JPH0614684B2 - 階調変換曲線の発生方法 - Google Patents

階調変換曲線の発生方法

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JPH0614684B2
JPH0614684B2 JP63165366A JP16536688A JPH0614684B2 JP H0614684 B2 JPH0614684 B2 JP H0614684B2 JP 63165366 A JP63165366 A JP 63165366A JP 16536688 A JP16536688 A JP 16536688A JP H0614684 B2 JPH0614684 B2 JP H0614684B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、画像データ処理(例えば製版用スキャナ)
の分野で用いられる階調変換曲線の発生方法に関するも
ので、特に、階調変換曲線の端部付近を補正する技術に
関する。
〔従来の技術〕
周知のように、製版用スキャナなどには、原画を読取っ
て得られる画像データの階調変換を行なうために、階調
変換装置が設けられている。そして、この階調変換装置
には、原画の濃度分布状態などに応じて定められた階調
変換曲線が設定されている。
ところが、一般に、原画の濃度分布の特徴などを的確に
とらえて適正な階調変換曲線を設定することは容易では
なく、従来では、階調変換曲線の設定はオペレータの経
験に頼るところが大きかった。
このような状況に対処するために、階調変換曲線の設定
を自動化することが望まれる。そして、階調変換曲線の
発生を自動化する場合には、経験的に求まっている標準
階調変換曲線を修正することなどによって、比較的シン
プルな形状の曲線を発生させることが望ましい。それ
は、複雑な形状の曲線を用いると、それを特定するため
に数多くのパラメータが必要となり、それらを操作入力
するための作業負担が増大して、自動化の趣旨に反する
からである。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、シンプルな形状の階調変換曲線を用いると、
特にハイライト点やシャドウ点の外側の濃度に対する階
調再現性が損われてしまう可能性がある。それは、階調
変換曲線が100%や0%に飽和する濃度値(飽和臨界濃
度値)付近では、階調変換曲線の微妙な相違が再現画像
の階調に対して比較的大きく影響することが多いためで
ある。
このため、階調変換曲線発生の自動化に際しては、飽和
臨界濃度値付近で階調変換曲線などのように取扱うかが
重要な課題となっている。
〔発明の目的〕
この発明は上述の課題に対応してなされたもので、自動
化に適し、かつ飽和臨界濃度値付近の階調再現性も高い
階調変換曲線の発生方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の第1の構成では、指定されたハイライト点と
シャドウ点とを通る第1の階調変換曲線を準備する工程
と、(b)所定の形状条件に従う補正曲線であって、(b-1)
前記第1の階調変換曲線の飽和臨界濃度値を含む飽和臨
界濃度区間において定義され、(b-2)前記飽和臨界濃度
区間内において前記第1の階調変換曲線よりもゆるやか
に変化するとともに、(b-3)前記第1の階調変換曲線の
中央側区間と前記臨界濃度区間との境界点において前記
第1の階調変換曲線と滑かにつながる補正曲線を生成す
る工程と、(c)前記第1の階調変換曲線のうち、前記飽
和臨界濃度区間内の部分を前記補正曲線へと置換補正す
ることにより、第2の階調変換曲線を求める工程とを備
え、前記第2の階調変換曲線を、前記画像データの階調
変換のための階調変換曲線として発生する。
また、第2の構成では、前記原画の発生限界濃度値を検
出する工程をさらに含み、前記飽和臨界濃度区間は、前
記発生限界濃度値をも含むように定義され、前記補正曲
線は、前記飽和臨界濃度区間の両端において前記第1の
階調変換曲線とつながるように設定される。
なお、この発明における「濃度」とは、光学的濃度のみ
ならず、それを光電的に読取って得られた信号レベル
や、マンセル値など、光学的濃度を表現する量を総称す
