンダモールド2の周面の湿紙形成領域3
に紙料液を供給するバット1の紙料供給室4や、フロー
ボックス16内の水位を圧力検出器13で検出し、この
圧力検出器13からの信号で前記紙料供給室4や、フロ
ーボックス16に紙料液を供給する導管7に設けた流量
自動制御弁15を作動し、供給流量を調整する。
Description
ダモールドの周面に紙料液を供給するバットの紙料液供
給室や、スライス形フローボックス内の紙料液の水位を
一定に保つための流量調整装置に関する。
の紙質は、紙料液をシリンダモールドのワイヤー面に脱
水し、ワイヤー面上に形成される湿紙の地合構成が大き
く影響する。従来は、紙料液中の紙料濃度、フリーネス
等に応じ、目的の紙質の紙を抄造するためにバットやフ
ローボックスに供給する紙料液の流量をオペレータが長
年の経験、熟練に基ずく勘で定め抄紙を行っているのが
実状である。
3交代で従事する3人のオペレータ各人の考え方、熟練
度によって紙料液の供給流量が相違し、抄造した紙の紙
質にバラツキが生じる欠点がある。又、現在は、故紙か
らの再生繊維を紙料にすることが広く行われるようにな
ったが、再生繊維には原料故紙によって種類が異なる種
々な繊維が混合して居り、しかも繊維長も長短バラバラ
であるため、これが一定紙質の紙を抄造するための不安
定要素になり、紙質が一定した紙の抄造を更に困難にし
ている。
の紙が安定に抄造できないのは、紙料液中の紙料濃度、
フリーネス(特に繊維長)等が原因でシリンダモールド
の周面の金網による白水の脱水効率が変化すると、バッ
トの紙料供給室や、フローボックス内の紙料液の水位が
上下に大きく変動することが大きな原因であると把え、
本発明を開発したのであって、請求項第1項の発明は、
円網抄紙機のシリンダモールドの周面の湿紙形成領域に
面して前記バットに設けられ、紙料液を上記シリンダモ
ールドの湿紙形成領域に供給する紙料供給室の内部下方
に、該供給室内の紙料液の水面からの水圧を検出する圧
力検出器を配置すると共に、この検出圧力が出力される
操作盤と、上記検出圧力によって前記紙料供給室に供給
する紙料液の流量を制御するために紙料液の供給管中に
接続された流量自動制御弁とを設けたことを特徴とす
る。又、請求項第2項の発明は、回転するシリンダモー
ルドの湿紙形成領域に紙料液を流しかけるスライス形の
フローボックスの下方内部に下端が連通した上向きの水
位管を設け、該水位管の底部にスライスボックス内の紙
料液の水面からの水圧を検出する圧力検出器を配置する
と共に、この検出圧力が出力される操作盤と、上記検出
圧力によって前記紙料供給室に供給する紙料液の流量を
制御するために紙料液の供給管中に接続された流量自動
制御弁とを設けたことを特徴とする。
1はバット、2はバット内で矢印方向に回転駆動される
シリンダモールドであり、バットにはシリンダモールド
の網を張設した周面の湿紙形成領域3に面して該領域に
紙料液を供給する紙料供給室4と、該紙料供給室の背後
にオーバーフロー堰5で仕切った紙料導入室6が設けて
あり、図示しないポンプが吐出する紙料液はスクリーン
を経て導管7で前記紙料導入室6の底に接続したディス
トリビュータ8に導かれ、ディストリビュータ8から紙
料導入室6の内部下方に、該室の幅方向に均一な流量で
供給され、室内に上下方向に交互に設けた障壁9…によ
り紙料導入室内を蛇行しながら上向流し、オーバーフロ
ー堰5から紙料供給室4に溢入する。そして、紙料供給
室4から回転するシリンダモールド2の湿紙形成領域3
に流れかゝり、白水をシリンダモールドの内部に脱水し
て湿紙形成領域上に地合を構成することで湿紙Pとな
り、シリンダモールドに上から外接するクーチロール1
0に張設された無端フェルト帯11に転着し、プレスパ
ートを経てドライパートに導かれ、乾燥される又、シリ
ンダモールドの内部に脱水された白水は、バットの側壁
のデッケルから外に排水され、種箱からポンプ吸込口に
供給される紙料原液の希釈などに使用される。
紙料供給室4の下部でシリンダモールドの周面に先端を
接触させてシールを行う斜め上向きのエプロン12の先
端から紙料供給室内の水面までの、シリンダモールドの
周面の弧状区間であり、紙料供給室に一定流量で供給す
る紙料液中の紙料濃度、フリーネス等が原因でシリンダ
モールドの周面の金網による白水の脱水効率が変化し、
効率が下がると紙料供給室の水位が上がり、湿紙形成領
域は長くなって湿紙の地合は厚くなり、逆に効率がよく
なると紙料供給室の水位は下がり、湿紙形成領域は短く
なって湿紙の地合は薄くなるのである。
下方、好ましくはエプロン12の先端と同レベルに、該
室4の水面W1 からの圧力H1を検出する圧力検出器1
3を設け、その信号を操作盤14に出力すると共に、紙
料供給室4に紙料液を導く供給管7に流量自動制御弁1
5を接続して操作盤14につないで、圧力検出器13が
