JPH06147586A - 空調システムにおける室温制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外気温度により暑いと感じたり、寒いと感じ
たりしない空調システムにおける室温制御方法を得た
い。 【構成】 外気温度センサー６で検出される外気温を基
に設定温度を補正して目標温度を定め、システムをこの
補正された目標温度になるように制御しながら運転す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、室内の暖房又は冷房又
はこの双方を行う空調システムにおける室温制御方法に
関する。

【０００２】

【従来の技術】冷暖房を行う空調システムの室温制御
は、本体又はリモートコントローラーに設定した温度と
室温との温度差により行われる。例えば、冷房の場合、
室内温度が設定以下になればシステム（空調機）は停止
し、設定温度以上になれば運転する。一方暖房の場合、
室内の温度が設定温度以上になればシステムは停止し、
設定温度以下になれば運転する。以上の制御方式で、室
内の温度を設定温度付近に保つものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記室温制御
方式においては次のような欠点がある。

【０００４】ａ．室内の温度は設定温度に保たれていて
も外気温が高い場合には暑く感じ、外気温が低い場合に
は寒く感じる。これは、外気温度により、建物壁面の温
度が変化して、この壁面からの輻射熱が室内にいる人の
体感温度を変えてしまうためである。

【０００５】本発明の目的は、空調システムが設定温度
に基づいて制御されているにも拘らず暑い又は寒いとい
った感じを持たないように工夫した空調システムにおけ
る室温制御方法を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る空調システ
ムにおける室温制御方法は次のとおりである。

【０００７】外気温度検出センサーで検出される温度を
基に設定温度を補正して目標温度を演算し、この目標温
度を基準にして空調システムを制御する空調システムに
おける室温制御方法。

【０００８】

【作用】空調システムは設定温度と室内温度との差を求
め、室内温度が設定温度になるようにその運転が制御さ
れる。この制御時に、例えば、外気温度が設定温度より
も高い場合には、設定温度を低目にシフトさせて目標温
度を設定し、この目標温度になるように運転を制御する
（冷房の場合）。一方、外気温度が設定温度よりも低い
場合には、設定温度を高目にシフトさせて目標温度を設
定し、この目標温度になるように運転を制御する（暖房
の場合）。

【０００９】

【実施例】図１に本発明を実施した空調システムを示
す。１は室外機、２は室内機、３は冷媒の循環配管、４
はリモートコントローラー、５は室内温度検出センサ
ー、６は外気温度検出センサー、７は通信線、８は制御
回路である。

【００１０】上記空調システムは、室外機１に内蔵され
た圧縮機により、配管３を経由して室内機２内に冷媒を
循環させることにより冷房運転を行う。この運転におい
て、室内機２内の制御回路（演算回路）８は外気温度検
出センサー６から入力されている外気温が設定温度より
高い場合、設定温度を低目にシフト（補正）する。これ
は冷房の場合であるが、暖房の場合には外気温が設定温
度より低い場合には、設定温度を高目にシフトする。表
１は、設定温度と外気温との差に基づく目標温度（シフ
トした後の温度）の例である。

【００１１】

【表１】

【００１２】なお、表１は１例であり、室内の大きさ、
壁の材質、窓の大きさ、太陽光の入射量等により、輻射
熱の影響は変わってくるので、外気温度と目標温度との
関係は可変にすることが必要である。

【００１３】

【発明の効果】本発明は以上のように、外気温度により
目標温度を設定して冷暖房を行うようにしたので、冷暖
房時に外気温により暑いと感じたり、寒いと感じること
が無くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施した空調システムの説明図。

【符号の説明】 １ 室外機 ２ 室内機 ３ 配管 ４ リモートコントローラー ５ 室内温度検出センサー ６ 外気温度検出センサー ７ 通信線 ８ 制御回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外気温度検出センサーで検出される温度
   を基に設定温度を補正して目標温度を演算し、この目標
   温度を基準にして空調システムを制御する空調システム
   における室温制御方法。