JPH0614677U

JPH0614677U - 逆止弁付ロータリー継手

Info

Publication number: JPH0614677U
Application number: JP5696392U
Authority: JP
Inventors: 博章田口
Original assignee: 博章田口
Priority date: 1992-07-22
Filing date: 1992-07-22
Publication date: 1994-02-25

Abstract

(57)【要約】【目的】この考案は継手の構成部材のうちの本体、プ
ラグおよび弁の相互間の結合関係を接続時および解除時
に差のない操作力で行えるようにした逆止弁付ロータリ
ー継手に係る。【構成】プラグ１と本体３との接続に際して、キャッ
プ２とこのキャップ２の操作によって、ボール５を前記
プラグに嵌着させることにより継手操作を行うようにし
た継手において、常態時において弁ばね６０によって逆
止弁６の弁孔６１を弁座面下に位置させ、しかも前記弁
ばね６０を逆止弁の外表面６２、本体の中空内面３１お
よび弁座７の壁面で形成される閉空間室Ｃ内に設けたこ
とを特徴とする逆止弁付ロータリー継手。【効果】この考案は弁ばねを本体３の中空内面３１と
逆止弁の外表面６２および弁座６の壁面で形成される閉
空間室Ｃ内に形成したので、スリーブと本体とが継手関
係を生じている場合でも前記弁ばねを直接流体にさらす
ことがないので、耐用性を良好なものとすることができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は逆止弁付ロータリー継手に関し、具体的には継手の構成部材のうちの本体、プラグおよび弁の相互間の結合関係を接続時及び解除時に差のない操作力で行えるようにした逆止弁付ロータリー継手に係る。

【０００２】

【従来の技術】

従来の継手を図４により説明すれば次のとおりである。従来のロータリー継手は逆止弁１’を常態に維持している弁ばね２’は、継手の本体３’側に設けられており、同図示のようにプラグ４’を差し込んだ際、このプラグ４’の差し込み初期段階で弁座５’に生ずる隙間６’から圧力流体がプラグ側に流入するが、この圧力流体の圧力は流入と同時にプラグ内で拡散されるので、その後のプラグ差込力に格別の操作力を要するものではなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

図４に示すように従来の継手は、弁ばね２’は常時圧力流体中に設置されているので耐性の点で問題があった。

【０００４】この考案は弁ばねを常態において圧力流体にさらされることがないプラグ側に設けると共に、プラグ差し込み時に格別の操作力の差を生じさせないような逆止弁付ロータリー継手を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案に係る継手を図１により説明すれば次のとおりである。なお、図１は継手部材のうちのプラグ部材を取り除いた本体側部材のみを示すものである。図面符号２はキャップ、３は本体、４はホース側部材、５はボール、６は逆止弁、７は弁座を表わし、前記した各部の相関係を説明すれば次のとおりである。

【０００６】本体３にはキャップ２がキャップスプリング２１を介して、摺動自在に設けられており、ボール５はキャップ２の摺動によってボール穴内を上，下に揺動することで図示しないプラグを所定位置に固定するものであって、この構成は公知である。

【０００７】本体３の中空部内には弁座７が設けられており、この弁座の弁座面７１に外表面６２を摺接するような状態で逆止弁６が設けられている。逆止弁６は常態時において弁孔６１を弁座面７１により、弁ばね６０を介して閉塞位置に維持されている。前記した弁ばね６０は本体３の中空内面３１と逆止弁の外表面６２および弁座の壁面で形成される閉空間室Ｃ内に設けられている。また、本体３にはホース部材４が取付けられている。

【０００８】

【作用】

この考案の作用を図２により説明すれば次のとおりである。同図は本体３にプラグ１を差込んで継手体を構成した状態を示したものであり、同図から明らかなように逆止弁６はプラグ１の先端によって押され弁ばね６０を圧縮しながら、弁座方向に移動し弁孔６１は弁座面７１より離間して、ホース側部材４側の中空部に開口にする。この結果、ホース側部材４側の圧力流体はプラグ１側に流入する。（矢印参照）

【０００９】上記したようにプラグ１と本体３とが継手状態を完了した場合でも、弁ばね６０は閉空間室Ｃ内にあって前記した継手部材中を流通する流体とは、隔離されているので直接流体の影響を受けることがない。

【００１０】

【実施例】

図３により、この考案の実施例を説明すれば次のとおりである。前記したこの考案の基本構成を示す図２との比較から明らかなように、この実施例は２個のシール部材８，９を逆止弁６の外表面に設けたことである。

【００１１】このシール部材のうちの１つ８は弁６の開，閉いずれの場合でも常に弁座面７１と逆止弁６間のシール性を維持するように形成されている。また、他のシール部材９は本体３の中空内面３１と逆止弁６間のシール性を常に維持するように形成されている。なお、両者ともシール部材としてＯリングが用いられている。

【００１２】従って、このように形成される閉空間室Ｃは、プラグ１と本体３間の継手が完了して圧力流体がプラグ側に流入しても、その圧力流体の圧力の影響を受けることがない。

【００１３】

【考案の効果】

この考案は弁ばねを本体３の中空内面３１と逆止弁の外表面６２および弁座６の壁面で形成される閉空間室Ｃ内に形成したので、スリーブと本体とが継手関係を生じている場合でも、前記弁ばねを直接流体にさらすことがないので耐用性を良好なものとすることができる。

【００１４】また、この考案は前記した弁ばねを設けた閉空間室Ｃを、２個のシール部材を逆止弁の外表面に設けることによって、前記閉空間室内部を全く圧力流体の圧力の影響を受けないように構成したので、プラグと本体とを接続する際でも、前記した閉空間室内の圧力を常圧に維持しているので接続時の余分な操作力を必要としない利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の基本構成を示す要部断面図である。

【図２】この考案の作用説明図である。

【図３】この考案の実施例の要部断面図である。

【図４】従来例を示す要部断面図である。

【符号の説明】

１プラグ２キャップ３本体４ホース側部材５ボール６逆止弁７弁座８シール材９シール材２１キャップスプリング３１中空内面６０弁ばね６１弁孔６２弁の外表面７１弁座面

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】プラグ１と本体３との接続に際して、キ
ャップ２とこのキャップ２の操作によって、ボール５を
前記プラグに嵌着させることにより継手操作を行うよう
にした継手において、常態時において弁ばね６０によっ
て逆止弁６の弁孔６１を弁座面下に位置させ、しかも前
記弁ばね６０を逆止弁の外表面６２、本体の中空内面３
１および弁座７の壁面で形成される閉空間室Ｃ内に設け
たことを特徴とする逆止弁付ロータリー継手。
【請求項２】前記した閉空間室Ｃを逆止弁６の外表面
に、常に弁座面７１に摺接するようなシール材８と常に
本体３の中空面３１に摺接するようなシール材９とを設
けたことを特徴とする逆止弁付ロータリー継手。