操作盤14に出力した信号を受け、その信号に応じ流量
自動制御弁15は紙料供給室に補給する紙料液の流量を
制御するようにする。具体的には、白水の脱水効率が下
がり、紙料供給室内の水位が許容範囲内で上がると流量
自動制御弁15は紙料供給室への紙料液の補給流量を小
にして室内の水位を所定のレベルに下げ、逆に白水の脱
水効率が上がり、紙料供給室内の水位が許容範囲内で下
がると流量自動制御弁15は紙料供給室への紙料液の補
給流量を大にして室内の水位を所定のレベルに回復させ
るのである。こうしてシリンダモールドの周面の金網の
白水脱水効率が変化しても、紙料供給室内の水位をほゞ
一定に保ち、一定紙質の紙を抄造できる。
図1の実施例と同じ要素には同じ符合を付してある。こ
の円網抄紙機は、シリンダモールド2の湿紙形成領域3
に紙料液を加圧して流しかけるジェットスライス形のフ
ローボックス16をバット1に備えている。このフロー
ボックスは、バット1の底からシリンダモールドに向か
って斜め上向きに延びるスライス流路17と、この流路
を構成するシリンダモールドに近い側の一方の壁の上端
に斜め上向きに取付けられて先端をシリンダモールドの
周面に接触させた、前述したのと同様なエプロン12
と、流路17を構成する他方の壁の上端に揺動可能に取
付けられたリップ18とからなり、リップ18の上端と
シリンダモールドの周面との間隙はリップを揺動して調
節することができる。そして、シリンダモールドの周面
の湿紙形成領域3はエプロン12の先端からリップ18
の上端部付近のフローボックス内の水面までの、シリン
ダモールドの周面の弧状区間である。
の圧力H1 を検出する圧力検出器13をフローボックス
16内に設置することは困難であるため、ディストリビ
ュータ8が接続したスライス流路17の底部に上向きの
水位管19の下端を管路20で接続し、水位管内の水面
をフローボックス16内の水面と同レベルにし、圧力検
出器13はこの水位管19の内部下端に設け、フローボ
ックス内の水面W1 からの圧力H1 を検出する。尚、水
位管19内で紙料が濃縮するのを防止するため、水位管
の内部に操業中、紙料濃度に影響しない程度の水量の清
水をパージセット21で供給する。これによって、圧力
検出器13が発信する信号で流量自動制御弁15を作動
し、湿紙形成領域3での白水脱水効率の変化に応じフロ
ーボックス16に補給する紙料液の補給流量を制御し、
フローボックス内の水位をほゞ一定に保ち、一定紙質の
紙が抄造できる。
給室内や、フローボックス内の水位W1 をほゞ一定に保
てるため、シリンダモールドの内部に脱水されて外に排
出される白水の流路にゲート22を設け、このゲート2
2を上下してシリンダモールド内の白水の水位W2 を上
下に調節して両水位W1 とW2 との水位差H2 を変化さ
せ、これにより湿紙形成領域3の弧状長さを下向きに増
減させて抄造する紙の厚さないし秤量を広範囲に、簡単
に調整でき、秤量替のロス時間は大幅に短縮し、抄紙機
の運転効率は大幅に向上する。又、圧力検出器13の信
号によってバットの紙料供給室内や、フローボックス内
の水位W1 が判明するので、ゲート22を操作すること
なく水位W1 が所定の高さになるように流量自動制御弁
15で紙料供給室や、フローボックスに供給する紙料液
の流量を調整し、こうして数値制御で厚さないし秤量が
所定の紙を抄造することもできる。
ディストリビュータへの導管7に設ける以外に、図2に
示すように導管7には定流量の開閉主弁23を設け、こ
の開閉主弁23と並列にバイパス管路24を導管7に接
続し、流量自動制御弁13はバイパス管路24に設けて
もよい。又、ディストリビュータに紙料液を供給するポ
ンプをインバータ付きのものとすることで電力の省エネ
ルギーかが可能である。
ドの周面の湿紙形成領域の白水の脱水効率の変化に伴い
変動するバットの紙料供給室内の紙料液の水位や、フロ
ーボックス内の紙料液の水位を、紙料供給室やフローボ
ックスに供給する紙料液の流量を調節することでほゞ一
定に保てる。従って、数値制御で一定紙質の紙を安定に
抄造できると共に、シリンダモールド内の白水の水位を
上下に調節し、抄造する紙の厚さを大幅に、且つ簡単に
変えることができ、秤量替えのロス時間を著しく短縮で
きる。
Claims (2)
- 【請求項1】 バット内でシリンダモールドが回転する
円網抄紙機において、上記シリンダモールドの周面の湿
紙形成領域に面して前記バットに設けられ、紙料液を上
記シリンダモールドの湿紙形成領域に供給する紙料供給
室の内部下方に、該供給室内の紙料液の水面からの水圧
を検出する圧力検出器を配置すると共に、この検出圧力
が出力される操作盤と、上記検出圧力によって前記紙料
供給室に供給する紙料液の流量を制御するために紙料液
の供給管中に接続された流量自動制御弁とを設けたこと
を特徴とする円網抄紙機における供給紙料液の流量調整