る用語である。
〔作用〕
この発明においては、飽和臨界濃度区間における第1の
階調変換曲線が、ゆるやかに変化する補正曲線へと補正
されて第2の階調変換曲線が得られるため、この第2の
階調変換曲線の飽和臨界濃度区間内の部分が「寝た」状
態となり、この部分での階調再現性が高まる。
特に、第2の構成では、原画の発生限界濃度値(発生濃
度最大値または発生濃度最小値)を含むように飽和臨界
濃度区間が設定されるため、発生限界濃度値付近での階
調再現性も十分に確保される。
〔実施例〕
A.全体構成 第2図は、この発明の実施例を適用する製版用スキャナ
の概略ブロック図である。これは特開昭63−4257
5号公報第1図に基づく図である。このスキャナでは、
階調を有する原画1の画像が画素ごとに走査読取装置2
によって読取られ、それによって得られた画像データは
A/D変換器3においてデジタル画像データとなる。こ
のデジタル画像データは、シェーディング補正回路4に
おいてシェーディング補正された後、セレクタ5に与え
られる。
後述するセットアップ工程ではセレクタ5はヒストグラ
ム計数回路6側を選択するが、実動作時には階調変換回
路7側を選択している。階調変換回路7はRAM8を有
しており、RAM8内の階調変換テーブルに基いて、入
力された画像データに階調変換を施す。階調変換後の画
像データは画像処理回路9においてアンシャープマスキ
ングや倍率変換等の処理を受け、その後に網点信号発生
回路10に与えられる。
そして、網点信号発生回路10は、入力された画像デー
タを網点信号に変換し、それを走査露光装置11に出力
する。走査露光装置11は、この網点信号に基づいて、
感光フィルム12上に網点画像を露光記録する。
これらの各回路はコンピュータ13の制御下で動作す
る。コンピュータ13はCPU14およびメモリ15を
有しており、後述する種々のデータ処理も行なう。各回
路とコンピュータ13との信号(データ)の授受は、信
号線群16を介して行なわれる。また、キーボード17
は、コンピュータ13への指令操作を行なうためのもの
である。
B.第1の階調変換曲線準備とパラメータ特定工程 第3図は、第1の実施例の動作を示すフローチャートで
ある。まず、ステップS1において、経験的に求められ
た標準階調変換曲線F(D)を準備し、それを表現す
るデータをメモリ15にストアする。この曲線F
(D)の例が第5図(c)に示されており、Dは濃度値
を、また、Qは網点面積率(網%)を示している。
次に、複数のサンプル原画について経験的に求められて
いる階調変換曲線と、各サンプル原画の累積濃度ヒスト
グラムとを準備し、これらを相互に比較することによっ
て、累積濃度ヒストグラム値と再現網%値との相関を示
す経験的カーブ(第4図にその一部を示す。)を求め
る。そして、第4図のマトリクス状単位セルUCのう
ち、最も経験的カーブが集中している単位セルのY値と
Q値とを、ハイライト点に対応させるべき累積濃度ヒス
トグラム値Yおよび網%値Qとする。また、同様に
して、シャドウ点に対応させるべき累積濃度ヒストグラ
ム値Yおよび網%値Qを求め、これらをメモリ15
にストアする(ステップS2)。
その後、実際に使用される原画1をプリスキャンし、原
画1の読取対象領域の累積濃度ヒストグラムh(D)
(第5図(b))を、ヒストグラム計数回路6によって求
める。なお、第5図(a)には、参考のため、濃度ヒスト
グラムr(D)が示されている。
そして、累積濃度ヒストグラムh(D)において、累積
濃度ヒストグラム値YおよびYにそれぞれ対応する
濃度値DおよびDを求める。また、原画1における
発生濃度最大値Dmaxおよび発生濃度最小値Dmin
(第5図(b))を、累積濃度ヒストグラムh(D)の立
上り位置および100%到達位置から求めておく(ステッ
プS3)。これらのパラメータ値は、メモリ15にスト
アしておく。
このようにして決定された値を用いて、原画1に対する
ハイライト点: P=(D,Q) …(1) および、シャドウ点 P=(D,Q) …(2) が定まり、これらの点P,Pの双方を通るように標
準階調変換曲線F(D)を修正して、第1の階調変換
曲線F(Dが求まる(ステップS4、第5図(d))。
C.補正曲線準備工程 この第1の階調変換曲線F(D)のハイライト部が第1
