JPH06146808A - 蒸気タービンの空転防止装置 - Google Patents

蒸気タービンの空転防止装置

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Publication number
JPH06146808A
JPH06146808A JP31405592A JP31405592A JPH06146808A JP H06146808 A JPH06146808 A JP H06146808A JP 31405592 A JP31405592 A JP 31405592A JP 31405592 A JP31405592 A JP 31405592A JP H06146808 A JPH06146808 A JP H06146808A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turbine
steam
pressure turbine
condenser
gland
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP31405592A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamitsu Shimada
雅充 島田
Kiyoshi Takayanagi
清志 高柳
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP31405592A priority Critical patent/JPH06146808A/ja
Publication of JPH06146808A publication Critical patent/JPH06146808A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸気タービンの停止時にグランド蒸気が低圧
タービンに流入しないようにして、タービンロータの空
転を防止する。 【構成】 中圧タービン2から低圧給水加熱器11へ至
る抽気管12の途中部分から分岐して復水器5へ至るバ
イパスライン21を設けると共に、このバイパスライン
に遮断弁22を設ける。また、高圧タービン1のインナ
グランドから前記抽気管12の途中部分へ至る漏洩蒸気
管13に遮断弁23を設ける。そして、蒸気タービンの
停止時には、遮断弁22を開いてグランド蒸気をバイパ
スライン21を通して直接復水器5へ流し、また遮断弁
23を閉じて漏洩グランド蒸気を遮断することにより、
グランド蒸気が低圧タービン3に流入しないようにす
る。これと同時に、復水器真空調節弁14を開いて復水
器真空を低下させたり、ジャッキング油ポンプを一旦停
止させてタービン回転数を低下させることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気タービンの停止時
における空転防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は蒸気タービンの一例としてタンデ
ムコンパウンド4車室4分流排気式[1段再熱](TC
4F)蒸気タービンを示す系統図であり、この型式のも
のは550MWから900MWまでの出力範囲に適用さ
れる。
【0003】図3において、蒸気タービンは2分流排気
式の高圧タービン1、中圧タービン2及び2台の低圧タ
ービン3によって構成され、発電機4と共に1軸に結合
されている。そして、復水器5からの復水は、ホットウ
ェル6から復水ポンプ7により低圧給水加熱器8,9,
10,11へ送られ、図示していない脱気器を経て給水
ポンプによりボイラへ給水される。
【0004】また、中圧タービン2から低圧給水加熱器
11へ至る抽気管(第4抽気管と呼ばれている)12が
設けられていると共に、この抽気管12の途中部分には
高圧タービン1のインナグランドからの漏洩蒸気管13
が接続されている。これにより、高圧タービン1のイン
ナグランドからの漏洩蒸気は、中圧タービン2の抽気
(第4抽気)と合流して低圧給水加熱器11へ送気され
る。そして、低圧給水加熱器11のドレンは上流側低圧
給水加熱器10へ流入する。
【0005】更に、復水器5の胴には復水器真空度の低
下を目的とした復水器真空調節弁(電動弁)14が取り
付けられ、空気導入による復水器真空の調節が行われ
る。また、高圧タービン1及び中圧タービン2のインナ
グランドとアウタグランドとの間には、タービン停止時
外部への蒸気漏洩を防止するために低圧のグランド蒸気
が送気される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上述べた
蒸気タービンにあっては、蒸気タービンを停止したと
き、グランド蒸気が高圧タービン1のインナグランド出
口蒸気管15、抽気管(第4抽気管)12、中圧タービ
ン2の後段及びクロスオーバ管16を経て低圧タービン
3へ流入し、低圧タービン3を駆動する。
【0007】そして、タービン軸受は焼損を防止するた
めにジャッキング油ポンプからの圧油でジャーナルが持
ち上げられていて、軸受摩擦が小さくなっていることか
ら、タービンロータは何時までも停止せずに回りつづけ
る(実機例では6rpm以下にならない)。このため、
ターニング装置の同期結合を行うことができず、常時要
監視等保安上極めて好ましくない状態におかれる場合が
あった。
【0008】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、蒸気タービンの停止時に
グランド蒸気が低圧タービンに流入しないようにし、こ
れによりタービンロータの空転を防止するようにした蒸
気タービンの空転防止装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、高圧タービン、中圧タービン及び低圧
タービンによって構成される蒸気タービンにおいて、中
圧タービンから低圧給水加熱器へ至る抽気管の途中部分
から分岐して復水器へ至るバイパスラインを設けると共
に、このバイパスラインに遮断弁を設け、かつ高圧ター
ビンのインナグランドから前記抽気管の途中部分へ至る
漏洩蒸気管に遮断弁を設けたものである。
【0010】
【作用】上記の手段によれば、蒸気タービンの停止時に
は、バイパスラインに設けた遮断弁を開いてグランド蒸
気をバイパスラインを通して直接復水器へ流し、また漏
洩蒸気管に設けた遮断弁を閉じて漏洩グランド蒸気を遮
断することにより、グランド蒸気が低圧タービンに流入
しなくなり、したがってタービンロータの空転を防止す
ることができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1は本発明に係る蒸気タービンの
空転防止装置の一実施例を示す蒸気タービンの系統図で
あって、図3に示したものと同一の部分には同一の符号
を付して、重複する説明は省略する。
【0012】図1に示すように、本発明によれば、中圧
タービン2から低圧給水加熱器11に至る抽気管12の
途中部分から分岐して復水器5へ至るバイパスライン2
1が設けられていると共に、このバイパスライン21に
は遮断弁22が設けられている。また、高圧タービン1
のインナグランドから前記抽気管12の途中部分へ至る
漏洩蒸気管13にも遮断弁23が設けられている。
【0013】そして、蒸気タービンの停止時には、バイ
パスライン21に設けられた遮断弁22が開かれて、グ
ランド蒸気がバイパスライン21を通して直接復水器5
へ流れ、また漏洩蒸気管13に設けられた遮断弁23が
閉じられて漏洩グランド蒸気が遮断されることにより、
グランド蒸気が低圧タービン3に流入しなくなり、した
がってタービンロータの空転が防止される。
【0014】この場合、好適には、復水器真空調節弁1
4を開いて復水器真空を低下させ、低圧タービン3のロ
ータの風損を増大させて、タービン回転数を低下させる
ようにするとよい。
【0015】すなわち、図2は復水器真空とグランド蒸
気圧力が空転回転数に及ぼす影響を示したもので、実機
による計測結果である。この図2に示すように、復水器
真空が740mmHgの場合、グランド蒸気圧力が0.
15kg/cm2Gのときには空転回転数は6rpm、
0.3kg/cm2Gのときには空転回転数は10rp
mであるが、復水器真空が730mmHgに低下する
と、空転回転数はそれぞれ1.5rpm及び5.5rp
mに減少するものであり、これによりタービンロータの
空転をより確実に防止することができる。
【0016】また、蒸気タービンの停止時に、前述した
ジャッキング油ポンプを一旦停止させて軸受摩擦を増大
させ、タービン回転数を低下させることもできる。ただ
し、このジャッキング油ポンプの停止に際しては、軸受
の焼損に留意し、ジャッキング油ポンプのオイルリフト
量の調整を必要とする場合がある。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、蒸
気タービンの停止時に、中圧タービンから低圧給水加熱
器へ至る抽気管の途中部分から分岐して復水器へ至るバ
イパスラインに設けた遮断弁を開いて、グランド蒸気を
バイパスラインを通して直接復水器へ流し、また高圧タ
ービンのインナグランドから前記抽気管の途中部分へ至
る漏洩蒸気管に設けた遮断弁を閉じて漏洩グランド蒸気
を遮断することにより、グランド蒸気が低圧タービンに
流入しないようにし、これにより蒸気タービン停止時に
漏洩グランド蒸気によるタービンロータの空転が防止さ
れ、正常なターニング運転に入ることができ、信頼性及
び保守性の向上に顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蒸気タービンの空転防止装置の一
実施例を示す蒸気タービンの系統図である。
【図2】復水器真空と空転回転数との関係を示す図であ
る。
【図3】従来の蒸気タービンを示す系統図である。
【符号の説明】
1 高圧タービン 2 中圧タービン 3 低圧タービン 5 復水器 11 低圧給水加熱器 12 抽気管 13 漏洩蒸気管 21 バイパスライン 22 遮断弁 23 遮断弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧タービン、中圧タービン及び低圧ター
    ビンによって構成される蒸気タービンにおいて、中圧タ
    ービンから低圧給水加熱器へ至る抽気管の途中部分から
    分岐して復水器へ至るバイパスラインを設けると共に、
    このバイパスラインに遮断弁を設け、かつ高圧タービン
    のインナグランドから前記抽気管の途中部分へ至る漏洩
    蒸気管に遮断弁を設けたことを特徴とする蒸気タービン
    の空転防止装置。
JP31405592A 1992-10-29 1992-10-29 蒸気タービンの空転防止装置 Withdrawn JPH06146808A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31405592A JPH06146808A (ja) 1992-10-29 1992-10-29 蒸気タービンの空転防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31405592A JPH06146808A (ja) 1992-10-29 1992-10-29 蒸気タービンの空転防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06146808A true JPH06146808A (ja) 1994-05-27

Family

ID=18048685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31405592A Withdrawn JPH06146808A (ja) 1992-10-29 1992-10-29 蒸気タービンの空転防止装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH06146808A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013108440A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Chugoku Electric Power Co Inc:The 発電設備停止方法
JP2015068196A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 株式会社東芝 蒸気タービン過速防止システムおよび発電プラント

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013108440A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Chugoku Electric Power Co Inc:The 発電設備停止方法
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