装置。 - 【請求項2】 回転するシリンダモールドの周面の湿紙
形成領域にスライス形のフローボックスで紙料液を流し
かける円網抄紙機ににおいて、上記フローボックスの下
方内部に下端が連通した上向きの水位管を設け、該水位
管の底部にスライスボックス内の紙料液の水面からの水
圧を検出する圧力検出器を配置すると共に、この検出圧
力が出力される操作盤と、上記検出圧力によって前記紙
料供給室に供給する紙料液の流量を制御するために紙料
液の供給管中に接続された流量自動制御弁とを設けたこ
とを特徴とする円網抄紙機における供給紙料液の流量調
整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3328330A JP2722027B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 円網抄紙機における供給紙料液の流量調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3328330A JP2722027B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 円網抄紙機における供給紙料液の流量調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05140888A true JPH05140888A (ja) | 1993-06-08 |
JP2722027B2 JP2722027B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=18209029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3328330A Expired - Lifetime JP2722027B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 円網抄紙機における供給紙料液の流量調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2722027B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101410659B1 (ko) * | 2014-01-06 | 2014-06-26 | 해안엔지니어링 주식회사 | 환망을 이용한 초지방법 |
KR101410655B1 (ko) * | 2014-01-06 | 2014-06-26 | 해안엔지니어링 주식회사 | 환망 초지기 |
JP2016141890A (ja) * | 2015-01-29 | 2016-08-08 | 特種東海製紙株式会社 | 抄紙装置 |
CN110373931A (zh) * | 2019-08-06 | 2019-10-25 | 保定钞票纸业有限公司 | 圆网纸机浆料匀整装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01162888A (ja) * | 1987-12-21 | 1989-06-27 | Toshiba Corp | パルプシックナのレベル制御装置 |
-
1991
- 1991-11-18 JP JP3328330A patent/JP2722027B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH01162888A (ja) * | 1987-12-21 | 1989-06-27 | Toshiba Corp | パルプシックナのレベル制御装置 |
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KR101410659B1 (ko) * | 2014-01-06 | 2014-06-26 | 해안엔지니어링 주식회사 | 환망을 이용한 초지방법 |
KR101410655B1 (ko) * | 2014-01-06 | 2014-06-26 | 해안엔지니어링 주식회사 | 환망 초지기 |
JP2016141890A (ja) * | 2015-01-29 | 2016-08-08 | 特種東海製紙株式会社 | 抄紙装置 |
CN110373931A (zh) * | 2019-08-06 | 2019-10-25 | 保定钞票纸业有限公司 | 圆网纸机浆料匀整装置 |
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JP2722027B2 (ja) | 1998-03-04 |
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