A図に示されている。ただし、区間CR内では、破線に
よって描かれている。
ところで、一般的には、ハイライト点濃度値Dは発生
濃度最小値Dminとは限らず、また、シャドウ点濃度
値Dも発生濃度最小値Dmaxとは限らない。このた
め、第5図(b)からわかるように、 Dmin≦D≦D≦Dmax …(3) であり、第1A図は、Dmin<Dの場合に対応す
る。
また、第1の階調変換曲線F(D)が100%飽和値に到
達する濃度値、すなわち飽和臨界濃度値D(第1A
図)は、標準階調変換曲線F(D)の形状のほか、ハ
イライト点Pとシャドウ点Pとの位置によっても変
化する。しかしながら、この飽和臨界濃度値Dが常
に、 0≦D≦D …(3) の範囲内にあることは事前にわかっている。
一方、この第1の実施例では、飽和臨界濃度値Dと発
生濃度最小値(発生限界濃度値)Dminとの双方を含
む飽和臨界濃度区間(補正区間)CRを設定し、この区
間CR内において第1の階調変換曲線F(D)の補正を
行なう。このため、(3),(4)式の事情を考慮すれば、ハ
イライト点濃度値Dを一端とし、発生濃度最小値D
minから所定微小量ΔDだけ低濃度寄りの濃度値D
を他端とするように区間CRを設定すればよいことにな
る。微小量ΔDは0であってもよいが、発生濃度最小値
minの値に誤差がある場合のほか、製版目的の種類
(たとえば商業印刷、新聞等)によっては、発生濃度最
小値Dminに対しても、ある程度の網%値を持つ網点
を確実に入れたい場合があることなどを考慮して、有限
値とすることができる。
なお、飽和臨界濃度区間CRよりも高濃度側(階調変換
曲線の中央部側)の濃度領域を以下、「中央側区間M
R」と呼び、また、区間CRよりもも低濃度側の領域を
「飽和区間SR」と呼ぶ。
飽和臨界濃度区間CR内における補正曲線G(D)
は、第1の階調変換曲線F(D)のうちこの区間CR内
に存在する部分F(D)よりもゆるやかに変化し、か
つ中央側区間MRとの境界に相当するハイライト点P
において第1の階調変換曲線F(D)と滑かにつながる
とともに、点Pで100%に達するように決定される。
第1A図の例においてこの条件に合致し、かつさらに望
ましい特性を付与した補正曲線G(D)を得るため
に、この実施例では、補正曲線G(D)に次の各条件
を課す。
(I)連続性条件 G(D)=Q(=F(D))…(5a) G(D)=100(=F(D))…(5b) これらは、区間CRの両端点において、補正曲線G
(D)が第1の階調変換曲線F(D)と連続的につな
がる条件であり、階調の跳びを防止する条件となる。
(II)滑かな接続条件 G′(D)=F′(D) …(6) これは、ハイライト点Pにおいて、補正曲線G
(D)と第1の階調変換曲線F(D)とが滑かに接続
する条件であり、これによって、補正後の階調変換曲線
中の「折れ曲がり」を防止する。ただし、「′」は、濃
度微分を示す。
(III)単調減少条件: G′(D)<0 (D<D≦D)…(7) これは、ネガ版用階調変換曲線が右下りのカーブとなる
ことに対応する。
(IV)曲率符号条件 G″(D)<0 (D<D≦D)…(8) これは、区間CR内において補正曲線G(D)が上に
凸であり、変曲点を持たないという条件である。変曲点
を禁止することによって、区間CRの内部で階調変換曲
線がフラットになることを防止する。
以上の(I)〜(IV)の条件によって、第1の階調変換
曲線の区間CR内の部分F(D)よりも補正曲線G
(D)の方が「ゆるかやに変化」するというこの発明の
第1の基本的条件が満足されるのは、次の理由による。
まず、(I)の連続性条件によって、補正曲線G
(D)は、第1A図中の点Pから出発するが、(II
I)の単調減少条件によって、D<Dの範囲で右下り
曲線となることに着目する。そして、補正曲線G
(D)は、(IV)の曲率符号条件によって上に凸の形
状を保ちつつ変化し、ハイライト点Pにおいて、第1
の階調変換曲線F(D)と滑かに接続する。
一方、第1の階調変換曲線F(D)は、D≦D≦D
の区間内ではQ=100%の値を維持し、区間CRと比較
して比較的幅の狭い区間D≦D≦D内において、Q
=100%からQ=Qまで変化する。したがって、区間
