JPH06147449A - 馬糞の焼却方法及びその装置 - Google Patents

馬糞の焼却方法及びその装置

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JPH06147449A
JPH06147449A JP29304692A JP29304692A JPH06147449A JP H06147449 A JPH06147449 A JP H06147449A JP 29304692 A JP29304692 A JP 29304692A JP 29304692 A JP29304692 A JP 29304692A JP H06147449 A JPH06147449 A JP H06147449A
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JP
Japan
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horse
incinerator
combustion
supplied
grate
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Pending
Application number
JP29304692A
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English (en)
Inventor
Masaji Takeno
正次 竹野
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JIYOUBA CLUB KUREIN KK
Original Assignee
JIYOUBA CLUB KUREIN KK
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 焼却炉本体2の内部に設けた火格子3上にお
が屑を塗した馬糞19を堆積し、この堆積された馬糞1
9の表層部に着火し、火格子3の下方より燃焼用空気を
供給する。 【効果】 馬糞19を完全に燃焼できるとともに、燃焼
燃料が不要でランニングコストが安くなる。また、馬糞
19の燃焼は緩慢に進行するので焼却炉の維持管理が容
易である。さらに、燃焼制御も不要であるので、小規模
の乗馬クラブ等にあっても容易に維持管理できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、馬糞を焼却する方法及
びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、乗馬クラブなどのように、都市部
またはその近郊にあって馬を飼育しているところでは、
厩舎から回収した馬糞の処理は専門業者または農家に委
託していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、専門業
者等によって回収されるまで、乗馬クラブ等で一時的に
馬糞をストックしなければならず、多頭数の馬を飼育し
ているところでは、大規模は馬糞専用のストックヤード
を必要とするうえ、特に夏場は異臭を放って周囲の環境
悪化を招来するという問題点があった。
【0004】また、普通の焼却炉に馬糞を投入して焼却
処理する方法も考えられたが、大量に投入すると酸欠に
よって火が消えてしまうため、実施不可能であった。
【0005】さらに、ロータリキルン型式の馬糞焼却装
置が提案されているが、製造コストが極めて高いうえ、
維持管理が面倒なことから、小規模の利用者まで普及す
るには至らなかった。
【0006】そこで、本発明は、焼却炉に投入された全
ての馬糞を完全に燃焼させ得る方法、および小規模の利
用者にとっても安価に入手可能でかつ維持管理の容易な
馬糞の焼却装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、馬糞の焼却方法は、焼却炉
の内部に設けた火格子上におが屑を塗した馬糞を堆積
し、この堆積された馬糞の表層部に着火し、上記火格子
の下方より燃焼用空気を供給するものである。
【0008】また、馬糞の焼却装置は、上記馬糞の焼却
方法を実施する装置で、上部に馬糞投入口と排煙口を備
えた焼却炉本体と、この焼却炉本体の底部に配設され、
上方におが屑を塗した馬糞を堆積する火格子と、上記火
格子の下方から燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給装
置とからなるものである。
【0009】
【作用】上記馬糞の焼却方法および装置では、表層部の
馬糞に着火すると、その火は炎を上げることなく側方お
よび下方の馬糞に順次拡大される。すなわち、通常の火
炎を伴う燃焼と違って緩慢に燃焼が下方に進行する。ま
た、馬糞には下方より燃焼用空気が供給されているの
で、焼却炉の中で酸欠状態となって火が消えることもな
い。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。図1,2に示す馬糞焼却装置1の焼却
炉本体2は鋼板で作られており、この焼却炉本体2の内
部には鋼板に所定の間隔で孔を開けた火格子3が底部よ
り所定距離H隔てて配設され、ブロア4の空気吐出部5
が火格子3の下部空間6に配置されている。また、焼却
炉本体2の上部には馬糞投入口8と排気口9が形成され
ており、扉10によって馬糞投入口8が開閉自在となっ
ており、図示しない燃料源に接続されたバーナ12と煙
突13を備えた排煙部11が排気口9に接続されてい
る。さらに、焼却炉本体2の一側壁には、上記火格子3
の上部空間7に対向する開口部14と、火格子3の下部
空間6に対向する開口部16が形成され、それぞれ扉1
5,17によって開閉自在となっている。さらにまた、
焼却炉本体2、排煙部11、扉10,15には耐火材1
8が内張りされている。
【0011】以上の構成からなる馬糞焼却装置1では、
上部の扉10を開いて馬糞投入口8より、おが屑を塗し
た馬糞19を投入して火格子3上に堆積する。上記おが
屑は厩舎に敷かれており、馬糞19を回収する際にその
表面に塗される。次に、ブロア4より燃焼用空気を供給
し、投入された馬糞19の表層部に着火して扉10を閉
じる。同時に、排煙部11のバーナ12に燃料が供給さ
れて燃焼状態に設定される。これにより、燃焼用空気の
供給を受けて、火は徐々に側方および下方に拡大され
る。ただし、ここでの燃焼は緩慢にかつ安定的に進行
し、通常の焼却炉における燃焼のように、大きな火炎が
発生するものではない。具体的に、下記する実験例の装
置では、火格子3の上部空間7に約8割馬糞19を投入
した場合、約5時間で完全に燃焼した。また、燃焼によ