CR全体を見たときには、補正曲線G(D)の方が第
1の階調変換曲線F(D)よりもゆるかやに変化するこ
とになる。
また、補正曲線G(D)が第1の階調変換曲線F
(D)の中央側区間MRとハイライト点Pで滑かにつ
ながるというこの発明の第2の基本的条件については、
上記(I),(II)によって保証されている。
(I)〜(IV)の条件を満足する補正曲線G(D)は
多数存在するが、たとえば、2次以上の多項式を用いて
実現可能である。一例としてDについての2次曲線(放
物線)であることを形状条件とする場合には、補正曲線
(D)として(9)〜(11)式で表現される曲線が得ら
れる。
(D)=a(D−D +F′(D)(D−D) +F(D) …(9) a≡(D−D−2A …(10) A≡100−[F′(D)(D−D) +F(D)] …(11) (9)〜(11)式で定義される曲線が(I),(II)の条件
を満足することは容易に確認できる。また、(IV)の条
件を満足するには、 2a<0 …(12) が成立する必要があるが、第1A図の例からもわかるよ
うに、通常は、点Pとハイライト点Pとを結ぶ線分
(図示せず)の傾き: {F(D)−100}/(D−D)…(13) は、ハイライト点Pにおける第1の階調変換曲線F
(D)の傾きF′(D)よりも大きい(絶対値は小さ
く、符号は負のため)。このため、 {F(D)−100} /(D−D)<F′(D)…(14) であり、これを変形して、 100−{F′(D)・(D−D) +F(D)}<0…(15) が得られ、(15),(11),(10)式より、 a<0 …(16) となる。このため、(12)式(つまり条件(IV)) も満足される。
さらに、(III)の条件は、D≦D≦Dで 2a(D−D)+F′(D)<0…(17) を満すべきという条件となるが、(17)式の左辺は、区間
CRの右端:D=Dにおいて、 F′(D) …(18) となり、これは負の符号を持つ。そして、(17)式はDに
ついての単調増加関数であるから、D≦D≦Dで(1
7)式の左辺は負となり、(III)の条件((17)式の条
件)も満足されていることになる。
なお、ポジ製版の場合には、(5b)式の右辺が“0”とな
るほか、(7),(8)式内の不等号の向きが逆転する。
D.補正工程 このようにして補正曲線G(D)が得られると、メモ
リ15内にストアされていた第1の階調変換曲線F
(D)を表わすデータのうち、飽和臨界濃度区間CR内
の部分F(D)を、補正曲線G(D)で置換する。
これによって第1の階調変換曲線F(D)は、第1A図
に示す第2の階調変換曲線G(D)へと補正される。こ
の曲線G(D)は、飽和区間SRおよび中央側区間MR
では階調変換曲線F(D)と同一であり、飽和臨界濃度
区間CRのみにおいて、第1の階調変換曲線F(D)と
異なる形状を有する。第3図のステップ群S5は以上の
処理を示しており、それによって得られた第2の階調変
換曲線G(D)は、それを表現する変換テーブルの形で
RAM8にストアされる。そして、原画1に対する階調
変換では、この第2の階調変換曲線G(D)が使用され
る。
第1A図からわかるように、第2の階調変換曲線G
(D)は、飽和臨界濃度値D付近のみならず、発生濃
度最小値Dmin付近においても全体的にゆるやかに変
化し、区間CRでの階調再現性を全体として高めてい
る。また、比較的簡単な補正によってこのような望まし
い階調変換曲線が得られるため、階調変換曲線発生の自
動化に適したものとなっている。
なお、シャドウ点付近では第1の階調変換曲線F(D)
自体がかなりゆるやかに変化しているため、上記の補正
の必要性は比較的少ないが、第5図(d)に示す第1の階
調変換曲線F(D)の0%への臨界飽和濃度値Dおよ
び発生濃度最大値Dmaxを含むように飽和臨界濃度区
間を設定し、上記と同様にして補正を行ってもよい。
E.第2の実施例 第2の実施例では、第1の実施例と同様にして第1の階
調変換曲線F(D)が準備される。ただし、第3図のス
テップS3での発生限界濃度値Dmin,Dmaxの検
出は不要である。
第2の実施例では、第3図のステップ群S5のかわり
に、第6図のステップ群S7が実行される。そこでは、
まず、第7図に例示するような基準補正曲線g(x)を
準備する(便宜上、横軸の向きを左側にとっており、x
は後述する濃度パラメータである。この実施例におい
て、補正曲線g(x)に課される形状条件としては、
滑かな単調増加関数であり、上に凸であって、x=
0での値が“0”で、微分係数が“1”であるという条
件である。このような関数としては、たとえば、 がある。
そして次に基準補正曲線g(x)のパラメータxとし
て、 x=D−D …(20) を採用することにより、補正曲線: G(D) =F(D)−F′(D)・g(D−D) …(21) を作成する。なお(21)式の演算は、g(D−D)をテ
ーブル化することにより行なわれている。
この補正曲線G(D)は、 0≦D≦D …(22) の範囲で定義されている。換言すれば、この第2の実施
例では、補正すべき飽和臨界濃度区間として、第1A図
示す区間CRではなく、第1B図に示す区間CR′が設
定されることになる。つまり、この第2の実施例では、
発生濃度最小値Dminの値を求めていないことから、
この最小値Dminを基準にした区間CR′の低濃度側
端点位置の決定は行なわれず、上記の(13)式、または図
示しない任意の低濃度値D(<Dに対して、 D≦D≦D …(23) の範囲を臨界濃度区間CR′とする。
以上のことから、補正曲線G(D)の形状は、第7図
のグラフ原点Oが第1B図のハイライト点Pと一致す
るように第7図と第1B図とを重ね合わせ、その上で、
第7図のカーブの全体にファクタ(−F′(D))を
乗算して得られたものに相当することがわかる。
そして、第1B図に示すように、(12)式で得られた補正
関数G(D)によって、第1の階調変換曲線F(D)
の飽和臨界濃度区間CR′内における部分F(D)を
置換補正し、それによって、第2の階調変換曲線G
(D)を得る。
ところで、(21)式で得られた補正曲線G(D)は、(1
9)式によって、 G(D)=F(D) …(24) G′(D)=F′(D)<0 …(25) の2条件を満すため、この補正曲線G(D)は、ハイ
ライト点Pにおいて、中央側濃度区間MR内の第1の
階調変換曲線F(D)と滑かにつながる。また、(19)式
からわかように、g(D−D)は比較的ゆるやかに、
かつ滑かに増加する。このため、(12)式における補正曲
線G(D)も、濃度値Dの減少に応じてゆるやかかつ
滑かに増大することになる。
これに対して、D≦D≦Dの区間における第1の階
調変換曲線F(D)は、ほぼ、 F(D) ≒F(D)−F′(D)・(D−D) …(26) のように、(D−D)に比例して比較的急峻に変化す
るため、上記の補正曲線G(D)は、第1の階調変換
曲線よりもゆるやかに変化することになる。
そして、この実施例では、発生濃度最小値Dminの値
を利用していないため、原画1のトリミングやノイズに
よる発生濃度最小値Dminの誤差の影響を受けずに端
部側濃度区間(飽和臨界濃度区間)CR′での階調再現
性を高めることができる。また、この濃度値Dmin
検出しなくてもよいため、処理が簡単になる。
なお、この第2の階調変換曲線G(D)が変換テーブル
としてRAM8にストアされて利用されることは第1の
実施例と同様である。
なお、第1B図ては、D=0において、第2の階調変換
曲線G(D)の値G(0)が100%以下となっている
が、一般には、G(0)は100%以下になるとは限らな
い。100%を超す場合には、第1C図に示すように、100
%で飽和させるようにする。
シャドウ点についても上記と同様の補正が可能であるこ
とは、第1の実施例と同様である。
F.変形例 第1の階調変換曲線としては種々の曲線が利用可能であ
り、マンセルカーブなども利用できる。特に、第2の実
施例では発生限界濃度値を検出する必要はないため、累
積濃度ヒストグラムなど原画の濃度分布に関する検出を
行なわないで第1の階調変換曲線を設定する場合には、
第2の実施例の方が望ましい。
また、補正関数の求め方も種々の変形が可能である。た
とえば第1の実施例における濃度値Dとして、発生濃
度最大値Dminによって定まる値ではなく、固定値
(たとえばD=0)を用いれば、第2の実施例に近い
方法が得られる。逆に、第2の実施例で用いた基準補正
曲線g(x)として、 F(D)−F′(D)f(D−D) =100 …(27) の条件をさらに満足する図示しない関数f(x)を使用