り発生した煙は、排気口9より排煙部11に入り、ここ
で煙に含まれる不燃物がバーナ12で完全に焼却されて
煙突13より排出される。したがって、煙突13から排
出される不燃物の量が極めて少なくなる。なお、焼却の
状態は火格子3の下部空間6に対向する扉17を開けて
確認できるとともに、焼却後の灰は上部空間7に対向す
る扉15を開けて取り出される。
【0012】上記馬糞焼却設備に関する大気煤煙測定、
およびその結果を示す。なお、実験に仕様した馬糞焼却
装置は、排煙部11にバーナ12を具備しないものであ
った。 1.馬糞焼却装置の仕様(表1)
【表1】(a)焼却炉本体 内法寸法:幅(縦,横)‥‥‥‥1850mm 高さ‥‥‥‥‥‥‥‥1900mm (b)火格子 厚さ‥‥‥‥‥‥‥‥3.2mm 孔径‥‥‥‥‥‥‥‥18mm 孔間隔(縦,横)‥‥150mm 高さ(H)‥‥‥‥‥300mm (b)耐火物 厚さ‥‥‥‥‥‥‥‥50mm (c)ブロア 送風量‥‥‥‥‥‥‥4m3/h
【0013】2.測定方法 煙突に測定器を取り付け、表2に示す項目についてJI
Sに定める方法により測定した。
【0014】3.測定結果(表2)
【表2】 測定項目 単位 測定値 測定方法 全硫黄酸化物濃度 V/V ppm 50 JIS.K-0103 m3N/h 0.027 窒素酸化物濃度 V/V ppm 測定値 30 JIS.K-0104 補正値 27 フッ素化合物濃度 mg/mNm 6.5
JIS.K−0105 V/V ppm
7.7 塩素濃度 mg/mNm 2.
3以下 JIS.K-0106 V/V ppm 0.73以下 塩素水濃度 mg/m3N 測定値 290 JIS.K-0107 V/V ppm 測定値 180 mg/m3N 補正値 240 カドニウム及びその化合物 mg/m3N 0.0043以下 JIS.K-0097 鉛およびその化合物 mg/m3N 0.002以下 JIS.K-0097 ダスト濃度 g/m3N 測定値 1.6 JIS.Z-8808 補正値 1.3 排気ガス量 m3N/h 湿り 594 乾き 546
【0015】4.評価 実験の結果は、ダスト濃度を除き、すべて国と大阪府の
基準に合致するものであった。なお、ダスト濃度に関す
る大阪府の基準は「0.40以下」である。しかし、実
験に使用した焼却装置は、バーナにより排煙を2次燃焼
しない型式のもので、上記実施例に示すように、バーナ
を具備した焼却装置では上記基準に合致するものと考え
られる。また、煙道に適宜フィルタを配置してダストを
吸着したり、集塵機でダストを回収すれば、上記基準は
容易にクリアできることは明らかである。
【0016】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかる馬糞の焼却方法及びその装置によれば、焼却炉に
投入された馬糞を完全に燃焼できる。また、燃焼燃料が
不要で、馬糞そのものを燃料として燃焼することができ
るので、ランニングコストが極めて安くなる。さらに、
馬糞の燃焼は、通常の焼却炉のように大きな火炎を発生
するものでなく緩慢に進行するので、焼却炉の維持管理
が容易である。さらにまた、焼却装置は極めて単純な構
成で、燃焼制御も不要であるので、製造コストおよびメ
ンテナンスコストが安くなり、小規模の乗馬クラブ等に
あっても容易に入手することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 馬糞焼却装置の斜視図である。
【図2】 馬糞焼却装置の断面図である。
【符号の説明】
1…馬糞焼却装置、2…焼却炉本体、3…火格子、4…
ブロア、8…開口部、11…排煙部、12…バーナ、1
3…煙突、19…馬糞。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却炉の内部に設けた火格子上におが屑
    を塗した馬糞を堆積し、この堆積された馬糞の表層部に
    着火し、上記火格子の下方より燃焼用空気を供給するこ
    とを特徴とする馬糞の焼却方法。
  2. 【請求項2】 上部に馬糞投入口と排煙口を備えた焼却
    炉本体と、この焼却炉本体の内部に配設され、上方にお
    が屑を塗した馬糞を堆積する火格子と、上記火格子の下
    方から燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給装置とから
    なることを特徴とする馬糞の焼却装置。
JP29304692A 1992-10-30 1992-10-30 馬糞の焼却方法及びその装置 Pending JPH06147449A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29304692A JPH06147449A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 馬糞の焼却方法及びその装置

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JP29304692A JPH06147449A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 馬糞の焼却方法及びその装置

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JPH06147449A true JPH06147449A (ja) 1994-05-27

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JP29304692A Pending JPH06147449A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 馬糞の焼却方法及びその装置

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JP (1) JPH06147449A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0985723B1 (de) * 1998-09-09 2003-11-19 Horbico Holding GmbH Festbrennstoff

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0985723B1 (de) * 1998-09-09 2003-11-19 Horbico Holding GmbH Festbrennstoff

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