し、Dとして第1の実施例と同一の値(Dmin−Δ
D)を用いれば、第2の実施例は第1の実施例に近いも
のとなる。
つまり、上記第1の実施例はこの発明の第1および第2
の構成の双方に含まれるものとして構成され、第2の実
施例は第1の構成固有のものとして構成されてはいる
が、その本質的相違は、発生限界濃度値の検出と使用と
を行なうか否である。
さらに、この発明は、製版用スキャナのみでなく、階調
再現性を有する複写機やファクシミリなどにも利用可能
である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明の第1と第2の構成によ
れば、飽和臨界濃度値付近の階調変換曲線を系統的に補
正して、ゆるやかに変化する曲線とするため、自動化に
適し、かつ飽和臨界濃度値付近の階調再現性も高い階調
変換曲線を得ることができる。
特に、第2の構成では、原画の発生限界濃度値付近でも
階調再現性が高まるという効果も合わせ持っている。
【図面の簡単な説明】
第1A図は、この発明の第1の実施例における階調変換
曲線補正の概念図、 第1B図及び第1C図は、第2の実施例における階調変
換曲線補正の概念図、 第2図は、各実施例を適用する製版用スキャナのブロッ
ク図、 第3図は、第1の実施例の動作を示すフローチャート、 第4図は、パラメータ値設定の原理を示す図、 第5図は、第1の階調変換曲線生成の原理を例示する
図、 第6図は、第2の実施例の動作を示すフローチャート、 第7図は、第2の実施例で使用される補正曲線の例を示
す図である。 1……原画、7……階調変換回路、 F(D)……標準階調変換曲線、 F(D)……第1の階調変換曲線、 G(D)……第1の実施例における補正曲線、 G(D)……第2の実施例における補正曲線、 G(D)……第2の階調変換曲線、 CR,CR′……飽和臨界濃度区間、 D……飽和臨界濃度値、 Dmin……発生最小濃度値、 Dmax……発生最大濃度値、 D……ハイライト点濃度値、 D……シャドウ点濃度値、Q……網%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長 正道 京都府京都市上京区堀川通寺之内上る4丁 目天神北町1番地の1 大日本スクリーン 製造株式会社内 (72)発明者 友久 国雄 京都府京都市上京区堀川通寺之内上る4丁 目天神北町1番地の1 大日本スクリーン 製造株式会社内 (72)発明者 滝田 進弘 大阪府大阪市北区天満橋1丁目5番9号 大日本スクリーン製造株式会社大阪テクニ カルセンター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】階調を有する原画の画像データを階調変換
    するための階調変換曲線を発生する方法であって、 (a)指定されたハイライト点とシャドウ点とを通る第1
    の階調変換曲線を準備する工程と、 (b)所定の形状条件に従う補正曲線であって、 (b-1)前記第1の階調変換曲線の飽和臨界濃度値を含む
    飽和臨界濃度区間において定義され、 (b-2)前記飽和臨界濃度区間内において前記第1の階調
    変換曲線よりもゆるやかに変化するとともに、 (b-3)前記第1の階調変換曲線の中央側区間と前記臨界
    濃度区間との境界点において前記第1の階調変換曲線と
    滑かにつながる補正曲線を生成する工程と、 (C)前記第1の階調変換曲線のうち、前記飽和臨界濃度
    区間内の部分を前記補正曲線へと置換補正することによ
    り、第2の階調変換曲線を求める工程とを備え、 前記第2の階調変換曲線を、前記画像データの階調変換
    のための階調変換曲線として発生することを特徴とする
    階調変換曲線の発生方法。
  2. 【請求項2】前記方法は、前記原画の発生限界濃度値を
    検出する工程をさらに含み、 前記飽和臨界濃度区間は、前記発生限界濃度値をも含む
    ように定義され、 前記補正曲線は、前記飽和臨界濃度区間の両端において
    前記第1の階調変換曲線とつながるように設定された、
    請求項1記載の階調変換曲線の発生方法。
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